SF編(LIVE A LIVE)

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SF編(LIVE A LIVE) - (2023/09/23 (土) 17:44:20) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2010/12/13 Mon 22:43:51
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます

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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
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#center(){
地球に向け帰還中の貨物輸送船
コギトエルゴスム。
その船内で今 新たな生命が
生まれつつあった……。
}

[[LIVE A LIVE]]のシナリオの一つ。サブタイトルは&color(gray){『機心』}。
リメイク版の英語表記は「The Distant Future」(「遠い未来」。他の編と同じように時間軸を元にした名称に統一したのかもしれない)。
キャラクターデザインは「巴がいく!」「BASARA」「7SEEDS」「ミステリと言う勿れ」の田村由美。
発売と前後して田村本人による漫画化(ゲーム本編以前を描いた前日譚漫画「SF編序章 Space Trap」((小学館のゲーム雑誌「ゲーム・オン!」1994年10月号に掲載)) )や、発売14年後に[[入間人間]]によるライトノベル化(ゲーム本編の別視点「ワレ オモウ ユエニ ワレ アリ──」((アスキー・メディアワークスの小説誌「電撃文庫MAGAZINE」2008年11月号増刊『[[とらドラ!]]VS[[禁書目録>とある魔術の禁書目録]]』に「名作ゲームノベライズ」企画の1つとして掲載)) )もされている。
なおこのうち「Space Trap」は、2023年9月8日発売の「田村由美デビュー40周年記念本 KALEIDOSCOPE」にて初の単行本収録されることになった。

宇宙空間を航行する輸送船コギトエルゴスム号の中で造られた学習機能つきロボット、キューブ。
クルー達との心温まる交流や、宇宙船内での様々な未来体験をキューブの目を通してプレイヤーが体感する。
元ネタは恐らく「2001年宇宙の旅」や「[[エイリアン>エイリアン(映画)]]」。
リメイク版発売時のキャラデザ田村氏の発言から、登場人物の名前はSF映画に関連する人物から取られているようだ。

また、ゲーム中ゲームも搭載されており、詰将棋的なチェッカーバトルの数々にチャレンジすることができる。

*●登場人物
CVはリメイク版より。
**●主人公
・キューブ
CV:[[Himself>本人役(配役)]]((原作の時点で掛け声などをあてられていた一部キャラクターがリメイクに際して新たに声優が割り振られたことを踏まえると、原作と変わらぬ電子音を発する彼は本作唯一の原作からの続投キャストと言えるかもしれない。))
SF編の主人公。カトゥーが前々から趣味で製作していた作業機械。製作日記によればプロトタイプ3号機。
野球ボールに三角の足をくっつけたような姿をしており、製作者であるカトゥーの様に眼鏡と帽子を身に付けている。かわいい。
胴体はまん丸なのに「キューブ」であるのは、生みの親で名付け親であるカトゥーが最初「コロ」と言う安直なネーミングに走りかけたのを思いとどまって「あえて」で付けたもの。
船内で生まれたばかりのため、アットホームな船員達に囲まれて様々な事柄を学習していく。
セリフはなく、反応する際も電子音のみ。リメイク版では悲しい時やピンチの時などには低い音で、喜んでいる時などには高い音で反応するようになり、グラフィックの進化も相まって感情表現が豊かになった。カワイイ。
その愛らしさから、2023年12月にはスクエニ公式から「ぬいぐるみ キューブ」が発売になった。((https://store.jp.square-enix.com/item/ME10467.html))
名前の元ネタは「2001年宇宙の旅」を始めとした名作SF映画を作り出した巨匠「スタンリー・キューブリック」。((ただし、時田氏の2022年10月7日のツイートによると、キューブリックは後付けで、田村先生の絵が先にあり、名前が思いつかず作中のカトゥーのように逆転の発想でキューブという名前を思いついて採用されたらしい。))

**【コギトエルゴスム号の船員たち】
※ちなみにコギトエルゴスムはラテン語で&font(#0000ff){「我思う、故に我あり」}の意。
各キャラのフルネームはリメイク版で判明した。

・カトゥー (ヨシユキ・カトゥー)
CV:[[石田彰]]
メカニック(整備員)担当の日系人。リメイク版ではエンジニア(工学者・技術者)。
自分の顔をモデルにロボットを作成したり、球体のロボットにコロ→キューブと名付けようとしたりする超センスの持ち主。
キューブには人間と同様に接し、単独行動しているときもよく心配してくれる。
リメイク版では「ブリキ製の年代物のロボットのおもちゃ」を自室に置いている。[[もしかして……?>ブリキ大王]]
中の人繋がりで機械いじりが好きな[[彼>アスラン・ザラ]]を連想したプレイヤーもいたとか。
名前の元ネタはおそらく、「スタートレック」シリーズの「ミスター・カトー」。
ファーストネームは『[[機動戦士ガンダム]]』の「[[富野由悠季]]」か。&s(){[[幕末編>幕末編(LIVE A LIVE)]]に出てくる[[名刀>坂本龍馬]]とは多分関係ない。}

