登録日:2010/04/14(水) 00:15:04
更新日:2023/02/11 Sat 15:33:32
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くのぎ ひまわり
主人公、四月一日君尋(わたぬき きみひろ)のクラスメイトであり、明るく笑顔を絶やさない可愛い女の子。
お菓子や占いが好きでやや天然な至って普通な女子高生。
四月一日にとっては笑顔を見るだけで一日ご機嫌になれる女神様である。
…しかし侑子さん曰く『その子はアナタの幸運の女神ってワケじゃあ、ないと思うわよ』
実際は幸運の女神どころか関わる度に良くないことが起こりまくっている。
デスブログに匹敵する勢いで。
しかし四月一日はアホの子なのでお構いなしである。
あまりの黒い疑惑から、ひまわりちゃんラスボス説や黒幕説が囁かれるほどであった。
以下、ひまわりちゃんにまつわる『偶然』の出来事
- ひまわりちゃんに帰り道で偶然出会いお茶に誘われる→目の前で交通事故
- ひまわりちゃんからエンジェルさん(狐狗狸さん)事件の解決を依頼される→屋上から落ちかける
- ひまわりちゃんが封印のかかった筒に触る→封印が解けて中身の『猿の手』により持ち主は最終的に破滅
- ひまわりちゃんから本を借りる→字を食べる『本の虫』が潜んでいて近くにあった貴重な本が白紙に
- ひまわりちゃんと初夢の話をする→ひまわりちゃんの悪夢を買い取る羽目に
- ひまわりちゃんと指切りをする→後に急に小指が痛んで、その拍子に持っていた風呂敷が風で飛び、取りに行った先で死体に遭遇
- ひまわりちゃんにおはよ、と肩を叩かれる→その肩が二階廊下の窓に触れた瞬間、窓が外れ二階から窓硝子ごと落下し出血多量で…
ひまわり「やっと気付いた?」
ひまわり「いつ言ってくるかなっておもってたけど 随分かかったね」
ひまわり「初めて、帰り一緒になった時もそうだったでしょ?カフェに行こうって誘ったら、その先で交通事故があって。次は、百物語の時怖い目にあって。お願いしたエンジェルさんの時もそうだったよね」
ひまわり「さすがに、もう話かけたりして来ないかなって思ったんだけど 四月一日君相変わらずなんだもの」
友人が事故に合うなんていつもの事
可愛がってくれた近所のお姉さんは自殺未遂
担任の先生は不倫相手に刺される
笑顔で幼い頃の話を淡々とするひまわり
心配した祖母に連れられ神社に行った際、そこの神主から自分には何も取り憑いてないし、何かの御使いでも、特にそういった力がある訳でもない普通の人間だと言われる。
しかしその後、神主は凄く可哀想なものを見るようにひまわりを見てこう告げた。
『でも、この子は他人を不幸にします。自分で相手を選べません。自分を産み出した御両親以外すべて、です。在るんですよ。話すだけ、触るだけ。関わるだけで、他人を不幸の道筋へ向かわせてしまうものが。人間でも。いえ、人間だからこそ在るんです』
その数日後、ひまわりの祖母は亡くなった。
ひまわり「じゃ、四月一日君お大事にね。今までお弁当有り難う。凄く美味しかったよ。」
ひまわり「さよなら。」
四月一日「待ってひまわりちゃん」
四月一日「ごめんね。」
ひまわり「…何が?」
四月一日「だから、吃驚させちゃった事だよ。おれ、いきなり落ちたから。治ったらお詫びにひまわりちゃんにだけ何か作るね」
ひまわり「あたしの話 聞いたよね」
四月一日「うん でもおれはね、ひまわりちゃんがお菓子くれたら天にも昇る気持ちだし、ひまわりちゃん見ただけで一日ご機嫌だし、ひまわりちゃんが四月一日君って呼んでくれて、おれに話しかけて笑ってくれる。全部良い事だよ」
四月一日「おれ ひまわりちゃんと会えて 本当に幸せだよ」
ひまわり「今度は 死ぬかもしれないよ」
四月一日「死なないよ」
四月一日「おれ、ひまわりちゃん大好きだから、泣かせたりしないよ」
ひまわり「…莫迦だね、四月一日君」
ひまわり「シフォンケーキがいいな。イチゴのシフォンケーキ。クリームもピンクなの」
四月一日「うん。任せて」
ひまわり「じゃあね四月一日君」
四月一日「またね」
ひまわり「…またね」
ひまわり「四月一日君の嘘ツキ。泣かせないって言ったのに」
ひまわり「でも、会えて幸せだって言ってもらえたのは初めてだったよ」
涙を流すひまわり
ひまわり「…四月一日君が死なないで、良かった。」
ひまわり「対価に四月一日君の傷跡引き取って良かった」
彼女の願いは四月一日の命を救う事
願いを叶える魔女が彼女に求めた対価は四月一日が負った背中一面に及ぶと思われる傷跡を彼女が引き取ることだった
傷跡を引き取ったあとに髪型を後ろに下ろすようになった
おそらく、傷跡を四月一日に見られないようにするため。
また、四月一日は彼女の対価を知らない。