Black Lotus(Magic the Gathering)

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Black Lotus(Magic the Gathering)」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2009/12/03(木) 22:54:40
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます

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#center(){&italic(){「考えてもみてよ」とハナは花びらをなでながらしみじみと言った。「こんなに美しい花が、みにくい物欲を起こさせるなんてね」}}
#right(){《水蓮の花びら/Lotus Petal》の[[フレーバーテキスト>フレーバーテキスト(TCG)]]より}



Black Lotus(ブラック・ロータス)は、[[トレーディングカードゲーム>トレーディングカードゲーム(TCG)]]「[[Magic the Gathering]]」に収録されているカードのひとつ。


#blockquote(){Black Lotus (0)

アーティファクト

(T),Black Lotusを生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに、好きな色1色のマナ3点を加える。
}

マジックの黎明期に存在した[[パワー9>パワー9(MtG)]]の1つ。「黒く美しい水蓮(睡蓮)」のイラストが描かれたカードで、一度だけ好きな色のマナ3つを生み出すことができる。


およそほぼ全てのヴィンテージデッキに入りうる、最高のマナ・アーティファクト。

数あるマナ・アーティファクトの中でまさに至高であり、混沌とした黎明期から現代に至るまでこのカードを超えるマナ・アーティファクトは存在しない。そしてこれから生まれることもないだろう。

カードを使用するために「マナ」を用いるMtGにおいてこのカードが意味することはとても大きい。
土地セットと併せて一ターン目から四マナにアクセスできてしまう。
ハンドアドバンテージを失うものの、序盤から相手を圧倒できてしまうだろう。

カードの単価は、MtG全カードの中で最高の値であるとされる。アルファ・ベータのニアミント以上にもなると、その値は数十万円にも跳ね上がる。

筆者は一枚15万円で売っているのをみたことがある。まじ半端ねぇっす。


…というのはもはや昔の話。
現在はさらに値段が上昇。
さらに日本ではここ1年の間に異常な値上がりを見せ
現在アンリミテッド版ですら&font(red){50万以上}の値段となっており
今後下がることはないだろう・・・
2018年にαのニアミントが発掘され、付いたお値段は&font(red){380万!}
ヴィンテージはデッキ1つで車が買えるとネタにされるが、まさか車とBLがピントレ出来る時代がくるとは…。


コレクターにとってはまさに一種のステイタスである。


コンボパーツとしての代表的なものは、《オーリオックの廃品回収者/Auriok Salvagers》との2枚コンボ【サルベイジャー】がある。たった2枚のカードで任意の色の無限マナが生成できてしまう。


*代表的なリメイク

MtG史に残る有名カードであり、いくつか直系的なリメイクも作られている。
というか、このカードの存在によって"Lotus"(水蓮・睡蓮)=「好きな色マナを出せるマナ加速カード」という概念ができている。
そしてそれら"Lotus"は、能力にかかわらず、"Lotus"というだけでコレクターに人気がある。

…ただ、元が元だっただけにどうにもバランス調整が上手くいかないらしく(元々マナ・アーティファクトというのはバランス調整がかなりシビア)、[[禁止>禁止カード(MtG)]]や[[制限>制限カード(MtG)]]になったものも少なくない。

・《水蓮の谷間/Lotus Vale》
特殊土地。毎ターン好きな色のマナ3点を生み出すが、&bold(){アンタップ}状態の土地を二枚生贄に捧げなければならない。&del(){アンタップ状態の森を生贄に捧げてもカウンターが1個乗るだけのWoody様よりマシだが。}
次のテンペストで特殊地形をホイホイ壊せる《不毛の大地/Wasteland》も登場、このカードも省みられなくなった。
せめてタップされた土地でも良かったなら…と嘆くプレイヤーは多かったそうな。
…が、第6版参入に伴うルール変更により、コスト未払いのパーマネントは起動型能力を使えない」というルールが廃止されたことで、使い捨てとはいえ《Black Lotus》同然の凶悪なマナ加速と化した。 
(《水蓮の谷間》を出す→コスト未払いの間にマナを出す→コストを支払わないと宣言し墓地に送る→《水蓮の谷間》は墓地に行くが任意の3マナは手に入る)
その後[[エラッタ>エラッタ(MtG)]]が出され「コストを支払わないと戦場に出ること無く墓地に行く」となったため、このコンボは不成立になった。
そこから15年以上も経って《血染めの太陽/Blood Sun》というカードが登場。
これがある状態ならデメリットを踏み倒せるためにわかに注目を浴びる事になった。

