射手座の黄金聖闘士

登録日:2024/04/28 Sun 01:25:00
更新日:2025/06/04 Wed 22:58:45
所要時間



本項目は

に登場する人気キャラ、黄金聖闘士の射手座(サジタリウス)に属する面々の紹介である。


【概要】

黄道十二星座第九宮である 人馬宮 の守護者。
黄金聖闘士を率いる立場になりやすい星座で教皇に次ぐN0.2の位置である事が多い。
迂闊に聖域から動く事の出来ない教皇に変わり、任務や聖戦に置ける現場監督のようなものか。
『無印』のアイオロスが既に故人の為、長らく射手座の必殺技が謎に包まれており、射手座の継承技と呼ばれるものがアイオロスと星矢のアトミックサンダーボルト*1くらいしかない。
そういうわけだから派生作品では射手座は確実に固有の必殺技を持っている。
その立ち位置からかなりの強者である事が多いが、『無印』やその同時代の作品*2、『エピソードG』『ダークウイング』ではほぼ欠場扱い。
一方で『エピソードG アサシン』ではラスボスとして猛威を振るっている。
『Ω』では先代主人公の星矢が正式に黄金聖闘士となり出番が増えた。


【人物】

アイオロス 登場作品:無印・エピソードGおよびアサシン・LoS・黄金魂・DW・KoZ

アイオロス「人の究極の力『小宇宙』が──平和を造るのだと私は信じる──」
異世界アイオロス「貴様には聖域(サンクチュアリ)聖闘士(セイント)もやれぬッ!──ましてや我が弟の上に立つ資格など──無い!」
『無印』の射手座の黄金聖闘士であり、サガの暗殺未遂から女神(アテナ)を助け、聖域(サンクチュアリ)から脱走中に山羊座のシュラに討たれて死亡した。
享年14歳 と若すぎる死だった。言うまでもなくよくツッコまれる
彼の死から『聖闘士星矢』の物語が始まったと言っても過言ではない人物。
女神(アテナ)勾引の罪で逆賊の汚名を着せられたが、当時それをそのまま信じている人間は少なかったという。
それ以前には、仁・知・勇、全てに優れた「聖闘士の鑑」と称され英雄と呼ばれていた聖闘士であり、教皇シオンはサガとアイオロスを同時に召喚した上で密かにアイオロスを次代教皇に指名していた。
当てつけのようになり最悪の結果に繋がってしまった指名劇だが、そうする方が後事が進むと思える程に2人(もちろん表のサガと)の人品が良く、傍目の仲も悪くはなかったのだろう。
獅子座のアイオリアの兄であり師匠でもある。

『エピソードG』ではブラコンの兄さんにして、聖闘士の鑑として行動し一人で太陽神軍の大軍を撃破したりしている。
かなりお茶目な性格。

『エピソードG アサシン』では異世界の教皇アイオロスが敵役として登場。
小宇宙の究極と思われていた第八感覚(エイトセンシズ)を超える第九感覚(ナインセンシズ)まで獲得していて強大なボスとして君臨している。
サガ曰く「人を超えている存在しない力」との事。
ちなみに教皇アイオロスの世界ではアイオリアの体に降臨したゼウスを多くの犠牲のもとにアイオロスが討っている。*3

『セインティア翔』でも黄金聖衣に眠る残留思念としてわずかに登場している。
アレスとして目覚めミロ・アイオリア・シャカ・ムウ・アルデバランを圧倒していた悪サガを動揺させる一矢を放っている。

『黄金魂』でも登場。
黄金聖闘士の中では最初に復活し、ロキの目的を結果的に大きく阻害し黄金聖闘士達の助けとなっている。
他にはアイオリアの窮地に駆け付け、サガと二人の英雄として共闘している。

『DW』でも射手座の黄金聖闘士であり、こちらでは双子座の時任惣次郎の師匠兼兄貴分。
ちなみに私立グラード国際大学付属高校の教師もしている。
『無印』世界と『DW』の記憶が混在化し混乱している最中に山羊座の九頭竜詠斗に襲撃され命を落とした。
この際に「どの世界でも神話が起こる前に命を落とす宿命」と言われている。なおエピソードGアサシンはセーフだった
この後はデミウルゴスの力により、全ての記憶からも記録からも失われ存在そのものが抹消されていた。*4


