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SCP-2002 - (2019/11/10 (日) 00:50:31) の最新版との変更点
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&font(#6495ED){登録日}:2017/03/10 (金曜日) 22:01:00
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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#center(){&bold(){潰えた希望の船。}}
#center(){&font(30px,b,u,#cc0000){警告:制限アクセス}}
SCP-2002は、共同創作サイト「[[SCP Foundation]]」で生み出された[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]](SCiP)。
[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はKeterからのNeutralized(無効化されたオブジェクト)。
まずコイツだが、&bold(){あらゆる情報媒体での正確な伝達が禁止されている}。まるで[[かのビックフット>SCP-1000]]のようだ。
財団でも徹底されており、SCP-2002の情報が漏洩しようなら、考えうる限りの方法で電子改竄をすると特別収容プロトコルに示している。
*概要
SCP-2002は正体不明の小型宇宙船だった。(いわゆる[[UFO>未確認飛行物体(UFO)]])
大きさは450m程度だが、その本体の周囲には、1.7m×3000個ほどの小さい殻のようなものが付随していた。
財団は定期的に通信を送ってみたが、帰ってきたのは録音されていた自動放送のみだった。
で、このSCP、何故か[[きらいきらい星>SCP-1548/Von Pincier]]のごとく&bold(){地球に衝突する軌道を取っていた。}
「450m程度」かも知れないが、1mの隕石でも速度が相応であれば20mのクレーターを作ることもあるのだ。450mなんて隕石が地球に衝突したら、太陽が巻き上げられた土砂に隠され、氷河期が訪れて人類が死ぬ。
そういうわけで財団は「収容できないし地球ヤベーし、そもそも自動放送ダダ漏れやし」とこのSCPを&font(b,#ff0000){Keter認定}し、衝突を20██年頃と推定した。&del(){[[SCP-2317]]といい勝負である}
―――だが、このオブジェクトに気付いた組織は&bold(){もう1つあったのだ。}
*もう1つの対策
SCP-2002の存在に感づいた組織、それは、&font(b,#ff0000){GOC}、すなわち&bold(){[[世界オカルト連合>世界オカルト連合(SCP Foundation)]]}である。
詳細は該当記事に任せるが、要はGOCは「SCPを徹底破壊する組織」である。
GOCは19██年にSCP-2002を財団の情報漏洩から知り、彼らは&u(){KTE-0481}として異常性を認定した。(「KTE」とはなんぞや、とは[[該当記事参照のこと>世界オカルト連合(SCP Foundation)]])
財団同様メッセージを送るも、やはり明確な応答はなかったらしい。
財団がどうしようかウロウロしている間、GOCはある対策を講じた。
それは、&font(b,#ff0000){SCP-2002の破壊である。}
実際、財団とGOCの予想通り、SCP-2002は地球に急接近し、月の軌道より内側に入った。そこでGOCは、&bold(){自らが所持していた衛星機からCO2レーザーを発射、SCP-2002を木端微塵に破壊したのだ。}
その後SCP-2002の残骸は大部分が宇宙空間に取り残されるも、それらも後に大気圏内に突入、ボロボロになって墜落した。
財団はこの事件後の調査でSCP-2002の情報が漏洩していること&del(){そして情報管理がガバガバなこと}を知った。
財団はGOCの衛星機を破壊し回収。現在GOCは返還を求めているようだ。
*その後
SCP-2002から送られてきたメッセージは以下の通りだった。
>&bold(){音声合成、英語:}
>これは&font(b,#0000ff){財団船SCPSメンデル}です。私達はあなたの通信を受けました。停滞プロトコル実施のために、現在、&bold(){人員はあなたの信号に反応することは出来ません。}予め録音してある自動放送を待って下さい。
>
>&bold(){女性の声、英語:}
>こちらはアグネス・ヨーント博士です。&bold(){SCP-█████のL4プロジェクトを率いています。}このメッセージを受け取っているのなら、私は嬉しい。この任務は不要だったといえるから。
>SCP-█████の最終収容違反が21██年に襲った時、私達はこの状況を回避する方法を見つけようと、長い時間を費やしました。最初、私達は再配置が解決となるかどうか検証してみました。
>私達は軌道を作りましたが、結局動かなかったので、月に施設を作りました。しかし感染はどうしてかいつも続きました。100%の無菌性率で、感染をさせないように、胚を受精させる方法を見つけました。
