概要

 猫はと同じぐらい古くから家畜として人に飼われている動物である。
 元々は貯蓄の穀物を食べるネズミを駆除するために飼育が始まり、現在はペットとして親しまれている。

 猫のしなやかな肢体は瞬発力に富み、約時速50kmに一瞬で加速できる他、
 体高の五倍(約1.5m)の高さまで跳び上がれる。
 また平衡感覚に優れ、例えビル三、四階分の高さから落下しても空中で体勢を立て直し、
 さらに四肢を広げて落下速度を緩めることで無事に着地することが出来る。
 立体的な動きにおいて、猫以上の運動能力を持った動物はいないだろう。

 運動能力以外にも、猫は獲物を捕らえるための鋭い感覚を備えている。
 例えば聴覚について、左右別々に動かせる耳は音源の位置を正確に捉え、
 さらに人間よりも高音域の音をキャッチできる。
 眼球は輝板(タペタム)という反射板を網膜の裏に備え、光を効率よく集め、暗所でも物がよく見える。
 (猫の眼が夜に光って見えるのはこの輝板に光が反射しているためである)
 またヒゲは神経と直結した高性能のセンサーであり、風の流れ、耳で聞こえない音の震えさえも感じ取れる。

 獲物を捕らえる際、猫が使うのはである。
 猫の爪で特筆すべきは、使わない時は指の内側に「収納」しておけることだろう。
 これによって爪が地面で削れて切れ味が鈍ること無く、さらに足音を消して近づくことが出来る。
 いざ獲物を捕らえる時にはカギ状のこの爪が飛び出し、獲物の肉に深く食い込ませて動きを封じる。

 文化的にも猫は人間と関わりが深い。
 最初に猫を家畜化したエジプトではバステトという猫をモチーフにした女神がおり、
 ファラオの守護者、家の守護者といった大役を任されている。
 日本でも招き猫など魔除けの象徴として扱われ、オスの三毛猫を船に乗せると遭難しないという言い伝えがある。
 逆に欧米では魔女の使い魔として、黒猫は不吉の象徴と忌避されている。

 エスパー能力では彼らを使役し、暗闇での素早い隠密行動や感知能力をフルに発揮させることが出来る。
 直接的な戦闘能力は元より、偵察や索敵にも非常に有効だろう。
 トランサー能力の獣化能力ではさらにその能力を自らの物にし、立体的な高速移動も可能になる。
 クリエイター能力では、幸運・不幸のイメージから運勢を操る能力が付随していることも多い。


エスパー

+ 猫を操る能力
猫を操る能力
 → 生物操作 /
猫を操る能力。
操作する猫には能力エネルギーが付随し、能力体としてそのパワーを制御できる。
【斬撃】:操作する猫の爪、牙で切り裂く。
【射撃】:操作する猫を放ち、離れた敵を攻撃する。
【隠蔽】:猫を先行させ、注意を引く。
【情報収集】:猫の鋭い感覚を使い、周囲を策敵する。
【特殊移動】:猫に細い隙間をくぐらせる。
【自律能力】:猫にあらかじめ命令を仕込んでおき、自律行動させる。




最終更新:2016年01月18日 23:38