贄殿遮那

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贄殿遮那」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2011/11/27(日) 00:54:40
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます

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贄殿遮那(にえとののしゃな)とは、『[[灼眼のシャナ]]』に登場する不思議アイテム『宝具』の一つ。
主人公である[[シャナ>シャナ(灼眼のシャナ)]]の愛刀であり、もう一人の主人公[[坂井悠二]]が名前の無かった彼女に「シャナ」の名前を付けた由来でもある。

銘の「贄殿」はこの刀を鍛えた刀匠の住んでいた地にある谷の名(岡山県に実在した)であると同時に生贄解体場のこと。
銘の「遮那」は毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)、仏の一つ「大日如来」であり太陽神格のこと。
つまり、「贄殿で作った凄い物」という意味と、「でかい神をも捧げてしまう贄殿=何者であってもぶち殺せ」という気概を兼ねたネーミング。

寸法は、全長約130cm、刃渡り約108.3cm、柄約21.7cm。小柄なシャナの身の丈ほどもある大太刀(挿絵上ではそれより小さく見えることもあるが気にするな!)。

宝具はそれぞれ不思議な能力を持ち、『贄殿遮那』の場合は「刀そのものに対するあらゆる力や自在法の干渉を受け付けない」というもの。
単なる刀としても最高級の切れ味を持ち、「神通無比の大業物」とも称される武器(刀)として見れば極上の逸品。
反面、干渉の無効化能力は刀そのものに対してだけで使い手を守るような効力ではなく、
刀で防ぎ切れないような大出力の攻撃を受ければ、使い手は消し飛んで無傷の刀だけが残される。
また、触れた力を消滅させる能力でもないので、自在法であっても実体化した純粋に「硬い」物を何でも斬れるような能力ではない。

要は、基本的には&font(#ff0000){最高に頑丈で、絶対に破壊されない}というだけの刀。

この刀の持ち味を活かすには接近戦を挑むしかなく、使い手は相応の技量・度胸・力と運を求められる。
反面、どんな無茶な使い方をしても壊れることがないため、使い手がどんな技量と力の持ち主であろうとそれに応じた斬れ味・威力を発揮する。
また刀に干渉する能力は無効化するので、純粋な硬さによるものではない「破壊や干渉を受け付けない」といった概念的な能力による防御は無効化し、
純粋に物質やエネルギーの硬さの強弱の勝負に持ち込める。そしてこの刀は最高に頑丈であるため、理論上持ち主の技量と力さえ十分なら何でも斬れる。

持ち主が強者であってこそ優れた武器・刀として運用出来るという、まさに&bold(){&font(#ffb74c){「強者のための刀」}}。
元々は数百年前の日本で、人を超えた力を持つ“紅世の徒”の強さに魅入られた人間の刀匠が強者のための刀を望み、
同じ想いを持った“紅世の王”を相槌に据え、自身の“存在の力”を繰り、刀に込めながら鉄を鍛えあげて作り出した。

自身の望む強さの「強者」に贄殿遮那を送り届けるために、刀匠が自ら望んで宝具を宿した人間の残りカスの加工物“ミステス”へと転じ、
数百年間世界各地を彷徨っていたが、シャナによって倒されたことで望んだ強者へと託され、以後シャナの愛刀となる。



◆天目一個(てんもくいっこ)

贄殿遮那を鍛えた刀匠が、鍛えた刀を核にその身を転じた“贄殿遮那のミステス”。
見た目は隻眼鬼面を付けた、中身のない鎧武者。
名の由来は“天目一個神(アマツヒトノカミ)”。実在する山の神にして鍛治の祖神である、偉い神様であり、それを信仰していた刀匠が、刀の届け手となる自身に名付けた。

