Hearthstone

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Hearthstone - (2016/12/10 (土) 23:44:46) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2016/06/02 (木) 13:13:38
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 14 分で読めます

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&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
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#center(){
&color(#e69138){暖炉のそばの席へどうぞ!}
}

''Hearthstone:Heroes'' ''of'' ''Warcraft''は米国Blizzard社が開発、運営しているデジタルトレーディングカードゲーム。邦題は「''ハースストーン''」
同社のゲームであるWarcraftシリーズの世界観を使ったカードゲームである。
実際のカードは存在しない完全デジタルカードゲームであり、複雑な処理などもすべて自動で行われる。

機種はPCのほか、androidやiosにも対応しており、異なる機種間でのデータ共有も可能。
ローカライズは日本語に完全対応かつ音声も完全吹き替えであり、近年の洋ゲーローカライズとしてはかなりレベルが高い(やや誤訳もあるが)。
英語、日本語を含めて13の言語にローカライズされており、24時間世界中のプレイヤーたちがプレイしている。

紙媒体のカードゲームと比べてランダム要素が強いカードが多く、その中でも強力なカードはトップ環境でも使用される。
また、ランダム要素からの大逆転も少なくなく、視聴者を飽きさせない予想外の展開が繰り広げられる。

年に一度の世界選手権とその予選や、大手プロゲーマーチーム主催の大会が毎週のように(誇張無し)開催されており、
e-sportsとしても盛り上がりを見せている。大会は主にTwitchで視聴する事が出来る。


**基本ルール
デッキ枚数は30枚ぴったりでなくてはいけない。
同名カードは2枚まで、同名レジェンド&footnote(最高レアリティ)カードは1枚までデッキに入れることができる。

#region(カードの種類)

***ミニオン
いわゆるモンスター、クリーチャー。ゲームの主役。
パワーと体力を備えており、体力が0になると死亡する。
体力は自動で回復せず、何らかの効果を使わないと回復しない。

召喚酔い有。挑発&footnote(いわゆる寄せ餌効果。挑発持ちが場にいる場合、ミニオンやヒーローが攻撃する時そのミニオンしか攻撃できない。)持ちミニオンがいない限りは、相手プレイヤーも相手ミニオンも攻撃できる。

***呪文
読んで字のごとく。
1ターンの使用回数制限は無く、マナコストのある限り使用できる。
後述の『コイン』カードも呪文に分類される。
''秘策''
呪文の一種。使用すると相手には伏せられた状態で場に出る。
相手ターン中にトリガーとなる行動が行われると自動的に発動する。

***武器
一部ヒーローが持つ装備品。
ヒーロー自身が装備して、敵のミニオン、ヒーローに攻撃できる。
耐久度と攻撃力が定められており、攻撃して耐久度が0になると自動的に壊れる。
ミニオンではないので召喚酔いはなく、使ってすぐに攻撃可能。
ミニオンに攻撃すると、そのミニオンの攻撃力分のダメージをヒーローが受ける。
#endregion

プレイヤーの初期体力は30点で上限も30点。
先攻後攻は自動的に決定され、ゲーム開始前に一度だけ任意の枚数をマリガンできる。
初期手札は先行3枚、後攻4枚+『コイン』&footnote(使ったターンの間だけ1マナ増やすことができるカード)カード1枚で開始する。
ドローは毎ターン開始時に確定で1枚、先攻後攻で条件は変わらない。

カードを使用するコストは多くのカードゲームで採用されている『マナ』システム。
マナを生み出すカードを置くのではなく、ターン開始時にマナ上限が1マナずつ増えてゆくシステムとなっている。
マナ上限は最大10マナだが、一部カードを使えば1ターンに10マナ以上の動きをすることもできる。

デッキを作る際には9種類のヒーローから1種を選択して構築する。
各ヒーローごとに固有のカードと固有のヒーローパワー&footnote(自分のターン毎に一度だけ使える能力)を持っており、
どのヒーローもデッキに組み込める中立カードを除くと、それらがヒーローごとの特色となっている。