・カーク (カーク・ウェルズ)
CV:[[井上和彦]]
パイロット(航海士)。ちょっとガラが悪いものの気のいい白人のあんちゃん。
趣味はゲームで好きな言葉はワープ。レイチェルと付き合っているリア充。
名前の元ネタはおそらく、「スタートレック」シリーズの「カーク船長」と、宇宙モノSF映画の源流とも言える「宇宙戦争」を著した作家「ハーバート・ジョージ・ウェルズ」。

・レイチェル (レイチェル・クライン)
CV:[[甲斐田裕子]]
オペレーター(通信技士)。船内の紅一点。
カークの恋人で、彼を一途に愛している。
リメイク版では、母親に彼氏を紹介すべく手紙を書いていることもわかる。

・ヒューイ (ヒューイ・トランブル)
CV:[[佐々木望]]
船長補佐、貨物管理担当。おとなしく優しい、本好きの黒人の青年。
キューブにも優しく接してくれ、本を読ませてくれたり、アドバイスをしてくれたりする。
先日船長昇格試験を受け、その通知結果を待っている。
名前の元ネタはおそらく「2001年宇宙の旅」を初め、「スタートレック」などSF映画に多く携わったSFXアーティスト「ダグラス・トランブル」。

・ホル船長(ホル・ビショップ)
CV:[[稲田徹]]
船長。乗組員達から信頼を得ている人格者。
どんな報告にも動じずに犠牲者を労ることを忘れない。
名前の元ネタはおそらく「2001年宇宙の旅」でシャトルの船長役だった「エド・ビショップ」。

・ダース伍長
CV:内田直哉
ベヒーモス輸送任務のため、惑星マシーナから積荷と共に船へ乗り込んだ宇宙軍の軍人。
コーヒーが好き。
 
・ベヒーモス (behemoth)
軍が捕獲した新種の生命体。美しいエメラルド色の毛並みをした大型四足歩行の生物。
鋭い牙を持っているが、船の地下の倉庫に入れられているため絶対安全。
田村由美氏のイラストに書かれたメモによると、見た目の元ネタは「キリンビール+ドドンゴ」。((キリンビールのロゴの麒麟と、「ウルトラマン」に登場する怪獣ドドンゴのことと思われる))
SFC版ではハードの表現の都合で、人間キャラやキューブと同じサイズで表現されていたが、リメイク版ではハードの進化によりびっくりするほどでかくなった。見た目も田村由美先生のイラストが忠実に再現されている。
リメイク版のTIPSではベヒーモスの識別番号が「&bold(){SHVC-5V}」と設定されているが、実はこの番号はSFC版「ライブ・ア・ライブ」の型番である。SFC版のカセットを持っている人は、カセットのロゴの右下をよく見てみよう。

・OD-10/コギトエルゴスム (デシム)
コギトエルゴスム号を管理するメインコンピュータに搭載された人工知能。その役割は「船内の調和を維持する」こと。
人工知能の先輩としてキューブに優しくアドバイスを授けてくれる。
リメイク版では時勢に合わせて人工知能コンピュータ関連の呼称が「AI」に統一された他、
メインAIに10代目のAIだから「&bold(){デシム}」(ラテン語で「10」)と親しみやすい愛称が名付けられた。
なお、ボイスによればOD-10は「オーディー・テン」と呼ぶのが正しい様子。

・[[キャプテン・スクウェア>キャプテンスクウェア(LIVE A LIVE)]]
コギトエルゴスム号に設置されたゲーム筐体。ARUMAT SOFTから発売。
SFC版では2099年製のゲームだったが、リメイク版では「[[1994年9月2日発売のコアな人気があるレトロゲーム>LIVE A LIVE]]」という設定になっている。
…が、クリア後のスタッフロールの表記は「ARUMAT SOFT 2099」のまま。もしかしたらリマスター版なのかもしれない。
アメコミヒーローチックなキャラ、キャプテン・スクウェア(CV:[[杉田智和]])を操作して戦う面クリア型ゲーム。全9面。
船内では数少ない娯楽で、カークが絶賛ハマっている。キューブも遊ぶことが可能。


以下ネタバレ










   *   *
 *   + [[嘘です]]
#aa(){  n √ニユ_ n
+ (ヨ([-]・[-])E)
  Y    Y  *}

#center(){
次々と起こるアクシデント…
メカニックのカトゥーの手によって
作られたばかりのロボットも
人間達と共に巻き込まれていく。
}

&bold(){実態は逃げ場のない宇宙船の中で未来なのに現代と変わらないドロドロの人間関係と脱走したベヒーモスにいつ襲われるかの恐怖に震えるサバイバルシナリオである。}
リメイク版でのキャッチコピーでも&bold(){&color(gray){「宇宙船で巻き起こる悲劇」}}と表記されている。


