ヴァルキュリア(北欧神話)

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ヴァルキュリア(北欧神話) - (2018/01/07 (日) 08:07:04) のソース

&font(#6495ED){登録日}: 2017/06/02 Fri 22:58:30 
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&font(#6495ED){所要時間}:約 60 分で読めます

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#center(){&font(#f1c232,b){&sizex(5){&ruby(Wohl taugte dir nicht die tör'ge Maid, ){ああ、ほんとうにこの愚かな娘は、何のお役にも立てませんでした…}&br()&br()&ruby(die staunend im Rate nicht dich verstand, ){お父さまに何を教わっても、ただ驚くだけで、まるで学び取れなかったのですから。}&br()&br()&br()&br()&ruby(wie mein eigner Rat nur das eine mir riet:){でも、私があなたから学べたことが、たった一つだけあります。}&br()&br()&br()&br()&ruby(zu lieben, was du geliebt. ―){それは「愛すること」です。&br()&br()あなたが、そうしていたように ―}}}}







#right(){&bold(){― リヒャルト・ワーグナー「ニーベルングの指環」より&br()ブリュンヒルデの、最愛の父ヴォータンへの言葉}}





&bold(){ヴァルキュリア(Valkyrie((古&ruby(ノルド){北欧}語ではValkyrja (ヴァルキュリヤ、ヴァルキュリャ)複数形 valkyrjur(ヴァルキュリユル、ヴァルキュリュル))))}とは、&bold(){北欧神話に登場する半人半神の女騎士たちのことである。}
ドイツでは&bold(){Walküre (ヴァルキューレ、ヴァールキューレ)}と呼ばれ、イギリスに伝わると&bold(){valkyrie(ヴァルキリー)}となった。 
日本では&bold(){「ワルキューレ」}の呼び名が一般的で、&bold(){「戦乙女」「盾の乙女」}などと訳される。

かつての北欧の人々、特に海の戦士たちヴァイキングに篤く信仰されており
現在でもいわゆる「[[女騎士]]」のルーツであり彼女らを代表するキャラクターとして広く知られている。



#region(目次)
#contents
#endregion



*【概要】
ヴァルキュリアは&bold(){武装した若く美しい女騎士の姿}で描かれるのが一般的。
その名の意味はvalr (戦場の死体)+kjόsa (選ぶ)で&bold(){「戦死者を選び取るもの」}。また&bold(){「オーディンの娘」}とも呼ばれることがある。
彼女らはそれらの名の通り&bold(){主である[[オーディン]]の命を受けて戦場を駆けまわり、戦死者を神の国へと連れ去る役目を負っている。}
また&bold(){神の国に迎え入れられた戦士たちをもてなすのも彼女らの重要な役割である。}

**&bold(){○外見について}
ヴァルキュリアは、&bold(){戦場においては武装した騎士の姿で現れる}とされる。
鎧兜をまとい片手に[[剣]]や[[槍]]を持ち、もう片方の手で[[馬]]の手綱をひきしぼっている。
彼女らがまたがるのは天駆ける天馬であり、その鞍には盾や弓矢がつけられているという。
その蹄の音は戦場に吹く嵐になるともいわれる。

ただ彼女らはいつも戦場にいるわけではなく、&bold(){平常時にはちゃんと鎧兜を外して私服でいる。}
その際はだいたい&bold(){「白鳥の羽衣」}と呼ばれる風にたなびく白い薄布一枚、もしくはそれを思わせるようなドレスをまとっている。
彼女らはしばしば&bold(){「白鳥の乙女」}とも呼ばれ、身にまとう武具にも白鳥の羽などがあしらってある場合が多い。
特に有名なのは白鳥の羽を両脇につけた羽かぶとで、絵画などでもしばしばモチーフにされており
日本でもワルキューレと言えば羽かぶとというイメージは強い(後述)。

また彼女らの外見で最大の特長となるのはその&bold(){美しさ}だろう。
ヴァルキュリアはみな見眼麗しく若い女性の姿をしており、その&font(#f1c232,b){美しさのあまり輝いて見える}とされる。
そんな光り輝く彼女らが天空を駆けると、その軌跡が&ruby(オーロラ){極光}になるという。


**&bold(){○役割について}
オーディンの娘とも侍女ともいわれる彼女らの役割は多岐にわたっており、戦士を戦場から連れ去るのはもちろん
神の館で彼らをもてなすのも彼女らの役目である。
また戦争のないときでも彼女らのつとめはあり、さらにいざという時はみずから敵の矢面に立ち戦うこともある。

***&bold(){●戦場でのつとめ}
彼女らの主たるつとめであり象徴でもある、&bold(){戦死者を神のもとへと運ぶ役割。}
彼女らは戦場を駆け、&bold(){その手の武器で死すべき運命にある戦士にとどめを刺す。}
倒れた戦士の体は&link_anchor(pageid=2512,ゲリ・フレキリンク){狼}や&link_anchor(pageid=2512,フギン・ムニンリンク){カラス}((彼ら狼やカラスもまたはオーディンの遣いとされる。[[オーディン]]の項目参照。))に食い荒らされるが
ヴァルキュリアは彼らの魂を馬の鞍へと載せて飛び立ち、オーディンの館である&bold(){ヴァルホル(Valhöll((Valhöll ヴァルホル 古北欧語。 valhçl,valhollとも。 ドイツ語だとWalhalla ヴァルハラ。 オーディンの項目参照。)))}へと運ぶのだ。
彼らは&bold(){エインヘリャル((エインヘリャル Einherjar 「一人で戦うもの」の意 ))}と呼ばれ、来るべき&bold(){[[ラグナロク]]では神の敵と勇敢に戦うとされる。}

また戦士たちを連れてくるばかりでなく、もちろん&bold(){彼女ら自身も手にした武器で戦う}ことがある。
勝利をもたらすべき人間、自分が守護している人間のためには天から舞い降りて助勢するほか
最終戦争ラグナロクにおいてはヴァルキュリアたちもオーディンの指揮のもと敵の前に立ちふさがり挑みかかるという。
彼女らは自ら連れてきて仕えてきた戦士たちとともに勇敢に戦い、そしてともに滅ぶとされている。


***&bold(){●神の館において}
戦場からヴァルホルへと連れてこられたエインヘリャルたちは、&bold(){昼間は演習として大規模な模擬戦を行い、互いに死ぬまで戦いあう。}
そして&bold(){日が暮れるとみな生き返り、ヴァルホルの中でともに酒を酌み交わしあい互いの健闘をたたえあう}のだ。

ヴァルホルには死ぬことなく無限に肉が採れるイノシシ((セーフリームニル Sæhrímnir 「すすけた海獣」の意 ))や大きな乳房からとめどなく蜜酒をあふれさせるヤギ((ヘイズルーン Heiðrún  ヴァルホルで後ろ足で立ちながら「レーラズ」という木の若芽を食べているという ))などがいて、
これらから採れる食材を腕利きの料理人((アンドフリームニル  Andhrímnir 「すすけた男」の意 ))が大鍋((エルドフリームニル Eldhrímnir 「火ですすけたもの」の意 ))で料理する。
そして&bold(){その料理を彼らのもとに運び、彼らが手にしたさかずきに酒をつぐのがヴァルキュリアのもうひとつの大事な役割なのだ。}

特にこの&bold(){「酒をつぐ」という行為には重要な意味がある}とされる。
現代日本でもこの行為は相手への敬意を示す所作であるが、古代北欧ではそれ以上の儀礼的な意味合いを持つ行為として行われていた。
特に&bold(){高貴な女性が男たちの酒杯に酒を注ぐのは、団結のあかしであり平和を祈念する神聖な儀式だった}のだ。

神の国の住人であるヴァルキュリアが人間の戦士たちに酒をつぐというのは
神から人間への敬意であり、&bold(){人間として戦士としてこの上ない名誉}なのである。
ヴァルキュリアたちはまた美しい歌声や舞いで戦士らをもてなし、次の日の戦いに向けて彼らの英気を養ったという。