#region(ヒーロー紹介)

***&color(#f6b26b){≪メイジ≫}

その名の通り、呪文の扱いが得意な魔術師
ヒーローパワーはキャラクター&footnote(ミニオンとヒーローをまとめて呼ぶ際の総称)1体に1点のダメージを与える''『ファイアブラスト』''
一通りの役割の呪文はそろっており、固有カードには呪文とシナジーするミニオンが多い。
ビートダウンからコントロールまで一通りこなせるオールラウンダー。
初期ヒーローは女魔術師『''ジェイナ・プラウドムーア''』
追加ヒーローは闇魔術師『''メディブ''』と、その弟子の正義の魔術師『''カドガー''』

***&color(#6aa84f){≪ハンター≫}

獣と共に戦う狩人
ヒーローパワーは相手ヒーローに2点のダメージを与える''『不抜の一矢』''
固有カードには獣ミニオンや、獣ミニオンとシナジーするカードが多く、デッキも必然的に獣絡みのデッキになりやすい。
ヒーローパワーの性質上、ビートダウンデッキが中心となる。
初期ヒーローはオークとオーガのハーフ『''レクサー''』
追加ヒーローはエルフのレンジャー『''アレリア・ウィンドランナー''』

***&color(#cc0000){≪ウォリアー≫}

武器の扱いやダメージを与えることが得意な肉体派
ヒーローパワーは装甲&footnote(体力とは別に蓄積できる防御力)を2点得る''『装甲強化!』''
ミニオンの除去能力が高く、ダメージによる除去から条件付き確定除去など手段は豊富。
除去力を生かしたコントロールが得意だが、ビートダウンも得意な隠れた万能派。
初期ヒーローは戦い好きのオーク『''ガロッシュ・ヘルスクリーム''』
追加ヒーローはカズモダン王国のドワーフ王『''マグニ・ブロンズビアード''』

***&color(#0b5394){≪シャーマン≫}

トーテムと''『オーバーロード』''&footnote(シャーマンの固有システム。オーバーロード持ちカードを使った次のターンはマナが一時的に減る)を駆使する精霊使い
ヒーローパワーはランダムにトーテムを召喚する''『トーテム招来』''
buffカードや火力呪文を使ったアグレッシブな展開を得意としており、安全圏内だろうと思っていると削り切られることも少なくない。
オーバーロード持ちカードは性能が高い代わりに次ターンの行動を阻害してしまうため、使いどころが難しい。
デッキ傾向はビートダウン寄り。
初期ヒーローはオークでホード陣営&footnote(Warcraft世界におけるオーク、オーガ、牛人、トロール、ゴブリン達のグループ)の聡明な指導者『''スロール''』
追加ヒーローはマーロック&footnote(Warcraft世界における魚人)のシャーマン『''モルグル''』

***&color(#38761d){≪ドルイド≫}

自然と調和した野生系
ヒーローパワーはヒーローが装甲1と(ターン終了時まで)攻撃1を得る''『獣化』''
全ヒーローの中で唯一、自発的に自分のマナを増やすことができる。固有能力の''『選択』''&footnote(ドルイドの固有システム。状況に応じて二つの効果から一つを選んで使える)は柔軟な対応ができる優れもの。
マナブーストを生かしたランプデッキや、使い勝手のいい呪文を生かしたミラクルデッキなど意外と型にはまらないタイプ。
初期ヒーローはナイトエルフ族のリーダー『''マルフュリオン・ストームレイジ''』

***&color(#ffd966){≪プリースト≫}

回復を得意とする%%盗人%%聖職者
ヒーローパワーはキャラクター1体を2点回復する''『小回復』''
回復とコントロールに長けたヒーローで、コントロール奪取や相手のカードのコピーを作るなど、他のヒーローには無い特徴を備えている。
デッキはコントロールが多いが、体力の高いミニオンを生かしたビートダウン系デッキも得意。
初期ヒーローはストームウィンド王国の皇子『''アンドゥイン・リン''』
追加ヒーローはマルフュリオンの妻であるプリーステス『''ティランダ・ウィスパーウィンド''』

