パルシェン

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パルシェン」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2010/09/06 Mon 23:01:17
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます

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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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#center(){&font(b,#483d8b){硬い殻は ナパーム弾 でも 砕けない。 カラの 中身の 正体は 未だ 不明。}}



[[ポケットモンスター]]シリーズに[[初代>ポケットモンスター 赤・緑]]から存在する[[ポケモン>ポケモン(ポケットモンスター)]]。

#openclose(show=▽目次){
#contents()
}

*■データ
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全国[[図鑑>ポケモン図鑑]]No.91
分類:2まいがいポケモン
[[英語]]名:Cloyster
高さ:1.5m
重さ:132.5kg
[[タマゴ>タマゴ(ポケモン)]]グループ:水中3
性別比率:♂50♀50

タイプ:[[みず>みずタイプ(ポケモン)]]/[[こおり>こおりタイプ(ポケモン)]]
[[特性>特性(ポケモン)]]:シェルアーマー(急所に当たらない)
  /スキルリンク(連続技が確実に最高回数出るようになる)
[[隠れ特性>隠れ特性(ポケモン)]]:ぼうじん(天候ダメージを受けない、粉系の技と特性「ほうし」を受けない)

・[[種族値]]
HP:50
攻撃:95
防御:&bold(){180}
特攻:85
特防:45(初代のみ85)
素早さ:70
合計:525

[[努力値]]:防御+2

シェルダーに「[[みずのいし>進化の石(ポケモン)]]」を使うと[[進化>しんか(ポケモン)]]する。


*■概要
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大きな縦向きの二枚貝のような姿をしたポケモン。
分厚い殻には大量に突起が付いており、非常にトゲトゲしい。
モデルはおそらくシャコガイ。

見た目通りその殻の強度は大したもので、&bold(){[[ダイヤモンド]]を遥かに凌ぎ、ナパーム弾が直撃してもヒビすら入らない。}
(ただし、ダイヤモンドが硬いというのはあくまで傷が付きにくいという話であり、ハンマーで叩けば割れてしまう。
また、ナパーム弾は延焼を目的とした焼夷弾であり、貫通力がほとんど無いのは内緒)

またその殻は防御だけでなく攻撃能力にも優れており、刺状の突起を飛ばしたり、刺から光線を発射したりと多彩な攻撃手段を持つ。
普段は殻を閉じており、どんな怪力の持ち主でもこじ開けることはできない。
攻撃をするときだけ殻を開くが、殻の中身はとても柔らかく弱点となっている。
殻の表面についている突起は、潮に流されないようにする為のもので、潮の流れが荒い海に住む個体ほどよく発達する。

殻を開閉させて水流を発生させ後ろ向きに水中を泳ぐ。
これは陸上でも同様であり、ポケモンをフィールド上に出せるタイトルでは設定通り後ろ向きに移動を行う。

殻の中に収まっている丸くて黒い物体はおそらくパルシェンの本体だろうが、その正体は謎らしい。
全国図鑑ではこいつの次に[[ゴース>ゲンガー]]が並んでいることから&bold(){その正体はゴース}ではないかと一部で囁かれている。

パルシェンが殻を破ったら、その姿はまんまゴースだろう。


因みに某[[変態新聞社>マスゴミ]]はパルシェンの事を、
&font(#ff0000){「女性器に似ている」「頭の角はクリトリス」「大人の玩具」「子供に見せる物じゃない」}という内容で批判したコラム記事を書いた事がある。
当然ながらそれに対するバッシングは半端無くゲーフリもぶちギレたとか。


*■ゲームでのパルシェン
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進化前のシェルダーは「ふたごじま」に登場するほか、「すごいつりざお」を使う事により割と様々な水辺で手に入る。
レベル30で覚える「オーロラビーム」は[[威力>威力(ポケモン)]]65・PP20・(当時)3割以上の確率で攻撃ダウンと[[旅パ>旅パ(ポケモン)]]ではかなり優秀な技。
[[ワタル>ワタル(ポケモン)]]戦では持ち前の防御で相手の攻撃を凌ぎつつ[[ギャラドス]]以外には弱点を突ける。

トレーナーでは海パン野郎やビキニのお姉さん等が使用し、[[四天王>してんのう(ポケモン)]]の[[カンナ>カンナ(ポケモン)]]も使用する。
『スカーレット・バイオレット』では[[ペパー>ペパー(ポケモン)]]の手持ちとしてシェルダーが登場。後にライバルとしてバトルする際にはパルシェンに進化している。

肝心の「みずのいし」については、初代なら[[タマムシデパート>ポケモンシリーズのデパート]]でいくらでも買えたので大した問題はなかった。
しかし、[[金銀>ポケットモンスター 金・銀・クリスタル]]以降はお店で売られていないことも多々あるので、世代によっては気軽に進化させづらい。

