アスプロス(聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話)

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アスプロス(聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話) - (2023/11/10 (金) 16:55:58) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2016/11/06 (Sun) 11:26:50
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&font(#6495ED){所要時間}:約 22 分で読めます

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#center(){&color(red){俺は善でも悪でもない!}

&color(red){ハーデスもアテナも関係ない!}

&big(){&color(red){…ただ&b(){「我」}があるのみ!!!}}}


[[聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話]]の登場人物。


■プロフィール
年齢:享年25歳
誕生日:6月20日
血液型:AB型
身長:188cm
体重:83kg

■人物
聖闘士星矢の時代から約240年前の前聖戦に置ける双子座の黄金聖闘士。双子の弟に凶星と忌み嫌われる[[デフテロス>デフテロス(聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話)]]がいる。しかし、聖戦が本格化した本編時では既に故人になっている。
[[射手座のシジフォス>シジフォス(聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話)]]、[[牡牛座のハスガード>アルデバラン(聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話)]]と並ぶ黄金聖闘士の年長者。
心技体共に磨き抜かれた時期教皇の有力候補の1人としても数えられており、聖域内でも尊敬の対象になっていた。
幼少期は凶星と呼ばれ迫害されていたデフテロスが表で生きてけるように教皇を目指して邁進していたが、時期教皇としてシジフォスが選ばれた事で人が変わったようになってしまい、凶行に出た末に死亡した。

杳馬の闇の一滴に冒される前は弟想いの優しい兄であり、聖域の掟を破ってでも弟の命を救おうと病の弟を背負い聖域を抜け出た事がある。
教皇を目指したのも元は身分や掟に縛られて自由に生きられない人達を解放する事が起因している。
闇の一滴に冒された以降は常に自分と同等の力を身に付け、今まで日陰に置かれていた弟への疑念と不信から、力への傾倒が進み教皇の座に付く事に目的がすり替わっていった。
元の性格は明るく快活だが同時に割と自信家な面も見て取れる。
また闇の一滴に冒される前にも差別や贔屓目といった立場や状況において相手を侮蔑するような真似には激しい嫌悪を見せる。
冒された後は双子座の宿命のように礼儀正しい聖闘士の鑑と激しい向上心と攻撃性を併せ持つ二面性を使い分けていたが、その状態でもクリスのような状況の子にはアスプロス本来の性格と思われる厳しく接するもその心中には確かな優しさを覗かせている。

名前はギリシア語で白(アスプロス)を意味する。


■技

・アナザーディメンション
&big(){&color(red){&b(){「ぶっ殺す…?何の冗談だ。あんな粗末な空間、次元を操る俺には効かん」}}}

双子座お馴染みの異次元技。本編では相手を異次元に飛ばす技だったが、ロストキャンバスでは移動技のように使われている。
アスプロスは更に一定空間を次元ごと切り離したり、防御技の様に使用している。また、この技で「神の道」をも開いている。
汎用性の高さからかギャラクシアンエクスプロージョン以上に愛用しており、
・指パッチンで異次元を開いてゴミ箱扱い
・切り取った空間を遥か離れた位置から監視したり
・果ては自分が望んだ部分だけを器用に異次元送り
と、自身の次元を操るという言葉に偽りなしの活躍っぷりを見せた。
またデフテロスのアナザーディメンションを外から引き裂き、通常空間へ引き戻すという荒業も難なく行っている。
外伝では神である杳馬にすら「人間であそこまで次元を操る奴が二人もいてたまるか」と言わしめるほどトラウマを負わせていた。


・ギャラクシアンエクスプロージョン
&big(){&color(red){&b(){貴様はよくも俺の人生を弄んでくれた…絶対に許さん!銀河に四散せよ!!}}}

銀河の星々を砕く双子座最強技。片手使用も可能。
アナザーディメンションほど出番は無いけど、やっぱり戦いの決め手はこの技。
まだハーデスの不死の恩恵が効いてるはずの冥闘士を完膚なきまでに消し飛ばしている。


