SCP-1686-JP > AiliceHershey

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&font(#6495ED){登録日}: 2017/02/13 Mon 00:50:19 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- &bold(){―――前提。} #center(){SCP-1686-JP-3にアクセスしております…………}     #center(){アクセスに失敗しました。再度アクセスを試みます……}   #center(){&font(#ff0000){SCP-1686-JP-4にアクセスしております…………}}   #center(){アクセスが完了しました。SCP-1686-JPの情報の開示を行います。} SCP-1686-JPは、シェアード・ワールド「[[SCP Foundation>The SCP Foundation]]」で創作されたSCPオブジェクトの一つ。 [[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(The SCP Foundation)]]はSafeを経て、現在Neutralized。 *概要 コイツが何かというと、3m×3m×3mの透明なケースである。 オブジェクト自体はその中にある空中に浮遊している平面な日本列島のミニチュア「SCP-1686-JP-1」と、そのミニチュアの表層に存在する超小型の、日本人と同じような生態系を有している人類のミニチュア「SCP-1686-JP-2」、及びケースの外側に取り付けられた、今よりも未来の日付を表示し続ける電子時計から成立している「未来予測装置」である。 この電子時計は表示する時間をケース内部に依存しているらしく、現実の時間のおおよそ12倍の速さで表示が進んでいる。 また、この手のモノ系SCPの例に漏れず破壊は不可能。 さてこの装置だが、2003/07/06に東京のある区で発見されている。 この時は電子時計は起動しておらず、日本列島のミニチュアが内部で浮遊しているガラスケースのAnomalousアイテムとして保管される予定だった。ところが、サイト-8200に移動が完了した数分後、電子時計が2003/07/06のある時間を示したの日付時刻で起動。そして、その時点で未来予測を開始していた事が後に証明され、正式なオブジェクトとして収容されることになった。 オブジェクトとなったのであれば、性質を確かめるために実験を行わなければならない。 ところが、外部からの操作もサンプルの採取も出来ない、ミーマチックエフェクトも認識災害も情報災害も持たないこのオブジェクトに対して、何をどうすればいいのか? 困り果てた財団は、とりあえず内部を観察してみることにした。 その内容が以下。 |&bold(){日付}|&bold(){内容}| |2003/██/██|観察開始。電子時計は2004/10/23を示している。新潟を震源とする地震の兆候あり。| |2003/██/██|電子時計が2011/03/11を示した時、再び内部で地震が発生。福島の原発が損傷。| |2004/10/23|新潟を震源とする地震が発生。被害状況は最初にオブジェクト内で観測されたものと同じで、このオブジェクトが未来予測をやっているのではないか、という仮説が立てられる。ちなみにこの時の電子時計は2011/3/11を表示。| |2005/██/██|電子時計が20?5年を示している。女性やティーンエイジャーを含む、未知の技術を用いた銃器で武装した自衛隊が多数みられるほか、対空迎撃兵器が見られる。どうやら外国との戦争が始まった模様。| |2005/██/██|電子時計がある日時を示した時、東京が空爆される。本格的に戦争が始まっている模様。| |2006/08/06|事例: SCP-1686-JP-Aを参照。| このミニチュアの日本は、どうも戦争状態にあるらしい。 さらに2004年に新潟で起きた地震の事例から、このオブジェクトは未来に現実の日本で起きることを予測している、と財団は推測。 観察を続けていたが、ここで予想外の事態が起きた。 2006/08/06のことだ。電子時計が20??/08/06の08:15を示した瞬間、ミニチュアの広島、長崎、東京で激しい閃光とキノコ雲が上がった。 さらにその数時間後、電子時計がカウントを停止。ミニチュア日本は表面が黒く焼け焦げており、日本人の姿はなくなっていた。&bold(){……原爆落としやがった。} これに伴い、財団はオブジェクトクラスを変更。だがこの事案の数日後、ガラスケースの内部に未知の言語で書かれた手紙が残されていた。解読が進められているが、我々にはそれを読むことが出来る。 >我々は繰り返す事で失敗を続けてきた。 >今回もそうだ。我々は繰り返した。その結果、失敗した。 >【下】の世界もそうだ。【下】の世界は、こいつを見つけるのが余りにも遅すぎた。遅すぎたんだ。 >その結果、繰り返す未来は観測された直後に、彼らを襲った。 >我々の世界もそうだ。きっと、見つけた時には既に、遅すぎたのだ。 >どうか、この手紙が【上】の世界に届く事を祈る。 >ルール上禁忌としているが、【過去】や【未来】に干渉する手段をいくつも保有している我々でも、この試みは初めてだ。 >だから、もし君たちにこの手紙が届いたのであれば、どうかこの問いと共に、愚かな彼らに教えてやってくれ。 >「また、繰り返すのか?」とな。 &bold(){アクセスが切断されました。} &bold(){&link_anchor(A){再アクセスを試みますか?}} ---- #openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表記){ #right(){ SCP-1686-JP - 変動、あるいは焼却されるべき未来 by AiliceHershey scpjapan.wiki.fc2.com/wiki/SCP-1686-JP この項目の内容は『クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス』に従います。 }} ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #include(テンプレ3) &aname(A,option=nolink){} &bold(){―――変動。}   #center(){&font(#ff0000){SCP-1686-JP-3にアクセスしております…………}}   #center(){アクセスが完了しました。SCP-1686-JPの情報の開示を行います。