過去ポケモンのリストラが発生している第8世代、第9世代でも続投、いまのところ皆勤賞を維持している。
『スカーレット・バイオレット』では2ndTrailerと第1世代出身の中でもかなり早い段階で続投が決定していた。
&color(lightgray){しかも、ドンとアップで表示されるなどではなく、ドヒドイデが紹介された浜辺のシーンにシェルダーが小~~さく映っていた。}



*■対戦でのパルシェン
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実は&bold(){[[世代>世代(ポケモン)]]が変わる毎の浮き沈みが物凄く激しいポケモン}。

その凄まじい強度は伊達ではなく、防御の種族値は初代トップの&bold(){180}。
さらにこれに攻撃・特攻が次ぐ。
一方でHPは50しかなく、特防は僅か&bold(){45}。&font(#ff0000){総合的な特殊耐久は[[フーディン]]の物理耐久以下}である。
タイプ不一致の「10まんボルト」どころか[[ほのお>ほのおタイプ(ポケモン)]]弱点でもないのに役割破壊の「[[だいもんじ>大文字]]」で致命傷を負いかねないぐらい紙な特殊耐久である。
また、みず・こおり複合は半減以下の耐性が同じみず・こおりしかない為数値程の硬さは感じられない。

**初代
初代では貴重な「[[だいばくはつ>じばく/だいばくはつ(ポケモン)]]」使いであり、壊れ技筆頭の「[[ふぶき>ふぶき(ポケモン)]]」もあった為強ポケ……
と言いたい所だが、同タイプの[[ラプラス>ラプラス(ポケモン)]]のほか、[[フリーザー>フリーザー(ポケモン)]]・[[スターミー]]・[[ルージュラ]]と環境を牛耳る強豪の影に隠れてしまっていた。
一応当時の仕様では特殊耐久種族値も85かつ努力値は全能力に振れたので耐久力自体はピカイチだったのだが相手が悪すぎた。
ただ「からではさむ」で嫌がらせする戦法はパルシェンの専売特許であり、「[[どくどく>どくどく(ポケモン)]]」と絡めるとなかなか強力だった。
また高い防御とふぶきのダメージを1/4に抑える関係上「10まんボルト」を採用していない[[ケンタロス]]には強い。&font(l){そんな奴まともにいなかったが}

**第2世代
そして第2世代。
ここに来て前述の通り&bold(){まさかの特防-40}。
「ふぶき」も「からではさむ」も仕様変更・弱体化を喰らいいきなり残念なポケモンに様変わり。
一応当時のトップメタであるガラガラに強く、「だいばくはつ」も強化されたのでワンチャンなくは無かったのだが、
汎用性が無さすぎた為人気としてはやはりイマイチ。採用率もガッツリ落ちてしまった。

しかしクリスタル版で「[[まきびし>撒き技(ポケモン)]]」を習得。
[[ライコウ]]と組んだほえるコンボで脚光を浴び出し採用率が急上昇。
まともな攻撃技が「だいばくはつ」程度しかない[[フォレトス>フォレトス(ポケモン)]]よりも相性が良い点が評価された。
地味にこの世代までは「リフレクター」も使えた為、物理相手にはめっぽう強い(ちなみにフォレトスはこの世代では「リフレクター」は覚えない)。
お気づきだろうか。そう。&bold(){第7世代現在も使われる「昆布」の元祖(の片割れ)は何を隠そうパルシェンなのである}。
ちなみに特防45と言っても当時の努力値の仕様上全振りすればそれなりの特殊耐久にはなった。

**第3世代
&bold(){[[努力値]]の仕様変更}がパルシェンを襲う。
低すぎるHP50・特防45の種族値から来る悲惨な特殊耐久が遂に表面化してしまう。
しかもまきびしは[[エアームド]]に取られ、両壁もフォレトスに取られると散々。
&font(l){エアームドはともかくフォレトスはこの時代マイナーだったが}
ついでに先述の仕様変更により&bold(){実は物理耐久も下がっており、物理受けするのに「バリヤー」が必要}と言う謎状態に……。
おまけにこの世代で得た特性は「シェルアーマー」。悲惨すぎる……。
間違いなくこの世代のパルシェンは&bold(){最底辺まで陥落した}と言って良く
この世代での採用率はぶっちゃけ&bold(){皆無}と言っても過言ではない。
合計種族値525と高い数値にも関わらず、[[バトルタワー>ポケモンシリーズのバトル施設]]等の序盤の周回でマイナーポケモンと一緒に出てくる扱いが
それを示していると言っていいだろう…

