ジャズアレンジのルール

◆ジャズのコード進行の基本
  • IIm ==> V7 ==> I が基本。4度上進行。
  • IIm7 ==> V7 がツーファイブ。
  • V7 ==> I がドミナントモーション。

◆コードの押さえ方
  • 左手:1度と5度は省略可能。3度、7度は省略不可。
  • 右手:1度と5度は省略可能。テンションは省略不可。
  • 3度はコードの基本的な性格を決める(メジャーかマイナーか)ので重要。
  • 7度、テンションを省略するとジャズにならない。

◆テンション
テンション = ルートからオクターブ上の2, 4, 6度 = 9, 11, 13度。

使えるテンション
♭9 9 #9 11 #11 ♭13 13
メジャー × × × ×
マイナー × × × ×
ドミナント7th ×

13thはドミナント7thと合わせてつかうことが多い。

上記を覚えるのは大変なので、以下、簡単な探し方:
  • V7 + II♭ルートの長三和音 = V7 +(♭9, ♯11)
  • V7 + IIIルートの長三和音 = V7 +(♭9, 13)
  • V7 + VIルートの長三和音 = V7 +(♭9, ♯11, 13)
  • IIm + Iルートの長三和音 = IIm +(9, 11)
左手でV7, IIm(+テンション)、右手で対応する長三和音を押さえる。

各テンションコードの響き
  • 7(13)→7(♭13) ボサノヴァ的半音下降
  • 7(♭9) 下降濁り
  • 7(♭9,13) 下降濁り強化
  • 7(♯9) 攻撃的濁り
  • 7(♯9,♯11) 攻撃的濁り、悲鳴
  • m7(11) 硬い
  • m7(9) M7的悲壮
  • m7(♭5) ブルース的





アレンジ法?
以下のような観点でアレンジしていく:
  • ルートの音が滑らかに接続するように変更。
  • ドミナントモーション(V7⇒I)、ツーファイブ(IIm7⇒V7)を意識して、ルートを変更。
  • メジャーコードをM7あるいはドミナント7に, マイナーコードをm7にとりあえず置換する。
  • ドミナント7のところに、上記で許容されるテンションを適当に付加する。メロディーラインの音と半音ずれた音などから探す(?)。


最終更新:2017年12月01日 21:06