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プー

名前:Winnie the Pooh
デビュー:『プーさんとはちみつ』(1966年)

概要

100エーカーの森に住む黄色いクマのぬいぐるみで、所有者はクリストファー・ロビン。はちみつが大好きなくいしんぼうで、のんびり屋だがおつむは弱い。体にはおがくずや綿が詰まっており、お尻の糸がほつれてしまうことも。

2006年4月11日、ハリウッド名声の歩道*に殿堂入り。ディズニーキャラクターとしてはミッキーマウス白雪姫ドナルドダックに続いて4人目。

プーのモデルは、原作者の息子クリストファー・ロビン・ミルンが一歳の誕生日にもらったくまのぬいぐるみ。プーとクリストファー・ロビンの別れのエピソードでのクリストファー・ロビンとプーのやり取り「僕が100歳になるまでここで待っていてくれる?」「その時ぼくはいくつ?」「99歳」はこの事実に基づいている。ちなみに、クリストファー・ロビン・ミルンの生誕100周年は2020年8月21日だった。

原作の挿絵のモデルはE・H・シェパード*の息子グレアムのくまのぬいぐるみのグロウラー。名前の由来はミルンのお気に入りのロンドン動物園のクマのウィニーと白鳥のプーから来ている。ウィニーはカナダの兵士が第一次世界大戦の際に養子として迎え入れた子グマであった。

日本では、このウィニーがメスであったことから「プーさんは女の子だった」というデマが流れる事態があった。

プーの家の表札に「Mr.Sanders」と書かれていることから、「プーのほんとうのなまえはサンダース」と紹介する絵本があるが、誤訳である。

ディズニーの名声優スターリング・ホロウェイのお気に入りのキャラクターだった。

2024年11月現在、プーの声を演じるジム・カミングスはティガー役も兼任している。ジム・カミングスは「プーの声をやっていてよかったことは?」と訊かれて、「プーの声でスピード違反を見逃してもらえたこと」と答えている。

エピソード

プーさんとはちみつ

朝食のはちみつを切らしてしまったプーははちみつの木に登ってはちみつを取ろうとするも、その巨体で乗っていた木の枝が折れてしまい、あえなく失敗。親友のクリストファー・ロビンの協力で小さな雨雲に化けて再度挑戦するも、ハチを怒らせてしまい再び失敗する。

諦めきれないプーは友人のラビットに頼んではちみつを分けてもらおうとする。ラビットの家のはちみつをすべて食べ尽くしてしまったプーはラビットの家の玄関口に詰まってしまう。森の仲間たちが引っ張っても抜けないことから、プーは痩せるまで断食を余儀なくされる。

カンガルーの励ましや、ゴーファーの夜食の誘惑にも耐え、ようやく痩せたプー。そこへクリストファー・ロビンたちが再度現れてプーを引っ張り出そうとする。しびれを切らしたラビットが家の内側からタックルし、すっぽりと抜けたプーは遠くへ飛んでいき、今度ははちみつがたっぷりある、はちみつの木の穴にはまってしまう。「また助けるからね」と心配する仲間たちに対し、プーは「おかまいなく!」と笑うのだった。

プーさんと大あらし

ある風の強い日。ゴーファーの助言で友達みんなに「風の強い日おめでとう」の挨拶をすることにしたプー。その中で友人のフクロウ・オウルの家が強風にあおられて倒壊してしまう。

その晩、プーは外から奇妙な音が聞こえてくることに気付く。正体はトラのティガーだった。ティガーに「ズオウとヒイタチ」というはちみつ泥棒の話を聞かされたプーはその夜、うなされてしまう。目を覚ましたプーは森中が大雨で大洪水になっていることに気付く。

はちみつの壷を守ろうと必死になっていたプーは、その壷のおかげで図らずもピグレットを救い、英雄としてたたえられる。プーを称えるパーティーにやってきたイーヨーが「オウルの新しい家を見つけた」と報告する。みんなが駆けつけるとその家はピグレットの家だった。ピグレットはオウルに家を譲ると宣言し、プーはピグレットに一緒に住もうと持ちかける。こうしてピグレットも英雄として称えられることに。