***&bold(){●戦いのないときは}
-&bold(){戦場以外での仕事}&br()&br()神の命のもと戦場を駆けまわる彼女らだが、戦いのないときもやはり役割はある。&br()その最も重要なものは&bold(){次の戦いの勝敗を決すること}である。&br()&br()彼女らは平時には歌を歌いながら糸をつむぎ機を織っているとされる。&br()しかしその糸は人間のはらわたであり、糸巻きには槍を使っている。&br()これらでつむがれた糸は&color(red){血のような赤い色}をしているという。&br()&br()そうして出来た糸を今度は機織り機に通すのであるが&br()この機織り機もまた武器と死体で作られているとされる。&br()横糸を縦糸に通す&ruby(ひ){梭}は矢で、横糸を打ちこむ&ruby(おさ){筬}や打ち板は剣や盾で出来ており、&br()機の重りには人の生首を使っているという。&br()&br()この機織り機で織られた布は&color(gray){屍肉のような灰色}をしており、&bold(){彼女らはこの布に戦士たちの運命を織りこんで次の戦いの結果を決める}のである。&br()&bold(){織りこまれる運命はオーディンの指示によって左右され}、それに逆らって&bold(){勝つべきでない戦士に勝利を与えたヴァルキュリアは&br()罰を受けて地上へと落とされてしまう}(後述)&br()&br()あとオーディンの侍女として彼やその妻フリグの行く先に付き従い、ともに&bold(){人間の儀式・祭祀に参列するのも重要な役割。}&br()彼女らは自身の正装である鎧兜を身にまとい、厳かな神事の席に華を添えた。&br()それに戦時ではない平時であっても、&bold(){偉大な勇者や優れた戦士の前に現れ手助けをする}こともある。&br()智慧の神オーディンの配下である彼女らは、武勇だけではなく&bold(){&link_anchor(pageid=2512,ルーンリンク){ルーン}((rune 古北欧語でrún ゲルマン民族の間で使われたアルファベットの一種で、魔力を秘めた文字とされる。&br()神話では、最高神オーディンがこの文字に秘められた力を得るために、わが身を生贄としてグングニルで貫いた上に9日9晩ユグドラシルに吊るしたという。オーディンの項目参照。))}や魔術に対する幅広い知識も兼ね備えている。&br()彼女らはこれらの知識を直接教え授けるほか、魔術を用いて人々を祝福したり、逆に敵に呪いをかけたりすることもあったという。&br()&br()
-&bold(){余暇}&br()&br()戦場に神界に儀式にと休む間もなく働けば、当然必要になるのは余暇の時間。&br()彼女らもけして例外ではなく、戦いも無くほかの役目にも一区切りついたなら、鎧兜を脱ぎ捨てて&bold(){「白鳥の羽衣」}を身にまとい、&br()神の国・ときには人間界の&bold(){野山や泉といった穏やかな自然の中に降り立ちその身と心を休める}のである。&br()彼女らの羽衣は白鳥の翼に変わるとも、あるいは着たもの自身を白鳥に変えるとも言われ、&br()彼女らはその翼で優雅に青空を舞いながらつかのまの休息を満喫する。&br()&br()しかし特に人間界に降り立った時は、&bold(){泉での水浴びなどの隙にこの衣を失くしたり人間に隠されたりしてしまう}こともある。&br()そんなヴァルキュリアが泣く泣く人間の妻になるも、衣を取り戻して神界に帰ってしまうという&br()&bold(){日本の羽衣伝説にそっくりな伝承も残っている。}(後述)

**&bold(){○その他}
-&bold(){出自・名前}&br()&br()ヴァルキュリアたちは&bold(){「オーディンの娘」}と呼ばれ、実際にオーディンの血を引く娘として扱う場合もあるが&br()多くの伝承では王侯貴族の娘…つまりは&bold(){人間}であったり、また神族であってもトールとその妻シフの娘であったり、&br()運命の三女神スクルドなど&bold(){巨人族}の場合もあったりする。&br()おそらく&bold(){主神オーディンの目にかなった乙女が集められて}(人間の場合は死後にその魂を選ばれて)&br()ヴァルキュリアとして任命されたのであろう。&br()&br()また&bold(){彼女らの名前は、その多くが戦い・戦争に関連したものとなっている。}&br()その中でもっとも有名であろうのが&bold(){ヒルド(hildr ヒルドルとも)}という名で、そのものずばり「戦い」という意味を持つ言葉である。&br()この単語そのものをわが名とする者がいるのはもちろん、他の多くのヴァルキュリアたちの名前にも&br()後述の「ブリュンヒルデ」をはじめとして「○○ヒルド(ヒルデ)」といった形で使われている。&br()あとは「槍」「剣」「兜」といった武具からつけられたり、「勇気」「勝利」「慈悲」といった戦いの美徳、&br()あるいは「騒乱」「破壊」「暴虐」といった物騒なものまでさまざま。&br()&br()
-&bold(){神格・性格}&br()&br()神の国に住まい天を駆ける彼女らであるが、しばしば&bold(){「半神半人」}とされ神ではあるが人に近いという扱いを受けることが多い。&br()前項の通りもともと人間のヴァルキュリアもいるということもあるが、&br()出自にかかわらず&bold(){神の命に背いたヴァルキュリアは神性を奪われ地上に堕とされてしまう}のだ。&br()地上に堕ちたヴァルキュリアはそれでも並の人間以上の能力を発揮するが、&bold(){人間の男性と結ばれるとそれも失い完全に人間の女性となってしまうという。}&br()&br()さらにはそれに加えて、彼女らは&bold(){人と情を交わすことが多い}というのもその理由だろう。&br()彼女らは基本的には戦場で戦士たちを連れ去るなどといった神の命を粛々と執行するものたちだが&br()そればかりではなくときに&bold(){愛や慈しみ}、ときに&bold(){怒り憎しみ}をぶつけるためにも人の前に現れる。&br()彼女らは神の国の住人らしからぬ豊かな感情をもち、人と対等な立場でそれを交わしあうのである。&br()神の怒りに触れてではなく自らヴァルキュリアを引退する形で地上に降りて人間と結婚する女性もいたという。((後述するブリュンヒルデの姉ベックヒルドは、領主ヘイミルと添い遂げることを選び自らの意志で戦乙女を引退した。))&br()&br()あと彼女らは人間以上の激情を秘めており、愛憎どちらも激しくあらわすことが多い。&br()愛した男のために神の命に背き地に落とされることを選ぶこともあれば&br()自分を裏切った男を殺したあげく自分も後を追って死を選ぶこともあるのだ。(後述)&br()&br()



*【神話・伝承】
神話における彼女らの役割は前項で述べた通り、&bold(){神や人の戦争に関わる天の使い}としてのものである。
しかし神話を下敷きにした伝承の中での彼女らは、その役割を負いながら人間と道ならぬ恋に落ち
そのために天界から落とされたあげくさらに落とされた先の地上でも破滅するという
&bold(){哀しくも壮絶な悲恋の物語のヒロイン}としての役回りが多い。
その中でも有名な人物らをここで取り上げる。

**&bold(){○&aname(ブリュンヒルデリンク){ブリュンヒルデ}}
&bold(){ブリュンヒルデ(Brynhildr 英Brunhild)}は数々の&ruby(エッダ){詩}のなかで語られる、&bold(){ヴァルキュリアの中でも最も有名な人物のひとり。}
数々の物語の基となった&bold(){竜殺しの英雄[[シグルズ>ジークフリート(ニーベルンゲンの歌)]]}の生涯を語った&bold(){「ニーベルンゲン伝説」}のヒロインとして登場する。
ニーベルンゲン伝説は後に&bold(){「[[ニーベルンゲンの歌]]」「ヴォルスンガ・サガ」}など多くの物語の下敷きとなった。
これらそれぞれの物語、さらには大元のサガでも彼女の描写は記述によって少しずつ差異があるのだが、大まかにまとめると以下のようになる。((「ニーベルンゲンの歌」、「ニーベルングの指環」におけるブリュンヒルデは[[こちら>ブリュンヒルト]]を参照。))

***&bold(){●天を追われるまで}
フン族ブゾリの娘ブリュンヒルデは、オーディンに使える戦乙女のひとりであった。
ある日主命に背き勝たせるべきでないものに勝利を与えた彼女はオーディンの怒りにふれ、
罰として&bold(){神性を奪われ地上に堕とされ、「恐れを知らないもの」と結婚する誓いを立てさせられてしまう。}

はたしてブリュンヒルデは地上、&ruby(ヒンダルフィヨル){雌鹿山}の燃えさかる焔の輪のなかで眠りにつき、
業火をも恐れぬ男をそこで待ち続けることになるのである。

***&bold(){●シグルズとの出会い}
年月が経ち、炎を越えて一人の男が現れる。その男こそ竜殺しの英雄シグルズであった。
シグルズは彼女の肌に食いこみ寝台に縛り付けていた鎧を切り裂き、ブリュンヒルデを炎の中から解放する。

目覚めたブリュンヒルデは礼として彼にルーンの秘術をはじめとする様々な知識を伝える。
&bold(){シグルズは彼女の賢さに憧れを抱き、強く惹かれるようになっていった。}
そして&bold(){ブリュンヒルデも彼こそが&font(#f1c232){「恐れを知らない男」}であると確信し、ふたりはお互いに契りを交わしあう。}

しかしシグルズは、得られた知恵によってさらなる栄達をはかるべく彼女のもとを去って旅立つことを決意。
シグルズは彼女を捨てていくのではないことを示すため、身につけていた黄金の腕輪((のちの物語では指輪とされるのが一般的))を渡し永遠の愛を誓う。

シグルズはこの地を去る前に、領主ヘイミルのもとを訪れる。
その時ヘイミルの館には、たまたまブリュンヒルデが逗留していた。
彼女はヘイミルの妻で姉であるベックヒルドを訪ねてきていたのである。
シグルズと再開したブリュンヒルトは、彼に不吉な予言を告げる。



&sizex(15){&font(#f1c232,b){「あなたは若き王女と結ばれる。わたしたちはともに短い生涯を散らし、再び結ばれることはない」}}


シグルズはこれを否定し重ねて彼女に誓いを立て愛を交わし再び旅立つ。
しかし、この予言はほどなくして的中することとなるのである。

***&bold(){●シグルズとの別れ}
シグルズは旅路のさなか、ライン河畔のギューキ王のもとに身を寄せた。
だが&bold(){英雄を手中に収めんともくろむ王妃によって、魔法の薬を飲ませられてしまう。}
彼はたちまちブリュンヒルデのことを忘れ去り、王と王妃((ヴォルスンガ・サガではこの王妃が「クリームヒルト」。))の娘である美しい王女に恋心を抱いてしまった。
はたせるかな、彼女こそがブリュンヒルデの予言した&bold(){王女グードルーン((Guðrún グズルーンとも。彼女を主題とした古エッダがいくつか存在するほか、「ニーベルングの指環」にも登場。 ニーベルンゲンの歌などでは「[[クリームヒルト>クリームヒルト(ニーベルンゲンの歌)]]」(Kriemhild)))}であった。

