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バルー

名前:Baloo
デビュー:『ジャングル・ブック』(1967年)

概要

ジャングルに暮らす陽気な灰色のクマ。楽しく暮らすことをモットーにしており、意気投合した少年モーグリにジャングルで生きる上で重要なことを教える。モーグリには「クマパパ」と呼ばれているが、どちらかというと親友のような立場で、バギーララマのほうが保護者役に近い。

川に浮かんで水浴びをするのが好き。論理的な思考や複雑な感情を読み取るのが苦手。知的なコメディアンであるフィル・ハリスをバルーに配役する事を聞いたスタッフは驚いたという。フィルは脚本の台詞を不自然に感じたため、台詞のほとんどをアドリブで演じた。

ロビン・フッド』(1973年)に登場するクマのリトル・ジョンはバルーによく似ている。声優も同じフィル・ハリスであるほか、一部バルーのアニメーションを再利用しているシーンも存在する。

TVシリーズ『テイルスピン*』では擬人化に拍車がかかっており、服を着てパイロットとして活動している。

エピソード

ジャングル・ブック

インド*ジャングルに暮らすバルーは、ジャングルで育った少年モーグリと意気投合する。モーグリは人食いトラシア・カーンの魔の手から逃れるため、保護者役のバギーラ人間の村へと連れて行かれそうだという。バルーとモーグリは二人でジャングルで楽しく過ごそうとするが、モーグリは人間になりたいオランウータンのキング・ルーイに誘拐されてしまう。キング・ルーイはモーグリに人間の証である「火の起こし方」を訊ねるが、ジャングルで育ったモーグリは答えられない。そこへバルーとバギーラが現れ、モーグリは無事救出される。バギーラはモーグリの幸せを考えるなら彼を人間の村へ送るべきだとバルーを説得する。バルーは泣く泣くモーグリを説得するが、モーグリはバルーに裏切られたと感じて逃亡する。

その後、モーグリはシア・カーンに襲われる。モーグリは人間の証である火を使ってシア・カーンを撃退するが、モーグリを助けに来たバルーは倒れてしまう。バギーラがバルーの勇敢さを讃えていると、バルーは無事に目を覚ます。人間の村の近くでモーグリは水汲みに来た人間の少女の歌声を聞きつける。美しい歌声に引き寄せられるようにモーグリは彼女の方へ歩いて行く。

「これでいいんだ、バルー。」バギーラとバルーはモーグリの将来を期待しながら、肩を組んでジャングルへと戻っていくのであった。

ジャングル・ブック2

モーグリが人間の村へ戻った後も、バルーは彼のことが忘れられずにいた。バルーはバギーラやジャングル・パトロールの制止を振り切って人間の村へ向かい、モーグリを連れ戻してしまう。モーグリは村での窮屈な暮らしをバルーに説明し、かつてのようにバルーと楽しく過ごそうとするが、村の大人たちが自分を心配して探していることを知り揺れ動く。バギーラはバルーにモーグリを見ていないか尋ねるが、バルーは上手くごまかした。シャンティとランジャンがモーグリを探してジャングルへやってきたが、モーグリの話を聞いていたバルーがシャンティを追い返そうとしたことで、シャンティはモーグリを見放す。モーグリはシャンティに謝ろうと彼女を追いかける。

バルーとバギーラは、シア・カーンがモーグリを襲おうとしていることに気付き現場に駆けつける。モーグリとシャンティは互いを庇い合いながらシア・カーンを翻弄する。シア・カーンは二人を追って崩れた石像の中に閉じ込められる。モーグリはシャンティやランジャンとともに人間の村へ戻ることを决めてバルーとバギーラに別れを告げた。しかし、水汲みに行くたびにバルーやバギーラと束の間の再会を楽しむのであった。

テイルスピン*

航空貨物のパイロットであるバルーは空の海賊ドン・カルナージュ*から宝石を盗み出した12歳の孤児キット・クラウドキッカー*を匿う。新社長のレベッカ・カニンガム*に事業の舵を奪われてしまった資金難のバルーは宝石の元の持ち主であるシア・カーンに宝石を届けて謝礼を貰おうとするが、宝石を預かっていたレベッカの娘モーリー・カニングハム*がレベッカもろともカルナージュに誘拐されてしまう。バルーはレベッカとモーリーを救出するが、突然のキットの裏切りに憤慨する。行きつけのバーのルーイに愚痴をこぼすバルーだったが、キットの真意に気付いてからは彼を援護し、自分の愛機を犠牲にして宝石のエネルギーを悪用するカルナージュの悪巧みを阻止した。レベッカの資金とエンジニアのワイルドキャット*で新しい飛行機を作ってもらったバルーはキットと共に、飛行機代返済までの間レベッカのもとで働くことに同意する。

