概要
戦闘に至るまでの背景
ロヴェリア国の凍土地帯、その氷の大地の下には
法術を蓄積させる媒体となる
水晶(魔導師でなくとも法術を道具として扱える)が数多く存在する。その豊富な資源を狙われ、ロヴェリア国は南方諸国の進軍を受け続けていたが、
ヴァン・フレイ国は、二国に
ロヴェリア国に攻め込む諸国を撃退し、
ロヴェリアを解放する様に促した。
ただし、その見返りとして水晶を手に入れる(しかも、
ヴァン・フレイ国にも水晶の輸送を要求)という、「解放という名の侵略」であった。
水晶はどの国も、喉から手が出るほど欲する資源であり、
メッツ、
ティネゼリアは、先を争いそれぞれのルートで北上を開始した。
両軍の戦力
それに対して、
ロヴェリア国に進軍していた敵軍は、ほとんどが異形
魔族系の集団であり、軍勢として機能している敵ではなかった。
戦闘経緯
戦場での戦いは、もはや戦闘というより駆逐に近いものであり、
メッツ、
ティネゼリア両国はそれぞれのルートから
ロヴェリア国に進入し、彼らより先に侵略していた魔物を撃退していった。
彼ら帝国にとって真の敵とは互いのことであり、「相手より先に
ロヴェリア首都に到達し、自分が主導権を握る」という意思をぶつけあっていた。
しかし、
ティネゼリア帝国軍の進軍速度はもはや常軌を逸したものであり、これに不安を感じた客将
ロリスザードは、偽の情報を使ってわざと
ティネゼリア帝国軍の進軍を鈍らせた。
同時刻、同じように見境なく進軍を続けていた
メッツ帝国軍は、ウリア渓谷において敵軍の伏兵にあい苦戦を強いられていた。
そこに、進軍ルートを変えたため
ティネゼリア帝国軍が到達、当初は見捨てるつもりだった
シュバインだが、
メッツ帝国に借りを作らせる方がいいと、援軍として敵を駆逐する。
その後、両国は合流して、同時に
ロヴェリア首都に入ることとなる。
戦いの結末
不定期に魔族の侵攻を受けていた
ロヴェリア国民は、それらを駆逐した二大帝国の軍勢を最初は歓迎した。
しかし、彼らが見返りとして水晶発掘許可を求めてきたとき、侵略者の顔が魔物から人間に代わっただけということを知らされ落胆する。
結局
ロヴェリア国にとっては、大国のかけひきに利用されるだけの戦いであった。
そして、この
ロヴェリアの永久凍土には、水晶の他にも眠るものがあった。
それは、
神座の
ガウデバであった。
家に伝わる古文書から、そのことを知っていた
ティネゼリア帝国の兵卒
フランツィスカは、ひそかに抜け出してガウデバを発見すると、いずれこれを自分のものにしようと考え、その為の協力者を見つけるべく、帰国するサヌア達の後をつけ、
ヴァン・フレイ国へと向かった。
最終更新:2024年08月21日 15:28