6000系とは,新都メトロの通勤型車両。現在,261000系及び321000系への改番が進行中。本項では都西開発鉄道が製造した共通設計の1000系電車についても解説する。
新都メトロ6000系電車 | |
6000系の前面 | |
基本情報 | |
運用者 | 新都メトロ |
製造所 | 船橋重工業豊崎工場 |
製造年 | 2006〜18年 |
製造両数 | 548両 |
運用開始 | 2006年11月13日 |
主要諸元 | |
軌間 | 1,067mm |
電気方式 | 直流1500V(架空電車線方式) |
最高運転速度 | 110km/h |
設計最高速度 | 110km/h |
起動加速度 | 3.3km/h/s |
減速度 | 4.2km/h/s(常用) 5.0km/h/s(非常) |
車両定員 | 本文参照 |
全長 | 先頭車:20,200mm 中間車:20,000mm |
自重 | Tc1車,Tc2車:26.8t M1車:32.8t M2車:32.6t T車:22.8t |
全幅 | 2,820mm |
全高 | 4,050mm |
床面高さ | 1,125mm |
台車 | ボルスタレス方式空気ばね台車 電動車:FHI-MB105 付随車:FHI-TB105 |
主電動機 | (0番台)かご形三相誘導電動機 FEI-IM106 (50番台)永久磁石同期電動機 FEI-SM110 |
主電動機出力 | 150kw |
駆動方式 | TD継手式中実軸平行カルダン方式 |
歯車比 | 99:16(6.19) |
制御装置 | (2013年まで製造分)IGBT素子VVVFインバータ制御 (2017年以降増備分)フルSiC-FET素子VVVFインバータ制御 |
制動装置 | 回生併用電気指令式電磁直通ブレーキ (全電気式) |
保安装置 | 本文参照 |
概要
2008年の榊野線開業に備えて8連28本の計224両が導入された。また,2011〜13年にかけて君島線用に50番台8連38本の304両が導入された(一部車両は豊崎線に暫定導入)。2017〜18年には新都本線直通列車の増結用に20両が導入され,榊野線用のうち10編成は10連となった。現在までの総生産両数は548両。
編成別概要
6101~06F
最初に製造された車両。2006年の製造当初は4連で,同数の5000系を船津線の増発用に転属させた。2008年に新造中間車を組み込み8連化,新月直通用に2017~18年にかけて10連化された。新車番は261101~261106F。
6107~10F
2007~08年に製造。2017~18年にかけて10連化された。新車番は261107~261110F。
6111~28F
こちらは2017〜18年を以て新月直通から撤退し,六京線直通運用に就く。新車番は261121~261138F。
6151~58F
君島線(君島〜蒼町間)開業時に導入。当初の配置は弓田検車区だったが,全線開業に伴い弦巻検車区に転属している。新車番は321101~321108F。
6159~72F
こちらは原増〜真事中央間の開業時に導入。製造当初から弦巻検車区所属。新車番は321109~321118,321120~321122F。6169Fは都西開発鉄道に譲渡された。
6173~80F
新商栄〜見鮒間開業に伴い導入。新車番は321123~321130F。なお後述の6181~88Fより後に製造された。
6181~88F
豊崎線の暫定開業に伴い夏元検車区に配属。その後弓田検車区に転属,君島線の全線開業に伴い弦巻検車区に転属。新車番は321131~321138F。
都西開発鉄道1000系電車
都西開発鉄道1000系電車 | |
1000系の前面 | |
基本情報 | |
運用者 | 都西開発鉄道 |
製造所 | 船橋重工業豊崎工場 |
製造年 | 2011〜18年 |
製造両数 | 96両(+編入8両) |
運用開始 | 2012年6月28日 |
主要諸元 | |
軌間 | 1,067mm |
電気方式 | 直流1500V(架空電車線方式) |
最高運転速度 | 110km/h |
設計最高速度 | 110km/h |
起動加速度 | 3.3km/h/s |
減速度 | 4.2km/h/s(常用) 5.0km/h/s(非常) |
車両定員 | 本文参照 |
全長 | 先頭車:20,200mm 中間車:20,000mm |
自重 | Tc1車,Tc2車:26.8t M1車:32.8t M2車:32.6t T車:22.8t |
全幅 | 2,820mm |
全高 | 4,050mm |
床面高さ | 1,125mm |
台車 | ボルスタレス方式空気ばね台車 電動車:FHI-MT105 付随車:FHI-TT105 |
主電動機 | 永久磁石同期電動機 FEI-SM110 |
主電動機出力 | 150kw |
駆動方式 | TD継手式中実軸平行カルダン方式 |
歯車比 | 99:16(6.19) |
制御装置 | (1次車)IGBT素子VVVFインバータ制御 (2次車)フルSiC-FET素子VVVFインバータ制御 |
制動装置 | 回生併用電気指令式電磁直通ブレーキ (全電気式) |
保安装置 | 本文参照 |
2012年の浅川線開業に伴い8両10本80両が製造された。また2019年1月には増発用として2本が増備されている。基本的な仕様は6000系50番台に準ずるが,帯色やモケットに青灰色が使用されている(つり革は君島線統一仕様の黄緑色)。
事故と車両譲渡
2018年12月15日早朝,都西開発鉄道1000系1109Fが弦巻検車区内で軌条削正車との衝突事故を起こした。この事故は軌条削正車の行路の伝達を欠いた新都メトロ側の過失であるため,損壊した車両については同型車両である6000系との交換を以って対応することとした。このため
- 新都メトロ6000系6169Fを都西開発鉄道に譲渡,1000系1113Fとする
- 事故当該の1109Fは新都メトロが引き取り(6169Fとの交換)
これらの対応が取られ,2021年3月1日に(車籍上は)2編成の交換が行われた。6169F(この編成のみ321000系への改番対象外だった)改め1113Fは暫くはそのまま(車番のみ張り替え)運用されていたが,この状態で運用に入ったのは3月8日までであり,その後は既存の1000系と仕様を揃える工事が行われ,4月11日より運用に復帰している。一方の1109Fは3月1日に入籍こそしたものの,3月28日に除籍,北真砂駅留置線に回送された。なお1109Fの離脱は1111,1112Fの導入以前であるため,自社発注車12編成は同時に運用に就いていない。