**【実際のキャラクター】
カトゥーとカークはほとんど上記の説明通り。

・キューブ
SF編の主人公。次第に不穏になっていく船内を探索していくことになる。
脱走してうろうろしているベヒーモスに触られると一撃で死にます。

丸くて可愛いが、ボス戦及び最終編で明らかになる能力は作業機械のソレじゃない可愛くなさ。
精神属性の回避属性有り、石化・麻痺・毒・酔い・腕封じ・足封じを無効するため、装備品を耐性・パラメータ補正重視に専念することが出来る。
[[近未来編>近未来編(LIVE A LIVE)]]のタロイモと同じロボットなので、近未来編から兵装を持ち越す、あるいは最終編で拾えばキューブも装備可能。
ローキックが最強技な頃のアキラよりも、サポート要員として活躍する。ちなみにHPは強化パーツで伸ばせる。
リメイク版ではアキラが広範囲アタッカーとしてかなりの強化を施されたため、よりサポート要員という方向性が強まっている。
戦闘時に特定の技を使うと、眼鏡の下の素顔(?)が見れる。
装備した攻撃アイテムの技はキューブの固有技の後ろに配置されるため、SFC版では迂闊に最後まで装備させていると最終編EDの技ムービーが&bold(){昭和ヒヨコッコ砲}などに取って代わられたりする。
リメイク版では装備させたままでもきちんとメーザーカノンを発射してくれる。発射する相手も関連のある敵になった。

なお、強化パーツは近未来編でも手に入るので集めておけば最終編で楽に強化できる……
かと思いきやそんなうまい話はなく、回復アイテム同様最終編に持ち込めず没収されてしまう。リメイク版では確率も渋くなったが効果は上がったので頑張って集めよう。
ちなみに戦闘勝利ポーズは最終編で初めて見ることができるが、地面に転がって足をパタパタさせるという必見モノ。

はじめに言った通り作業機械なのだが、
医療装置のハイスピードオペ、分析機能のインフォリサーチはともかくとして、明らかに兵器のマインドハックやスピンドライブ、メーザーカノンなど何積んでるんだと思うかも知れないが、
スピンドライブは危険な現住生物からの自衛手段、マインドハックは攻撃に転用するくらい強力に作用させているだけで、
プログラムへのデバッグ効果や対象の精神を落ち着かせるカウンセリング・リラクゼーション効果が本来の目的と考えればそこまでおかしな話ではない。
実際にリメイク版では技の説明が『&bold(){敵を弾き飛ばす}』『&bold(){精神解析/相手を眠らせる}』と殺傷とは無縁の説明文になっているので、そういう目的で用意された機能と考えるべきだろう。
唯一危険な兵器であるメーザーカノンも作業用ロボットであるキューブにとっては&bold(){災害時の[[瓦礫の破砕や撤去に使う>工具一覧(DEADSPACE)]]}というのが主目的ではないだろうか?
自衛用とも召喚される時の副産物ともハッキング合戦を構成する一ピースにすぎないともいろいろ推測されているが、プログラム内の出来事ではない最終編でも同じように使えるので、やはりキューブ自身に備わった機能と考えていいだろう。
&s(){なお作業機械でありながらこれだけの機能が付いているのに、なぜかジャッキを搭載していないことを突っ込んではいけない。}
リメイク版では各技の発動の際に彼が発する電子音をよく聞くと&bold(){技名を発音している風}に聞こえたりする。芸が細かい。
ヒューイ「カトゥー 彼に何か特技はないのかい?」
カトゥー「今はこれといってないんですが‥‥」

