SCP-3301

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&font(#6495ED){登録日}: 2017/07/14 fri 14:04:50 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){日本にもコイツの類似品があるって聞いたんだが?}} SCP-3301とは、シェアード・ワールド「[[The SCP Foundation]]」において登録された[[オブジェクト>オブジェクト(The SCP Foundation)]]の一つである。 項目名は「&bold(){Foundation}」。 [[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(The SCP Foundation)]]は「Safe」。 *概要 コイツの収容プロトコルは非常に簡単で、 ・サイト-19の小型物品保管ロッカーに入れます ・実験する時は主任研究員のベンジャミン博士に許可を取ります ・実験場にはサイト-19の、改修された西ウイング収納庫を使います というものだが、問題は次。 >SCP-3301を担当する職員は同ゲームのルールと手順に精通している必要があります。詳細な説明は補遺3301.2を参照してください。 >SCP-3301はクラス9-情報セキュリティ災害に指定されています。SCP-3301による副次影響は財団の情報セキュリティ部門によって研究されています。 >補遺3301.4で詳述する特別念書の内容を受け、SCP-3301による実験は全ての職員に対して許可されました。財団従業員福祉プログラムの承認された課外活動として利用できます。 つまり、「最高レベルのセキュリティ違反の危険があるので、自由に使え」という、初見だと意味の分からないプロトコルが組まれている。 しかし、これこそがこのオブジェクトのもっとも安全で確実な収容方法なのだ。 そんなSCP-3301が何かというと、掛けがねと銀の鍵のついた銀の装飾箱である。 蓋の部分にはこんな刻印がある。文章のみを抜粋すると、 >ザ・ファウンデーション >作: CRYOGEN STUDIOS >(ワンダーテインメント博士傘下) そう、この箱はあのワンタメさんの作品なのである。正確には、ワンタメさんが傘下の企業に企画を持ち込んで作ったものらしい。 で、具体的に何なのかというと、「ザ・ファウンデーション」というタイトルのリソース管理型ボードゲームである。 ……日本支部の[[SCP-TCG-JP-J]]を思い出した画面の前の諸兄に告ぐ。&bold(){だいたいあってる}と。 オブジェクトとしての異常性はこのボードゲームにあり、特性は以下の通り。 ・装飾箱を開けることで大きさ・形・デザインが異なるいくつかのゲームボードの中から1枚がランダムに出て来る。 ・それぞれのゲームボードには、それぞれに大きさ・形・デザインが異なる8つの駒が付属している。 ・それぞれのゲームボードは、形状に関係なく、ボードの中央に小さな銀箱を置くためのスロットがある。 ・この箱は、外箱である銀の装飾箱のより小さなバージョンであり、蓋に「DRAW ONE」と刻印されている。 ・ゲーム中でない場合、あるいはターン外のプレイヤーがこの箱を開けた場合、箱の内部は空。 ・ターンプレイヤーが箱を開けた場合、1から3枚の無作為に選ばれたカードを排出する。これらのカードはゲーム中でそれぞれ異なる機能を持つ。 つまり、開けるとフィールドやシチュエーションを規定するボードがランダムに選ばれ、8つの駒と銀箱からドローされるカードを使って、勝利を目指すゲームなのである。 *発見経緯と収容プロトコルの関係 先に言っておくが、このオブジェクトにはセキュリティ違反の可能性を除き、危険はない。 それでもSCPオブジェクトには違いないのだから、積極的に使えというのはまずくないか、という見方もある。 そんなこのゲーム、実はサイト-19のある博士のデスクの上で、こんな手紙と共に見つかった。 >親愛なるSCP財団へ > >自我のある生物は、それが正常であれ異常であれ、人生の中で目的を見出そうとするものだ。[[病めるものを癒すことに命をかけるもの>マナによる慈善財団(The SCP Foundation) ]]もいる。[[壊れた神を復活させようとするもの>壊れた神の教会/メカニト(The SCP Foundation) ]]もいるし、宇宙ヒトデの腕の中で星々の間を航海するものもいる。[[不自然なものを世界から排除しようとするもの>世界オカルト連合(The SCP Foundation) ]]もいるし、[[図書館の中で育てようとするもの>蛇の手(The SCP Foundation) ]]も、[[ミームに首ったけなもの>ゲーマーズ・アゲインスト・ウィード(The SCP Foundation) ]]だっている†。 > >あなたたちは異常なものから世界を守り、不思議でユニークなものを分類して、人類が光の中で暮らせるようにしている。我々は人々を笑わせ、皆に幸せになれる理由を、短い時間でもいいから与えようとしている。立場の違いはあるけれども、我々はあなたたちの熱意を尊敬してやまない。間違いなく、あなたたちは我々を何度も救ってきた。だから、我々はあなたたちに恩返しがしたい。あなたたちに笑ってほしいんだ! > >この箱の中には我々の最高のおもちゃが詰まっている。ジョークも面倒も、策謀もない。我々の持てるものを全て結集し、かき集めた情報や魔法のかけらが全部このゲームには入っているんだ。我々がこのゲームを作ったのは、ゲームを通してあなたたちに素晴らしい体験をしてほしいからだ。楽しんでくれることを心から願っているよ! >あなたの最高の隣人、ワンダーテインメント博士 > >追記: あなたたちのために用意したこの作品をあなたたちが楽しんでくれるよう、1ヶ月に一遍はこのゲームで遊んでくれ!そうしなかった場合?ほら、ワンダーテインメント博士™はこれを遊ぶことがどうしてもやりたくなるようにする手段を持っているよ。 > >さらに追記: 遊んでくれないとインターネット上に財団のデータベースをばらまいちゃうぞ。 > >† わかっているよ、小僧たち。お前たちも楽しんでいるといいな。 要はコレ、ワンタメさんが財団職員に宛てたお中元みたいなものらしい。 遊んでくれないとセキュリティを侵害する、と脅し文句も追加されていたが、後になってこれが事実だったことが発覚。 最後の実験=ゲームプレイから1カ月後、なんとSCP-1994「腐敗」の情報がインターネットにアップされていることが発覚。さらに翌朝には、ニューヨークタイムズの編集部コメントにSCP-2300「元素ゴーレム」の情報が投稿されていた。 財団は間一髪でこれらの削除に成功し情報漏えいを阻止したが、これによりワンタメさんの恐るべき情報網が明らかになった。 ワンタメさんのあの文句は真実だった、と考えた財団は、SCP-3301を用いた実験=ボードゲームを遊ぶことを全ての職員に許可、積極的に使用するようプロトコルを策定した。&bold(){そうしないとオブジェクトの情報が漏洩するからである。} 要するに、初期の記事に見られた「言うことを聞かないと面倒なことになる」タイプなのだが、中身は安全の保障されたボードゲーム。なら、まだマシな方ではある。 *ルール 財団のSCP-3301に対する対応は以上。ここからは、ゲームのルールを説明していくことにする。 そしてここには、ワンタメさんの持つ情報網の恐ろしさがはっきりと表れていることを明記しておく。 まず、前書きにはこうある。 >業務に疲れた研究員の皆、ザ・ファウンデーションのゲームにようこそ! 固い意志と強い心をもつ人のためだけのボードゲームだ。 >だが気をつけろ!危険はあらゆるところに潜んでいるし、穢れたものは夜の闇の中を這い回っている。 >君には文明と闇の間に立ちふさがるために必要なものを持っているか? >それとも、君もこの永遠の混沌に飲まれてしまうのか? 時間だけが教えてくれる。 >ミスター・コレクターか、あるいはミスター・しゅうようを目指せ!選択肢は君のものだ! **ゲームの準備 まずこのゲームは、二人一組のチームが、2組から8組集まってプレイされる。 メイン・プレイヤーは、盤上での分身としてサブ・プレイヤーを一人選択する。これは、ゲームボードに、二人のうちどちらがどの駒を置いたかで決定される。 メイン・プレイヤーの駒は主に要注意団体、もしくは要注意人物を模したもので、サブ・プレイヤーの方は同じ色のトークンである。 展開されるボードは遊ぶバージョンによって変わり、ランダムに決定される。 ゲームの流れ自体はどれも同じだが、初期配置その他が違う。ちなみにボードの種類は、現在までに23種類が判明している。以下はその一部である。 ・[[不浄の地>SCP-093]] ・[[マリアナ海溝のこだま>SCP-1422/SCP-2000]] ・宇宙ヒトデ ・[[ビッグフットの密林>SCP-1000]] で、これらのボードに応じて異なる敵性実体、要はエネミーが出現する。 ボードを広げて銀箱をスロットにセットすると、周囲直径約300メートルの空間が歪む。 観察者は、効果領域外の観察者の視点が、影響を受けた領域よりもはるかに広い空間の鳥瞰図となったかのように、空間がズームアウトするように見えるという。 この観測された空間は、現在のゲームボードを模倣しながらもより大きなスケールで行われ、これがフィールドとなる。 この空間内では、ゲーム開始の音楽と共に出入りが封鎖され、メイン・プレイヤーはボード上空のクリスタルプレートに座り、サブ・プレイヤーは盤面に配置される。 ゲームの中ではサブ・プレイヤーが死亡することもあるが、そうなった場合サブ・プレイヤーは無傷でフィールド外に転送されて退場となる。 **ゲームの進め方 参加しているメインプレイヤーは、おのおの7枚の初期手札を持ってスタートする。 それぞれのターンの開始時に1枚ドローし、ターン終了時に10枚を超えていたら1枚捨てなければならない。 カードの種類はこんな感じ。 ・緑のカード いわゆる魔法・罠カード。 盤面の環境に影響を与える。他のプレイヤーに対する障害物、環境の変更や敵性実体の設置、罠を仕掛けるなど。 ・青いカード いわゆるモンスターカード。 サブ・プレイヤーに「装備」されることで、時間切れもしくはどちらかの死亡まで追従する。 プレイヤーを補助する、他のプレイヤーを妨害するなどのお助けユニットとして働く。 ・赤いカード いわゆる装備カード。 武器や備品、能力のカードである。サブ・プレイヤーの武器や道具になったり、能力を付与したりする。 装備しているプレイヤーが死亡するか、他の効果で破棄されるまで持続する。なお、「[[改良>SCP-914]]」というカードに通すとその赤いカードはなくなり、別のカードになる。 なお、これらのカードには能力や武器のステータス、弱点などが書かれており、備品カードについては罠にかかったり現実錨が発動し、効果を発揮すると破棄される。 ・橙色のカード いわゆるエネミー。未収容の敵性実体を表すカード。 財団の収容下または管理下、あるいは確認したアノマリーがモデルになっている。 盤面上にランダムに配置され、プレイヤーの感知範囲に入るまで発見されない。感知範囲に入ると、その場に橙のカードを出して「出現」する。これを破壊したり、確保したりする。 ・黄色のカード ゲームの報酬分配に影響するカード。ゲーム開始時、不透明な数字が上空に浮かび、これは難易度によって増減する。ノーマルなら10000$である。 黄色のカードは、ゲーム進行に応じてこの報酬をプレイヤー間でやり取りするために使う。 死亡した=ゲームから脱落したプレイヤーの報酬は没収され、再配布を待つ。で、最終的に勝利したプレイヤーは、ワンタメさんのロゴが刻まれた金塊、という形で銀箱から出てきた報酬を受け取る。 ・白いカード いわゆるアクションマジック、またはイベントカード。ターン初めのドローの時にランダムで出て来ることがある。 手札に引いた瞬間効果を発揮し、プレイヤーまたは盤面全てにプラスの影響を与える。 ・黒いカード いわゆるアクショントラップ、またはハプニングカード。白いカードと同様だが確率は低い。 こちらはマイナスの影響を与える。 ・紫のカード ワンダーテインメントカード。超低確率でドローされるいわばレアカードで、ワンタメさんの作品を誇張した形で配置する。おもにリトル・ミスターズ。マリアナ海溝のフィールドではミスター・おさかなが人食い鮫になって現れた。 で、難易度の話が出てきたが、これは何と財団のオブジェクトクラスをもとにしている。 低い方から並べると、 ・Neutralized ベリーイージー。実体によるダメージはなく、プレイヤーは縫いぐるみに置き換えられる。 BGMは子守唄。勝利条件自体がなく、全員が眠った時点で自動終了。 ・Thaumiel イージー。実体から受けるダメージが減り、死亡する代わりに気絶する。 また、いくつかの勝利条件は排除されている。 ・Safe ノーマル。これが初期設定。 ・Euclid ハード。 実体から受けるダメージが増加し、能力もパワーアップ。さらに、他のプレイヤーが何をしているのかわからなくなる。 ・Kerer ベリーハード。 Euclidに加え、実体のスピードが上がる。 ・Maksur エクストラハード。 Keterに加え、ダメージを食らった状態でスタート。 ・Apollyon アルティメット。 4ターン目の終了時に、ランダムに選ばれた超越存在のカードが出現。プレイヤーは盲目状態で開始することが出来る。 このようになっている。 で、このゲームはどんな形式かというと、チーム戦タイプの対戦ゲームである。 各チームはそれぞれの「収容施設」を拠点としてスタートする。この中にはカードスロットとして武器カード用に2つ、備品カード用に3つ、能力カード用に2つ、同行者カード用に1つのスロットが用意されている。 ターンの初めにここにあるカードを手札と交換し、サブ・プレイヤーに装備する。 要するにメイン・プレイヤーは指揮官としてカードを扱い、サブ・プレイヤーは実際に行動する役である。 このスロットにカードをプレイすることで効果が発揮される。 カードの中にはスロットを増やすものもあり、例えば「[[でっかいポテト袋>SCP-1689]]」は、武器と備品のスロットをそれぞれ2つ増加させることが出来る。 それぞれのターンの初めに、ターンプレイヤーはカードを1枚選択し、必要に応じて着脱する。装備したものは、他のプレイヤーやカードの干渉がなければ破棄されない。 その後、メインプレイヤーは2D6(6面ダイス2コをロールする)をして、その数字によってサブ・プレイヤーの行動半径を決定する。この時サブ・プレイヤーが銃など射程のある武器を装備していれば、移動後にその射程内へ攻撃などが可能。 **勝利条件 ゲームの勝利条件はそれぞれ、ワンタメさんの代表作であるリトル・ミスターズに準えて分類されている。 ・ミスター・はっけん ボードそれぞれに一つずつある、Wマークの発見物(ミームまたは反ミームで防御されている)を発見、施設へ持ち帰ることで達成、そのゲームに勝利する。 ・ミスター・しゅうしゅう 紫のカードが出た場合のみ。ワンタメさんの製品を持ち帰ることで達成、そのゲームに勝利する。 ・ミスター・みなごろし 他のプレイヤーを一人で全滅させた場合に達成、そのゲームに勝利する。ただし、他のプレイヤーがこれを狙っているプレイヤー以外の方法で死亡した場合は条件未達成となる。 なお、この条件達成をアナウンスする音声はミスター・レッドのもの。 ・ミスター・しゅうまつ 「超越存在」とされるカードを3体召喚すると達成、そのゲームに勝利する。 なお、他にある「上位存在」、つまり「神様」「とっても怒った星」「穴の中の少年」「ゲートガーディアン」ではダメで、超越存在とされる「鹿神様」「ヒトデ」「ウツボ」「メアリー・ナカヤマ」などが条件。 要はK-クラスシナリオを起こして勝て、という条件である。 ・ミスター・れんごう GOCを元ネタとした条件。全てのアノマリーが破壊され、かつ一人のプレイヤーがその過半数を破壊していた場合、そのプレイヤーが条件を達成しゲームに勝利する。 ・ミスター・しゅうよう 橙のカードのうち半数以上を収容して施設に運ぶと達成、そのゲームに勝利する。 ・ミスター・ざいだん ゲーム中にセットされた全てのアノマリーと全てのプレイヤーを収容することで達成、そのゲームに勝利する。 いわゆる熟練度獲得条件で、達成すると50000ドルのボーナス。なお、難易度Euclid以上が条件。 ・ミスター・いきのこり 他のプレイヤーが全滅し、この時点で他の条件を満たしていなかった場合、残ったプレイヤーが達成、そのゲームに勝利する。 なお、これら以外には暴言のみによる干渉で結果的にプレイヤーを死亡させた場合に達成される「ミスター・なげき」など、隠し勝利条件がいくつか存在している模様。 **カードのステータス。 カードには、プレイヤーの能力値に合わせた能力補正が書かれている。 ・ATK 攻撃力。アノマリーはHPを0にすることで収容できるため、重要度が高い。プレイヤーの初期値は6。 ・DEF 防御力。プレイヤーの初期値は6。 ・HP 説明不要。プレイヤーの初期値は10。 ・SPD スピード。先制攻撃に影響する。プレイヤーの初期値は8。 ・ACC 命中率。攻撃の正確さを表す。プレイヤーの初期値は6。 能力値は他にも存在するが、これは「図書館員」など、限定的全知を持つ存在に測定してもらう以外に確認不能。 なおイラストはなく、全て文章のみである。 **カード実例 ここからはカードの実例を紹介する。 財団職員の頭を悩ませているのがコレで、財団の収容している・確認しているオブジェクトや、財団職員をモデルとしたカードなのである。 