シグルズを娘婿に迎えた王妃は、&bold(){さらにブリュンヒルデを息子の嫁にせんと思い立つ。}
王子((ギューキ王の息子グンナル。ニーベルンゲンの歌などではグンター王。))は母の指示のもとシグルズを伴ってブリュンヒルデが住まう炎の館へと向かった。
しかしシグルズの助力を得てさえ炎の壁を越えられなかった王子は、王妃に指示されていた通り&bold(){魔法で自身とシグルズの姿を入れ替える。}
王子の姿で炎の壁を乗り越えてきたシグルズの求婚を、ブリュンヒルトは自ら立てた誓いのもと受け入れる。
ふたりは三夜の間、床をともにした。しかし王子の姿をしたシグルズは、ついに彼女に触れることは無かった。

彼はかつて自分が愛を誓って贈った腕輪を抜き取り、王子の腕輪を渡して去っていった。


***&bold(){●復讐と最期}
こうしてそれと知らずシグルズとともにギューキ王家入りしたブリュンヒルデだったが、
ある日義姉であるグードルーンと互いの夫の格について言い争ってしまう。


&sizex(15){&font(#f1c232,b){「わたしの夫は炎の壁を越えてきた勇者。 あなたの夫とは違う」}}


こう言い放ったブリュンヒルデにグードルーンは激昂。


&sizex(15){&bold(){「何も知らないくせに! 炎の壁を越えてあなたを抱いたのは、ほんとうはわたしの夫! 竜殺しの英雄シグルズよ!」}}


グードルーンは、シグルズがブリュンヒルデに贈りそして持ち去った腕輪を手にしてすべてを暴露。
真実を知ったブリュンヒルデは青ざめてその場を去った。

ブリュンヒルデは自分を裏切ったシグルズに復讐するため、自分をだましていた王子にこう言って迫った。



&sizex(15){&font(#f1c232,b){「あなたはわたしをだましていた! 初夜の日にわたしを抱いたのはシグルズだったのか!」}}


&sizex(15){&font(#f1c232,b){「わたしは同じ館にふたりの夫を持つ気はない。 あなたが死ぬか、シグルズを殺せ!」}} 


&sizex(15){&font(#f1c232,b){「どちらも嫌だというのなら、わたしが死んでやる!!」}}



初夜の床でシグルズは彼女に指一本ふれていなかったのだが、ブリュンヒルデはそれを伏せて夫である王子をなじる。
&bold(){ブリュンヒルデを失いたくなかった王子は寝所のシグルズを彼の息子とともに刺し殺してしまった。}((直接手を下したのはグンナルの弟グットルム。ニーベルンゲンの歌などではグンター王の重臣あるいは弟のハーゲン(ハゲネ)))

こうして復讐を果たしたブリュンヒルデだったが、荼毘に付されるシグルズの前で、
彼が初夜の日に自分に指一本触れなかったことを明かす。
&font(#ff0000,b){そして自刃し燃えさかる焔の中に飛びこんでしまった。}
かつて彼が彼女にそうしたように、今度は彼女のほうが炎を飛びこえ彼のもとへと旅立っていったのである。

***&bold(){●登場作品など}
もともと複数の&ruby(エッダ){詩}や&ruby(サガ){物語}に登場しており、そのほとんどでシグルズの運命の人として登場する。
物語によって若干の差異はあるもののいずれの場合もメインキャラクターのひとりであり、これらを総称して&bold(){「ブリュンヒルデ伝説」}とも言う。
中には恋敗れて自決した後のブリュンヒルデがふたたびヴァルキュリアへと戻り、
&bold(){彼の後を追って冥府に&color(red){殴りこみ}をかけて}そこでようやくシグルズと結ばれたという派手な話もある。

この時点ですでに戦乙女としては最も有名だった彼女だが、それを決定づけたのはやはり後述のワーグナーの歌劇&bold(){「ニーベルングの指環」}だろう。
この作品のメインヒロインとして抜擢されたことにより、彼女の名は一躍世界中へと広まっていったのである。
近年では&bold(){銀河英雄伝説}のローエングラム王朝初代皇帝&bold(){[[ラインハルト>ラインハルト・フォン・ローエングラム]]}の旗艦名、
「&bold(){崖の上のポニョ}」のポニョの本名、「&bold(){[[極黒のブリュンヒルデ]]}」などにその名を見ることが出来る。



**&bold(){○&aname(シグルーンリンク){シグルーン}}(スヴァーヴァ、カーラ)

&bold(){「フンディングル殺しのヘルギの歌」}において、主人公であるヘルギの伴侶となった戦乙女。
彼女はヘルギとともに2度にわたって転生し、その3度の生涯をヴァルキュリアとして彼とともに過ごすのである。

***&bold(){●スヴァーヴァの物語}
かつてノルウェー王ヒャルヴァルズのもとに、しゃべることのできない息子がいた。
彼は成人してもなお一言も口を聞けず不具の子として扱われ、名前を与えられることも無かった。

そんな彼の前にある日9人のヴァルキュリアが現れる。
その中でもっとも威風堂々とした乙女、エイリミ王の娘&bold(){スヴァーヴァ(Svafa)}は彼の前に一歩進みでてこう呼びかける。



&sizex(15){&font(#ff9900,b){「いかに猛き心を秘めていようと、口を閉ざし心を閉じこめたままでは無きも同じこと。」}}


&sizex(15){&font(#ff9900,b){「心を解き放ち叫ぶのです、若き王ヘルギよ」}}



&bold(){ヘルギ(Hergi 聖なる者)}と呼びかけられた王子は閉ざされた口を開いてこう言った。



&sizex(15){&bold(){「わたしのものになってください、スヴァーヴァ。 あなたがわたしを拒むなら、その名は受けとれません」}}



スヴァーヴァは微笑み彼に名剣のありかを教え、武功を立てよと告げる。
一人前の英雄となりわたしを迎えにきてほしいと。
ヘルギはその言葉にしたがい剣を手にし、父の仇を討ち巨人を討伐し数々の武勲をあげる。
そして彼はエイリミ王のもとに出向き、王の許しを得て堂々とスヴァーヴァを連れ帰る。
ヘルギとスヴァーヴァはともに戦場を駆け、深く愛しあった。

しかし幸せな時間は長くは続かない。
ヘルギの兄ヘジンは女巨人の呪いを受け、酒席でスヴァーヴァを手に入れるという誓いを立ててしまう。
ヘルギは兄を責めず、挑まれるまま決闘にのぞみ致命傷を負う。
彼はいまわの際、スヴァーヴァにこう告げる。



&sizex(15){&bold(){「兄を恨むな。 わたしが死んだら彼を頼れ」}}



しかしスヴァーヴァはこの言葉を良しとせず、誰にも身を任せぬまま彼の後を追うように死を迎えるのである。


***&bold(){●シグルーンの物語}
時がたち、ふたりはそれぞれ現世へと生まれ変わる。
ヘルギはその名のまま、&bold(){英雄シグムント王の息子として。}
スヴァーヴァはホグニ王の娘、&bold(){戦乙女シグルーン(Sigrún)}としてふたたび生を受けた。

出生時にあらわれたノルニルたちに&bold(){「王の中の王になるであろう」}と予言されたヘルギは
その言葉通り数々の殊勲を上げ、父の仇であるフンディング王を討ち取る。
その戦いの帰途、ヘルギはシグルーンと出会いお互い恋に堕ちる。

シグルーンは望まぬ婚礼を強いられていることをヘルギに告げ助けを求める。
ヘルギはそれに応えて、軍勢を集め彼女の許婚を討つ。
しかし&bold(){シグルーンの親兄弟が許婚に加勢したため、ヘルギは彼らをもことごとく討ち果たさねばならなかった。}
家族を失い悲嘆にくれるシグルーンをヘルギが支え、その間に何人かの子供に恵まれる。

だがシグルーンの親族の中でただひとり生き残った弟のダグがヘルギへの復讐をオーディンに誓う。
&bold(){オーディンはこれを聞き届けダグに自分の槍を貸し与える。}
ダグはその槍でヘルギの胸をつらぬき復讐を遂げた。

シグルーンはダグを呪い、ヘルギの墓の上で涙にくれていた。
ところが墓の中から、&bold(){胸の傷から鮮血をしたたらせてヘルギがよみがえる。}
シグルーンの涙は土中のヘルギの胸に届いて熱い血に変わり、彼にいつわりの生命を与えていたのである。
彼は青ざめた唇を開き、シグルーンにこう語りかけた。



&sizex(15){&bold(){「…もう、哀しまないでほしい。 わたしを&ruby(ヴァルホル){神の元}へと送ってくれ。」}}



やすらかな死を望むヘルギに対し、シグルーンは懇願する。



&sizex(15){&font(#ff9900,b){「お願いです。 せめて 、せめて一夜だけでもあなたとともに…」}}



ヘルギはその願いを聞きとどけ、ふたりで墓中に寝具を運びこみ一晩を過ごし、シグルーンの思いを遂げる。
そして&bold(){夜明けとともにヘルギは死者の国へと旅立っていった。}