**第4世代
では大幅に新技追加。
特に待望の先制技「こおりのつぶて」の存在は大きく、何もできずにやられる事自体は少なくなった。
更に環境首位に上がった[[ガブリアス]]を始めとしたこおり4倍勢や[[マンムー]]に有利と言う事もあり、間接的に強化された。
(ちなみに防御特化すれば[[鉢巻>こだわり系アイテム(ポケモン)]]ガブの「[[げきりん>逆鱗]]」を&bold(){確3}に押し込んで返り討ちにできる。&font(l){「[[りゅうせいぐん>りゅうせいぐん(ポケモン)]]」は無理})
その一方で高威力の弱点技も激増してしまい、高威力の物理技で押し切られる事も少なくない状態に陥ってしまった。
ちなみに特性・スキルリンクが追加されたのはこの世代からだが、対象技は当時威力たったの10の「つららばり」と[[威力>威力(ポケモン)]]20不一致の「とげキャノン」&bold(){のみ}。
[[HGSS>ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー]]で追加された「ロックブラスト」も当時は使いにくく、ぶっちゃけ「&bold(){[[厳選>厳選(ポケモン)]]の邪魔}」と揶揄される程に特性を持て余していた。
役割はできたがアンバランスな性能をフォローし切れる程のものではなく、第3世代よりはマシだがこの世代での人気も微妙だった。

**第5世代
最大の転機が訪れた。
なんと、&font(#ff0000){攻撃・特攻・素早さ同時に二段階アップ防御・特防ダウン}の積み技「[[からをやぶる>からをやぶる(ポケモン)]]」を習得。
第8世代現在でこそ[[メテノ]]や[[カメックス]]が上にいるものの、第5世代当時では同技持ちの中では最速であり、[[スカーフ>こだわり系アイテム(ポケモン)]]持ちのラティ[[兄>ラティオス]][[妹>ラティアス]]ら110族まで抜ける。

さらに「つららばり」の威力が25まで上昇し、特性「スキルリンク」と合わせれば威力125の襷潰しの可能なメインウェポンとなった。
「ロックブラスト」の命中率も90と上昇したのも追い風。
他にも「ハイドロポンプ」習得と強化が施され注目される事に。

「[[きあいのタスキ]]」を持たせて確実に1回殻を破ってから、強化された能力値で無双するという型が成立した。
[[先制技>先制技(ポケモン)]]の「こおりのつぶて」も使えるので、こおり4倍の相手をほぼ確実に葬り去れるのも嬉しい。
また安定性は無くなるが、「おうじゃのしるし」を持たせて連続技を撃つことで相手を怯み倒すという悪辣な戦法も存在する。

パルシェンにとって殻とは己の力を縛る枷に過ぎなかったようだ。
また、戦闘中の能力値は6段階まで上昇するので、&bold(){殻を破った状態からさらに2回殻を破ることもできる}。

[[???「俺はその殻をあと二回残している。この意味がわかるな?」>フリーザ]]

最終的にゴースに進化するのだろうか。


……貝殻がアイデンティティであるはずのパルシェンが殻を破って強くなるのはツッコミどころ満載だが、
実際強力な戦術なので、黙って使うようにしよう。

シナリオでは[[BW2>ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2]]の[[アイリス>アイリス(ポケモン)]]の[[オノノクス]]対策としてオススメの1匹でもある。

ただし先制技や「[[すなあらし>天候変化技(ポケモン)]]」に弱く、せっかく攻撃に耐えて殻破を積んでもあっさり落とされる可能性がある。
特殊耐久が紙という不安定な種族値も健在なので、相手をよく見て使わないと思ったような強さを発揮できない。

爆発力は高いが、それをうまく発揮できるかはトレーナーの力量次第といえる。


一応、他の[[ドラゴン>ドラゴンタイプ(ポケモン)]]も物理型なら狩ることが可能だが、ガブリアス以外は特殊型の可能性もあるので不用意に繰り出さないように。


「どくびし」「まきびし」も覚えることができ「だいばくはつ」も使える為昆布パの始動役にも便利。
「こうそくスピン」も使える為相手の撒き技にも強い。
素早さも決して速くはないが堅物が多い[[じめん>じめんタイプ(ポケモン)]]や[[いわ>いわタイプ(ポケモン)]]等を抜かしやすい70なのも地味なポイント。

覚える技的に6VS6のほうが活躍しやすい。

**第6世代
特に本人の変化は無かった。
パルシェンの初期技にハイドロポンプが追加されたので「ハートのウロコ」さえあれば覚えるので育成面では楽になった。
しかし、特殊技の威力低下で「ハイドロポンプ」や「[[なみのり>なみのり(ポケモン)]]」が弱体化。
おまけに[[ファイアロー]]の蔓延による[[でんき>でんきタイプ(ポケモン)]]技・[[メガガルーラ>ガルーラ]]の流行による[[かくとう>かくとうタイプ(ポケモン)]]技の需要上昇の影響をモロに受けた結果、この世代の採用率はやや下火に。

