&font(#6495ED){登録日}:2011/11/20(日) 06:07:40 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- [[DOD>ドラッグオンドラグーン]]、[[DOD2>ドラッグオンドラグーン2 封印の紅、背徳の黒]]、[[Nier>Nier Replicant]]の世界に登場する武器は曰く付きの物が多く、大体&font(#ff0000){血にまみれた逸話}がある。 武器にはレベルが設定されており、レベルが上がるごとに武器にまつわる物語が少しずつ読める、というシステムがシリーズの醍醐味の一つとなっている。 一定数の敵を倒すことがレベルアップの条件なので、我等が主人公&font(#ff0000){殺戮王子}[[カイム>カイム(ドラッグオンドラグーン)]]と野上を操り&font(#ff0000){帝国のダニ共}や&font(#ffdc00){封印騎士団}の死体の山を築かねばならない。 初代だけで武器は65種類、全て読む為にはいったい何万人の死体を戦場に転がせば良いのやら…。 中にはべらぼうに使い勝手の悪い武器もあり、レベル上げに相当苦労するのだが、なに、&font(#ff0000){赤い目をしたプレイヤー}には造作もない。 Nierの武器に関しては、読まなきゃ幸せなまま終われたことで有名な設定資料集に記載されている。 武器物語の内容は、基本的に&font(#0000ff){鬱}・&font(#ff0000){グロ}・&font(#800080){奇妙}な内容になっており、デポルポポルや草原の竜騎槍などは例外中の例外。良い話はほとんどない。 &font(#ff0000){まあ草原の竜騎槍はNierの武器物語でバッドエンドになったがな!!} 昔話、説明、誰かが語っている等々説明の書き方も様々である。 DOD→DOD2→Nierと、話が繋がっている武器物語もある。 以下、印象に残った武器物語をあげていく。 (個人的に印象に残ったものなので、ほかにもあれば追記修正してください) &font(#ff0000){この先、ネタバレ注意} 【領主の狩猟刀(DOD)】 とある国の領主が狩猟の際に必ず用いた、お気に入りの剣。 領主は動物の命を奪う快感に溺れ、意味もなく日々の狩猟を続けていた。 ある夜、森の動物達が集まり話し合いをした。 「これ以上、殺戮を繰り返すつもりなら自分たちが領主を討つしかない!」 領主の屋敷を囲み、機会を窺う森の動物たち。 この様子に気づいた領主は大喜びする。 「このわしに狩られたがっておるのか!」 喜び勇んだ領主の前に、非力な動物達はなす術もなく、すべて狩り殺され森からは動物の姿が消えた。 結局、領主は天命をまっとうしたという。 【領主の狩猟刀(DOD2)】&font(#ffb74c){※DODからDOD2へ話がつながっているもの。} とある国の領主が狩猟の際に必ず持ち歩き、快楽にまかせて森の動物を根絶やしにしたという伝説の残る刀。 数十年後、領主の孫が新しい領主となった際、この刀を受け継いだ。 新しい領主は柔和な性格で、狩猟も熱心ではなかったが、この刀を手にしてからは好んで狩猟に出るようになった。 領主はしだいに奇怪な行動をとるようになっていった。食べ物を皿から直接舐めとるようになり、城内でも這い回る姿をたびたび目撃された。 やがて、領主は姿を消した。 領主の行方は誰も知らない。ただ、今でも城の地下からは、獣のような叫び声が聞こえるという。 【解放の剣(DOD)】 自由の象徴としてその時々の英雄が所持していた剣。 正義を執行する者への祝福として教会より魔術である「神の槍」が使うことが許されていた。 最初の英雄は、攻め込んできた異国の軍隊を圧倒的な力でねじ伏せた指揮官だった。 彼はその手で何人もの敵兵を血に沈めた。 次の英雄は、国王に刃向かう革命軍を打ち破った司令官だった。 彼は革命軍のメンバーを次々に捕らえ、処刑していった。 最後の英雄は、異国を侵攻し植民地とした功績をたたえられた将軍だった。 占領後、彼は何万人もの罪なき人々を虐殺した。 【拷問部屋の肉塊(DOD)】 最初のひと月でその鉄塊は百人の男と女と老人と子供の両足を潰した。 次のひと月でその鉄塊は百人の男と女と老人と子供の両腕を潰した。 次のひと月でその鉄塊は百人の男と女と老人と子供の頭を潰した。 次のひと月ですべてが潰されそこには肉塊だけが残り血に染まった鉄塊とそれの区別はつかなかった。 【草原の竜騎槍(DOD)】 昔、飛べない竜がいた。