>少なくとも、その時は、彼らが停滞していたわけではありませんでした。計算上、影響が消失するのはデイ・ゼロから███年かかります。
>選択肢はないですから、選ばれた彼らの胚と、世話を課される人員とともに宇宙に送り出しました。この船とクルーと貨物は蘇生して、地球に帰還する用意ができています。彼らははるばるやって来ました。
>
>&bold(){音声合成、英語:}
>現在の予想到着時刻:警告、時間不整合エラーを検出。&bold(){セクター-512Aを我々の到着に備えて開放してください。}
>
>&bold(){音声合成、中国語(北京官話):}
>このメッセージはこれより中国語で繰り返されます。(以下は英語時と同文)
>
>
>中国語の後、メッセージはスペイン語、ヒンディー語、アラビア語で最後まで繰り返されました。
SCP-2002はどうやら地球へ自動航行するシステムを持っていたと考えられる。
財団は「セクター-512Aなんてサイトは持ってない、けど&bold(){位置的には地球のどっか}」と分析している。
また、メッセージの送り主は█████ ████████という&bold(){クリアランスレベル4の財団職員と一致したことが判明}。だが彼女自身は「記憶にない」と証言している。
内容をかいつまむと、「SCP-█████が世界中に広まって地球ヤベー! だから月で色々して宇宙へ送った! 頑張って受け取ったれ」ということらしい。
回収された残骸からは、財団が開発している&bold(){[データ削除済]}とデザインが所々一致することも判明した。
かくして幾つかの謎を残しながらも、SCP-2002にまつわる事件は幕を閉じたのであった。
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&link_up(△)メニュー
&link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ)
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#include(テンプレ3)
このまま終われば&u(){『ただのUFO』}で片付いただろう。&color(#f5f5f5){&del(){そして恐らくDecommissionedに}}
しかし、ちょっと待っていただきたい。SCP-█████で地球がやばいなら、&bold(){何故受取人のこちらは無事なのだろうか?}
もう一度、SCP-2002の音声記録を見てみよう。
>SCP-█████の最終収容違反が21██年に襲った時、私達はこの状況を回避する方法を見つけようと、長い時間を費やしました。
>&font(b,#ff0000){SCP-█████}の最終収容違反が&font(b,#ff0000){21██年}に襲った時―――
&bold(){SCiP番号が5桁}であり、尚且つ時間が&bold(){2100年以後}ではないか。
こんな情報が何故録音データにあるのか? それは簡単である。
&font(b,#640125){SCP-2002が、未来の存在であるからだ。}
*考察
SCP-█████の収容違反。恐らく相当凶悪なSCiPだったのだろう。人類はSCP-█████からの感染を逃れるためにあらゆる手を尽くした。
しかし無駄だったのだろう、財団は最後の切り札を用意した。
&bold(){ヒトの胚を運ぶ宇宙船、人工の&font(#0000ff){【ノアの箱舟】}だった。}
財団はSCP-█████の感染を防ぐ技術を駆使し、沢山の人類の胚と、偶然にも感染していない僅かな人間を宇宙船へ乗せた。
地球にはSCP-█████がいる、だがしばらく経てばウイルスと同じように、自然淘汰するだろう。財団はそれに望みを託した。賭けたのだ。
そして、宇宙船は何故か時間を超え過去へ、いわゆる&font(b,#ff0000){タイムスリップを起こした}。
速度が光速を超えたのか? または未知のSCiPの影響か? 現代の我々には分からない。とにかく、その宇宙船は過去へ跳び―――
&bold(){SCP-2002となって現代の我々の前に姿を現した。}
&font(20px,b,#ff0000){『過去の財団のKeter』は、【未来の財団のThaumiel】だったのだ。}
&bold(){そしてGOCはそれを撃ち落としてしまった。}
人類はもう、宇宙へ逃れることはできない。
#center(){&font(30px,b){SCP-2002 - &ruby(死した未来){A Dead Future}}}
&bold(){財団に明日は……?}
追記・修正をよろしくお願いします。
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#right(){
SCP-2002 - A Dead Future
by Crayne
http://www.scp-wiki.net/scp-2002
http://ja.scp-wiki.net/scp-2002 (翻訳)
この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。
}
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- 絶望の度合い、って言う点では最大級のオブジェクトだな…財団の明日?そんなもんあるわけないだろ? -- 名無しさん (2017-03-10 22:32:33)
