DWN.010 エアーマン

登録日:2024/04/26 Fri 20:45:00
更新日:2025/02/04 Tue 14:50:57
所要時間:約 6 分で読めます





なんだ、お前、吹き飛ばすどー!


DWN.010 エアーマン(AIR MAN)とは、ロックマン2に登場するロボットである。ワイリーナンバーズの一体。

偉大な考案者はカナザワ ヨウジ(YOUJI KANAZAWA)
ステージbgmの作曲者は立石孝…と松前真奈美*1

空気男だが全く空気ではない。知らない人でも恐らく名前だけは聞いたことがあるのではないだろうか。
なお召喚モンスターではない。


-A- 見た目

青いボディに巨大なプロペラが付いた見た目に、頭と胴体が一体化しているという当時としては異例のデザインをしている。パッと見サワムラーイエローデビルに見えなくもない。
目の横にはネコのヒゲみたいな排気口が付いている。手足とコアの色は黄色。
左手は空気砲みたいなデザイン。多分ここから竜巻を出しているのだろう。


この独特の形状はエアーマンタイプと呼ばれ、後継者も何故か沢山いる。
  • ニードルマン(3)*2
  • トードマン(4)
  • ナパームマン(5)
  • ブリザードマン(6)*3
  • パンク(W3)
  • ビーナス(W5)
  • クラウドマン(7)
  • アクアマン(8)
  • エアコンマン(WS版ロクフォル)
  • マグママン(9)
  • ストライクマン(10)


-A- 性格

長所:格がある
短所:せんぱい風をふかす
好き:メンコ
嫌い:落ち葉の季節

メンコが趣味なのだろうか。右手でしか投げられなさそうだが…
風格があるとのことだがまさにその通りである。だが先輩風を吹くのはなあ。


-A- 実力

簡単には倒せない、ワイリーナンバーズきっての実力者。

なんせあの竜巻何回やっても避けれないのである。
竜巻ことエアーシューターのパターンは数種類ある上、回避不能レベルの配置もいくつか混ざっている。
タイム連打も試してみたところで竜巻相手じゃ意味がない
そのうえこちらの攻撃も弾いてしまうため、思うようにダメージを与えられない。
弱点のリーフシールドがあれば楽にエアーマンを倒せるなんて考えは大甘で、弾のデカいリーフシールドはエアーシューターの弾幕を前に叩き落とされるしかない。
さらに攻撃と同時に向かい風を吹かせてくるので、被弾時のノックバックも重なって距離を詰めるのも難しい。
隙らしい隙といえば3回行動する度に大ジャンプして移動してくることくらい。
しかし、ここぞとばかりに後ろに回って撃ち続けてもいずれは風に飛ばされるといういやらしさも備える。

攻撃力も高く竜巻は4ダメージ、接触はなんと8ダメージも食らう。
更に防御性能も高く、あのメタルブレードが効かない。他はバブルリードやクラッシュボムも無効と鉄壁、よって無敵。

以上から、ロックマンシリーズの最強ロボットとして名を知られている…


追記修正はエアーマンが倒せない人がお願いします。


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例の曲の影響もあり、「とんでもない強ボス」「ロックマン2最強」と思っている人も多いエアーマン。
しかし実際のところ、彼の実力は……



むしろ弱い部類に入る。



実はエアーマン、竜巻の壁こそ堅いが本体にはロックバスター1発で2ダメージ通る
たまにジャンプする以外は基本棒立ちなのでバスターが外れる心配もほぼなく、ボスの無敵時間が非常に短いというロックマン2の仕様も手伝って結構柔らかい。距離さえ詰めてしまえばひたすらバスターを連射しているだけでもバシバシとダメージを与えられる。
向こうからの攻撃に関しても、実際のところ竜巻の1発4ダメージというのは別にそんな高火力というわけでもない。
なんなら竜巻を一切回避しなくてもその分撃っていればダメージレースでは負けない。
接触ダメージが8というのは確かに痛い……のだが、完全に初見でもない限りこいつの体当たりを食らうことはまずないだろう。
先述の通り竜巻はこちらのバスターを弾いてしまうが、それも竜巻より前に出てしまえば済む話だったりする。


要するに、竜巻と吹き飛ばしはあえて受けるつもりで突っ込み、棒立ちの本体に近づいたらバスターを連射してやられる前に倒す というのが正攻法に近い。
初見の時点では竜巻を避けることに気を取られすぎて苦戦するプレイヤーも多いが、この事実に気づくとバスターしか使えないタイミングこそが倒しやすい一番手候補に成り下がってしまう
特殊武器のエアーシューターもそこそこ使い勝手がよく、同時に何かと便利なアイテム2号も入手できるので、メタルマン・フラッシュマンと並び初手攻略向けのボスとして扱われることも少なくない。
なお弱点武器のリーフシールドを使う場合、正面から射出して当てるのではなく、背後を取ってその場で連射するのが楽。

