暗闇仕留人(時代劇)

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&font(#6495ED){登録日}:2011/10/23(日) 22:45:35 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){黒船このかた泣きの涙に捨て処なく} #center(){江戸は均しく針地獄の様 呈し居り候} #center(){尽きせぬこの世の 怨み一切} #center(){如何様なりとも始末の儀 請け負い申し} #center(){万に一つも 失敗有るまじく候} #center(){但し右の条々 闇の稼業の定め書き} #center(){口外法度の 仕留人} ◆暗闇仕留人 『暗闇仕留人(くらやみしとめにん)』は1974年(昭和49年)6月29日から同年12月28日まで放映された日本の時代劇。 「必殺シリーズ」の第4弾として全27話が放映された。 中村主水シリーズの第2弾でもあり、前作『助け人走る』に続いて「[[必殺仕置人殺人事件]]」への配慮からかタイトルには「必殺」が冠されていないが、内容的には当初から『[[必殺仕置人>必殺仕置人(時代劇)]]』以前のハード路線へと回帰している。 【概要】 オイルショックに揺れた当時の日本の混乱を反映させるべく、時代設定を黒船襲来の混乱に見舞われた幕末に設定。 シリーズとしては初めて最終話までの展開を決定した上で制作されており、悩める蘭学者の糸井貢を主人公に、彼が貧困の中で自らの理想を実現出来ないままに裏の世界に染まり、やがて命を落とすまでが描かれた。 また、もう一人の主人公として第2弾『必殺仕置人』にて初登場して以来、強烈な個性を発揮し、お茶の間に浸透していた北町奉行所同心の中村主水が再登場。 前作『助け人走る』へのゲスト出演に続いての再レギュラー化と云う扱いは、早くも主水がシリーズを通じての「顔」となりつつある事を予感させる。 本作での主水は「仕置人」時代の情熱を取り戻そうとしながらも、仲間である貢の死にその理想を打ち砕かれるまでの姿が描かれており、後に真に裏稼業の住人となる過程のターニングポイントとなった作品として、ファンからも重要な位置付けに置かれている作品でもある。 【物語】 黒船来航に揺れる幕末の江戸……。 慌ただしい周囲の変化にも何処吹く風で、変わらぬ日常を送ろうとする中村主水であったが、世の中の急激な変化には、流石の主水をしても漠然とした不安を感じずには居られなかった。 そんな中、主水は二人の凄腕の男と出会う。 一人は、自らの懐を狙った黒衣の男、糸井貢。 もう一人は、木の幹をも砕く、怪力坊主の大吉。 ……嘗ての自分の仲間にも劣らぬ力をもつ彼らと、共に「仕置人」稼業に手を染めたおきんと半次との再会にくすぶっていた情熱を刺激された主水は貢と大吉に働きかけ、一度だけの約束で再び「仕置き」を行う。 たった一度だけの裏稼業……。 しかし、中村家の法事の席で三人は再会。 実は各々の妻や情女が姉妹であったのだ。 こうして「義兄弟」としての絆が明らかになった主水ら三人におきん、半次を加えたチームは「仕留人」を結成。 幕末の世の無情を救うべく闇に暗躍する主水達であったが、変革の波は確実に江戸を飲み込もうとしていたのだった……。 【登場人物】 ・[[糸井貢]](演:石坂浩二) 本作の事実上の主人公。 「蛮社の獄」にて逃亡した高野長英門下の蘭学者であり、現在は追手の身(本名は吉岡以蔵)。 困窮の中で憎い取方である主水の懐を狙ったのが縁で仲間となるが、主水や大吉とは意見が合わない事も多かった。 殺し技は三味線の撥だったが、後半からは仕込み矢立てを使用。 中盤以降の悲劇的な展開と壮絶な最後はシリーズでも屈指の物。 ・村雨の大吉(演:近藤洋介) 石屋を営む坊主頭の威丈夫で、軽々とくるみを砕く握力の持ち主。 尼僧妙心尼とは情欲で結びついた愛人関係にあり、彼女の尼寺の真横に石屋を構える。 