&font(#6495ED){登録日}:2018/04/08 Sun 00:46:00 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&color(#ff0000){運命の行方 人生の岐路 日常の迷路で人は時に道を失う}}} #center(){&bold(){&color(#ff0000){そんな時 道を尋ねる案内人 占い師は 君に選択の矢を与えるだろう}}} #center(){&bold(){&color(#ff0000){時に薬 時に毒 道標となる不思議な力}}} #center(){&bold(){&color(#ff0000){それを操る条件は 十五を過ぎた少女であること}}} #center(){&bold(){&color(#ff0000){時に女神 時に魔女 占い町の乙女たち その名は うらら}}} 「うらら迷路帖」は、芳文社の『まんがタイムきらら』で連載中の4コマ漫画、およびそれを原作とするアニメ作品。 もともとは姉妹誌の『まんがタイムきららミラク』で連載していたが、同誌の休刊により2018年1月より『まんがタイムきらら』本誌に移籍した。 作者ははりかも。本作は氏の代表作である。 2017年1月にテレビアニメが放送開始された。既刊5巻(2018年1月時点)。 *◆概要 占師の町、『迷路町』にやってきた、一人前のうらら(占師)を目指す少女たちの奮闘を描いた物語である。 まんがタイムきらら系の4コマ漫画らしく個性豊かな美少女を描いた作品であるが、 「占い」がそもそも未来予知や読心術など超能力であることもあり、いわゆる日常系ではなく&bold(){ストーリーは超能力バトル漫画に近い。} 主人公一行はそれぞれに明確な目標を持ち、それに向かって切磋琢磨し困難を乗り越えながら、うららとしても人間としても成長していく。 もちろん百合要素もある。 迷路町の街並みや占い、服装などが和風で、雰囲気の良さや世界観に定評がある。 *◆あらすじ 占いの町・迷路町。ここは不思議な力を操り、人々に道を示す『うらら』と呼ばれる占師が集まる町。 そこにやってきた千矢は、山育ちで動物に好かれるけれど、一般常識のない女の子なのでした。 そんな彼女は紺と小梅という同い年の少女に出会います。 2人は千矢と同じく棗屋という占い処への招待状を持っていました。 それはもちろん、占いを学ぶため。棗屋の人見知りな妹ノノも加えて、4人の生活が始まります。 占の都の迷路帖。『うらら』を目指す少女たちの日々。これより開幕です。 *◆用語 ・&bold(){迷路町} 占いの町。不思議な力を操り、人々に道を示す『うらら』と呼ばれる占師が集まる町。 運命の行方、人生の岐路に迷った大勢の人々が『うらら』による占いを求めてやってくる。 占いを行う店(茶屋)以外にも飲食物を売る屋台のような店や甘味処、占い道具(占物)を売る店などもある。 また町の警備に当たる「警ら隊」も存在する。 街並みは和風で中央には高い塔が聳え立ち、道は複雑で迷路のようになっている。 町は一から十までの番地に分けられ、うららの位と同じ番地までしか入ることができない。 また町の中央ほど位が高くなければ入れない。 なお、街並みや雰囲気は番地によって多少違う。 地下には巨大迷路、通称「呪われた大蛇の胃袋」があり、上位のうららですら遭難しかねない。 迷路町には八百万の神様が住んでいると言われていて、うららはその神様の力を借りて占いを行う。 女性しか住むことができず、男性は昼間の客しかいない。 ・&bold(){うらら} 迷路町に住む占い師。不思議な力を使って人生の道に迷った人々に道を示す案内人。 うららになる条件は15を過ぎた少女であること。 茶屋に弟子入りして様々な占いの修行を積み、昇級試験に合格することで一人前と認められる。 占う方法はうららによって様々だが、共通するのは迷路町の八百万の神様の力を借りて占い、迷い人へと伝えるということ。 そして迷路町の神様自体について占うことは最大の禁忌であり、これを行うと二度と占いができなくなる。 うららには一から十までの位がある。一番上が一番占(いちばんうら)、一番下が十番占。