その他

ルイスと未来泥棒』では、モーグリとともにカメオ出演している。

チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』では実写版のCGバルーが登場。『テイルスピン*』で人気を博した後、実写版『ジャングル・ブック』で再ブレイクしたという設定。また、アニメ版のバルーが「Disney Afternoon Fight Fest」のファイターとして参戦している。

ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出』では、「星に願いを」のアリエルのソロパートを妨害したスカットルのくちばしを塞ぎながら、でモーグリとデュエットを担当した。

ディズニー100周年記念作品『ウィッシュ』では、エンド・クレジットに登場する。

ゲーム

The Jungle Book Groove Party

ステージ3「The Bare Necessities」を歌唱している。

Kinect: ディズニーランド・アドベンチャーズ

アドベンチャーランドのグリーティングキャラクターとして登場する。

ディズニー エピックミッキー2 二つの力

オズ・タウンからレインボー・フォールズへと向かう2Dステージ(DEC)にバルーのグッズが廃棄されている。

Disney クロッシーロード

8bitの実写版バルーを操作することができる。バルーで木を10本触るとクラシック バルーが使用可能になるほか、特定の条件を満たすと草スカートのバルーも使用可能になる。

ディズニー スピードストーム

2022年6月8日に開始したクローズドβ版から登場する「ジャングル・ブック」のレーサー。タイプはディフェンダーで、レアリティは「エピック」。所有スキルは「シールド」「ショット」「ブースト」「ハック」。そのうち「シールド」と「ショット」はレーサーがスターアップすると強化される。

ユニークスキル「ベア・ネセシティ」の効果は下表の通り。専用クルー「バギーラ」によって強化することができる。

ノーマル 一定時間、無敵状態となり、後方に腐ったフルーツを投げる。
フルーツに当たったライバルはスタンする。
チャージ 一定量の熟れたフルーツが前方に出現する、フルーツを掴むとニトロ燃料が補充される。
ただし、他のレーサーがこのフルーツを掴むこともできる。

Disney ミラー・ウォリアーズ

ミラーバースの魔力の源である星の鏡の守護者として登場。

キャッチフレーズは「大胆なパイロット戦士」の盾系キャラクター。基本攻撃で荷物をチャージし、必殺技で荷物の数に応じてランダムで回復、アーマー、防御バフを獲得する。

  • アビリティ
コア・アビリティ 荷物配達
必殺技 エアドロップ
特殊アビリティ リラックスしていこうぜ、ジャック

  • スキル
レベル12 基本級スキル カスタムシールド
レベル15 基本級スキル パイロットの帽子
レベル20 上級スキル いやぁ、なんてこった!
レベル20 上級スキル マンゴー・ファンダンゴ
レベル25 上級スキル ゆる~くいこう
レベル30 エリート級スキル スピンさせよう!

テーマパーク

ミッキーマウス・レビュー

キング・ルーイカーとともに出演。フルートを演奏している。

ディズニーランド鉄道

1991年の「Disney Afternoon Avenue」では、バルーがキット・クラウドキッカー*とともにアナウンスを担当した。

その他

ディズニーランドの没エリア「Dumbo's Circus Land」のアトラクション「Circus Disney」に登場する予定だったが、計画自体が白紙となった。

登場作品

1960年代


1990年代


1991年
TaleSpin



2000年代






2007年
ルイスと未来泥棒(カメオ出演)

2010年代



2017年
ディズニー マジックキングダムズ ※ver2.4.0:2017年9月追加

2020年代





大人



幼少期


実写

ジャングル・ブック*』(1998年)では、ブライアン・ドイル=マーレイが声を演じる。

ジャングル・ブック』(2016年)では、ビル・マーレイ / 松本白鸚 (2代目)が声を演じる。

チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』(2022年)では、かつて『テイルスピン*』で活躍したバルーが実写版でCGリブートして再ブレイクしたという設定になっており、コカ・コーラのCMに登場したホッキョクグマのジミーはバルーの大ファンである。声はアニメ版バルー役を担当したことがあるスティーブン・カーティス・チャップマン(吹替版は中尾隆聖)が演じた。

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キャラクター
最終更新:2025年01月19日 18:40