CLANNAD

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&font(#6495ED){登録日}:2009/08/22(土) 19:08:27 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 20 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&font(#ffc0cd){この学校は、好きですか―――。}}} ゲームブランド[[Key]]の第3作目にあたる作品。 2004年4月28に発売。 『[[Kanon]]』『[[AIR]]』とは異なりPC版は全年齢対象で発売された。 #center(){&font(#0000ff){【 概要 】}} Keyは当初「2002年発売予定」としていたが、延期を繰り返した結果、発売は2004年と、2年遅れての発売となった。 本作発売後1年半を経た2005年11月25日には、ヒロインのひとりでもある[[坂上智代]]との後日談を描いたスピンオフ作品『[[智代アフター 〜It's a wonderful life〜]]』が発売された。こちらの初回版と最新版は18禁作品なので、未成年の方は要注意。 質の高いギャグパートと涙腺を完全に破壊するストーリーから総じて評価の非常に高い良作。 PCの初回版と通常版はボイスなし作品だったが、2006年2月23日に発売されたPS2版以降は、主人公を除きフルボイスとなり、 当時の人気声優から実力派の大ベテランまでが揃う豪華な声優陣が作品に彩りを与えるようになった。 [[田村ゆかり]]や[[緑川光]]など、Keyの過去作品のコンシューマ版で主要キャラを演じた役者もおり、ニヤリとしたプレイヤーも多いだろう。 なお、坂上智代のボイスは先述の『智代アフター』とは異なる声優が充てられている(生き別れの姉妹云々ではなく、完全な別人)。 コンシューマ機からはその後、PSP版、Xbox360版、PS3版・PSVita版の順に発売された。 メーカーはPS2版のみインターチャネル、それ以外はプロトタイプ。 レーティングはCERO:C(15歳以上対象)。 PSP版は後述するようなボリュームの膨大さから、UMDディスク2枚組となり、 携帯機であるにもかかわらずディスク交換の手間が生じるようになってしまった。 いちおう、データインストール機能は用意されているのだが…… Xbox360版とPS3版はドルビーデジタル5.1chに対応しており、臨場感が上がっている。 PC版も、2008年2月29日にフルボイス版が発売された。CVはコンシューマ版と同じ。 10年にわたって最新ハードに移植され続けていることや、 ドラマCD『光見守る坂道で』や、劇場版アニメ化、漫画化、テレビアニメ化など様々なメディアミックスが進んだ息の長い人気作。 #center(){&font(#0000ff){【 ストーリー 】}} この町は嫌いだ。 忘れたい思い出が染みついた場所だから―――。 主人公[[岡崎朋也]]は学校でも有名な不良少年だった。 いつものように遅刻して学校に向かうと、校門前の坂道の下で立ち尽くす女子生徒の姿があった。 「この学校は、好きですか。」 この少女との出逢いをきっかけに、本作は人と人との『絆』をテーマに、学園編、AfterStory、幻想世界の3つのパートに分かれて物語が進み、 主人公の成長を描いてゆく物語である。 俺たちは上り始める。 長い、長い坂道を―――。   #center(){&font(#0000ff){【 登場人物 】}} #center(){無印版は声なし。CVは特記ない限り、PS2版以降のゲーム版・アニメ版ともに同じ。} #center(){詳細は個別記事参照。} ***主人公 ・[[岡崎朋也]] CV:なし/伊藤健太郎(PS2版特典DVD)/遠近孝一(ラジオCM)/野島健児(CDドラマ・劇場版)/[[中村悠一]](テレビアニメ版) 少年時代のCV:[[水沢史絵]](ドラマCD)/大浦冬華(テレビアニメ版) ***ヒロイン ・[[古河渚]] CV:[[中原麻衣]] ・[[藤林杏]] CV:[[広橋涼]] ・[[一ノ瀬ことみ]] CV:[[能登麻美子]] ・[[坂上智代]] CV:[[桑島法子]] ・[[伊吹風子]] CV:[[野中藍]] ・[[宮沢有紀寧]] CV:[[榎本温子]] ・[[藤林椋]] CV:[[神田朱未]] ***その他、個別シナリオのあるキャラクター ・[[春原陽平]] CV:[[阪口大助]] ・[[春原芽衣]] CV:[[田村ゆかり]] ・[[古河秋生]] CV:置鮎龍太郎 ・[[古河早苗]] CV:[[井上喜久子]] ・[[相楽美佐枝]] CV:雪野五月 ・[[伊吹公子]] CV:[[皆口裕子]] ・[[芳野祐介]] CV:[[緑川光]] ・[[柊勝平]] CV:[[白石涼子]] ・[[岡崎直幸]] CV:中博史 ・[[幸村俊夫]] CV:[[青野武]] ・[[志麻賀津紀]] CV:[[朴璐美>朴ロ美]] ・[[岡崎汐]] CV:こおろぎさとみ ***サブキャラクター ・[[仁科りえ]] CV:相沢舞 ほか多数。   #center(){&font(#0000ff){【 ゲームシステム 】}} 基本的には、選択肢の選び方によってその後の展開が変わるオーソドックスなADVである。 しかし、本作の選択肢のフラグは極めて複雑で、普通にルートを決定するものもあれば、その後の会話内容が大幅に変化するものなどもあり、 よほどディープにプレイした人でなければその全貌は把握していないものと思われる。 男性キャラクターも含め、キャラクターのほとんどにエンディングや専用シナリオが用意されているのも本作の特徴である。 しかも、それらのシナリオを見る(主人公が体験する)という行為自体が根幹のシナリオと密接にかかわっており、 最終的なEDを見るためにはそれらのルートをほぼすべて見なければならない。 ほとんどのシナリオではEDを迎えると光の演出が見られる(「&bold(){光の玉}」と呼ばれることが多い)。 この演出を見られるシナリオを一定数クリアすると、タイトル画面に「&bold(){AFTER STORY}」という項目が追加され、新たな物語へと進める。 (AFTER STORYに対して、それまでのシナリオは「&bold(){学園編}」と呼ばれることが多い。また、独立して「&bold(){幻想世界編}」が散在している) AFTER STORYでもいくつかの選択肢があり、ルートの分岐や、光の演出を見られるキャラクターが存在する。 光の演出のあるすべてのキャラクターを攻略すると、AFTER STORYの特定の場面から選択肢なく自動で最終EDに分岐する。 (一度最終EDを見た後はこの場面で選択肢が登場し、任意のルートへと分岐することができるようになる) それゆえ、ゲームのボリュームは歴代のKey作品のなかでも例を見ないほど膨大になり、 ボイスなしのPC版の時点で、最終EDにたどり着くだけでも数十時間はかかると言われている。 (いうまでもなく、PS2版以降のフルボイス媒体で声をほとんど飛ばさずにプレイすればもっとかかる。200時間以上かかるという声も) 各ヒロインのルートのほかにも、草野球、ジェット斉藤イベントなど、幅広いイベントが用意されている。 また、『[[リトルバスターズ!]]』『[[Rewrite]]』にも受け継がれる[[おバカなルート>春原エンド(CLANNAD)]]も本作が起点。 とにかくさまざまな選択肢がフラグとなっており、 学園編での選択肢の結果がAFTER STORYや幻想世界編にまで影響するものも多い。 また、意識してやらなければ絶対に起こらないだろうが、汐シナリオのある場面での風子の「もう、汐ちゃんの匂いまで記憶したので、近くにいたらわかります」の件を見ずに最終EDを見ると、 ED後のエピローグが見られないという、一見バグにも見える仕様がある。 (詳細は「CLANNAD エピローグ未発生バグ」で各自検索のこと) しかし、ストーリー的には筋が通っており、こんな細かいところのフラグ管理まで徹底していたのかと、 この仕様の発見者はKeyの作り込みに感心したという。 お目当てのヒロイン一直線にプレイするのもいいが、色々と寄り道してみるのもこのゲームの一つの楽しみ方である。 #center(){&font(#0000ff){【 音楽 】}} 本作では折戸伸治・戸越まごめ・麻枝准という、おなじみの3氏が楽曲を担当した。 BGM鑑賞で聴ける楽曲だけでも40曲以上におよび、この時代のゲームとしてはかなり多い方である。 本項目ではボーカル曲のみ取り上げるが、BGMでも『汐』『渚』『TOE』『願いが叶う場所Ⅱ』など、名曲が多い。 また、各種アニメ版でも原作の楽曲が使用されている。 ***OPテーマ ・&bold(){メグメル}  作詞・歌:riya  作曲:[[eufonius]]  編曲:kiku  Mix:大久保将 渚ルートの特定のシーンでしか流れないという、特殊な楽曲。 ゲームの進め方によっては散々挿入歌やED曲を聴いた後で初めてOP曲を聴くことになる。 疾走感のある楽曲で評価が高く、後にいくつものリミックスが生まれた。 ***挿入歌 ・&bold(){Ana}  作詞:萩原ゆう  作曲:traditional  編曲:戸越まごめ  歌:[[Lia]] 全英詩の穏やかな楽曲で、涙腺破壊兵器でもある。 Lia氏の透明感のある歌声も相まって、気がつけば涙腺が緩んでいることだろう。 ***EDテーマ ・&bold(){-影二つ-}  作詞:魁  作曲・編曲:戸越まごめ  歌:riya 「もう一人じゃない 影二つ  高く遠く響く調べ 大事に抱いて」 ・&bold(){小さなてのひら}  作詞・作曲:麻枝准  編曲:戸越まごめ  歌:riya #center(){ 小さな手にもいつからか僕ら追い越してく強さ 熟れた葡萄の下泣いてた日から歩いた 小さな手でも離れても僕らはこの道ゆくんだ いつかくる日は 一番の思い出を仕舞って } オーラスED曲にして、本作の対人類用最終涙腺破壊兵器。 表示されるCGとともに、幸せの涙とは何たるかを身をもって味わえる。 #center(){&font(#0000ff){【 スタッフ 】}} 企画:[[麻枝准]] シナリオ:麻枝准(渚・風子・智代・After Story)・[[涼元悠一]](ことみ)・魁(杏・椋)・丘野塔也(春原兄妹) 原画:[[樋上いたる]] 音楽:[[折戸伸治]]・戸越まごめ・麻枝准   #center(){&font(#0000ff){【 劇場版アニメ 】}} 2006年4月1日にKeyの公式サイトにて制作発表がなされ、制作は[[東映アニメーション]]が行なうとされた。 話題性こそ高かったものの、前作の劇場版『[[AIR]]』が原作ファンの期待に反する出来として悪評が広められていたこともあり、上映開始前から「またやるのか」と訝しげな目で見られた。 また、劇場版の公式サイト立ち上げが2007年3月とかなり遅れたため、一時は「企画がポシャったのではないか」と、揶揄混じりの噂が流れた。 2007年9月15日、劇場版の上映が開始。 劇場版『[[AIR]]』に引き続き、出崎統氏が監督を、中村誠氏が脚本を務める(中村氏は東映Key三部作皆勤)。 朋也役を担当した野島健児氏はドラマCDからの続投で、これが劇場版アニメ作品の初主演作となった。 「もうひとつの『CLANNAD』」がコンセプトとなっており、オリジナル路線は前作からそのまま。 前作と違い原作再現は減ったが、テーマを原作同様の家族愛に絞ってシンプルに表現され、とっつきやすい作風にはなった。 意識したと言っても台詞回しなどの古臭さや、妙に甘ったるい展開、変な作画などもあるため、原作ファンからの評価は前作よりマシ程度である。 ただ上映数から見た動員数は多かったようで、話題性も相まってロングラン上映、公開拡大などが行なわれていた。 ストーリーは原作で言うAFTER STORYの中盤地点を基礎に、そこから朋也が高校時代を回想するという体裁がとられている。 ただ90分という短い枠の中で学園編とAfter Storyをまとめようとしたため、ダイジェスト感が拭えないという感想が多い。 原作とはまるで異なる内容で、一応原作におけるストーリーは拾っているものの、中身は完全に別物。 さらに渚が朋也を「朋也さん」とやけに馴れ馴れしく呼ぶ性格に、智代の口調が女性らしく、杏が春原を気遣うなど別キャラへ改変された。 最たる例は公子先生で、原作と違い現役で教師をやっているうえ、春原を投げ飛ばす武闘派キャラへとシュールな改悪がなされている。 一方、原作では表面的に弱弱しい印象が強かった直幸が感情移入しやすいキャラになったり、朋也のために涙する春原などプラス補正を受けたキャラもいる。 前作程の詐欺PVはなかったが、渚、杏、智代以外のヒロインは、ことみを除いてカメオ出演すらしない。まあ無駄に改変されるくらいならマシだろうが。 また、途中に挟まれる漫才のネタが親父ギャグ並の寒さだったり、演出やノリの薄気味悪さは否めない。 実制作時間に余裕がなかったこと、前作以上に予算を削られたことから、作画のクオリティは前作にも増して映画としては微妙。 東映も大成功はしないだろうとケチったのだろうが、それ自体は正しい見立てだったと言える。 演出的には凝った部分も((朋也のシーンは光量暗め、逆に渚のシーンは明るく描かれているなど。))あり、こういった回想ならではの要素を見つけるのは面白いかもしれない。 2011年に亡くなった出崎氏にとっては、劇場版アニメ作品の遺作となった。 生前の出崎氏は、本作でどうしてヒロインが死なないといけないのかと問いかけると"ゲーム上死なないと泣けない"と聞かされたという。 答えたのが誰かは不明だが、出崎はこの返答に憤り、別の場面でも汐がゲーム上死んでしまうことを聞き、大層怒ったそうである。 このため、後にインタビューで「とりあえず殺せば泣くんだよねというのは、人間を甘く見ている」と、原作に対して痛烈な批判を寄せている。 本作ではゲームのプレイ映像を見たという出崎氏だが、あまり原作の考察までに意識は及ばなかったようである。 実際、舞台挨拶でも「誰にでも大切な人がいるというテーマで作った」と語っており、そもそも原作を理解していなかったことが伺える。 興行的に成果は出したが、手元に残したいと思える出来とは言い難く、実際、円盤のセールスは程々である。これもあってか東映アニメは本作でようやくKeyから手を引いた。 ***主題歌 楽曲は原作のものを用いつつ、ボーカル曲にはeufoniusが大きくかかわっている。 BGMは猪股義周氏が起用された。 『だんご だんご だんご』をアレンジした楽曲が多く使用され、 シリアスなシーンでは『マルメロ 〜fildychrom〜』の歌詞なしバージョンが多用されている。 また、原作の「だんご大家族」にあたる挿入歌『だんご だんご だんご』は本当にNHKの「みんなのうた」で流れていそうな歌だが、 これはこれで『昔流行った、今ではダサい子供の歌』としては成立していると言える。 ED曲はメドレー形式で、『小さなてのひら ~eufonius Ver.~』→『マルメロ 〜fildychrom〜』→『だんご だんご だんご』の順に流れる。 ・&bold(){メグメル}(OP)  作詞・歌:riya/作曲:eufonius/編曲:kiku/Mix:大久保将 ・&bold(){小さなてのひら 〜eufonius Ver.〜}(ED1)  作詞・作曲:麻枝准/編曲:菊地創/歌:eufonius 劇場版専用のeufoniusアレンジの『小さなてのひら』。 原曲との違いは少ないが、よく聴くと微妙に変化が付けられている。 ・&bold(){マルメロ 〜fildychrom〜}(ED2)  作詞:riya/作曲・編曲:菊地創/歌:eufonius マイナーコードや転調が多めの、暗くも不思議な感覚に陥る楽曲。シンプルにいえばeufoniusらしさ全開の曲。 riya氏が「ラララ」で歌うバージョンがBGMでかなり多用されていることもあり、印象に残りやすく、劇場版を代表する楽曲の1曲である。 実は2003年にeufoniusとして最初につくられた楽曲『マルメロ』のリメイク曲で、劇場版のイメージソングとなっている。 ・&bold(){だんご だんご だんご}(挿入歌・ED3)  作詞:出崎統/作曲・編曲:猪股義周/歌:付属光坂高等学校在校生 調こそ『渚』と同じだが、それ以外は完全オリジナルの楽曲。 原作の設定どおりに「ダサい」楽曲。これがEDの最後に流れるため、劇場では視聴者が総ずっこけした。   #center(){&font(#0000ff){【 テレビアニメ版 】}} 2007年3月16日深夜、京アニ版『[[Kanon]]』の最終回直後、特報CMで本作制作の発表がなされた。 テレビアニメ版『[[AIR]]』の実績もあり、放送前から高い期待が寄せられた。 当初は『Kanon』と同じくBS-i(現BS-TBS)のみで放送される予定だったが、放送開始直前に急遽放送局を増やされた程だった。 また、京アニ版『Kanon』のDVD全巻購入特典として、本作の映像とOP・EDが収録されたDVDが応募者全員に配布されていたため、 放送開始前からファンの熱気も最高潮に達していた。 テレビアニメ版は[[京都アニメーション]]の制作で第1期、After Storyと、分割して放送された。 総じてほぼ4クールと、現時点ではKeyアニメ最長作品となっている。 第1期は2007年秋クールから放送された。2クール全23話(本編22話、番外編1話)。 渚√を主軸に、風子√・ことみ√を経て、演劇の本番までが描かれた。 基本的に朋也は渚一筋で展開が進むため、智代√・杏√・椋√は大幅に簡略化されている。 原画や彩色などの作画関連に関しては、相変わらず好評である。 ただし、学園編を2クールを描こうとしたためか、脚本的にはアンバランスな面も見られる。 元々まとめるのが大変なレベルで登場人物が多いことから、シリーズ構成には苦労したようで、 当時の原作ファンからはこれまでの作品と比べて、手厳しいツッコミが寄せられていたこともある。 また、勝平は元々の評判の悪さやルートの統合が難しかったからか、存在自体をリストラされた。 なお、当時の京アニとしては珍しくオリジナル展開も多いのが特徴で、ここは東映版のトラウマもあってか厳しい目が向けられた。 展開上の都合のためか、朋也と渚の恋の結末はラストシーンまで持ち越しとなった(途中からは付き合っているようにしか見えないが)。 OPに汐が堂々と描かれているのにAfterStoryにはかすりもしなかったOP詐欺についてはよくネタにされていた。 なお、OPに汐が出ているのは、「&b(){もし一期のセールスが悪く二期が制作できなかった場合の予防策}」とのこと。 これは京アニの謙虚な姿勢と言えるだろう。%%それと同時にアニメ制作現場の世知辛さが分かる一件とも言える。%% DVDは全8巻で、第8巻には原作準拠の智代√「&font(#999999){もうひとつの世界 智代編}」が収録されている。 渚と出会わず、「高みにいない」朋也が、「高みに上っていく人間」である智代と付き合うことで切なくヘタレる描写は胸を打つ。 「After Story」は1期最終話にあたる番外編放送後の特報CMで制作発表がなされ、2008年秋クールから放送された(放送局はさらに増えた)。 2クール全24話(本編22話、番外編1話、総集編1話)。 草野球・春原兄妹√・美佐枝√・有紀寧√を経て、渚√・After Storyが描かれた。 特に原作では短かった有紀寧√は『光見守る坂道で』などからも設定を拾って大幅に描写を追加されたオリジナル展開で、評価が良い。 一方で幸村先生はほかのルートに包摂される形で、ルートが大幅カットされた。 渚√やAfter Storyは細やかなアレンジ箇所こそ多いものの、おおむね原作通りに進行するため無難に良い出来である。 最後の展開だけはアニメの流れ上、やや強引な進行となった。ここらはゲーム的な表現が困難なため、仕方ないところである。 また、総集編のなかではあるが、幻想世界や朋也の持っている記憶について、アニメ版なりの回答も描いている。 ただし、総集編はDVDに収録されておらず、ネットでの有料配信を見るしかない。 DVDは全8巻で、第8巻には原作準拠の杏√「&font(#9783cf){もうひとつの世界 杏編}」が収録されている。 第1期18話で枕を濡らした杏ファン必見の作品である。春原のかっこよさも健在。 今作を最後に京都アニメーションはKey原作作品を手掛けなくなり、惜しまれることとなった。 後の『[[Angel Beats!]]』や『[[リトルバスターズ!]]』、『Charlotte』はそれぞれ別の制作会社が担当している。 (『Angel Beats!』『Charlotte』はP.A.WORKS、『リトルバスターズ!』はJ.C.STAFFが制作した) ***主題歌 劇場版同様、楽曲は原作のものが用いられている。 そのほか、原作初回限定のアルバムなどから幅広い曲が使用され、その使い方に対する評価も高い。 また、Keyスタッフによって新規につくられた曲などもあり、原作ファンを大いに沸かせた。 新規曲である『だんご大家族』『時を刻む唄』はそれぞれ、原作BGM『渚』『同じ高みへ』のボーカルアレンジ版である。 &bold(){第1期} ・&bold(){メグメル 〜cuckool mix 2007〜}(OP)  作詞:riya/作曲・歌:eufonius/編曲:菊地創 アニメに合わせて、新たなリミックスがなされた『メグメル』。 原曲・サウンドトラック収録の「cuckool mix」と聴き比べてもおもしろい。 ・&bold(){だんご大家族}(智代編以外のED)  作詞・作曲:麻枝准/編曲:たくまる/歌:茶太  コーラス:真理絵・くない瓜・Rio・Morrigan・藤枝あかね・茶太・たくまる 「赤ちゃんだんごはいつも幸せの中で  年寄りだんごは目を細めてる」 『渚』が原曲の童謡風の楽曲であり、ディープな原作ファンにとっての涙腺破壊兵器。 原作組でなくとも、「After Story」まで視聴した後にもう一度聴くと、そのネタバレ具合に驚くこと必至。 ・&bold(){風の少女}(挿入歌)  作詞:Key(麻枝准の別名義)/作曲:戸越まごめ/編曲:MANYO/歌:riya ・&bold(){Ana}(挿入歌・智代編ED)  作詞:萩原ゆう/作曲:traditional/編曲:戸越まごめ/歌:Lia ・&bold(){オーバー}(挿入歌)  作詞:Key/作曲:折戸伸治/編曲:MANYO/歌:riya ・&bold(){-影二つ-}(挿入歌)  作詞:魁/作曲・編曲:戸越まごめ/歌:riya &bold(){After Story} ・&bold(){時を刻む唄}(OP)  作詞・作曲:麻枝准/編曲:ANANT-GARDE EYES/歌:Lia 「きみだけをきみだけを  好きでいたよ」 原作ファンにとってはOPから涙腺を緩くさせられる名曲。 また、ネタバレどころではない、作品のテーマそのものを表した歌詞も必見。 ・&bold(){TOACH}(杏編以外のED)  作詞:魁/作曲:折戸伸治/編曲:福士健太郎/歌:Lia 「かざす手に灯火を  明日へと続く小さな標」 世界の移り行きをさわやかに歌い上げる一曲。 サビのメロディは原作BGM『町、時の流れ、人』に近い曲調。 ・&bold(){Ana(Full Ver.)