} SCP-1686-JPは、シェアード・ワールド「[[SCP Foundation>The SCP Foundation]]」で創作されたSCPオブジェクトの一つ。 [[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(The SCP Foundation)]]は&font(#ff0000){Euclid}。 &font(#ff0000){ところどころ赤くなっている部分があるが、これは財団によるものではない。この赤い部分は編集・削除が全くできなかった。現在原因を調べている。} *概要 コイツが何かというと、3m×3m×3mの透明なケースである。 オブジェクト自体はその中にある空中に浮遊している平面な日本列島のミニチュア「SCP-1686-JP-1」と、そのミニチュアの表層に存在する超小型の、日本人と同じような生態系を有している人類のミニチュア「SCP-1686-JP-2」、及びケースの外側に取り付けられた、今よりも未来の日付を表示し続ける電子時計から成立している「未来予測装置」である。 この電子時計は表示する時間をケース内部に依存しているらしく、現実の時間のおおよそ12倍の速さで表示が進んでいる。 また、この手のモノ系SCPの例に漏れず破壊は不可能。 さてこの装置だが、2010/07/06に東京のある区で発見されている。 この時は電子時計は起動しておらず、日本列島のミニチュアが内部で浮遊しているガラスケースのAnomalousアイテムとして保管される予定だった。ところが、サイト-8200に移動が完了した数分後、電子時計が&font(#ff0000){2010/07/06のある時間を示したの日付時刻で起動。そして、その時点で未来予測を開始していた事が後に証明され、正式なオブジェクトとして収容されることになった。} オブジェクトとなったのであれば、性質を確かめるために実験を行わなければならない。 ところが、外部からの操作もサンプルの採取も出来ない、ミーマチックエフェクトも認識災害も情報災害も持たないこのオブジェクトに対して、何をどうすればいいのか? 困り果てた財団は、とりあえず内部を観察してみることにした。 その内容が以下。 |&bold(){日付}|&bold(){内容}| |&font(#ff0000){2010/██/██}|観察開始。内部で地震が発生。福島の原発が損傷。| |&font(#ff0000){2011/03/11}|新潟を震源とする地震が発生。被害状況は最初にオブジェクト内で観測されたものと同じ&font(#ff0000){だが、財団職員の介入により原発の崩壊は回避された。}このオブジェクトが未来予測をやっているのではないか、という仮説が立てられる。ちなみにこの時の電子時計は20██/██/██を表示&font(#ff0000){しており、福島原発は修復され、東北地方は復興している。これにより、未来が変わった場合それが反映されると推測}。| |&font(#ff0000){2011/██/██}|&font(#ff0000){突如、未知の要因により現実の福島原発が崩壊。これに伴いミニチュアの福島原発も崩壊し、東北地方が荒廃している。}| |&font(#ff0000){2011/██/██}|電子時計が20?5年を示している。女性やティーンエイジャーを含む、未知の技術を用いた銃器で武装した自衛隊が多数みられるほか、対空迎撃兵器が見られる。どうやら外国との戦争が始まった模様。| |&font(#ff0000){2012/██/██}|電子時計がある日時を示した時、東京が空爆される。本格的に戦争が始まっている模様。| |&font(#ff0000){2012/08/06}|事例: SCP-1686-JP-Aを参照。| このミニチュアの日本は、どうも戦争状態にあるらしい。 さらに2004年に新潟で起きた地震の事例から、このオブジェクトは未来に現実の日本で起きることを予測している、と財団は推測。 観察を続けていたが、ここで予想外の事態が起きた。 &font(#ff0000){2012/08/06}のことだ。電子時計が20??/08/06の08:15を示した瞬間、ミニチュアの広島、長崎、東京で激しい閃光とキノコ雲が上がった。 さらにその数時間後、電子時計がカウントを停止。ミニチュア日本は表面が黒く焼け焦げており、日本人の姿はなくなっていた。&bold(){……原爆落としやがった。} だがこの事案の数日後、ガラスケースの内部に未知の言語で書かれた手紙が残されていた。解読が進められているが、我々にはそれを読むことが出来る。 >&font(#ff0000){縺ゅ>縺�∴縺� �撰シ托シ抵シ�} >&font(#ff0000){��スゑス� �ク�ケ�コ} >&font(#ff0000){�ア�イ�ウ�エ�オ �ァ�ィ�ゥ�ェ繧ゥ} >&font(#ff0000){譁�ュ怜喧縺代ヱ繧ソ繝シ繝ウ} >&font(#ff0000){讖溯�繝サ遐皮ゥカ} >&font(#ff0000){�樞€包シ搾シ�ソ��。繹ア竭�竇。} >&font(#ff0000){鐔�鐔�鐔� 鐚醐執鐚�} >&font(#ff0000){鐔縁讐鐔鰹輯鐔� 鐔э秀鐔�終} >&font(#ff0000){「また、繰り返すのか?」} &font(#ff0000){さらにこの後、東京都で内部にアメリカのミニチュアを持つ同様のオブジェクトが発見。アメリカの財団本部との話し合いが進められている。} &bold(){アクセスが切断されました。} &bold(){&link_anchor(B){再アクセスを試みますか?}} ---- #openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表記){ #right(){ SCP-1686-JP - 変動、あるいは焼却されるべき未来 by AiliceHershey scpjapan.wiki.fc2.com/wiki/SCP-1686-JP この項目の内容は『クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス』に従います。 }} ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #include(テンプレ3) &aname(B,option=nolink){} &bold(){―――予定調和。}   #center(){&font(#ff0000){SCP-1686-JP-2にアクセスしております…………}}   #center(){アクセスが完了しました。SCP-1686-JPの情報の開示を行います。