・幻朧魔皇拳
&big(){&color(red){&b(){人間の無限の可能性を秘めたブラックボックス…俺はいずれそれを支配する!}}}

相手の脳を直接支配する伝説の魔拳。人一人目の前で死ななければ解ける事は無い(一人を除いて)。
本来は単なる洗脳技だが無印では無かった催眠術や幻覚のような効果もある。(ただし幻覚については本編のカノンの幻朧拳で似たような効果はあった。)
アスプロスの物は脳の仕組みを解析して独自に復活させた物であり、従来の魔皇拳とは多少差異がある。
あるいは本来の効果が洗脳だけではなく、文字通り相手の脳を直接支配し自由に弄る技なのかもしれない。
アスプロスの台詞からいずれは小宇宙を脳科学的に解明し神の域まで到達しようという野心が見て取れる。
また死の際に自らに打つ事により冥界の支配から抜けており、既にそこまで解析していたのかエイトセンシズと同様の効果を起こしている。


・アークゲミンガ
&big(){&color(red){&b(){聖衣を着た黄金か、それも間違いではないが…強いのは俺自身よ!!}}}

相手を切り取った次元に隔絶し、その中で小規模な超強力磁場を発生させ相手の身体を細胞レベルで粉々にする。
なお、ゲミンガとは現実に存在する中性子星。技の性質とは裏腹にほとんど電磁波を放出しない珍しい中性子星である。
やはりハーデスの不死の恩恵があるにも拘らず粉微塵にされ消し飛ばされた。


・名称不明
銀河のような小宇宙を惑星のような形にして飛ばす。
天損星の力とエアハートの洗脳で暴走するクリスの技を薙ぎ払った。

・名称不明(ただの闘気?)
&big(){&color(red){&b(){そんなにあの悪魔と戦いたいのならな、天馬星座…せめて鬼と呼ばれてみろ!!}}}

デフテロスに似たただの闘気でハーデスの描いたロストキャンバスの一部を蒸発させている。
あるいはマブロスエラプションクラストと似たような技なのかも?
ついでにその余波で童虎とシオンが死にかけたが、天馬を先に行かせる為の仕掛けとも取れる。
%%単に自分の手で杳馬と決着を付けたかっただけかもしれないけど。%%



■作中での活躍

&color(blue){・蘇った双子座}
前述の通り、本編では既に死亡しているが、%%どうやったか知らないがコキュートスから抜け出して%%冥王・ハーデスに直談判し、教皇しか知りえないアテナの聖衣の存在を教える代わりに冥闘士としての生を受け、第4の魔宮・火星(マルス)の守り人となった。

そして窮地に陥っていた童虎を助け、聖戦へ本格参戦したデフテロスの小宇宙を感知し、彼の「アナザーディメンション」の異空間をぶち破って現れる。
デフテロスを自宮の火星(マルス)へと引きずり込み、双子座の冥衣を纏って自身の大技「ギャラクシアンエクスプロージョン」を放った。
%%なおハーデスへの直談判からデフテロスとの戦いまでの間、偽の法衣に教皇のマスクを纏うという教皇コスプレで過ごしていた。(なお偽の法衣はアニメのアーレスの法衣と同じデザイン)%%


&color(blue){・2年前のあの日}
ギャラクシアンエクスプロージョンを受け止めたデフテロスに次は幻朧魔皇拳を放った。
デフテロスは魔拳を受け、2年前のあの惨劇を思い浮かべた。この戦いへと続くあの日を・・・
2年前、教皇有力候補でありながら選ばれなかったアスプロスは躍起になり、スターヒルで憂いていた。心配して帰ろうと言うデフテロスにアスプロスは別人になったような形相で言い放った

#center(){&color(red){…俺はまだ邁進を止めん…デフテロス &bold(){俺の}存在を世界に知らしめるために}

&color(red){そのためにはまず教皇という力が必要だ 見ろ ここには何でもある}

&color(red){聖域の歴史 星見の結果 封印された魔拳 &bold(){アテナの血の秘密}}}

アスプロスはその言葉から教皇暗殺を察し、止めようとしたデフテロスに幻朧魔皇拳を掛け、教皇暗殺を実行する。

しかし、予めデフテロスの襲来を予期していたセージは拳を受け止め、その小宇宙でデフテロスを圧する。
その直後、アスプロスは%%悪人顔を隠す素振りも無く%%「弟の謀反は自分の責任」とデフテロスを処分するフリをして登場。
背後からセージを暗殺しようとするが、伏兵として構えていた[[乙女座のアスミタ>アスミタ(聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話)]]によって防がれる。