「元人間の刀匠」「宝具『贄殿遮那』」「鎧武者“天目一個”」の3つの意思により構築された特殊なミステスであり、
言わば贄殿遮那の化身。ゲーム版では夢の結界内で再び打ち倒した天目一個にシャナは「うん、分かってる。ずっと一緒」と、愛刀として声を掛けている。
3つの意志の共通目的である「贄殿遮那に相応しい強者を見つけ出し、届ける」という行動原理に沿って行動するシンプルなもの。
しかし、その方法は「紅世の徒やフレイムヘイズの気配を感知したら問答無用で本気で殺すつもりで斬りかかり、死合う」と非常に物騒。
これは「強者」に能力の高さだけでなく、勝利を掴み取る運も求めたからであり、一応の理由はあるのだが襲われる方はたまったものではない。
なお、人間は徒に比べて決定的に弱いと認識しているため、攻撃することはない。
この行動原理に加えて、
・徒のみならず、弱くても人間でさえ必ず持つ「存在の気配」が全く無い。
・最小限の移動式封絶を張って行動する。
・本体の刀同様、自在法の干渉を受け付けない。
という特性から、いつどこに現れるか全く不明かつ、
気配の感知や察知に優れ、自在法に長ける強力な力を持つ者こそ危険が増し、
天目一個自身も並外れた剣の腕と大きな統御力を持つため弱者では太刀打ち出来ない。

そのため長きに渡り多くの徒やフレイムヘイズが斬り殺され、さらには活動エネルギーとして喰われて消えていったため、
「化け物トーチ」「史上最悪の“ミステス”」「“紅世”に仇なすモノ」と様々な名で畏怖され、天災のような扱いであった。
本編の数年前に日本のとある街を彷徨っていたところを、[[メリヒム>メリヒム(灼眼のシャナ)]]の虹天剣で天道宮を覆う『秘匿の聖室(クリュプタ)』が破壊され漏れ出した[[アラストール>アラストール(灼眼のシャナ)]]の気配を感知したことで、
通りすがりの[[オルゴン>オルゴン(灼眼のシャナ)]]を邪魔なので斬り倒した後に放置して天道宮に乗り込み、メリヒムも斬り捨てるなど、強烈な厄介事として現れるが、
その特性と行動原理を読んだシャナにより説得され、望む「強者との死合い」のために彼女に協力、アラストールの元に送り届け、契約を結んでフレイムヘイズとなった彼女と戦った。

死闘の末、白刃取りと見せかけた受け流しで刀が深く床に刺さった隙を付いたシャナの頭突きにより、本体である刀と離れたことで鎧武者は活動を停止、
残った鎧もウィネの命で発動した『非常手段』により破壊され消滅したが………


&font(#ff0000){&bold(){本編の大きなネタバレに付き注意}}



















“祭礼の蛇”[[坂井悠二]]にシャナが敗れた後は、この刀はシャナから離され、誰も使う者がいなかったため星黎殿の宝物庫に収められていた。
その間、贄殿遮那の意志は、「強者」…つまり自分(天目一個)が認めた主であるシャナの想いを常に感じ取って待ち続けており、
無力を実感したシャナが愛刀である贄殿遮那を求めた瞬間、彼女に自分自身(贄殿遮那)を届けるために再び鎧武者にして贄殿遮那のミステス「天目一個」を形成、
シャナの元へと向かうのに邪魔な徒を斬り殺し、活動源として喰らい突撃、シャナの封印を解除した後は再び自分(刀)をシャナに託し消えた。

その際、星黎殿に居た徒の多くが指令役であり、直接戦闘に長けているものが多くなかったこともあるが、
あまりにも予想外の敵の出現により、要塞司令官のフェコルーも含めた死傷者が多数出る大惨事となった。

これらの戦果から「敵陣に放り込んだ刀から天目一個召喚して暴れさせれば強くね?」とも言われるが、そういうセコイ考えの人にはたぶん刀を運んでくれない。
また、行動原理が単純すぎるので、警戒策を取られていると戦果は上げにくい。

ちなみに、[[シュドナイ>三柱臣(トリニティ)]]は4巻の時点で「贄殿遮那から天目一個が再び現れる可能性」を示唆していた。
将軍パネェ!
……まぁ、そのお陰でこの時点ではまともな戦闘能力をもたない悠二のハッタリに完璧に騙され、時間稼ぎを許してしまうという失敗をやらかしてたりするのだが。


加筆・修正は天目一個と死合ってからお願いします。

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#openclose(show=コメント欄){

- 何でも斬れる能力でも無効化する能力でもない、fateのアロンダイトと違ってステータスも上がらない。すげえ硬派な刀だな。大好き!  -- 名無しさん  (2014-02-11 14:10:08)
- この刀とみくらべるとアロンダイトのがロマン武装に見えてくるな  -- 名無しさん  (2014-02-11 14:52:39)
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