というわけで、今の時勢に「エアーマンは最強」「エアーマンは強ボス」とか言うとファンに怒られたりエアプ扱いされたりするので注意しよう。

ただ、ノーダメージでの攻略の難易度に関してはシリーズでもかなり上位に入る。
エアーシューターはどのパターンでも一応回避は可能、なのだが5パターンあるうちの2パターンは要求される操作がかなりシビアなため、安定回避のハードルが高い。
どうしても無理ならその2パターンが来ないことを天に祈るしかないだろう。

ちなみにコイツに無効武器が多く、あのメタルブレードすら無効化するのは本当である。
当然っちゃ当然だがエアーシューターも無効。

また、ステージは普通に難しい。
空中ステージらしく足場が不安定な他、奈落へと誘うような仕掛けや敵が多数いる。
また、E缶が置かれていないのでボスまでに瀕死になっているとほぼ勝ち目がない。無限湧きする雑魚敵で体力は稼いでおこう。

このステージ専用のザコとして、ロックマンとエアーマンを足してデブにしたような見た目の「マタサブロー」というロボがいる*4
やることといえばひたすら向かい風を出して前進を妨害してくるだけだが、足場の悪いところでピピと一緒に出てきたりもするため存外鬱陶しい。
思わぬところでスクロールアウトして消滅→向かい風も消えたせいで勢い余って落下死…というパターンもあるので要注意。


-A- エアーシューター

エアーマンを倒すと貰える武器。1発2メモリ。
エアーマンのように全画面攻撃!*5…とまでいかず、右上に3つの竜巻を飛ばす攻撃となっている。

だがこの武器意外と使いやすく、上方向を広くカバーしている上に走りながら撃てるので使ってて楽しい。
また、耐久力の高い敵への通りがいいのも大きな利点。当たり所が良ければあのスナイパーアーマーを一撃で倒せる
それ以外だとチャンキーメーカーも一撃で処理できるので、これがあるとクイックマンステージの道中が結構楽になる。
この武器の欠点としては、効かない敵がかなり多いことだろう。特に顕著なのがウッドマンステージの道中やバブルマンステージで、効かない敵だらけなのでほとんど役に立てない。

クラッシュマンの弱点。うまいこと当てると一撃で倒せる(ただし異常にシビア)。
こちらの攻撃に反応してジャンプしてくるので、斜め上に飛んでいくエアーシューターならそのまま迎撃できる。が、普通のバスターを当てに行く感覚で撃つと外しやすくもある。
あと何故かウッドマンにも有効。
リーフシールドに当たるギリギリまで距離を詰めるとシールドをスルーして攻撃ができるので、密着して連射すると瞬殺できる。


-A- エアーマンが倒せない

ニコニコ動画において、「Dr. WILY STAGE 1」(この話題においてはおっくせんまんと呼んだ方が通りがいいか)と並びエアーマンとロックマンシリーズの知名度を大幅に向上させた曲。



歌詞を簡潔にまとめると、

ヒートマンステージの消える足場が突破できない→アイテム2号が欲しい→エアーマンが倒せない→リーフシールドが欲しい→ウッドマンが倒せない

…って感じ。ウッドマンの弱点はアトミックファイヤー…あっ(察し)


ただこの曲、プレイヤー視点だと結構ツッコミどころも多かったりする。とある人が分かりやすく解説しているので一部を要約する。

上で述べた通りエアーマンがそもそもそんなに強くないという点をはじめとして、エアーマンに苦戦するくらいの腕前の割には他のステージを突破してE缶を持ち込んでいたり*6、即死はともかくそんなに消耗する場面はないはずのエアーマンステージ道中でE缶を使い切っていたり、
2番のウッドマンのほうでは「タイム連打も試してみたけどあいつのジャンプはくぐれない!」とか誤認*7していたり……等々。

まあ、先に述べた通りゴリ押しが通用することを知らずまともに相手しようとするとそこそこ強い相手だし、そもそもエアーマンの強さ云々というより「あまり強くないエアーマンにすら勝てなくて詰んでしまった当時の初心者プレイヤーの嘆き」がテーマの曲なので、細かいところにあれこれ突っ込もうとするのも野暮なことかもしれない。
ちなみに作詞者は今ではちゃんとエアーマンを倒せるとのこと。


なお未プレイの人からは勘違いされることもあるが、「エアーマンが倒せない」の旋律はエアーマンステージのBGMのそれではなく、オリジナルのものである。


-A- 以降のエアーマン


ロックマン3

ドクロボットのデータとしてニードルマンステージ2周目の前半に登場。
前作よりボスの被弾後の無敵時間が長いのでややゴリ押し辛くなったが、スライディングがあるのでエアーシューターはかわしやすくなっている。
だが図体がでかいため後ろに回り込むことができなくなった
しかし他のドクロボット共(主にウッドとクイック)がどいつもこいつもえげつない強さなので相対的に影が薄い。
弱点はマグネットミサイルとスパークショック。
弱点のこれらならゴリ押しも効くが、やられると残機があってもステージの最初からなので注意。