星矢 登場作品:無印・エピソードGアサシンおよびレクイエム・Ω・LoS・KoZ

「少年たちよ…お前たちにアテナを託す。光の道を往け!」

「オレが地上に残った…最後の──唯一人の聖闘士であろうともオレは──決して諦めない──」
『エピソードG レクイエム』および『Ω』における射手座。
元天馬星座であり『無印』と『エピソードG レクイエム』の主人公。

無印時代の劇場版ではクライマックスで射手座の黄金聖衣が飛来して星矢に装着され各作品のラスボスを倒すのが様式美となっており、なじみの深い視聴者も多いだろう。

『アサシン』にも登場しているが、他の青銅一軍と違いアサシンの時点ではまだ射手座の黄金聖闘士になってはいない。
これはハーデス戦の後遺症が酷く満足に戦えるような状態ではなく、聖域からも離れていたため。
それでも戦うとなると短時間とは言え神聖衣を顕現させる力を見せた。

『レクイエム』では黒海(ポントス)の黒キ海の力と神の兵器である業火の雨により天の星座ごとほぼ全ての聖衣、そしてそれを司る聖闘士が消滅し、聖域は一日の内に壊滅。人類は滅亡寸前まで追い込まれた。
『無印』でハーデスの剣により刺された星矢だけがハーデスの内に眠る瞬の助けもあり、冥府に落ちる事を許可されてない事から辛うじて消失から逃れることが出来た。
最初に射手座の黄金聖衣が消失したため、シオンの力により最後の希望として唯一残った今や馴染まない天馬星座の聖衣で無理やり戦った。
最終的には異なる次元から集った黄金の欠片を結合した異形の聖衣を纒い、死ねない身体と大神との戦いで燃え上がった小宇宙を用いて地上に降り注ぐ業火の雨を全て吸い込む希望の灯台となり、追い詰められた人類に未来を繋いだ。

アニメから13年後が舞台の『Ω』でも射手座の黄金聖闘士として登場。
射手座なのによくペガサス星矢と呼ばれている。
これは「伝説の聖闘士ペガサス星矢」と認知されているので、もはや称号みたいなものかもしれない。
『Ω』第一期では、かつてのアイオロスのごとく天馬星座の光牙ら次世代の聖闘士を導く役割だったが、第二期におけるパラスベルダの決戦にてその心は13年前と変わらぬものと判明。一級刻闘士・天神創世剣のタイタンと対峙する際、「アテナアテナと吠えていないと、他の聖闘士に示しがつかないだろう……!!!」と、己の本心を告げている。


シジフォス 登場作品:LCおよびLC外伝

「守りたいと思った──巨大な神としての運命から──この少女の願いごと。聖闘士とは違う気持ちで……」
『LC』の射手座でやはり人格・実力ともに兼ね備えた人物。
先代獅子座のイリアスの弟で、今代獅子座のレグルスの叔父兼師匠。
真面目で誠実で実直と堅物と言っても差し支えない人物で、カルディアの奔放さには眉をしかめる事も多い。サーシャが懐いてるからなおの事・・・
一方で思い込む事も多く、特に優秀な兄が生きていた頃は割とコンプレックスに悩む一面を見せていた。
聖闘士を率いて行動する事が多く、ロストキャンパスに攻め込む際には先陣を切って行動している。
ハスガード、アスプロスとは互いに黄金聖闘士候補生の頃からの知り合いで仲も良い。

イタリアでサーシャを見出し聖域へ連れてきたが、結果テンマとアローンと引き剝がす事になってしまい、ある意味聖戦の引き金となってしまった。
この事はハーデスに矢を反射され魂に傷を負った際にも自責の念として自分を追いつめている。
夢神の結解から解き放たれた後はセージ・ハクレイが双子神の封印と共に死亡したため、聖闘士のトップとして行動をする事に。
この後は冥界三巨頭の一人であるガルーダのアイアコスをエイトセンシズに目覚め撃破し、更にイカサマ師のファラオを心臓をくり抜かれたものの撃破。
最期はロストキャンパスの門をレグルス・シオンと共にアテナエクスクラメーションでこじ開け死亡した。