先に言っておくが、尋常ではない。 #openclose(show=緑のカード){ ・「[[次元間の暗闇>SCP-3001]]」 +タイトル:真っ赤な現実 +種別:土地 +説明:ランダムな時間の後で近くのものすべてを次元間の暗闇に転送する機械を生成する。次元間の暗闇に送られたプレイヤーは、天佑または「スクラントンの鉤縄」で救出可能。また、ランダムな時間の後で自動的に帰還する。帰還後の姿は、より……潰れたものになる。 「[[バベルの尖塔>SCP-962]]」 +タイトル:人と獣の友好的な同盟 +種別:建造物 +説明:視界内のあなたの望む一角にバベルの尖塔を生成する。近傍の動物たちはあなたに味方するようになり、+2 ATKを得る。そうでないものはバベルの贄となる。Aya aya aya blood blood blood. 「島亀」 +タイトル:怠惰な列島 +種別:土地 +説明:海にいるなら、あなたを乗せてまわるための島亀を生成する。いないなら、それでも亀は生成され、水不足で死ぬ。 「[[神々の街>SCP-1936]]」 +タイトル:あなたの故郷にもうすぐやって来る! +種別:建造物 +説明:視界内のあなたの望む一角に呪われた都市を生成する。迷い込んだ対戦相手は高い確率で 15 ATK / 12 DEFを持つ怒れる神性に攻撃される。 「[[小さいおかしな彫像>SCP-184]]」 +タイトル:Ctrl+C Ctrl+V +種別:トラップ +説明:室内にいるなら、対戦相手が外からの助力なしでは脱出できない無限の迷路を作成する。屋外なら効果は気付かれないが、本当にやばいと言った時には信じてくれ。 「[[スウェーデンの家具量販店>SCP-3008]]」 +タイトル:いたって普通 +種別:トラップ +説明:フレンドリーで歓迎的なデパートを生成する。不幸にも開店中に迷い込んだプレイヤーは脱出への道を切り開かなきゃいけない。そもそも脱出できるのなら、だけど。自分だけの指示を持ち込むこと。 } #openclose(show=青いカード){ 「サイト管理者ティルダ・ムース」 +タイトル:何で迷い込んだのかよくわからないや。 +種別:同行者 +説明:SCP サイト-19の管理者、ムースを同行者として召喚する。文字通り、ムース(ヘラジカ)。サイト管理者ムースに騎乗している間、ミームと認識災害に対して+7 DEFを得る。 +能力値: 5 ATK / 8 DEF / 9 HP 「[[うみうし>SCP-1867]]」 +タイトル:品のある紳士 +種別:同行者 +説明:同行者としてウミウシを1体生成する。対物ライフルを装備している。たくさん喋る。幽霊の執事を呼び出して所用を行わせることができる(もちろん制限はある!)。一度呼び出すと10ラウンドは使えない。 +能力値:13 ATK / 2 DEF / 4 HP 「図書館員」 +タイトル:放浪者 +種別:同行者 +説明:図書館員を一名同行者として召喚する。膨大な数の生物や領域についての知識を持つ。もしかすると相手の手札も知っているのかも。攻撃された場合、図書館に逃げ帰る。それもそうか。 +能力値:3 ATK / 3 DEF / 6 HP 「[[とてもうるさい鳥>SCP-2337]]」 +タイトル:誰でもいいからあれを止めてくれ +種別:同行者 +説明:ひどく不気味な恐怖存在を小さな鳥の体に押し込めた何かを同行者として召喚する。驚くほどうるさい。敵や異常存在をひるませることができ、また同種の異常存在と会話が可能。何らかの手段で保護されていない限り、とてもうるさい鳥の近くで時間を過ごしすぎたプレイヤーは少しずつ正気を失っていく。 +能力値:8 ATK / 4 DEF / 4 HP 「サーフ・ロック・バンド」 +タイトル:ほしぞらクルージング +種別:同行者 +説明:幽霊のサーフ・ロック・バンドを同行者として召喚する。クールな夜のミュージックであなたの旅路を彩り、また遭遇する全てのものに落ち着く影響を与える。ヒトデと交信することができるかもしれない。ハッパをいっぱい吸ってるだけかもしれない。 +能力値:5 ATK / 5 DEF / 6 HP } #openclose(show=赤いカード){ 「不信心者の槍」 +タイトル:神にとって王とは何か? +種別:武器/遠隔 +説明:神を定命に落とすために作られた巨大なハープーンガン。宇宙的存在、上位存在、超越存在に対してのみ使用可能。 +能力値:神に対して+20 ATK / -5 SPD / -1 DEF 「バスターソード」 +タイトル:A BFS +種別:武器/近接 +説明:巨大な剣。持つのに両手が必要。一振りで人間を真っ二つにできる。隠密性を下げる。 上腕の力を増進する。 +能力値:+8 ATK / -3 SPD 「Kマートのカタナ」 +タイトル:最高品質のチャイナクオリティ +種別:武器/近接 +説明:安っぽい剣。ダメージは小さく、攻撃速度に優れる。田舎ニンジャの定番初期装備。中折れ帽を装備している場合、攻撃力にボーナス。 +能力値:+1 ATK / +3 SPD / 中折れ帽ボーナス +1 ATK 「一時的な修繕」 +タイトル:あと何秒かだけ欲しいあなたのために +種別:能力/一時的 +説明:使用者はほんのわずかな成長で強大で深淵なる時間の力を得る。使用者は最大10秒間時を遡ることができる。3回使うと消費される。タイム・パラドックスは含まれない。 「[[人を撃つ銃>SCP-2818]]」 +タイトル:「人を」「撃つ」 +種別:武器/遠隔 +説明:非常に強力な.50BMG弾。どう考えても自分で使いたい代物ではない。敵や、その他そいつの人生の最後の数秒を小さな、素晴らしく高密度な、叫ぶ発射体として過ごして欲しいような奴に贈り物としてあげてしまおう。使用後消費される。 +能力値:+19 ATK / +5 ACC 「ミーム学入門」 +タイトル:初心者向けコース +種別:能力/ミーム +説明:使用者に非常に単純な異常ミームの知識を与える。正しく使えば嫌がらせができる。正しく使わなかった場合、それはそれで嫌がらせかもしれない。 「マン博士の拳銃」 +タイトル:古き良き逸品 +種別:武器/遠隔 +説明:かの財団博士エヴァレット・マンが愛用する拳銃。正確性にボーナス。不死者へのダメージにボーナス。狂気にボーナス。 +能力値:+10 ATK / +3 ACC 「非倫理的ビジネスへの入門、第五版」 +タイトル:MC&D社の教材 +種別:能力/ミーム +説明:この本を所持している場合、言いくるめ、交渉、販売道、詐術に+3のボーナス。副作用としては、脂っこく撫で付けられた髪や安っぽいスーツなど。 「[[無限の銃>SCP-001]]」 +タイトル:恐ろしいもの +種別:武器/遠隔 +説明:九人の引き裂かれた無垢の魂で縛り付けられた神でできた銃。即座に対象を滅殺する。対象は盤上のどんな存在でもいいが、どんなものであるかを説明できる必要がある。使用後消費される。 +能力値:+∞ ATK / -50 道徳性 } #openclose(show=橙のカード){ 「[[鹿神様>SCP-2845]]」 +タイトル:天から来た存在 +種別:異常存在、正体不明、超越存在 +説明: 天から降って来て仮面舞踏会を破壊した、古の神秘獣。 極めて強力。 +能力値: 34 ATK / 28 DEF / 40 HP 「彩色の夢山羊」 +タイトル:風の色を全て持つ山羊 +種別: 異常存在、自我、動物 +説明: 虹色のエーテル山羊。絶え間ない鳴き声で犠牲者の夢の中を埋め尽くすと言われる。物理攻撃に対して無敵。 +能力値: 2 ATK / 3 DEF / 4 HP 「[[神さま>SCP-343]]」 +タイトル:自分コンプレックスを抱いている +種別:異常存在、自我、上位存在 +説明:ドラマティックなものが好きな老人。何千年もの間サンダル以外を履いたことがない。謙虚さを覚えたほうがいい。 +能力値:15 ATK / 8 DEF / 23 HP 「[[ゴーレム達の群れ>SCP-2300]]」 +タイトル:世界でもっともかわいい科学 +種別:異常存在、自我、構築物 +説明: 元素でできた小さなひとがた。悪ふざけに興じることが多い。年に一回団結して強力なアナート・メカを作成すると言われているが、確認はされていない。 +能力値: 5 ATK / 8 DEF / 5 HP 「[[とっても怒った星>SCP-1548]]」 +タイトル:マジで、本当に、とっても怒ってる +種別:異常存在、自我、宇宙的存在 +説明:激怒したプラズマと気体からなるなる球体。特に惑星地球を強く憎んでいる。なぜ怒っているのかは不明だが、アルト・クレフがあれに$23.50の借金を負っていることは確かだ。 +能力値: 24 ATK / 18 DEF / 20 HP 「[[腐敗の男>SCP-106]]」 +タイトル:連れ去るもの +種別:異常存在、自我、人型 +説明:恐ろしい元兵士が生ける悪夢と化した。