超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか

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超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2009/11/19 Thu 20:59:39
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 10 分で読めます

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&size(20){&bold(){&color(#f09199){手と手が触れ合った時}}}

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&size(20){&bold(){&color(#f09199){愛の旅立ちでした}}}

&size(20){&bold(){&color(#f09199){I love you so...}}}
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*概要
&bold(){『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』}は、1984年に公開されたアニメ映画。
[[マクロスシリーズ]]第一作、TVアニメ&bold(){『[[超時空要塞マクロス]]』}の劇場版。
監督はTVアニメ版でディレクターを務めていた石黒昇と、メカニックデザイナーや絵コンテを担当していた河森正治の2人体制。
主題歌:愛・おぼえていますか/飯島真理
ED  :天使の絵の具/飯島真理

TV版の第27話「愛は流れる」まで&bold(){(第一次星間大戦)}を再構成し、上映時間115分の一本の映画作品としてまとめ上げた作品。作風コンセプトは&bold(){「舞台劇」}。
ストーリー構成はもちろんのこと、80年代の作品ながらコンサートや戦闘シーンでの高品質な作画で知られ、特に全編に渡る[[板野サーカス]]は2000年以降の作品にも全く引けを取らない程美しい。
そのクオリティの高さ故に&bold(){日本アニメ史に残る屈指の名作}の一つとして語り継がれている。

元となったTV版は若手スタッフ主導による斬新な設定・アイデアが詰め込まれた意欲作であったが、制作スケジュールの逼迫による作画崩壊、一部感情移入しづらいキャラクター、ヒーロー性の低い主人公…etc.といった点等から、人気はあったものの必ずしも万人受けする作品とは言えないものだった。
そこで、&bold(){「アイドル歌手リン・ミンメイの歌の力で文化を知らない異星人との星間戦争を決着させる」}という基本コンセプトをそのままに、設定やデザインといったあらゆる要素を再構成する形で制作された。

特に設定変更の大きなものとしては、
・TV版では異星人達はゼントラーディ(男女混合・部隊は別)vs.監察軍で戦争していたが、本作ではゼントラーディ(男)vs.メルトランディ(女)で戦争をしている。
・上記の設定変更に伴い、[[SDF-1 マクロス]]の元々の持ち主は監察軍ではなくメルトランディに変更。
・TV版でマクロスの両腕だったダイダロスとプロメテウスは既に撃沈されており、代わりにアームド01・02が接続されている。
・TV版ではゼントラーディにも姓があったが、本作では「名・製造番号」で表記されている。
等が挙げられる。
以降のシリーズ作品ではTV版と劇場版双方の設定が混在して引き継がれている。
監察軍の存在をはじめ基本設定や起こった出来事はTV版ベース、キャラクターのデザイン・性格や人間関係は劇場版ベースの傾向にある。

本作ではゼントラーディによる地球襲撃といったTV版最序盤のエピソードは省略されており、いきなり宇宙を舞台に物語が始まる。
このため、当該部分についてはTV版等での予習が推奨される。
1997年に発売された同名タイトルのゲームでは、河森正治監修による「『愛・おぼえていますか』版の開戦経緯」がオープニングムービーで描かれている。

本来はエンディングで「天使の絵の具」を歌うミンメイのコンサートシーンが描かれる予定だったが、諸般の事情で映像の制作がカットされた。
これを再現しつつ他の楽曲も盛り込んだミュージックビデオ風の作品として企画・制作されたものが『超時空要塞マクロス Flash Back 2012』である。


*劇中劇として
シリーズ全てが「マクロス世界における史実に基づいた歴史ドラマ番組」として設定されているマクロスシリーズにおいて、
本作は&bold(){「西暦2031年に公開された第一次星間大戦終結20周年記念映画」}として位置付けられている。

マクロス世界においても本作は大ヒットしたという設定になっており、この影響で女性ゼントラーディの呼称として「メルトランディ」が定着し、以後ゼントラーディがより一般的ながら両呼称が使われるようになった。
また、リン・ミンメイの名と偉業が伝説となり、楽曲が愛唱歌として定着したのも本作のヒットが大きく影響している。
後の作品には本作を視聴したと思われるキャラクターも登場する。((『[[マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!]]』のエミリア・ジーナスなど。))


