葬鬼刀



『双血の墓碑銘』の用語。
世に恐れられる同族殺し――クリストヴァン・フェレイラが自ら鍛造した、対吸血鬼殲滅用兵装
フェレイラ自身が血族殺戮の旅の過程で入手した、数百年を生きた大吸血鬼達の灰や血液を鋼鉄に加え、製造した刀剣
製造された葬鬼刀の内には、彼に討伐された吸血鬼の魂が生きながら(・・・・・)にして埋葬されている。

吸血鬼ではない常人であっても、自らの血を刀剣に捧げる事によりそれら吸血鬼の力の一部を現実に引き出し
身体能力・治癒再生能力の強化を受けるほか、それぞれの刀剣に備わった固有の機能を行使できるよう設計されている
真に優れた使い手が手にすれば、墓碑銘(エピタフ)を持った吸血種達を相手としても渡り合う事が可能だが……
使用者が過剰なまでに血を捧げ、内側の吸血種の力を限界まで引き出そうとすれば、
逆に魂を喰われ理性無き悪鬼に変貌するか、全ての魂を燃やし尽くして死亡するという危険性も有している。
また、葬鬼刀に封じられているのは全てフェレイラがその手で滅ぼした不夜の眷族であり
創造主(殺害者)である彼が姿を見せるだけでも内部の魂は本能的に恐怖を感じ取って、その機能を一時的に停止してしまう

フェレイラ自身は“全吸血鬼の絶滅”という途方もない目的達成の為、完全な滅びを齎せる鍵を探す放浪の途上において、
吸血鬼に抵抗する意思のある人間にこれら葬鬼刀を与え、“定命のか弱き身でも吸血鬼を滅ぼせる”という希望の種を世界各地に蒔いていった。
しかしフェレイラ自身は同時に、自らが力を与えるだけでは今なお世界各地に殖え続ける吸血の眷族を
完全に(・・・)根絶やしにするという自己の最終目的には果てしなく遠い事も理解しており……全てを滅ぼし得る“始源”の力を探し求めている


本編中に登場した《葬鬼刀》


  • 鉄姫ノ慟哭……欧州の血族『血の伯爵夫人』を埋葬した、巨大な刀身の側面に刃を備えた両手持ちの大剣(ツヴァイヘンダー)。固有機能は分割した刀身内部の異空間から襲い来る、拷問器具を模した無尽の刃。フェレイラに協力する、隼人の敵・伊東甲子太郎が使用者。

  • 罪なき咎人の墓標……クリストヴァン・フェレイラ本人が操る、巨大な鋼鉄の十字架を模した剣。別形態としてと瓜二つの少女の姿を持つ。封じられた血族および、固有機能――共に詳細不明。最凶の同族殺しであり、葬鬼刀の創造主であるフェレイラを知る者からは、間違いなく強大な力を秘めている武装だろうと警戒されているが……?




  • 鉄姫と若干被る気はしないでもないけどフランス革命辺りの話聞くとギロチンに近いタイプのもあったのかなとか妄想してしまう -- 名無しさん (2021-12-22 15:24:47)
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最終更新:2021年12月22日 15:24