◆使用技
-&font(#0000ff){ハイスピードオペ}
&bold(){H}/超高速手術。自分の周囲8マス、そして指定したマスを中心とした3×3マスにいる味方全員のHPを回復し、石化・マヒ・手かため・足かためを治療する。
また、反撃技として発動し自分やその時に周囲にいた味方キャラのHPを回復するといった現象も起こる。
相手によってはキューブを中心にすることで回復の手間を省きつつ戦える。Hit数が拡散する攻撃には注意。
-&font(#0000ff){アップグレード}
&bold(){U}/性能向上。自分または周囲1マスいる味方キャラを指定して使用する。HPをわずかに回復して、力・速・体・知((リメイク版では「物攻」「物防」「特攻」「特防」「素早さ」))を上昇させることがある。
安全を確保したり反撃技狙いの時に積んでおくと、マインドハックあたりが強烈になってたりする。リメイク版ではバフの仕組みが変化し、より顕著に。
-マインドハック
&bold(){M}/精神破壊((リメイク版では「精神解析」))。チャフの類なのか、クラッキングの類なのか。
キューブの長所である知依存の攻撃技で、耐性がなく相手の知が低ければ眠らせることもできる。
リメイク版では貴重な悪属性攻撃だが如何せん基礎威力が低いので、火力を求めるなら兵器を使うか他の技で狙うことになる。
-アンチフィールド
&bold(){A}/反力場。近くの相手からの接近戦攻撃や飛び道具に対する自動反撃専用技で、風属性。SF編ボス戦における回答の一つ。
リメイク版では威力は落ち、最終編序盤の保険に近い位置に。
-ノイズストリーム
&bold(){N}/雑音嵐。バトル画面全体に小ダメージを与える。精神属性。時々相手能力下とあるが、厳密には能力アップ解除的にしか機能しないらしい。
なお、隠しステータス異常を発動させる効果があり、決まるとスタビライザーがしばらくシステムリカバーを使用してこなくなったりする。
リメイク版ではこれが「停止」名義で成功・持続しているのがよくわかる。通常の敵の防御・特防を下げることも可能になった。
更に威力も少し上がっており、少し装備を補強すればバーバリアン程度であれば1発で殲滅できる。
最終編で専用武器を入手すると、&bold(){マスタードラゴンを倒すことができる}。SFC版・リメイク版の両方で共通。
どの出現パターンでも最奥に配置されているマスタードラゴンに対し、溜め無しの画面全体攻撃という特長は最適解と言えるほど有効であり、強化パーツ集めが非常に楽になる。
-インフォリサーチ
&bold(){I}/情報調査((リメイク版では「情報操作」。解析はマインドハックに移動したようだ))。鋭属性ダメージを与えつつ敵のHPを解析し、なんでか向きを変えることがある。
分析の表現かLVを下げることもあり、これが発動するとうれしい。リメイク版では物攻・特攻・命中・回避と範囲が広がり、下げ幅も大きいのでボス戦で余裕のある時に撃つと役に立つ。
あるボスに使うと思わぬ隠し要素が楽しめるが、撃つ位置を間違えると強烈な反撃を受けるので気を付けよう…。
-スピンドライブ
&bold(){S}/超高速回転。相手を吹き飛ばす様はさながら、球体型のボディに搭載された自衛機能のよう。
速依存の手属性攻撃で威力は低めだが、解説通り吹き飛ばし能力がある。
リメイク版では威力が上がり、「溜めなしでそこそこの火力が出る」という技になっている。
-メーザーカノン
&bold(){M}/加粒子波動砲。斜め直線上を貫通する攻撃。火の技。
溜め時間がかなり長いので他のキャラの大技に比べると実戦では非常に使いにくいが、
SF編ではボスの取り巻きを倒すか遠ざけた後にコレでとどめを狙うチャンスも作れる。
リメイク版では溜めがそこそこ短くなっており、実戦で使えるチャンスが増えた。
演出が星の弾から&bold(){反動で後退するほどの高出力ビーム}((演出で後退するだけでマス移動は無い))へ変更されカッコよさも増したが…ますます作業ロボットには不釣り合いな兵器になっている。

なお、技の頭文字を順に並べると&font(#0000ff){「HUMANISM」}、つまりカトゥーがキューブに求めていた&font(#0000ff){「人間性」}になる。

#region(リメイク版では、キューブを最終編の主人公にすると……(ネタバレ注意))
ベストエンドでのオディオとの会話で、言葉を発することのないキューブが彼に花を差し出すという、泣ける展開に。
カトゥーの思いはキューブを通して魔王にも通じたのだ。
各時代の主人公たちが去った後にただひとつ残った花がまた涙を誘う。
#endregion

・カトゥー
「大丈夫、きっとうまく行くさ。一緒に地球へ行こう!」
ある意味裏の主人公。
船内が疑心暗鬼に陥る中で、キューブと共に打開策を考えようとする。

・カーク
「軽いジョークをいちいち真に受けやがって…忘れんなよ!」
最初の犠牲者。レイチェルに対する未練を感じさせるヒューイの態度を快く思っていなかった様子。
彼の遺体を調べた時のキューブ視点のコメントはクるものがある。
リメイク版だと部屋の私物から、態度は悪いが実績は優秀な男であることがうかがえる。
また、物事を急がす時の口癖である「何やってるんだ! そんなのワープでやっちまえ」はカトゥーがその事に言及するのみで、[[ゲーム本編では発言していない。>実は言ってない台詞(架空人物)]]
開発スタッフも気にしているのかどうなのか、ライブアライブLINEスタンプ第2弾では、カークが「そんなのワープでやっちまえ!」と喋っているスタンプが登場している。

・レイチェル
「……あと少しで地球だから…ヒューイと二人っきりになる事はないと思ってたのに…」
カークの恋人でヤンデレ…というか&font(#ff0000){病んだ。}
かつてはヒューイが彼氏だったのだが、現在の彼氏であるカークは、ヒューイとは正反対の性格とされる((カトゥー談。))。
カークの死を認められず、彼の遺体を自分の部屋に運んだり、他人に触られるのを異常に拒んだり。
リメイク版ではさらにパワーアップしている。
 
・ヒューイ
「そうだな、僕がしっかりしなきゃ…」
実はレイチェルの元恋人で、今でも彼女の事を気にかけている。
だが、相手にされない上、船長試験には落ちてしまう。
艦内の人間関係で一番心労を抱えていたのがうかがえる。
実は船員の中で個人を悪く言わなかった優しさを持っている人。

・ホル船長
何 それは本当かね!? それは… 気の毒に…

何 それは本当かね!? それは… 気の毒に…
(ザザー)