*主題歌「愛・おぼえていますか」
本作で新たに設定された、リン・ミンメイの最も有名な代表曲。
この歌でミンメイは第一次星間大戦を終結に導くことになる。
メロディはゴルグ・ボドルザーが所持していた「文化の断片」をミンメイに解読させたもの、歌詞は地球に眠っていたプロトカルチャー遺跡で早瀬が拾ったプレートの記述を元にしている。
早瀬未沙曰く、&bold(){「何万年も昔、異星人達の街で流行った、当たり前のラブソング」}。

マクロスを象徴する楽曲として後のシリーズ作品でも何度もカバーされており、登場しなくともアルバム等で各歌姫達のカバーバージョンが収録されるケースが多い。


*ストーリー
50万年周期に渡って大宇宙を舞台に戦争を繰り広げるゼントラーディ軍とメルトランディ軍。
西暦2009年、[[地球]]にもその戦火が及び、奇襲を受けた地球統合軍の巨大宇宙戦艦「[[SDF-1 マクロス]]」は、脱出時の事故により冥王星軌道にまで飛ばされてしまう。
追撃を受けながら地球を目指す航海の5ヶ月目、土星宙域から物語は始まる…
 

*登場人物
・&bold(){[[一条輝]]}
CV:長谷有洋
ご存じ主人公。スカル小隊隊員、後に隊長を務める[[可変戦闘機>可変戦闘機(VF)]](バルキリー)乗り。
憧れていたアイドル・ミンメイの窮地を救ったことで彼女と急接近していく。
規則にルーズで、それが原因で周囲を危険に晒した上に恩師・フォッカーの死を招いてしまう。
後にこれらの出来事を反省したことで人間として成長、三角関係に決着をつけると共に、星間戦争を終わらせるために第一線で部隊を指揮する。

TV版ではヒーローらしい活躍をマックスに振り分けられた上に優柔不断な面が強調される等散々な扱いだったが、本作ではヒーロー性が高いキャラクターとして描写されている。
ラストシーンにおけるストライクバルキリーによる単騎突撃はまさしく一流パイロットの神業。

・&bold(){[[リン・ミンメイ]]}
CV:飯島真理
ご存じ伝説の歌姫。初代ミス・マクロス。
マクロス艦内のトップアイドルとして避難民やクルー達の心の支えとなっていた。
自身の窮地を救ってくれた輝に淡い恋心を抱き、積極的にアプローチをするようになる。
ミンメイの歌をゼントラーディに聴かせると絶大なカルチャーショックを与えることが判明し、これを利用した作戦「ミンメイ・アタック」により星間戦争を終結に導く。

成り行きでアイドルとなったTV版と違い、当初から歌手を目指していた設定に変更され、それに伴い意識の高いアイドルとして描かれている。
また、輝に対して最初から最後まで一貫した好意を寄せている点もTV版とは大きな違い。

・&bold(){早瀬未沙}
CV:[[土井美加]]
ご存じおばさん。マクロスブリッジクルー。デルタ1。
キャラクターデザインの変更により当初から美人として描かれている。
地球で輝と2人きりで過ごすシーン等では彼女の「弱さ」をきっかけとして、好意を抱くまでが丁寧に描写された。

・&bold(){[[ロイ・フォッカー]]}
CV:[[神谷明]]
ご存じスカル小隊隊長、スカルリーダー。
酔っ払いながら出撃していつも通りのエース級の戦績を上げるというイカれたエピソードが描かれた。
TV版ではパインサラダをフラグに恋人のクローディアに看取られ死亡したが、本作ではカムジン03350と相討ちとなり死亡する。
このため輝はロイ・フォッカー・スペシャルを継承しない。
ちなみに、TV版においても当初はカムジンとの相討ちが予定されていた。

・&bold(){[[マクシミリアン・ジーナス]]}
CV:[[速水奨]]
ご存じ天才。スカル小隊隊員、後に隊長を務めるバルキリー乗り。
TV版と違い、輝とは柿崎ともども同僚の間柄。
当初からその天才ぶりを遺憾なく発揮し、輝も対抗意識を燃やしていた。
輝、フォッカーが行方不明になった後は隊長としてマクロスを敵から守り続けた。
地球帰還後に輝と合流した直後、メルトランディのエース・ミリア639と運命的な出会いを果たす。

