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」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2009/10/28(水) 12:23:02
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます

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&font(#ff0000){傀…と呼ばれています}


&font(#ff0000){人鬼と呼ぶ人も}


&font(#ff0000){或いはむこうぶちとも…}



近代麻雀連載、むこうぶちのメインキャラ。


高レートの雀荘に出没し、類稀な強さで対局者を破滅へ追いやる男。
その圧倒的な強さから、彼を知る者は彼を暴虎、人の姿をした鬼、等と語る。

本名、素性は一切不明。
それどころか飲食するシーン等も一切無く、闘牌が終われば幽霊のように消えたり、気配がなかったりと、人であるかも怪しいところ。
唯一人間らしいところと云えば煙草を吸っているところぐらいのもの。
安永曰く年齢は自分より年下らしいが、そう呟いた若き日の安永(余談だがワイルドでかなりかっこいい)の頃から現在に至るまで傀の見た目はほとんど変化が無い。


雀荘で案内された卓に傀がいたらそれは[[死亡フラグ]]。
対面ならばさらに確率が和了る。

彼に根こそぎ毟り取られた者の末路は大別すると二種類。
基本的に金目的の欲深な人間は全財産から命まで文字通り全てを失う事が多い。
特にヤクザから金を借りている等、返せないと人生が詰む時に傀とあった場合、まず間違いなく御無礼からの絶望コース一直線である。
一方で、金は全て失ったものの大切な何かに気付き、結果的に救われる者も少なからずいる。
対局者にとってはまさにパンドラの箱である。


様々な場所で高レート麻雀を打ってはいるものの、特に金が目的であるという描写は無い。安永萬が言うには「敗者の姿が見たいから」。
辺鄙な場に立つ卓に出向いたり、ホームレスたちと対局してみたり、身内麻雀に突然現れたりすることもある。
政界の御隠居・及川翁や華僑の大物・劉などの権力者に紹介された場に足を向けたり、次期首相を決める闘牌に天の声として参加した事もある。

とはいえ、金はしっかりと取り立てており、傀の取り立てから逃げられた者はいない。
「勝負の借りは一日限り」が信条であり、金が足りない場合には一日だけは用意の時間をくれるが、それで逃げようと思っても最終的には取り立てられる。
作中では、不足分10万円から逃げようとした男が翌日競馬で購入ミスで大勝ちし、調子に乗って前日とは別の雀荘へ行ったところ、そこで傀に遭遇。
何も言わないので自分に気づいてないと思いそのまま麻雀したところ、残金ちょうど10万円まで負けたところで、前日の負け分を取り立ててすっからかんにされる事もあった。


一方でレートのそこまで高くない『東空紅』に姿を現すことが多い。
傀と安永が出会ったのもこの雀荘。
ここで行われる蒼龍會の定例会に唐突に現れ、安永の出した問題(という名の安永自身が抱えてた疑問)を解いていったりもしている。

漫画そのものがイカサマ麻雀をテーマとしていない事もあり、イカサマは使わずに基本的にヒラで打つ。
しかしイカサマの技術そのものはかなり高いものを有しており、イカサマを勝つための手段ではなく同卓者や観戦者へのショーとする手品麻雀では、
敢えて場を荒らす事無く会の趣旨に乗っ取ってイカサマで和了っている。

上記のように状況に割と融通が利く事を見せてる場面もあり、数少ない傀の人間らしいシーンともいえる。


麻雀での勝ち金は駅のコインロッカーに現金の束がそのまま詰め込まれている。
傀が作中で勝った金は実に億を軽く越えており、現在の貨幣価値に換算すると(ry
ちなみにコインロッカーを使ってる以上は小銭を使用しているわけで、何気に非常に珍しい''傀が小銭を使用している事を示すシーン''である。


その雀風は変幻自在で、ノー副露ノー和了で半荘を終わらせる事もあれば、親の第一捨牌から鳴いていくこともある。
おおまかに言うならばアナログ打法だろうか。

所謂「卓の流れ」を重視した打ち筋であり、傀の鳴きは手を進めるためのものではなく、相手の牌を喰い取ったり他家を降ろすためのもの。
低目に連続して差し込むことで相手の運を減少させたり、他家に有効牌を送ることで結果的に手駒の様に扱うなど、常識では考えられない打牌を良く行う。
流れが出来上がっている時は鳴いて手を作る事は殆どなく、面前で高い手を作り上げる。