**第7世代
またしても価値が上昇。
環境トップメタの一角[[ミミッキュ]]、対戦の仕様変更を味方につけたむらっけ[[オニゴーリ]]に強いと事だけあって以前より採用率が高くなった。
同じくトップメタの[[カプ・テテフ]]の特性で展開される「[[サイコフィールド>○○フィールド(ポケモンのわざ)]]」の効果「先制技無効化」でパルシェンの弱点であった「先制攻撃技に弱い」が解消された。
代わりに自身も「こおりのつぶて」が使いにくくなったが……。

この頃になると金銀もVC発売もあって研究が進んでいく事に。
オフ会対戦ではだいばくはつと[[バインド技>バインド技(ポケモン)]]を覚えるみずタイプであることが注目される様に。
まきびし云々を抜きにして使われた事もあり、「マイナー気味のポケモンとしては強引にワンチャンスを作れる」と言う立ち位置に。
初代でも大体同様の理由で使われており、もし仮にVC版環境版のレギュレーションの99カップを開催するなら出場不能になってもおかしくないクラス。つまり1軍クラスの需要を得ていると言える。

**第8世代
大きな変化はなし。無論、依然猛威を振るうミミッキュを崩す切り札としても活躍できる。
ただし、[[ダイマックス]]でパルシェンの高火力に耐えるケースも頻発するようになったので、「タスキで殻破りさえ積めばこっちのもの」というケースは少なくなった。逆にパルシェンがダイマックスしてしまえば、つららばりの連撃や殻破りのチャンスを失う代わりに優秀な物理耐久を得られるので、様々な状況に応じた育成方針や臨機応変さを求められるようになった。
なお、[[ウオノラゴン]]の「エラがみ」は&font(b,u){パルシェンでさえも一撃で落とされることがある}ので要注意。
実は今世代からしれっと「ミサイルばり」を習得し、採用率は高くないがエスパータイプに手も針も出ないということはなくなった。

**第9世代
//第9世代の情報について、POKEMON HOME解禁前の情報を記載しています。解禁後に事情が変わった際には、相談なしで大幅編集していただいて問題ありません。
第9世代ではアイデンティティだった「とげキャノン」こそ没収されたが、肝心の「つららばり」や「ロックブラスト」、特性「スキルリンク」は続投。もちろん「からをやぶる」も健在。
また、新たに「ドリルライナー」も覚え、ようやく苦手なはがねタイプへの打点を得た。
前世代で習得した「ミサイルばり」は再び封印されることに。&s(){むしテラスタルからの「ミサイルばり」等と言う変態型は実現ならず}前世代でもまず採用率は高くなかったので、影響は大きくないと思われるが……。

実は第9世代ではチラチーノはじめ他のスキルリンク使い達がこぞって欠席しており、スキルリンクが事実上のパルシェン一族の専用特性に戻った。
ただし、連続技の話については[[&bold(){「ネズミざん」という新技を引っさげた恐るべきネズミ家族}>イッカネズミ]]に話題を掻っ攫われている感もある。

自慢の防御力については、ツボツボとハガネールが欠席のため、防御の種族値は第2位まで上がった((第1位はクレベース。同着2位のボスゴドラはリストラ))。
とはいえ、第9世代は初手から全力を発揮してくる性能を持ったポケモンが多く、本領発揮に一手間かけるパルシェンは少し影が薄い。
それでも、&bold(){初手の一撃には滅法強い素の物理耐久の高さ}と、&bold(){「からをやぶる」による返り討ち性能}は、素早さばかりが注目されがちな第9世代の環境内では思わぬ伏兵となりうるポテンシャルも秘めている。現環境では物理が脚光を浴びがちなのはパルシェンにとって追い風ともいえる。
&color(lightgray){一転、特殊で攻められたら不一致でもいまひとつでもより呆気なく落とされやすくなったのは内緒。}

もう片方の通常特性である「シェルアーマー」については、今世代でも引き続き検討不要……と言い切りたいところなのだが、[[マスカーニャ]]の「トリックフラワー」を軽減できる点を見落としてはならない。&color(lightgray){見逃せないというほどではないが}
仮定の話だが、氷テラスタルで草弱点を取り払い、自慢の防御力と急所無効で相手のトリックフラワーを難なく受けることができれば、こちらは悠々と「からをやぶる」、あとはよしなに「れいとうビーム」なり「ふぶき」なり返り討ちにできるだろう。
相手もおそらく&bold(){パルシェンといえば十中八九「スキルリンク」で来るだろうと読んでいるであろう}し、そんなピンポイントなマスカーニャ対策をすれば&bold(){まず相手の意表を突けることは間違いない}。