}(挿入歌・杏編ED)  作詞:萩原ゆう/作曲:traditional/編曲:戸越まごめ/歌:Lia ・&bold(){木漏れ日}(挿入歌)  作詞:Key/作曲:戸越まごめ/編曲:たくまる/歌:riya ・&bold(){だんご大家族}(挿入歌)  作詞・作曲:麻枝准/編曲:たくまる/歌:茶太  コーラス:真理絵・くない瓜・Rio・Morrigan・藤枝あかね・茶太・たくまる ・&bold(){少女の幻想}(挿入歌)  作詞:Key/作曲:戸越まごめ/編曲:たくまる/歌:riya ・&bold(){小さなてのひら}(挿入歌)  作詞・作曲:麻枝准/編曲:戸越まごめ/歌:riya #center(){&font(#0000ff){【 コミカライズ 】}} アンソロジーコミックを中心に、数多くの漫画作品がある。 特に重要な作品として、みさき樹里氏によって描かれた&bold(){『CLANNAD -クラナド- オフィシャルコミック』}がある。 『月刊コミックラッシュ』にて、2005年3月号から2009年4月号まで連載された。コミックスは全8巻。 みさき氏は連載前からKey作品のアンソロジーを数多く書いてきた大の鍵っ子であり、 これらの作品にも目を通した麻枝准氏から指名されて連載が開始されたというエピソードがある。 彼女はこの作品以前は短編しか書いていなかったため、麻枝氏から直々に贈られてきたメールにかなり驚いたらしい。 なお、麻枝氏が彼女を指名した理由は&bold(){「春原を魅力的に書いてくれる」から}だそうだ。 「オフィシャルコミック」を銘打つだけあり、内容はとことん原作に忠実且つ丁寧で、 メディアミックスの中で最高の出来と称する声も多い。 (その忠実さは、漫画読者がテレビアニメ版に対して「原作に忠実でない」という不満を抱くほどのものだった) 渚√が描かれ、ほかのヒロインの√については、別途短編として執筆された。 また、原作ではほのめかされる程度だった「渚が朋也に抱かれる描写」は、レーティングの縛りを受けないことを活かして、 より直接的に、シーン自体が描かれているなど、原作で描き切れなかった要素を補足している側面もある。 一方で、AFTER STORYを充実させるためか、学園編は3巻までなので、人によっては駆け足に感じられるかもしれない。 そのほか、この作品は人気モブキャラである[[仁科りえ]]やその友人の杉坂に、初めて公式のイラストが描かれた作品でもある。 (後のテレビアニメ版では若干異なるデザインとなった) また、ほとんど覚えている人はいないと思われるモブキャラ「合唱部員3」(仁科の友人)に「原田」という名がついた最初の作品でもある。 この設定はテレビアニメ版にも受け継がれた。 本作以降、みさき氏はKeyの商業漫画や同人作品などをますます精力的に執筆するようになり、 『[[リトルバスターズ! エクスタシー>リトルバスターズ!]]』でも商業誌でスピンオフ作品を連載している。 その他、しゃあ氏による電撃コミックス版も連載された。全5巻。 (情報が不足しているので追記求む) #center(){&font(#0000ff){【 余談 】}} [[key]]作品にエロゲが多いためか、本作もエロゲだと勘違いされる事が多い。 それが発端となりコピペにまでなったのが「CLANNADは人生」。 当然ながら、18禁のシーンは存在しない(智代アフターにはあるが)が、本当に全年齢でいいのかという描写はある。 また、発売日が二年以上も延期した三大延期作なのに、それを知っている人が少ない。 売り上げは10万本を超える大ヒット作となったが、鍵の宿命か二次創作すらまともにされなかった。 ※アニメ放送後は活発に行われた。 ギャル(エロ)ゲセールランキングでは二位だったが、それでも三位との差は倍以上。 その蔵の遥か上を行くぶっちぎりの一位が[[Fate>Fate/stay night]]。   そして先日行われた「&font(#ff0000f){後世に残したい永遠の名作ゲームランキング}」で、マリオや大神といった強者が集う中で10位にランクイン。   このサイトと、住人に、幸あれ。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,12) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - この作品に出会えたというだけで、これからを頑張って生きていこうと思えるよ -- 椎名ダイゴ (2013-09-01 20:41:04) - 俺はこのゲームでギャルゲーやエロゲーへの偏見を無くすことが出来た……智代アフターのEDは認めておらぬ!! -- ジョニィ (2013-09-01 20:44:52) - 父子家庭エンドがなくてモヤモヤしたので、劇場版は好きだったりする。 -- 名無しさん (2013-09-20 13:22:13) - 父性愛がきっちりと描写されたり、親友ポジの春原のキャラが凄く濃かったりと、他のギャルゲー・エロゲーとは一線を画した名作。ヒロインの妊娠・出産がストーリーに大きな影響を与えるというのも含め、「CLANNADは人生」というのはネタではなくガチだと感じた。 -- 名無しさん (2013-09-23 09:41:39) - ED後のタイトル画面の少女の姿を見てると(正体的に考えて)汐シナリオのエピローグだねってかなり感動した。 -- 名無しさん (2013-09-25 19:01:58) - 小さな手のひら聴くまでに、二週間かかった。 -- 名無しさん (2014-05-22 13:42:58) - 最初智代ルートやった時に感情移入し過ぎてなんにも手が付かなくなった -- 名無しさん (2014-07-02 11:06:41) - コミック(CR版)が一番面白いと思っている俺は異端 -- 名無しさん (2014-11-18 08:22:21) - 幻想世界編が汐編の後の話だったのが印象に残った。 -- 名無しさん (2015-07-01 18:31:32) - 携帯電話の予測変換で出たのに驚き。 -- 名無しさん (2015-09-05 11:21:28) - Kanon、Air程にファンタジー要素が少ないのも特徴。幻想世界や光の玉という主要人物と殆ど絡まないから、主要人物にとっては非常に現実的なストーリーになる。涙腺緩ましてくれるのは、他の二作品より、よりプレイヤーに近いっていうのも理由かも知れない。 -- 名無しさん (2016-12-16 17:33:45) - まさかニンテンドースイッチ版発売決定 -- 名無しさん (2019-03-19 17:00:55) - 実はこういうゲームとしての難易度が高いことはあまり語られない。というかここにも書かれてるけど分岐がものすごく多いから当然でもあるんだけどだいぶ前に選択したのがかなり後のバッドエンドフラグになったりするからなあ… -- 名無しさん (2020-05-23 12:25:09) - アニメに対する主観、流石に酷くない?普通 -- 名無しさん (2020-06-11 22:09:44) - 途中でした。今更ながら観たし原作もやったけどアニメよくできてたと思うのよ!当日の鍵板はそういう感じだったってこと? -- 名無しさん (2020-06-11 22:11:20) - これが後のエンドレスエイト事件に繋がる前兆だった、と言われることもあったな。ゲームカタログでも結構突っ込まれてるね。かといってアニメ版がこれなら劇場版なんてもっと褒める所ねぇだろとは思うが。 -- 名無しさん (2020-06-12 04:37:01) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2009/08/22(土) 19:08:27 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 20 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&font(#ffc0cd){この学校は、好きですか―――。