その後シグルーンは誰とも再婚することなく、ふたたび彼の後を追うようにこの世を去る。


***&bold(){●カーラの物語}
シグルーンはもちろん、&ruby(ヴァルホル){神の元}へ行ったはずのヘルギにも、まだ心残りがあったのだろう。
彼と彼女は&bold(){スウェーデンの勇士ヘルギと彼を守護する戦乙女カーラ(Kara)}として3たび現世に生を受ける。
ヘルギは戦場で勇猛に戦い、カーラは白鳥の姿で彼の上空を飛び呪いの歌で敵の動きを封じヘルギを援護した。

ある日ヘルギとカーラは、ヴェーネル湖の水上でデンマーク人と戦っていた。
戦いは熾烈を極め、敵味方の剣と体は激しく交錯する。
その激戦のなか、&bold(){ヘルギは誤って剣を振り上げた際にカーラを切り落としてしまう。}
カーラは地に叩きつけられ死に、&bold(){彼女の加護を失ったヘルギも戦場の露と消えた。}


こうしてすれ違い続けたふたりはようやく、ともにヴァルホルへと旅立つことができたのだという。


***&bold(){●登場作品など}
ブリュンヒルデにはさすがに及ばないが、彼女の名も後年の複数の作品で見ることが出来る。
ワーグナーの「&bold(){ニーベルングの指環}」に登場するブリュンヒルデの妹のひとり「&bold(){ジークルーネ}」は彼女がモデルだと言われる。
他にも&bold(){[[ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡&暁の女神>シグルーン(FE)]]}、&bold(){[[スパロボ64のロボット名>スヴァンヒルド/シグルーン/ラーズグリーズ]]}などにその名が見られる。


**○その他
***&bold(){●スクルド}
ある意味ブリュンヒルデやシグルーンよりも有名な女神。
北欧神話の&bold(){[[運命の三女神]]ノルニル}の長である三姉妹のひとりで、ウルズ・ヴェルザンディらの妹。
人間の寿命・死期を決定する役割を持つ彼女は&bold(){ヴァルキュリアを兼ねているとされる。}
絵画などではよく人々の運命を書き記している姉たちの傍らで、鎧兜を身にまとい剣を佩いた姿で描かれている。
彼女は数多く存在する&ruby(ノルニル){運命の女神}らの長であると同時に&bold(){ヴァルキュリアの長}であるともいわれ、
伝承ではよくヴァルキュリアたちの筆頭格として名前が挙がっている。
詳細は[[個別項目>運命の三女神]]を参照。

***&bold(){&aname(槍の歌,option=nolink){●槍の歌}}
スコットランドで12人のヴァルキュリアが武具と死体で出来た織機で戦死者の運命を織りあげていたという怪異譚。
12人のうち、名前が明らかになっているのは以下の6人である。

&bold(){・ヒルド (Hildr 戦い)&br()・ヒョルスリムル (Hjörþrimul 剣を鳴らすもの)&br()・サングリーズ (Sanngríðr 暴虐)&br()・スヴィプル (Svipul 気まぐれ)&br()・グンル (Gunnr 戦い)&br() ・ゴンドゥル (Göndul 魔法の杖を振るうもの) }

彼女らはその多くが他の伝承でも名を連ねており、著名な戦乙女であったことがうかがえる。

***&bold(){●[[ヴォルンドルの歌(ヴェルンドの歌)>ヴェルンドの歌]]}
古エッダのひとつで、フィンランドの王子ヴォルンドル(ヴェルンド)の物語。
キヤール国の王女でヴァルキュリアの、

&bold(){・ヘルヴォル・アルヴィトル(Hervor alvitr 全知の軍略者)&br()・エルルーン(Ǫlrun &ruby(エール){麦酒}の乙女)&br()・フラズグズル・スヴァンフヴィート(Hlaðguðr svanhvít 白鳥の女騎士)}


ら&bold(){「白鳥の3姉妹」}は、池の岸辺で亜麻を織っていた。((この「亜麻を織る」という行為も、人の運命を決していることを暗示するものだという。))
しかしそこにやってきたヴォルンドルとその兄弟ら3人の王子たちに白鳥の羽衣を隠されてしまう。
やむなく彼女らはヴォルンドルらの妻になるが、9年目の冬には羽衣を取り戻し飛び去っていってしまったと伝えられる。


*【解説】

**&bold(){○起源とその背景}
戦場を飛びまわるヴァルキュリアは、&font(#974ea7,b){元来は冷酷な死神であった}というのが通説である。
主神オーディンの使いであるカラスや狼は、戦士たちの遺体をついばみむさぼり大地に還す役割を持っていた。
「ヴァルキュリアの馬」という言葉も、本来は狼を指すものであったと言われている。
狼やカラスが戦死者の体を奪うように、彼女らヴァルキュリアは無慈悲に戦士の命を奪い魂を持ちさる死神であったのだ。

しかしその後彼女らは&bold(){フィルギャ(fylgja 追随者)}と呼ばれる守護霊と習合され、武装した少女の姿の守護霊として定着することになる。
なぜこのような変遷を遂げたのか、&bold(){それは北欧の人々をとりまく環境とそれらにより育まれた文化・思想が大きく関わっている。}


***&bold(){●風土について}
極地を望むスカンディナビア半島は、言うまでもなく&bold(){厳しい自然にさらされた土地}である。
国土の多くが切り立った岩山と森林で、わずかな平地は断崖を経てすぐ海となり農耕に向いた広い土地が少ない。
しかし短い春~秋には、&bold(){これらの土地は気前よく恵みを分け与えてもくれた。}
海や川はたくさんの魚介、森林と岩山は獣や木の実をもたらし人々を栄えさせたのだ。

それでも&bold(){豊かな時期はたちまちのうちに過ぎ、長く厳しい冬が訪れる。}
農耕に向かず保存のきく穀類が多く採れないため、冬の蓄えはその多くを交易に頼っていた。
だが交易がうまくいけば問題は無かったが、うまくいかなければ&bold(){略奪してでも蓄えを得なければならなかった。}
そうでもしなければとても冬を越すことができなかったのである。

そうして長い冬を乗り切ればふたたび春の日が差し、豊かな自然が戻ってくる。
闇が訪れない白夜のもとで人々はその恵みを謳歌し、暗く長い冬から解き放たれた反動でさかんに愛し合い子をなしていった。
けれど恵まれた季節はあっという間に過ぎ去り、&bold(){人々は人口が増えた状態でまた長い冬を迎えねばならなくなる}のである。

この長く厳しい季節と短く豊かな季節の繰り返しは、&bold(){終わりのない生きる糧を求めての戦いを彼らに強いることになった。}
必要な糧食は国土の中ではもはやまかないきれず、多くの民が海路・陸路から他国家へと向けてさかんに進出していく。
そうして&bold(){ときに勇猛果敢に敵と戦いあらたな土地を拓き、ときに暴虐非道に略奪を行う&ruby(ヴァイキング){ノルマン人}が成立したのである。}

***&bold(){●文化・思想について}
厳しく長い冬に立ち向かうため終わることのない生存闘争に身を投じていったノルマン人たち。
当然のように彼らの間では尚武が旨とされ、&bold(){敵と戦い倒すことが誉れとされた。}
また、戦いでは避けられぬ自分たちの死についても肯定的な思想に傾いていき、
戦場で敵を殺すことと同様&bold(){自身が死ぬこともまた誉れとされたのである。}

半面、生産活動に携われない人々に対しての扱いは酷薄なものであった。
赤子や奴隷などに対しては、口減らしを目的とした間引き・生贄の儀式も根付いていった。
そして&bold(){老いや病で死ぬことは恥辱とされ((病や老いで死んだ者はロキの娘ヘルが支配するヘルヘイムルへ堕ちるとされた。))}、死の間際に槍で胸を突いてもらうという風習さえあったという。

また特筆すべき点として、&font(#ff0000,b){ノルマン人の社会では女性の地位が高かった}ことも挙げられる。
男が漁に遠征に出ているあいだ家を守る彼女らは多くの知恵・教養を身につけ、共同体を支える役割を担ったのである。
北欧の女性は男性と同様武器の所持が認められており、神官・軍の指揮者といった指導者階級に就くものも多かった。
そのため女性全体の社会的地位も向上しており、強姦などは相手が奴隷であっても厳罰に処せられたという。

ただ、これらは間違いなく現代の価値観においても優れたことではあったのだが、半面&bold(){性的に抑圧された男性を多く生むことにもなった。}
さらに古代ノルマン人社会は一夫多妻制でもあったので、女性から選ばれずあぶれる男が多数存在したのであろう。
&bold(){そんな彼らが唯一名誉を取り戻せるのは、とりもなおさず戦いの機会のみであったと言える。}
彼らは社会から認められるため、自らの誇りを取り戻すため、しゃにむに戦いに挑んでいったのだ。
それでも一度つけられた格差を埋め戻すのは並大抵のことではない。まして女性の数も国の中で養える世帯の数にも限度がある以上、
&bold(){いちどあぶれた側に立ってしまった者の中には、社会そのものに絶望してしまう人間もいたであろう。}