プーさんとティガー

プーとピグレットは、畑を荒らし回るティガーに嫌気がさしたラビットから、ティガーを懲らしめる作戦を提案される。三人はティガーを暗い霧だらけの森へと連れて行き、迷子にさせようとするが逆に三人が迷子になってしまう。プーとピグレットは、プーが家に残してきたはちみつのツボの声を聞き、無事に家へとたどり着く。

雪が積もった日。プーとピグレットは木の上から恐ろしい雄叫びをあげる生き物を見つける。それは高所恐怖症のティガーの悲鳴であった。今回こそティガーの飛び跳ねを禁止させるチャンスだと喜ぶラビットだったが、仲間たちの説得に乗り、ティガーの飛び跳ねを許すのだった。

くまのプーさん 完全保存版

ラストシーンで、クリストファー・ロビンは学校へ行かなくてはならないことを語り、プーに別れを告げる。プーはいつまでもずっとふたりで遊んだ丘で待ち続けることを約束する。シリーズは本作で完結したが、キャラクターの人気から、シリーズは続行されることとなった。

プーさんとイーヨーのいち日

イーヨーの誕生日を祝う。

Cartoon All-Stars to the Rescue*

ディズニー代表としてアメリカのアニメスターと共演を果たした。

くまのプーさん クリストファー・ロビンを探せ!

秋の初めのある日。プーはクリストファーからの手紙をはちみつで汚してしまい、オウルに解読を頼む。そこには「僕は骸骨に行く。食べられて…」と書かれており、プーはピグレット、ティガー、ラビット、イーヨーと共に友達を捜す旅に出る。

プーはピグレット、ティガー、ラビットが困難にぶつかるたび、前日にクリストファーから教えられた言葉を思い出して励まそうとするが、うまく思い出せない。

プーは最後に訪れた洞窟で仲間たちとはぐれてしまうが、他の三人と合流したクリストファーによって救出される。その夜、クリストファーはオウルの手紙の読み間違いを訂正し、「僕は学校というところに行かなきゃいけない。でも午後には戻るから待っていて。」と伝える。プーはクリストファーにたとえ彼が100歳になっても待ち続けると約束する。

ティガー・ムービー プーさんの贈りもの

プーは本作で初めて主役の座をティガーに譲っている。

冬ごもりに備えてはちみつを集めたいプーは、自分の家族を捜しているというティガーを手伝うことに。しかしなかなか見つからず、ルーの発案で森のみんなはティガーの家族に扮して元気づけるために手紙を送ることに。

家族からの手紙をもらって大はしゃぎのティガーは家族が訪ねてくると早とちり。ティガーをがっかりさせられないプーたちはラビットの忠告を押し切り、ティガーの家族に扮してティガーに会いに行くが、正体は呆気なくばれてしまう。

怒って吹雪の森の中へ出て行ってしまったティガーを追うプーたちだが、大きな雪崩に巻き込まれてしまう。ティガーは率先して仲間たちを救い、自分もルーの励ましによって雪崩から脱出する。吹雪の中で手紙をなくしてしまったティガーだが、プーたちは自分の言葉で綴ったティガーの家族としての手紙を暗唱し、自分たちはいつもそばにいることを伝える。

プーはくいしんぼうの彼らしく、手紙の中で「よく食べて」という文言を提案。ティガーの家族パーティーでは、大きなはちみつをプレゼントされる。

プーを演じるジム・カミングスが、ティガー役を兼任することとなった最初の長編作品である。

くまのプーさん 完全保存版II ピグレット・ムービー

プーとティガーとラビットとイーヨーがはちみつを採ろうとしている姿を見たピグレットは手伝おうとするが、小さいからと断られてしまう。プーたちはピグレットが姿を消したことに気付き、ピグレットのスクラップブックを基にピグレットの思い出の場所をたどるが、ラビットとティガーの不注意によって本は壊れてしまう。

プーは危険を省みずに本の一部を回収しようとするが、全員滝に落ちそうになってしまう。そこに現れたピグレットによってプーたちは一命を取り留める。

くまのプーさん ザ・ムービー はじめまして、ランピー!