その後、アスミタの相手をデフテロスに任せ、自身はセージをあと一歩まで追い詰める。
デフテロスに教皇殺害の罪を着せる為にセージの止めを任せるが、アスミタの説法によって魔拳の洗脳を解かれていたデフテロスの渾身の一撃を無防備な状態で喰らい、一転窮地に追い込まれる。

心臓を貫かれ、死を待つのみとなったアスプロスにセージは本来、時期教皇の座はアスプロスの物になるはずだったと告げる。
既にシジフォスは教皇候補を辞退しており、セージもそれが順当だと思っていた。
しかしアスプロスにはある事件(後述)から危険人物としての疑いがかけられており、セージはアスプロスの心に歪みが無いかを確かめる為に「時期教皇はシジフォス」という噂を雑兵や侍女達に流させた。
アスプロスがそれを受け入れれば彼に教皇の座を譲る為に…

全てはセージの策であった事を知ったアスプロスは自身に幻朧魔皇拳を放ち、息絶える。

#center(){&color(red){ならば 死して後 その座 受け取りに参りましょう}}

&color(blue){・闇に染まった光}
魔拳を受けたデフテロスに今度はアテナ殺害をさせようとするが、デフテロスはこの2年間で鍛え上げた強烈な自我で洗脳を打ち破っていた。

己が求め続けた我の力をぶつけるデフテロス。
しかし、生前に聖闘士として高みに邁進していたアスプロスはその力も上回っており、デフテロスの「マヴロスエラプションクラスト」を「ギャラクシアンエクスプロージョン」で打ち破る。

自我を鍛えたというデフテロスを未熟と称し、兄(アスプロス)の思い出を信じるデフテロスに「今の俺も昔の俺も同じ、お前の中の優しい兄は全て幻想だった」と自分達の全てを否定するアスプロス。

#center(){&color(red){半端でいても何も手に入らんのだよ}

&color(red){実現したいことになりふりかまう必要がどこにある!? }

&color(red){俺なら悪と呼ばれる行いでも実行する}

&color(red){実の弟も利用しよう 教皇も殺せる 神々さえもあざむける…いや殺してみせよう!!!}

&color(red){そのために俺は死者の国から蘇った!!!}}


だが今もなお信じている在りし日の兄と今その姿を借り冥闘士となった兄の偽悪的な言葉に激昂したデフテロスは対に自身が封印してきた双子座の奥義「ギャラクシアンエクスプロージョン」を解禁する。

&color(blue){・光と影の結末}
互いに「ギャラクシアンエクスプロージョン」を撃ち合うアスプロスとデフテロス。2年前の決着を着けるべく放った最大の一撃のぶつかり合いの最中、アスプロスはデフテロスの目に昔を思い浮かべる

聖闘士候補生時代、着々と力をつけていたアスプロス。デフテロスもその様子を蔭から見ていた。
しかしどんなに努力し走り続けてもデフテロスはアスプロスよりも僅かな時間で影の様に近い実力をつけていた。
そんな弟の視線と実力に次第にアスプロスは脅威を感じるようになっていた。

#center(){&color(red){そうだ…その忌まわしい目…!! フフ…デフテロス!!}

&color(red){そんな恨みがましい目で俺を見るからお前を潰したくなるのだ!!}

&color(red){結局俺たち双子は争うしかないのだ 俺たちは互いに存在を脅かし合う}

&color(red){どちらかを消し去るまでな!!!}

&color(blue){俺もそう思う…}

&color(blue){兄さん!}}


魔宮を全壊させる程のギャラクシアンエクスプロージョンのぶつかり合いの末、勝利したのは兄・アスプロスだった。
だが、デフテロスの消滅と共に自身に掛けていた魔拳が解け、漆黒に染まった髪の色も戻り、アスプロスは我に返るのだった。

&color(blue){・仕組まれた宿命}

半身をもがれたような痛みで正気に返ったアスプロスは、かつて弟が言っていた「俺たちは全うして死ぬのだ」と言う言葉通り、片割れとなった命を全うすることを決める。

ハーデスの元へ帰還したアスプロスは命に代えても冥王を討つべく、背後から攻撃を仕掛ける。しかし、それを察知していたハーデスは攻撃を易々と止め、与えていた命を剥奪する。