そんな独身男性らだけでなく、&bold(){古代北欧の思想には多かれ少なかれ厭世的な部分がある。}
その生涯の大半を冬の明けない夜で過ごす彼らの世界観には陰鬱なものが漂っている。
&bold(){&font(#974ea7){全ての神々が終わらない冬の果てに敵と戦い全て死に絶え}、その後に&font(#ffd966){光り輝く新世代が訪れる}北欧神話は&br()そのまま彼らの生涯・世界観の引き写しなのである。}

さらに外からの侵略者はもちろん、共同体の内部からでさえ数々の制約を強いられ
抑圧されてきた彼らは現世に絶望し、それらからの解放を強く求めて来世へと希望をつなぐという価値観を持つに至ったのではないだろうか。

現世への未練を断ち切り来世へと希望を見出した彼らは死を恐れぬかのように戦った。
しかしやはり彼らにとって死は恐怖であることに変わりはなかった。
その中でも恐れられたのはまず&bold(){「長く苦しみに満ちた死」}であった。
厳しい寒さの中で手傷を負えば、致命傷でなくとも動きは取れなくなる。
そうなれば狼やカラスにじわじわと喰い殺されてしまうことになるだろう。
さらに侵略者である彼らは、ひとたび敵に捕らえられてしまえば獣によるものよりもなお長く苦しい死が待っていた。

そしてそれを越えて最も恐れられたのは&bold(){「不名誉な死」}…
すなわち、&bold(){「誰にも顧みられることのない孤独な死」}であったのだ。
これらは彼らにとって避けがたい恐怖であり、それらから自分たちを救う存在が強く求められるようになるのである。


***&bold(){●ヴァルキュリアの成立}
自然、外敵、内なる敵らと生き残るための戦いを強いられ、現世に絶望し来世にあこがれる戦士たち。
ヴァルキュリアという存在を解析していけば、彼らの望むところが透けて見えてくる。

戦場を駆け死すべき定めの戦士にとどめを刺し神の元へと連れ去る彼女らは戦士らにとって、
&bold(){自分たちを敵や獣にもてあそばれる『長く苦しい死』から解放し、死後の魂とともにあって喜びと誉れを分かち合うことで『孤独な死』から救い}
&bold(){飢え、寒さ、死、あざけりなどといった苦痛に満ちた現世から栄光に満ちた神の国へ送り届けてくれる存在であったのだ。}

現代においてさえ、過酷な自然と厳しい戒律、国際社会の強い外圧にさらされ
貧しければ女性に触れる機会さえ与えられず現世での生に絶望したイスラム教徒たちが
&bold(){「勇敢で敬虔なイスラムの戦士は死後天界で72人もの&ruby(フーリー){永遠の処女}たちの歓待を受ける」}
という教えにせめてもの救いを求め、爆薬を抱いて敵に飛びこんでいくという現実がある。

自然、共同体内外、自身を取り巻く環境すべてから抑圧され、
いつ死ぬか殺されるかわからぬまま先の見えない生を生きる戦士たち。
彼らがせめて人としての尊厳を取り戻したいと願い戦乙女たちの存在を信じて、
あるいは信じたふりをして生きて帰れぬ戦いに身を投じていくのは哀しくも自然な流れだったのかもしれない。

彼らは一方的な悪ではないにしろ侵略者であることは確かで、その行為は全面的に肯定されるべきものではない。
しかし勇敢に戦い戦場で散った彼らの魂は、いまでも神の館で&ruby(ヴァルキュリア){戦乙女}とともにあるのだと信じたい。


**&bold(){○二次創作におけるヴァルキュリア}
前述のとおり神の忠実なしもべでありながら自分の選んだ男性と運命を共にするヴァルキュリアは、&bold(){男性の理想像}として受け入れられた。
また女性にとっても人間の男性を超える力をもって戦場を駆け、破滅に陥ることになろうと自身の感情を押し通す彼女らは
&bold(){「自立した女性」の象徴}として理想の存在となったのである。

こうして彼女らは時代を超えて人々に支持され、後世でも&bold(){戦場・戦いにおける美と強さ・それに勝利の象徴}として、
また&bold(){死や困難を乗り越え愛を貫く存在}として定着し、現代でもなお新たな物語を産みだしつづけている。

また物語の登場人物のみならず、戦争に深くかかわることから&bold(){現実・創作問わず兵器や作戦名などにその名が使われることも多い。}
また後述の「ニーベルングの指環」の影響からか、&bold(){楽曲のモチーフ}としてもしばしば取り上げられる。


***&bold(){●ニーベルングの指輪}
19世紀ドイツの作曲家&bold(){リヒャルト・ワーグナー}の手による長編歌劇。
ヴァルキュリアを主題とした作品の中では…
いやさ、それ以外のあらゆる分野のなかでも最も有名かつ高名なものに数えられる作品のひとつ。

ストーリーは基本的に、前述の「ニーベルンゲン伝説」に沿って進んでいく。
だが、オーディンの実の娘として設定されたブリュンヒルドが父親に対し堂々と父の命に背いた自分の判断について主張を行ったり
ジークフリートとの出会いの際に神の国が滅ぼうと彼を愛すると歌い上げたり、
ブリュンヒルドというキャラクターの&bold(){「自立した女性」「愛を貫く女性」}といった部分がより強調されている。
また同作品の中では彼女の妹として8人の、ワーグナーオリジナルの戦乙女が登場する。

この歌劇は原典となったサガよりもなお強い影響を後世に残し、いまなお多くの物語のモチーフとされている。
またその楽曲も多くの作品で引用されている。
映画&bold(){「地獄の黙示録」}で流れる&bold(){「ワルキューレの騎行」}が有名。


***&bold(){●[[超時空要塞マクロス]]}
日本に&bold(){「ヴァルキリー」}の名を大きく広めたのは間違いなくこの作品。
地球人を大きく超える文明と戦力を持つ巨人型異星人と、彼らの砲艦を改装した超大型戦艦マクロスとの戦いを描いたスペースオペラである。
マクロスの原型となった砲艦の落着により地球外生命体の接近とその戦力を知った人類は、
彼らとの戦いのために[[F-14トムキャット>F-14 トムキャット(戦術機)]]をベースとして3形態に変形できる可変戦闘機を開発した。

この機体に与えられた名称こそが「&bold(){[[VF-1 バルキリー]]}」である。

バルキリーはその後の地球外生命体との戦闘で数々のエースパイロットとともにいかんなく実力を発揮し、
&bold(){「バルキリー」の名はこの作品におけるこれ以降の「可変戦闘機」すべてを指す総称ともなった。}

そして「バルキリー」の影響力は作品内にとどまることなく、&bold(){日本のロボットアニメ史に決定的なメルクマールを残した}。
「リアルな戦闘機からリアルなロボットに、リアリティ溢れる変形を行う」機体が大空・宙域を自身が発射した無数のホーミングミサイルとともに
まさしく戦乙女のごとく美しい軌跡を描いて縦横無尽に飛びまわるさまはロボットにもアニメにも興味のなかった人たちの目までも惹きつけ、
&bold(){「リアル志向の変形ロボット」というひとつのジャンルを確立したのだ。}
そして&ruby(バルキリー){戦乙女}の名を持つこの機体は、日本のあらゆるリアルロボットのなか、&bold(){その人気と格で唯一ガンダムと並べる位置にまで登りつめたのである。}

またこの作品は&bold(){シリーズ一貫して「歌」がストーリー上重要な位置を占める。}
その歌、楽曲の中にもまた&bold(){戦乙女がモチーフとなっているものが存在する。}
&bold(){[[劇場版マクロスF>劇場版マクロスF 恋離飛翼〜サヨナラノツバサ〜]]}でクライマックスを飾る、作品のサブタイトルと同じ名を持ち
&bold(){&color(pink){[[シェリル・ノーム]]}([[May'n]])}と&bold(){[[ランカ・リー]]([[中島愛]])}のツインボーカルによって歌い上げられる名曲
&bold(){「サヨナラノツバサ ~ the end of triangle」}では歌詞の中で繰り返し&bold(){「ヴァルキュリア」}の名が出てくる。
また&bold(){[[マクロスΔ]]}では、劇中で重要な役割を果たし、さらにはそこを飛び出して多数のメディアで活躍するアイドルグループとして&bold(){「ワルキューレ」}が登場する。

***&bold(){○&aname(ワルキューレリンク){ワルキューレシリーズ}}
日本において「ヴァルキリー」の名を広めたのが超時空要塞マクロスならば、
&bold(){「ワルキューレ」}の名とその姿を大きく広めたのはナムコ制作のこの作品群だろう。

主人公である神の子ワルキューレは、&bold(){トレードマークの羽かぶとをかぶり剣と盾を携えている}という、
馬に乗っていないことを除けば神話のワルキューレそのままのデザインである。((ただし彼女自身は神話のワルキューレではなく、自分の姿を見た人間たちに呼ばれた名をそのまま名乗っているらしい。))

第1作は&bold(){「ワルキューレの冒険 時の鍵伝説」}(1986)。
ナムコットファミリーコンピューターゲームシリーズの第17弾として発売された。
トップビューのアクションRPGで、ロールプレイングゲームというジャンル自体がまだ確立していなかった時期に
手軽でわかりやすい操作とおとぎ話のようでありながら不思議なリアリティを秘めたグラフィックで好評を博した。