また、イエローデビルMk-Ⅱの見た目が若干エアーマンっぽい。

ワールド2

前半パートに登場。やはりスライディングがあるので楽な部類。でも今作ではウッドマンのほうが弱いという…
BGMが原作と違うがこれはこれでいい。ただ実機だとキンキン音が気になってしまう。

ロックボード

エアーマンカードが登場。他プレイヤーをどこかのマスに吹き飛ばす。

ロックマン2・ザ・パワーファイターズ

ボスの一体として登場。イケボ。
技が原作より増えているが他のボスに比べるとまだぬるいほう。

ロックマンメガワールド

『1』『2』『3』のリメイクたる本作にも登場。
他のステージの例に漏れずステージが大きくリファインされた。
エアーマンは無敵時間が増えたことによりやや強くなった(尤も、無敵時間が増えたのは彼に限ったことではなく、本作の8ボスは全員増えているが)。

…と思いきや竜巻の配置が変わって滅茶苦茶弱くなった。どうして…

ちなみにエアーシューターは、本作の仕様*8によりスナイパーアーマーを一撃で倒せなくなっている他、相変わらず効かない敵は多い。あとバットンを一撃で倒せなくなった。

先述の通り本作には『3』のリメイクも含まれるためドクロボット版も登場。しかし後ろに回り込めるようになっており、弱体化している。

スーパーアドベンチャーロックマン

エピソード2に登場。声優は古田信幸。
台詞が「行くぞロックマン!」「とどめだロックマン!」「クソぉエレキマン」しかない。
まあ公認クソゲーだし…

敗北して、撤退した際エレキマンからは「エアーマンは強い」と評されている。

ロックマンエグゼ2

通称「ホアーマン」エアーマン(ロックマンエグゼ)を参照。

ロックマンメガミックスシリーズ

セカンドナンバーズの一人として登場。
他のメンバーより理知的で、無闇にロックマン達を攻撃しない。流石エアーさん、空気が読める漢だ。

ロックマンさん

平和になった世界ではスキー場で送風機にされていたのだった。


これら以外にもロックマンのグッズやコラボなどで高確率で客演したりと、最早ロックマンシリーズの顔にまで出世している。
1ボスがここまで出世するのは異例だが、やはりあの曲があったからこそなのだろう…


-A- 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ

Forでロックマンが参戦した際、空上にエアーシューターが選ばれた。
性能は大幅に変更され、真上に竜巻を放つようになった。むしろトルネードホールドじゃ…*9
上に吹っ飛ばした相手に追撃をかけれる。あわよくば上バーストも狙える。

2の原曲メドレーではエアーマンステージがトップバッターを務める。
やはりあの楽曲の影響力は凄まじい。

また、エアーマンステージの単独アレンジも登場した。爽やかな感じが素敵。
でもどこかエアーマンと同じ時代にニコニコ動画を大いに盛り上げたアニメエンディングに似ている気がする。特にイントロが。


SPではスピリットが登場。HOPE級の防御性能。
原作のエアーマンは紙耐久なのに防御とはこれ如何に。
無効武器が多いからなのだろうか?


-A- 余談

実在する会社にAIRMANというのがある。エアーコンプレッサーを製造しており、創業70年を越える由緒ある会社である。


ちなみにこの項目、無印ロックマンの8ボスでは初の単独項目である。*10




次は絶対勝つために、僕はアニヲタだけは最後まで追記する…!










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なんだ、お前、追記修正するどー!



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最終更新:2025年02月04日 14:50

*1 松前氏に後半の数フレーズだけ手伝ってもらったという裏話がある。

*2 設定上ボディがエアーマンをベースに設計されていることが明言されている

*3 同じく風使いのロボットだからか誤解されやすいが、ウインドマンはちゃんと頭部があるのでエアーマンタイプではない

*4 余談として、次回作には「コマサブロー」という後継機が登場している。名前から察しはつくと思うが、風の代わりにコマを出すようになった

*5 後にロックマン9で、全画面を竜巻で攻撃する特殊武器「トルネードブロー」が登場している。範囲の広さ故か燃費こそ劣悪だが、ほとんどの雑魚敵を一蹴し、風が吹いている間はジャンプ力上昇効果まである逸品。

*6 PVに至っては4個も持ち込んでいる描写がある

*7 ウッドマンのジャンプは低い上に滞空時間も短いので普通にやる分には確かにくぐりにくいのだが、「タイム連打も試してみた」場合高く浮くので簡単にくぐれるようになる

*8 『ロックマン5』同様に雑魚敵に無敵時間がある

*9 ちなみにトルネードホールドはこれとは別に『for』で上Bのカスタマイズ必殺ワザの一つとして登場している

*10 クイックマンの項目もあるが、こちらは有賀ヒトシ版の解説である。後に原作版の項目も立った。