一番占は数えるほどしかいない。 うららは自身の位に対応した札を免許証として持つ。位を上げるには昇級試験を受けて合格しなければならない。 当然、上位のうららほど占いの力は上であり、占いの報酬も高くなる。 しかし全く手がかりのない物を探すのは一番占でも難しい。 |&font(#ff0000){一番占}|一人前、仕事を受けられる|茶屋の主人になれる| |&font(#ff7800){二番占}|~|~| |&font(#ffb74c){三番占}|~|~| |&font(#ffdc00){四番占}|~|~| |&font(#ffdc00){五番占}|~|~| |&font(#b8d200){六番占}|~|どこかの茶屋に所属する| |&font(#008000){七番占}|~|~| |&font(#008000){八番占}|見習い|~| |&font(#008cff){九番占}|~|~| |&font(#0000ff){十番占}|~|~| //・&bold(){祝詞}// *◆主な登場人物 ●&bold(){&font(#ff0000){千矢(ちや)}} CV:[[原田彩楓]] 本作の主人公。五殿山という人里離れた秘境で育ち、顔も名前も知らない母親に会いに迷路町にやってきた野生児。 地面に届くほどの長く白い髪と赤い瞳が特徴。ハサミ恐怖症であるため髪を切らない。 八重歯があり、野生が目覚めるとケモミミが立つ。 山で狩猟生活を送ってきたため驚異的な身体能力を持つ。 迷路町の高い壁を跳び登り、関所を通らず乗り越えようとしたり、壁の上を走り回ったりできる。 嗅覚にも優れ、匂いの微妙な違いから食事、迷い猫の出処、果ては人格までを判別できる。 動物に好かれやすい体質で、気がつくと見ず知らずの動物たちが近くに寄っている。動物を手懐けるのが得意。 一方で迷路町や学校のことを何も知らなかったり、謝罪の時はお腹を見せたりと一般的な常識や恥じらいに欠ける。 衣服を着るのを窮屈がり、外に出る時でも露出の多い服装で、室内ではほとんど下着姿のこともある。また基本的に裸足である。 必要に駆られてしっかり服を着る時もすぐに脱ごうとするが、身だしなみをきちんと整えた姿は大変な美少女。 嬉しいことがあると相手の顔を犬のように舐めることがある。 性格は底抜けにポジティブで直感的。そのまっすぐな言葉で周囲の心を打つことも多い。 未来予知をも行ううららを目指す身にあってなお、「&bold(){わかんないことがあった方が多分楽しい}」という価値観を持っている。 反面、頭はいい方ではなく、占物の扱いも不得意。他の3人が得意な占いを見つけて成長していく中、自分には得意な占いがないことを悩んでいた。 九番占試験において"くろう"を使った占いに目覚めるも、うまく扱いきれずにいた。 くろう占いに似ていることから後に時江に水晶占いを教わり修め、その時に占いの本質「相手を想うこと」を見出した。 くろう占いの時には赤い目が水晶のようになる。 迷路町にきた目的は母親を探すことであるが、佐久に諭された後は一番占を目指すようになる。 ●&bold(){&font(#b8d200){巽紺(たつみ・こん)}} CV:[[本渡楓]] 見習いうらら。十番地の名門茶屋・巽屋の一人娘。 狐の耳を思わせるリボンをつけている。着ている着物は右側が青緑色で左側が朱色の一風変わった物。 名前や容姿は狐を思わせるが、本人は油揚げが苦手。尻尾は生えていない。 二番占で母親の時江のことをとても尊敬しており、幼い頃からいつか追いつきたい・追い越したいと考えている。 そのため幼い頃から占いの勉強に励み、成績優秀で真面目。一行の中では最も占いの知識に長けている。 一方で幼い頃から一人で勉強ばかりしていたために児戯から禁呪まで仲間と共に何かすることに強い憧れを抱いている。 特に千矢のことは、&bold(){ともに一番占を目指す最大のライバル}と認めており、同時に最大の信頼や&color(hotpink){それ以上の感情}を寄せている。 母譲りの負けず嫌いな性格で、うららとしての成績はもちろん、母や千矢を誰かにとられそうになるとヤキモチを妬く。 また優等生ゆえの脆さも持ち合わせており、些細なことで落ち込むことも多い。 