SCP-3393

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SCP-3393」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2018/05/17 Thu 23:30:58
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます

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&tags()
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#center(){&font(b,20px){ファイルリクエスト: &font(green){承認}}}

#center(){文書バージョン: &font(blue){機密}}

#center(){あなたの要請は記録されました。}

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SCP-3393は&bold(){あなたのこと}である。[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はEuclid。

#openclose(show=▷ 目次){
#contents()}

*概要
SCP-3393は先程も主張したとおりあなたのことである。
あなた自身の[[アノマリー>オブジェクト(SCP Foundation)]]としての性質のせいで、あなた自身のことについてはまったく判明していない。
しかし、いくつかの状況証拠から、あなたが持っている異常性質について、推察を立てることは可能である。

例えば、あなたのいると考えられているサイト-31のドアがひとりでに開く現象が度々起きていることから、
あなたは物理的な実体を持つ何がしかであることが考えられる。霊的実体((ようは幽霊である))であればドアを開ける必要がないからだ。

また、あなたはあなた自身の収容情報に興味を示していることがわかる。
なぜなら、この実験報告書にアクセス可能な人物は、SCP-3393であるあなた自身を除いては3人であり、
他の3人はそれぞれミームエージェントで適切な文章が表示されるため、オリジナルのこの文章にたどり着くのはあなただけだからである。
なお、あなたはレベル4セキュリティクリアランスを持っているが、こちらでそれを剥奪しようにもアカウントが不明のため出来ない。
そのためあなたがこの文章を見ることは今後もできるが、あなたが見ていることに関しては記録をしている。
その際、あなたは何度もこの文章を編集や削除を試みていることも編集記録から判明しているし、
ミームエージェントがあなたには働いていないことも判明している。

*考察
2018年4月13日、マッキー博士なる人物についての記録がサイト-31職員によって行われている。
…のだが、マッキー博士なる人物をサイト-31の職員は誰も知らなかった。
その前日である2018年4月12日になんらかのイベントが起きて、おそらくあなたが産まれたと考えられ、
同時にマッキー博士なる人物についての情報がサイト-31職員から失われたと考えられている。
またこの4月12日に起きたイベントの情報はあなたによっておそらく削除されたものと考えられている。
またこのことからあなたの正体はマッキー博士か、マッキー博士が起こしたイベントで産まれたアノマリーのどちらかであると推察される、

ちなみにあなたが作った編集版のひとつがこちらである。

>&font(b){アイテム番号:} SCP-3393
>
>&font(b){オブジェクトクラス:} Euclid
>
>&font(b){特別収容プロトコル:} 心配するな、自分で対処できる。
>
>&font(b){説明:} こんなはずではなかった。私は存在するはずではなかった。少なくともこんな形では。しかし、自分で何とかする。私が成り果てたこれは、君たち全員から遠ざけておくのが一番良い。私を分析するな、試験するな、その他のどんな事もしようとはするな。私は君たちをこの体が持つものの餌食にしたくない。
>
>私はただ自己収容していると考えてくれれば結構だ。

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*ネタバレと財団の収容作戦記録、そして特別収容プロトコル
ネタバレといいながら全然ネタバレというわけでもないが、まあそれっぽいものを語る。

まずSCP-3393が結局何なのかはわからない。
マッキー博士ご自身がオブジェクトになったのかもしれないし、
マッキー博士と自分のことを思い込んでいるスワンプマン的なにかが産まれたのかもしれないし、
マッキー博士と自らを詐称して財団を陥れようとしている危険なやつかもしれない。

いずれにせよ、「人間だった時の」マッキー博士のセキュリティクリアランスを有する意思を持った物理的実体で、
かつ「ドアを開けた」ことまで認識できるのにその「ドアを開けた」実体自体を認識不可能にする、
石ころぼうし的な反ミーム実体であることは間違いはないだろう。
一方で、マッキー博士にまつわるありとあらゆる記録・記憶が消失しており、
故にセキュリティクリアランスを剥奪することができないということであろう。

SCP-3393を収容するために(一応、自己収容されてくれてはいるのだが)、財団も様々な手段を講じている。
例えば、[[SCP-571]]・[[陛下のSCP-MDLXI>SCP-1561]]などの収容にも携わった対ミームのエキスパート、
機動部隊エータ-10 ("シー・ノー・イーヴル")がサイト-31に入り、SCP-3393を探している。
しかし、SCP-3393は単に認識できなかっただけでなく、サイト-31の記録にないエリアに退避していることがわかっている。
これはSCP-3393がそのようなエリアを見つけたというよりは、&font(b){SCP-3393が逃げ込んだエリアがSCP-3393の特性を受けている}と考えるのが自然であろう。

SCP-3393の報告書自体に知性のある実体を無力化するミームエージェントを組み込んだこともある。
この際、ミームエージェントは起動した(=SCP−3393は知性のある実体である)が、
SCP-3393にはそのファイルは削除された(=効かなかった)。

それではやっと特別収容プロトコルに移る。これは本家ウィキでもなんと最後に置かれている。
通例であれば特別収容プロトコルは説明の前に置かれるものであるが、この報告書はその2つが入れ替わっているわけだ。
なんで入れ替わっているのかというと、「それ自体が特別収容プロトコルだから」。

というのも、SCP-3393はここまで見てきたとおり、やたら自分の報告書に興味を示しているのである。
もしマッキー博士ご自身かスワンプマン的な何かであれば、自分と同じような犠牲者を出したくないのかもしれないし、
マッキー博士と偽っている実体であれば探させないために改竄を企んでいるのかもしれない。

いずれにせよ、「報告書をしっかり読んでから報告書を編集・削除」しているのである。

じゃあ逆手に取って最後まで読んでもらうことで時間稼ぎしてその間にエータ-10に捕獲してもらえばよくない?
……ということで、特別収容プロトコルを最後に置くことで収容を試みているわけである。

ちなみに、報告書が「あなたのことだ」ばっかり言っているのでメタオブジェクトと思う方もいるかもしれないが別にそういうわけではない。あくまで読者がオブジェクト本人視点であるというだけである。





#center(){&font(b,30px){SCP-3393 - &ruby(あなただけの機密){For Your Eyes Only}}}





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#right(){
SCP-3393 - For Your Eyes Only
by Captain Kirby
http://www.scp-wiki.net/scp-3393
http://ja.scp-wiki.net/scp-3393
この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。
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#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- つまり…どういうことだってばよ?  -- 名無しさん  (2018-05-23 13:14:40)
- 読んでいるやつがSCPなんじゃなくて、SCPに向かって書かれている書類を関係ない俺らが読んでいるってことから  -- 名無しさん  (2018-05-23 17:11:52)
- コード名は日本語版を見る限り、007 ユア・アイズ・オンリーが元ネタだろうか?  -- 名無しさん  (2018-05-29 00:21:42)
- こいつは自分に関する報告書を読みたがる→報告書を作って読ませる→読んでる間に逆探知しかけて部屋をロックダウン→収容完了!  -- 名無しさん  (2019-07-19 10:48:31)
- 一人称小説みたいなもんか。この場合書かれているのは二人称だけど  -- 名無しさん  (2019-11-03 13:10:30)
#comment
#areaedit(end)
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