クルーからの信頼は厚かったようだが、実は船員の注意がそれどころではなくなったタイミングの辺りで…
デザイン担当の田村由美氏によるホル船長のデザインイラストには、「&font(#0000ff){&u(){&font(#fdfdfd){死んでる人}}}」という身も蓋もない説明が書かれている。
リメイク版だと部屋の私物から[[馬]]絡みのものを見かける。
演技や感情により「何かが起きている」感じも伝わるように。

・ダース伍長
「フン…私も宇宙で死にたくはないからな」
軍デレもといツンデレ。どういう理由か機械というものを嫌っており、終盤に明かされる。
リメイク版の部屋の私物の様子からも徹底している。
最初は誰も信頼せずあてにしていなかったが、最後の最後でキューブにデレる。

・ベヒーモス
地下倉庫を脱走して船内のあちこちをうろつく。突然現れるのでプレイヤーの心臓に悪い。
小説版ではベヒーモスの視点から物語が描かれており、実は彼自身も未知の恐怖に怯えて精神が壊れかけていたことが判明する。
リメイク版では通路を越えてまっすぐ追跡してくるようになり、どこかの部屋かダクト内に逃げ込むまで安心できなくなった。
ドスッ、ドスッと駆けてくる様子は歩きとダッシュが一本化した仕様もあってやはりホラー。&s(){ペットって感じがしないでもない。}
終盤でカトゥーの部屋を出て上の通路に移動した際、ベヒーモスにじゃれつかれた人は多いのでは。
一方で、追跡を一度でもやり過ごすと船内のどこにも姿が見えなくなるようにもなり、脅威度はやや下がった。

・OD-10/コギトエルゴスム
#center(){
|BGCOLOR(#000):&font(20,b,#0f0){&space(1)ムダナ テイコウハ ヤメロ _&br()&space(1)コノ フネハ ワタシガ ショウアク シテイル _&BR()}|
}


※ワタナベは通信アンテナ役で出演。&font(#ff0000){親アンテナが故障する。}((これを修理しようと船外に出たときに生命維持装置を止められたのがカークの死因。))
(もっとも、作中では送信出来ないとしか言われていないので、アンテナの故障が原因かはわからないが)
後のイベントで(おそらく)親アンテナ子アンテナ共々爆破されてしまう。


*<ストーリー>
危険生物ベヒーモスの運搬任務にあたっていたコギトエルゴスム号。
地球まであと1週間というところまで差し掛かった中、その船員の一人カトゥーは自立して行動するロボットを開発し、完成させた。
端末室で「キューブ」と登録されたそのロボットたちは他の船員にもお披露目される。


その後しばらくは問題なく航行していたが、突如通信アンテナの不調が発生し、カトゥーとカークが船外に様子を見に行くことに。
ところが、突然調査していたカークの宇宙服がトラブルを起こし、呼吸困難で重体に陥ったカークは医務室に運ばれるものの、間もなく&font(#ff0000){死亡}する。
一気に船内の空気が重くなる中、船長の「彼を弔ってやろう」という言葉の下、カークの遺品を整理する船員達。

しかし、葬儀の準備のため医務室に向かうと、忽然と&font(#ff0000){カークの遺体が消失}していた。
戸惑う船員達だが、そこにレイチェルの姿がないことに気付き、居住区の彼女の部屋に向かうと鍵を掛けて閉じこもっていた。
扉を破壊し部屋に潜入すると、なんとカークの死を受け入れられないレイチェルが遺体を自室に寝かせ、カークの遺体に優しく語りかけていた。
&font(#ff0000){「‥‥カーク‥‥フフ‥‥よく眠っているわ‥‥}
&font(#ff0000){ 待ってて 私クッキーを焼いてくるから‥‥あなた大好きでしょう?フフ‥‥」}

皆はカークの死をレイチェルに認めさせようとするも、レイチェルは頑なにそれを拒む。
そこに死んだ筈のカークから「そこから逃げろレイチェル」と通信が入り、カークからの「エアロックに居る」という言葉を見たレイチェルは部屋を飛び出す。
ヒューイ達は彼女を追いかけ、カークに会うためにエアロックの扉をこじ開けて宇宙に飛び出そうとするレイチェルを必死で止めていた。
その頃、キューブが船内のベヒーモスを閉じ込めているコンテナを見に行くと、そこにはすでにベヒーモスの姿は無い。
その報告をしに向かおうとした直後に咆哮が響き、ベヒーモスが追跡してくる。ちなみにこの時ベヒーモスに触れると&font(#ff0000){即ゲームオーバー}。