……とは言ったが、正直なところ、スキルリンク型に比べれば到底、現実的な戦術とは言い難い。特に後述する通り、ランクマッチでは&bold(){ありえない}と考えて良い。ランクマッチに勤しむマスカーニャ使い諸兄は気にすることでもないと思われる。
せいぜいそんな変態型が現れる可能性を頭に入れておく程度にしておくか、フレンドに「俺はマスカーニャ使いだぜ」などと言いふらしている人はフレンド戦で相手が繰り出してきたパルシェンには警戒するようにしたほうがいいかもしれない。

第9世代の&bold(){ランクマッチ}においては、パルシェンにとって久しい凪の期となっている。
と、言うのも&bold(){パルシェンの欠点である「みず技の採用率が低い」「積まないと決定打不足」と言う欠点が露呈してしまっているから}。
第9世代のポケモンは初手から全力全開は当たり前、積み技に関してもてんねん持ちが跋扈しており特に火力を「からをやぶる」に依存するパルシェンはデメリットばかりが目立つ結果に。
特に[[ヘイラッシャ]]と対面してしまうと&bold(){嘘偽りなく冗談抜きで詰む}。
また環境的にはがねテラスタルが跋扈しており、主力の「つららばり」「ロックブラスト」共に半減されやすいのも痛い。一般的なパルシェンだと残りは「こおりのつぶて」「からをやぶる」で埋まるので文字通り何もできず、かといって何を切るのかと言う問題にぶち当たりやすい。
こおりタイプという視点でも、総合力で優る[[セグレイブ]]の存在が大きな壁になる。
%%上述したシェルアーマーの対トリックフラワー性能についても、マスカーニャがパルシェンの前で居座る理由はない%%

一応、シーズン1は物理環境である為その高い防御が生きる場面は少なくはない。
更に、テラスタルの登場によって貧相極まりない耐性も補強できるようになっている。
SVではむしろ殻を破ってごり押すよりも、その物理耐久で攻撃を受け止めながら戦うのが理に適っているのかもしれない。

なお、SVの水氷複合は他は[[デリバードみたいなパラドックスポケモン>テツノツツミ]]のみ。
あちらも紙特殊耐久というのも共通点。

**まとめ
上述した通り、世代ごとの上がり下がりが非常に激しいポケモンだったりする。
最終的にハイリスク・ハイリターンなアタッカーとしての地位を得られたのは昔からのファンにとって喜ばしいことだろう。

なお、物理技を活用するみずタイプでは珍しく微妙にみず物理技に恵まれない欠点があったりする(高速で泳げないため「たきのぼり」が覚えられず、見ての通り尻尾もないので「アクアテール」も無理という事情がある)。
第5世代で「シェルブレード」、第7世代([[USM>ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン]])で「アクアブレイク」を習得し改善の傾向にある。
特にアクアブレイクは「からをやぶる」の後に[[Zワザ]]化すれば、天敵の[[ギルガルド]]や[[メガメタグロス>メタグロス]]を一撃で落とせるようになるので実用性は高い。
しかし襷が持てないことによる安定性の無さや技スペースの問題から運用がかなり難しい。



余談だが、レベルアップが[[ミュウツー]]並に遅かったりする。


*■ポケダンでのパルシェン
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&bold(){出てくるたびに凶悪化していく恐怖の二枚貝。}本家同様に特性の影響を大きく受けたポケモンである。


初代の[[青赤>ポケモン不思議のダンジョン 青・赤の救助隊]]は登場ダンジョンも少なく地味な存在。からにこもるが積めるのが取り柄なくらいだった。

だが[[探検隊>ポケモン不思議のダンジョン 時・闇・空の探検隊]]以降から急激な覚醒を始める。
その原因は本編では(当時は)微妙な特性「スキルリンク」。
というのもポケダンでの連続技は&font(#ff0000){1回1回の威力が普通の技と同じ程度}となっており、それをパルシェンは「スキルリンク」により確実に5発にしてしまうのだ。

敵としては奇跡の海やゼロ北に登場しその「スキルリンク」により強化された「とげキャノン」で狙撃してくる。
同じく狙撃技であり、追加効果で攻撃力の実数値を半分にする「オーロラビーム」も危険。
更に近づけば「いあつかん」「ちょうおんぱ」「まもる」でパルシェンのターン開始とヤバい…
…のだが、ゼロ北やきせきのうみ15階以降のパルシェンはかしこさ「みがまえる」を所持してしまっている故に火力がない。
このためこのダンジョンは前半はパルシェン。後半はかしこさ「こうげきてき」のオクタンの方が怖い。