- 財団の明日を財団自体がぶち壊してるとかどうしろってんだよ… -- 名無しさん (2017-03-10 22:44:26)
- 明日はないぞバルディオス -- 名無しさん (2017-03-10 22:46:28)
- ↑確かにバルディオスっぽいなこれ。 -- 名無しさん (2017-03-10 22:57:28)
- こうなるともはや世界そのものが人類を消し去ろうとしてるとしか思えない -- 名無しさん (2017-03-10 23:05:06)
- だからKeterであり人類の武器がThaumielなんだよな -- 名無しさん (2017-03-10 23:13:31)
- 俺、タイムスリップが事故じゃなくて故意だと思ってた -- 名無しさん (2017-03-10 23:27:50)
- まだ西暦が五桁くらいなら絶望感もマシだったかも……22世紀なんて(比較的)すぐそこじゃないか! -- 名無しさん (2017-03-11 00:27:34)
- むしろ何故未だに終わってないのかが不思議でしょうがない。まあぶっちゃければこのオブジェクトがある世界では他のSCPは総じて別物なんだろうが。 -- 名無しさん (2017-03-11 00:30:45)
- そもそも財団自体やらかしまくってるし、今更ねぇ? -- 名無しさん (2017-03-11 00:57:46)
- あれ?後30年で貪るものが解放されるんじゃ無かったっけ?何で2100年以後が存在してんだ? -- 名無しさん (2017-03-11 01:25:27)
- たんぽぽのお酒を飲んだんじゃないかね -- 名無しさん (2017-03-11 01:58:39)
- 財団は保証されてるから大丈夫だよ、文字列17が送信されるまでは -- 名無しさん (2017-03-11 02:09:02)
- 既に送信されていてそれを揉み消してるって可能性はないかね? -- 名無しさん (2017-03-11 02:18:54)
- 001を思い出せ。欺瞞情報は常に存在する(というヘッドカノン) -- 名無しさん (2017-03-11 02:19:50)
- 22世紀にはR-9が開発されるんだよ。つまり5桁台のSCPの正体はバイド -- 名無しさん (2017-03-11 07:53:41)
- 100年で5桁行く位SPC増えるのかよ…… -- 名無しさん (2017-03-11 09:04:12)
- ↑本家は4年だか5年のうちに3000コンテスト始まるふんいきだから、まぁ100年あれば… -- 名無しさん (2017-03-11 11:05:57)
- SCP-1233-JPと関連性ありそう -- 名無しさん (2017-03-11 11:18:41)
- 本家3000コンテストはそろそろじゃなかったか -- 名無しさん (2017-03-11 11:35:13)
- JPの方にも似たようなの無かったっけ?どっかの県の下に埋まってるっていうUFO -- 名無しさん (2017-03-11 11:52:53)
- ↑あっちは希望、こっちは打ち砕かれた絶望って感じかな -- 名無しさん (2017-03-11 18:04:59)
- どうすんだよ… -- 名無しさん (2017-03-11 18:15:22)
- 歌を歌いましょう -- 名無しさん (2017-03-11 20:53:55)
- ただでさえ本家サイト見るのと殆ど変わらない記事なのに大事な部分を本家へのリンクで片づけるってどうなんですかね…要約掲載するとかはダメなん? -- 名無しさん (2017-03-11 22:14:34)
- 過去に飛んだ理由謎 -- 名無しさん (2017-03-12 03:28:28)
- まてよ……?これ撃墜されたのは1つなんだし、複数出せばいいんじゃないだろうか……? -- 名無しさん (2017-03-12 21:42:09)
- ↑複数出すほど余力がない・そもそも過去に撃墜したそれを開発しているとまで認識できるかが問題、などありそう -- 名無しさん (2017-03-12 21:48:23)
- まぁ無事着陸出来ていても、過去にタイムスリップした時点で21xx年に滅ぶわけで…タイムスリップ現象をSCPとして見ても、やはり死した未来ということに変わりがない -- 名無しさん (2017-03-13 13:40:04)
- 逆に考えるんだ。複数飛ばした一機が偶然タイムスリップして撃墜されただけで残りは無事だと考えるんだ -- 名無しさん (2017-03-13 13:47:15)
- 未来の財団が2002を知ってて送り出したとすると不注意すぎる。過去改変が起きてるんじゃないか -- 名無しさん (2017-03-18 22:53:41)
- 前のループの財団かもね -- 名無しさん (2017-03-30 21:02:47)
- 5桁のオブジェクトナンバーが登場する前に宇宙に飛ばしておけば2002の悲劇だけは免れる筈、急げ -- 名無しさん (2017-04-06 13:55:58)
- ↑×17 サメが増えるのか… -- 名無しさん (2017-07-14 14:00:54)
- 記事からすると宇宙船とメッセージを過去の財団が認識すればいいから、未来の財団が似てる宇宙船を作って中にメッセージを作り、2002が発見された時間帯に送り出すことができれば問題ないと思う。…問題は送り出す方法だけど。 -- 名無しさん (2017-07-14 15:13:40)