}}} ゲームブランド[[Key]]の第3作目にあたる作品。 2004年4月28に発売。 『[[Kanon]]』『[[AIR]]』とは異なりPC版は全年齢対象で発売された。 #center(){&font(#0000ff){【 概要 】}} Keyは当初「2002年発売予定」としていたが、延期を繰り返した結果、発売は2004年と、2年遅れての発売となった。 本作発売後1年半を経た2005年11月25日には、ヒロインのひとりでもある[[坂上智代]]との後日談を描いたスピンオフ作品『[[智代アフター ~It's a wonderful life~]]』が発売された。こちらの初回版と最新版は18禁作品なので、未成年の方は要注意。 質の高いギャグパートと涙腺を完全に破壊するストーリーから総じて評価の非常に高い良作。 PCの初回版と通常版はボイスなし作品だったが、2006年2月23日に発売されたPS2版以降は、主人公を除きフルボイスとなり、 当時の人気声優から実力派の大ベテランまでが揃う豪華な声優陣が作品に彩りを与えるようになった。 [[田村ゆかり]]や[[緑川光]]など、Keyの過去作品のコンシューマ版で主要キャラを演じた役者もおり、ニヤリとしたプレイヤーも多いだろう。 なお、坂上智代のボイスは先述の『智代アフター』とは異なる声優が充てられている(生き別れの姉妹云々ではなく、完全な別人)。 コンシューマ機からはその後、PSP版、Xbox360版、PS3版・PSVita版の順に発売された。 メーカーはPS2版のみインターチャネル、それ以外はプロトタイプ。 レーティングはCERO:C(15歳以上対象)。 PSP版は後述するようなボリュームの膨大さから、UMDディスク2枚組となり、 携帯機であるにもかかわらずディスク交換の手間が生じるようになってしまった。 いちおう、データインストール機能は用意されているのだが…… Xbox360版とPS3版はドルビーデジタル5.1chに対応しており、臨場感が上がっている。 PC版も、2008年2月29日にフルボイス版が発売された。CVはコンシューマ版と同じ。 10年にわたって最新ハードに移植され続けていることや、 ドラマCD『光見守る坂道で』や、劇場版アニメ化、漫画化、テレビアニメ化など様々なメディアミックスが進んだ息の長い人気作。 #center(){&font(#0000ff){【 ストーリー 】}} この町は嫌いだ。 忘れたい思い出が染みついた場所だから―――。 主人公[[岡崎朋也]]は学校でも有名な不良少年だった。 いつものように遅刻して学校に向かうと、校門前の坂道の下で立ち尽くす女子生徒の姿があった。 「この学校は、好きですか。」 この少女との出逢いをきっかけに、本作は人と人との『絆』をテーマに、学園編、AfterStory、幻想世界の3つのパートに分かれて物語が進み、 主人公の成長を描いてゆく物語である。 俺たちは上り始める。 長い、長い坂道を―――。   #center(){&font(#0000ff){【 登場人物 】}} #center(){無印版は声なし。CVは特記ない限り、PS2版以降のゲーム版・アニメ版ともに同じ。} #center(){詳細は個別記事参照。} ***主人公 ・[[岡崎朋也]] CV:なし/伊藤健太郎(PS2版特典DVD)/遠近孝一(ラジオCM)/野島健児(CDドラマ・劇場版)/[[中村悠一]](テレビアニメ版) 少年時代のCV:[[水沢史絵]](ドラマCD)/大浦冬華(テレビアニメ版) ***ヒロイン ・[[古河渚]] CV:[[中原麻衣]] ・[[藤林杏]] CV:[[広橋涼]] ・[[一ノ瀬ことみ]] CV:[[能登麻美子]] ・[[坂上智代]] CV:[[桑島法子]] ・[[伊吹風子]] CV:[[野中藍]] ・[[宮沢有紀寧]] CV:[[榎本温子]] ・[[藤林椋]] CV:[[神田朱未]] ***その他、個別シナリオのあるキャラクター ・[[春原陽平]] CV:[[阪口大助]] ・[[春原芽衣]] CV:[[田村ゆかり]] ・[[古河秋生]] CV:置鮎龍太郎 ・[[古河早苗]] CV:[[井上喜久子]] ・[[相楽美佐枝]] CV:雪野五月 ・[[伊吹公子]] CV:[[皆口裕子]] ・[[芳野祐介]] CV:[[緑川光]] ・[[柊勝平]] CV:[[白石涼子]] ・[[岡崎直幸]] CV:中博史 ・[[幸村俊夫]] CV:[[青野武]] ・[[志麻賀津紀]] CV:[[朴璐美>朴ロ美]] ・[[岡崎汐]] CV:こおろぎさとみ ***サブキャラクター ・[[仁科りえ]] CV:相沢舞 ほか多数。   #center(){&font(#0000ff){【 ゲームシステム 】}} 基本的には、選択肢の選び方によってその後の展開が変わるオーソドックスなADVである。 しかし、本作の選択肢のフラグは極めて複雑で、普通にルートを決定するものもあれば、その後の会話内容が大幅に変化するものなどもあり、 よほどディープにプレイした人でなければその全貌は把握していないものと思われる。 男性キャラクターも含め、キャラクターのほとんどにエンディングや専用シナリオが用意されているのも本作の特徴である。 しかも、それらのシナリオを見る(主人公が体験する)という行為自体が根幹のシナリオと密接にかかわっており、 最終的なEDを見るためにはそれらのルートをほぼすべて見なければならない。 ほとんどのシナリオではEDを迎えると光の演出が見られる(「&bold(){光の玉}」と呼ばれることが多い)。 この演出を見られるシナリオを一定数クリアすると、タイトル画面に「&bold(){AFTER STORY}」という項目が追加され、新たな物語へと進める。 (AFTER STORYに対して、それまでのシナリオは「&bold(){学園編}」と呼ばれることが多い。また、独立して「&bold(){幻想世界編}」が散在している) AFTER STORYでもいくつかの選択肢があり、ルートの分岐や、光の演出を見られるキャラクターが存在する。 光の演出のあるすべてのキャラクターを攻略すると、AFTER STORYの特定の場面から選択肢なく自動で最終EDに分岐する。 (一度最終EDを見た後はこの場面で選択肢が登場し、任意のルートへと分岐することができるようになる) それゆえ、ゲームのボリュームは歴代のKey作品のなかでも例を見ないほど膨大になり、 ボイスなしのPC版の時点で、最終EDにたどり着くだけでも数十時間はかかると言われている。 (いうまでもなく、PS2版以降のフルボイス媒体で声をほとんど飛ばさずにプレイすればもっとかかる。200時間以上かかるという声も) 各ヒロインのルートのほかにも、草野球、ジェット斉藤イベントなど、幅広いイベントが用意されている。 また、『[[リトルバスターズ!]]』『[[Rewrite]]』にも受け継がれる[[おバカなルート>春原エンド(CLANNAD)]]も本作が起点。 とにかくさまざまな選択肢がフラグとなっており、 学園編での選択肢の結果がAFTER STORYや幻想世界編にまで影響するものも多い。 また、意識してやらなければ絶対に起こらないだろうが、汐シナリオのある場面での風子の「もう、汐ちゃんの匂いまで記憶したので、近くにいたらわかります」の件を見ずに最終EDを見ると、 ED後のエピローグが見られないという、一見バグにも見える仕様がある。 (詳細は「CLANNAD エピローグ未発生バグ」で各自検索のこと) しかし、ストーリー的には筋が通っており、こんな細かいところのフラグ管理まで徹底していたのかと、 この仕様の発見者はKeyの作り込みに感心したという。 