RE:I AM

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RE:I AM - (2016/08/21 (日) 17:33:17) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2015/02/07 (土曜日) 23:50:00
更新日:2024/03/16 Sat 10:41:48
所要時間:約 2 分で読めます




掴む軌道も咲く光も 乾いた心のせいでモノクロに見えた


忘れないよ今日の景色を ありふれた願いが足元を


照らしてくれる…





「RE:I AM」とは、「機動戦士ガンダムUC ep6 宇宙と惑星と」の主題歌である。
歌:Aimer
作詞・作曲・編曲:澤野弘之


機動戦士ガンダムUCのOVAは全7話で構成されているが、EP5の直前あたりまでは全6話の予定と公表されていた。
6話では収まりきらない内容を描ききるためという、ファンにとっては嬉しい理由での変更であるが、EP6を最終話と想定していた企画当初の名残か、全編のエンディングテーマとしても通用するほどの壮麗さと切なさを詰め込んだ名曲に仕上がっている。


製作陣からもこの曲を高く評価されたAimer氏は、なんとEP7の主題歌「StaRingChild」も続けて担当することとなった。
こちらも、「RE:I AM」の人気によって上がったハードルを見事に乗り越えた名曲で甲乙つけがたい……というより、「RE:I AM」から続くようなイメージで作られた曲なので、二曲そろってこそガンダムUCは完結すると言えるだろう。


さて、肝心の内容であるが、宇宙世紀の戦乱の中で大切な人を失って悲しみに沈んだ人々の心が、再び未来へと踏み出そうとするまでの過程が描かれている。
全体的に、もう会えない大切な人に会いたいという思いや、その人を失った自分の無力さを後悔する言葉が多い。
未来へ向かおうとする前向きな言葉が曲の終盤に集中していることから、戦乱で哀しみを味わった人達、つまりバナージやリディよりも上の世代の人達が、若者達に影響されて立ち上がるというイメージが強い。
この辺り、同じように哀しみからの前進をテーマとしつつも、より未来への希望や可能性を主体とした「StarRingChild」とは対照的である。


EP6のエンディングでは、絶望と憎しみに突き動かされてユニコーンを探すリディとバンシィの前に、フルアーマーユニコーンに乗ったバナージが駆け付け、そのままそのまま激しい交戦に入るという場面でこの曲が流れだし、そのまま二人の対決をよそに佇む月を背景にスタッフロールに突入するという演出。
本編中では、ネェルアーガマに集った多くの登場人物にとってのストーリーの山場があり、多くの視聴者はテンションが高まったままの状態で突入するエンディングである。
さらに、曲の導入部のコーラスと伴奏の圧倒的な厚みと、Aimer氏独特の安定と揺れを併せ持つ歌声と、登場人物にシンクロした視聴者の心に怒涛の勢いで浸透してくる歌詞も合わさって、曲の終わりまで鳥肌と涙が止まらなかった人も多い。


ちなみに、曲名である「RE:I AM」はアナグラムになっており、並べ替えると「AIMER」または「MARIE」となる。
「AIMER」はこの曲を歌うAimer氏のことである。
そして「MARIE」とは、作中の登場人物であるスベロア・ジンネマンの亡くなった娘の名前である。


追記・修正は娘のわがままを許してから。


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