SCP-050

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SCP-050」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2016/12/09(金) 20:36:12
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます

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SCP-050は、シェアード・ワールド[[The SCP Foundation]]に登場するオブジェクト(SCP)のひとつである。
[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(The SCP Foundation)]]は「Euclid」。
項目名は「To The Cleverest (最も賢きものへ)」。


*概要
SCPオブジェクトと一言で言っても、本当に色々あるのはSCPに親しむ諸兄ならばご存じだろう。
格付けだけでも色々あるのに、安全性や特性はもとより、物体から生物、人間、建物、場所、墓所に機械、あげくの果てに宇宙船や神や現象・概念、とわけのわからん代物揃いである。
しかしその中にあって、コイツは見て、説明されただけで「ああ、こういうものなのか」と一発でわかる部類である。

具体的にはどうなのかというと、コイツは本を読むサルを象った彫像である。台座の底の部分には「もっとも賢き者へ」と刻まれている。
かなり微妙な現実改変能力を有し、コイツについての記述の内、サイズの部分を全部フィートに変えてしまう。
さらに、あらゆる手段で傷つかないという無敵の強度を持つ。なので、いつ作られたのかという調査は全く進んでいない。

さて、コイツのオブジェクトクラスは前述したとおりEuclidである。危険なのか? と聞かれれば、「危険と言えなくもない」というのが事実。
特別収容プロトコルも、「収容の方法は事実上ない」と断言している。……が、その直後にこんな一文がある。


>現在、SCP-050を入手した職員は、普段使用しているオフィスに放置することになっています。


つまり、職員の個人所有物として、その職員のオフィスに置くのが現在のプロトコルなのだ。
仮にもSCPオブジェクトがそんな杜撰な扱いでいいのか、と思われるかもしれないが、これにはコイツの持つもう一つの特性が関わってくる。
これについては収容経緯が関わるため後述する。

そしてコイツ、現在の所有者に対して有益な事象と迷惑な事象(有害に非ず)を両方引き起こす。
SCP-050を単独で放置して出かけると、オフィスの内部がきれいに整理整頓され、完璧に清掃される。が、必ずオフィスの主にとってヒジョーに迷惑な事象も同時に発生するのだ。
なので、コイツの所有者となった職員は、オフィスを出入りするときは周囲を入念にチェックすべし、というのが現状である。


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#right(){
SCP-050 - To The Cleverest
by TheDuckman
www.scp-wiki.net/scp-050
scpjapan.wiki.fc2.com/wiki/SCP-050(翻訳)
この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。
}
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#include(テンプレ3)
















#center(){&font(#ff0000){&bold(){ロクでもないことになる。 — O5-█}}}














そう、これだけなら良かったのだ。だがここまでの情報では、何でコイツが収容できないのか、そもそも「もっとも賢き者へ」ってどういう意味だ、という疑問が解決していない。
それには、コイツを財団が所有することになったある事件が関わってくる。



20XX年某日。要注意団体の一つであるカオスゲリラが、ブライト博士の本体であるSCP-963の強奪を試みる事件が発生した。
この時事態に直面したブライト博士は、&bold(){強奪に来たエージェントをバカにするために}SCP-963の特性を行使。
事件が終わって(恐らくエージェントを乗っ取ったと思われる。南無)オフィスに戻ったブライト博士だが、そこで彼が見たのは、生来ズボラな彼にはあり得ないほど整理整頓されたオフィスと、机の上に置かれたサルの彫像だった。
これには博士も衝撃を受けた。

が、その後簡単に調査したところ、確かに博士のオフィスは見かけ上は清掃され整頓されていたが、重要な書類が全部アラム語に翻訳され、ペンというペンのインクが全部カラにされていたことが判明。

ブライト博士はこの彫像が原因と睨み、SCP-050のナンバーを振って実験を開始したが早くもドン詰まり。状況を進めたのは、ライツ博士がブライト博士への仕返しのため、エポキシ化合物でブライト博士の机と備品を固めたことだった。
SCP-050は再び清掃を開始した後姿を消し、今度はライツ博士のオフィスに出現した。