そしてシリーズの評価を不動のものにしたのが第2作&bold(){「ワルキューレの伝説」}(1989)。
アーケードゲームとして発表された本作はトップビュー視点のアクションアドベンチャーゲームで、
システム2基盤を採用することによりグラフィックやサウンド面が大幅に向上した。
これにより前作から引き継き開発に参加した&bold(){富士宏氏のイラスト・川田宏行氏のサウンドの魅力が最大限引き出され}、
良質なゲーム性と控えめな難易度もあいまって当時のアーケードゲームの中では異例のヒット作となったのである。

ナムコがバンダイと合併した現代でもワルキューレはバンダイナムコを代表するヒロインであり、
それと同時に&bold(){日本で一番最初に生まれ、そして一番有名になった「ヴァルキュリア」}として
メーカーの枠を超えて&bold(){[[ナムコクロスカプコン>NAMCO×CAPCOM]]}、&bold(){ヴァルキリーアナトミア}、&bold(){[[プロジェクトクロスゾーン2>PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD]]}などに出演している。


***&bold(){●「女騎士」の起源としてのヴァルキュリア(≒エロ要員としてのヴァルキュリア)}
北欧神話のヴァルキュリアの成立以前から、&bold(){「武装した強く美しい女性」}という存在は割とポピュラーなものであった。
しかしその多くが神や魔物など人間と一線を画した存在だったり、人間であっても常日頃からの男性からの抑圧の反動か、
男を力づくでねじ伏せるなどして一方的な関係を迫るものが多い。

だがヴァルキュリアは天上の存在でありながら&bold(){人間の男性を自身と対等、あるいはそれ以上の存在として扱う。}
たおやかな天女であればさして珍しくないポジションだが、&bold(){「神界の戦士」という立場とこれを両立したのはおそらくヴァルキュリアが最初であろう。}

それ以外でも
・&bold(){神の命に従う一方、自分が選んだ男性のためにはそれに背くこともいとわない}
・&bold(){人間に激しい愛情・恋心を抱き、それを汚す者にはたとえその恋人本人であろうと苛烈に報いる}
といった数々の要素は、現代のファンタジー文化におけるヒロインたちにも脈々と受け継がれている。

鎧兜に身を固め、強く美しく誇り高く、神から授かった自分の使命を忠実に果たす。
しかし時にはそれを捨ててでも、自分が選んだ男のために命がけで愛を貫く。
けれどそれほどまでにして愛を貫いても、ときには恋敵にその身をけがされ心をあずけてしまい
ときに信じた男に裏切られ壮絶な復讐を果たしたすえに、それでも捨てられぬその男への愛とともに破滅する…

これらの要素はまさしく、ファンタジー作品に登場する&bold(){「[[女騎士]]」}のイメージそのものである。
&bold(){彼女らヴァルキュリアこそ、現代のファンタジー文化における「女騎士」の起源であると言ってしまって差し支えないだろう。}

現代ファンタジー作品においてもヴァルキュリアは&bold(){「美しさと強さと気高さ」「神への反逆」「男への激情」「愛と裏切り」}
といった要素のいずれかorいずれもを持って登場することが多い。
&bold(){特に彼女らが光るのは18禁作品に登場した場合である。}エッダ・サガの時点において既に…

・&bold(){美女に神の国へと連れ去られ歓待される}
・&bold(){一人の女性と転生を繰り返しながら恋をする}
・&bold(){自分を教え導いてくれた女性をものにする}
・&bold(){凛として気高い女騎士を欲望のままに汚す}
・&bold(){他の男に操を立てた女性を奸計を用いて犯す}

といった、&font(#ff0000,b){異世界転生モノやらおねショタやらギャップ萌えやらNTRやら現代に通じるエロストーリーの要素すべてを網羅しきってしまっている}のだから。
現代の作品でもその役回りはほとんど変わることが無く、今日も彼女ら[[戦乙女>女神属性・戦女神属性]]は自分たちの系譜を受け継ぐ女騎士らとともに英雄や怪物や悪漢の相手をするのだ。



厳しい時代に生まれ死と隣り合わせの戦士たちを慰めた戦乙女たちは、飽食の時代となっても多くの男性たちを癒し支え続けているのである。


**&bold(){○主な登場作品}
#areaedit()
***&bold(){●名称としての使用}
#openclose(show=一覧){
-&bold(){ヴァルキューレ作戦(ドイツ)}:第二次世界大戦下のドイツでひそかに立案された、国内の予備軍を一斉に結集させるための作戦。[[ヒトラー>アドルフ・ヒトラー]]暗殺後のクーデターに利用されるが失敗に終わる。2008年にアメリカで映画化もされた。
-&bold(){ヴァルキリー(アメリカ)}:アメリカ空軍の試作爆撃機、ノースアメリカンXB-70に与えられた名称。ICBMに活躍の場を奪われ、正式採用には至らなかった。
-&bold(){ホンダ・ワルキューレ(HONDA)}:米国ホンダが生産したバイクの名称。水平対向6気筒エンジンが特徴。後に日本でも発売された。実は二代目が[[この人>ヒビキ(仮面ライダー響鬼)]]のバイク「凱火」のベースになっている。
-&bold(){ワルキューレ(小惑星)}:ウクライナの天文台で発見された小惑星に与えられた名称。
}


***&bold(){●楽曲}
#openclose(show=一覧){
-&bold(){ニーベルングの指輪(リヒャルト・ワーグナー)}:前述のとおり。ドイツオペラの金字塔。
-&bold(){サヨナラノツバサ ~ the end of triangle([[劇場版マクロスF>劇場版マクロスF 恋離飛翼〜サヨナラノツバサ〜]])}:上記の通り。歌詞の中で繰り返し「ヴァルキュリア」の名が出てくる 。
-&bold(){ワルキューレ([[マクロスΔ]])}:上記の通り。 ストーリー上で主要、重大な役割を果たすほか多数の他メディアでも活躍。
-&bold(){生存本能ヴァルキュリア([[アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ]])}:この曲のために[[新田美波]]、[[鷺沢文香]]、[[橘ありす]]、[[相葉夕美]]、[[高森藍子>高森藍子(シンデレラガールズ)]]ら5名で編成されたユニット「アインフェリア」のオリジナル楽曲。同作品の中では特色あるヒロイックな曲調で人気を博した。
-&bold(){ワルキューレは汝の勇気を愛せり([[銀河英雄伝説]])}:ゴールデンバウム王朝銀河帝国の軍楽曲。OVA当時にはクラシック調のオリジナル楽曲として制作された。
-&bold(){Valkyrja([[妖精帝國]])}:妖精皇女ゆい率いる日本のヘヴィメタルバンド「妖精帝國」の4thシングル。PS2ゲーム[[舞-乙HiME]] 乙女舞闘史!!のOP。
-&bold(){Valkyrja }:北欧スウェーデンのブラックメタルバンド。名前ほどは北欧系メタルの影響下にないとのこと。
-&bold(){Valkyrja(Týr)}:北欧フェロー諸島のヴァイキングメタルバンド Týrの7thアルバム。ちなみにバンド名は、北欧神話のテュールのことを指す。
-&bold(){Valkyrie([[abingdon boys school]])}:6thシングルのカップリング。モンハンの効果音をサンプリングした-Lioleia Mix-バージョンもある。
-&bold(){[[Valkyrie dimension]](DDRX2)}:アンコールエクストラステージで登場するラスボス曲。とにかく狂った難易度で知られる。
}