おそらくゾッとするような目的で子供をさらう。次元間の暗闇の上にある屋根裏部屋に住まう。 +能力値:9 ATK / 9 DEF / 9 HP 「[[劇 長 コ ー ギ ー>SCP-2952]]」 +タイトル:のびのびワンコ +種別:異常存在、自我、動物 +説明:非常に長いコーギー犬。公共交通機関として使われる。とってもいい子。 +能力値:3 ATK / 5 DEF / 18 HP 「[[ひねくれた牛の心臓>SCP-058]]」 +タイトル:闇の中で鼓動する +種別:異常存在、自我、生物 +説明:速度に取り憑かれた悪魔の化身。恐ろしく、執拗。周りの実体は心的な脅威に対して-2 DEF。 +能力値:17 ATK / 5 DEF / 6 HP 「大蛇」 +タイトル:知識の源 +種別:異常存在、自我、超越存在 +説明:アダム・エル・アセムを騙して知識の木の実を食べさせ、牢獄から脱した。放浪者の図書館はその背中に建てられたと言われる。全てを知っていると思う。多分知ってる。 +能力値:10 ATK / 35 DEF / 45 HP 「ソンブレロを被った[[SCP-173]]」 +タイトル:ay carumba!!!! +種別:異常存在、構造物 +説明:ソンブレロをかぶった彫刻。首を折る人生を諦めダンスを踊る夢を追う。近くの実体は踊りたい衝動を感じるかもしれない。 +能力値:4 ATK / 9 DEF / 8 HP } #openclose(show=黄色のカード){ 「小さな反乱」 +説明:インサージェンシーのお友達がライバルの一人に向けてクーデターを起こしてくれた。戦利品は勝者の元に! 個人的には受け取ってくれないだろうからね。 +効果:ランダムなプレイヤー一人の報酬を全て受け取る。 「助成金」 +説明:学院への貢献が認められ、助成金が授与された。おめでとう! 財団に見とがめられる前にさっさと使ってしまおう。 +効果:300ドルを得る。 「失われたアステカの金」 +説明:滅びた文明からたんまりとカネを手に入れた。血まみれの金を満喫しよう。 +効果:300ドルを得る。 「商取引」 +説明:あなたはザ・ファクトリーとワンダーテインメント博士の間の交渉を取り持った。報酬は莫大だ! +効果:400ドルを得る 「ミスター・おかねの華麗なるジャックポット」 +説明:ミスター・おかねはあなたをミスター・おかねもちにしてくれるぞ! +効果:5000ドルを得る。 } #openclose(show=白いカード){ 「霊薬」 +説明:あなたは[[監督者の秘密>SCP-006]]を入手した。あなたは全回復した! +効果:使用した時、使用者のダメージなどの障害をすべて回復する。 「安全な道」 +説明:幸運なことに、まだ危険にさらされていない道を発見した! +効果:プレイヤーは危険な環境災害を迂回することが出来る。 「昇進」 +説明:あなたの努力は確かに認められた。あなたは主席下級研究員に昇格した! +効果:プレイヤーは永続的に+2 ATKと+3 DEFを得る。 「ヒトデの一撫で」 +説明:宇宙ヒトデがあなたを5つの腕の一つで撫でつけた。あなたは力を得た。 +効果:プレイヤーは3ターンの間 +10 ATK / +10 DEF / +8 SPD / +10 HP を得る。 「慈悲の天使」 +説明:あなたは復活した! +効果:プレイヤーがこのカードを所持している間に死亡した場合、そのプレイヤーの体力は最大値の半分まで回復する。 } #openclose(show=黒いカード){ 「死ねばいいのに、具体的にあいつが」 +説明:誰かがあなたに恨みを持っている。[[太陽神ネルガル>SCP-2270]]があなたをぶん殴る。あいたッ! +効果:プレイヤーは超越存在のパンチによって死亡する。 「収容違反」 +説明:まずい!収容した異常存在が全部逃げ出した!なんて壊滅的な状況だろう! +効果:収容された異常存在は全てゲームボード上に戻る。 「敵か味方か」 +説明:あなたの同行者があなたを裏切り、自分の目的に向けて動き始めた! +効果:プレイヤーの同行者が敵対的になる。 「[[併合>SCP-1730]]」 +説明:契約はかわされた。財団は消滅し、連合だけが残った。 +効果:勝利条件から「ミスター・しゅうよう」と「ミスター・ざいだん」が消滅する。 「[[████ (••/•••••/••/•)>SCP-2521]]」 +説明:運が悪かったな、兄ちゃん。 +効果:プレイヤーは死亡する。 } #openclose(show=紫のカード){ 「ミスター・ムーン」 +タイトル:満ちたり欠けたり +種別:ワンダーテインメント +説明:偉大にして恐ろしいミスター・ムーンだ!潮汐を歪めたり、マップ上に狼男を召喚したりする!チーズでできてなんかいないぞ!いやもしかするとチーズでできているかも! +能力値:19 ATK / 20 DEF / 20 HP } ご覧のとおりである。 **プレイ記録 報告書にあるのは一つだけだが、これの概要を箇条書きにするとこんな感じ。 ・4チームで対戦 ・ミスター・しゅうまつによりゲームエンド ・ゲームボードは「エデンの園」 ・超越存在「[[万指の惑星>SCP-001]]」「[[メアリー・ナカヤマ>SCP-001]]」「[[機械仕掛けの神>SCP-001]]」が橙のカードとして配置されたことでミスター・しゅうまつが成立した さて、ここまで見てくればいい加減わかるだろうが、このオブジェクト、&bold(){機密違反の塊である。} 最高機密のオブジェクトクラス、致死性ミームに守られたSCP-001提言の嵐、別世界、etc……。 ワンタメさんはあくまでも要注意団体であり、警戒すべき対象に過ぎない、ということをここに明記しておく。 しかし、一番問題なのは、このゲームが&bold(){クリアランス関係なく、全ての職員によってプレイできる}ということ。 001提言はともかく、難易度についてはS/E/K分類の三つがある時点で「これもオブジェクトクラスじゃないの?」と思った職員は絶対にいたはずである。 もはや恒例だがここで言おう。 &bold(){財団の明日はどっちだ。} *考察 ここで少し注目すべきは、黒いカードの一つ「併合」。 これは明らかに、SCP-1730「サイト-13で何が起こったか?」のことだが、ここからするとどうやら、向こう側ではGOCが財団を取り込む形で併合したらしく、収容はもはや行われていないようだ。 あの「エリヤ」も、恐らくはその犠牲者だったのだろう。 追記・修正をお願いします。 ---- #right(){SCP-3301 - Foundation by djkaktus www.scp-wiki.net/scp-3301 ja.scp-wiki.net/scp-3301(翻訳) この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。 } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 面白そう -- 名無しさん (2017-07-14 14:27:01) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}: 2017/07/14 fri 14:04:50 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 26 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){日本にも[[コイツの類似品がある>SCP-TCG-JP-J]]って聞いたんだが?}} SCP-3301とは、シェアード・ワールド「[[SCP Foundation]]」において登録された[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]の一つである。 項目名は「&bold(){ザ・ファウンデーション(THE FOUNDATION)}」。 [[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]は「Safe」。 *概要 コイツの収容プロトコルは非常に簡単で、 ・サイト-19の小型物品保管ロッカーに入れます ・実験する時は主任研究員のベンジャミン博士に許可を取ります ・実験場にはサイト-19の、改修された西ウイング収納庫を使います というものだが、問題は次。 >SCP-3301を担当する職員は同ゲームのルールと手順に精通している必要があります。詳細な説明は補遺3301.2を参照してください。 >SCP-3301はクラス9-情報セキュリティ災害に指定されています。SCP-3301による副次影響は財団の情報セキュリティ部門によって研究されています。 >補遺3301.4で詳述する特別念書の内容を受け、SCP-3301による実験は全ての職員に対して許可されました。財団従業員福祉プログラムの承認された課外活動として利用できます。 つまり、「最高レベルのセキュリティ違反の危険があるので、自由に使え」という、初見だと意味の分からないプロトコルが組まれている。 しかし、これこそがこのオブジェクトのもっとも安全で確実な収容方法なのだ。 そんなSCP-3301が何かというと、掛けがねと銀の鍵のついた銀の装飾箱である。 蓋の部分にはこんな刻印がある。文章のみを抜粋すると、 >ザ・ファウンデーション >作: CRYOGEN STUDIOS >(ワンダーテインメント博士傘下) そう、この箱はあのワンタメさんの作品なのである。正確には、ワンタメさんが傘下の企業に企画を持ち込んで作ったものらしい。 で、具体的に何なのかというと、「ザ・ファウンデーション」というタイトルのリソース管理型ボードゲームである。 ……日本支部の[[SCP-TCG-JP-J]]を思い出した画面の前の諸兄に告ぐ。&bold(){だいたいあってる}と。 オブジェクトとしての異常性はこのボードゲームにあり、特性は以下の通り。 ・装飾箱を開けることで大きさ・形・デザインが異なるいくつかのゲームボードの中から1枚がランダムに出て来る。 ・それぞれのゲームボードには、それぞれに大きさ・形・デザインが異なる8つの駒が付属している。 ・それぞれのゲームボードは、形状に関係なく、ボードの中央に小さな銀箱を置くためのスロットがある。 ・この箱は、外箱である銀の装飾箱のより小さなバージョンであり、蓋に「DRAW ONE」と刻印されている。 ・ゲーム中でない場合、あるいはターン外のプレイヤーがこの箱を開けた場合、箱の内部は空。 ・ターンプレイヤーが箱を開けた場合、1から3枚の無作為に選ばれたカードを排出する。これらのカードはゲーム中でそれぞれ異なる機能を持つ。 つまり、開けるとフィールドやシチュエーションを規定するボードがランダムに選ばれ、8つの駒と銀箱からドローされるカードを使って、勝利を目指すゲームなのである。 *発見経緯と収容プロトコルの関係 先に言っておくが、このオブジェクトにはセキュリティ違反の可能性を除き、危険はない。 それでもSCPオブジェクトには違いないのだから、積極的に使えというのはまずくないか、という見方もある。 そんなこのゲーム、実はサイト-19のある博士のデスクの上で、こんな手紙と共に見つかった。 >親愛なるSCP財団へ > >自我のある生物は、それが正常であれ異常であれ、人生の中で目的を見出そうとするものだ。[[病めるものを癒すことに命をかけるもの>マナによる慈善財団(SCP Foundation) ]]もいる。[[壊れた神を復活させようとするもの>壊れた神の教会/メカニト(SCP Foundation) ]]もいるし、宇宙ヒトデの腕の中で星々の間を航海するものもいる。[[不自然なものを世界から排除しようとするもの>世界オカルト連合(SCP Foundation) ]]もいるし、[[図書館の中で育てようとするもの>蛇の手(SCP Foundation) ]]も、[[ミームに首ったけなもの>ゲーマーズ・アゲインスト・ウィード(SCP Foundation) ]]だっている†。 > >あなたたちは異常なものから世界を守り、不思議でユニークなものを分類して、人類が光の中で暮らせるようにしている。我々は人々を笑わせ、皆に幸せになれる理由を、短い時間でもいいから与えようとしている。立場の違いはあるけれども、我々はあなたたちの熱意を尊敬してやまない。間違いなく、あなたたちは我々を何度も救ってきた。だから、我々はあなたたちに恩返しがしたい。あなたたちに笑ってほしいんだ! > >この箱の中には我々の最高のおもちゃが詰まっている。ジョークも面倒も、策謀もない。我々の持てるものを全て結集し、かき集めた情報や魔法のかけらが全部このゲームには入っているんだ。我々がこのゲームを作ったのは、ゲームを通してあなたたちに素晴らしい体験をしてほしいからだ。楽しんでくれることを心から願っているよ! >あなたの最高の隣人、ワンダーテインメント博士 > >追記: あなたたちのために用意したこの作品をあなたたちが楽しんでくれるよう、1ヶ月に一遍はこのゲームで遊んでくれ!そうしなかった場合?ほら、ワンダーテインメント博士™はこれを遊ぶことがどうしてもやりたくなるようにする手段を持っているよ。 > >さらに追記: 遊んでくれないとインターネット上に財団のデータベースをばらまいちゃうぞ。 > >† わかっているよ、小僧たち。お前たちも楽しんでいるといいな。 要はコレ、ワンタメさんが財団職員に宛てたお中元みたいなものらしい。 遊んでくれないとセキュリティを侵害する、と脅し文句も追加されていたが、後になってこれが事実だったことが発覚。 最後の実験=ゲームプレイから1カ月後、なんとSCP-1994「腐敗」の情報がインターネットにアップされていることが発覚。さらに翌朝には、ニューヨークタイムズの編集部コメントにSCP-2300「元素ゴーレム」の情報が投稿されていた。 財団は間一髪でこれらの削除に成功し情報漏えいを阻止したが、これによりワンタメさんの恐るべき情報網が明らかになった。 ワンタメさんのあの文句は真実だった、と考えた財団は、SCP-3301を用いた実験=ボードゲームを遊ぶことを全ての職員に許可、積極的に使用するようプロトコルを策定した。&bold(){そうしないとオブジェクトの情報が漏洩するからである。} 要するに、初期の記事に見られた「言うことを聞かないと面倒なことになる」タイプなのだが、中身は安全の保障されたボードゲーム。なら、まだマシな方ではある。 *ルール 財団のSCP-3301に対する対応は以上。ここからは、ゲームのルールを説明していくことにする。 そしてここには、ワンタメさんの持つ情報網の恐ろしさがはっきりと表れていることを明記しておく。 まず、前書きにはこうある。 >業務に疲れた研究員の皆、ザ・ファウンデーションのゲームにようこそ! 固い意志と強い心をもつ人のためだけのボードゲームだ。 >だが気をつけろ!危険はあらゆるところに潜んでいるし、穢れたものは夜の闇の中を這い回っている。 >君には文明と闇の間に立ちふさがるために必要なものを持っているか? >それとも、君もこの永遠の混沌に飲まれてしまうのか? 時間だけが教えてくれる。 >ミスター・コレクターか、あるいはミスター・しゅうようを目指せ!選択肢は君のものだ! **ゲームの準備 まずこのゲームは、二人一組のチームが、2組から8組集まってプレイされる。 メイン・プレイヤーは、盤上での分身としてサブ・プレイヤーを一人選択する。これは、ゲームボードに、二人のうちどちらがどの駒を置いたかで決定される。 メイン・プレイヤーの駒は主に要注意団体、もしくは要注意人物を模したもので、サブ・プレイヤーの方は同じ色のトークンである。 展開されるボードは遊ぶバージョンによって変わり、ランダムに決定される。 ゲームの流れ自体はどれも同じだが、初期配置その他が違う。ちなみにボードの種類は、現在までに23種類が判明している。以下はその一部である。 ・[[不浄の地>SCP-093]] ・[[マリアナ海溝のこだま>SCP-1422/SCP-2000]] ・宇宙ヒトデ ・[[ビッグフットの密林>SCP-1000]] で、これらのボードに応じて異なる敵性実体、要はエネミーが出現する。 ボードを広げて銀箱をスロットにセットすると、周囲直径約300メートルの空間が歪む。 観察者は、効果領域外の観察者の視点が、影響を受けた領域よりもはるかに広い空間の鳥瞰図となったかのように、空間がズームアウトするように見えるという。 この観測された空間は、現在のゲームボードを模倣しながらもより大きなスケールで行われ、これがフィールドとなる。 この空間内では、ゲーム開始の音楽と共に出入りが封鎖され、メイン・プレイヤーはボード上空のクリスタルプレートに座り、サブ・プレイヤーは盤面に配置される。 ゲームの中ではサブ・プレイヤーが死亡することもあるが、そうなった場合サブ・プレイヤーは無傷でフィールド外に転送されて退場となる。 **ゲームの進め方 参加しているメインプレイヤーは、おのおの7枚の初期手札を持ってスタートする。 それぞれのターンの開始時に1枚ドローし、ターン終了時に10枚を超えていたら1枚捨てなければならない。 カードの種類はこんな感じ。 ・緑のカード いわゆる魔法・罠カード。 盤面の環境に影響を与える。他のプレイヤーに対する障害物、環境の変更や敵性実体の設置、罠を仕掛けるなど。 ・青いカード いわゆるモンスターカード。 サブ・プレイヤーに「装備」されることで、時間切れもしくはどちらかの死亡まで追従する。 プレイヤーを補助する、他のプレイヤーを妨害するなどのお助けユニットとして働く。 ・赤いカード いわゆる装備カード。 