その後いくつかの実験を重ねるうちに、SCP-050の持つ基本特性が判明した。
曰く、

・現在の所有者より賢いと判断される人物に遭遇した場合、その人物のもとに現れる(このため一つ所に置いておけない→収容不可能)
・その判断基準は恐らく、高度なイタズラを成功させること

というものだった。この事実はつまり、財団の科学者よりも賢い者が外にいると認識されない限り、財団の中で閉じ込めて置ける、という扱い方を確立するに至った。
しかし、収容オブジェクトの多さの割に意外とヒマな連中が多い財団職員たちは、この特性を知ってこう思ってしまった。



#center(){&bold(){SCP-050を持っているヤツが、財団で一番賢いってことじゃね?}}


と。
そしてこれが、&bold(){SCP財団史上類を見ないバカ騒ぎ}の始まりであった。





・ブライト博士→イングリッシュ博士
まずこの騒ぎに名乗りを上げたのはイングリッシュ博士だった。
ブライト博士絡みのオブジェクトに、Safeクラスとして、小さな軍隊に変身する粘土「[[SCP-705]]」がある。イングリッシュ博士はこの粘土による軍隊とひそかに交渉し、ブライト博士を攻撃させることに成功。
結果、ブライト博士は顔中をみみず腫れと赤い粘土に覆われ悪態をつきながらオフィスから退散。SCP-050はイングリッシュ博士のオフィスに移動した。
ちなみにこのケース、ブライト博士がマジで一泡吹かされた珍しい事例である。
つうか、&bold(){いくら無害だからってSCPオブジェクト使うな。}


・イングリッシュ博士→アイゼンドルフ博士
このケース、被害を受けたのはイングリッシュ博士ではなく別のエージェントである。
騒ぎのとばっちりを食わされることになったエージェント・ストレルニコフは、怒り狂って機関銃を携え、煙の充満する自室から飛び出していった。
その後、SCP-050はアイゼンドルフ博士のオフィスに移動した。イタズラはどうやら、現在の所有者に対してでなくとも良いらしい。
それはいいとしてもせめてイングリッシュ博士に仕掛けろ。


・アイゼンドルフ博士→コンドラキ博士
アイゼンドルフ博士がコーヒーブレイクから戻ってみると、タイプされた手紙が残されていた。
文面は以下。
>アイゼンドルフ博士
>君がSCP-231担当に配属された後に要求したAクラス記憶処理に問題があったようだ。
>サイトから出発する次の飛行機に乗り込み、全てを解決するために、誰かが君を迎えに行くまで待機するように。
>お大事に。
>O5-███ 
このノートにおける事実と文体の不備(不適切で非公式な文体、監督官3.14がいないという事実)にもかかわらず、アイゼンドルフ博士はノートを真面目に受けとめてしまった。そもそも自分が本当に記憶処理を受けているのなら、そのことを覚えていないのが普通である。……もっと冷静になれ博士。&bold(){O5は100人もいません。}どう見てもナンバーが三ケタですが。

ともあれ、アイゼンドルフ博士は次の飛行機でサイト-19へ移動。警備員が8時間後に発見して尋ねるまで待ちぼうけを食らわされた博士は、事実関係を確認して自分がハメられたことを理解。
その後、SCP-050はコンドラキ博士のオフィスに移動した。


・コンドラキ博士→カルド博士
某日、コンドラキ博士は[[SCP-173]]の収容違反というニセの報せで呼び出された。
オフィスに戻ってきた博士だが、即座に部屋の中の一点を凝視しながらゆっくりと遠ざかり始め、最終的に入口に撒かれていた油の水たまりで滑って転倒した。
その後、オフィスの中に、入口から見て絶対に目線が合うような位置に、SCP-173の精巧な複製が置かれていたことが判明。SCP-050はカルド博士のオフィスに移動した。
&bold(){Euclidのオブジェクトなんか複製するな!} 動き出したらどうするつもりだ。
ちなみにこの複製、即日カルド博士のオフィスに移された。


