バーチャルYoutuberとは、その名の通り仮想空間上にいるYoutuber…なのであるが、
ここではまず「Youtuberってなんぞや?」という所さんから説明する。
Youtuberの誕生
もともと、YoutubeというのはPayPalの社員だったチャド・ハーリー氏らによって産まれた動画投稿サービスであることはご存知であることと思う。
チャド・ハーリー氏らは、友人たちにパーティの動画を簡単に共有できるサービスがあればいいのに、と思ってYoutubeを作ったのである。
こうしてはじまったYoutubeは当初、テレビ番組のアップロードや既存動画コンテンツの集積場といったノリが強かった。
しかし2011年、挙げた動画を収益化出来るようになってからは、自前で面白いコンテンツを作ってそれを再生させるという投稿者が産まれてくるようになる。
そして、Youtube上で収入を稼ぐ彼らのことを、「Youtuber」というようになった。
彼らの中には問題行動などで世間を騒がせる人もいた(今もいる)が、
大概は音楽の演奏や講座、商品紹介などといった親しみやすいコンテンツをアップロードして注目を集めた。
そして2016年12月、世界初のバーチャルYoutuberキズナアイが登場する。
バーチャルYoutuberとは?
キズナアイを草分け的な存在として、基本的に「仮想空間上にいる、3Dモデルを使ったYoutuber活動」を行う者をバーチャルYoutuberという。
例えば、普通のYoutuberといえば、HIKAKIN氏のように、顔出しして「ブンブンハローYoutube」といった感じで挨拶して、
そのまま部屋やスタジオでなにかしらをする、というものだが、
バーチャルYoutuberは3Dで作られたバーチャル空間にいて、そこからYoutubeに動画をあげている、という設定をつけている。
つまりキャラは架空のもの…なのだが、彼女たち自体が割と自分たちが架空であることに平気で言及してしまう(メタネタ)。
それどころか、最近ではバーチャルのじゃロリ狐娘youtuberおじさんや届木ウカのように、
「バーチャルYoutuberなら理想の自分になれるよね!」というスタンスの、「3Dモデルを被った人」というアップロード者もいる。
リアル人物であるHIKAKIN氏らよりもはるかに海外でも知名度を獲得し、
彼女たちの動画には複数の海外語版字幕がボランティアで用意されるほど。
もはやYoutubeシーンは彼女たちを抜きでは語れないだろう。
彼女たちって言ってるけど男性のバーチャルYoutuberもいるからね。ばあちゃるとか。
主要なバーチャルYoutuber
キズナアイ
バーチャルYoutuber界の草分けにしてレジェンド的な存在。
インテリジェントなスーパーAIを搭載しているという設定だがどうみてもポンコツ。
生まれたての双葉をイメージしたというハート型のカチューシャや、ピンクのメッシュが入った髪が印象的。
毎日何かしらの動画をあげていることもあり、110万登録を誇るぶっちぎりのトップ。
なのに後輩たちと仲がよく、あまり後輩たちから蹴落とすみたいな方向性はない。
輝夜月のことを「つきちゃん」と呼び、彼女のおやぶん愛のキスで無事圧縮されたりしている。
輝夜月
ストロングゼロの擬人化で、海外からは「コカインちゃん」とも呼ばれる。
やたら元気でうるさい動画がセールスポイント。おきてええええええええええええええ
後輩キャラを全面にプッシュしており、他のバーチャルYoutuberよりも実際後発なので同業者を「先輩」と呼ぶ。
でもばあちゃるは先輩なのに「馬刺しくん」。
キズナアイからは特に目をかけられており、めっちゃイチャイチャしている。
なお読みは「かぐや・ルナ」である。でもおやぶん(キズナアイ)からの呼称は「つきちゃん」。
電脳少女YouTuberシロ
元々没になったソシャゲ「少女兵器大戦」のキャラのリメイクという一風変わったバックボーンを持つバーチャルYoutuber。
キャラ造形だけならキズナアイよりは早い。
もともとが物騒なゲームの出身だからか、普段はゆるゆるの癒し系ボイスの女の子なのに、
ゲーム実況をさせると途端に「戦闘用AI」の血が騒ぎ始める。また悲鳴がイルカの鳴き声に聞こえる。
そのせいか、「サイコイルカ」「戦闘用AIシロイルカ」「イルカアマゾン」などと呼ばれる上、
本人も「殺人鬼の才能があるかも」と自称していたりする。あとシモネタは苦手だが、ヤンデレネタは自らふる。
ホラーは嫌いらしいが、ゾンビが出てくると銃で救済しはじめる。
ばあちゃる
元々はシロの同門で、キズナアイに次ぐ業界2番めの古参。の馬。男。つまりシロを含め多くのバーチャルYoutuberの先輩。
なのだが、キズナアイと違い別件(つまりシロ)に会社が傾注したことで活動が休止してしまう。
その後バーチャルYoutuber界が一気に盛り上がったことで復活し、今に至る。
なお先輩という立場があるからか、後輩のトラブルを全力でフォローアップしようとするなど面倒見がいい。
でも馬。
優しい性格なのにいまいち目立ってない気はする。ルナからは「馬刺しくん」とか呼ばれちゃう。
でも温厚。でも馬。
バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん
本名義はねこます氏。けもみみおーこく国営放送ののじゃロリなおじさん。
もともとはバーチャルのじゃロリ狐娘youtuberおじさん曰く中卒のコンビニバイトだったが、
動画をあげている間に夢のために退職している。
VRChatというVRを用いたアバターチャットにモデルなどを作って持ち込んでいる技術力豊かな人…なのだが、
残念なことに、本職に全く結びつかない技術スキルなのであった。世の中世知辛い!…のじゃ〜!
そんなバーチャルのじゃロリ狐娘youtuberおじさんだが、割とキャラ付けを忘れて素で喋ることが多く、
その後思い出したように「のじゃ〜」と言い出すなどキャラが安定しない。
他のバーチャルYoutuberは、バックボーンに企業がいることが多く、そのためモデルもぬるぬる、声も女性といったことがおおいが、
バーチャルのじゃロリ狐娘youtuberおじさんは自作モデルの力でのじゃロリになり、声はボイスチェンジャーを使用していない。
つまりただのおじさん。たまげたなあ…。とはいえ、そのギャップが人気の秘訣とも言えよう。
げんげん(源元気)
バーチャルYoutuber…ということになっているが、実際にはコウノスケ氏がYoutuberをネタにした創作群という一面が強い。
当初は野球部のガチムチマッチョだったのだが、2作目以降様々な世界線を移り変わるようになった。
3作目の「雪山のペンション」で死亡フラグを乱立させたことから、「世界観リセマラ」という言葉が生まれるように。