荒々しい高潔な心を持つ彼は人間と交わることはなかった。 だがある日、傷ついた若き騎士と一匹の竜が出会う。 竜は騎士を助けると、彼が目覚めるのを見届け、その場を立ち去ろうとした。 翼のない竜は、役立たずと人に忌み嫌われていたからだ。 別れ際、騎士が言った。 「この恩は生涯忘れない」 時が流れ、年老いた竜は人間の軍勢に取り囲まれる。 竜が死を覚悟したその時…… 「翼なき友よ!長く待たせたな!」あの時の騎士が国王となり、数千の兵と共に現れたのだ。 竜は忘れていた牙を剥き出しにして吼えた。 ※Nier設定資料集にこの話の続きがあるが………。このまま良い話で終わっておきたいなら見ない方がいい。絶対。 【鷹羽根の槍(DOD2)】 雨の日に目が覚めた。見上げると、自分がさっきまでいた巣と兄弟達が見える。どうも落っこちたらしい。狭い巣だったのでこうなるのは目に見えていたが…。 体が濡れて冷えてきた。生まれて二ヶ月短い人生。「こんなもんか…」諦めかけたその時、親鷹が帰ってきた。 彼らはちらりとこっちを見たがすぐに兄弟達の方に向き、兄弟達に餌を与えだす。 かわいく鳴いたが見向きもしない。 「いよいよだ」と思ったその時目の前に閃光その後に轟音、木が燃える。木に落雷したらしい。もちろんその上には兄弟達がいる巣がある。 「逃げなければ」必死でバタバタと羽を動かす。何とかその場を離れ振り返ると「巣」自体が炎に包まれていた。 巣の兄弟達の全身は赤く染まり雨の暗闇を照らす。 人生、次の瞬間がどうなるかわからない、後ろから気配を感じる。振り返ると「ヒト」の姿が。雷の音に驚きやってきた。 「ヒト」は俺を抱き上げた。それが「ヒト」との運命的な出会い。 一年も経つと俺は立派な鷹になり、いつも「ヒト」の腕の上にいた。 「ヒト」は独り者で年は五十を越えていた。あくまでも想像だが「ヒト」は大酒飲みで貧乏だった。 「ヒト」とは二年を共にした。 別れはあっさりしたもので俺は「酒代」と交換に売られると同時に俺の一生はあっけなく終わる。 売られた俺はあっという間に潰され肉塊となり胃袋へ。羽は「槍」の飾りに。 俺の羽をあしらっただけの平凡な槍はそこそこの高値で売られたそうだ「鷹羽根の槍」と名付けられて。 くだらない。俺の人生で作った槍。実に滑稽だ。 【盗賊の極意(DOD2)】 多くの盗賊達を纏めた、主に各国の汚い仕事等をしている、大きな組織があった。 組織の幹部には左目と呼ばれる男がいた。 諜報活動を得意とし、一線ではなく、さまざまな裏工作で組織に貢献していた。 左目には直接本人が戦うことをせぬ故、抜かれぬ剣があった。持つだけで富をうむという魔法の剣であった。 実際左目は裕福であった。組織を監視し、裏工作や情報収集を行う彼には多くの報酬が支払われていた。 しかしある時、組織の若い盗賊達は左目を取り囲んだ。言い分は最前線で命を懸けている自分達よりも取り分が多いのが不満だということだったが、狙いは左目の富であった。 左目は躊躇うことなく剣を抜いた。 かつて盗賊達を纏め上げた頃の、左目の姿がそこにあった。 若い盗賊達は、一瞬の地獄の後、屍の山となっていた。 左目はうんざりした様子で組織を抜けると言うと、古参の盗賊達の静止も聞かず、稼いだ富とともに荒野に旅立ったという。 【輪廻転生(Neir)】 そうさ、これは君の命を絶つ為の武器だ。なあに心配は要らない。今まで感じた事のないような苦痛を与えてやろう。最初は痛みなど感じない。まるで水が肌の上をスッと流れたように思うだけだ。痛みを感じる前に流れる血で叫びだす奴が多いんだがな。 ああ、そんな簡単に終わりはしないさ。刃のこの部分を使うともの凄く痛いんだ。だからここを使うときはなるべく後の楽しみに取っておくんだ。声が枯れちゃってからだと何を言ってるか判らなくなるからね……うるさいなあ。もう少し静かにしてくれないか?手元が狂うから。 なあに、すぐに殺したりはしないから安心してくれていいよ。じっくりなぶりながら殺してやろう。人間はね、意外と簡単に死なないんだ。それに人間には目が二つあるんだ。耳も二つ。指と爪は二十づつ。関節に至っては百四十四個もあるんだ。ゆっくり楽しもうじゃないか。 なぜこんな事をするかって?ふふ……いやだなあ。君が今までずっとやってきた事じゃないか。 国民を無実の罪で捕らえて、拷問して、晒し首にするってのは君がやってきた事じゃないか。いやいや忘れてても大丈夫。僕の妻と娘に対して君がやってくれた事を一つずつゆっくり思い出させてあげるからね。