このような鳴きによる流れの支配は、故・安藤満氏が得意としていた亜空間殺法に近い。
 

作品初期は鳴きで流れを掴み、ひたすら本場を積み他を圧倒していくという打ち筋だったが、途中から序盤は見に回り相手の打ち筋を把握、その上で完全に相手をやりこめて一気に捲る事が増えた。
いずれにしろ運や流れを根こそぎ奪っていく麻雀であり、対局者の方々には心から同情申し上げる。

流れを掴んだ状態、所謂『仕上がった』傀は、打点は高いわ手は早いわ、リーチをすればほぼ一発ツモという恐ろしい状態に。
またその場合、リーチ後見逃し次順ツモという荒業をよくやってのける。

徹底的に絞り尽くす事もあれば、微妙に残金を残して屈辱感を与えたり、敢えて表現するのなら、標的に最も敗北感を与える勝ち方で勝つ。


・御無礼
傀を妖怪御無礼たらしめているのはこの台詞。
主に見逃しからのツモや、『仕上がった』状態の傀が対局者からロンする時に発せられる。
『傀の御無礼が出た相手は死ぬ』というジンクスがあるくらい。
ちなみに幽霊と麻雀を打った時も&font(#ff0000){このセリフで除霊した。}

傀をある程度知る人間ならばこの御無礼の意味も知っており、
アガったのに御無礼と言わなかった場合、まだ流れの調整の途中であり、
巻き返す余地がある…等という判断の根拠にしている者もいる。

御無礼が一度でもされるともう手遅れ。
その後は御無礼の嵐となり、一気に地獄に突き落とされる。
 

過去にはイカサマを駆使する対局者も数人いたが、傀はその全てを早々に看破し、挙げ句にそれを逆手に取ったり逆に利用したりして御無礼している。
その為、相手にとっての精神的なダメージはかなり大きい。
ちなみに、傀はイカサマを見破ってもそれを指摘せず、ただあからさまな打牌で見破っている事を伝えるのが常。
しかし唯一、積み込みに対しては何の動きも見せなかった。対面が上家下家の積み込みを邪魔していた事もあるが。


以上の様に、傀の打法は常人では理解不能。
全局を通し運気や流れを見通した上で最終的に場を支配する超高空から見下ろすような真骨頂。
セオリー外のこともよくやるので、傀と初めて会う人間は彼を初心者と勘違いすることも多い。
まあその後酷い目にあうんだけど。
記者曰く「人じゃない何かが打った麻雀と言ったほうがいっそ納得が行く」

ちなみに雀荘に入ってきての第一声は「打てますか?」が定番の台詞。
裕太対日陰戦では、突然雀荘に入ってきた中年男性が傀と同じ台詞で入ってきたため、裕太と日陰は傀を意識してしまい打ち筋が乱れるという事もあった。


傀にも運がない日もあるようで、保守党ルールという超ドラ過多麻雀において、ドラが一枚もこないという珍事もあったりした。
保守党ルールとは通常のドラに加え、二つの賽の目、更にその和がドラになるというもの。例えばドラ表示牌が9索、賽の目が1、4であれば、一萬四萬五萬1筒4筒5筒4索5索がドラに、1索がWドラとなる。
ちなみにゾロ目ならばWドラ、和が10なら七萬7筒7索がWドラ、和が11なら八萬8筒8索がWドラ、和が12なら九萬9筒9索がWドラとなる。
大半の読者が思ったであろう、どんだけだよ。
こんな超ドラ過剰ルールでも一切ドラが来ない・ドラを使う形にするとアガれないという超絶不調でこの運ゲーに参加し、
差し込みと鳴かせを駆使してアガる人物を操り、トータルスコアの差を調整し、最後は抜き足の僅差で勝ち切った。


また、常人離れした感覚を持って麻雀を打つ人物の打牌には、傀と言えど不覚を取る事もある。
とある町工場の社長が参加している高レートの場で、その社長の代打ちとして参加した社員・石川と打ったことがあるが、
知的障害の気があり人並みの動作が満足にできないが特定の作業にのみ異常なまでの感性を発揮するこの石川に、
差し込みでなく素で直撃を取られ、傀には珍しく驚愕の表情で瞠目するシーンを見せた。
ちなみにこの石川、代打ちという立場ながら自身は金額を気にせず麻雀を楽しむタイプの打ち手であり、
傀が「敗北感を与える」事を優先して打ったため、傀と打って御無礼されたにも関わらず、勝ち金自体は傀を上回っている。
さらには後に再登場して再戦した際は、敗北感による苦手意識を克服して再度立ち向かい、
御無礼され出した後にトップを取り返す等、最終的には負けたものの傀に食らいついた。