だが、アスプロスは灰には戻らず、代わりにマグマにも似た小宇宙を放出し、黄金聖衣を纏った姿となる。
ハーデスから与えられていた冥闘士としての命は尽きても黄金聖衣に宿っていたデフテロスの魂と融合したことで聖闘士としての肉体と魂を取り戻し、今まで相反していた光と影は一つとなり真の双子座の聖闘士となった。
これを見てハーデスは二つの相反する思いの混じり合いと調和を自分と似ていると評し、笑みを浮かべた。

#center(){&color(red){消えろ ハーデス!! &b(){「ギャラクシアンエクスプロージョン!!!」} 銀河の果てに!!!}}

しかし一瞬全てが停止し技は不発に終わる。

#center(){&color(purple){全くいい色なんかじゃありませんよ!!}
&color(purple){せっかく俺が何年もかけてかき回してやったのに この双子どもいつの間に決着つけやがんだ!!}}

現れたのはペガサスに乗った[[天魁星メフィストフェレスの杳馬>杳馬(聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話)]]。
ハーデスの宿敵・天馬星座のテンマの父だった。久しぶりだと言う杳馬にアスプロスは夢だと思っていた16年前のある日のことを思い出す。

修業中のアスプロスに天馬星座の聖闘士を知らないか?と尋ねてきた若き日の杳馬。
まだ、天馬星座は居ないという答えに落胆するが、アスプロスに一人で修行していたデフテロスに一緒に修行しないのかと聞く。
デフテロスの境遇を聞いた杳馬はデフテロス(2番目)という名前に好意を示す。

#center(){&color(purple){2番目(デフテロス)!!いいね!俺 1番目より2番目が好きよ!!}}
#center(){&color(purple){いつだって1番目の寝首狙っちゃう}}

杳馬の言葉に不快感を示すアスプロス。
そんなアスプロスにささやき戦術のように語り掛け、デフテロスへの不信感を煽る杳馬。
そして影の様に近い実力をつけるデフテロスの姿を見てアスプロスは自分を狙っているのかと疑ってしまう。

#center(){&color(purple){いーい反応するね お兄ちゃん}}

杳馬は心に闇の一滴を落とし、その一滴はデフテロスへの不信感を切っ掛けにアスプロスをかき回すことになる。
自分達の戦いが仕組まれていた事を知ったアスプロスは攻撃的小宇宙を放出し、杳馬になぜ自分たち兄弟に接触したのかを問う。
杳馬は自分は客席で周りの人間がグルグルと愛憎、悲哀、狂気の混じった舞台で踊るのを眺めていたいだけという自己満足で自分勝手な悪どい答えを言う。
自分達の人生をかき回された事に怒りを覚えるアスプロスだったが、杳馬の謎の能力によって思うように力を振るえない。
そして杳馬の「マーベラスルーム」によって身体が粒子状に分解され、時間も物質も無い世界へと送られ魂ごと消滅するのだった。





















#center(){&color(red){相変わらずその悪魔は人をおとしいれるのが好きなようだな}}

#center(){&color(red){…天馬星座 残念だがその男こちらに譲ってもらうぞ}}

#center(){&color(purple){……!?お前は…}}

#center(){&color(red){俺もその男に運命をくるわされた者の一人よ!!!}}

&color(blue){・双子座再び…}

杳馬がシオンをマーベラスルームで消滅させようとした際に内部から空間操作で閉じた空間をこじ開け、現れたのは消滅したと思われていた双子座のアスプロスだった。
空間を自在に操れる彼にとってマーベラスルームの内部は粗末な空間らしく、身体も保った状態で生きていた。
消滅しかけたシオンを助け、更には大気圏を突破していたはずの童虎も戻ってくる途中で拾って来たらしく、二人をテンマに押し付けて杳馬と対峙する。
いきなり現れた挙句、勝手な事をするアスプロスに戸惑うテンマに溶岩のような闘気を放出しながら言う

#center(){&color(red){そんなにあの悪魔と戦いたいのならな 天馬星座}}
#center(){&color(red){せめて鬼と呼ばれてみろ!!!}}


その姿にテンマはかつて自分が師事したカノン島の鬼の面影を見る。
杳馬の仕業で兄弟同士の殺し合いになった事を知ったテンマは自分と同じ境遇のアスプロスに杳馬の退治を任せ、童虎とシオンを連れてアローンの元へと向かう。

