O-I
なんとティア9の4式重戦車の砲塔を装備してなんちゃってティア9を体感できるぞ!
うしろには巨大なクレーンと「MITUBISI」のロゴが。
【戦史】ウリナラファンタジー
石原莞爾のオイ石油:採掘重戦車
満州国が建国されてから10年以上すぎた時代、アジアを取り巻く状況は悪化していた。
中国戦線にまで勢力を伸ばす日本軍ではあったが、ある問題が顕在化していた。
近代化によって需要が高まった「石油」のほとんどをアメリカからの輸入に頼っていたのである。
もし石油の輸入が止まったら?
日本海軍を始め、大本営は東南アジアからの植民地化による奪取を模索するようになるが、
満州で関東軍を指揮し、その歯に着せぬ発言で問題児扱いされて軍を除隊された「石原莞爾」は
この石油を日本領内で掘り出せないかと考えていた。
満州北部、黒龍省に石油が埋蔵されている。
とある情報筋から手に入れた石油情報を信じた石原は、軍を退いていながらも独自の
関東軍つながりを利用して調査を開始した。
その調査用に開発されたのが「オイ石油採掘重戦車」である。
石油採掘施設を建造していたのでは北部のソ連に発見される恐れもあるし、
そもそも本当に石油が出るのかも怪しいこの計画に軍が予算を出さないだろう。
そう考え、強力な重戦車の工事用に偽装した試作型として許可を取りなんとか1両完成したのだ。
オイ試作型を私物に利用した大石(
O-I Experimentalを参照)とは違い現実性のある兵器である。
このオイ石油重戦車で予想地点を掘削し、石油を輸送する「タンク」として利用しようと言う計画である。
武装は主砲の「15cm掘削ドリル徹甲弾」と車体後部に取り付けられた「石油組み上げクレーン」。
この重戦車は結局石油を掘り当てられず、1945年のソ連軍満州侵攻で大破してしまったが
もし石原莞爾が考えたように石油が発掘できたら戦況は変わったか!?
…実は対して変わらないと予想する専門家も多いようである。
もちろん経済封鎖を考えていたアメリカは、日本に対する対日戦略は変更を余儀なくされると思われる。
アメリカの考えは 日本への石油輸出を禁止して兵糧攻めにする作戦だったのですから。
まずは満州で本当に大規模な油田ができるのかスパイ網などで調査することから始め
日本の情報管理は低かったことから隠し通すことはできないと思われる。
石油あるなしにかかわらず、実際には大規模な油田はできなかったから
おそらく騙せるのは1年くらい。情報はアメリカのみならずソ連にも流れるのではないだろうか。
ソ連が石油の事を知ればそれこそ日露戦争再びの危険も出てくる。
また石油だけでは戦争は出来ない。
鉄鉱石やボーキサイトといった他の天然資源も必要でそれは同じように東南アジアから手に入れる必要があるから
結局南方進出は変わらなかったと思われる。
そうなればアメリカ軍としては歴史どおり潜水艦によって海上輸送路を襲い
その後空母機動部隊での反攻作戦となり、結果は日本の敗北に違いないのではないか。
詰まるところ、多少の対日戦略の変化はあるかもしれないが 基本戦略である日本の天然資源を閉ざす戦略が大きく変化することは無い。
逆に日本の脅威が高まればアメリカ内でナチスより日本を叩くほうが優先されて返って太平洋戦力が増強されるかも知れず、
また既にナチスとの戦争で勝利の見えていたソ連が油田目当てに歴史より遥かに早く満州への侵攻を始める可能性もあり
歴史の変更はそうそう日本に有利なことばかり起きるとは限らないと思うだろう。
どちらにせよ、この重戦車は素直に兵器として利用した方が役に立ったのかもしれない。
講談社ジパングの石原莞爾の部分からパクって独自見解を描いたニダ。
ミリタリーアドバイザー:リンチェ
最終更新:2016年12月28日 03:41