***&color(#c27ba0){≪ローグ≫}

コンボで戦うトリックスター
ヒーローパワーは攻撃1/耐久2の武器を装備する''『ダガーの達人』''
''『コンボ』''&footnote(ローグの固有システム。同ターン中にカードを使用していると強化される。)持ちカードはダメージ呪文が多く、除去力は高い。
連続で呪文を唱えるミラクルデッキが主流で、コンボが回り出すと次のターンには死が見えるほど爆発力が高い。
その分、相手からの攻撃を捌く手段や回復手段に乏しく、守勢に回るのは非常に苦手。
初期ヒーローはストームウィンド王とその息子に仕えるエルフ『''ヴァリーラ・サングイナー''』

***&color(#ffd966){≪パラディン≫}

ミニオン同士のぶつかり合いに強い武闘派
ヒーローパワーは1/1の騎士を召喚する''『増援』''
ミニオンを強化するスペルや逆に弱体化させる固有カードを持っており、純粋なミニオンのぶつかり合いなら右に出る者はいない。
回復もプリースト程ではないが得意で、一度に大きく回復するのはプリースト以上に得意。
デッキはビートダウン寄りだが、コントロールも十分いける万能型。
初期ヒーローは高潔な聖騎士『''ウーサー・ライトブリンガー''』
追加ヒーローはブラッドエルフの騎士『''レディ・リアドリン''』

***&color(#674ea7){≪ウォーロック≫}

命を削りながら戦う闇魔術師
ヒーローパワーはライフ2点を支払ってカードを1枚引く''『命を魔力に』''
ヒーローパワーがとにかく強力であり、一癖ある固有カードたちも使い方次第で暴れまわる。
線が太いビートダウンのZooや、豊富な手札でとことんコントロールするハンドロックなどオールラウンダーである。
初期ヒーローは闇魔術師のオーク『''グルダン''』

#endregion


勝利条件は相手のライフを0にするのみ。デッキ切れでは強制敗北にはならない。
デッキが切れた場合、カードを引くたびにダメージを受けるが、ダメージは引くたびに1点ずつ加算されるため、
長引けば1枚引くだけで15点くらいは珍しくない。

[[MTG>Magic the Gathering]]の様にフォーマットが存在しており、新しいカードのみが使える『スタンダード』と過去実装されたすべてのカードが使える『ワイルド』が存在している。
ローテーション更新は年に一度、その年度の最初の拡張セット追加で古いセットがスタンダード落ちする。

現在の主流はスタンダードであり、大規模な大会もこちらで行われるため、このページの内容も基本的にスタンダード準拠で記す。

**ゲームモード

***ソロ・アドベンチャー
CPU相手に戦う一人用モード。
後述の拡張アドベンチャーを購入することで、様々な世界を堪能できる。

***ランク戦/カジュアル戦
前者はお互いのランクを賭けて戦う対人戦。
一番下の25から1、そしてレジェンドランクが存在しており、ランクが高いほど月末に良い報酬がもらえる。
現在のHearthstoneのメインコンテンツ。
後者はランクに関係なく行える対人戦。
スタンダード/ワイルドを切り替えることが可能で、それに応じた対戦相手とマッチングすることになる。

***闘技場
いわゆるリミテッド戦。ゲーム内通貨のゴールド(後述)を支払って入場する。
即興で選んだヒーローと、アリーナ専用に作り上げたデッキでどこまで勝ち進めるかを試す。
最大12勝まで進めるが、3敗するとその時点で終了となる。
勝ち進むほど終了時にもらえる報酬が大きくなる、ハイリスクハイリターンな腕(と運)試しモード。