プーと仲間たちは恐ろしいズオウを捕獲しようと探検隊を結成する。ピグレットは帰り道がわからなくならないようにジェリービーンズを通った道にまいていたが、くいしんぼうのプーがそれをすべて回収してしまっていたため、二人は迷子になる。ラビットたちとの合流を試みる二人は誤ってラビットとティガーを捕獲してしまう。

プーたちは、ルーと仲良くなった子供のズオウ・ランピー*を見つける。プーたちはランピーがルーを捕まえていると勘違いし、ルーの制止も聞かずにランピーを捕獲、ルーが落っこちてしまう。泣きじゃくるランピーだが、親友のためにママ*を呼び、ルーは無事に救出される。この一件からランピー親子は森の仲間として受け入れられるようになる。

プーは本作で唯一ナレーションを務めた。最後はプーらしく「ズオウを捕まえることはできなかったけど、ランピーが僕らのことを捕まえてくれた」とユーモラスに語っている。

その他

インサイダー』では、ジェフリー・ワイガンド*の娘がプーのぬいぐるみの埃で発作を起こしてしまうシーンがある。

ファミリー・ゲーム 双子の天使』では、キャンプのコテージの中にプーの絵が置かれている。

チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』では、偽造版『くまのプーさん』で該当する役柄の改造キャラクターが登場する。

ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出』では、額縁の絵から出られず、クリストファー・ロビンカンガイーヨーに引っ張り出されていた。「星に願いを」ではソロパートを歌唱していた。

ディズニー100周年記念作品『ウィッシュ』では、エンド・クレジットに登場する。

TV

Welcome to Pooh Corner*

1983年に開始したプーの最初のTVシリーズは着ぐるみでの登場だった。声を演じたのは、オウルの声を担当していたハル・スミス。プーがこの番組で歌った挿入歌「The Right Side」は、『メリー・ポピンズ』で使われる予定だった曲である。

新くまのプーさん

プーは1988年開始のTVアニメシリーズ『新くまのプーさん』にも出演。本作が現在のプーのキャラクターを確立する上で欠かせない作品となった。

ザ・ブック・オブ・プー

2001年開始の未就学児向けの人形劇シリーズでは、日本*の文楽の様式を採り入れたパペットのプーが登場した。

ハウス・オブ・マウス ミッキーとディズニーのなかまたち*

「スリー・キャバリエロ」では、司会のミッキーマウスから「見て、あそこにプーが!よっぽど暇みたいだね!」とイジられ、プーが客席から手を振り返している。

「教授はなんでも知っている」では、プーはティガー、ピグレット、カンガ、ルーと一緒に着席している。

「空とぶドナルド」では、赤い風船に掴まって受付のドナルドダックデイジーダックの上を通過している。

「ミッキーがしつぎょう」では、デイジーが「Winnie the Stew」というメニューに言及している。

「2人のバケーション」では、ピンクの象にはちみつを奪われて抵抗するプーが確認できる。『プーさんと大あらし』の「ズオウとヒイタチ」は、「ピンク・エレファンツ・オン・パレード」をモデルとしており、プーにとっては原典との夢の共演が実現していることとなる。

「グーフィーのおてつだい」では、グーフィーアリスに給仕する予定だった食事をプーに出してしまい、プーがアリスのように巨大化してしまう。

クリスマススペシャル『ミッキーのマジカル・クリスマス 雪の日のゆかいなパーティー』やハロウィンスペシャル『ミッキーの悪いやつには負けないぞ!』にも姿を見せている。