ちなみに上記の台詞を曲解してかよくロリコン扱いされる。
聖域に連れてきた時がシジフォス24歳、サーシャ10歳。
まぁ多分兄みたいな感情なんだろう…テンマとサーシャが一緒に居る事に文句言うわけでも無かったし。ただまぁシジフォスの愛情の種類が分かりにくいのも事実ではあるが

『LC外伝』では黄金聖闘士としての初任務『デルフォイの神託』を受けに行く話。
行った先で黄金聖闘士最強と名高い兄イリアスと戦う事になる。


・ゲシュタルト 登場作品:ND

「ターニャがオレの体を借りて蘇ったのだ!!オデッセウスが奇跡を起こしてくれたのだ!!」
『ND』における射手座。
幼少期に愛馬であるターニャと死に分かれ、三日三晩泣き暮らしていたところオデッセウスに懇願し医術により下半身がターニャのものに変化し半人半馬の姿になった。
これはゲシュタルトの妄念による思い込みであり、実際は普通の人である。
沙織の説明によると余りに悲しみに暮れるゲシュタルトの心を救うための心理療法だったのではないかとの事。
ちなみに氷河からは「死んだ者を引き摺って体に宿らせたからとて何になる」と射手座の面汚しとまで言われている。経験者は語る。さすがの説得力である
しかし振り返ると、一番まともに自宮を守っている射手座。各作品での役柄・お話構造の差とはいえ、他の射手座は空けすぎではなかろうか。

なおオデュッセウスが甦った後はヒュプノテラピアで眠りにつき、そのまま出番も無く爆睡したまま連載は終了した・・・。


【必殺技】

・アトミックサンダーボルト 使用者:アイオロス・星矢

星矢「先代射手座の黄金聖闘士アイオロスは、誰よりも正義とアテナへの忠誠を貫いた。アイオロス……あなたの意志とその技は、オレが受け継ぎました」
アニメオリジナルの必殺技。
シュラから逃げる際に使った技で雷撃のような光弾で相手を攻撃する技。
『黄金魂』では、この技を繰り出す前にアイオロスが弓矢を引くような構え方を取っている。
『Ω』では星矢も使用している。
唯一の射手座の継承技と呼べる技。


・黄金の矢 使用者:アイオロス・星矢・シジフォス・ゲシュタルト

厳密には必殺技ではないがちょいちょい使う技。
矢そのものに女神(アテナ)の加護がある聖衣のパーツの矢と小宇宙で作りだした矢の二つのパターンがある。
特に劇場版では星矢がこれでフィニッシュを決めるのが恒例となっている。この頃はまだ青銅聖闘士だけど
ある意味では射手座の継承技かもしれない。

・シャドウアロー 使用者:アイオロス

アテナを守るべく聖域を出奔した日を描いた「エピソードゼロ」で披露した技。
相手の影を打ち抜き、動きを封じる。


無限破砕(インフィニティブレイク) 使用者:アイオロス

アイオロス「燃え上がれ──我が小宇宙よ、我が思いと共に──飛べ!!」
両手の間に溜めた小宇宙から無数の光の矢を螺旋状に放つ広範囲の攻撃技。
G本編以前に復活した太陽神軍を一掃し、親友であるガランとの決闘の際にも使われた。
またポントスの霊血に呼応し甦り、死しても霊血により即復活するミイラの群れを一掃するのにも使用されている。


厳霊乃焔(ライトニングフレイム) 使用者:アイオロス

アイオロス「──見せてやろうこれが放電現象の最終形態──電弧放電(アークプラズマ)厳霊乃焔(ライトニングフレイム)
第九感覚(ナインセンシズ)に目覚めたアイオロスが放つライトニングプラズマの上位技であり、技を超えた業。
数多の雷光が限界を超えて火花を散らし、雷撃と同時にそこから巻き起こる超高電の焔で相手を破壊する。
威力を若干弱める代わりに広域に焔を巻き散らす範囲技としても使う事が可能。