***酒場の喧嘩
毎週木曜日に更新される、変則ルールでのゲームモード。
ルールは週替わりで基本的には対人戦だが、相手と協力して共通の敵を倒したり、
CPU相手にスコアアタックをしたりとルールは様々。

***ヒロイック酒場の喧嘩
闘技場を更にハイリスクハイリターンにしたモード。
闘技場と違い、自分の持っているカードから自由にデッキを組める(=構築とほぼ変わらない)が、変わりに入場料が闘技場の約7倍もかかる。
報酬も低い連勝数ではかなりしょっぱくなっており、5勝でようやくトントンと言われるほど。その分12勝報酬は超豪華になっている。
配信者に人気の高い、エンターテイメント性が高いモード。

**カードセット
1パックから購入できる。
購入にはゲーム内通貨のゴールドかリアルマネーを使う。

***クラシック
最初期から存在するセットで、いわゆる基本セット。
各ヒーローにとって基本的なカードが収録されており、迷ったら買っとけなカードセット。
カードパワーも弱すぎず強すぎず(一部例外アリ)いい感じ。
クラシックセットのみ、スタンダード落ちしないことが公式で確約されている(バランス調整でnerfされることはある)
酒場の喧嘩でその週最初の勝利を収めると、このパックが1つ貰える。

***グランド・トーナメント
第二の拡張パック。略称はTGT(The Grand Tournament)。
栄光を求めて戦うグランド・トーナメントをモチーフにしたセット。
ヒーローパワーがテーマとなっており、ヒーローパワーに影響するカードが多いが、一癖二癖あるカードが多く全体的なカードパワーは低め。
一方ニッチなデッキで輝くカードが多く、変なコンボはだいたいこのセットが関わっている。

***旧神のささやき
第三の拡張パック。略称はWOG(Wispers of the Old God)。
古代の封印から解き放たれた4柱の旧神と、その眷属たちがテーマのセット。
旧神によって汚染された過去カードがリメイクとして登場している。
リリース時には旧神の1柱「クトゥーン」とその眷属が配布された。

***仁義なきガジェッツァン
第四の拡張パック。略称はMSG(Mean Streets of Gadgetzan)
マフィアが暗躍する都市ガジェッツァンで繰り広げられる抗争を描く。
''&color(#6aa84f){ハンター}/&color(#ffd966){パラディン}/&color(#cc0000){ウォリアー}''の暴力集団「''グライミーグーンズ''」
''&color(#38761d){ドルイド}/&color(#c27ba0){ローグ}/&color(#0b5394){シャーマン}''の秘密組織「''翡翠蓮''」
''&color(#f6b26b){メイジ}/&color(#ffd966){プリースト}/&color(#674ea7){ウォーロック}''のイカれた魔法集団「''カバール''」
に分かれており、中立カードながらそれぞれの組織に所属するヒーローしか使えないカードなど、新たな要素が盛り込まれている。
もう一つのテーマとして、ガジェッツァンを襲う『海賊』が取り上げられており、海賊ミニオンも多く収録されている。

#region(スタンダードでは使えないセット)
***ゴブリンvsノーム
第一の拡張パック。略称はGvG(Goblins Vs Gnomes)
Warcraft世界における、ゴブリン族とノーム族の戦いをモチーフにしている。
両方とも機械に強い種族なので、ミニオン種族として「メカ」をフィーチャーしており、殆どの収録ミニオンが「メカ」と関わりを持っている。
後述のナクスラーマスと並んで、カードパワーは高め。
#endregion

**アドベンチャー
カードセットと同じく新たなカードが手に入る一人用モード。カードセットと同じくゴールドかリアルマネーで購入。
変則的な条件の相手と戦い、勝利するとに新カードが解放される。
超難易度のヒロイックモードも存在しており、こちらはカードゲームというより詰将棋に近い。

***ブラック・ロック・マウンテン
第二の拡張アドベンチャー。略称はBRM(Black Rock Mountain)。
ブラックロックマウンテンで繰り広げられる、炎の王ラグナロスと黒龍ネファリアンの派閥争いが主軸となっている。
ドラゴンをテーマにしており、アドベンチャーの主役であるネファリアンもカード化されている。