プーさんといっしょ*

2007年開始のTVシリーズではCGアニメーションでの登場だった。人間の女の子ダービー*と子犬のバスター*、トラのティガーと共に「スーパー探偵団」として活動している。

ドックはおもちゃドクター*

プーと仲間たちはCGアニメシリーズにゲスト出演を果たしている。

ゲーム

Kinect: ディズニーランド・アドベンチャーズ

グリーティングキャラクターとして登場。クリッターカントリーで会うことができる。プーの依頼ははちみつのつぼを探すことと、イーヨーの誕生パーティーの準備。また、アトラクション「プーさんの冒険」にも登場。風船に掴まって、コインを集める。

ディズニーインフィニティ

ニンテンドー3DS*版にカメオ出演。プレイヤーにコインをくれる。プーははちみつのためにコインを集めているらしい。

ディズニー マジックキングダムズ

スマートフォン用アプリ。期間限定のプーさんイベントに登場。

KH

キングダム ハーツ

100エーカーの森に登場。プーが昼寝をしていると友達がみんないなくなってしまい、草原でソラと出会う。

1つ目のちぎれたページ入手後、はちみつを切らしたプーはハチミツの木ピグレットと再会。ピグレットに借りた風船を使い、ソラの協力ではちみつを採取するミニゲーム「プーのハチミツの木」に挑戦する。

2つ目のちぎれたページ入手後、またもやお腹をすかせたプーはラビットの家ではちみつを食べすぎて玄関に詰まってしまう。ティガーの乱入があったものの、ソラとラビットのおかげでニンジンの葉っぱのジュースを飲んで痩せることができた。

3つ目のちぎれたページ入手後、プーとピグレットは魔法の丘の川に流れてきたイーヨーを救助。彼のしっぽを探すためにソラはミニゲーム「プーのブランコ」でプーを飛ばし、イーヨーの家を破壊してしまうが、そのおかげでしっぽが見つかる。

4つ目のちぎれたページ入手後、復活したティガーのお気に入りの遊び場を訪れる。

5つ目のちぎれたページ入手後、どろんこ道で仲間とはぐれてしまったプーはミニゲーム「プーのどろんこ道」で、ソラと一緒にピグレット、ラビット、オウル、ティガー、ルーを探し出す。

すべてのミニゲームが終わると、森のみんなでソラを送り出す。

キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ / キングダム ハーツ Re:チェイン オブ メモリーズ

「ソラ編」ではソラの記憶から生まれた幻の100エーカーの森に幻のプーが登場。

ソラに協力してもらい、いなくなった友達(ピグレットラビットティガーオウルルーイーヨー)を捜索する。

キングダム ハーツII

100エーカーの森に登場。ハートレスに本を破られた影響で、友達全員のことを忘れてしまう。ミニゲームを通してプーの記憶を取り戻すことがこのワールドの目的となる。

キングダム ハーツ バース バイ スリープ

コマンドボード*「100エーカーの森」のライバルとして登場。

テーマパーク


ソーサラーズ・オブ・ザ・マジック・キングダム*」におけるプーのカードは「Winnie the Pooh's Honey Bees」。

アトラクション「プーさんの冒険」や「プーさんのハニーハント」に登場する。「ミッキーマウス・レビュー」では、カズーを担当していた。

登場作品

1960年代



1970年代

1971年
ミッキーマウス・レビュー ※マジック・キングダム



1980年代





1990年代




1998年
ファミリー・ゲーム 双子の天使(カメオ出演)


2000年代










2010年代





2016年
ガーデン・オブ・ザ・トゥエルブ・フレンズ ※上海ディズニーランド

2017年
ドックはおもちゃドクター*(ゲスト)

2018年
ディズニー マジックキングダムズ ※ver2.8.0:2018年3月追加


2020年代

2020年
Disney Heroes: Battle Mode ※ver1.16.10:2020年3月追加

2021年
モンスターズ・ワーク(カメオ出演)




通常



幼少期


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キャラクター
最終更新:2024年12月05日 00:35