} SCP-1686-JPは、シェアード・ワールド「[[SCP Foundation>The SCP Foundation]]」で創作されたSCPオブジェクトの一つ。 [[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(The SCP Foundation)]]は&font(#ff0000){Keter}。 &font(#ff0000){ところどころ赤くなっている部分があるが、これは財団によるものではない。この赤い部分は編集・削除が全くできなかった。現在原因を調べている。} *概要 コイツが何かというと、3m×3m×3mの透明なケースである。 オブジェクト自体はその中にある空中に浮遊している平面な日本列島のミニチュア「SCP-1686-JP-1」と、そのミニチュアの表層に存在する超小型の、日本人と同じような生態系を有している人類のミニチュア「SCP-1686-JP-2」、及びケースの外側に取り付けられた、今よりも未来の日付を表示し続ける電子時計から成立している「未来予測装置」である。 この電子時計は表示する時間をケース内部に依存しているらしく、現実の時間のおおよそ12倍の速さで表示が進んでいる。 また、この手のモノ系SCPの例に漏れず破壊は不可能。 さてこの装置だが、20■5/07/06に東京のある区で発見されている。 この時は電子時計は起動しておらず、日本列島のミニチュアが内部で浮遊しているガラスケースのAnomalousアイテムとして保管される予定だった。ところが、サイト-8200に移動が完了した数分後、電子時計が&font(#ff0000){20■5/07/06のある時間を示したの日付時刻で起動。そして、その時点で未来予測を開始していた事が後に証明され、正式なオブジェクトとして収容されることになった。} オブジェクトとなったのであれば、性質を確かめるために実験を行わなければならない。 ところが、外部からの操作もサンプルの採取も出来ない、ミーマチックエフェクトも認識災害も情報災害も持たないこのオブジェクトに対して、何をどうすればいいのか? 困り果てた財団は、とりあえず内部を観察してみることにした。 その内容が以下。 |&bold(){日付}|&bold(){内容}| |&font(#ff0000){20█4/██/██}|電子時計が20?5年を示している。女性やティーンエイジャーを含む、&font(#ff0000){ごく一般的な銃器で武装した}自衛隊が多数みられるほか、対空迎撃兵器が見られる。どうやら外国との戦争が始まった模様。&font(#ff0000){この前年から徴兵令が実施されており、兵役によって財団も人手不足に陥っている。このことから、未来予測をやっているのではと推測。}| |&font(#ff0000){削除済}|&font(#ff0000){主観的な観察につきデータ削除}| |&font(#ff0000){20█5/██/██}|電子時計がある日時を示した時、東京が空爆される。本格的に戦争が始まっている模様。&font(#ff0000){未来予測をもとに迎撃するべく、SCPオブジェクトまで持ち出しているにもかかわらず、である。}| |&font(#ff0000){20█5/08/06}|事例: SCP-1686-JP-Aを参照。| このミニチュアの日本は、どうも戦争状態にあるらしい。 さらに2004年に新潟で起きた地震の事例から、このオブジェクトは未来に現実の日本で起きることを予測している、と財団は推測。 なお、削除されたデータについては復元が可能。 内容は以下。 |&font(#ff0000){20█4/██/██}|&font(#ff0000){本日から女性や子供にまで徴兵令が下された。財団から除々に人が減っていく。そのうち記録係である私にも徴兵令が下るだろう。この事から、SCP-1686-JPは未来予測を行っていると断定してもよいだろう。しかし、不可解な事に、徴兵令が下された時、今まで徴兵令に反対していた財団の人間や一般人は異を唱える事もなく、むしろ進んで軍人学校へと通い出した。……もし、徴兵令に反対していた人間が各地で招集を無視していたとしたら、SCP-1686-JPが予測した未来は訪れなかっただろう。実際に我々はそう推測していた。しかし現実はそうならなかった。……我々はもしや、大きな勘違いをしているのではないだろうか。SCP-1686-JPは、未来予測のオブジェクトではなく、SCP-1686-JPが予測した未来になるために現実を捻じ曲げるオブジェクトでは[削除済]}| その後も観察を続けていたが、ここで予想外の事態が起きた。 &font(#ff0000){20█5/08/06}のことだ。電子時計が20??/08/06の08:15を示した瞬間、ミニチュアの広島、長崎、東京で激しい閃光とキノコ雲が上がった。 さらにその数時間後、電子時計がカウントを停止。ミニチュア日本は表面が黒く焼け焦げており、日本人の姿はなくなっていた。&bold(){……原爆落としやがった。} だがこの事案の数日後、ガラスケースの内部に未知の言語で書かれた手紙が残されていた。解読が進められているが、我々にはそれを読むことが出来る。 >&font(#ff0000){「もう、繰り返しはしない」} &font(#ff0000){さらにこの後、東京都で内部にイギリスのミニチュアを持つ同様のオブジェクトが発見。同盟国であるイギリス支部との話し合いが進められている。} &bold(){アクセスが切断されました。} &bold(){&link_anchor(C){再アクセスを試みますか?}} ---- #openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表記){ #right(){ SCP-1686-JP - 変動、あるいは焼却されるべき未来 by AiliceHershey scpjapan.wiki.fc2.com/wiki/SCP-1686-JP この項目の内容は『クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス』に従います。 }} ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #include(テンプレ3) &aname(C,option=nolink){} &bold(){―――焼却。}   &font(#ff0000){アイテム番号?&bold(){ 1000くらいだろ。}} &font(#ff0000){[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(The SCP Foundation)]]? &bold(){しらねぇ。