時を止めてシオンだけは仕留めようとする杳馬。だが時は止まらずテンマは走り去ってしまう。
アスプロスはアナザーディメンションの応用で時間が機能しない空間を作り出し、杳馬の技を封じ、邪魔の入らないタイマンの場を作り出し、悪魔との決着をつけようとする。

&color(blue){・晒された真実…そして悪魔の最期}

VS杳馬に関しては[[杳馬(聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話)]]を参照

&color(blue){・一人の人間}

因縁の杳馬を倒し、力も命も消えゆく中でアスプロスは背後から懐かしい小宇宙を感じる。
二度目の死の間際、近寄るアテナに聖域を裏切った上に冥王の力で蘇った自らに触れればその指先が穢れるだろうと言い放つ。

#center(){&color(hotpink){あなたは善でも悪でもないわ!!!}}
#center(){&color(hotpink){命の限り生きた一人の人間じゃないですか!!!}}

サーシャの言った言葉はアスプロスの行動を善と肯定するでも悪と否定するでもなく、生を全うした一人の人間だと理解するものだった。

それを聞いたアスプロスはアスミタの数珠をサーシャに託し、身体は灰となって黄金聖衣と冥衣、二つの双子座を残して消滅した


#center(){&color(red){…そうだったな…貴女は聖域にいた時から何処か人のようだった}}

#center(){&color(red){貧民街の少女から 聖域の戦女神(アテナ)へ 貴女ぐらいだろう 人の全てを包める神は}}

#center(){&color(red){光も 影も}}








&color(blue){・死後}
聖戦の最後で完全復活したハーデスに対し、他の黄金聖闘士と共に魂の姿でシオンと童虎に助成、「己のため」にその力を発揮した。


■外伝におけるアスプロス

&color(gold){・第9章 牡牛座(タウラス)}
本編の8年前。登場は少しだけだが相変わらず悪人顔を隠そうとしていない。


&color(gray){・第10章 射手座(サジタリアス)}
本編の17年前。当時10歳のアスプロスが登場し、候補生として同期のシジフォス、ハスガードと共に任務に当たる。
この頃は杳馬の一滴を喰らう前なのでやたらと輝いた目や年相応な無邪気な目を見せている。
また、シジフォスから物言いはややキツイと思われているが、元来の真面目な性格と弟の境遇を考えれば当たり前ともいえる。%%このまま成長していれば教皇になれただろうに、これも皆杳馬って奴の仕業なんだ%%
しかし、アルケスがシジフォスの試練の相手として幻影で作られたアスプロスは相変わらず悪人顔を披露している。まぁ、アルケスは未来が見えるのでアスプロスの闇堕ちも知っていただろうからあえてそんな見せ方をしたのかもしないが


&color(blue){・第11章 双子座(ジェミニ)}
冒頭でいきなりデフテロスに拳を向ける等、初回から悪人顔全開。
任務で巫女(ビューティア)の元へ信託に来たが既に巫女(ビューティア)は殺されており、任務を果たせないと苦言を漏らす。
言動からデフテロスに不信感を持たれるが、本人は行動と裏腹にそれを隠そうとしていない。
更には聖域外れの闘技場付近でデフテロスが修業している事、巫女(ビューティア)殺しの容疑者としてデフテロスの元に黄金聖闘士が送られる事も見越して予め狂闘士の封印を解き、
自身に不信感を抱いたデフテロスと送られてきた黄金聖闘士・[[デジェル>デジェル(聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話)]]を始末しようと画策する。

結果的には失敗に終わり、デジェルにアスプロスへの疑惑が確信へと変わるだけに終わったが、事件解決後は何食わぬ顔でデジェルと会話している。
%%後、未完成の魔皇拳を効くかどうか分からない亡霊のコカロに放つなど杳馬戦といい結構行き当たりばったりで動いてる%%


&color(blue){・第12章 双子座(ジェミニ)}
#center(){&color(blue){双子座の黄金聖闘士・アスプロスは「魔星」を巡る戦いに巻き込まれた少女・クリス保護の任を受ける}}
#center(){&color(blue){誰よりも運命の重さを知るアスプロスの信念と覚悟は、彼女を救う標となるか!?}}
#center(){&color(purple){&b(){その男が求めたのは光でも闇でもなく}}}
#center(){&color(purple){&b(){ただ運命に抗うための「我」}}}