***探検同盟	
第三の拡張アドベンチャー。略称はLOE(the League Of Explorers)。
古代の遺跡を探検する%%インディ・ジョーンズな%%アドベンチャー。
本セットで登場したテーマ能力「発見」&footnote(特定のカテゴリからランダムに選ばれたカード3枚が提示され、1枚を選択して手札に加える)は人気が高く、後のセットでも度々登場している。

***ワン・ナイト・イン・カラザン
第四の拡張アドベンチャー。略称はONK(One Night in Karazhan)
カラザンにある魔術師メディブの居城で行われる、盛大なパーティーを舞台にしたアドベンチャー。
カードパワーは比較的落ち着いているが、このセットでの強化により環境へ躍り出たヒーローも少なくない。
テーマは『呪文』と『召喚』で、特に唱えた際に特定のコスト帯ミニオンを召喚する『ポータル』シリーズは本セットを象徴している。 

#region(スタンダードでは使えないアドベンチャー)
***ナクスラーマスの呪い
第一の拡張アドベンチャー。略称はNaxx(curse of ''Naxx''ramas)
スカージのネクロポリスに住むリッチ、ケルズザードとの戦いを描いている。
テーマは『断末魔』&footnote(死亡したときに発動する効果。通称PIG効果)で、断末魔を持つミニオンや断末魔をサポートするカードが、ラインナップされている
一番最初の拡張セットで、全体的なカードパワーは高い。
#endregion

**特徴的なカード

***&font(#ff0000){フレイムウェイカー}
&font(#ff0000){「炎の王に忠義を」}
3マナで攻撃2/体力4を持つメイジ専用ミニオン。
ステータスは平均的だが、脅威なのは持っている能力「自分が呪文を唱えるたびにランダムな相手キャラクターにダメージを1点ずつ計2点飛ばす」というもの。
軽量呪文を連打することで2点のダメージを飛ばし続け、ダメージ呪文なら純粋なダメージアップにもなり、相手の場を壊滅させることができる。
ランダムなうえ1点ずつなので、中途半端に残してしまうことも少なくないが、それでも大ダメージを狙えるのは非常に魅力的。
ビートダウン系のメイジデッキを支える1枚である。

***リロイ・ジェンキンス
''「LEEROOOOOOOOOOOOY'' ''JENKIIIIIIIIIIIIINS!」''
5マナ6/2で突撃&footnote(いわゆる速攻、召喚酔いしない)持ちの中立アタッカーミニオン。
場に出したとき、相手の場に2体の1/1ドラゴンを生み出してしまうが、フィニッシャーや大ダメージコンボに人気の高い一枚。
このカードは実在の人物がモチーフで、元になったのはWorld of Warcraftのプレイヤーである同名の人物。
同氏のあまりにも滑稽なプレイ動画が大きな話題となり、Blizzard社の公式イベントに呼ばれたり、同ゲーム内でNPCとして実装された。
元々は4マナだったが、即死コンボ抑制のためnerf&footnote(洋ゲーにおける弱体化を意味するスラング)を受けた。

***ぐったりガブ呑み亭の常連
&b(){「Everyone Get In Here! ༼ ºل͜º༼ ºل͜º ༽ºل͜º ༽ 」}
丸い顔をした可愛い見た目と特異な効果を持つ中立ミニオン。英語名の≪GrimPatoron≫からパトロンと呼ばれる。
5マナ3/3とステータスはコストに見合っていないが、
''「ダメージを受けて死亡しなかった場合ぐったりガブ呑み亭の常連を一体呼び出す」''
という強烈な効果を持っている。
つまり、ダメージを与えるカードと組み合わせることで、ねずみ算の様に盤面をパトロンで埋め尽くすことが出来るのだ。
そうそう上手く並べられるわけではないが、一度増えたパトロンを処理できないと延々と出てくるパトロンに押しつぶされることになる。
一時期は≪ウォーソングの武将≫&footnote(場にいると攻撃力3以下のミニオンが突撃を持つという効果を持っていたため、出てきたパトロンが片っ端から突っ込んでいた。)というカードと組み合わせて1ターンで大ダメージを狙うこともできたが、現在は武将がnerfされたため不可。
それでも、パトロンの展開力やパトロンを増やすコンボパーツが対ビートダウンで有効なため、アンチビートダウンデッキとして確立されている。