お目当てのヒロイン一直線にプレイするのもいいが、色々と寄り道してみるのもこのゲームの一つの楽しみ方である。 #center(){&font(#0000ff){【 音楽 】}} 本作では折戸伸治・戸越まごめ・麻枝准という、おなじみの3氏が楽曲を担当した。 BGM鑑賞で聴ける楽曲だけでも40曲以上におよび、この時代のゲームとしてはかなり多い方である。 本項目ではボーカル曲のみ取り上げるが、BGMでも『汐』『渚』『TOE』『願いが叶う場所Ⅱ』など、名曲が多い。 また、各種アニメ版でも原作の楽曲が使用されている。 ***OPテーマ ・&bold(){メグメル}  作詞・歌:riya  作曲:[[eufonius]]  編曲:kiku  Mix:大久保将 渚ルートの特定のシーンでしか流れないという、特殊な楽曲。 ゲームの進め方によっては散々挿入歌やED曲を聴いた後で初めてOP曲を聴くことになる。 疾走感のある楽曲で評価が高く、後にいくつものリミックスが生まれた。 ***挿入歌 ・&bold(){Ana}  作詞:萩原ゆう  作曲:traditional  編曲:戸越まごめ  歌:[[Lia]] 全英詩の穏やかな楽曲で、涙腺破壊兵器でもある。 Lia氏の透明感のある歌声も相まって、気がつけば涙腺が緩んでいることだろう。 ***EDテーマ ・&bold(){-影二つ-}  作詞:魁  作曲・編曲:戸越まごめ  歌:riya 「もう一人じゃない 影二つ  高く遠く響く調べ 大事に抱いて」 ・&bold(){小さなてのひら}  作詞・作曲:麻枝准  編曲:戸越まごめ  歌:riya #center(){ 小さな手にもいつからか僕ら追い越してく強さ 熟れた葡萄の下泣いてた日から歩いた 小さな手でも離れても僕らはこの道ゆくんだ いつかくる日は 一番の思い出を仕舞って } オーラスED曲にして、本作の対人類用最終涙腺破壊兵器。 表示されるCGとともに、幸せの涙とは何たるかを身をもって味わえる。 #center(){&font(#0000ff){【 スタッフ 】}} 企画:[[麻枝准]] シナリオ:麻枝准(渚・風子・智代・After Story)・[[涼元悠一]](ことみ)・魁(杏・椋)・丘野塔也(春原兄妹) 原画:[[樋上いたる]] 音楽:[[折戸伸治]]・戸越まごめ・麻枝准   #center(){&font(#0000ff){【 劇場版アニメ 】}} 2006年4月1日にKeyの公式サイトにて制作発表がなされ、制作は[[東映アニメーション]]が行なうとされた。 話題性こそ高かったものの、前作の劇場版『[[AIR]]』が原作ファンの期待に反する出来として悪評が広められていたこともあり、上映開始前から「またやるのか」と訝しげな目で見られた。 また、劇場版の公式サイト立ち上げが2007年3月とかなり遅れたため、一時は「企画がポシャったのではないか」と、揶揄混じりの噂が流れた。 2007年9月15日、劇場版の上映が開始。 劇場版『[[AIR]]』に引き続き、出崎統氏が監督を、中村誠氏が脚本を務める(中村氏は東映Key三部作皆勤)。 朋也役を担当した野島健児氏はドラマCDからの続投で、これが劇場版アニメ作品の初主演作となった。 「もうひとつの『CLANNAD』」がコンセプトとなっており、オリジナル路線は前作からそのまま。 前作と違い原作再現は減ったが、テーマを原作同様の家族愛に絞ってシンプルに表現され、とっつきやすい作風にはなった。 意識したと言っても台詞回しなどの古臭さや、妙に甘ったるい展開、変な作画などもあるため、原作ファンからの評価は前作よりマシ程度である。 ただ上映数から見た動員数は多かったようで、話題性も相まってロングラン上映、公開拡大などが行なわれていた。 ストーリーは原作で言うAFTER STORYの中盤地点を基礎に、そこから朋也が高校時代を回想するという体裁がとられている。 ただ90分という短い枠の中で学園編とAfter Storyをまとめようとしたため、ダイジェスト感が拭えないという感想が多い。 原作とはまるで異なる内容で、一応原作におけるストーリーは拾っているものの、中身は完全に別物。 さらに渚が朋也を「朋也さん」とやけに馴れ馴れしく呼ぶ性格に、智代の口調が女性らしく、杏が春原を気遣うなど別キャラへ改変された。 最たる例は公子先生で、原作と違い現役で教師をやっているうえ、春原を投げ飛ばす武闘派キャラへとシュールな改悪がなされている。 一方、原作では表面的に弱弱しい印象が強かった直幸が感情移入しやすいキャラになったり、朋也のために涙する春原などプラス補正を受けたキャラもいる。 前作程の詐欺PVはなかったが、渚、杏、智代以外のヒロインは、ことみを除いてカメオ出演すらしない。まあ無駄に改変されるくらいならマシだろうが。 また、途中に挟まれる漫才のネタが親父ギャグ並の寒さだったり、演出やノリの薄気味悪さは否めない。 実制作時間に余裕がなかったこと、前作以上に予算を削られたことから、作画のクオリティは前作にも増して映画としては微妙。 東映も大成功はしないだろうとケチったのだろうが、それ自体は正しい見立てだったと言える。 演出的には凝った部分も((朋也のシーンは光量暗め、逆に渚のシーンは明るく描かれているなど。))あり、こういった回想ならではの要素を見つけるのは面白いかもしれない。 2011年に亡くなった出崎氏にとっては、劇場版アニメ作品の遺作となった。 生前の出崎氏は、本作でどうしてヒロインが死なないといけないのかと問いかけると"ゲーム上死なないと泣けない"と聞かされたという。 答えたのが誰かは不明だが、出崎はこの返答に憤り、別の場面でも汐がゲーム上死んでしまうことを聞き、大層怒ったそうである。 このため、後にインタビューで「とりあえず殺せば泣くんだよねというのは、人間を甘く見ている」と、原作に対して痛烈な批判を寄せている。 本作ではゲームのプレイ映像を見たという出崎氏だが、あまり原作の考察までに意識は及ばなかったようである。 実際、舞台挨拶でも「誰にでも大切な人がいるというテーマで作った」と語っており、そもそも原作を理解していなかったことがうかがえる。 興行的に成果は出したが、手元に残したいと思える出来とは言い難く、実際、円盤のセールスは程々である。これもあってか東映アニメは本作でようやくKeyから手を引いた。 なおBlu-rayは出す出すと言っておきながら国内では一向に発売されていないが、なぜか出崎没後の2020年にドイツで吹替版((声優はTV版のドイツ語吹替キャストと同一))Blu-rayが発売された。 ネットフリックスではDVDに比べ画質が向上(恐らく上記のBlu-rayと同一)したHDリマスター版で見ることが可能。 ***主題歌 楽曲は原作のものを用いつつ、ボーカル曲にはeufoniusが大きくかかわっている。 BGMは猪股義周氏が起用された。 『だんご だんご だんご』をアレンジした楽曲が多く使用され、 シリアスなシーンでは『マルメロ 〜fildychrom〜』の歌詞なしバージョンが多用されている。 また、原作の「だんご大家族」にあたる挿入歌『だんご だんご だんご』は本当にNHKの「みんなのうた」で流れていそうな歌だが、 これはこれで『昔流行った、今ではダサい子供の歌』としては成立していると言える。 ED曲はメドレー形式で、『小さなてのひら ~eufonius Ver.~』→『マルメロ 〜fildychrom〜』→『だんご だんご だんご』の順に流れる。 ・&bold(){メグメル}(OP)  作詞・歌:riya/作曲:eufonius/編曲:kiku/Mix:大久保将 ・&bold(){小さなてのひら 〜eufonius Ver.〜}(ED1)  作詞・作曲:麻枝准/編曲:菊地創/歌:eufonius 劇場版専用のeufoniusアレンジの『小さなてのひら』。 