宇宙の騎士 テッカマンブレードⅡ

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宇宙の騎士 テッカマンブレードⅡ - (2014/03/14 (金) 21:35:38) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/06/08(金) 03:39:32
更新日:2024/03/18 Mon 22:27:44
所要時間:約 7 分で読めます








あの日の事は、今も忘れていない。
お気に入りの白い麦わら帽子をかぶり、心地よい夕方の風に吹かれ、空も麦も赤く燃えていた。
すべてが赤く輝く中で、私は一人の魔人に会った。白い…優しい魔人に。
そしてその日、私はお気に入りの白い帽子と、両親と…

人間である私を失くした…




『宇宙の騎士 テッカマンブレードⅡ』はタツノコプロが1994~1995年に製作したOVAシリーズ(前期3話、後期3話。全6話)

1992~1993年に放映された『宇宙の騎士 テッカマンブレード』の続編である。


前作の主人公、Dボゥイの苦悩と悲しみ、戦いを描いたシリアスで燃える雰囲気が魅力だったSFアニメと違い、本作はそんなシリアスさとは打って変わって美少年美少女達が活躍するという明るめの内容である。

前作とはあまりにも雰囲気が異なっている上に表向きの主人公が世界観に似合わない非常に痛いキャラであるため、一般的にファンからはこの作品は「黒歴史」として認定されている。


実はこの作品よりも前に前作と本作の中間の話である「幻の二年後」という話が本来は正当の続編となるはずであったが、あかほりさとるの余計な一言によって没となってしまった。
まあ、あのヘヴィな物語を連続でやるのはスタッフ的にもきついだろうが、あの話を知らないと理解できない要素が多いのもなんとも…。


◆ストーリー

前作から十年後……ラダムによる地球侵略が阻止された後、ラダムによって地球各地に植えられたラダム樹に取り込まれてしまった人達を救出する手段が見つかり、次々と解放されていった。

解放された人達はラダム樹に取り込まれている間に素体テッカマン(武装していないテッカマン)としてフォーマットされており、彼らの能力によって荒廃していた地球も短期間で復興していた。

そんな中、ラダムが再び地球を侵略しようとしていることを知り、新生スペースナイツは地球の技術で素体テッカマンを新たな戦闘テッカマンへとフォーマットさせようとしていた。

その候補に選ばれた少女、ユミ・フランソワは適性検査では散々ではあったものの新生スペースナイツの一員、テッカマンイーベルとして加わることになった。

彼女には幼い頃からの憧れの人がいた。「白い魔人」テッカマンブレードに憧れるユミは、再び侵略してきたラダムを相手に奮闘しようとする……。


◆登場人物

【新生スペースナイツ】


◆ユミ・フランソワ/テッカマンイーベル
CV:國府田マリ子
本作の表向きの主人公。次回予告も彼女が担当している。
「白い魔人」テッカマンブレードに憧れている、脳内お花畑の少女。
本来はただのメカニックであったが、何故か新生テッカマンの一員として抜擢される。
フォーマット中の事故によって最強チート兵器、リアクター・ボルテッカを装備してしまった幸運なテッカマン。
ただし、それ以外で活躍することはほとんどなく、本人そのものは弱い。
なお、第3話で「Dさんの「D」って……ドリームの「D」ですか?」は空気の読めない彼女が口にしたもの。
スパロボWでは名言へと昇華されたのは有名。


◆ダービット・クリューゲル/テッカマンゾマー
CV:置鮎龍太郎
本作の真の主人公(理由は後途)
「アイドルテッカマン」と呼ばれている金髪のプレイボーイ。
でも実は年増のアキが好きなオバコンであり、そしてホモ(これも理由は後途)
地球製テッカマン三人組の中ではボルテッカを除いて一番強い。


◆ナターシャ・パブロチワ/テッカマンベスナー
CV:本多知恵子
地球製テッカマン三人組の一人である女性。
非常にプライドが高く、ユミがテッカマンになったことを初めは認めなかった。
扱いがやや空気であり、目立った活躍は少ない。
地球製テッカマン三人組の中では総合能力が優秀な天才であるが、ダービットほど強くはない。
リアクター・ボルテッカは彼女が装備するはずだったが……残念。


◆如月アキ/テッカマンアキ
CV:林原めぐみ
前作のヒロインだったが、今回は新生スペースナイツのチーフ。
十年も歳を食ってすっかり老け、化粧も濃くなってしまった。
前作の献身的で無力だった様が一転し、自らテッカマンとなって戦う鬼と化す。単純な戦闘能力は三人組を凌駕する。
また、今回はやたらとサービスシーンが多い。


◆ハヤト・カワカミ/アニタ・ブラニガン/ゴリアテ・バージナル
CV:高木渉/渡辺久美子/相沢正輝
地球製テッカマン三人組をサポートするパイロット達。
熱血漢な少年がハヤト、ボーイッシュな外見の女性がアニタ、ごつい大男がゴリアテとなっている。