・カルド博士→エージェント・ヨリック
オフィスに戻ったカルド博士は、SCP-050が「誰も気づかないなんて信じられない!」と書かれた手紙と入れ替えられているのを発見。
その後、SCP-050はエージェント・ヨリックのロッカーで発見された。単に盗み出したようだ。


・エージェント・ヨリック→カルド博士
が、翌日SCP-050はカルド博士のオフィスに戻っていた。ヨリックの私室は無茶苦茶に破壊され、自身は額に「当然の報い」と刺青されていた。
イタズラでなければダメらしい。


・カルド博士→ライト博士
2009年のある一定期間、カルド博士のオフィスにメンテナンスチームが合計27回来訪。
簡単な仕事ばかりだったが、SCP-050を持っていることから疑心暗鬼になったカルド博士は、資料とSCP-050を財団施設の自室に持ち帰った。
その時、側柱の上に置かれていたバケツが落下。博士は水浸しになった。
SCP-050はライト博士のオフィスに移動した。


・ライト博士→コールマン博士
某日、コールマン博士はこんな通達を貼りだしていた。

>SCP-███の影響により、過去6か月以内にどのような種類であれ記憶喪失処理を受け入れた全ての職員は、ライト博士に直ちに報告することを要求されます。

これは少なくとも合計17人の、O5と上級クリアランス職員による署名と認証がなされていた。&bold(){ついにO5まで首を突っ込んできやがった。}
これについては発見後即座に撤回のメールが転送されたが、被害妄想の強かった一部がパニックを起こしてライト博士のオフィスに殺到、破壊をもたらした。
その後、SCP-050はコールマン博士のオフィスに移動した。


・コールマン博士→オカガワ博士
某日、コールマン博士は偽の呼び出しメールによってオフィスを出た。5分後、オカガワ博士が何かを持ってやって来た。
コールマン博士が戻って来ると、そこにあったのは[[SCP-447]]の分泌物を被ったネズミの死骸。
パニックを起こして卒倒した博士だが、調査の結果両方ともニセモノだったことが判明。
SCP-050はオカガワ博士のオフィスに移動した。
タチ悪いわ。


・オカガワ博士→チェペルスキー研究員
オカガワ博士はカフェテリアへ食事に向かった。その隙にチェペルスキー研究員は、いくつかの試験用ガラス瓶とSCP-███を運んで、オカガワ博士のオフィスに入り、5分後に慌て気味にオフィスを去った。

10分後に戻ってきたオカガワ博士は大きな触手によって素早く捕らえられた。
セキュリティチームがオカガワのオフィスに急行し、ダイオウイカに巻きつかれた彼を発見。チームが頭足類を制圧しオカガワ博士を解放、残る動物もすべて殲滅に成功。
SCP-050はチェペルスキー研究員のもとに移動した。
&bold(){だからSCPオブジェクトを使うなってんだろ!?}


・チェペルスキー研究員→ジョーンズ主任→チェペルスキー研究員→ジョーンズ主任→ブライト博士
チェペルスキー研究員が所有者になってから3年後に発生。
行く先々での壮絶なミルクパイ投げによる抗争の末、ブライト博士が勝利。
SCP-050はブライト博士のオフィスに戻ってきた。

>ちくしょうめ。

>もうパイはこりごりだ。いいね?

レベル下がってないかオイ。


・ブライト博士→SCP-732
&bold(){とうとうSCPオブジェクトまで参戦。}
財団のメインデータベースに発生したエラーに対し、ケント技師が派遣された。SCP-732の特性でレポートが改ざんされているため何が起きたのかは不明だが、どうも清掃班に組み込まれた技師はSCP-732の「指示」で散々に振り回されたらしい。
SCP-050はSCP-732のインストールされたサーバーの横に移動した。
SCPでもいいのか。