彼がメインを務める双子座のもう一つの外伝。時系列的には本編の2年前で双子座外伝・デフテロス編のすぐ後。というかほとんど同時進行。

聖域からの任務で名家・ウォールデン一族の跡取り娘クリスの護衛任務についたアスプロス。
ウォールデン家は海賊行為で成り上がった一族で、その莫大な遺産の相続権が当時14歳の少女・クリスに与えられた。
相続権は元々クリスの叔父が持っていたがその正統後継者である長男が謎の失踪を遂げ、それから間もなく身内で謎の死が続き、権利が転々としてクリスの父親の元へとやって来た。
それと同じ頃、クリスの姉・ウルスラの周りに冥闘士が現れ始め、その力を使って父を手にかけクリスまでも亡き者にしようとした。
クリスの従者はそれを見ていられずアスプロスにウルスラと冥闘士の討伐を申し出るが、アスプロスは肝心のクリスがどう思っているのか分からないのでは戦えないという。
その直後、ウルスラが部下を引き連れて聖域の船を襲撃する。
アスプロスはウルスラの部下達を一蹴し敵船に乗り込むが、そんなアスプロスに背後から音もなく近づいた[[冥闘士・天寿星ヴァンパイアのエアハート>冥闘士(聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話)]]。
聖戦直前に余計な争いはしたくないと言い引くように相談するが、当然アスプロスは拒否。
アナザーディメンションで海賊船ごと異次元へと飛ばすが、エアハートはクリムゾンクロスで閉ざされた空間をぶち破りつつ反撃してきた。
何とかクリスは護ったものの船は沈み、黄金聖衣も海に没してしまう。
目を覚ましたクリスは慌てた様子で口を開くも何故か声には出ず、そこでアスプロスは初めてクリスが話さないのではなく話せないことに気付く。

陸地に流れ着いたアスプロスとクリスはクリスの従者の屋敷へと避難していた。
しかしそこにも既に魔星が先回りしており、クリスの従者の息子もまた魔星に魅入られ冥闘士と化していた。
地因星ウプイリのレイボールドはクリスとアスプロスに攻撃を仕掛けると、それによって露わになったクリスの背中に痣の様な物をアスプロスは見つける。
レイボールドはウォールデン家が受け継いできた遺産は金銀財宝などではなく、大切なものの死と引き換えに永遠の命を得られる「呪い」だと言い放つ。
そしてそれはクリスの身体に封印されてあり、痣はその証である。
ウルスラがクリスを手にかけようとしたのはその「呪い」の力を欲しての事だった。

一方、聖域ではデフテロスと共に狂闘士討伐を終えたデジェルはデフテロスの存在とアスプロスの危険性をセージに報告していた。
それを聞いたシジフォスは隠されてた真実に驚愕するが、セージはアスプロスの件は自身が見極めると言い、この事は他言無用とした。

窮地に陥っていたアスプロスとクリスだったが、そこに眩い金色の光が現れる


#center(){&color(red){望まぬ運命を背負わされたことは同情しようクリス…だがな}}

#center(){&color(red){それでも戦わなければ絶対に思い通りにはならん!!!}}


黄金聖衣を纏い、クリスを護る為に反撃に転じるアスプロスは一撃でレイボールドを死体すら残らずに消滅させる。
同じように望まぬ運命を背負わされ、それに反発する為に力を求めたと言うアスプロス。
ただ泣いて黙るクリスにそのままでいいのかと問うが、クリスは自分の弱さをどうしたらいいのか分からずアスプロスに答えを求める。
アスプロスもまだ14歳の少女に自分がしたような決断をさせるのは酷だと思い、クリスに謝罪する。
その直後、空間を引き裂いて再び現れたウルスラとエアハート。
エアハートはクリスの背後から空間攻撃を仕掛け、それと同時にエアハートの冥闘士の力に呼応するかのようにクリスの内から封印されていた「呪い」の力が溢れ出る。
それは魔星・天損星ケートスの冥衣であり、その冥衣はクリスに装着され新たな冥闘士が覚醒する。

