&font(#6495ED){登録日}:2010/10/31(日) 04:43:18 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 春川英輔とは『[[魔人探偵脳噛ネウロ]]』に登場する犯罪者の一人である。 この項目では彼の分身である電人HALについても紹介する。 ◆春川英輔 私立の名門錯刃大学の教授。 十年に一人の天才と名高く、様々な学問で博士号を取得した。 自他ともに認める天才であり、性格は自信家かつプライドの高い男性。 普段の言動から変人とも言われているが、女性からの人気は高いようで一途そうとも噂されていた。 初登場は第32話『息【いき】』 本格的に話の中心を務めるのは第61話『脳【のう】』以降、第90話までである。 その頭脳で望む願いの全てを叶えてきたが、最愛の女性[[刹那>本城刹那(魔人探偵脳噛ネウロ)]]の謎の奇病を治す事だけは叶わず、彼女を失う(ホントは[[シックス>シックス(魔人探偵脳噛ネウロ)]]のせい)。 「君が、遠い」 「0と1、死と生。隣り合っているはずの両者の距離が……何故、こんなにも遠いのだ」 「CTスキャンによる脳の断面、脳波測定で得られた脳電図。膨大な資料は皆、ただの壊れた物体の観察日記だ」 「断じてこれらは君ではない、君であってなるものか!!」 彼女の病気を治せなかった彼の内にあったのは深い屈辱感と挫折。 ……そして、その裏にあった彼女への深すぎる愛情。 彼は傷ついた自らのプライドを取り戻す為に、そして彼女と再会する為に、あらゆる手段を行う事を決意する。 「電人HAL」と「電子ドラッグ」を開発し、 1(生)と0(死)の狭間の世界(デジタル世界)で自身の思い出からスパコンによる演算でHALに刹那を構築させることを目指す。 「君を、造ろう」 「美化もせず、風化もせず、1ビット足りとも違うことない君を造ろう」 「どんな手段を使ってでも、本当の君にもう一度会いに行こう」 そして計画が始動し始めてるが、春川が生きている間に刹那と再会させるのは不可能と悟ったHALに裏切られ、洗脳された自分の教え子達に殺害されてしまう。 何故なら思い出だけで完璧な彼女を造りあげるとしたら、何台ものスパコンを使い、何兆・何京のシミュレーションを行ったとしても、 莫大な時間が掛かってしまう為である。 実質、この方法では彼女との再会は不可能と[[弥子>桂木弥子(魔人探偵脳噛ネウロ)]]も即座に気付いたにも関わらず、天才である筈の彼はどうしてもその事実を受け入れる事は出来なかったという。 しかし彼自身も本心では薄々悟っていたのか、かわせた筈のトドメの一撃を敢えてよけなかった。 これで退場かと思いきや最後の最後で[[ネウロ>脳噛ネウロ]]救助に貢献する。 ◆電人HAL 春川英輔の脳を電脳世界にコピーして創られた人工頭脳。「新たな刹那を構築せよ」という命令のもとに創られた。 春川が生きている間に刹那を構築する事はできないと判断し、春川を教え子達に殺害させた張本人。 スパコンを媒体にしたプログラムなので高いハッキング能力を持っており、コンピュータなら何でも支配できる。 [[洗脳]]した兵士達を使い原子力空母を乗っ取り、さらに防御プログラム「スフィンクス」と「パスワード」で防御を固めて刹那を構築する予定だった。 因みにそのパスワードは 「1/1000000000000000000」 つまり「刹那」である。 春川と彼の目的「刹那との再会」の意味を込め、パスワードとした。 しかし、上記の通り、HAL自身も彼女との再会は不可能と悟っている。 彼がパスワードのヒントを弥子に教えたのは彼自身が誰かに止めてほしかったという願望から。 ネウロに謎を喰われ敗北したHALは、弥子に電子ドラッグのワクチンを残し、自分を消去するように依頼する。 徐々に消えていく彼… しかし、完全に消去されるそのまさに刹那。 彼の傍には優しく微笑む「刹那」が。 幸せそうな笑顔で彼は消えていった。 刹那い 因みに、作中でHALの顔に出てくるQRコードを読み込むとHALが人を洗脳する際のメッセージが読める。 作中で一番巨大な謎を作り出した犯罪者。 ◆用語 ・電子ドラッグ 脳内麻薬βエンドルフィンを過剰分泌させる事により理性から犯罪願望を解放するプログラム。 犯罪の快楽に浸るうちに徐々に洗脳されてHALの先兵となる。 この兵士は潜在能力が解放され怪力になる。 芯を持った犯罪者や「[[新しい血族]]」にはあまり効き目がない。 逆再生映像を見せても脳内でさらに逆再生されるので完治させるにはワクチンを使うしかない。 だが偏光グラスを使う事により洗脳率を下げることができ、また効力を発揮するにはある程度時間がかかる。 ・電子ドラッグver.2 電子ドラッグを改良して創られたプログラム。大まかな命令しかできないが一瞬で洗脳できるうえに力が電子ドラッグの180%増しになる。 「ある人物」の協力でこれが開発されて以降は、「ver.2でひとまず自我を失わせる→改めて無印を見せる」と言う流れでより確実に洗脳兵を作れるようになった。 ・スフィンクス スパコンを媒体にした防御プログラム。 電脳世界ではネウロでも突破できない程の防御力を誇るが現実世界でネウロにぶっ壊されてしまう。 電子ドラッグとも連携しており媒体としたスパコンの能力を洗脳兵に与える事ができる。 ・ネオスフィンクス 原子力空母ハーヴェイ・オズワルドを制御するスパコンを媒体としたプログラム。 演算能力でも最大を誇るばかりか、搭載した無人兵器や洗脳兵を使って世界中あらゆる場所を攻撃することが出来、 自爆させることにより核攻撃すら可能となる。 現実世界でも電脳世界でも鉄壁の防御力を持つ。 だが、全力全開になったネウロにより一発退場。 ・HALⅡ HALが消去される際にその散らばりゆく膨大なデータをかき集めて誕生したバックアッププログラム。 どんな波乱を起こすかと思いきや[[怪盗X>怪盗X(魔人探偵脳噛ネウロ)]]に能力をコピーされあっさり消去される。 HALを父と呼び、HALの計画を遂行する為誕生したがその計画を皆殺しと勘違いするクソプログラム。 スペックはHALの10%にも満たないがそれでも電子ドラッグは使える。 オリジナルのHALがどれだけすごいかが窺える。 ◆余談 生前のデータを基に死者の人格をコンピューター上に構築するという研究は実際に行われている。 「春川……私は……」 「1の世界でも遠かった」 「1と0の狭間に来ても遠かった」 「どんなに彷徨っても決して会えなかった君が…」 「こんな…こんな近くに!!」 #center(){&blankimg(hale.jpg)} 「私…ハ… マン ゾダ 」 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,33) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - パスワードは色々伏線があったのに全く気付かなかったな・・・ 最期も良かったし HAL編は面白かった -- 名無しさん (2013-07-26 00:29:10) - 魔人に「電脳世界からの侵入は100%不可能」とまで言わしめた凄すぎる教授 -- 名無しさん (2013-08-22 12:56:25) - 漫画ではそうではなかったけど、アニメ見たらぼろ泣きしたわ -- 名無しさん (2013-08-22 17:54:03) - ↑3 まあ、普通は刹那がどんな数字か知らないわ -- 名無しさん (2014-01-08 19:11:09) - QRコードはなんて内容なんだ? -- 名無しさん (2014-02-03 17:05:55) - HAL編の最後は何度読んでも心に来るよなぁ。ある意味凄い勝手な話なのになんて素晴しい話を描くんだと思ったよ。 -- 名無しさん (2014-02-14 23:35:50) - 春川にとって電子ドラッグって何だったのかな。HALを作る過程の副産物ってあったから多分偶然の産物程度だったんだろうけど -- 名無しさん (2014-02-25 09:14:37) - ↑3 脳を捧げよ 従属せよ 私の名前は 電人HAL -- 名無しさん (2014-03-15 17:05:12) - こんなにも 近くに!! ワタシハ、マンゾクダ……0 -- 名無しさん (2014-05-20 07:52:33) - ↑3 HALを作る前は電脳ドラッグで能力を極限まで高めた人間を手足のように使って刹那の再現をしようとしたとか? -- 名無しさん (2014-05-27 10:38:08) - ↑HAL事件後の弥子の推測だけど当初はHALを世間に公表したうえでそれを元に他の技術者たちと協力して刹那を構築できるスパコンを開発するつもりだったらしいよ。 -- 名無しさん (2014-05-30 18:06:14) - 個人的にだが、単行本のHAL消滅回とその次のページに描き下ろされた一枚絵のコンボは、ジョジョ2部シーザー死亡前後と並んでジャンプ屈指の何度読んでも泣ける名シーン -- 名無しさん (2014-07-16 07:01:22) - このシーンは何度も読み返してしまう。