・削除済み


・削除済み


・SCP-732→ライト博士
前二つのエントリーは不明だが、SCP-732を相手に何やらとんでもないコトをやらかした奴がいたらしい。
ライト博士はSCP-732に感染したハードドライブをスキャナに接続し、もし要求されたならば"ロルキャット"の画像を作成できるか尋ねた。
対する返答は、それ自身="キックアス卿(Lord Kickass)"という名の人間の形と、ライト博士、および何かを主役とする8000語のエロチックなストーリーの形式で示されそのうえで、SCP-050の手助けがあれば何でもできるというものだった。

ライト博士は、SCP-732にSCP-577、SCP-529、SCP-607およびSCP-331の2つの事例についてスキャンされた写真を与えた。SCP-732は10枚の"ロルキャット"画像をそれぞれの写真に対して作成して見せた。
が、これは引っかけ。

その後、ライト博士はSCP-732にSCP-637-2によって描かれたSCP-637を与えた。SCP-637は、簡単に言うとウイルス性の、精神や電脳の世界で暴れまわる子猫である。
この結果、SCP-732は、SCP-637行動と外観について記述する約63GBのテキストで急速に上書きされてしまった。
この情報がコンピューターの空き容量を埋め尽くせたかどうかは不明だが、"キックアス卿"が示した最後の行動は、そのハードドライブに完全な機械的故障をもたらすものだった。

SCP-050はライト博士のオフィスに移動した。
SCPオブジェクトを使うなと何度言えばry



……とまあ、ハッキリ言って理念はどこ行ったと言わんばかりの大騒動であった。タチが悪いのはO5が最低一人、最大で全員がこの騒ぎに加担していることだろう。コイツミーム汚染でも起こしているのではなかろうか。
ともあれ、現在このオブジェクトはライト博士が所有している。

しかし、歯止めがかかった様子がない以上また何か起こるのでは? と思う方もいるだろう。
実はこの騒ぎ、現在はlolに過ぎるということで削除されているが、この一連の騒動の結末に当たる最後のエントリーがあった(不自然に終わっているのはそれが理由)。
それがこれ。



・ライト博士→[[SCP-073]]
&bold(){カインさん参戦。}
財団内部のバカ騒ぎを見かねたカインは、この騒動を収束させようと一計を案じた。
結果、彼はあろうことかSCP-030「ホムンクルス」、SCP-890「常識はずれの外科医」、SCP-953「妖狐変化」、SCP-1083「多重人過去障害」、SCP-1846「とうもろこしの使者」、SCP-1880「多貌の宝玉」、その他知性と発話能力を持つ多数のSCPオブジェクトと結託。
SCP-1880の実験中に、みんな揃って童謡「漕げ漕げお船」を歌い出すという異常行動を起こして財団内部を非常厳戒態勢に陥れた。
そして、SCP-598「感覚のある色」の収容室へ向かうライト博士をカインが不意打ち、顔面にパイを投げつけた。
SCP-050はカインの居室に移動した。
これほど大掛かりなイタズラはカインでなければ出来ないし、彼に仕掛ける意味もない、ということで何とか騒ぎは収束した。


追記・修正はSCP-050の所有者になってからお願いします。

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#right(){
SCP-050 - To The Cleverest
by TheDuckman
www.scp-wiki.net/scp-050
scpjapan.wiki.fc2.com/wiki/SCP-050(翻訳)
この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。
}
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#include(テンプレ3)

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- 元祖「たのしいざいだん」って感じのオブジェクトだな…今の日本支部じゃちょいと許されん流れだけど楽しそうで何よりだ  -- 名無しさん  (2016-12-09 21:52:48)
- というか本部のほうが案外ネタに走った時の爆発力でかいよ 日本支部はかなり厳格な人が多い  -- 名無しさん  (2016-12-09 22:08:06)
- カインさん複数のオブジェクトと共闘してサルの像捉えるとかすげえノリいいなwwww  -- 名無しさん  (2016-12-09 22:35:55)
- ダミー文末とO5のコメントでどんな恐ろしい正体が明かされるかと思いきや、頭のいいバカ達の乱痴気騒ぎを見せられたでござる  -- 名無しさん  (2016-12-09 22:44:27)
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