うふ……フふフフふふ……。 【百獣の剣王(Neir)】 むかしむかしある王国に三人の兄弟がいました。3兄弟の長男はその国をしはいする王様でした。王様はとても残酷でみんなこわがっていました。 王様は毎日毎日国民からひとりイケニエを選んで処刑しました。今日は家族の見ている前で母親の首をはねました。母親の頭は三回転ほど回って、既に殺されたその息子の頭の隣に落ちました。なんという事でしょう。王様はそれを見て笑っているのです。ゲヘゲヘと、気持ち悪い声で笑っているのです。 そんなある日、王様は病気になりました。生きながらして体が腐っていく病気でした。くさった体をひきずりながら王様は処刑を続けました。家臣達は逆らいもせず毎日毎日毎日毎日処刑を続けました。 最後に王様は くさって死にました気持ち悪いにおいをだしながら王様はくさって死にましたでも家臣達は王様の前で処刑を続けました毎日マイ日殺しましタくさった王様とくさった家臣とくさった国民とくサったくさっおまエたチの 【名もなき刀工の剣(Nier)】 ガツ ガツ ガツ ガツ 採掘場で男達が汗を流しながら鉄の石を削っている。男達の陽気な歌が暗い洞窟に響き渡る。俺達は労働者。今日も元気に鉄を掘る。 ガツ ガツ ガツ ガツ… ブオ ブオ ブオ ブオ たたら場で女達がふいごを踏む音がする。真っ赤に焼けた砂から鉄を取り出す音がする。私達は労働者。たたら場の労働者。風を送る労働者。今日も元気にたたらを踏む ブオ ブオ ブオ ブオ… カン カン カン カン 鍛治場で刀匠が槌を振るう音がする。鋼を鍛え刃とする 為の力強い槌の音が鳴る。我は刀鍛治。一振りの刀を生み出す刀鍛治。鋼を御する刀鍛治。 カン カン カン カン… ザク ザク ザク ザク 戦場で肉が切られる音がする。敵を殺して、誰かを殺して、人間を殺す音がする。だれかたすけていたいよ。くるしいよ。おかあさんたすけて。 ザク ザク ザク ザク… この他にも様々な呪われた、もしくは猟奇的逸話を持つ武器が存在する。 感動的な話も&font(#ff0000){たまに}ある。バールベリトの涙とか。 興味があったら、是非実際にプレイするかネットで調べてみてほしい。 追記・修正は呪いの武器を平然と扱う契約者がお願いします。 アニヲタのツイキシュウセイ(neet) ポチ ポチ ポチ ポチ 来る日も来る日も追記・修正 カチ カチ カチ カチ まだまだまだまだ追記・修正飽きないよ イラ イラ イラ イラ ツイキ・修正邪魔さレた…声をカケるヒトは誰だロウ?早くデてこイ イタ イタ イタ イタ くさった野郎だアニヲタめ許しハしナい!覚悟シろ ---- &link_up(△)&aname(メニュー,option=nolink){メニュー} &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー)&link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,15) #center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)} - 深い闇とか好きだった -- 名無しさん (2013-10-21 01:01:48) - 牛飼の話好きだ ああいう話に弱い -- 名無しさん (2013-10-22 21:22:40) - 最終的に「アガッ、アガガッ、血ィィッ!」…ってなるの、2の人斬りの断末魔だっけ?なんか覚えてるわ -- 名無しさん (2013-12-17 20:49:23) - 『DoD2』の北海の歌姫は文章がリズミカルで大好きです❤ -- 名無しさん (2014-01-26 21:10:14) - 2の人斬りの断末魔は性能見た目物語全部好きだな -- 名無しさん (2014-02-28 07:41:21) - 1は丘道場、シャドウ道場があるので割と楽だったりする 2もグローリーつけて天時回せばなんとか -- 名無しさん (2014-03-17 11:06:52) - 時々カッコいいのもあるんだよなあ -- 名無しさん (2014-05-13 12:02:57) - 3のデカートさんからもらった武器の物語はオチが素敵すぎて(笑) -- 名無しさん (2014-06-08 09:27:25) - 引き際を心得るMの鑑だな -- 名無しさん (2014-08-17 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