天然系だったTV版と違い、本作では自信家として描かれている。
ミリア639との激しい戦闘はもちろんのこと、柿崎が死亡することになる攻撃に一瞬先に気づく等細かいところでもその天才ぶりを垣間見せる。
最終決戦ではなんとマイクローン装置で巨人化し、バルキリーではなくクァドラン・ローを駆り参戦した。

・&bold(){[[柿崎速雄]]}
CV:鈴木勝美
ご存じ死亡フラグ。スカル小隊隊員。
マックスと共にマクロスを死守して地球に帰還するも、輝をからかっている最中にミリア639の狙撃で死亡してしまう。

本作での柿崎死亡時、輝の「柿崎ィィィィ!!」という叫びは有名だが、これはゲーム版での発声であり、本来は「柿崎ッ!」と短め。
本作での死に際は後の世代バルキリー乗り達の間ではジンクスとして扱われており、実際にその通りの末路を遂げるキャラクターも存在する。

・&bold(){ブルーノ・J・グローバル}
CV:羽佐間道夫
マクロス初代艦長。
成り行きでいきなり冥王星軌道から地球を目指すことになるが、その優秀な指揮でマクロスを守り抜いた。
尺の都合上、描写が輝達に集中するため艦長ながら出番はあまり多くない。

・&bold(){リン・カイフン}
CV:鈴置洋孝
ミンメイの兄でマネージャー兼音楽プロデューサー。
妹想いな常識人で、2人してボドル基幹隊に連行された際もミンメイを支え続けた。
最終決戦ではミンメイの歌を戦場全域に中継し、統合軍の勝利に貢献する。

TV版ではエキセントリックな言動が目立っていたが、かなりまもともな人物として修正されている。

・&bold(){ブリタイ7018}
CV:蟹江栄司
TV版におけるブリタイ・クリダニク。
ゼントラーディ軍第425基幹艦隊(ボドル基幹隊)所属の7018アドクラス艦隊司令。
輝やミンメイ達を捕らえた際、地球人がマイクローンであること、男女が共に生活していること、「文化」を持っていることに衝撃を受ける。
ゼントラーディとしてはかなり寛容な部類で、後にミンメイの「愛・おぼえていますか」を聴いたことで文化に目覚め、ボドルザーに反旗を翻す。

・&bold(){エキセドル4970}
CV:大林隆介
TV版におけるエキセドル・フォルモ。
ブリタイ直属の記録参謀。
ブリタイ同様寛容な性格で、共に文化に目覚めてボドルザーに反旗を翻す。

ブリタイ同様TV版から大きくキャラクターデザインが変わった一人。
後の作品でも度々本人が登場するが、デザインは本作のものを踏襲している。

・&bold(){カムジン03350}
CV:目黒裕一
TV版における[[カムジン・クラヴシェラ]]。
土星宙域での戦いで部隊を指揮し、輝達を捕らえることに成功する。
その後、フォッカーと相討ちになって死亡する。

・&bold(){ワレラ25258、ロリー28356、コンダ88333}
CV:ジェフリー・スミス、藤井つとむ、ケント・ギルバート
TV版におけるワレラ、ロリー、コンダ。
ゼントラーディの隊長格として初めてマクロス内部に侵入し、その光景を見て衝撃を受ける。
その後のボドル基幹隊とマクロスの和平交渉にもマイクローン化して参加した。

・&bold(){ミリア639}
CV:竹田えり
TV版における「エースのミリア」こと[[ミリア・ファリーナ>ミリア・ファリーナ・ジーナス]]。
戦場に生きる荒々しい女傑の面が強調されており、ゼントラーディ兵士を徹底して惨殺する様子が描かれた。
地球でのマクロス強襲戦では手始めに柿崎を瞬殺し、マックスと互角の戦いを繰り広げる。
自身の母艦での白兵戦の末に敗北するが、自分の素顔を見たマックスが&bold(){&color(blue){「美しい…」}}と漏らしたことがきっかけで恋に落ちる。

・&bold(){モルク・ラプラミズ}
CV:鳳芳野
TV版におけるラプ・ラミズ。メルトランディの生体中枢ユニット。
ボドルザーによる味方をも巻き込んだ大規模攻撃で死亡する。
TV版はゼントラーディ婦人部隊の司令官だったが大きく設定が変更された。