- GOCすげえな、この返信内容を知った上で破壊を選ぶとか。クソ度胸にも程がある。 -- 名無しさん (2018-01-25 08:59:11)
- GOC「だってコイツ地球にそのまま落ちてきたら21██年になる前に人類滅ぶじゃん?(建前)」 -- 名無しさん (2018-01-25 09:22:33)
- 「収容違反が起こっている場所」から一定時間逃げるための方舟が「収容違反がこれから起こる場所」に辿り着いても意味ないんだよなあ……まあ過去の財団に情報的なアドバンテージを与えてパラドックスなしに未来変えられるなら過去に来ることにも意味あるけど。 -- 名無しさん (2018-02-21 08:06:37)
- 絶望的なオブジェクトなんだろうけど人類の未来を爆破するGOCに何故か笑ってしまった -- 名無しさん (2018-09-09 16:22:54)
- うーん、この記事なんだが、メッセージは「ちょっと待っていただきたい。」くらいの所に持ってきた方がよくないかな。メッセージを読めば慣れてる人ならオチが読めてしまうし、ギリギリまでずらした方が意表をつけるような気がする -- 名無しさん (2018-09-26 09:16:06)
- 仮にでも最も親密な機関同士で、しかも未来の人類の方舟を勝手に爆破するのはどうも軽率すぎるように感じるな。GOCが道化だったのはほんの初期に限ると聞いたが……。せめて合同協議くらいはするのが筋だろう。 -- 名無しさん (2019-04-18 03:43:04)
- オカ連が先走らなくても、こちらの時代の財団に未来へ送り返す方法がない以上、何故か過去に来てしまった時点で詰んでるとは思う。だからってこの話のオカ連の失態が帳消しになるわけじゃないけどね -- 名無しさん (2019-04-18 07:06:06)
- 財団「せや、こいつを再現したものを作って過去に送ればSCP-█████の収容違反の未来が確定せずに済むのでは?」 -- 名無しさん (2019-11-10 00:50:31)
#comment
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SCP-2002は、共同創作サイト「[[SCP Foundation]]」で生み出された[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]](SCiP)。
[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はKeterからのNeutralized(無効化されたオブジェクト)。
まずコイツだが、&bold(){あらゆる情報媒体での正確な伝達が禁止されている}。まるで[[かのビックフット>SCP-1000]]のようだ。
財団でも徹底されており、SCP-2002の情報が漏洩しようなら、考えうる限りの方法で電子改竄をすると特別収容プロトコルに示している。
*概要
SCP-2002は正体不明の小型宇宙船だった。(いわゆる[[UFO>未確認飛行物体(UFO)]])
大きさは450m程度だが、その本体の周囲には、1.7m×3000個ほどの小さい殻のようなものが付随していた。
財団は定期的に通信を送ってみたが、帰ってきたのは録音されていた自動放送のみだった。
で、このSCP、何故か[[きらいきらい星>SCP-1548/Von Pincier]]のごとく&bold(){地球に衝突する軌道を取っていた。}
「450m程度」かも知れないが、1mの隕石でも速度が相応であれば20mのクレーターを作ることもあるのだ。450mなんて隕石が地球に衝突したら、太陽が巻き上げられた土砂に隠され、氷河期が訪れて人類が死ぬ。
そういうわけで財団は「収容できないし地球ヤベーし、そもそも自動放送ダダ漏れやし」とこのSCPを&font(b,#ff0000){Keter認定}し、衝突を20██年頃と推定した。&del(){[[SCP-2317]]といい勝負である}
―――だが、このオブジェクトに気付いた組織は&bold(){もう1つあったのだ。}
*もう1つの対策
SCP-2002の存在に感づいた組織、それは、&font(b,#ff0000){GOC}、すなわち&bold(){[[世界オカルト連合>世界オカルト連合(SCP Foundation)]]}である。
詳細は該当記事に任せるが、要はGOCは「SCPを徹底破壊する組織」である。
GOCは19██年にSCP-2002を財団の情報漏洩から知り、彼らは&u(){KTE-0481}として異常性を認定した。(「KTE」とはなんぞや、とは[[該当記事参照のこと>世界オカルト連合(SCP Foundation)]])
財団同様メッセージを送るも、やはり明確な応答はなかったらしい。
財団がどうしようかウロウロしている間、GOCはある対策を講じた。
それは、&font(b,#ff0000){SCP-2002の破壊である。}
実際、財団とGOCの予想通り、SCP-2002は地球に急接近し、月の軌道より内側に入った。そこでGOCは、&bold(){自らが所持していた衛星機からCO2レーザーを発射、SCP-2002を木端微塵に破壊したのだ。}
その後SCP-2002の残骸は大部分が宇宙空間に取り残されるも、それらも後に大気圏内に突入、ボロボロになって墜落した。
財団はこの事件後の調査でSCP-2002の情報が漏洩していること&del(){そして情報管理がガバガバなこと}を知った。
財団はGOCの衛星機を破壊し回収。現在GOCは返還を求めているようだ。