ある夜、二人の男を殺害する姿を主水に目撃された事から裏稼業に誘われる事となるが、それ以前から裏稼業の経験があった。 悩みがちな貢に対して、大吉は単純明快で人殺しも厭わない性格であり、それが全編に渡る対比となっていた。 殺し技は強烈な握力を利用した心臓捻り。 ・おきん(演:野川由美子) 嘗ては鉄砲玉の通り名を名乗る、気っ風の良い姉御肌の女掏摸であったが、江戸に舞い戻ってからは半次と共にインチキ舶来品を売る怪しげな商売を始めていた。 「仕置人」時代同様、チームのバックアップを担当する他、悲恋も経験。 ・半次(演:秋野太作) 嘗てはおひろめの通り名を名乗る瓦版売りだったが、江戸に舞い戻ってからはおきんと共にインチキ商売に手を染める。 おきんとは心の底では思い合いながらも実際には男女の仲になる事は無かった。 自らの過去に関わる仕置きを主水らに依頼した後に、何も告げないままに退場してしまう。 ・中村せん(演:菅井きん) 三姉妹の母親。 中村家を守る女傑。 婿殿いびりが『仕置人』当時のリアルで辛辣な物から、コメディ色が強くなるのは本作から。 ・中村りつ(演:白木万理) 三姉妹の長女で、主水の妻。 主水への名文句である「種無しカボチャ」は本作から登場。 ※貢との対比の為か、主水とせん、りつとの絆を描かれたエピソードも多かった。 ・妙心尼(演:三島ゆり子) 俗名たえ。 三姉妹の次女で、尼僧でありながら愛人の大吉との情交に耽る。 彼を拒絶(誘惑)する際の&font(#f09199){「なりませぬ〜」}の台詞は、当時の流行語となったらしい。 ※三島ゆり子は以降の必殺シリーズにも頻繁に登場するが、その度にこの台詞はセルフネタにされた。 ・あや(演:木村夏江) 三姉妹の三女で、貢の妻。 逃亡生活の中で労咳(結核)を患っており、それが貢が主水を狙った原因でもあった。 後に、貢らと敵対組織の抗争に巻き込まれてその命を散らしてしまい、彼女の死を契機に貢は更なる闇に堕ちる事となった。 ・[[中村主水]](演:藤田まこと) 北町奉行所同心。 昼行灯の無駄飯食らい、婿養子の種無しカボチャと囁かれる身であるが、実は天才的な技量を秘めた剣豪。 「仕置人」時代の熱い情熱を忘れられずに裏稼業を再開するが、最終的には貢の死に自らチームを解散する事になる。 後のシリーズとは時代設定が異なるが、本作での出来事が『仕置屋稼業』以降の主水の行動原理となっているとされるのが定説。 尚、主水が基本的に毎回殺しを行う様になるのも本作からである。 【余談】 殺しの際のBGMにも使用された主題歌の「旅愁」は放映当時に大ヒットを記録したらしい。 歌った西崎みどりは当時はまだ10代であったが、後に非主水シリーズでのレギュラーとして、女優としても必殺シリーズに関わっていく事になる。 俺達が追記修正して、少しは項目が良くなったのか!? 必殺シリーズ 第4弾【暗闇仕留人】 前作←【助け人走る】 次作→【必殺必中仕事屋稼業】 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 必殺仕事人2014は -- 名無しさん (2015-01-31 00:31:05) - ↑この作品と必殺仕業人がベースになったと思う。 -- 名無しさん (2015-01-31 00:33:00) - 旅愁はテレビで平尾昌晃を特集する際必ずと言っていいほど紹介される -- 名無しさん (2016-02-22 11:38:40) - 大吉の心臓握りはどういう原理なんだろ -- 名無しさん (2017-01-12 18:29:36) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2011/10/23(日) 22:45:35 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){黒船このかた泣きの涙に捨て処なく} #center(){江戸は均しく針地獄の様 呈し居り候} #center(){尽きせぬこの世の 怨み一切} #center(){如何様なりとも始末の儀 請け負い申し} #center(){万に一つも 失敗有るまじく候} #center(){但し右の条々 闇の稼業の定め書き} #center(){口外法度の 仕留人} ◆暗闇仕留人 『暗闇仕留人(くらやみしとめにん)』は1974年(昭和49年)6月29日から同年12月28日まで放映された日本の時代劇。 