からくもキューブはその場から逃げ出し、エアロックでの一大事を経て…伍長の説得によりレイチェルはカークの死を受け入れて一旦冷静さを取り戻す。
しかしベヒーモスは忽然と姿を消してしまい、リフレッシュルームに戻った一行は重苦しい空気に包まれていた。
そこに突然モニターから船長からの通信が入るが、何か様子がおかしい。
機械のように&font(#0000ff){「何 それは本当かね!? それは… 気の毒に…」と&bold(){同じ言葉を繰り返す}}ばかりなのだ。
伍長はそんな船長に対し、ベヒーモスが船内を彷徨いている緊急事態であることを叫ぶが、それを聞いたレイチェルが再び豹変。
これ以上カークの体を傷つけられるのは嫌だと再び部屋を飛び出して行き、ヒューイがその後を追いかけた。
そこを襲撃してきたベヒーモスにより、レイチェルは重傷を負ってしまい、彼女をかばおうとしたヒューイは&font(#ff0000){死亡}する。
二人の身体は生命維持装置も兼ねたコールドスリープ・カプセルに入り、ヒューイは手厚く葬られ、レイチェルもひとまず安静にすることになった…


この異常な事態にいつまでも閉じこもっている船長を問い詰めるため、伍長達は船長室の扉をこじ開けるが、
船長はなんと自室で不審な&font(#ff0000){死}を遂げていた。しかも遺された録音メッセージから推定すると既に船内が平穏な時点で死んでいる。
互いに犯人なのではないかと疑心暗鬼に陥るカトゥーと伍長。
さらに、キューブが警告音に導かれるように軍事機密文書を発見したことで、カトゥーは伍長が犯人だと確信してその場から逃げ出してしまう。
このタイミングに前後して船内の明かりが暗くなり、更にベヒーモスの介入もあってキューブ達は逸れてしまい、緊迫の探索劇が幕を開ける。
扉の横や船内のインターフェースなどを調べると&font(#00ff00,#000000){「コノフネハ ワタシガ ショウアクシテイル」}という何者かの警告メッセージが。ちょっと怖い。
端末室のメインコンピュータからも現在の船内が危険であることを忠告され、キューブを心配してくれる。

艦内を探索するうちに、倉庫に安置されていたキューブの試作2号機が動き出し、更にカトゥーが襲われる場面を目の当たりにする。
同時期には何者かによってコールドスリープ・カプセルの電源が落とされ、レイチェルも&font(#ff0000){死亡}する。
(ちなみにこのイベントの時に、1番最初にカトゥーが名付けようとした名前を入力することになるが、失敗すると&font(#ff0000){ゲームオーバー})
 
カトゥーとキューブの機転で凶行を阻止された試作機は「OD-10/コギトエルゴスム」と名乗る。つまり黒幕は&font(#ff0000){この船のメインコンピュータそのもの}だった。
カトゥーを休ませ、キューブは伍長と手分けしてメインコンピュータを止める手立てを求めて、ベヒーモスを彷徨う船内を探索する。
この頃になると端末室のOD-10も演技を止めて完全に本性を現し、キューブを敵として認定。
リメイク版ではロード中に出てくるTIPSも差し替えられ、&bold(){システムそのものが敵に回った}ことを突き付けてくる。
&bold(){コーヒーの項目すらも差し替える徹底ぶり}に戦慄したプレイヤーは多数。

この時閉じられた扉やエレベーター横のダクトをバッテリー制のパワージャッキ(使用回数10)で開けていくが、使い切った後で閉じ込められた時にセーブすると&font(#ff0000){詰む}。最初からやり直し。
リメイク版ではジャッキ入手後画面右上にバッテリーの残量ゲージが表示され、使用回数は15回に増加。同じ罠が何度も発動しなくなったため詰みの心配もなくなった。ただしバッテリーの残量ゲージが指数関数的に減る(使い始めほどバッテリー残量が大幅に減る)という見た目の罠があったりする。

船内すべての装置が掌握され、手詰まりと思われた中、単独でメインコンピュータ端末室にたどり着いた伍長が、
カークのプレイしていたゲーム「キャプテン・スクウェア」だけはメインコンピュータから独立していることに気付く。
リメイク版では22世紀以降の宇宙船のシステムに20世紀製のレトロゲームを後付けで接続しているためCPUそのもののアーキテクチャが異なるらしく、
&bold(){メインコンピュータと接続されていながら、メインコンピュータが完全に掌握できない回路}として機能していたと詳細が語られている。

#center(){&font(#0000ff){伍長「舐めるなよ…&br()人間はな…&br()&bold(){人殺しの道具を作っているばかりじゃないんだぞ…!!}」}}

ダース伍長はキューブにそこからハッキングを行い、メインコンピュータのOD-10を止めるように無線で指示するが、その直後にベヒーモスの襲撃を受ける。
すさまじい銃声が響き無線も途絶えてしまう中、キューブは電脳世界でマザーコンピュータ「OD-10」に戦いを挑む。