*その後
SCP-2002から送られてきたメッセージは以下の通りだった。
>&bold(){音声合成、英語:}
>これは&font(b,#0000ff){財団船SCPSメンデル}です。私達はあなたの通信を受けました。停滞プロトコル実施のために、現在、&bold(){人員はあなたの信号に反応することは出来ません。}予め録音してある自動放送を待って下さい。
>
>&bold(){女性の声、英語:}
>こちらはアグネス・ヨーント博士です。&bold(){SCP-█████のL4プロジェクトを率いています。}このメッセージを受け取っているのなら、私は嬉しい。この任務は不要だったといえるから。
>SCP-█████の最終収容違反が21██年に襲った時、私達はこの状況を回避する方法を見つけようと、長い時間を費やしました。最初、私達は再配置が解決となるかどうか検証してみました。
>私達は軌道を作りましたが、結局動かなかったので、月に施設を作りました。しかし感染はどうしてかいつも続きました。100%の無菌性率で、感染をさせないように、胚を受精させる方法を見つけました。
>少なくとも、その時は、彼らが停滞していたわけではありませんでした。計算上、影響が消失するのはデイ・ゼロから███年かかります。
>選択肢はないですから、選ばれた彼らの胚と、世話を課される人員とともに宇宙に送り出しました。この船とクルーと貨物は蘇生して、地球に帰還する用意ができています。彼らははるばるやって来ました。
>
>&bold(){音声合成、英語:}
>現在の予想到着時刻:警告、時間不整合エラーを検出。&bold(){セクター-512Aを我々の到着に備えて開放してください。}
>
>&bold(){音声合成、中国語(北京官話):}
>このメッセージはこれより中国語で繰り返されます。(以下は英語時と同文)
>
>
>中国語の後、メッセージはスペイン語、ヒンディー語、アラビア語で最後まで繰り返されました。
SCP-2002はどうやら地球へ自動航行するシステムを持っていたと考えられる。
財団は「セクター-512Aなんてサイトは持ってない、けど&bold(){位置的には地球のどっか}」と分析している。
また、メッセージの送り主は█████ ████████という&bold(){クリアランスレベル4の財団職員と一致したことが判明}。だが彼女自身は「記憶にない」と証言している。
内容をかいつまむと、「SCP-█████が世界中に広まって地球ヤベー! だから月で色々して宇宙へ送った! 頑張って受け取ったれ」ということらしい。
回収された残骸からは、財団が開発している&bold(){[データ削除済]}とデザインが所々一致することも判明した。
かくして幾つかの謎を残しながらも、SCP-2002にまつわる事件は幕を閉じたのであった。
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このまま終われば&u(){『ただのUFO』}で片付いただろう。&color(#f5f5f5){&del(){そして恐らくDecommissionedに}}
しかし、ちょっと待っていただきたい。SCP-█████で地球がやばいなら、&bold(){何故受取人のこちらは無事なのだろうか?}
もう一度、SCP-2002の音声記録を見てみよう。
>SCP-█████の最終収容違反が21██年に襲った時、私達はこの状況を回避する方法を見つけようと、長い時間を費やしました。
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こんな情報が何故録音データにあるのか? それは簡単である。
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SCP-█████の収容違反。恐らく相当凶悪なSCiPだったのだろう。人類はSCP-█████からの感染を逃れるためにあらゆる手を尽くした。
しかし無駄だったのだろう、財団は最後の切り札を用意した。
&bold(){ヒトの胚を運ぶ宇宙船、人工の&font(#0000ff){【ノアの箱舟】}だった。}
財団はSCP-█████の感染を防ぐ技術を駆使し、沢山の人類の胚と、偶然にも感染していない僅かな人間を宇宙船へ乗せた。
地球にはSCP-█████がいる、だがしばらく経てばウイルスと同じように、自然淘汰するだろう。財団はそれに望みを託した。賭けたのだ。
そして、宇宙船は何故か時間を超え過去へ、いわゆる&font(b,#ff0000){タイムスリップを起こした}。
速度が光速を超えたのか? または未知のSCPの影響か? 現代の我々には分からない。とにかく、その宇宙船は過去へ跳び―――
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追記・修正をよろしくお願いします。
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SCP-2002 - A Dead Future
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この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。
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