・《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond》
&del(){コイツLotusじゃない。}
元祖同様0マナ・アーティファクトで好きな色を3マナ生み出せるが、&bold(){手持ちの手札全てを捨てる、}という強烈なデメリットを持つ。
いくらマナがあっても手札がなくなってしまってはどうにもならず、完全に[[カスレア]]扱いされていた。
だが第6版参入(ry
その後こっちには「インスタントが唱えられるときのみ起動可能」というエラッタが出された…のだが、「ドローカードにスタックして起動して、3マナ浮かせながらドロー分の手札は確保する」プレイは依然として可能。大量ドローカードや&color(red){墓地を全て利用可能にする}《[[ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will]]》と併せて【[[メグリムジャー>メグリムジャー(MtG)]]】や【[[ロング・デック>ロング・デック(MtG)]]】で活躍、最終的にヴィンテージの制限カードに指定された。
その他、上述の《オーリオックの廃品回収者/Auriok Salvagers》とのコンボも可能。
レガシーでは相性のいい《ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will》《記憶の壺/Memory Jar》《ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth's Bargain》等々が全部規制されている為か無規制であり、主に【ANT】のマナエンジンとして4枚搭載されている。一種の調整版《ヨーグモスの意志》である《炎の中の過去/Past in Flames》も一緒に搭載されている事が多い。
手札を全て捨てても規制されるほどに強いのだから、元がどれだけブッ壊れかが分かる。

・《水蓮の花びら/Lotus Petal》
《Black Lotus》の縮小版。花びら一枚だけなので、生み出せるマナも1マナだけ。
…だが、それ以外には何の制約もないため、コンボデッキのマナ加速手段としては非常に優秀。
特に登場した時期が最悪なほどに不味く、次のウルザ・ブロックが俗に「アーティファクト・サイクル」と呼ばれるほどに凶悪なアーティファクト満載のブロックであり、特に《[[トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy>トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy(MtG)]]》との相性は最高。
結果伝説のコンボデッキ【[[MoMa>MoMa(MtG)]]】でも悪用され、スタンダード(とエクステンデッド)の禁止カードに指定されてしまう。
今でもアカデミーが併用出来るヴィンテージではストーム稼ぎ、アーティファクト数稼ぎ、《修繕/Tinker》の餌と使い勝手がよさすぎる為[[制限カード>制限カード(MtG)]]入りしている。
レガシーではダイアモンド同様無規制なため現役であり、主に【ストーム】系コンボデッキで活躍している。
また、Lotusの中でも数少ない(というか唯一の)&bold(){コモン}カードであり、Pauperでも同じく【ストーム】デッキの加速手段に採用されていた。
効果が1/3でも(ry

・《水蓮の花/Lotus Blossom》
2マナアーティファクトで、花びらを集めることで大量マナを生み出す…が、正直Lotusシリーズでも一番マイナー。
色拘束がとんでもなくキツイ《精神力/Mind over Matter》を出すために末期の【MoMa】で使われた例があるくらいか?

・《金粉の水蓮/Gilded Lotus》
開発名"Endless Lotus"の名の通り、好きな色のマナ3マナを毎ターン生み出すアーティファクト。5マナ。
無色3マナを産む《スランの発電機/Thran Dynamo》が4マナであることを考えるなら、コスト・パフォーマンスは悪くないことが分かる。
《ぐるぐる/Twiddle》でグルグル回されて《[[精神の願望/Mind's Desire>精神の願望/Mind's Desire(MtG)]]》に繋ぐ【ぐるぐるデザイア】で活躍した。
一般パック収録時は金粉を纏っていなかった事がアート・ディレクターに不評だったらしい。
その後特殊パックに再録された際はカード名通り金粉を纏った新規イラストに変わっている。