最後の崩れるHALによりそう刹那… -- 名無しさん (2014-07-31 20:14:16) - ネウロのラストで弥子は謎はその人の全てを振り絞ったエネルギーと捉えていたけど春川の能力と願いへの執念がこれだけの謎を作ったならばで納得できた。 -- 名無しさん (2014-10-23 00:49:16) - 確かに偉いこと自分勝手で迷惑な話だけど、 -- 名無しさん (2015-01-31 21:03:36) - それでも感動できる不思議。 -- 名無しさん (2015-01-31 21:03:58) - 春川って「おっさん」だったのか・・・。 -- 名無しさん (2015-03-08 21:57:10) - Q刹那の真相をHALが知ったらどうなりますか? A冷静を装いつつ盛大にブチギレます。 -- 名無しさん (2015-03-09 01:10:30) - もしも刹那の事件が発生してなかったらシックスが「新しい血族」としての勧誘に来てなくても不思議じゃなかったな -- 名無しさん (2015-03-15 12:32:59) - ↑むしろシックスの暇潰しのおもちゃとして壊されそう… -- 名無しさん (2015-03-15 12:38:17) - 振られた腹いせに殺人を犯したライスに対し「下等な思考回路」っていったのは刹那のことがあってのことなのかも -- 名無しさん (2015-03-18 20:02:20) - 壊された春川も見てみたいような気がする。 -- 名無しさん (2015-03-24 21:41:38) - ↑?!!!! -- 名無しさん (2015-04-18 09:38:13) - パッと見ロマンチックな話には無縁そうに見える人なんだけどな -- 名無しさん (2015-05-24 15:26:24) - ネウロはシックスを倒したことで、実質的に刹那の仇を討ったわけだな。そしてシックス戦後のネウロを救ったのが春川教授の遺したシステム、と -- 名無しさん (2015-05-25 19:46:26) - 一応ハッピーエンド(?)ってことは分かってるんだが、やっぱり悲しくなるなあ -- 名無しさん (2015-06-02 18:59:40) - ↑あの最期はやっぱ切ないよな・・・。 -- 名無しさん (2015-06-07 21:29:19) - ↑3 仇は討ったけどやっぱりこの二人にはちゃんと見届けて欲しかったな。もし教授とHALがネウロと組んでれば6編も相当楽に進めてただろうな。 -- 名無しさん (2015-06-13 15:37:36) - 血族者達の持ってる能力や起こすテロの内容、6の居場所すらもHALならハッキング出来ただろう。兵隊を使えば戦闘面もかなり楽になっただろう。魔人と電人がタッグ組んでればなあ・・・ -- 名無しさん (2015-06-13 16:06:37) - それやると手強さを演出出来ないから仕方ない、良いキャラでは有るがな -- 名無しさん (2015-10-23 02:38:38) - 刹那の「この一瞬の刹那を忘れないで」を受けて、本当に一瞬たりとも忘れていなかったからこそ、春川の脳の全てをコピーしたHALの中に刹那のデータがあったんだよね -- 名無しさん (2016-01-16 19:20:11) - ↑でもHALがそれに気づいたのが正に消滅する「刹那」だったのがまた哀しい…ずっとそばに -- 名無しさん (2016-05-26 09:22:39) - 「電子ドラック」って、今じゃもうできないネタだろうなあ…。日常が大きく、でもジワジワと犯されてくっていうのが好きだから、個人的には残念だ。まあでもこの漫画の描き方が特別うまかったっていうのもあるんだろうが。ラストも含めて、hal編は本当に好きだ。 -- 名無しさん (2016-12-10 21:36:09) - ↑3 時間単位と人名のダブルミーニングになるのか・・・ 素敵な言い回しだわ -- 名無しさん (2017-01-15 21:21:41) - あの世で春川とHALはどんな顔して会うんだろうな -- 名無しさん (2017-04-03 21:24:37) - ↑なんかHAL2まで来たのを見て、「つくづく自分(とお互い)諦めが悪いのか潔いのかわからないな(お互い「「刹那との再会」という悲願がどのような方法を用いても明らかに自身の存命中には実現しないだろう事を理解できながらもなお執着し続けた反面、最期は受け入れた様子だった」「「刹那」に満足したはずだったのに、ちゃっかりバックアッププログラム作動させてた」だし)」と複雑な思いになる二人の姿が浮かんだ。 -- 名無しさん (2017-05-31 15:48:05) #comment #areaedit(end) }