***&bold(){●ゲーム}
#openclose(show=一覧){
-&bold(){ワルキューレの伝説(バンダイナムコ)}:&link_anchor(pageid=36985,ワルキューレリンク){前述}の通り。日本に「ワルキューレ」の名称を広めるきっかけとなった作品。
-&bold(){Wizardryシリーズ}:女性専用職として「ヴァルキリー」が存在。女性版&ruby(ロード){君主}とでもいうべきクラスで、バランスのとれた能力で制限も緩めのため人気の職業。
-&bold(){空牙(データイースト)}:自機として「XAV-02 VALKYRIE(ヴァルキュリア)」が存在。火力重視の重攻撃機。続編である狼牙でもムービーシーンで登場し、3作目のスカルファング(骸牙)では後継機のメガヴァルキュリアが登場。
-&bold(){[[ヴァルキリープロファイル]](スクウェア・エニックス)}:運命を司る3人のヴァルキリーが主人公。北欧神話の世界観そのままに戦士たちの魂を集め、育成し、神の国に送り届けるというシステムを持つ。
-&bold(){ヴァルキリーアナトミア(スクウェア・エニックス)}:「ヴァルキリープロファイル」の世界観を引き継いだスマホ用RPG。「プロファイル」の3姉妹ほか、「最古の戦乙女」として「ワルキューレの冒険」からワルキューレがコラボ出演する。
-&bold(){[[戦場のヴァルキュリア]](SEGA)}:現実のヨーロッパをモチーフとした架空の世界を舞台とした戦略シミュレーションゲーム。はるか昔に超常の力で侵略者を撃退した「ヴァルキュリア人」の末裔たちが、ストーリー上で重要な役割を果たす。
-&bold(){[[ファイアーエムブレムシリーズ]]}:騎上のシスター「トルバドール」上級クラスとして「ヴァルキュリア」(ワルキューレ)が存在。攻撃魔法も使えるようになり、耐久力以外は総じてバランスのいいユニット。&br()また、[[ファイアーエムブレム 聖戦の系譜]]のストーリーはニーベルンゲンの歌が元となっている。
-&bold(){スーパーロボット大戦}:A、64、OGシリーズに登場するリアルロボット系のオリジナル機体[[ヴァルキュリアシリーズ>ヴァルキュリアシリーズ(スパロボ)]]が存在。実弾兵装と優秀な防御機能を持つ射撃戦向きユニット。各機体名称はヴァルキュリアたちの名前に由来する。
-&bold(){[[ARMORED CORE>ARMORED CORE(シリーズ)]]}:[[ロスヴァイセ>ロスヴァイセ(AC)]]の乗るAC「ヴァルキュリアC」。特徴は改造されたと思しき肩部搭載のスラッグキャノン。高威力の散弾を通常あり得ない速度で連射するチート。
-&bold(){[[メダロット>メダロット(ゲーム)]]}:女性型メダロットのうち十分にロボトルにも秀でたVAL(ヴァルキュリア)型。[[プリティプライン>プリティプライン(メダロット)]]、ケンプメイド、ノエル、ギャラントレディが存在する。ノエル以外は反射・反撃防御を備える攻防バランス型。
-&bold(){[[エヌアイン完全世界]]}:ラスボスである「旧世界に死をもたらす者」ヴァルキュリア。プレイヤーキャラクター[[テンペルリッター]]のオリギナール。黒い。コンパチであるがノーゲージで特攻技ぶっぱなどより強化されている。、
-&bold(){[[オーディンスフィア]]}:北欧神話及びニーベルングの指輪を基にしたARPG。第一の物語の小題が「ワルキューレ〜VALKYRIE〜」であり、主人公の王女グェンドリンと既に死した姉グリゼルダはワルキューレである。サイファーは槍型。
-&bold(){[[聖剣伝説3]]}:主人公の一人[[リース>リース(聖剣伝説3)]]のクラス2にワルキューレがある。やっぱり槍使い。味方へのバフ魔法などが特徴。
-&bold(){[[7(セブン)~モールモースの騎兵隊~]]}:独自の[[ローテーションシステム]]で使用する職種の一つ「ヴァルキリー」。要するに女弓兵。長はヴィルマ・ヴァキ。前列時はランスを使う。[[続編>ヴィーナス&ブレイブス~魔女と女神と滅びの予言~]]でも同職が存在。
-&bold(){[[ユグドラ・ユニオン]]}:一般兵ユニット(女性)にもあてはまる汎用クラスの一つにヴァルキリーが存在。武器はレイピア。専用スキルは「レボリューション」。 神聖属性の属性攻撃を放てる。クラス持ちのネームドに[[アイギナ>アイギナ(ユグドラ・ユニオン)]]などがいる。ユニオンシリーズ続編や[[D.H.Eシリーズ>Dept.Heven Episode(D.H.E.シリーズ)]]にも同名のクラスあり。
-&bold(){キャッスルヴァニアシリーズ}:[[暁月の円舞曲>キャッスルヴァニア 暁月の円舞曲]]と蒼月の十字架に登場するモンスター「ヴァルキリー」。聖属性に強く、刃・闇・毒・呪属性に弱い。鎧関連のアイテムをドロップする。闇堕ちでもしたのだろうか?
-&bold(){[[パズル&ドラゴンズ]]}:光属性・回復タイプのモンスター「ヴァルキリー」略して「ヴァル」。基本の「ワルキューレ」より進化していく。性能とかわいい見た目から人気は高いが入手難度も高い。属性違い5種と、超究極進化も完備。[[パズドラZ]]及び[[パズドラクロス>パズドラクロス 神の章・龍の章]]でも光属性モンスターとして採用。クロスアニメ版では修業時代のガーネットをよくボコボコにしていたが才能は認めていたのか彼女のソウルアーマーとして落ち着いた。
-&bold(){[[テイルズオブシリーズ]]}:ワルキューレシリーズのワルキューレがゲストとして出ることがある。[[戦うこと>テイルズ オブ エターニア]]もあれば関連アイテムがあることも。北欧神話が混ざっている[[ファンタジア>テイルズ オブ ファンタジア]]ではグングニールの入手後にクレスの前に現れて返還を要求する。こちらは別人のヴァルキリーである。
-&bold(){ソード・ワールド2.0}:人間の女性の突然変異種という設定。種族特徴[戦乙女の光羽]による落下ダメージの無効化と[戦乙女の祝福]による仲間の抵抗力バフが強み。
-&bold(){ヴァルキリーコネクト}:「至高のハイファンタジーRPG」を称するスマホゲー。やっぱり北欧神話ベースだがタイトルの割に戦乙女はスクルドを始めとする運命の三女神を元にしたキャラしか出てこない。
-&bold(){ValkyrieSky}:北欧神話っぽい世界観のSTGとRPGを一体とした弾幕系MMO。開発会社が破綻して&bold(){半年}で終了した。
-&bold(){[[モンスターハンター]]シリーズ}:雌火竜[[リオレイア]]の素材を用いた武器の汎用冠詞に「ヴァルキリー」があり、そのひとつである大剣の「ヴァルキリーブレイド」を蒼桜火竜素材でG級最終強化すると「ブリュンヒルデ」になる。MHP2Gでは実質最強の龍属性大剣だったが、MH3G以降は毒属性になり、性能も一段下がった。
-&bold(){ゆるドラシル(クローバーラボ)}}:北欧神話の世界観をベースにしながらも、名前の通り全体的に「ゆるい」雰囲気が売りのスマホRPG。だが神話の考証は本格的で、エッダ・サガに名を残す戦乙女が多数参戦している。
-&bold(){[[モンスター烈伝オレカバトル]]}:水属性/天使族のキャラクターとして『ワルキューレ』『戦乙女ワルキューレ』が登場。新7章「雷盟の逆鱗」で最終進化系『ブリュンヒルデ』が登場。
}