厳霊乃極(ライトニングテリオス) 使用者:アイオロス

アイオロス「善と悪に染まり切れぬ魂──それこそが貴様の弱さだ──故に私には勝てぬ…私は──純然たる悪なり!」
こちらはライトニングボルトの上位技であり技を超えた業に当たる。
光速拳で空気を引き裂いた後に雷撃を叩き込むまではライトニングボルトと同じだが、こちらは叩き込む雷撃を極限まで爆縮し相手の体内に直接叩き込む。
相手に叩き込まれた雷撃は超高電圧で相手の行動を封じ、次の瞬間には放解し相手の体を内側から幾重もの厳ツ霊となって突き破る。
その際、打たれた相手の血で雷が赤く輝く。
「テ…テリオスとはまさかあの……(ガク」が数十年を経てついに解明された模様。


厳霊乃虚無(ライトニングボイド) 使用者:アイオロス

アイオロス「三人の聖闘士の同時攻撃は宇宙すら穿つ物──その力に対抗できうる力など一つしか存在しない(●●●●●●●●●)─6 7 8─第九感覚(ナインセンシズ)
衝撃の第九感覚(ナインセンシズ)より放たれる黒い雷。
人を超えている力と呼ばれ、万感の想い「絶望」「義務」「責務」「信頼」「悔恨」「守護」「後悔」「鉄則」全ての想いが第八意識を破壊して第九感覚(ナインセンシズ)を覚醒させた。
アイオロスはこの技でアイオリアごと体に降臨したゼウスを討滅している。
またアテナエクスクラメーションをも超える威力で押し切る寸前だったが、天猛星ワイバーンのラダマンティスの救援があり逆に押し切られた。
なお 遠隔から冥界に向けて放った一撃 なので、押し切られてもアイオロスに被害は無かった。


・幻朧魔神拳 使用者:アイオロス

アイオロス「さぁ見るがいい我が力を──これが支配(●●)だ」
幻朧魔王拳の技を超える業で上位技に当たる。
幻朧魔王拳による後遺症も跳ねあがっており、ダメージを受けた時には人を超えた憎悪を抱き対象の小宇宙が跳ね上がる。
なお人一人を殺すと洗脳が解ける点は変わっていない。
ちなみに長い間教皇の技と言われていた幻朧魔王拳(の上位版)を初めて本当に教皇が使っていたりする。


・ケイロンズライトインパルス 使用者:シジフォス

シジフォス「多くの仲間が俺を立ててくれた…俺が真っ直ぐ突っ切る矢であるよう!そんな俺が次代を担う彼らの前でどうして…どうして逃げられよう!?」
金色の拳圧を巻き起こし相手を吹き飛ばす技。
アイアコスが敵味方問わず巻き散らした炎を全てかき消すほどの威力を見せた。
ちなみに黄金聖闘士の中でも珍しい風属性の技。
なおシジフォスが一時冥闘士になった時はケイロンズダークインパルスになっている。


・ケイロンズスィエラ 使用者:シジフォス

シジフォス「くっ…消えるのは…お前たちだ!!」
聖衣の翼部分を動かし突風を巻き起こす技。


・コズミックスターアロー 使用者:星矢

星矢「オレには仲間がいる。祈ってくれる人がいる。オレの全てを賭けてでも、タイタン!!お前を倒す!!!」
サジタリアスの矢に光の小宇宙を込めて放つ星矢のオリジナル技。
タイタンとの決闘における決め手となった。
ちなみに和訳するとスターアロー=星矢。

・女神の矢 使用者:ゲシュタルト

ゲシュタルト「その矢を止めるのはアテナ以外いないのだ!!」
神話の時代アテナより授かり代々射手座に継承されてきた神の一矢。
ひとたび放てばアテナ以外に止められるものはいないという。チート武器ですやん



追記、修正はケンタウロスになってからお願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年06月04日 22:58

*1 これにしてもアニメオリジナルの必殺技であり、後のΩまで認知度もほとんどなかった

*2 セインティアなど

*3 ゼウスの前に戦ったハーデス戦もあり、そこで青銅一軍たちも全滅している

*4 のちに女神(アテナ)の力により惣次郎のみアイオロスを思い出せたが