原曲との違いは少ないが、よく聴くと微妙に変化が付けられている。 ・&bold(){マルメロ 〜fildychrom〜}(ED2)  作詞:riya/作曲・編曲:菊地創/歌:eufonius マイナーコードや転調が多めの、暗くも不思議な感覚に陥る楽曲。シンプルにいえばeufoniusらしさ全開の曲。 riya氏が「ラララ」で歌うバージョンがBGMでかなり多用されていることもあり、印象に残りやすく、劇場版を代表する楽曲の1曲である。 実は2003年にeufoniusとして最初につくられた楽曲『マルメロ』のリメイク曲で、劇場版のイメージソングとなっている。 ・&bold(){だんご だんご だんご}(挿入歌・ED3)  作詞:出崎統/作曲・編曲:猪股義周/歌:付属光坂高等学校在校生 調こそ『渚』と同じだが、それ以外は完全オリジナルの楽曲。 原作の設定どおりに「ダサい」楽曲。これがEDの最後に流れるため、劇場では視聴者が総ずっこけした。   #center(){&font(#0000ff){【 テレビアニメ版 】}} 2007年3月16日深夜、京アニ版『[[Kanon]]』の最終回直後、特報CMで本作制作の発表がなされた。 テレビアニメ版『[[AIR]]』の実績もあり、放送前から高い期待が寄せられた。 当初は『Kanon』と同じくBS-i(現BS-TBS)のみで放送される予定だったが、放送開始直前に急遽放送局を増やされた程だった。 また、京アニ版『Kanon』のDVD全巻購入特典として、本作の映像とOP・EDが収録されたDVDが応募者全員に配布されていたため、 放送開始前からファンの熱気も最高潮に達していた。 テレビアニメ版は[[京都アニメーション]]の制作で第1期、After Storyと、分割して放送された。 総じてほぼ4クールと、現時点ではKeyアニメ最長作品となっている。 第1期は2007年秋クールから放送された。2クール全23話(本編22話、番外編1話)。 渚√を主軸に、風子√・ことみ√を経て、演劇の本番までが描かれた。 基本的に朋也は渚一筋で展開が進むため、智代√・杏√・椋√は大幅に簡略化されている。 原画や彩色などの作画関連に関しては、相変わらず好評である。 ただし、膨大な学園編を2クールで描こうとしたためか、脚本的にはアンバランスな面も見られる。 元々まとめるのが大変なレベルで登場人物が多いことから、シリーズ構成には苦労したようで、 当時の原作ファンからはこれまでのKey原作作品と比べて、手厳しいツッコミが寄せられていたこともある。 また、勝平は元々の評判の悪さやルートの統合が難しかったからか、存在自体をリストラされた。それ以外もカット要素は存在する。 なお当時の京アニとしては珍しくオリジナル展開も多いのが特徴で、ここは東映版のトラウマもあってか厳しい目が向けられた。 展開上の都合のためか、朋也と渚の恋の結末はラストシーンまで持ち越しとなった(途中からは付き合っているようにしか見えないが)。 OPに汐が堂々と描かれているのにAfterStoryにはかすりもしなかったOP詐欺についてはよくネタにされていた。 なお、OPに汐が出ているのは、「&b(){もし一期のセールスが悪く二期が制作できなかった場合の予防策}」とのこと。 これは京アニの謙虚な姿勢と言えるだろう。%%それと同時にアニメ制作現場の世知辛さが分かる一件とも言える。%% DVDは全8巻で、第8巻には原作準拠の智代√「&font(#999999){もうひとつの世界 智代編}」が収録されている。 渚と出会わず、「高みにいない」朋也が、「高みに上っていく人間」である智代と付き合うことで切なくヘタレる描写は胸を打つ。 「After Story」は1期最終話にあたる番外編放送後の特報CMで制作発表がなされ、2008年秋クールから放送された(放送局はさらに増えた)。 2クール全24話(本編22話、番外編1話、総集編1話)。 草野球・春原兄妹√・美佐枝√・有紀寧√を経て、渚√・After Storyが描かれた。 特に原作では短かった有紀寧√は『光見守る坂道で』などからも設定を拾って大幅に描写を追加されたオリジナル展開で、評価が良い。 一方で幸村先生はほかのルートに包摂される形で、ルートが大幅カットされた。 渚√やAfter Storyは細やかなアレンジ箇所こそ多いものの、おおむね原作通りに進行するため無難に良い出来である。 最後の展開だけはアニメの流れ上、やや強引な進行となった。ここらはゲーム的な表現が困難なため、仕方ないところである。 また、総集編のなかではあるが、幻想世界や朋也の持っている記憶について、アニメ版なりの回答も描いている。 ただし、総集編はDVDに収録されておらず、ネットでの有料配信を見るしかない。 DVDは全8巻で、第8巻には原作準拠の杏√「&font(#9783cf){もうひとつの世界 杏編}」が収録されている。 第1期18話で枕を濡らした杏ファン必見の作品である。春原のかっこよさも健在。 今作を最後に京都アニメーションはKey原作作品を手掛けなくなり、惜しまれることとなった。 後の『[[Angel Beats!]]』や『[[リトルバスターズ!]]』、『Charlotte』はそれぞれ別の制作会社が担当している。 (『Angel Beats!』『Charlotte』はP.A.WORKS、『リトルバスターズ!』はJ.C.STAFFが制作した) ***主題歌 劇場版同様、楽曲は原作のものが用いられている。 そのほか、原作初回限定のアルバムなどから幅広い曲が使用され、その使い方に対する評価も高い。 また、Keyスタッフによって新規につくられた曲などもあり、原作ファンを大いに沸かせた。 新規曲である『だんご大家族』『時を刻む唄』はそれぞれ、原作BGM『渚』『同じ高みへ』のボーカルアレンジ版である。 &bold(){第1期} ・&bold(){メグメル 〜cuckool mix 2007〜}(OP)  作詞:riya/作曲・歌:eufonius/編曲:菊地創 アニメに合わせて、新たなリミックスがなされた『メグメル』。 原曲・サウンドトラック収録の「cuckool mix」と聴き比べてもおもしろい。 ・&bold(){だんご大家族}(智代編以外のED)  作詞・作曲:麻枝准/編曲:たくまる/歌:茶太  コーラス:真理絵・くない瓜・Rio・Morrigan・藤枝あかね・茶太・たくまる 「赤ちゃんだんごはいつも幸せの中で  年寄りだんごは目を細めてる」 『渚』が原曲の童謡風の楽曲であり、ディープな原作ファンにとっての涙腺破壊兵器。 原作組でなくとも、「After Story」まで視聴した後にもう一度聴くと、そのネタバレ具合に驚くこと必至。 ・&bold(){風の少女}(挿入歌)  作詞:Key(麻枝准の別名義)/作曲:戸越まごめ/編曲:MANYO/歌:riya ・&bold(){Ana}(挿入歌・智代編ED)  作詞:萩原ゆう/作曲:traditional/編曲:戸越まごめ/歌:Lia ・&bold(){オーバー}(挿入歌)  作詞:Key/作曲:折戸伸治/編曲:MANYO/歌:riya ・&bold(){-影二つ-}(挿入歌)  作詞:魁/作曲・編曲:戸越まごめ/歌:riya &bold(){After Story} ・&bold(){時を刻む唄}(OP)  作詞・作曲:麻枝准/編曲:ANANT-GARDE EYES/歌:Lia 「きみだけをきみだけを  好きでいたよ」 原作ファンにとってはOPから涙腺を緩くさせられる名曲。 また、ネタバレどころではない、作品のテーマそのものを表した歌詞も必見。 ・&bold(){TOACH}(杏編以外のED)  作詞:魁/作曲:折戸伸治/編曲:福士健太郎/歌:Lia 「かざす手に灯火を  明日へと続く小さな標」 世界の移り行きをさわやかに歌い上げる一曲。 サビのメロディは原作BGM『町、時の流れ、人』に近い曲調。 ・&bold(){Ana(Full Ver.)}(挿入歌・杏編ED)  作詞:萩原ゆう/作曲:traditional/編曲:戸越まごめ/歌:Lia ・&bold(){木漏れ日}(挿入歌)  作詞:Key/作曲:戸越まごめ/編曲:たくまる/歌:riya ・&bold(){だんご大家族}(挿入歌)  作詞・作曲:麻枝准/編曲:たくまる/歌:茶太  コーラス:真理絵・くない瓜・Rio・Morrigan・藤枝あかね・茶太・たくまる ・&bold(){少女の幻想}(挿入歌)  作詞:Key/作曲:戸越まごめ/編曲:たくまる/歌:riya ・&bold(){小さなてのひら}(挿入歌)  作詞・作曲:麻枝准/編曲:戸越まごめ/歌:riya #center(){&font(#0000ff){【 コミカライズ 】}} アンソロジーコミックを中心に、数多くの漫画作品がある。 特に重要な作品として、みさき樹里氏によって描かれた&bold(){『CLANNAD -クラナド- オフィシャルコミック』}がある。 『月刊コミックラッシュ』にて、2005年3月号から2009年4月号まで連載された。コミックスは全8巻。 みさき氏は連載前からKey作品のアンソロジーを数多く書いてきた大の鍵っ子であり、 これらの作品にも目を通した麻枝准氏から指名されて連載が開始されたというエピソードがある。 彼女はこの作品以前は短編しか書いていなかったため、麻枝氏から直々に贈られてきたメールにかなり驚いたらしい。 なお、麻枝氏が彼女を指名した理由は&bold(){「春原を魅力的に書いてくれる」から}だそうだ。 「オフィシャルコミック」を銘打つだけあり、内容はとことん原作に忠実且つ丁寧で、 メディアミックスの中で最高の出来と称する声も多い。 (その忠実さは、漫画読者がテレビアニメ版に対して「原作に忠実でない」という不満を抱くほどのものだった) 渚√が描かれ、ほかのヒロインの√については、別途短編として執筆された。 また、原作ではほのめかされる程度だった「渚が朋也に抱かれる描写」は、レーティングの縛りを受けないことを活かして、 より直接的に、シーン自体が描かれているなど、原作で描き切れなかった要素を補足している側面もある。 一方で、AFTER STORYを充実させるためか、学園編は3巻までなので、人によっては駆け足に感じられるかもしれない。 そのほか、この作品は人気モブキャラである[[仁科りえ]]やその友人の杉坂に、初めて公式のイラストが描かれた作品でもある。 (後のテレビアニメ版では若干異なるデザインとなった) また、ほとんど覚えている人はいないと思われるモブキャラ「合唱部員3」(仁科の友人)に「原田」という名がついた最初の作品でもある。 この設定はテレビアニメ版にも受け継がれた。 本作以降、みさき氏はKeyの商業漫画や同人作品などをますます精力的に執筆するようになり、 『[[リトルバスターズ! エクスタシー>リトルバスターズ!]]』でも商業誌でスピンオフ作品を連載している。 その他、しゃあ氏による電撃コミックス版も連載された。全5巻。 (情報が不足しているので追記求む) #center(){&font(#0000ff){【 余談 】}} [[key]]作品にエロゲが多いためか、本作もエロゲだと勘違いされる事が多い。 それが発端となりコピペにまでなったのが「CLANNADは人生」。 当然ながら、18禁のシーンは存在しない(智代アフターにはあるが)が、本当に全年齢でいいのかという描写はある。 また、発売日が二年以上も延期した三大延期作なのに、それを知っている人が少ない。 売り上げは10万本を超える大ヒット作となったが、鍵の宿命か二次創作すらまともにされなかった。 ※アニメ放送後は活発に行われた。 ギャル(エロ)ゲセールランキングでは二位だったが、それでも三位との差は倍以上。 その蔵の遥か上を行くぶっちぎりの一位が[[Fate>Fate/stay night]]。   そして先日行われた「&font(#ff0000f){後世に残したい永遠の名作ゲームランキング}」で、マリオや大神といった強者が集う中で10位にランクイン。   このサイトと、住人に、幸あれ。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,16) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - この作品に出会えたというだけで、これからを頑張って生きていこうと思えるよ -- 椎名ダイゴ (2013-09-01 20:41:04) - 俺はこのゲームでギャルゲーやエロゲーへの偏見を無くすことが出来た……智代アフターのEDは認めておらぬ!! -- ジョニィ (2013-09-01 20:44:52) - 父子家庭エンドがなくてモヤモヤしたので、劇場版は好きだったりする。 -- 名無しさん (2013-09-20 13:22:13) - 父性愛がきっちりと描写されたり、親友ポジの春原のキャラが凄く濃かったりと、他のギャルゲー・エロゲーとは一線を画した名作。ヒロインの妊娠・出産がストーリーに大きな影響を与えるというのも含め、「CLANNADは人生」というのはネタではなくガチだと感じた。 -- 名無しさん (2013-09-23 09:41:39) - ED後のタイトル画面の少女の姿を見てると(正体的に考えて)汐シナリオのエピローグだねってかなり感動した。 -- 名無しさん (2013-09-25 19:01:58) - 小さな手のひら聴くまでに、二週間かかった。 -- 名無しさん (2014-05-22 13:42:58) - 最初智代ルートやった時に感情移入し過ぎてなんにも手が付かなくなった -- 名無しさん (2014-07-02 11:06:41) - コミック(CR版)が一番面白いと思っている俺は異端 -- 名無しさん (2014-11-18 08:22:21) - 幻想世界編が汐編の後の話だったのが印象に残った。 -- 名無しさん (2015-07-01 18:31:32) - 携帯電話の予測変換で出たのに驚き。 -- 名無しさん (2015-09-05 11:21:28) - Kanon、Air程にファンタジー要素が少ないのも特徴。幻想世界や光の玉という主要人物と殆ど絡まないから、主要人物にとっては非常に現実的なストーリーになる。涙腺緩ましてくれるのは、他の二作品より、よりプレイヤーに近いっていうのも理由かも知れない。 -- 名無しさん (2016-12-16 17:33:45) - まさかニンテンドースイッチ版発売決定 -- 名無しさん (2019-03-19 17:00:55) - 実はこういうゲームとしての難易度が高いことはあまり語られない。というかここにも書かれてるけど分岐がものすごく多いから当然でもあるんだけどだいぶ前に選択したのがかなり後のバッドエンドフラグになったりするからなあ… -- 名無しさん (2020-05-23 12:25:09) - アニメに対する主観、流石に酷くない?普通 -- 名無しさん (2020-06-11 22:09:44) - 途中でした。今更ながら観たし原作もやったけどアニメよくできてたと思うのよ!当日の鍵板はそういう感じだったってこと? -- 名無しさん (2020-06-11 22:11:20) - これが後のエンドレスエイト事件に繋がる前兆だった、と言われることもあったな。ゲームカタログでも結構突っ込まれてるね。かといってアニメ版がこれなら劇場版なんてもっと褒める所ねぇだろとは思うが。 -- 名無しさん (2020-06-12 04:37:01) #comment #areaedit(end) }

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