ファウード

概要

魔導の術によって造られたとされる、超巨大な魔物。
封印されたままの状態でリオウの一族によってこちらの世界に送り込まれ、呪いによって他の魔物を利用して封印を解き、王を決める戦いへの利用を計画される(第188話)。
自我を持つ生命体ではあるが、「鍵たる石」によって操る事*1が可能。

ゼオンがかつて読んだ本によれば「魔導巨兵ファウード」と呼ばれ、「その力があまりに強大で危険だったために、魔界の極地に封印された魔物」とのこと(第190話)。
また、具体的な大きさは明言されていないが、「富士山よりも大きい魔物」や「ふもとの山々がヒザの高さにも届いていない」等の表現がされている。
ただし、「富士山より大きい魔物」という発言については明確に富士山と比較されたわけではない上、第211話でケルマデック海溝に沈むシーンだと海溝の深さはファウードの背丈に比べて軽く3倍以上ある。
実際の富士山の標高は3,776mなのに対し、ケルマデック海溝は最大水深10,047mと約2.6倍程度でしかないために矛盾しており、「この台詞を発したキャンチョメの推察が誤り」か「作中世界のスケールが現実と異なる」という事になるだろう。

ガッシュTCBにおいてもそのパワーは遺憾なく再現されており、場に出す事ができれば圧倒的な戦闘能力を誇る。
しかし、封印を解除するという要素も見事に再現されていて、「【封印解除】の付いた術を3回以上使っている事」が必要になる。
該当する術カードはいずれも上級であり、更にコストは最低でも6と高めなのでそれだけでも難易度は高い。
加えて魔物カードごとに何かしらの場に出す条件があり、W魔物VS魔物でなければ「場に出すための空き枠」が必要となっている事も使用難易度を高くしている。
S魔物以外は全て2枚組カードなので、単に魔本のページ数を使用する事だけでなく、魔本構築時の「魔物カード8枚制限」の内2枚を使ってしまう事も考えて構築する必要が出てくる。
更に、出しただけでゲーム終了ではないので、そこから勝利に繋げるまでのプラン及びそのためのMP確保も必要。

これらの課題のため、ファウード魔本よりワンターンキル魔本の方が組みやすいと言っても過言ではないほどである。
それだけに成功させた時の喜びは大きいと言えるので、ロマンあるデッキを求めるなら目指す価値はあるだろう。


代表的なカード

魔物カード

場に出すには、このゲーム中に自分が【封印解除】の付いた術を3回以上使い、その上でE-200 ファウード復活を使う必要がある。
E-200 ファウード復活自体もコスト5の上級カードと重い。
「魔物の効果」は「この魔物はダメージを受けず、相手の効果では捨て札にならない。」効果の《超巨大》と、「自分のバトルフェイズにMPを10払って相手の魔本を8枚めくる。」効果の《ファウード主砲》を併せ持つ。
《ファウード主砲》を使うだけが目的なら、デモルト《逃亡》で捨て札にしてE-069 志を継いでで使うコンボもあるので、「場に出す事」を狙うのはあまり向いていないカードかもしれない。

場に出すには、このゲーム中に自分が【封印解除】の付いた術を3回以上使っていて、自分の場にリオウが必要となる。
リオウ【封印解除】の術を持っているので相性は悪くないが、通常の魔物カードなので、場に出す時に空き枠が必要な点には注意。
「魔物の効果」は「この魔物はダメージを受けず、相手の効果では捨て札にならない。」効果の《超巨大》と、「MPを6払って相手の魔物を2体まで捨て札にする。」効果の《ファウードの力》を併せ持つ。
場に出す事さえできれば、魔物破壊による勝ち筋を作りやすいというのは大きな特徴だろう。

S魔物カード

ゲーム中に1回だけ、「使用を宣言する→」で自分の魔本の今のページを、21ページ目から32ページ目までの好きなページにする効果を持つ。
この効果によるページ移動は「めくる効果」でも「戻す効果」でもない扱いなので、相手からの妨害にもやや強い。
S魔物カードなので「《超巨大》《ファウード主砲》」か「《超巨大》《ファウードの力》」にしか重ねられない事、ただでさえ出し辛いファウードに「ゲーム中1回だけ」の効果のこれを重ねる余裕があるかといった課題は否めないが、強力な効果に違いはないので検討してみる価値はあるだろう。

W魔物カード

場に出すには、自分のファウードを捨て札にするか、このゲーム中に 自分か相手 【封印解除】の付いた術を3回以上使っている場合に自分のゼオンを捨て札にする必要がある。
結局は【封印解除】の付いた術を3回以上使っている必要があるので、基本的にはゼオンを捨て札にして出す事になるだろう。
W魔物なので捨て札にするゼオンがいれば場に空きを作らなくて良い事と、相手の【封印解除】の付いた術でも条件を満たせる事が特徴。
ただし、「魔物の効果」は「ファウード専用コマンドをコスト0で使える」というだけで、ダメージや除去への耐性効果はない。
比較的出しやすい事と、その効果を利用してS-588 ファウード主砲で一気に勝負を決める事を目指すのが良いか。