ちなみに「スキがない」も所持してるので「とげキャノン」を1発でも外せばその時点で攻撃をやめてくれるので大幅に弱体化
…していると思いきやなぜか遠距離技は対象外なので普通にハチの巣にされる。そこまで甘くはなかった。

まさに&bold(){本編で微妙なポケモンはポケダンで大活躍する}という法則の代表格。
ただパルシェンは活躍する時期とそうでない時期が潮の満ち引きのようにやってくるのだが、コイツは我が道を爆走している。
当然仲間にしても頼もしい。
シェルダー時のみ「てっぺき」「こおりのつぶて」「つららばり」等の強力技を覚える為育てるなら是非シェルダーから。

ただし、通常のダンジョンでは強いがレベル1ダンジョンでは初期能力が異常に低く初期技もショボい為はっきり言って地雷だったりする。
[[フワライド]]よりも目立たないのはこの為だろうと思われる。

続編である[[マグナゲート>ポケモン不思議のダンジョン マグナゲートと∞迷宮]]ではまさかのクビ。涙を呑んだ。

帰ってきた[[超ポケダン>ポケモン超不思議のダンジョン]]では調子に乗りすぎたせいかとげキャノンの射程が4まで削られてしまったが、そんなことは問題にならないくらい強い。
からをやぶる→つららばりでボスですらごり押しするとてつもない攻撃力を見せつける。その姿はまさに&bold(){破壊神}。
ちなみにXYからとげキャノンの習得レベルが13になった。

当たり前だが敵の時はさらにタチが悪くなった。
先の通り&bold(){初期技にハイドロポンプとからをやぶるが追加}されているため恐ろしく強い。
今まではとげキャノンのない状態なら雑魚だったが、
Lv5ダンジョンのアッカの岩場で超強化されてでてくるのだからたまらない。
1階から最後まで平然と出現しからをやぶって&bold(){射程と貫通力のある}恐怖のハイドロポンプを放ってくる。

赤青のリメイクである「ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX」では、高確率で「マグマのちてい」にパルシェンが遭難している。冗談ではなく、3匹くらい行き倒れしているのはザラ。
ヒトデマンとかも紛れたりする辺り、海の方から駆けつけてきてくれた他の救助隊なのだろうか…。
リンゴをあげて仲間にすると技次第では無限のPP(ゲスト特権)で「オーロラビーム」や「ハイドロポンプ」で援護射撃する優秀なアタッカーになり、道中とグラードン戦ではナイスアシストをしてくれる。
とても高いが事前に豊かな海キャンプを用意しておけば仲間にもでき、天空の塔でもフライゴンやボーマンダ、ラスボスといった強敵に「つららばり」あたりで活躍してくれる。

また、今作から登場のすごわざで「れんぞくひっちゅう」を覚えさせれば&bold(){パルシェン含めた仲間たちが連続攻撃を全発必中で放てるようになる}ので、もはや向かうところ敵なしといった勢いでダンジョンを突き進める。
からをやぶるも本編同様のチート性能。なぜなら&bold(){ねじりハチマキが装備すると攻撃だけでなく防御低下も無効}とパワーアップしており、1積みしとけばもはや手が付けられない。
ステータスの原作再現度が高くなったことで防御に対して特防が低く、特殊攻撃の不意打ちによる事故死にだけ注意すれば、タイプ相性が悪いダンジョンだろうとおかまいなしで突っ込める。
なお、Dxでは進化前限定の技も全て進化後に思い出せるようになっているので、シェルダーから育てる場合もすぐに進化させてしまって問題ない。

スキルリンクのない探検隊まではLv1ダンジョンでは弱かったのだが、
スキルリンク、からをやぶる習得、とげキャノンの習得レベルが13になるのがいろいろと重なった結果
&bold(){能力低下は踏み倒し、倍速移動し、通常の5倍前後の攻撃を、遠距離から一方的に叩きこむ}そんな奴が弱いはずがなく、今日も不思議のダンジョンでは蜂の巣にされたポケモンが転がっているだろう…


*■[[ポケットモンスターSPECIAL]]でのパルシェン
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&font(b,130%){「とどめだ。パルシェン」}

なんと[[ロケット団>ロケット団(ポケモン)]]ボス・&bold(){[[サカキ様>サカキ(ポケモン)]]の手持ち}として初登場。

サカキ様にとっては、あくまで専門外の氷水属性、手加減の状態で使う舐めプ同然の存在に過ぎない。
同じく専門外の[[スピアー>スピアー(ポケモン)]]は「別格」なので、パルシェンこそ一番扱いが軽いと言っても過言ではない。((ベストメンバーに入れてもらえず砕けることが仕事とか言われたゴローニャもいるけど……))((ちなみに第1章のスピアーはパルシェンと同列扱いだったりする。2章からすぐに大活躍するが。))