「必殺シリーズ」の第4弾として全27話が放映された。 中村主水シリーズの第2弾でもあり、前作『助け人走る』に続いて「[[必殺仕置人殺人事件]]」への配慮からかタイトルには「必殺」が冠されていないが、内容的には当初から『[[必殺仕置人>必殺仕置人(時代劇)]]』以前のハード路線へと回帰している。 【概要】 オイルショックに揺れた当時の日本の混乱を反映させるべく、時代設定を黒船襲来の混乱に見舞われた幕末に設定。 シリーズとしては初めて最終話までの展開を決定した上で制作されており、悩める蘭学者の糸井貢を主人公に、彼が貧困の中で自らの理想を実現出来ないままに裏の世界に染まり、やがて命を落とすまでが描かれた。 また、もう一人の主人公として第2弾『必殺仕置人』にて初登場して以来、強烈な個性を発揮し、お茶の間に浸透していた北町奉行所同心の中村主水が再登場。 前作『助け人走る』へのゲスト出演に続いての再レギュラー化と云う扱いは、早くも主水がシリーズを通じての「顔」となりつつある事を予感させる。 本作での主水は「仕置人」時代の情熱を取り戻そうとしながらも、仲間である貢の死にその理想を打ち砕かれるまでの姿が描かれており、後に真に裏稼業の住人となる過程のターニングポイントとなった作品として、ファンからも重要な位置付けに置かれている作品でもある。 【物語】 黒船来航に揺れる幕末の江戸……。 慌ただしい周囲の変化にも何処吹く風で、変わらぬ日常を送ろうとする中村主水であったが、世の中の急激な変化には、流石の主水をしても漠然とした不安を感じずには居られなかった。 そんな中、主水は二人の凄腕の男と出会う。 一人は、自らの懐を狙った黒衣の男、糸井貢。 もう一人は、木の幹をも砕く、怪力坊主の大吉。 ……嘗ての自分の仲間にも劣らぬ力をもつ彼らと、共に「仕置人」稼業に手を染めたおきんと半次との再会にくすぶっていた情熱を刺激された主水は貢と大吉に働きかけ、一度だけの約束で再び「仕置き」を行う。 たった一度だけの裏稼業……。 しかし、中村家の法事の席で三人は再会。 実は各々の妻や情女が姉妹であったのだ。 こうして「義兄弟」としての絆が明らかになった主水ら三人におきん、半次を加えたチームは「仕留人」を結成。 幕末の世の無情を救うべく闇に暗躍する主水達であったが、変革の波は確実に江戸を飲み込もうとしていたのだった……。 【登場人物】 ・[[糸井貢]](演:石坂浩二) 本作の事実上の主人公。 「蛮社の獄」にて逃亡した高野長英門下の蘭学者であり、現在は追手の身(本名は吉岡以蔵)。 困窮の中で憎い取方である主水の懐を狙ったのが縁で仲間となるが、主水や大吉とは意見が合わない事も多かった。 殺し技は三味線の撥だったが、後半からは仕込み矢立てを使用。 中盤以降の悲劇的な展開と壮絶な最後はシリーズでも屈指の物。 ・村雨の大吉(演:近藤洋介) 石屋を営む坊主頭の威丈夫で、軽々とくるみを砕く握力の持ち主。 尼僧妙心尼とは情欲で結びついた愛人関係にあり、彼女の尼寺の真横に石屋を構える。 ある夜、二人の男を殺害する姿を主水に目撃された事から裏稼業に誘われる事となるが、それ以前から裏稼業の経験があった。 悩みがちな貢に対して、大吉は単純明快で人殺しも厭わない性格であり、それが全編に渡る対比となっていた。 殺し技は強烈な握力を利用した心臓捻り。 ・おきん(演:野川由美子) 嘗ては鉄砲玉の通り名を名乗る、気っ風の良い姉御肌の女掏摸であったが、江戸に舞い戻ってからは半次と共にインチキ舶来品を売る怪しげな商売を始めていた。 「仕置人」時代同様、チームのバックアップを担当する他、悲恋も経験。 ・半次(演:秋野太作) 嘗てはおひろめの通り名を名乗る瓦版売りだったが、江戸に舞い戻ってからはおきんと共にインチキ商売に手を染める。 おきんとは心の底では思い合いながらも実際には男女の仲になる事は無かった。 自らの過去に関わる仕置きを主水らに依頼した後に、何も告げないままに退場してしまう。 ・中村せん(演:菅井きん) 三姉妹の母親。 中村家を守る女傑。 婿殿いびりが『仕置人』当時のリアルで辛辣な物から、コメディ色が強くなるのは本作から。 ・中村りつ(演:白木万理) 三姉妹の長女で、主水の妻。 主水への名文句である「種無しカボチャ」は本作から登場。 ※貢との対比の為か、主水とせん、りつとの絆を描かれたエピソードも多かった。 ・妙心尼(演:三島ゆり子) 俗名たえ。 三姉妹の次女で、尼僧でありながら愛人の大吉との情交に耽る。 彼を拒絶(誘惑)する際の&font(#f09199){「なりませぬ〜」}の台詞は、当時の流行語となったらしい。 ※三島ゆり子は以降の必殺シリーズにも頻繁に登場するが、その度にこの台詞はセルフネタにされた。 ・あや(演:木村夏江) 三姉妹の三女で、貢の妻。 逃亡生活の中で労咳(結核)を患っており、それが貢が主水を狙った原因でもあった。 後に、貢らと敵対組織の抗争に巻き込まれてその命を散らしてしまい、彼女の死を契機に貢は更なる闇に堕ちる事となった。 ・[[中村主水]](演:藤田まこと) 北町奉行所同心。 昼行灯の無駄飯食らい、婿養子の種無しカボチャと囁かれる身であるが、実は天才的な技量を秘めた剣豪。 「仕置人」時代の熱い情熱を忘れられずに裏稼業を再開するが、最終的には貢の死に自らチームを解散する事になる。 後のシリーズとは時代設定が異なるが、本作での出来事が『仕置屋稼業』以降の主水の行動原理となっているとされるのが定説。 尚、主水が基本的に毎回殺しを行う様になるのも本作からである。 【余談】 殺しの際のBGMにも使用された主題歌の「旅愁」は放映当時に大ヒットを記録したらしい。 歌った西崎みどりは当時はまだ10代であったが、後に非主水シリーズでのレギュラーとして、女優としても必殺シリーズに関わっていく事になる。 俺達が追記修正して、少しは項目が良くなったのか!? 必殺シリーズ 第4弾【暗闇仕留人】 前作←【助け人走る】 次作→【必殺必中仕事屋稼業】 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 必殺仕事人2014は -- 名無しさん (2015-01-31 00:31:05) - ↑この作品と必殺仕業人がベースになったと思う。 -- 名無しさん (2015-01-31 00:33:00) - 旅愁はテレビで平尾昌晃を特集する際必ずと言っていいほど紹介される -- 名無しさん (2016-02-22 11:38:40) - 大吉の心臓握りはどういう原理なんだろ -- 名無しさん (2017-01-12 18:29:36) - ロンドンがどこにあるかもてんで知らない主水達に太平洋に流された貢が不憫すぎる。 -- 名無しさん (2022-03-06 19:32:02) - 当時「新春スターかくし芸大会」のパロディ劇のネタになったが、仕留人の一人の必殺技が「伏見稲荷の鳥居をドミノ倒しにしてその中を逃げまくる標的を押しつぶす」とか「心臓を取り出したらモロにハートの形」なんてネタがあったな。最大の見せ場は「なりませぬ」の連発だったけど。 -- 名無しさん (2022-08-24 00:24:54) #comment #areaedit(end) }

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