武器や備品、能力のカードである。サブ・プレイヤーの武器や道具になったり、能力を付与したりする。 装備しているプレイヤーが死亡するか、他の効果で破棄されるまで持続する。なお、「[[改良>SCP-914]]」というカードに通すとその赤いカードはなくなり、別のカードになる。 なお、これらのカードには能力や武器のステータス、弱点などが書かれており、備品カードについては罠にかかったり現実錨が発動し、効果を発揮すると破棄される。 ・橙色のカード いわゆるエネミー。未収容の敵性実体を表すカード。 財団の収容下または管理下、あるいは確認したアノマリーがモデルになっている。 盤面上にランダムに配置され、プレイヤーの感知範囲に入るまで発見されない。感知範囲に入ると、その場に橙のカードを出して「出現」する。これを破壊したり、確保したりする。 ・黄色のカード ゲームの報酬分配に影響するカード。ゲーム開始時、不透明な数字が上空に浮かび、これは難易度によって増減する。ノーマルなら10000$である。 黄色のカードは、ゲーム進行に応じてこの報酬をプレイヤー間でやり取りするために使う。 死亡した=ゲームから脱落したプレイヤーの報酬は没収され、再配布を待つ。で、最終的に勝利したプレイヤーは、ワンタメさんのロゴが刻まれた金塊、という形で銀箱から出てきた報酬を受け取る。 ・白いカード いわゆるアクションマジック、またはイベントカード。ターン初めのドローの時にランダムで出て来ることがある。 手札に引いた瞬間効果を発揮し、プレイヤーまたは盤面全てにプラスの影響を与える。 ・黒いカード いわゆるアクショントラップ、またはハプニングカード。白いカードと同様だが確率は低い。 こちらはマイナスの影響を与える。 ・紫のカード ワンダーテインメントカード。超低確率でドローされるいわばレアカードで、ワンタメさんの作品を誇張した形で配置する。おもにリトル・ミスターズ。マリアナ海溝のフィールドではミスター・おさかなが人食い鮫になって現れた。 で、難易度の話が出てきたが、これは何と財団のオブジェクトクラスをもとにしている。 低い方から並べると、 ・Neutralized ベリーイージー。実体によるダメージはなく、プレイヤーは縫いぐるみに置き換えられる。 BGMは子守唄。勝利条件自体がなく、全員が眠った時点で自動終了。 ・Thaumiel イージー。実体から受けるダメージが減り、死亡する代わりに気絶する。 また、いくつかの勝利条件は排除されている。 ・Safe ノーマル。これが初期設定。 ・Euclid ハード。 実体から受けるダメージが増加し、能力もパワーアップ。さらに、他のプレイヤーが何をしているのかわからなくなる。 ・Kerer ベリーハード。 Euclidに加え、実体のスピードが上がる。 ・Maksur エクストラハード。 Keterに加え、ダメージを食らった状態でスタート。 ・Apollyon アルティメット。 4ターン目の終了時に、ランダムに選ばれた超越存在のカードが出現。プレイヤーは盲目状態で開始することが出来る。 このようになっている。 で、このゲームはどんな形式かというと、チーム戦タイプの対戦ゲームである。 各チームはそれぞれの「収容施設」を拠点としてスタートする。この中にはカードスロットとして武器カード用に2つ、備品カード用に3つ、能力カード用に2つ、同行者カード用に1つのスロットが用意されている。 ターンの初めにここにあるカードを手札と交換し、サブ・プレイヤーに装備する。 要するにメイン・プレイヤーは指揮官としてカードを扱い、サブ・プレイヤーは実際に行動する役である。 このスロットにカードをプレイすることで効果が発揮される。 カードの中にはスロットを増やすものもあり、例えば「[[でっかいポテト袋>SCP-1689]]」は、武器と備品のスロットをそれぞれ2つ増加させることが出来る。 それぞれのターンの初めに、ターンプレイヤーはカードを1枚選択し、必要に応じて着脱する。装備したものは、他のプレイヤーやカードの干渉がなければ破棄されない。 その後、メインプレイヤーは2D6(6面ダイス2コをロールする)をして、その数字によってサブ・プレイヤーの行動半径を決定する。この時サブ・プレイヤーが銃など射程のある武器を装備していれば、移動後にその射程内へ攻撃などが可能。 **勝利条件 ゲームの勝利条件はそれぞれ、ワンタメさんの代表作であるリトル・ミスターズに準えて分類されている。 ・ミスター・はっけん ボードそれぞれに一つずつある、Wマークの発見物(ミームまたは反ミームで防御されている)を発見、施設へ持ち帰ることで達成、そのゲームに勝利する。 ・ミスター・しゅうしゅう 紫のカードが出た場合のみ。ワンタメさんの製品を持ち帰ることで達成、そのゲームに勝利する。 ・ミスター・みなごろし 他のプレイヤーを一人で全滅させた場合に達成、そのゲームに勝利する。ただし、他のプレイヤーがこれを狙っているプレイヤー以外の方法で死亡した場合は条件未達成となる。 なお、この条件達成をアナウンスする音声はミスター・レッドのもの。 ・ミスター・しゅうまつ 「超越存在」とされるカードを3体召喚すると達成、そのゲームに勝利する。 なお、他にある「上位存在」、つまり「神様」「とっても怒った星」「穴の中の少年」「ゲートガーディアン」ではダメで、超越存在とされる「鹿神様」「ヒトデ」「ウツボ」「メアリー・ナカヤマ」などが条件。 要はK-クラスシナリオを起こして勝て、という条件である。 ・ミスター・れんごう GOCを元ネタとした条件。全てのアノマリーが破壊され、かつ一人のプレイヤーがその過半数を破壊していた場合、そのプレイヤーが条件を達成しゲームに勝利する。 ・ミスター・しゅうよう 橙のカードのうち半数以上を収容して施設に運ぶと達成、そのゲームに勝利する。 ・ミスター・ざいだん ゲーム中にセットされた全てのアノマリーと全てのプレイヤーを収容することで達成、そのゲームに勝利する。 いわゆる熟練度獲得条件で、達成すると50000ドルのボーナス。なお、難易度Euclid以上が条件。 ・ミスター・いきのこり 他のプレイヤーが全滅し、この時点で他の条件を満たしていなかった場合、残ったプレイヤーが達成、そのゲームに勝利する。 なお、これら以外には暴言のみによる干渉で結果的にプレイヤーを死亡させた場合に達成される「ミスター・なげき」など、隠し勝利条件がいくつか存在している模様。 **カードのステータス。 カードには、プレイヤーの能力値に合わせた能力補正が書かれている。 ・ATK 攻撃力。アノマリーはHPを0にすることで収容できるため、重要度が高い。プレイヤーの初期値は6。 ・DEF 防御力。プレイヤーの初期値は6。 ・HP 説明不要。プレイヤーの初期値は10。 ・SPD スピード。先制攻撃に影響する。プレイヤーの初期値は8。 ・ACC 命中率。攻撃の正確さを表す。プレイヤーの初期値は6。 能力値は他にも存在するが、これは「図書館員」など、限定的全知を持つ存在に測定してもらう以外に確認不能。 なおイラストはなく、全て文章のみである。 **カード実例 ここからはカードの実例を紹介する。 財団職員の頭を悩ませているのがコレで、財団の収容している・確認しているオブジェクトや、財団職員をモデルとしたカードなのである。 先に言っておくが、尋常ではない。 #openclose(show=緑のカード){ ・「[[次元間の暗闇>SCP-3001]]」 +タイトル:真っ赤な現実 +種別:土地 +説明:ランダムな時間の後で近くのものすべてを次元間の暗闇に転送する機械を生成する。次元間の暗闇に送られたプレイヤーは、天佑または「スクラントンの鉤縄」で救出可能。また、ランダムな時間の後で自動的に帰還する。帰還後の姿は、より……潰れたものになる。 「バベルの尖塔」 +タイトル:人と獣の友好的な同盟 +種別:建造物 +説明:視界内のあなたの望む一角にバベルの尖塔を生成する。近傍の動物たちはあなたに味方するようになり、+2 ATKを得る。そうでないものはバベルの贄となる。Aya aya aya blood blood blood. 「島亀」 +タイトル:怠惰な列島 +種別:土地 +説明:海にいるなら、あなたを乗せてまわるための島亀を生成する。いないなら、それでも亀は生成され、水不足で死ぬ。 「神々の街」 +タイトル:あなたの故郷にもうすぐやって来る! +種別:建造物 +説明:視界内のあなたの望む一角に呪われた都市を生成する。迷い込んだ対戦相手は高い確率で 15 ATK / 12 DEFを持つ怒れる神性に攻撃される。 「小さいおかしな彫像」 +タイトル:Ctrl+C Ctrl+V +種別:トラップ +説明:室内にいるなら、対戦相手が外からの助力なしでは脱出できない無限の迷路を作成する。屋外なら効果は気付かれないが、本当にやばいと言った時には信じてくれ。 