にもかかわらず、[[第1章>第1章 赤・緑・青編(ポケットモンスターSPECIAL)]]中盤では&bold(){[[ブーバー>ブーバーン]]二匹を一瞬で氷漬け}にしたあげく、&bold(){そのまま砕いて&font(#ff0000){殺害}する}という衝撃的な展開を披露。
この時は正体を隠しつつレッドと交流していたが、サンドで動きをとどめるだけにしてとどめを刺さなかったレッドに対して、
ブーバーの習性(知性が高くて執念深く、狙った相手を追い続ける)に詳しいサカキの&bold(){知識}と、
それらを一瞬で撃破するとんでもない&bold(){強さ}、そして何より敵とみなした相手をためらいなく殺せる底知れない&bold(){恐ろしさ}を強調していた。

終盤、レッドとサカキが一騎討ちをした際にも先鋒で使用され、[[レッドのニョロボン>ニョロ(ポケットモンスターSPECIAL)]]を抜く手も見せずに氷漬けにして見せた。

なお、[[第2章>第2章 イエロー編(ポケットモンスターSPECIAL)]]以降ではゲームと同様にカンナの手持ちとしても登場。
とげキャノンを[[ジュゴン>ジュゴン(ポケモン)]]の冷凍ビームと合体させ、岩盤をも貫く氷ミサイルを精製する芸当を見せた。
単独で戦っても一級品の強さがあり、[[サキ>サキ(ポケットモンスターSPECIAL)]]はカンナの手持ちの中でも難敵であると評している。
&font(l){…その割には[[ピカチュウ]]や[[モルフォン]]に気絶させられたり、[[ブルー>ブルー(ポケットモンスターSPECIAL)]]の[[ピクシー>ピクシー(ポケモン)]]に氷の人形を奪われたりとかませな扱いも多いが。}

*■ポケモンGOでのパルシェン
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ドラゴン対策の氷ポケモンとしての採用が主流。ただ進化前のシェルダーが巣に行かない限りあまり出現しない
ので入手難度は高め。防御は高いがHPが低いので弱点タイプの相手はしないほうがベスト。
ゲージ技は威力90で且つ出の早い「ゆきなだれ」がオススメ。ただ攻撃力はそこまで高くないのでレイドバトルよりジム戦でのドラゴン討伐が主な活躍の場となる。

*■余談
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・レッツゴーでの移動方法
『スカーレット・バイオレット』でのレッツゴーでは、設定に基づき&bold(){こちらを向きながら敵に向かっていく}。その様子はどことなくシュール。
しかし、実はこの仕様が曲者であり
&u(){敵に向かって移動する際には後ろ向き}、かつ&u(){敵と対峙する時は前向き}、そして&u(){移動時には急な方向転換はできない}というパルシェンの独自の移動法のせいで
敵を倒した後、次の敵に向かおうとする際に一度大回りしてUターンしてから敵に向かわなければならず時間がかかる、という落とし穴がある。

・いかさま(技じゃないほうの)
第9世代では連続技の回数を確定で4回以上にする「いかさまダイス」という道具が登場して話題を呼んでいる。
回数を増やすという行為は&bold(){いかさま}なのである。そして&bold(){パルシェンはといえば、なおも我が物顔で&color(red){最初からサイコロすら振らない}いかさまをし続け、ポケモンたちを蜂の巣にしている}。なんにせよ、敵対時には注意されたし。