}} &font(#ff0000){特別収容プロトコル? &bold(){誰か教えてくれ。}。} &font(#ff0000){なんでだよ。なんで戦争中だってのにおれはこんなものを見つけちまったんだよ。} &font(#ff0000){俺が触れた途端、コイツの中の広島と、長崎と、東京に、&bold(){原爆が落とされた。}} &font(#ff0000){なんでだよ、なんでもっと早く見つけられなかったんだよ。こいつをもっと早く見つけてりゃあ、財団の力でこいつをどうにかできたかもしれないのに。} &font(#ff0000){こいつが未来予測のオブジェクトだってんなら、もうどうしようもねえじゃねえかよ。} &font(#ff0000){……ああ。} &font(#ff0000){戦闘機の音が近くで聞こえる。きやがった。} &font(#ff0000){次は} &font(#ff0000){もっと} &font(#ff0000){はやく} &font(#ff0000){こいつを} ---- #openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表記){ #right(){ SCP-1686-JP - 変動、あるいは焼却されるべき未来 by AiliceHershey scpjapan.wiki.fc2.com/wiki/SCP-1686-JP この項目の内容は『クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス』に従います。 }} ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- さて。 ここまで記事を読んできて、さすがに気づいたことだろう。 このオブジェクトの正体は、パラレルワールドから警告メッセージと共に送られてきた未来予測のミニチュアである。 冒頭のアドレスを見てもらえればわかると思うが、時系列は「焼却」→「予定調和」→「変動」→「前提」である。 その証拠に、最後の未知の言語のメッセージが少しずつ変わり、さらに内部での未来予測と、現実の時間の差が、遡るにつれてどんどん開いている。 「焼却」世界でコイツを発見した財団職員は、SCP-1686-JPが未来予測のオブジェクトであることに気付いたが、それはまさに今、その時を示していた。 次があったらもう繰り返さない、という意志を込めて、その職員は何らかの手段で並行世界の財団へと、メッセージを入れたSCP-1686-JPを送った。 ところが、それを受け取った先の「予定調和」世界ではとっくに戦争が始まっていた。 さらにそれを観察していたその世界の職員は、このオブジェクトの真の能力が「内部でシミュレートされた未来に向けて現実改変をするオブジェクトではないか」と危惧を抱いたが、証拠も根拠もなかった上、彼の主観であったために削除されてしまった。 ……そして、恐らくは同じ結末を迎えたのだろう。 その職員もまた、同じようにメッセージを添えて別世界の財団へSCP-1686-JPを送った。 その先である「変動」世界では、開戦よりも大分前にこれを受け取ることが出来た。 ……ところが、福島地震を予知してこれによる原発の崩壊を阻止したものの、その後で現実の福島原発がいきなり崩壊、シミュレートされた未来通りになってしまった。 「予定調和」世界の職員の危惧は正しかったのである。 そしてやはり、戦争の果てに三発の原爆を受け、日本は滅び、メッセージと共に「前提」世界へとSCP-1686-JPは送られた。 そこでは福島地震よりもさらに前の2003年に受け取ることが出来ている。 そして、原爆投下のシミュレートを確認したのも2006年とかなり前倒しされている。 ……しかし、である。 SCP-1686-JPの中でシミュレートされた未来があるならば、それはどうあがこうが確実に起きるのである。 このオブジェクトの正体は「予定調和」世界の職員の危惧した通りの、「シミュレートした未来に合わせて現実を改変する」オブジェクトである。 &bold(){つまり、このオブジェクトがある時点で、財団が何をどうやっても、日本の滅亡は確定してしまっているのだ。} 世界を超えて、警告は届く。 だが、定められた未来も、同時に届く。 どれほど前倒しされようと、どれほどにあがこうと。 結局は、何も変わらない。 &bold(){日本の明日なんてなかった。} 追記・修正は良識ある方々にお願いします。 ---- #openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表記){ #right(){ SCP-1686-JP - 変動、あるいは焼却されるべき未来 by AiliceHershey scpjapan.wiki.fc2.com/wiki/SCP-1686-JP この項目の内容は『クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス』に従います。 }} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,1) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 日本の明日はあるんだろう。すでに滅んでるだけだ -- 名無しさん (2017-02-20 00:23:26) - しかし1000JPコンテストの日本ヤバイな ある日突然現れて、皆がヤバイものを意識せず封じ込めてて、異常物品のロッカーと化して、滅びること確定 そしてそこにはやぶさが現実改変を連れて帰ってくる -- 名無しさん (2017-02-20 00:33:54) - 何で財団世界ってまだ滅んでないんだろう…… -- 名無しさん (2017-02-20 00:54:41) - 1000-jpの現実改変とこれの現実改変どっちが強いんだろうか -- 名無しさん (2017-02-20 00:55:47) - ↑3 滋賀県が方舟になるから大丈夫(白目) -- 名無しさん (2017-02-20 00:57:03) - 無限だった日めくりカレンダーがSafeでこれがNeutralizedなことの違い誰か教えて -- 名無しさん (2017-02-20 02:19:21) - ↑オブジェクトクラスの設定は人それぞれで違うからとしか言いようがないかな。ただ、文中の財団ではカレンダーでは現実改変があることが確証されているのに対しこっちはまだわからないからじゃないかな。 -- 名無しさん (2017-02-20 07:09:34) - ↑なるほど -- 名無しさん (2017-02-20 07:20:59) - このオブジェクトがどんなものかちゃんと理解したなら、「この日本」はダメでもこれが送られるはずだった「別の日本」は救われるのだろうか -- 名無しさん (2017-02-20 09:08:43) - アメリカやイギリスのモニュメントも発生しているため、世界が焼却される可能性もあるっていうね。どうあがいても絶望。 -- 名無しさん (2017-02-20 10:44:15) - 最初の方読んでたときは、なんか似たオブジェクト(マトリョーシカだったっけ?)あったよなーって思ったけどなるほどな… -- 名無しさん (2017-02-20 14:20:54) - ラスボスかな? -- 名無しさん (2017-02-20 15:24:13) - ↑むしろマルチバッドエンド。どうあがいても絶望なので -- 名無しさん (2017-02-20 15:28:10) - 何なのだ、これは!どうすればいいのだ?! -- 名無しさん (2017-02-20 18:30:28) - ↑日本人全員が財団神拳を身につければ核くらい耐えられるし余裕余裕 -- 名無しさん (2017-02-20 23:07:05) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2017/02/20 Mon 00:23:26 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){繰り返される業火の連鎖。}} &bold(){―――前提。} #center(){SCP-1686-JP-3にアクセスしております…………}     #center(){アクセスに失敗しました。再度アクセスを試みます……}   #center(){&font(#ff0000){SCP-1686-JP-4にアクセスしております…………}}   #center(){アクセスが完了しました。SCP-1686-JPの情報の開示を行います。} SCP-1686-JPは、シェアード・ワールド「[[SCP Foundation>SCP Foundation]]」で創作されていたSCP[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]] (SCiP) の一つ。現在このオブジェクトは作者がサイトを退会することとなり自己削除された。 [[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はSafeを経て、現在Neutralized。 *概要 コイツが何かというと、3m×3m×3mの透明なケースである。 オブジェクト自体はその中にある空中に浮遊している平面な日本列島のミニチュア「SCP-1686-JP-1」と、そのミニチュアの表層に存在する超小型の、日本人と同じような生態系を有している人類のミニチュア「SCP-1686-JP-2」、及びケースの外側に取り付けられた、今よりも未来の日付を表示し続ける電子時計から成立している「未来予測装置」である。 この電子時計は表示する時間をケース内部に依存しているらしく、現実の時間のおおよそ12倍の速さで表示が進んでいる。 また、この手のモノ系SCiPの例に漏れず破壊は不可能。 さてこの装置だが、2003/07/06に東京で発見されている。 この時は電子時計は起動しておらず、「日本列島のミニチュアが内部で浮遊しているガラスケースの[[Anomalousアイテム>Anomalousアイテム(SCP Foundation)]]」として保管される予定だった。 ところが、サイト-8200に移動が完了した数分後、電子時計が2003/07/06のある時間を表示し、そのまま起動。そして、その時点で未来予測を開始していた事が後に証明され、正式なオブジェクトとして収容されることになった。 オブジェクトとなったのであれば、性質を確かめるために実験を行わなければならない。 ところが、外部からの操作もサンプルの採取も出来ない、ミーマチックエフェクトも認識災害も情報災害も持たないこのオブジェクトに対して、何をどうすればいいのか? 困り果てた財団は、とりあえず内部を観察してみることにした。 その内容が以下。 |日付|内容|h |2003/██/██|観察開始。電子時計は2004/10/23を示している。新潟を震源とする地震の兆候あり。| |2003/██/██|電子時計が2011/03/11を示した時、再び内部で地震が発生。福島の原発が損傷。| |2004/10/23|新潟を震源とする地震が発生。被害状況は最初にオブジェクト内で観測されたものと同じで、このオブジェクトが未来予測をやっているのではないか、という仮説が立てられる。ちなみにこの時の電子時計は2011/3/11を表示。| |2005/██/██|電子時計が20█5年を示している。女性やティーンエイジャーを含む、未知の技術を用いた銃器で武装した自衛隊が多数みられるほか、対空迎撃兵器が見られる。どうやら外国との戦争が始まった模様。| |2005/██/██|電子時計がある日時を示した時、東京が空爆される。本格的に戦争が始まっている模様。| |2006/08/06|事例: SCP-1686-JP-Aを参照。| このミニチュアの日本は、どうも戦争状態にあるらしい。 さらに2004年に新潟で起きた地震の事例から、このオブジェクトは未来に現実の日本で起きることを予測している、と財団は推測。 観察を続けていたが、ここで予想外の事態が起きた。 2006/08/06のことだ。電子時計が20██/08/06の08:15を示した瞬間、ミニチュアの広島、長崎、東京で激しい閃光とキノコ雲が上がった。 さらにその数時間後、電子時計がカウントを停止。ミニチュア日本は表面が黒く焼け焦げており、日本人の姿はなくなっていた。&bold(){……原爆落としやがった。} これに伴い、財団はオブジェクトクラスを変更。だがこの事案の数日後、ガラスケースの内部に未知の言語で書かれた手紙が残されていた。解読が進められているが、我々にはそれを読むことが出来る。 >我々は繰り返す事で失敗を続けてきた。 >今回もそうだ。我々は繰り返した。その結果、失敗した。 >【下】の世界もそうだ。【下】の世界は、こいつを見つけるのが余りにも遅すぎた。遅すぎたんだ。 >その結果、繰り返す未来は観測された直後に、彼らを襲った。 >我々の世界もそうだ。きっと、見つけた時には既に、遅すぎたのだ。 >どうか、この手紙が【上】の世界に届く事を祈る。 >ルール上禁忌としているが、【過去】や【未来】に干渉する手段をいくつも保有している我々でも、この試みは初めてだ。 >だから、もし君たちにこの手紙が届いたのであれば、どうかこの問いと共に、愚かな彼らに教えてやってくれ。 >「また、繰り返すのか?」とな。 &bold(){アクセスが切断されました。} &bold(){&link_anchor(A){再アクセスを試みますか?}} ---- #right(){CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-1686-JP - 変動、あるいは焼却されるべき未来 by AiliceHershey http://ja.scp-wiki.net/scp-1686-jp(元記事削除済み) この項目の内容は『クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス』に従います。 } ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #include(テンプレ3) &aname(A,option=nolink){} &bold(){―――変動。}   #center(){&font(#ff0000){SCP-1686-JP-3にアクセスしております…………}}   #center(){アクセスが完了しました。SCP-1686-JPの情報の開示を行います。} SCP-1686-JPは、シェアード・ワールド「[[SCP Foundation>SCP Foundation]]」で創作されていたSCPオブジェクトの一つ。現在このオブジェクトは作者がサイトを退会することとなり自己削除された。 [[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]は&font(#ff0000){Euclid}。 &font(#ff0000){ところどころ赤くなっている部分があるが、これは財団によるものではない。この赤い部分は編集・削除が全くできなかった。現在原因を調べている。} *概要 コイツが何かというと、3m×3m×3mの透明なケースである。 オブジェクト自体はその中にある空中に浮遊している平面な日本列島のミニチュア「SCP-1686-JP-1」と、そのミニチュアの表層に存在する超小型の、日本人と同じような生態系を有している人類のミニチュア「SCP-1686-JP-2」、及びケースの外側に取り付けられた、今よりも未来の日付を表示し続ける電子時計から成立している「未来予測装置」である。 この電子時計は表示する時間をケース内部に依存しているらしく、現実の時間のおおよそ12倍の速さで表示が進んでいる。 また、この手のモノ系SCiPの例に漏れず破壊は不可能。 さてこの装置だが、2010/07/06に東京で発見されている。 この時は電子時計は起動しておらず、「日本列島のミニチュアが内部で浮遊しているガラスケースのAnomalousアイテム」として保管される予定だった。 ところが、サイト-8200に移動が完了した数分後、電子時計が&font(#ff0000){2010/07/06のある時間を表示し、そのまま起動。そして、その時点で未来予測を開始していた事が後に証明され、正式なオブジェクトとして収容されることになった。} オブジェクトとなったのであれば、性質を確かめるために実験を行わなければならない。 ところが、外部からの操作もサンプルの採取も出来ない、ミーマチックエフェクトも認識災害も情報災害も持たないこのオブジェクトに対して、何をどうすればいいのか? 困り果てた財団は、とりあえず内部を観察してみることにした。 その内容が以下。 |日付|内容|h |&font(#ff0000){2010/██/██}|観察開始。内部で地震が発生。福島の原発が損傷。| |&font(#ff0000){2011/03/11}|新潟を震源とする地震が発生。被害状況は最初にオブジェクト内で観測されたものと同じ&font(#ff0000){だが、財団職員の介入により原発の崩壊は回避された。}このオブジェクトが未来予測をやっているのではないか、という仮説が立てられる。ちなみにこの時の電子時計は20██/██/██を表示&font(#ff0000){しており、福島原発は修復され、東北地方は復興している。これにより、未来が変わった場合それが反映されると推測}。| |&font(#ff0000){2011/██/██}|&font(#ff0000){突如、未知の要因により現実の福島原発が崩壊。これに伴いミニチュアの福島原発も崩壊し、東北地方が荒廃している。}| |&font(#ff0000){2011/██/██}|電子時計が20█5年を示している。女性やティーンエイジャーを含む、未知の技術を用いた銃器で武装した自衛隊が多数みられるほか、対空迎撃兵器が見られる。どうやら外国との戦争が始まった模様。| |&font(#ff0000){2012/██/██}|電子時計がある日時を示した時、東京が空爆される。本格的に戦争が始まっている模様。| |&font(#ff0000){2012/08/06}|事例: SCP-1686-JP-Aを参照。| このミニチュアの日本は、どうも戦争状態にあるらしい。 さらに2004年に新潟で起きた地震の事例から、このオブジェクトは未来に現実の日本で起きることを予測している、と財団は推測。 観察を続けていたが、ここで予想外の事態が起きた。 &font(#ff0000){2012/08/06}のことだ。電子時計が20██/08/06の08:15を示した瞬間、ミニチュアの広島、長崎、東京で激しい閃光とキノコ雲が上がった。 さらにその数時間後、電子時計がカウントを停止。ミニチュア日本は表面が黒く焼け焦げており、日本人の姿はなくなっていた。&bold(){……原爆落としやがった。} だがこの事案の数日後、ガラスケースの内部に未知の言語で書かれた手紙が残されていた。解読が進められているが、我々にはそれを読むことが出来る。 >&font(#ff0000){縺ゅ>縺�∴縺� �撰シ托シ抵シ�} >&font(#ff0000){��スゑス� �ク�ケ�コ} >&font(#ff0000){�ア�イ�ウ�エ�オ �ァ�ィ�ゥ�ェ繧ゥ} >&font(#ff0000){譁�ュ怜喧縺代ヱ繧ソ繝シ繝ウ} >&font(#ff0000){讖溯�繝サ遐皮ゥカ} >&font(#ff0000){�樞€包シ搾シ�ソ��。繹ア竭�竇。} >&font(#ff0000){鐔�鐔�鐔� 鐚醐執鐚�} >&font(#ff0000){鐔縁讐鐔鰹輯鐔� 鐔э秀鐔�終} >&font(#ff0000){「また、繰り返すのか?」