・《睡蓮の花/Lotus Bloom》
マナコストが存在しないアーティファクト。
代わりに待機コストがあり0マナで唱えられるが待機により実質的に使用可能なのは3ターン後。
【[[ドラゴンストーム>ドラゴンストーム(MtG)]]】でマナ加速手段となった。
実は待機以外で無理矢理唱えたり他のカードで戦場に出したりすれば実質本家と同じ性能になるため、その特性を利用してエクテンやモダンでは【[[サニー・サイド・アップ>サニー・サイド・アップ/Sunny Side Up(MtG)]]】などで使われたことも。
上の《水蓮の花/Lotus Blossom》と名前が非常に紛らわしい。
これを介して唱えたカードが《差し戻し/Remand》されると瞬間で握手したくなる。

・《Blacker Lotus》
「もっと黒いロータス」の名前通り、0マナで&color(red){好きな色4マナを生み出す}《Black Lotus》の上位互換。
…そんなのがまともなトーナメントで使用できるわけはなく、ジョーク・エキスパンションのアングルードのカードである。
起動条件は&bold(){このカードをビリビリに破く}こと。色々とひどい。
効果の性質上、墓地からの使いまわしができないので、そういう意味では一長一短でる。
ちなみにこのカード自体も(Lotusのご他聞に漏れず)結構高額なので、本当にビリビリと破く人はかなりの勇者である。
一応マジックの基本原則は「出来ない事はやらない」、このカードに関する裁定が「スリーブに入れている場合はスリーブごとやぶく」なので、
「スリーブの内側に鉄板とこのカードを貼り付ければ破れません=出来ないのでそのまま」というネタがある(破片は追放するなので、そこはルールにのっとりこのカードはマナを出した後追放されるが)。
あとこのカードの代用として「《Black Lotus》を黒のマジックで塗りつぶした物」のみが認められているが、その《Black Lotus》が本物でなければいけないとは言われていないので、カラーコピーの《Black Lotus》を塗りつぶせば代用可能。
これだったら思う存分破ける、その代わりに掃除はちゃんとしようね。
…まあ代用カード嫌がる人も多いけど、銀枠だからと笑い飛ばそう。

*番外編
以下余談。
MtG発売当初は「四枚制限なんて公式大会だけだ!」という人が下記のデッキ作ったという。

・《チャネル/Channel》×20
・《火の玉/Fireball》×20
・《Black Lotus》×20

やりたいことはわかるが…恐ろしい…主に値段的な意味で


余談その二。このカードが印刷された当時はMtG全体が品薄であり、特に土地、基本地形が貴重であった。
そのため、土地数枚とBlack Lotusがトレードされたりする事もあった。嘘のようで本当の話。
同じくパワー9に数えられるマナ・アーティファクトの[[Mox(MtG)]]にも似たような逸話が残っている。


追記・修正はロータスシリーズを全てコレクションした人がお願いします

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- ブラック・ロータス20枚と疫病ネズミ20枚。これこそが本当のマジックじゃ。  -- 名無しさん  (2015-01-20 02:01:54)
- 追記しましたが現在アンリミ版でも50万以上 近所の店ではNMが70万でした。どうなってんの・・・  -- 名無しさん  (2015-05-03 11:19:29)
- 世界で最もグラム単価の高いモノ  -- 名無しさん  (2016-04-27 12:14:09)
- リメイクについて書き足して、他も色々と書き換えました。  -- 名無しさん  (2016-07-11 10:40:26)
- ↑2この手のモノなら切手の方がたぶん高い。ギネス認定は粒子加速器が必要な重粒子だったと思う。  -- 名無しさん  (2016-07-11 23:46:45)
- 花びらがコモンなのをこの記事で初めて知った…頭おかしい  -- 名無しさん  (2016-07-21 23:46:23)
- イラストがシンプルで綺麗なのがすごく良い。それにひきかえ人間の物欲って奴はつくづく醜い  -- 名無しさん  (2017-03-28 10:00:02)
- 15万って安すぎじゃね? これの初版なら最安値で150万で買取してるぞ。 販売価格なら180万~200万ぐらいになる。  -- 名無しさん  (2017-04-22 22:32:15)
- それぐらいの値段で買えた時代もあったってことでしょう。15年ぐらい前にアンリミ版を6万で売ってたの見たことあるし  -- 名無しさん  (2017-04-22 23:10:10)
- αやβの状態のいいブラックロータスは現行スイフトスポーツが買えちゃうくらいの価格って言う値段のヤバさ…  -- 名無しさん  (2018-01-07 19:30:40)
- ついに黒枠ジェムミントが16万ドルで落札されましたね…   -- 名無しさん  (2019-03-01 02:03:09)
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