「スウェーデンの家具量販店」 +タイトル:いたって普通 +種別:トラップ +説明:フレンドリーで歓迎的なデパートを生成する。不幸にも開店中に迷い込んだプレイヤーは脱出への道を切り開かなきゃいけない。そもそも脱出できるのなら、だけど。自分だけの指示を持ち込むこと。 } #openclose(show=青いカード){ 「サイト管理者ティルダ・ムース」 +タイトル:何で迷い込んだのかよくわからないや。 +種別:同行者 +説明:SCP サイト-19の管理者、ムースを同行者として召喚する。文字通り、ムース(ヘラジカ)。サイト管理者ムースに騎乗している間、ミームと認識災害に対して+7 DEFを得る。 +能力値: 5 ATK / 8 DEF / 9 HP 「うみうし」 +タイトル:品のある紳士 +種別:同行者 +説明:同行者としてウミウシを1体生成する。対物ライフルを装備している。たくさん喋る。幽霊の執事を呼び出して所用を行わせることができる(もちろん制限はある!)。一度呼び出すと10ラウンドは使えない。 +能力値:13 ATK / 2 DEF / 4 HP 「図書館員」 +タイトル:放浪者 +種別:同行者 +説明:図書館員を一名同行者として召喚する。膨大な数の生物や領域についての知識を持つ。もしかすると相手の手札も知っているのかも。攻撃された場合、図書館に逃げ帰る。それもそうか。 +能力値:3 ATK / 3 DEF / 6 HP 「とてもうるさい鳥」 +タイトル:誰でもいいからあれを止めてくれ +種別:同行者 +説明:ひどく不気味な恐怖存在を小さな鳥の体に押し込めた何かを同行者として召喚する。驚くほどうるさい。敵や異常存在をひるませることができ、また同種の異常存在と会話が可能。何らかの手段で保護されていない限り、とてもうるさい鳥の近くで時間を過ごしすぎたプレイヤーは少しずつ正気を失っていく。 +能力値:8 ATK / 4 DEF / 4 HP 「サーフ・ロック・バンド」 +タイトル:ほしぞらクルージング +種別:同行者 +説明:幽霊のサーフ・ロック・バンドを同行者として召喚する。クールな夜のミュージックであなたの旅路を彩り、また遭遇する全てのものに落ち着く影響を与える。ヒトデと交信することができるかもしれない。ハッパをいっぱい吸ってるだけかもしれない。 +能力値:5 ATK / 5 DEF / 6 HP } #openclose(show=赤いカード){ 「不信心者の槍」 +タイトル:神にとって王とは何か? +種別:武器/遠隔 +説明:神を定命に落とすために作られた巨大なハープーンガン。宇宙的存在、上位存在、超越存在に対してのみ使用可能。 +能力値:神に対して+20 ATK / -5 SPD / -1 DEF 「バスターソード」 +タイトル:A BFS +種別:武器/近接 +説明:巨大な剣。持つのに両手が必要。一振りで人間を真っ二つにできる。隠密性を下げる。 上腕の力を増進する。 +能力値:+8 ATK / -3 SPD 「Kマートのカタナ」 +タイトル:最高品質のチャイナクオリティ +種別:武器/近接 +説明:安っぽい剣。ダメージは小さく、攻撃速度に優れる。田舎ニンジャの定番初期装備。中折れ帽を装備している場合、攻撃力にボーナス。 +能力値:+1 ATK / +3 SPD / 中折れ帽ボーナス +1 ATK 「一時的な修繕」 +タイトル:あと何秒かだけ欲しいあなたのために +種別:能力/一時的 +説明:使用者はほんのわずかな成長で強大で深淵なる時間の力を得る。使用者は最大10秒間時を遡ることができる。3回使うと消費される。タイム・パラドックスは含まれない。 「[[人を撃つ銃>SCP-2818]]」 +タイトル:「人を」「撃つ」 +種別:武器/遠隔 +説明:非常に強力な.50BMG弾。どう考えても自分で使いたい代物ではない。敵や、その他そいつの人生の最後の数秒を小さな、素晴らしく高密度な、叫ぶ発射体として過ごして欲しいような奴に贈り物としてあげてしまおう。使用後消費される。 +能力値:+19 ATK / +5 ACC 「ミーム学入門」 +タイトル:初心者向けコース +種別:能力/ミーム +説明:使用者に非常に単純な異常ミームの知識を与える。正しく使えば嫌がらせができる。正しく使わなかった場合、それはそれで嫌がらせかもしれない。 「マン博士の拳銃」 +タイトル:古き良き逸品 +種別:武器/遠隔 +説明:かの財団博士エヴァレット・マンが愛用する拳銃。正確性にボーナス。不死者へのダメージにボーナス。狂気にボーナス。 +能力値:+10 ATK / +3 ACC 「非倫理的ビジネスへの入門、第五版」 +タイトル:MC&D社の教材 +種別:能力/ミーム +説明:この本を所持している場合、言いくるめ、交渉、販売道、詐術に+3のボーナス。副作用としては、脂っこく撫で付けられた髪や安っぽいスーツなど。 「[[無限の銃>SCP-001]]」 +タイトル:恐ろしいもの +種別:武器/遠隔 +説明:九人の引き裂かれた無垢の魂で縛り付けられた神でできた銃。即座に対象を滅殺する。対象は盤上のどんな存在でもいいが、どんなものであるかを説明できる必要がある。使用後消費される。 +能力値:+∞ ATK / -50 道徳性 } #openclose(show=橙のカード){ 「鹿神様」 +タイトル:天から来た存在 +種別:異常存在、正体不明、超越存在 +説明: 天から降って来て仮面舞踏会を破壊した、古の神秘獣。 極めて強力。 +能力値: 34 ATK / 28 DEF / 40 HP 「彩色の夢山羊」 +タイトル:風の色を全て持つ山羊 +種別: 異常存在、自我、動物 +説明: 虹色のエーテル山羊。絶え間ない鳴き声で犠牲者の夢の中を埋め尽くすと言われる。物理攻撃に対して無敵。 +能力値: 2 ATK / 3 DEF / 4 HP 「[[神さま>SCP-343]]」 +タイトル:自分コンプレックスを抱いている +種別:異常存在、自我、上位存在 +説明:ドラマティックなものが好きな老人。何千年もの間サンダル以外を履いたことがない。謙虚さを覚えたほうがいい。 +能力値:15 ATK / 8 DEF / 23 HP 「ゴーレム達の群れ」 +タイトル:世界でもっともかわいい科学 +種別:異常存在、自我、構築物 +説明: 元素でできた小さなひとがた。悪ふざけに興じることが多い。年に一回団結して強力なアナート・メカを作成すると言われているが、確認はされていない。 +能力値: 5 ATK / 8 DEF / 5 HP 「[[とっても怒った星>SCP-1548/Von Pincier]]」 +タイトル:マジで、本当に、とっても怒ってる +種別:異常存在、自我、宇宙的存在 +説明:激怒したプラズマと気体からなるなる球体。特に惑星地球を強く憎んでいる。なぜ怒っているのかは不明だが、アルト・クレフがあれに$23.50の借金を負っていることは確かだ。 +能力値: 24 ATK / 18 DEF / 20 HP 「[[腐敗の男>SCP-106]]」 +タイトル:連れ去るもの +種別:異常存在、自我、人型 +説明:恐ろしい元兵士が生ける悪夢と化した。おそらくゾッとするような目的で子供をさらう。次元間の暗闇の上にある屋根裏部屋に住まう。 +能力値:9 ATK / 9 DEF / 9 HP 「劇 長 コ ー ギ ー」 +タイトル:のびのびワンコ +種別:異常存在、自我、動物 +説明:非常に長いコーギー犬。公共交通機関として使われる。とってもいい子。 +能力値:3 ATK / 5 DEF / 18 HP 「ひねくれた牛の心臓」 +タイトル:闇の中で鼓動する +種別:異常存在、自我、生物 +説明:速度に取り憑かれた悪魔の化身。恐ろしく、執拗。周りの実体は心的な脅威に対して-2 DEF。 +能力値:17 ATK / 5 DEF / 6 HP 「大蛇」 +タイトル:知識の源 +種別:異常存在、自我、超越存在 +説明:アダム・エル・アセムを騙して知識の木の実を食べさせ、牢獄から脱した。放浪者の図書館はその背中に建てられたと言われる。全てを知っていると思う。多分知ってる。 +能力値:10 ATK / 35 DEF / 45 HP 「ソンブレロを被った[[SCP-173]]」 +タイトル:ay carumba!!!! +種別:異常存在、構造物 +説明:ソンブレロをかぶった彫刻。首を折る人生を諦めダンスを踊る夢を追う。近くの実体は踊りたい衝動を感じるかもしれない。 +能力値:4 ATK / 9 DEF / 8 HP } #openclose(show=黄色のカード){ 「小さな反乱」 +説明:インサージェンシーのお友達がライバルの一人に向けてクーデターを起こしてくれた。戦利品は勝者の元に! 個人的には受け取ってくれないだろうからね。 +効果:ランダムなプレイヤー一人の報酬を全て受け取る。 「助成金」 +説明:学院への貢献が認められ、助成金が授与された。おめでとう! 財団に見とがめられる前にさっさと使ってしまおう。 +効果:300ドルを得る。 「失われたアステカの金」 +説明:滅びた文明からたんまりとカネを手に入れた。血まみれの金を満喫しよう。 +効果:300ドルを得る。 「商取引」 +説明:あなたはザ・ファクトリーとワンダーテインメント博士の間の交渉を取り持った。報酬は莫大だ! +効果:400ドルを得る 「ミスター・おかねの華麗なるジャックポット」 +説明:ミスター・おかねはあなたをミスター・おかねもちにしてくれるぞ! +効果:5000ドルを得る。 } #openclose(show=白いカード){ 「霊薬」 +説明:あなたは監督者の秘密を入手した。あなたは全回復した! +効果:使用した時、使用者のダメージなどの障害をすべて回復する。 「安全な道」 +説明:幸運なことに、まだ危険にさらされていない道を発見した! +効果:プレイヤーは危険な環境災害を迂回することが出来る。 「昇進」 +説明:あなたの努力は確かに認められた。あなたは主席下級研究員に昇格した! +効果:プレイヤーは永続的に+2 ATKと+3 DEFを得る。 「ヒトデの一撫で」 +説明:宇宙ヒトデがあなたを5つの腕の一つで撫でつけた。あなたは力を得た。 +効果:プレイヤーは3ターンの間 +10 ATK / +10 DEF / +8 SPD / +10 HP を得る。 「慈悲の天使」 +説明:あなたは復活した! +効果:プレイヤーがこのカードを所持している間に死亡した場合、そのプレイヤーの体力は最大値の半分まで回復する。 } #openclose(show=黒いカード){ 「死ねばいいのに、具体的にあいつが」 +説明:誰かがあなたに恨みを持っている。太陽神ネルガルがあなたをぶん殴る。あいたッ! +効果:プレイヤーは超越存在のパンチによって死亡する。 「収容違反」 +説明:まずい!収容した異常存在が全部逃げ出した!なんて壊滅的な状況だろう! +効果:収容された異常存在は全てゲームボード上に戻る。 「敵か味方か」 +説明:あなたの同行者があなたを裏切り、自分の目的に向けて動き始めた! +効果:プレイヤーの同行者が敵対的になる。 「[[併合>SCP-1730]]」 +説明:契約はかわされた。財団は消滅し、連合だけが残った。 +効果:勝利条件から「ミスター・しゅうよう」と「ミスター・ざいだん」が消滅する。 「[[████ (••/•••••/••/•)>SCP-2521]]」 +説明:運が悪かったな、兄ちゃん。 +効果:プレイヤーは死亡する。 } #openclose(show=紫のカード){ 「ミスター・ムーン」 +タイトル:満ちたり欠けたり +種別:ワンダーテインメント +説明:偉大にして恐ろしいミスター・ムーンだ!潮汐を歪めたり、マップ上に狼男を召喚したりする!チーズでできてなんかいないぞ!いやもしかするとチーズでできているかも! +能力値:19 ATK / 20 DEF / 20 HP } ご覧のとおりである。 **プレイ記録 報告書にあるのは一つだけだが、これの概要を箇条書きにするとこんな感じ。 ・4チームで対戦 ・ミスター・しゅうまつによりゲームエンド ・ゲームボードは「エデンの園」 ・超越存在「[[万指の惑星>SCP-001]]」「[[メアリー・ナカヤマ>SCP-001]]」「[[機械仕掛けの神>SCP-001]]」が橙のカードとして配置されたことでミスター・しゅうまつが成立した さて、ここまで見てくればいい加減わかるだろうが、このオブジェクト、&bold(){機密違反の塊である。} 最高機密のオブジェクトクラス、致死性ミームに守られたSCP-001提言の嵐、別世界、etc……。 ワンタメさんはあくまでも要注意団体であり、警戒すべき対象に過ぎない、ということをここに明記しておく。 しかし、一番問題なのは、このゲームが&bold(){クリアランス関係なく、全ての職員によってプレイできる}ということ。 001提言はともかく、難易度についてはS/E/K分類の三つがある時点で「これもオブジェクトクラスじゃないの?」と思った職員は絶対にいたはずである。 もはや恒例だがここで言おう。 &bold(){財団の明日はどっちだ。} *考察 ここで少し注目すべきは、黒いカードの一つ「併合」。 これは明らかに、SCP-1730「サイト-13で何が起こったか?」のことだが、ここからするとどうやら、向こう側ではGOCが財団を取り込む形で併合したらしく、収容はもはや行われていないようだ。 あの「エリヤ」も、恐らくはその犠牲者だったのだろう。 *余談 元記事の筆者であるdjkaktus氏によれば、氏はこの長大な記事を&bold(){携帯電話で執筆・投稿したらしい}。 そして曰く、 >この方法は親指が痛くなるのでお勧めしません。 追記・修正をお願いします。 ---- #right(){SCP-3301 - Foundation by djkaktus http://scp-wiki.wikidot.com/scp-3301 http://scp-jp.wikidot.com/scp-3301(翻訳) この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。 } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,14) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 面白そう -- 名無しさん (2017-07-14 14:27:01) - TCGが遊戯王、こっちはMtgとはよく言ったものだ -- 名無しさん (2017-07-14 14:31:29) - MtgじゃなくてJumanjiだと思うんだけどなー ボードゲームだし -- 翻訳人 (2017-07-14 14:39:42) - こっちは682はどんな反応するかな… -- 名無しさん (2017-07-14 14:45:57) - カードゲームで例えるなら、デジタルな処理や演出を前提にするこっちはハースストーン、アナログだけで世界観を再現しようとするTCGがMTGってイメージかな。 -- 名無しさん (2017-07-14 15:16:44) - ワンタメ博士って実は超越存在なんじゃ・・・? -- 名無しさん (2017-07-14 15:31:20) - 日本のオブジェクト見てると忘れがちだがやっぱりワンタメタチ悪いな -- 名無しさん (2017-07-14 20:39:41) - こういうのまで出てくると、その内財団TRPGが収容されそうだな -- 名無しさん (2017-07-14 21:29:18) - セキュリティクリアランスを採用したら「そのカードはあなたのセキュリティクリアランスを超えています。ZAPZAP」って違うゲームになってしまうからじゃね? -- 名無しさん (2017-07-14 22:36:35) - これ直接的な危険性(負けたらプレイヤーが死ぬとか)は一切ないってのがまた -- 名無しさん (2017-07-16 18:41:05) - ↑3 インセインにワンチャン……? -- 名無しさん (2017-07-16 20:22:25) - ソンブレロを被ったscp 173だ。どう言うことだ。 -- 名無しさん (2017-09-24 13:17:51) - ↑SCP-173-Jを参照。 -- 名無しさん (2018-06-15 00:20:50) - 宇宙ヒトデもうあるやん、と思ったがあれはJPだったか… -- 名無しさん (2020-01-31 07:38:35) - 現行版だと「数日間プレイしなかったらプレイテスト終了と判断して全国で販売するよ!」ということらしい。「データベースぶちまけるぞ!」よりは説得力あるしいい改変だと思う -- 名無しさん (2020-02-04 06:38:56) - ワンタメ博士は正しい遊び方して「遊べ、さもなくば」は明確な悪意が垣間見えてあまりワンタメらしくないかな・・・と思ってたら改変されたのか、そっちのがいいね -- 名無しさん (2020-02-29 17:07:51) - >ワンタメ博士は正しい遊び方して ここ削除ミス、失礼 -- 名無しさん (2020-02-29 17:08:19) - あれ?リンク繋がってないよ?変更されたから? -- 名無しさん (2020-03-10 17:59:25) - 「宇宙ヒトデの腕の中で星々の間を航海するもの」に第五教会か3125へのリンクはったらどうでしょうか -- 名無しさん (2023-07-15 08:54:17) - djkaktus氏にも(親指の)限界があった…。 -- 名無しさん (2024-02-26 16:30:32) #comment #areaedit(end) }

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