} &font(#ff0000){さらにこの後、内部にアメリカのミニチュアを持つ同様のオブジェクトが東京で発見され、アメリカの財団本部との話し合いが進められている。} &bold(){アクセスが切断されました。} &bold(){&link_anchor(B){再アクセスを試みますか?}} ---- #right(){CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-1686-JP - 変動、あるいは焼却されるべき未来 by AiliceHershey http://ja.scp-wiki.net/scp-1686-jp(元記事削除済み) この項目の内容は『クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス』に従います。 } ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #include(テンプレ3) &aname(B,option=nolink){} &bold(){―――予定調和。}   #center(){&font(#ff0000){SCP-1686-JP-2にアクセスしております…………}}   #center(){アクセスが完了しました。SCP-1686-JPの情報の開示を行います。} SCP-1686-JPは、シェアード・ワールド「[[SCP Foundation>SCP Foundation]]」で創作されていたSCPオブジェクトの一つ。現在このオブジェクトは作者がサイトを退会することとなり自己削除された。 [[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]は&font(#ff0000){Keter}。 &font(#ff0000){ところどころ赤くなっている部分があるが、これは財団によるものではない。この赤い部分は編集・削除が全くできなかった。現在原因を調べている。} *概要 コイツが何かというと、3m×3m×3mの透明なケースである。 オブジェクト自体はその中にある空中に浮遊している平面な日本列島のミニチュア「SCP-1686-JP-1」と、そのミニチュアの表層に存在する超小型の、日本人と同じような生態系を有している人類のミニチュア「SCP-1686-JP-2」、及びケースの外側に取り付けられた、今よりも未来の日付を表示し続ける電子時計から成立している「未来予測装置」である。 この電子時計は表示する時間をケース内部に依存しているらしく、現実の時間のおおよそ12倍の速さで表示が進んでいる。 また、この手のモノ系SCiPの例に漏れず破壊は不可能。 さてこの装置だが、20█5/07/06に東京で発見されている。 この時は電子時計は起動しておらず、「日本列島のミニチュアが内部で浮遊しているガラスケースのAnomalousアイテム」として保管される予定だった。 ところが、サイト-8200に移動が完了した数分後、電子時計が&font(#ff0000){20█5/07/06のある時間を表示し、そのまま起動。そして、その時点で未来予測を開始していた事が後に証明され、正式なオブジェクトとして収容されることになった。} オブジェクトとなったのであれば、性質を確かめるために実験を行わなければならない。 ところが、外部からの操作もサンプルの採取も出来ない、ミーマチックエフェクトも認識災害も情報災害も持たないこのオブジェクトに対して、何をどうすればいいのか? 困り果てた財団は、とりあえず内部を観察してみることにした。 その内容が以下。 |日付|内容|h |&font(#ff0000){20█4/██/██}|電子時計が20█5年を示している。女性やティーンエイジャーを含む、&font(#ff0000){ごく一般的な銃器で武装した}自衛隊が多数みられるほか、対空迎撃兵器が見られる。どうやら外国との戦争が始まった模様。&font(#ff0000){この前年から徴兵令が実施されており、兵役によって財団も人手不足に陥っている。このことから、未来予測をやっているのではと推測。}| |&font(#ff0000){削除済}|&font(#ff0000){主観的な観察につきデータ削除}| |&font(#ff0000){20█5/██/██}|電子時計がある日時を示した時、東京が空爆される。本格的に戦争が始まっている模様。&font(#ff0000){未来予測をもとに迎撃するべく、SCPオブジェクトまで持ち出しているにもかかわらず、である。}| |&font(#ff0000){20█5/08/06}|事例: SCP-1686-JP-Aを参照。| このミニチュアの日本は、どうも戦争状態にあるらしい。 さらに2004年に新潟で起きた地震の事例から、このオブジェクトは未来に現実の日本で起きることを予測している、と財団は推測。 なお、削除されたデータについては復元が可能。 内容は以下。 |&font(#ff0000){20█4/██/██}|&font(#ff0000){本日から女性や子供にまで徴兵令が下された。財団から除々に人が減っていく。そのうち記録係である私にも徴兵令が下るだろう。この事から、SCP-1686-JPは未来予測を行っていると断定してもよいだろう。しかし、不可解な事に、徴兵令が下された時、今まで徴兵令に反対していた財団の人間や一般人は異を唱える事もなく、むしろ進んで軍人学校へと通い出した。……もし、徴兵令に反対していた人間が各地で招集を無視していたとしたら、SCP-1686-JPが予測した未来は訪れなかっただろう。実際に我々はそう推測していた。しかし現実はそうならなかった。……我々はもしや、大きな勘違いをしているのではないだろうか。SCP-1686-JPは、未来予測のオブジェクトではなく、SCP-1686-JPが予測した未来になるために現実を捻じ曲げるオブジェクトでは[削除済]}| その後も観察を続けていたが、ここで予想外の事態が起きた。 &font(#ff0000){20█5/08/06}のことだ。電子時計が20██/08/06の08:15を示した瞬間、ミニチュアの広島、長崎、東京で激しい閃光とキノコ雲が上がった。 さらにその数時間後、電子時計がカウントを停止。ミニチュア日本は表面が黒く焼け焦げており、日本人の姿はなくなっていた。&bold(){……原爆落としやがった。} だがこの事案の数日後、ガラスケースの内部に未知の言語で書かれた手紙が残されていた。解読が進められているが、我々にはそれを読むことが出来る。 >&font(#ff0000){「もう、繰り返しはしない」} &font(#ff0000){さらにこの後、内部にイギリスのミニチュアを持つ同様のオブジェクトが東京で発見され、同盟国であるイギリス支部との話し合いが進められている。