***&font(#ff0000){炎の王ラグナロス}
''&font(#ff0000){「死ね!虫ケラ!」}''
8マナで8/8だが攻撃できない。
代わりに、自分のターン終了時にランダムな相手キャラクター1体に8点のダメージを与える。
出したターンの終了時にも8点を飛ばしてくれるため、疑似突撃持ちでもある。
相手ヒーローにも直接ぶち当たるので、並んだミニオンを無視して相手を倒しきることもしばしば。

「旧神のささやき」では味方を回復してくれる&color(#ffff00,#000000){&b(){光堕ち}}バージョンの&color(#ffff00,#000000){&b(){光の王ラグナロス}}も実装されている。
&color(#ffff00,#000000){&b(){「生きろ!虫ケラ!」}}

***&color(#9900ff){ロード・ジャラクサス}
''&color(#9900ff){「YOU_FACE_JARAXXUS,EREDAR_LORD_OF_THE_BURNING_LEGION!」}''
ウォーロック固有の、9マナで3/15という偏ったステータスのミニオン。
その真価は持っている雄叫び&footnote(場に出たときに発動する、いわゆるCIP効果)効果「ジャラクサスが自分のヒーローになる」というもの。
場に出ると自分が使っているヒーローを破壊し、ジャラクサスがヒーローとなり、ヒーローパワーは専用の物になる。
ヒーローパワーは「6/6の悪魔を1体場に出す」という、どのヒーローパワーよりも強力な物であり、
さらにヒーロー変化時には3/8の武器を装備するため、6/6の悪魔を量産しながら殴ってくる攻撃的ヒーローへと変化する。

難点は9マナという重さとライフ上限が15で固定されしまうという点だが、
対コントロールデッキの最終兵器と言われ、現在でもウォーロックのコントロールデッキには欠かせない存在。

***&font(#38761d){希望の終焉 ヨグ=サロン}
''&font(#38761d){「死をもたらす神の前に額づくがよい」}''
旧神のささやきで登場した旧神の1柱。
10マナで7/5とステータスは悪いが、持っている雄叫び効果「自分がこのゲーム中に唱えた呪文の数だけ呪文を唱える」が強力。
どんな呪文が唱えられるかは完全ランダムで、対象も勝手に選ばれるので運要素は強いが、自分が不利な状況をひっくり返したりもできる。
無論、効果で自爆する可能性も大いにあるが、それでも負けるゲームをひっくり返せるパワーは強力である。

登場当初は実用性のあるネタカード的扱いだったが、時間がたつにつれて旧神のささやきにおけるトップレアとなった。
あまりにも大会を荒らし過ぎたためnerfされ、ヨグ=サロンが呪文の効果で場を離れたり、効果無効化を受けると呪文が続かなくなった。

***ドクター・ブーム
''「MARVEL_AT_HIS_MIGHT!/彼の力に震撼せよ!!」''
かつてHearthstoneを支配していた、誰もが認める最強ミニオン。元ネタは言わずもがな、マーヴェル・コミックスの[[Dr.ドゥーム]]。
7マナで7/7とステータスは平均的だが、雄叫び効果で2体の爆弾ロボを引き連れてくる。
この爆弾ロボが曲者でステータスは1/1と貧弱だが、断末魔でランダムな相手キャラクターに1~4点のダメージを与えるという効果を持っている。
どこに飛ぶかわからずダメージもランダムだが、大体はいい仕事をしてくれる。

中立ミニオンで全てのヒーローが使用できるため、このカードを見ない日は無いと言ってもいいくらい採用率は高かったが、
スタンダードフォーマット制定で環境からは(強制的に)姿を消した。
多くのプレイヤーに愛され、多くのプレイヤーに憎まれたHearthstoneを代表する一枚。