VS魔物カード

場に出すには、自分か相手のファウードを捨て札にする(「捨て札にならない」ときにも捨て札にできる)か、このゲーム中に 自分か相手 【封印解除】の付いた術を3回以上使っている場合に自分か相手のガッシュ・ベルを捨て札にする必要がある。
ゼオン&ファウード《ファウードの主》同様、相手の【封印解除】の付いた術でも条件を満たす事ができ、捨て札にする魔物がいれば場に空きを作らずに出す事が可能。
それに加えてVS魔物なので、相手のガッシュ・ベルファウードを除去しながら出す事も可能というのが大きな特徴。
一方でガッシュ・ベルを含むカードなので、このカード自身もVS魔物による除去を受けやすいのが難点でもある。
「魔物の効果」は「使用を宣言する→」によって、「次のターンのエンドフェイズに相手の魔本を3枚めくる効果を【スタンバイ】させる」というもの。
遅効性ではあるものの、ノーコストで繰り返し使用できる上、お互いのターンで使用可能と中々に強い。
ただし、このカードもダメージや除去への耐性効果は持たないので、その辺りには注意したい。

術カード

―ファウード専用コマンド
MP0の非バトル術で、【ステイ】【スタンバイ】を全て解除する。
大変強力ではあるものの、ファウードを場に出した後で「このカードを使うページの余裕があるか」という点は考えさせられる。
また、全て解除するという効果なので、自分の【ステイ】や【スタンバイ】まで巻き込んでしまう点に注意。

MP10で魔力+10000・10ダメージを叩き出す術。
どちらかといえばワイズマン《天才》で使われる事の方が多いカードだが、ゼオン&ファウード《ファウードの主》を用いる場合等であればファウード魔本への採用もできなくはない。
それ以外のファウードだとコストの問題が大きく、MPの消費先を自身の「魔物の効果」とした方が良い場合も多いため、採用は厳しいだろう。

封印解除について

【封印解除】の付いた術とその使い手

使い手 コスト
S-553 ディオガ・コファルドン チェリッシュ 6
S-633 エマリオン・バスカード ギャロン 6
S-634 バビオウ・グノービオ ジェデュン 6
S-538 シャオウ・ニオドルク リーヤ 7
S-540 ディオガ・ラギュウル ロデュウ 7
S-550 ディオガ・ギニスドン キース 7
S-556 ジボルオウ・シードン ザルチム 7
S-614 アルセム・ガデュウドン ファンゴ 7
S-518 ゴライオウ・ディバウレン ウォンレイ 8
S-526 ギャン・バギャム・ソルドン アース 8
S-545 ファノン・リオウ・ディオウ リオウ 9

その他の封印解除関連カード

【封印解除】の付いた術1つを、好きなページからコストを4下げて使えるようにする、コスト0の上級イベントカード。
ただし、この効果で使った術の効果は「相手の魔本にダメージ」のみになる。
MP消費を抑えられるので、MP管理が大切となるファウード魔本では特に頼りたいカード。
可能であればナゾナゾ博士《賢者の謀》アポロ《協力者》によって早い段階から【封印解除】のカウントを増やしていく事も視野に入れたい。

「自分がコスト5以上で使う上級の術」が【封印解除】の付いた術扱いになる効果を持つ。
ザルチムリオウ【封印解除】の付いた術を持つ魔物ではあるが、上手く使えば選択肢を広げる事に繋がる。
味方魔物次第では、より効果的に【封印解除】のカウントを進める事も検討できるだろうか。

相性の良いカード

チェリッシュは多数の点で、ファウードと相性が良い。
【封印解除】の付いた術の中では元々のコストが最軽量のS-553 ディオガ・コファルドンを持つ事に加え、チェリッシュ《大切なもの》によってMP補給も務められる。
更にパートナーのニコル《男装》ナゾナゾ博士《賢者の謀》アポロ《協力者》を呼び出し、E-198 封印解除の使い回しが狙いやすい点もポイントとなる。
チェリッシュの魔物別解説ページも参考に検討したいところ。

ファウードは魔力が99999または100000と非常に高いため、場に出した後はS-146 ブン投げろー!で魔物除去を狙う事も視野に入る。
特に魔物破壊が勝ち筋の一つとなるファウード《超巨大》《ファウードの力》を使うなら、優先的に採用を考えたいところ。

2枚組カードについての裁定に不明点はあるが、その裁定次第ではE-149 新たなる戦いも好相性と言える。
場に空きを作りながら展開ができるので、リオウを用意した上でならファウード《超巨大》《ファウードの力》を出しやすくなる。
ガッシュ・ベルVSファウード《最後の希望》を使用する場合に、自分のガッシュ・ベルをコストに出すか、自分のカードを効果で捨て札にした後に相手の自分のカードをコストにして出すかといった、通常のVS魔物同様の動きも取れるようになる。
当日の裁定を確認した上で狙ってみるのも良いだろう。

関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
―S魔物カード
―W魔物カード
―VS魔物カード
+ 術カード
―術カード

関連リンク

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最終更新:2025年02月09日 15:52

*1 命令を下したり、体内に組み込まれた機能を操作する。