} &bold(){アクセスが切断されました。} &bold(){&link_anchor(C){再アクセスを試みますか?}} ---- #right(){CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-1686-JP - 変動、あるいは焼却されるべき未来 by AiliceHershey http://ja.scp-wiki.net/scp-1686-jp(元記事削除済み) この項目の内容は『クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス』に従います。 } ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #include(テンプレ3) &aname(C,option=nolink){} &bold(){―――焼却。}   &font(#ff0000){アイテム番号?&bold(){ 1000くらいだろ。}} &font(#ff0000){[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]? &bold(){しらねぇ。}} &font(#ff0000){特別収容プロトコル? &bold(){誰か教えてくれ。}。} &font(#ff0000){なんでだよ。なんで戦争中だってのにおれはこんなものを見つけちまったんだよ。} &font(#ff0000){俺が触れた途端、コイツの中の広島と、長崎と、東京に、&bold(){原爆が落とされた。}} &font(#ff0000){なんでだよ、なんでもっと早く見つけられなかったんだよ。こいつをもっと早く見つけてりゃあ、財団の力でこいつをどうにかできたかもしれないのに。} &font(#ff0000){こいつが未来予測のオブジェクトだってんなら、もうどうしようもねえじゃねえかよ。} &font(#ff0000){……ああ。} &font(#ff0000){戦闘機の音が近くで聞こえる。きやがった。} &font(#ff0000){次は} &font(#ff0000){もっと} &font(#ff0000){はやく} &font(#ff0000){こいつを} ---- #right(){CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-1686-JP - 変動、あるいは焼却されるべき未来 by AiliceHershey http://ja.scp-wiki.net/scp-1686-jp(元記事削除済み) この項目の内容は『クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス』に従います。 } ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- さて。 ここまで記事を読んできて、さすがに気づいたことだろう。 このオブジェクトの正体は、パラレルワールドから警告メッセージと共に送られてきた未来予測のミニチュアである。 冒頭のアドレスを見てもらえればわかると思うが、時系列は「焼却」→「予定調和」→「変動」→「前提」である。 その証拠に、最後の未知の言語のメッセージが少しずつ変わり、さらに内部での未来予測と、現実の時間の差が、遡るにつれてどんどん開いている。 「焼却」世界でコイツを発見した財団職員は、SCP-1686-JPが未来予測のオブジェクトであることに気付いたが、それはまさに今、その時を示していた。 次があったらもう繰り返さない、という意志を込めて、その職員は何らかの手段で並行世界の財団へと、メッセージを入れたSCP-1686-JPを送った。 ところが、それを受け取った先の「予定調和」世界ではとっくに戦争が始まっていた。 さらにそれを観察していたその世界の職員は、このオブジェクトの真の能力が「内部でシミュレートされた未来に向けて現実改変をするオブジェクトではないか」と危惧を抱いたが、証拠も根拠もなかった上、彼の主観であったために削除されてしまった。 ……そして、恐らくは同じ結末を迎えたのだろう。 その職員もまた、同じようにメッセージを添えて別世界の財団へSCP-1686-JPを送った。 その先である「変動」世界では、開戦よりも大分前にこれを受け取ることが出来た。 ……ところが、福島地震を予知してこれによる原発の崩壊を阻止したものの、その後で現実の福島原発がいきなり崩壊、シミュレートされた未来通りになってしまった。 「予定調和」世界の職員の危惧は正しかったのである。 そしてやはり、戦争の果てに三発の原爆を受け、日本は滅び、メッセージと共に「前提」世界へとSCP-1686-JPは送られた。 そこでは福島地震よりもさらに前の2003年に受け取ることが出来ている。 そして、原爆投下のシミュレートを確認したのも2006年とかなり前倒しされている。 ……しかし、である。 SCP-1686-JPの中でシミュレートされた未来があるならば、それはどうあがこうが確実に起きるのである。 このオブジェクトの正体は「予定調和」世界の職員の危惧した通りの、「シミュレートした未来に合わせて現実を改変する」オブジェクトである。 &bold(){つまり、このオブジェクトがある時点で、財団が何をどうやっても、日本の滅亡は確定してしまっているのだ。} 世界を超えて、警告は届く。 だが、定められた未来も、同時に届く。 どれほど前倒しされようと、どれほどにあがこうと。 結局は、何も変わらない。 &bold(){日本の明日なんてなかった。} 追記・修正は良識ある方々にお願いします。 ---- #right(){CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-1686-JP - 変動、あるいは焼却されるべき未来 by AiliceHershey http://ja.scp-wiki.net/scp-1686-jp(元記事削除済み) この項目の内容は『クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス』に従います。 } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,24) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }

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