**その他
***クラフティングモード
魔素という素材を使って、一部カードを除いたカードを作ることができる。
魔素は所持しているカードを分解することで入手でき、ダブってしまった余計なカードや使い道のないカードを分解して、
別の欲しいカードに作り替えることができる。
分解したときの魔素と作るときの魔素では後者の方がレートが高く、同じレアリティのカードを分解したからといって、
そのまま同じレアリティのカードが作れるわけではない。
カードがNerfされた際には、Nerf対象のカードは普段より多くのダストへ分解できる。

ちなみにクラフト時にそれぞれのフレーバーテキストを見ることができるが、古今東西のパロディから、Blizzard社の自虐ネタまでスタッフの遊び心が全開である。
英語版と日本語版では違った意味のフレーバーテキストも存在しており、明らかに日本でしか通じないようなネタも混じっている。

***ゴールド
ゲーム内通貨。他プレイヤーとの取引は不可。
カードパックの購入、アドベンチャーの購入、闘技場の入場に使用する。
ゲーム内で毎日更新されるクエストをクリアしたり、対人戦で3勝すると貰える。

***スキン
見た目を彩るアバター的存在で、いずれもゲームバランスには一切影響しない。
・''カードバック''
いわゆる柄スリーブで、ゲームの世界観に合わせた様々なカードバックが用意されている。
カードバックの入手法は様々で、一番ポピュラーなのはランク戦での報酬。
他のBrizzard社製品とのコラボも行われており、「オーバーウォッチ」や「Diablo3」などを購入すると、
それらのゲームの意匠が施されたカードバックが手に入る。
・''ヒーロースキン''
入手することでヒーローを担当するキャラクターが変更され、演出やセリフも専用に変化する。
入手法は基本的にリアルマネーによる購入となる。初期ヒーローに戻すこともできる。
・''ゴールデンカード''
文字通り金色のカードで、カードイラストがアニメーションになる豪華仕様。
パックからたまに出てくる他、クラフティングモードでも通常の倍以上のダストを支払って作ることができる。
・''ゲームボード''
対戦中にフィールドとなるボード。
拡張セットが増える際に、その拡張セットをモチーフとした新たなボードも追加される。
ボードには様々なギミックが搭載されており、相手ターンの待ち時間などに遊ぶことが出来る。

***e-sports力
e-sportsとして世界大会も数多く開かれている本作であるが、先述の通りランダム要素がかなり多い。
先に挙げた「特徴的なカード」のうち4つがランダム要素持ちであるのがよくわかる例であろう。

となるとカードの引きと同程度に「ランダム要素が自分にとっていい結果となるか」も求められていく。
そうしたいい結果を引き寄せる能力はe-sports力と言われており、e-sports力が高いと、ランダムダメージが常に最高値だったり、ランダムに当たるダメージが狙い通りに当たってくれるのである。
運に恵まれてカードが狙い通りの働きをし、その結果として勝利を呼び寄せた時、快感に酔いしれたプレイヤー達はこう叫ぶのだ。
「''e-sports!!''」と。


追記、修正は暖炉のそばの席に着いてからお願いします。

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#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- まだウォークラフト原典の項目はないのに  -- 名無しさん  (2016-06-16 21:27:01)
- あったのか、この項目  -- 名無しさん  (2016-09-20 22:09:47)
- このwikiの主要層が触れないであろう洋ゲーだから埋もれがちなのよね  -- 名無しさん  (2016-09-23 18:30:22)
- ブームの7/7/7は平均どころかデメリット無し7マナでは最高値なんだよおなあ…  -- 名無しさん  (2016-10-21 15:54:00)
- マナが勝手に増えるっての遊戯王のSPC相当かな  -- 名無しさん  (2016-11-23 15:23:44)
- 確かにスピードカウンターは近いかもしれない 消費したマナはターン開始時に上限まで戻るけど  -- 名無しさん  (2016-11-23 17:30:36)
#comment
#areaedit(end)
}