このように、傀でも完全勝利できずに終わったレベルの打ち手は存在する。


自分の狩り場を荒らす者やイカサマをする者、分不相応のレートに踏み込んでくる者は容赦なく御無礼するものの、引き際を知り去っていく者に対しては干渉していない。

また、傀と対局して生き残り、尚麻雀を続ける者は総じて雀力が跳ね上がる傾向にある。
[[江崎>江崎昭彦]]や多河、秀、水原辺りが良い例。
水原は元々主人公候補だった((企画段階では水原の成長物語の予定だった。実際、最初の数話は彼の成長物語となっている。))事もあり、復帰戦では傀に名前を聞かれるという作中唯一の事を成し遂げている。

安永は付き合いが長い為、やってる最中に傀の目論見を察したりする場合もある。
ただし自分が傀に突っかかっていってない場合に限るので今だ傀の手の内から出るほどではないが。


現在でこそ無口無表情のキャラだが、作品初期はキャラが定まっていなかったのか、相手を挑発するような言動や、今では見られない邪悪な笑みを浮かべることもあった。
初期は絵柄が少しだけ劇画調なので尚更怖い。
大概長い連載なので絵柄の変化から昔よりもちょっと目が腫れぼったくなり老けた感じになってる。

対局前に新聞を読んでいる姿が良く描かれるが、そのどれもノット日本語。
また、フィリピン語を解しているようなシーンもあった事から、かなりの教養を持つ事が伺い知れる。

たまに、『コミックドンドコ』なる雑誌や『月刊有機農業』、時には『ぐりとぐら』など読んでいる姿も確認されている。
ちょっとニヤリとしてしまうチョイスである。



◆戦国大戦~1600 関ヶ原、序の布石 葵打つ~
CV:[[緑川光]]
「死んだ兵は戦場に帰ってこない」
「落城…それがあなたの男の価値です」
セガのATCG戦国大戦が近代麻雀漫画とコラボした際の1枚に、「人鬼 黒田官兵衛」として登場。
イラストは髷を結った傀が本を読みながらこちらに刀を向けているというもの。恐らく読んでいる本はマキャヴェリの『君主論』。
コスト2武力7統率9 鉄砲隊 魅力 と数字上はパッとしないスペック。
この傀が使う計略はそのものずばりの「伝説の人鬼」。相手の計略発動に合わせてカウンターを仕掛けたり、こちらから相手の逃げ場を塞いで荒らしに行ったりと
原作のように派手さはないが流れを支配していく戦い方を再現したカード。
計略発動時にデカデカと画面中央に現れる明朝体の「御無礼」の文字と緑川氏のイケボによる「御無礼…ここで勢いは殺せませんので」のセリフは屈指の格好良さ。

ちなみにこのゲームでは多数の漫画とコラボしており、同じ近代麻雀出身のアカギや小泉ジュンイチローと対面することもあれば、キン肉マンやゴルゴ13ともやりあうことも。
槍を持って進軍してくるアカギに傀が鉄砲をぶち込んでる場面を想像するとなかなかにシュール。



ネット上等では麻雀漫画の主人公同士が対局したら誰が勝つのかと良く議論されているが、傀は御都合的な役満、鬼ヅモ、豪運等が無いために地味に見えるのか、名前が挙がる事が割合少ない。
だがしかし、傀の負ける姿なんて想像出来るだろうか、いや出来ない。
哲也や天、竜、アカギ、ショーイチ等、人外に過ぎるチート能力を持つ者相手であろうと、最後にはニヤリと唇を歪め言うだろう。