得意な占いは狐狗狸占い。幼い頃から愛用の占いである。 迷路町に来てから一度占いに失敗しお狐様にとりつかれたことがあるが、 その経験から修行を積んでお狐様を硬貨ではなく自分自身に降ろせるようになった。 自分自身にお狐様が降りている時は格段に占いの精度が上がるが、現在のところお狐様の行動をうまく制御できないため、 美少女の体で動物同然の振る舞いや千矢への過剰なスキンシップを止めることができず恥ずかしい思いをしている。 ●&bold(){&font(#ff69b4){雪見小梅(ゆきみ・こうめ)}} CV:[[久保ユリカ]] 見習いうらら。雪見財閥の令嬢でお嬢様。 西洋趣味の持ち主で、彼女の持ち物には随所に西洋風・魔女風の物が見られるが、 これは幼い頃に出会った憧れの人のマリに影響を受けたものである。 服装も魔女風の西洋着にリボンをつけた上に丈の短い和服を肩出しで着ている。 正装の時はさらにマリからもらった魔女の帽子と箒を身につける。 髪は紫色でツインテールにしている。 うららを志したきっかけはマリに弟子入りの条件として"この国一番の魔女になること"すなわち&bold(){一番占になること}を課されたこと。 マリには年に三六五通の手紙を書くなど、"世界で一番憎らしくて世界で一番大好きな人"と想っている。 一行のムードメーカーでトラブルメーカー。 「月刊倫敦」という小説雑誌を愛読しており、小説のような妄想設定や物語を考えるのが好き。 また甘いもの・あんみつが好物であり、食べ過ぎてお腹が柔らかくなってきているらしい。ダイエットは苦手。 得意な占いは振り子占いとタロット占い。 振り子には「ユレールちゃん」と名前をつけて、八歳でハーフの美少女という設定をつけている。 ●&bold(){&font(#0000ff){棗ノノ(なつめ・のの)}} CV:[[佳村はるか]] 見習いうらら。棗屋の娘で、主人・ニナの妹。髪は金色、瞳は青色。幼児体型を気にしている。 人見知りな性格で、最初はいつもニナの背中に隠れていた。特に男性とはほとんど話せない。 幼い頃に母を亡くしており、形見の人形(マツコ)を大切にしている。 いつもニナや佐久に守られてきたこともあり自分に自信がないが、彼女の祝詞は歌になっており、一行の誰よりもうまい。 歌には癒し効果・催眠効果があり、天使の歌声と称される。 姉・ニナのことをとても尊敬しており、ニナの夢(一番占になること)を応援したいと考えている。 ニナは棗屋の主人、先生として忙しいため、その手伝いができるように五番占を目指している。 得意な占いはマツコを使った人形占い。 マツコが喋る時はノノの腹話術であるが、人格はある程度独立しているようにも描写され、ノノに対して助言したり励ましたりする。 ●&bold(){&font(#ffdc00){棗ニナ(なつめ・にな)}} CV:[[茅野愛衣]] 棗屋の主人で五番占。ノノの姉で20歳。 ノノと同じく髪は金色で瞳は青色。 母を亡くしており、棗屋の先代が高齢であったことと、妹・ノノに占いを教えたいという想いから五番占になると同時に棗屋の主人になった。 千矢たち4人の先生であり、生徒たちのことを大切に思っている。 先生・主人として時に厳しく生徒を指導する一方、性格そのものは大袈裟で子供っぽいところがあり、些細なことで涙目になっては佐久に泣きついている。 得意な占いは茶葉占い。自分の運命の人との出会いを占うことが日課。 なお、好みは「占の仕事や家族のこと、そして可愛い生徒たちを大事にしてくれる人」。 ●&bold(){&font(#800080){色井佐久(いろい・さく)}} CV:[[諏訪彩花]] 迷路町警ら隊十番地隊長でニナの幼馴染・同い年。周囲からは専ら佐久隊長と呼ばれている。 髪は朱色のショートカットでボーイッシュな印象。男言葉で話し、木刀を携帯している。 真面目で規律に厳しく違反行為には身内であっても容赦しないが、根は優しい。 色恋や破廉恥なことに特に疎く、千矢の破廉恥な行動によく赤面して慌てたり倒れたりしている。 その容姿や人格から、部下を含めた周囲の女の子からの人気が高く「おっかけ」が多数存在するが本人は気づいていない。 