キャプテン・スクウェアのゲームシステムを介してハッキングを行ったため、マザーCOMとの電脳戦は
&bold(){通常のキャプテン・スクウェアのゲーム戦闘が始まると思わせてマザーCOMの敵意に満ちたメッセージで上書きされる}という演出で始まる。
その後の戦闘画面は、SFC版はキャプテン・スクウェアで遊んでいる時と同じ戦闘フィールドだが、
リメイク版の戦闘画面はキューブとOD-10によるハッキング合戦による凄まじい負荷がかかっているらしく、グラフィックがまともに保たれておらず
地形のパネルは不揃いでガタガタ、背景の宇宙空間やパネルもあちこちがガラスのように破砕されているという演出の中で戦うことになる。
キューブが敗北すると船内の調和は保たれるものの、コギトエルゴスム号は&font(#ff0000){回収も入港も記録が残らず消息を絶ち、ゲームオーバー。}

#region(マザーCOM戦詳細)
本体である「マザーCOM(OD-10)」部分と、周囲に配置された「スタビライザー」×8が出現、キューブを襲う。
キューブ自体の使用技の関係でよほど強烈な反撃を連発されなければ、回復するだけの余裕はあるのだが、問題は相手も回復面に関しては充実していること。
なんと子機であるスタビライザーは全て回復性能に特化しているのである。
これを何とかしない限りは勝てないというあたり、ミニゲームに通じるものがある。

◆使用技
-&font(#0000ff){システムリカバー}
マザーCOM鎮圧の障害となる回復技であり、スタビライザー唯一の使用技であり、そして反撃技でもある。
回復量が非常に大きいので発動させないようにしたいところだが、相手は頭の痛いことに能動的にこの技を使用してくるのである。
マインドハックには反応しないとはいえ、これでは思うようにHPを減らすことができないだろう。
-ハードプロテクト
システムリカバーとならぶマザーCOMの反撃技。セキュリティプログラムを稼働させ、戦闘フィールドの広い範囲にダメージを与える。
SFC版では自発的にしか使って来ず、反撃技として実装されたのは実質リメイク版のみ。
戦闘開始時だとこの技に対する逃げ場がないが、スピンドライブで1マスどこかに弾けば安全地帯が作れる。
近接していると&u(){&color(#f0f0f0){これに対するキューブの反撃がアンチフィールドであり、カウンターに対するカウンターは発動しないので、システムリカバーを誘発せずにダメージを与えられる。}}
-高速アナライズ
キューブの「インフォリサーチ」同様、HPを解析し、さらに弱体化を与える。弱体範囲はこちらのインフォリサーチよりも広く、決まると厄介。
もし喰らってしまったら、射程の外に逃げたり、「アップグレード」で対象の能力が上がって元に戻るまで頑張った方がいい。
SFC版では下げ幅こそ50%と大きいが、元に戻るスピードも早いので((大雑把に言うと1ターン毎に16ずつ。体96のうち50%=最大48ポイント減らされても3ターンで戻る計算。))、HP回復さえ怠らなければ大丈夫だろう。
-ドライブバック
「インフォリサーチ」への反撃でのみ発動するなかなか強烈な攻撃技。電気フィールドを形成する効果もあるが、マザーCOM本体もこれでダメージを受ける。
うまく誘発すれば電気フィールドのダメージも良いダメージソースになるが、一長一短。
全方位射程2マスとでもいうべきかな範囲に届くので、避けたければ斜め方面にある死角からリサーチしよう。見たければ真正面からどうぞ。
ちなみにインフォリサーチを使って向きを変えると、グラフィックに大きな変化が生まれる。必見。
リメイク版では威力が減った代わりに、自発的にも使うようになった。

スタビライザー達はマザーCOMを倒せばBREAK DOWNするが、大抵の場合はこれらを全滅させるところから始めることになるだろう。
彼らをスピンドライブで弾き飛ばして本体から引きはがすか、ノイズストリームで黙らせるか、ちまちま全滅させるかして、まずは相手の回復力を削ぐことが勝利条件。
其処に至る道のりはプレイヤー次第で分かれてくるだろう。

リメイク版ではスタビライザーの防御力が大幅に弱くなっており、スピンドライブで1体づつ潰したり、ノイズストリームで一気に停止・処理しやすくなっている。
また、システムリカバーではなくハードプロテクトで自動反撃してくれれば、メーザーカノンの火力強化によりゴリ押しも可能になるなど
「うまく戦えばすんなり倒せるが、&u(){最悪ゴリ押しでも勝てる}」バランスになっている。
#endregion
 
メインコンピューターをなんとか止めると、OD-10はキューブに語り掛ける。
船内の調和を保つためには、人の醜い心が最も不要と判断したのだと。
最後の訴えのように、船員たちの音声記録((ヒューイのものだけは、「代弁」にあたるように最後に再生していく。))を再生し、学習型AIは沈黙。
コンピュータは予備システムに切り替わり、惨劇の波はおさまった。

そこにベヒーモスを倒した伍長が現れ、自らの過去を話す。
かつて自分が戦線にいたとき…
仲間の兵士達の命を奪っていったのは心無き機械だった。
それ以来自分は機械を憎むようになったのだと…