「御無礼」、と。




追記・修正は傀と対局して生き残ってから行ってください。

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- 100年後も今の姿のままなんだろうなぁと思うw キャラが固まっていない頃→現在に到るまでのキャラ描写の推移はゴルゴ13に似てる。  -- 名無しさん  (2014-02-14 18:57:35)
- 哲の時代だろうが咲の時代だろうが平然と存在してそうだ  -- 名無しさん  (2014-02-15 00:53:03)
- あからさまなチート麻雀よりよっぽど怖いっす…  -- 名無しさん  (2014-05-29 11:56:40)
- いや、負かしたら負かした瞬間心からの笑顔を浮かべて成仏しそう。  -- 名無しさん  (2014-11-08 21:25:17)
- 怪異かなんかだよね…  -- 名無しさん  (2014-11-26 13:05:12)
- ↑×4中国式マージャンすら完全に理解してかつそれで対局者(中国人の強者)の心たたき折るマージャンしてたから下手したら日本に伝来する前から中国で暴れてた可能性も  -- 名無しさん  (2015-03-12 16:54:01)
- 傀ってアカギには強そうだけど鷲頭には苦戦しそうな感じがする。まぁこいつが負けるイメージは湧かないんだけど  -- 名無しさん  (2015-03-12 18:27:39)
- 某笑顔には無理やり焦らせてみたなんて動画が上がってたな。  -- 名無しさん  (2015-04-23 20:21:54)
- 鷲巣麻雀で序盤に致死量の血抜かれても平然と打ちそうな人外感  -- 名無しさん  (2015-05-18 16:39:05)
- そもそものかつ馬鹿らしい疑問なんだが、血、流れてるのか?この人  -- 名無しさん  (2015-05-18 20:53:31)
- 麻雀漫画だと一番好きだなぁ。他の主役級と戦っても負けるイメージがほんとに湧かねぇ  -- 名無しさん  (2015-05-19 02:53:37)
- 麻雀にとり憑かれてるキャラは良く見るけど傀は麻雀にとり憑いてるよな・・・  -- 名無しさん  (2015-05-22 19:12:56)
- 力技のイカサマかますムダヅモキャラにはどうしようもない気がする。だというのに傀が負けるビジョンが思い浮かばねえ  -- 名無しさん  (2015-10-18 23:15:05)
- 開くまでは一瞬「ガサラキ」かとww  -- 名無しさん  (2015-10-19 06:31:49)
- 戦国大戦のコラボで傀が出て笑ったwどうしても欲しかったからカード屋に走ったわ・・・  -- 名無しさん  (2015-10-19 15:54:56)
- 若者惚れさせてカモにするためにチューレン平気で上がるし役満幽霊相手に役満かますし、こいつ普段はナメプしてるだけだろ  -- 名無しさん  (2015-10-29 08:54:22)
- 傀に勝てるのはゲーセンの脱衣麻雀の筐体くらいな気がする  -- 名無しさん  (2015-10-29 20:20:28)
- 人間じゃなく麻雀の神様なのでは。その意味では、神に愛されているが故に不敗のフランケンとの対戦が興味深い。  -- 名無しさん  (2015-11-14 21:37:00)
- 麻雀破壊神だからな。ただ勝ち続ける存在  -- 名無しさん  (2015-12-23 17:37:46)
- この男相手に破滅せずに済んだのって何人いるんだろうか?  -- 名無しさん  (2016-01-30 10:07:19)
- ↑実はそこそこいる。本当に偶然傀と同卓になったってやつは金失っただけでその後事態が好転に向かうことがままある  -- 名無しさん  (2016-01-30 11:24:22)
- ↑遭遇=死亡フラグみたいなイメージ有ったがそうでもないのね  -- 名無しさん  (2016-01-30 12:42:48)
- 勝ち席を誰が座るかとか対局者が言いだした際に「くだらないことで揉めるなら抜けるわ(意訳)」と切れたり(呆れたり?)するところを見ると一応は人間らしさがあるね。  -- 名無しさん  (2016-03-27 11:50:13)
- 一切負けない 本当に一切負けないし善戦してる人も見た覚えがない  -- 名無しさん  (2016-08-04 16:38:51)
- 作中では石川さんが唯一傀を瞠目させたな。傀がほんとの意味でミスした唯一の対戦かもしれん  -- 名無しさん  (2016-08-04 19:21:01)
- 他作品でこれに勝ちうるとしたら、恐らくフランケンだろうと思う。小細工もないしいらんこと考えない。しかも変な欲も出さない。というか、そういう奴以外じゃどうにもならんだろこの化物。  -- 名無しさん  (2016-09-22 01:37:53)
- 初期の傀さんほんとイケメン  -- 名無しさん  (2017-08-09 00:56:23)
- 表の人間としての一線を踏み越えようとしなかった相手はそのまま見送るみたいだけど、優しさなのか相手にする価値もないと思っているのか…  -- 名無しさん  (2018-08-12 00:38:54)
- 天獅子先生の書いてた若ギースにちょっと似てる  -- 名無しさん  (2019-02-13 07:30:10)
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