『誰かのために/Hero's』より―――
超人大戦から数ヵ月後、突如として再起動した次元間相転移炉を鎮静化するため、
古都プラーガを訪れた
アッシュたち。保有する
星辰光により容疑者として挙げられた
レインの潔白を証明すべく、炉心に触れ中枢システムに接続した直後、
『捉えたぞ』
異変によって
天駆翔は引き裂かれ、アッシュは特異点へと引きずり込まれてしまう。
アッシュが落ちた界奏の領域、そこにある筈の
極晃星は無く、広がっていたものは新西暦1027年
軍事帝国アドラーにおける
アスクレピオスの大虐殺。悲劇が舞台であるのなら、現れるのは
2体の魔星に他ならない。
魔星は自動的な殺戮装置として生存者であるアッシュを排除しにかかり、まずは生き残ると地を蹴り抜いた直後。
煌翼の熱を感じ取れない
異常事態に気づく。
命の灯火を絶たれた蝋翼は熱を失くし
急速に死体へと変わり始める。
片翼へ呼びかけても返答はなく、
最悪の想像が過ぎるも──
ありえないと頭の中から切り捨て、ならば無事でいてくれと気合いを入れ直し、
大切な絆と
一緒に胸を張って生きるため、諦めてなるものかと
生の咆哮を響かせたとき…
「ならば生きろ、英雄よ――おまえが真に誰かを救える者ならば」
………それはかつて憧れた背中。
痛み、嘆き、そして絶望。あまねくそれら負の因子を鎧袖一触する煌めきが覚悟と共に魔星を断ち切り、木っ端微塵に鏖殺した。
「涙の雨を笑顔に変える男というなら、是非も無し。尊敬すべき若人よ。鏖殺の雷霆が命を繋ぐ火となろう」
《辛いとき、苦しいとき、悲しいときにどこからともなく現れて、助けてくれる無敵のヒーロー》
《そんな人がいてくれたらと、かつて望んだあの日のように》
今度は嘘でも幻でもなく、本物の奇跡と邂逅した。
- やっぱこの人こそ、至高の光! -- 名無しさん (2021-02-22 17:58:54)
- 植え付けられた記憶やヘリオスで抗体が有ったとしても閣下を直視して光に目を灼かれないアッシュも何気に凄くない? -- 名無しさん (2021-02-22 23:26:29)
- 光と闇のどちらにも染まりきれないからねアッシュは -- 名無しさん (2021-02-22 23:52:33)
- ↑2 別にそこは凄くないよ。閣下を直視しても憧れるだけで済む人間もいれば嫌悪感を持つ人間もいるし興味を持たない人間だっている。 -- 名無しさん (2021-02-23 01:27:55)
- ↑そうかなあ?閣下に直接助けられて、名指しでお前を守るなんて言われたら惚れちゃうと思う -- 名無しさん (2021-02-25 11:03:11)
- まぁ惚れるかどうかは置いといてもゼファーさんみたいに否定の感情は出てこんだろうな -- 名無しさん (2021-02-25 14:29:08)
- ウラヌス、マルスは恐怖と嫌悪、ジェイスは反感からの尊敬、アッシュは純粋な憧れ、ゼファーとルシードは恐怖、ヴェティは興味なし、ミリィは嫌い、ダインスレイフとギルベルトは狂信。誰も彼もが閣下に惚れるわけではない。 -- 名無しさん (2021-02-25 17:09:41)
- ヘリオスに語り掛けられたプラーガの一般男性も、心底から感動しながれも「恐ろしい」「こっちを見ないでくれ」という心境を抱かずにいられなかったからな。そもそも閣下を目の当たりにすれば誰もが閣下に目を灼かれるなら、ギルベルトがあーだこーだしなくても勝手にアドラーはエリュシオンになってるだろうし。 -- 名無しさん (2021-02-25 23:26:17)
- 少なくとも無視できるのは阿片おじさんレベルにならんと無理でしょ -- 名無しさん (2021-11-15 03:21:45)
- 何言ってるのコイツ?ができたのはヴェティ位だし、アッシュもその在り方以上に既に芯がしっかりしてたからってのもある。なかったら序盤みたいになりそう -- 名無しさん (2021-11-16 04:23:34)
最終更新:2024年05月27日 19:20