プーさんとはちみつ
原題:Winnie the Pooh and the Honey Tree
公開:1966年2月4日
スペシャル・シリーズ:No.29
ストーリー
6歳の男の子
クリストファー・ロビンの部屋はごくありふれた子供部屋。彼の一番のお気に入りの本の中の動物たちが動き出す…
100エーカーの森に住むくいしんぼうのクマのぬいぐるみ、
プーが日課にしている朝の散歩と体操を終えると、朝食の時間に。しかし、大好物のはちみつがないことに気付き、困り果ててしまう。そこでハチの羽音を聞いたプーは高い木にのぼり、はちみつを採ろうとするが、木の枝がプーの体重をこらえきれず落下、あえなく失敗に終わってしまう。
仲良しのクリストファー・ロビンのもとを訪れ、木に登るための青い風船を借りにやってくる。泥沼で転げ回り、黒い雨雲に変装したプーはクリストファーの力を借り、再度挑戦するがハチに見破られてしまい、再び失敗に終わる。
次に友人の
ラビットの家にやってきたプーはラビットの親切心から家中のはちみつをすべて食べつくしてしまう。しかし、太ったプーが裏口の穴から帰ろうとした瞬間、穴に詰まってしまう。ラビットはプーが痩せて穴から抜けるまで、プーの大きな尻を見て生活しなければならない羽目に。
みんなのお見舞いもあるなか、数日後、微かにプーが動いた。ラビットは大喜びで友人一同を呼び寄せ、プーを引っ張り出す。勢いよく穴から抜けたプーははちみつの木の穴に突っ込んでしまう。また詰まってしまったプーだが、驚いたハチが一斉に飛び出していったことで、はちみつを食べるチャンスを得て大喜びするのだった。
概要
『くまのプーさん』シリーズ第1作。
ウォルト・ディズニーは1961年にイギリスの児童小説『クマのプーさん』の映画化の権利を獲得し、長編ミュージカルアニメとしての映画化を計画。しかし、 アメリカをはじめとする国々ではプーさんの知名度に難があるのでは、と懸念され、まずはプーと仲間たちのキャラクターを知ってもらうべく30分の中編映画としての製作が始まった。本作の成功を受け、スタジオは第2作『
プーさんと大あらし』(1968年)の製作へと移っていく。
本作はウォルトの存命中に公開された唯一のプーさん作品であり、彼が手掛けた最後の作品となった。
ピグレットの代わりに、原作には存在しない
ゴーファーが登場しており、作中、「俺は原作には登場してないんだが力を貸すぜ」という台詞をいうように、本人は自覚しているらしい。
オープニングの登場人物紹介の中のみ、ピグレットが登場する。当時から、原作の緑とは異なるピンクの服を身につけている。しかし、現在のピグレットとは顔のデザインが多少異なっている。また、ストーリーは絵本を中心に展開されるが、今作には登場しないピグレットと
ティガーの名前を絵本の文の中に確認することができる。
キャスト
初公開版:1970年製作。劇場公開の後、ビデオ『プーさんとはちみつ』に収録。
旧録版:1984年製作。ビデオ『くまのプーさん』に収録。単品発売は無し。
WOWOW版:1993年頃製作。ビデオ未収録。
新録版:1997年製作。『くまのプーさん 完全保存版』に収録。単品発売は無し。
スタッフ
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用語集
ロケーション
楽曲
最終更新:2025年01月19日 19:15