かつてはニナと同じくうららを目指しており、九占塾ではニナと同期であったが、あるきっかけからうららをやめて警ら隊に転向した。 得意だった占いなどは不明。 *◆テレビアニメ 2017年1月より、J.C.STAFF製作でテレビアニメが放映された。 内容は九番占試験まで。 高いクオリティのストーリー・キャラクターデザイン、中毒性の高いOP・EDにもかかわらず、 人気は低迷し円盤の売り上げは平均700枚前後となった。残念ながら2期は到底期待できない売り上げである。 イラスト投稿サイト・動画投稿サイト、果ては同人誌についても本作を題材にしたものは、アニメ化作品としては少ない。 この原因は時期が悪かったことと言わざるを得ない。 2017年冬アニメといえば、美少女アニメのジャンルにおいても 『[[ガヴリールドロップアウト]]』、『[[小林さんちのメイドラゴン]]』、そして『[[けものフレンズ>けものフレンズ(アニメ)]]』が放映された大豊作のクールであり、 特に『けものフレンズ』は社会現象にまでなって界隈の話題をかっさらってしまった。 さらにニコニコ動画では2話以降完全有料、生放送なしであったことも手伝い、 本作は高クオリティーながら認知度が上がらなかったと考えられる。 ニコニコ動画での有料配信は現在も行われており、amazonプライムビデオでも同じく有料配信されている。 ぜひ一度視聴されてみてはいかがだろうか。 **主題歌 オープニングテーマ「夢路らびりんす」 歌 :らびりんず(千矢(原田彩楓)、紺(本渡楓)、小梅(久保ユリカ)、ノノ(佳村はるか) シングルCDには全員verの他にそれぞれのソロverも収録されている。 エンディングテーマ「go to Romance>>>>>」 歌 : Luce Twinkle Wink☆ なおLuce Twinkle Wink☆はアイドルグループで、本アニメと直接関係はない。 #center(){&bold(){&color(#ff0000){ここは迷路町 未だ謎多き占いの町}}} #center(){&bold(){&color(#ff0000){少女の夢の いかにやいかに}}} #center(){&bold(){&color(#ff0000){迷うべからず 矢の指す方へ}}} #center(){&bold(){&color(#ff0000){明日に何が待とうとも}}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 2期どころか、薄い本まで全然見当たらない始末…ホントに時期が悪すぎた。 -- 名無しさん (2018-04-08 00:53:56) - 某笑動画でも一週間最新話無料配信もやらなかったんだよね…ハードルが高すぎたよ。 -- 名無しさん (2018-04-08 08:01:20) - アニメの出来は良かったのにな。漫画は全巻買ったわ -- 名無しさん (2018-04-08 11:18:28) - 占いの時の祝詞も地味に好き 7・5のリズムが心地いい -- 名無しさん (2018-04-08 11:56:36) - 千矢が腹を出してにわかに注目されたが、その後フレンズのジワ売れに反比例して名前を見なくなったという印象がある。つまるところ「時期が悪すぎた一作」という結論に落ち着いてしまう。 -- 名無しさん (2018-04-08 18:51:51) - 本当にあのクールは大豊作だったからなあ… -- 名無しさん (2018-04-08 22:35:18) - また評価されてほしいもんだ。きららファンタジアである程度有名になったりしてもいい -- 名無しさん (2018-04-08 23:29:30) - ↑2 この作品も、間違いなく大豊作の一つではあるんだけどね。他が強すぎて、「オリンピックの決勝戦で4位になった人」みたいになっちゃってるよね。惜しい。 -- 名無しさん (2018-04-09 00:17:22) - dアニメ未配信も地味に痛かったと思うんだ -- 名無しさん (2018-04-09 05:23:00) #comment #areaedit(end) }