自我を無くし冥闘士としての力を振るうクリス。
ただ流されるがままに冥闘士の力を振るうクリスにアスプロスはクリスの護衛から冥闘士粛清へと任務を切り替える。
手加減を止め、クリスを圧倒しその最中でエアハートがクリスを操っていると察するアスプロス。
しかしクリスは自我を失いながらも無意識に涙を流しており、それを見たアスプロスはクリスに「逃げずに戦え!意識を保て、今すぐ戦う相手を決めろ、自分(聖闘士)かエアハート(冥闘士)か」と呼びかける。
それでもまだ振り回されるクリスにアスプロスは悪人面全開で精神攻撃を仕掛け、クリスの動揺と本心をあぶりだす。


#center(){&color(Deepskyblue){助…けて…アスプロス…}}

#center(){&color(red){気の弱い娘がようやく発した願いだ…応えてやらねばなるまい}}

冥闘士になりたくない、姉も傷つけたくないと本心を晒して助けを求めたクリスにアスプロスは魔皇拳?を放ちクリスを眠らせる。
クリスの意思を侵食する魔星の力を防いだアスプロスの力に驚愕するエアハート。
それに対し人間の無限の可能性が詰まったブラックボックスである「脳」、それを突き詰める事で人は神の域にも近づける、そしていずれそれを支配すると豪語するアスプロス。
それを聞いたエアハートはアスプロスを貴様ほど危険な男は見た事が無いと戦慄し冥衣を纏って戦闘態勢に入る。
前に船を全壊させた「クリムゾンクロス」を放つが「聖闘士に一度見た技は通じない」という常識に阻まれ、逆にギャラクシアンエクスプロージョンの反撃を喰らい船は粉々に四散した。

四散する船からウルスラを助け出したクリス。
しかしウルスラはそれに反発しクリスに刃を向ける。
アスプロスによってそれは防がれるが、クリスとウルスラはもう普通の姉妹としては生きていけない程に決裂してしまっているとアスプロスは言う。
そんな中、突如クリスから冥衣が外れ小宇宙が抜け始める。
エアハートはギャラクシアンエクスプロージョンを喰らいながらもまだ生きており、自身の真髄である「吸血」でケートスの冥衣からクリスの力を奪い傷を癒していた。
エアハートは天寿星と天損星、二つの魔星の力を振るいアスプロスを追い詰める。

#center(){&color(red){俺は決めたぞデフテロス!!俺はこのまま教皇を目指す!!}

&color(red){生まれや育ち人種や迷信で自由に生きられない者が多すぎる}
&color(red){お前がそうだ…悔しいよ!!!}

&color(red){より才能のある心の強い者にこそ道が拓かれるべきなんだ そう思うだろ!!}


&color(blue){&b(){…良いんだなアスプロス…そんな世界で俺が力をつけても}}
&color(blue){&b(){オレとお前が対等に生きる世界…それはきっと}}
&color(blue){&b(){きっと}}}

黄金聖衣を纏って自身の前に立ちはだかる弟(デフテロス)を空目し、次の困難を予見してこの程度の力に後れを取って次に進めるかと豪語するアスプロス。
己の為に。自分に定められた運命を見返すために力を磨いてきたアスプロスは負傷した身体で小宇宙をこれまで以上に高める。

#center(){&font(#800080){世迷言のわりにダメージは深いようだな…その一撃体が保たんぞ…!!!}
&font(#800080){そこが人間の限界よ…!}
&font(#800080){仔羊の如く従順に死ね!! ハーデス様の御名の前にな!!!}}


#center(){&color(red){ハハ…仔羊の如くな…!}
&color(red){ナメるな……!!}}

魔星二つの力すら押し返すギャラクシアンエクスプロージョン。
エアハートも抵抗するがクリスの強い意志力によってケートスはクリスの元へと戻り、力の半分を失ったエアハートは跡形もなく消え去った。
全てが終わりクリスはこれから聖戦が激化すれば冥王軍からも裏切り者として狙われることになるとアスプロスは言うが、それでもクリスはウォールデン家当主としてケートスの力を封じる決意をする。
もう揺るがない信念の基に。

#center(){&color(red){そうだ…それでいい}}

それを聞いたアスプロスは安心したように去る。
そして聖域ではセージが時期教皇はシジフォスだと言う噂を聖域内に流すように兵士に言う。次期教皇としてアスプロスの心を試す為に…
聖域に帰還したアスプロスはその一番下から頂を見上げていた…次に来るであろう本当の戦いを見据え…