◆本田
CV:飯塚昭三
スペースナイツのメカ主任。前作から引き続き登場。
さすがに十年も経ったせいか相当老けているが、その分貫禄が増している。


◆Dボウイ/テッカマンブレード
CV:森川智之
前作の主人公にして、「白い魔人」ことテッカマンブレード。
前作エピローグの悲劇から色々あって、ようやく元に戻れました。
本作ではペガスを使わずに直接テッカマンに変身する他、タイムリミットも無くなり、戦闘能力も地球製テッカマンを遥かに凌駕する。
本作に登場するラダムは純粋な侵略者であるため、容赦なく蹂躙していく。


◆ラダム
本作のラダムは他の星でラダムに侵略されて尖兵と成り果てた異星人テッカマンとして登場する。その数は非常に多く、姿形も様々。
また、前作のラダムテッカマンとは勝手が違うために戦闘能力は地球製テッカマン達と大差ない。



【前期のストーリー】

テッカマンとして戦う厳しさを味わいながらも成長していく新生スペースナイツのテッカマン達。

そんな中、ユミは基地内で出会ったDボゥイに恋焦がれてしまうが、彼が上官のアキの恋人であることも知ってしまう。

ユミはその事実に嫉妬し、「チーフのように強くなればあの人は私を認めてくれる」と考えハヤトを巻き添えにして単独でラダムを倒そうと宇宙へ飛び出す。
追いかけてきた他のメンバーだが、ラダムが巨大な艦隊を地球にぶつけようとしているのを目撃したため、そのまま迎撃に移る。

圧倒的な敵の数に苦戦する中、「白い魔人」テッカマンブレードがテッカマンアキと共に参戦したことで形勢は逆転。

ユミのリアクター・ボルテッカとブレードのボルテッカの合体技によって艦隊を全滅させることに成功する。

そして、ユミは「いずれDボゥイは自分のものにしてみせる」と、空気の読めない宣戦布告をアキに叩きつけ、仲間達と共に地球へ帰還していった……。



私はもう悲しい夢を見ない。
だって、私の夢は現実になって、そして続いていくのだから。

私はユミ・フランソワ…
テッカマンイーベル!




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この物語は、ここからが本番だ。




俺って奴は進歩がない…。

ガキの頃、あの人を見た時から、何も変わっちゃいない。
たった一つ、変わったことと言やあ…フッ…

あん時からずっと、俺はあの人の影しか目に入らねえ。

例えそれが、虚しい事とわかっちゃいても…


この作品、前作とは打って変わった内容であるにも関わらず商業的には成功したため、1995年に後期3話が作られた。
その内容は前期3話の明るさが嘘のような前作にも劣らぬシリアスさであり、さらに幻の二年後編を踏まえたストーリーとなっているために前期3話は黒歴史だが、後期3話は高く評価するファンが割といる。


【後期のストーリー】

三度目のラダムの侵略が失敗に終わってからしばらく後、Dボゥイが何者かの手により瀕死の重傷を負わされた。

彼を倒せるのはテッカマンだけであり、スペースナイツのメンバーはラダムの新たな暗躍であるとして謎のテッカマンを追跡する。

しかし、そのテッカマンの力は地球製テッカマン三人組はおろか、アキでさえ歯が立たないほどに強く、スペースナイツは敗北を喫してしまう。

謎のテッカマン、テッカマンデッドの正体はラダムではなく五年前に発生した素体テッカマンによる大暴動、「プラハの黒い九月」の生き残りであった。

ダービットはそのテッカマン=デッド・エンドと意気投合する中、お互いがプラハの生き残りである事実を知る。



傷ついた二つの心は、まるで運命に導かれたように触れ合う……。


◆後期の登場人物

【プラハのテッカマン】
◆デッド・エンド/テッカマンデッド
CV:優希比呂
プラハの生き残りである少年。名前は「行き止まり」を意味する。
とても男とは思えないほどに美しく、ダービットも初めは女と間違えたほど。
前作のラダムのシステムによるテッカマンであるためにブラスターテッカマンに匹敵するほどケタ違いに強い。


◆フレイル/テッカマンミハエル
回想にのみ登場するプラハの黒い九月の首謀者。
異星人テッカマンと融合した元スペースナイツの女性であり、非常にグロい姿をしている。
幻の二年後編が没になった関係で、色々と謎が多い存在。


【プラハと関わりのある人達】

◆ダービット・クリューゲル
プラハの生き残りであり、暴動当時は街に残っていたが、ミハエルを倒したアキによって街を核で焼かれる前に連れ出される。
後期は彼が主軸の話であり、ユミは完全に空気。
デッドとの件によってホモ認定される。
しかも、スパロボで「男に走った」と言われてしまうレベル。

◆ナターシャ・パブロチワ
スペースナイツと反目している連合軍参謀長の娘。連合軍がプラハを消し飛ばした件により父を憎み、家出することになる。


wiki篭り、頼むからその手でこの項目を追記して、修正しておくれよ!
同じ物語の記憶を持ったあんた達になら、俺は…俺は!!

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