過去を語った伍長はキューブに「兵器のようにはなるな」と優しく忠告し、コーヒーをリクエストする。






#center(){&font(#0000ff){「うん…確かに…こいつは苦いな。&br()だが…&br()今は この味が最高だな。」((ライブアライブ28周年を記念してファミ通.comで行われたアンケートでは、一番好きなセリフ第2位に伍長のこのセリフが選ばれた(同数2位で「あの世で俺に詫び続けろ オルステッドーーーーッ!!」も選ばれている)。))}}



#openclose(show=【もう一つのネタバレ】){
OD-10撃破後、再度自由行動が可能になるがこの時にメインコンピューターにあるパスコード二種を打ち込むと船員の審査を見ることが出来る。

これによればカトゥー以外は大体マイナス評価で、特に連帯感(リメイク版では責任感)は最悪で配置転換の必要ありと評されている。
態度に難が見られたカークと、トラブルに対する対応力に難が見られたレイチェルはともかく、大人しかったヒューイも色々マイナス面が目立っている。
彼自身よりも外部からの影響の方が大きそうだが、それでも片思いを引きずっていた辺りなどが、OD-10からは不甲斐なく映ったのかもしれない…。
基準や誰が査定を下したかは不明だが、船と一体というある種の閉鎖的環境下で、このデータと船内の人間模様を見ていくうちにOD-10は時間をかけて狂い始めていたのかもしれない。
AIということでプログラマーが存在するわけだが、誰かの悪口を言わなかったヒューイの優しさを評価できていないあたり、本社の問題点が滲み出ているとも言える((人間らしくない社風であることを船員から語られており、さらにベヒーモス運搬のために「犠牲者発生もやむを得ない」という軍事通達を「船員に内緒で」実行している企業体質である。))。
そして機械でありながら、皆の想像を超えて心に目覚めていたOD-10は船内の調和をとるために、地球まであともう少しというところで「憎しみ」を引き金として今回の凶行に及ぶ。
表裏の顔を持つ人間を信ずるに値しないものとした彼は、「生かしてこの船から降ろさない」形での配置転換を行うために、協調性を保てない者達を追い詰めつつ一人ずつ排除し殺害していく。
船員の審査表に乗っていなかった船長も例外ではなく(アクセス権限や統率する立場を利用されないために早期に行われたと推測)、排除のやり方もシステムを一括で操作して機械的に処理するのではなく、
皆のパニックを煽りたてていくことによって、自らの不信に満ちた価値観が本当であることを証明するかのようなものであった…。

と、ここまではSFC版にもあった隠し要素なのだが、リメイク版では船長室内のパソコンに『&bold(){埃が溜まっている=長い間使われていない}』という描写が追加されている。
つまりホル船長は長い間データには触れてないということになり、そうなると上述の評価は最近の物ではなく、相当に前の記録のはずなのだ。
作中でも語っているがOD-10にとっての命題は「コギトエルゴスム号の秩序と調和を保つこと」である。
そんなAIからしてみれば問題点を一向に改善しようとしない船員達は、船を根底から荒らし回るバグやウィルスにも等しいものであり、&bold(){船内=自分の中}で振舞われることによるストレスは相当なものだったろう。
故にOD-10は『&bold(){船員達の問題点を改善されるのを待つ}』という期待を最初から捨ててしまい『&bold(){&color(#F54738){船員には改善の意思すらない}}』という辛辣なジャッジを即断で下してしまったのかも知れない。

全ての遠因は、カトゥー曰く船長をして「この会社のやり方は人間らしくない」という、何らかの形での&font(#0000ff){「人間性」}の軽視が根底にあったのかもしれない。
そしてこの事態を救ったのも、まっさらな状態で起動し、人間性を求められて製造されたロボットなのである。
果たしてOD-10にはどんな思いがあったのか知る術はもうない、あったとしてもそれは目を背けてしまいたくなるほど辛辣なものかも知れない。
人間は同じ人間の言葉すら信じられず、ふとしたことで疑い、争ってしまう弱い生き物なのだから。

だが、その弱さを認め、間違いを正そうと賢明に努力する行いにこそ力は宿るものだ。
そんな闇の中で瞬くような、か細い光を信じて進む道の先にあるモノを人は&s(){   }心と呼ぶのだから。}

 




何者かが画面を通じてかたりかけてくる・・・・

|BGCOLOR(#000):&font(15,b,#0f0){&space(1)ホンウィキナイニ オイテ スベテノ ツイキシュウセイハ&br()&space(1)チョウワノ トレタモノデ アラネバナラナイ _&br()&space(1)ワタシハ ウィキナイノ チョウワヲ イジスルタメ&br()&space(1)キノウシテイル _&br()&space(1)ヨッテ ワタシノ イシハ ゼッタイデアル _&br()&space(1)ダレモ コレヲ ボウガイシテハ ナラナイ _&br()&space(1)ボウガイ スルモノハ _&br()&space(1)タダチニ アクキンスル _&br()&BR()}|



#center(){
|BGCOLOR(#001e43):&font(25,b,#ffff00){&br()CAP&br()&BR()}|
}






#center(){
|BGCOLOR(#000):&font(25,b,#0f0){&space(1)&br()KILL YOU・・・・ _&br()&BR()}|
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