追記・修正は殻を破ったパルシェンで3タテしてからお願いします。

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- ヌオーは地味に天敵?  -- 名無しさん  (2014-01-11 11:30:16)
- ○ルカイザー「言っただろう、俺は勝つ!!  -- 名無しさん  (2014-03-29 18:36:48)
- 壊れ性能の積み技習得とつららばりの威力強化のおかげで不遇脱却どころか厨ポケに成り上がったスーパー二枚貝  -- 名無しさん  (2014-06-19 12:00:09)
- 赤緑が発売されてたころのシール列伝ではやたらステータスが高かった。光り物のシールもないのに…  -- 名無しさん  (2014-08-24 00:51:32)
- 襷殻破が読まれやすいからかもしれんが最近はスカーフ型のこいつをよく見かける気がする  -- 名無しさん  (2014-09-19 09:31:56)
- 何でゲームではパルシェンとオニドリルの鳴き声が似てるんだろう?  -- 名無しさん  (2014-09-19 10:09:28)
- ↑ポケモンではよくあること特に初代組はね。リザードンとサイホーンとかワンリキーとオムナイトとか  -- 名無しさん  (2014-09-19 12:48:12)
- こいつで殻をやぶる→つららばり で本気ラニュイをフルボッコにして最高に気分が良いぜぇー  -- 名無しさん  (2014-12-09 13:51:50)
- 初見でこいつ可愛いと思ってしまった。パールのコンテストではめちゃくちゃ世話になってる。だから新聞のコラムは絶対に許さない。  -- 名無しさん  (2014-12-14 11:05:31)
- 「某変態新聞社」って一体何なの?  -- 名無しさん  (2015-03-01 18:23:31)
- ↑毎日新聞じゃない?  -- 名無しさん  (2015-05-04 19:20:56)
- 毎日新聞だね。他にもトンデモ記事を濫発してた模様  -- 名無しさん  (2015-05-04 19:53:06)
- 進化して氷タイプが追加されるけど氷の要素なくないか。  -- 名無しさん  (2015-07-28 19:28:48)
- 進化前のシェルダーの舌みたいなのは、実は「足」。  -- セイ  (2015-11-21 15:23:49)
- アニメではキングラーに殻にヒビを入れられた事がある。つまりキングラーはナパーム弾以上の破壊力を持ってるということか・・・?  -- 名無しさん  (2016-01-15 19:22:06)
- マニューラやマンムーと並んでガブキラーとして有名。というか氷のある程度使いやすいアタッカーってだけだが  -- 名無しさん  (2016-03-14 19:26:36)
- 進化前にはメガシンカ追加されたのに進化後のこいつにメガシンカが来ないとはな。  -- 名無しさん  (2016-12-31 18:39:53)
- ↑これ以上強化されてたまるかw  -- 名無しさん  (2017-01-09 12:44:45)
- ガブリアスが減少したことで狩猟対象はミミッキュへ。やっぱり第5世代での激強化が大きいし今後は滅多なことがない限り落ちぶれることはないだろうな  -- 名無しさん  (2018-02-07 23:36:13)
- ポケスペではカンナ戦にも出たね。ジュゴンとのコンボでキャノン強化。そのコンボを崩すための電気ショックで一時離脱。  -- 名無しさん  (2019-01-26 15:28:59)
- レベルアップがミューツー並みに遅い、具体的には125万タイプだね。種族値合計が525、初代換算だと565でかつ防御以外平均的だから、当然っちゃ当然か。  -- 名無しさん  (2019-06-27 14:18:10)
- このナリですばやさ70なのが凄い  -- 名無しさん  (2019-10-14 20:45:43)
- 2020年になってシェルダーの存在感が妙な方面でアップしてきたような…  -- 名無しさん  (2020-07-05 15:34:48)
- ナパーム弾は爆発の破壊力よりも充填された燃焼剤による火炎であたりを燃やし尽くすことに焦点を置いた爆弾だが…多分開発スタッフの意図としては絨毯爆撃のような猛爆発にもビクともしないということを言いたかったのかな?  -- 名無しさん  (2021-09-15 18:10:47)
- ↑昭和の頃は、怪獣モノのスペック比較とかで「ナパーム弾にも耐える」みたいな表現は割と頻出していて、パルシェンに限った表現ではなかった。間違った認識がポケモンの時代になるまで延々受け継がれてしまったような感じか。  -- 名無しさん  (2021-09-15 19:02:17)
- ボスゴドラSVにいないとこ間違えて続投と書いてしまい申した、もう修正してもらってるようですが謝罪  -- 名無しさん  (2022-11-26 11:30:15)
- アニメでの初登場は暴走族の一人の使用ポケモン、後にカンナさんや、ヤマトとコサブロウのポケモンとしても度々登場。また、ポケスペと同様?にトキワジム戦でのエピソードで「 サカキのポケモン 」らしき描写もあったりする。  -- 名無しさん  (2022-11-26 23:11:41)
- FFに続いてイカサマのダイスがポケモンにも来るとは...  -- 名無しさん  (2022-12-08 08:39:04)
- 単に爆撃に巻き込まれたが悠々と生き延びているパルシェンが発見されたのかもしれないけど、そうだったら「ナパーム弾でも壊れない」が自然な表記なのに、「壊せない」って説明見る限りこれ絶対直接撃ち込んで実験したよね?  -- 名無しさん  (2022-12-17 12:45:16)
- タネマシンガンが一番欲しいポケモン  -- 名無しさん  (2023-01-09 15:09:16)
- ↑種マシンガンはされる側なんだよなぁ(意味深)  -- 名無しさん  (2023-01-09 16:13:50)
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