&color(green){・第14章 牡羊座(アリエス)}
直接登場はしないものの復活した杳馬と教皇となったシオンやテネオの戦いの中の会話で登場。
シオンは双子座の黄金聖衣から彼と杳馬の戦いを見ており、アスプロスの取った戦法を疑似的に再現した。
また、杳馬は相当アスプロスの事がトラウマになっていたらしく再三「思い出したくもねぇ」と言われ、彼から悪魔呼ばわりされていた。
因みにこの時の杳馬の脳内のアスプロスはとてつもない悪人顔&ドヤ顔をしていた。


■余談
ifの話になるがもし、アスプロスが黒いまま教皇暗殺&なり変わりが成立していたり、アヴィドが祭壇座を継承していたら教皇アスプロス、教皇補佐アヴィドというとんでもない聖域が誕生していた可能性がある。

LCの黄金聖闘士の中でも最強と名高く、神の回廊を自力で開くどころかその中でも消滅せずにいた。(セージやマニゴルドはアテナの護符の恩恵があったがアスプロスにはそれが無い)
また単純な強さだけでなく教皇となる為に得た知識量も桁違いで250年前にして脳科学や宇宙物理にまで及んでいる。

LCの中でも最強クラスの敵である杳馬はその技の大半を無効化出来る技と知識があるアスプロスがいなければ詰んでいたとされる。
もっともアスプロスですら一度死んでいるという条件が無ければリワインドバイオで死んでいたのだから、半神半人とはいえ元一級神である杳馬の実力も桁違いであるが。



追記、修正お願いします

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- 項目建ておつです。LCでは一番欲しかった項目やw  -- 名無しさん  (2016-11-06 17:38:02)
- 建てぬしですが、なんか後半の文章がセンターよりになって治らないんで左詰めにできる人修正お願いします  -- 名無しさん  (2016-11-06 18:29:37)
- ちょっと改行とかしてみたけどダメだった・・・ごめん  -- 名無しさん  (2016-11-06 20:18:54)
- ↑改行ついでに 冒頭部に台詞を追加してみました。アスプロスといえばこの唯我独尊な台詞が思い浮かぶ  -- 名無しさん  (2016-11-07 17:15:51)
- ↑ありがとうございます  -- 名無しさん  (2016-11-08 07:00:52)
- 巫女が信託言わんかったら最初から離反しなかったかもなぁ。まぁそもそも聖域に迷信染みた差別があったのが事の発端な気もするが  -- 名無しさん  (2016-11-09 16:21:42)
- 作成おつ!作中で一番ドヤ顔の似合うお方。ところで神の回廊でも消滅せずにいたってあるけど杳馬押し込んだ時には右腕消滅してるよね?  -- 名無しさん  (2016-11-10 15:43:11)
- ↑リアルマーベラスでズタズタにされた後、その腕で神の道に杳馬押し込んだ後、モロきれいさっぱりなくなってたはず  -- 名無しさん  (2016-11-10 16:12:42)
- 外伝ではデフテロスが他の黄金聖闘士と一緒のキャラ紹介だけど表紙は双児宮ではなく、アスプロスが双児宮だけどキャラ紹介は単独で巻数は彼だけ紫色というあくまでも双子座の聖闘士はアスプロスだけど、他の黄金聖闘士と違うというのが実に彼らしいというか・・・。  -- 名無しさん  (2016-11-12 23:01:46)
- 最強クラスの聖闘士と最強クラスの冥闘士の戦いが、ほぼ人知れずの状態だったのが何とも・・・後にシオンを通じて皆が知るようになったんだろうけど。  -- 名無しさん  (2016-11-12 23:04:40)
- 見た目がイケメンだからモデルな体型かと思えば案外ガチムチな体つきしてるよな。デフテロスと同じと言えばその通りなんだが  -- 名無しさん  (2016-11-17 20:53:49)
- 神の回廊で消滅してないってあるけど、杳馬のときのあれってアスプロス自身は神の道に触れてないだけでは?あくまで道を開いて押し込んだだけで。アスプロスと杳馬のいた空間すべてを神の回廊に変えたわけではないのでは。  -- 名無しさん  (2017-01-15 17:34:32)
- アス・アヴィコンビの支配する聖域。教皇シオンの未来に続いて行かない様な気がする。243年早く一二宮の戦いがあったりするのかも。  -- 名無しさん  (2017-05-10 01:09:05)
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