・&bold(){ゴル・ボドルザー}
CV:市川治
TV版におけるボドル・ザー。ゼントラーディの生体中枢ユニット。
マクロス側と和平を結び、ミンメイの歌の力でメルトランディを弱体化させて撃破しようと画策。
しかし肝心の歌が完成しなかった上、「ゼントラーディがプロトカルチャーの文化に汚染される」と考え、マクロス側も敵とみなして全面戦争を仕掛ける。

 
*余談
・終盤、マクロスが猛攻を受け、艦内の市街地に被害が及ぶシーンがあるが、その中に[[首チョンパ>首ちょんぱ/首切断]]のグロテスクなシーンが存在する。VHS版ではしっかり収録されていたのだがDVD版以降はカットされている。

・クライマックス、輝がストライクバルキリーで単機突撃を仕掛けるシーンでは、スタッフのお遊びで大量のミサイルにまぎれてチューハイやバドワイザーの缶が描かれている。




輝「スカル1よりデルタ1へ。任務完了。これより帰還します」
未沙「こちらデルタ1、了解」



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- あんな荒れ果てた地球でよく一ヶ月も生き延びたなぁ  -- 名無しさん  (2013-12-10 15:41:35)
- 『柿崎ぃぃぃぃ!!!!』の叫びは長谷さんじゃなくて、二代目声優の野島健児さんがスパロボαで叫んだのが元ネタ。  -- 名無しさん  (2013-12-10 16:01:07)
- このテーマソングはよく覚えているのに、何故か内容を覚えていない。でも動画が凄かった事は記憶にある。  -- 名無しさん  (2014-06-14 13:56:24)
- 何故にキャラ紹介の最初が柿崎??w  -- 名無しさん  (2014-06-14 15:25:00)
- 戦場の真っ只中でアイドルがコンサートをする話し 冷静に考えると狂気に満ちているな  -- 名無しさん  (2014-09-28 13:02:41)
- リンミンメイ作戦って「ミンメイオペレーション」じゃないの?  -- 名無しさん  (2014-09-28 13:29:53)
- そういえば、シリーズ作品がマクロス世界での映画とかドラマ作品ってことは、実際の史実では、これやFのようなドラマチックでらぶらぶで青春な話でない、無骨すぎる話の可能性もあるってことか・・・; せめてテレビ版だけは史実って設定にしてほしかった・・・(血涙  -- 名無しさん  (2014-09-28 14:08:05)
- ↑ どの道無理だろ。どうせスパロボとかで都合よく改変されて「もうこれが原作でいいよ」とかネットでいう奴もいるだろうし。正直「マクロスのストーリーが全部劇中作」っていうのはどれが公式?と聞く人に対するアニメ史上最高の答えだろ思う。  -- 名無しさん  (2014-09-28 14:40:00)
- TV版→陳寿「三国志」 劇場版→羅漢中「三国志演義」 みたいな感じだよね  -- 名無しさん  (2014-09-28 14:58:12)
- TV版=史実を連続ドラマ化、劇場版=史実を映画化、って読んだことあるような...  -- 名無しさん  (2014-11-25 13:39:20)
- ようするにどれも本当のマクロス世界の史実を元にした「大河ドラマ」なわけですよ。解釈によってキャラ付けが変わったり、人物相関図が少し変わったりするけど大まかな流れは実際に起きてた。だからミンメイが戦場で歌ったのは事実だし、ミンメイアタックも存在した。けれどどういうタイミングで恋仲になり、どちらからフッたとかはドラマごとによって違う脚色。ちなみに初代マクロスやフロンティアを始めほとんどはTV版のほうが史実に近いらしい。プラスはOVAも映画もあまり変わらないし、セブンはそもそも映画やOVAは外伝だしね。マンガや小説は史実に近く無いらしい。ただフロンティアの小説はTVと映画それぞれの補完っていうところが強いからどうだろう  -- 名無しさん  (2015-02-25 21:18:46)
- 自分は記事編集できないけど。監督の名前が「目黒昇」になってる部分があるけど、正しくは「石黒昇」さんですよー  -- 名無しさん  (2022-01-29 08:31:57)
- 相談所に報告のあった違反コメントとそれに触れたコメントを削除しました。  -- 名無しさん  (2022-11-09 12:16:06)
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