***&bold(){●アニメ・漫画・特撮}
#openclose(show=一覧){
-&bold(){[[超時空要塞マクロス]]}:上記の通り。「バルキリー」は、日本で唯一「ガンダム」にその格で比肩しうるリアルロボットブランドである。
-&bold(){[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]}:厄祭戦末期に軽量高機動型の[[「ヴァルキュリア・フレームMS」>ヴァルキュリア・フレームMS]]が開発される。機体は9機種存在し、機体名はそれぞれ「ニーベルングの指輪」に登場する9姉妹からの引用。[[ガンダム・フレームMS>ガンダム・フレームMS(鉄血のオルフェンズ)]]と競合してしまい量産には至らなかったが、[[ギャラルホルン>ギャラルホルン(鉄血のオルフェンズ)]]側に着目され、[[主力>>グレイズ・フレームMS]][[量産機>>レギンレイズ・フレームMS]]の原型となり、そちらも古エッダに登場するヴァルキュリアの名をもじって名付けられている。
-&bold(){[[ガンダムビルドファイターズ]]}:[[リカルド・フェリーニ]]のライバル、グレコ・ローガンが世界大会に向けた機体として開発したトールギスワルキューレ。メガキャノンを持つ[[トールギス]]であったが、予選決勝であえなく[[戦国アストレイ>戦国アストレイ頑駄無]]に敗れた。
-&bold(){円盤皇女ワるきゅーレ(介錯)}:ヴァルハラ星から地球にやってきた王女ワルキューレが、乗ってきたUFOが墜落して主人公を死亡させてしまうところから始まるドタバタコメディ。
-&bold(){Valkyrja―ヴァルキュリア―}:爲我井徹と田中克樹による漫画作品。架空の帝国を舞台に凄腕のヒロインが騎士道を目指す活躍を描く。金髪碧眼の典型的[[女騎士]]の主人公だがやけにイケメン。
-&bold(){コミックヴァルキリー}:出版社キルタイムコミュニケーション発行の雑誌。「闘うヒロインオンリー」のコンセプトの下、ヒロインが&font(#ff69b4){エロい}ピンチや[[リョナ]]いピンチに晒される漫画が主に連載されるが、一応18禁ではない。代表作にフリージング、[[炎のインフェルノ]]など。
-&bold(){ヴァルキリードライヴ}:正確にはメディアミックス。&font(#ff69b4){性的興奮}によってドライヴ(身体の武器化)する少女たちを主役に据えた世界観。おおむね[[おっぱい]]と[[百合]]で構成されている。[[金子ひらく]]と[[黒田洋介]]なので仕方ない。
-&bold(){ビキニ・ウォリアーズ}:正確にはメディアミックスだがキャラクターの一人に「ヴァルキリー」がいる。[[Tony]]デザイン、CV[[伊藤静]]。上級という言葉をやたら強調するが実態がさっぱりわからない。有能なのは一応本当らしい。
-&bold(){[[スティール・ボール・ラン>ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン]]}:主人公[[ジャイロ>ジャイロ・ツェペリ(ジョジョの奇妙な冒険)]]の騎乗馬の名前が「バルキリー」。彼曰く、馬に女の子を乗せないのはすでに鞍の上に乗っている「勝利の女神」が嫉妬するから。オサレな言い回しである。
-&bold(){[[コードギアス 反逆のルルーシュR2]]}:[[ルキアーノ・ブラッドリー]]卿の親衛隊であるグラウサム・ヴァルキリエ隊。エロくてかわいいがかませ犬の部下なのですぐヴィンセントごと撃墜されました。
-&bold(){[[武装錬金]]}:ヒロイン[[津村斗貴子>津村斗貴子(武装錬金)]]の武装錬金の名称が「バルキリースカート」。太腿につけられたアームの先端に刃がついている形状。縦横無尽に動き敵を切り裂き攻撃を防ぐ攻防一体の武装。
-&bold(){[[GEAR戦士電童]]}:ベガ母さんの駆る水陸両用戦闘バイク「ワルキューレ」。武装はミサイルくらいしかないがメインウェポンはベガさん自身で使用するので問題ない。
-&bold(){[[極黒のブリュンヒルデ]]}:第一部ラスボスにして最強の魔女[[藤崎真子]]のコードネーム「ヴァルキュリア」。とりあえずチート。読み切り版ではヒロインだった。
-&bold(){[[強殖装甲ガイバー]]}:劇場版におけるガイバーⅡだった「ヴァルキュリア」。原作ではガイバーⅡオズワルドの義妹として登場しその細胞を継ぐ紫のガイバーⅡFとして活躍中。
-&bold(){マーベルコミックス}:アベンジャーズに加わることもあるアスガーディアンのバルキリー。オーディンとヘラの争いの中命を落としたものも多い。最も著名なのはブリュンヒルデ。魔剣ドラゴンファングを操り天馬アラゴルンを駆る。映画『マイティ・ソー/バトルロイヤル』にも登場予定。元ミュータントのダニ・ムーンスターもかつてアスガルドを訪れた際に天馬を助けたことから資格を与えられている。
-&bold(){[[GS美神極楽大作戦!!]]}:魔界第二軍特殊部隊大尉ワルキューレ。要するに魔族。武器は銃火器。
-&bold(){[[史上最強の弟子ケンイチ]]}:ラグナレク所属の第三拳豪久賀舘要の直属部隊ワルキューレ。及びそこに属していた第八拳豪「バルキリー」南條キサラ。テコンドーの使い手。
-&bold(){[[ああっ女神さまっ]]}:本作においてはワルキューレは女神たちの中の資格、職能といった趣が強く必ずしも北欧神話の元ネタ通りに符合するものではない。ワルキューレの代表格はリンド。他にも素質があるとされる女神が言及されることも。
-&bold(){[[蒼穹のファフナー]]}:北欧神話用語を多量に使ってるだけあって、竜宮島のコア[[皆城乙姫]]及び皆城織姫が眠る洞窟を「ワルキューレの岩戸」、コアによる島の制御及び防衛システムを「ブリュンヒルデ・システム」と称している。
-&bold(){ラグナロク}:ラグナロクオンラインのもとになった韓国の漫画作品。李命進作。黒幕の女神フレイヤの親衛隊がヴァルキリーの名を冠す。キャラクター自体は言うほど北欧神話感がない。
-&bold(){[[舞-乙HiME]]}:アリカの母レナ・セイヤーズの遺体からマイスターオトメへの対抗兵器としてGEM認証を阻害する「ワルキューレシステム」と独自の「ワルキューレローブ」が開発された。それを使用するワルキューレ部隊には顔芸レズことトモエやチエ(スパイだけどね)が所属する。
-&bold(){ヴァルキュリヤ内燃機関}:電気を吸い取る敵性体アヴスに機動兵器VE(ヴァリュキュリヤエンジン)で少年少女が立ち向かうバトルラブコメ。舞台は湘南。
-&bold(){BSG -北海のワルキューレ-}:艦これ以前から連載されている艦船擬人化漫画『Battleship Girl -鋼鉄少女-』の外伝漫画。題材はWW2のデンマーク海峡海戦で主人公はビスマルクとシャルンホルスト。
-&bold(){百年のワルキューレ}:百年に一度剣乙女(ワルキューレ)から一人の男に愛と強大な力を揮う「神剣」が与えられる世界を舞台とするロマンチックファンタジー漫画。
-&bold(){ワルキューレ}:バイト暮らしの青年が映画作りに主演として巻き込まれるいかにもサブカルっぽい漫画。土屋ガロン、和泉晴紀作。
-&bold(){[[仮面ライダーウィザード]]}:通常ファントムの一人「ヴァルキリー」。見た目通りの飛行能力と槍を使って戦う。慇懃無礼なサラリーマン。ヴァルキリーの癖に普通に&B(){男性}。
}


***&bold(){●ライトノベル}
#openclose(show=一覧){
-&bold(){ヴァルキュリアの機甲}:ゆうきりん作。身長16メートルのヒロインたち([[巨大娘]]ですね)を率いて謎の超生物G・Oに立ち向かうという[[サ○ラ大戦>サクラ大戦シリーズ]]的なラブコメ混じりSF。シリアスは普通に重く、後半で&font(#ff69b4){凌辱エロゲ}みたいな展開になる。しれっと完結時にSense of Gender賞(ジェンダー越境がテーマのSF賞)候補にもなってたりする。
-&bold(){シガレット・ヴァルキリー}:吉川良太郎作。代表作「ペロー・ザ・キャット全仕事」から続くフランス舞台のサイバーパンクゴシックノワールの番外編的位置づけ。「ヴァルキリー」とも呼ばれる女犯罪者シモーヌの死闘を描く。
-&bold(){ヴァルトラウテさんの婚活事情}:[[鎌池和馬]]作。北欧神話の世界観をベースにした多分[[おねショタ]]系ラブコメ。割とメタネタ多め。クロスオーバー作品『とある魔術のヘヴィーな座敷童が簡単な殺人妃の婚活事情』(なげえよ)の世界観のベースでもある。 続刊予定は不明。
-&bold(){戦女神の異界決戦}:糸緒思惟作。「ヴァルキリーラグナロク」と読む。北欧神話の名を冠した異世界召喚バトルスーツ学園ラブコメ。続刊予定は(ry
-&bold(){うしろの席のヴァルキリー}:土也王求一作。異空間からの侵略者たちに戦乙女たちとともに立ち向かう現代バトルファンタジー。続刊y(ry
-&bold(){キスから始まる戦機乙女}:月見草平作。「ヴァルキュリア」と読む。セブンセンシズが発見されたっぽい世界観で女の子にキスして手に入る戦機乙女で天使に立ち向かう現代ファンタジー。完結済み。
-&bold(){百錬の覇王と聖約の戦乙女}:鷹山誠一作。戦乱の世界ユグドラシルに召喚された少年が現代の戦術構想を利用して立身出世する流行っぽい異世界召喚ファンタジー。ゲルマン氏族社会に似た世界観で、エインヘリヤルと呼ばれる異能の少女たち(戦乙女とも形容)が主役。
-&bold(){一〇八星伝 天破夢幻のヴァルキュリア}:逢巳花堂作。タイトルから丸わかりなように[[水滸伝]]モチーフの中華風ファンタジー。じゃあ中国語でいいじゃんとか言ってはいけない。
-&bold(){ヴァルキリーワークス}:逢空万太作。残念系ヴァルキリーと肉欲系草食男子の出会いから始まるアクションラブコメディ。ノリはおおむね同作者の[[這いよれ! ニャル子さん]]と同じであるが実は同じ世界観でもあり、クロスオーバー描写もある。
-&bold(){ワールドエンド・ヴァルキリー}:九重一木作。架空のファンタジー世界を舞台に異世界から到来した少女型決戦兵器との出会いから、同じく異世界から侵入する「捕食者」との戦いを描くSFファンタジー。完結済みだが放置された伏線もある。

下二つのイラストはどちらもSkyfishのソレイユシリーズの蔓木鋼音による。こいついつも戦乙女描いてんな。
}


***&bold(){●TCG}
#openclose(show=一覧){
-&bold(){[[デュエル・マスターズ>デュエル・マスターズ(TCG)]]}:クリーチャーの一つ[[バルキリー・ドラゴン]]。&font(#ff0000){火文明}のアーマード・ドラゴン。自身それなりのパワー(7000)を持ちつつ新たなアーマードドラゴンを手札に持ち込める。派生も同項目参照。
-&bold(){[[遊戯王>遊戯王オフィシャルカードゲーム]]}:モンスターカードに《ヴァルキリー》《エレメント・ヴァルキリー》《レアメタル・ヴァルキリー》《極星天ヴァルキュリア》《ダーク・ヴァルキリア》《デュナミス・ヴァルキリア》《マジシャンズ・ヴァルキリア》《魔轟神ヴァルキュルス》などが存在。基本&font(#ffdc00){光属性}。
-&bold(){[[アクエリアンエイジ]]}:WIS-DOM勢力のブレイクカードに「死乙女」“ブリュンヒルト”“ヴァルトラウテ”「戦乙女」“ヴァルトラウテ”「ヴァルキリー」“ラーズグリーズ”“ランドグリーズ”“スルーズ”などが存在。おおむね攻撃的性能。 
-&bold(){[[モンスターコレクション]]}:聖属性のユニットカード種族「ワルキュリア」。歴史が長いので種類が豊富。
-&bold(){[[WIXOSS]]}:白シグニの精像:天使《忘れ得ぬ幻想 ヴァルキリー》や黒シグニの精像:天使《忘れ得ぬ幻葬 †ヴァルキリー†》が存在する。それぞれタマ限定とタウィル/ウムル限定のシグニ。2つのパック発売の間に闇堕ちがあったってことなのだろうか。
-&bold(){ラクエンロジック}:テトラヘブンの緑属性のフォーリナー「ヴァルキリー」。CVは[[小見川千明]]。担当ロジカリストのクロエとは正反対に大真面目だが彼女のことはそれなりに認めている。設定上トコナツラック以外ではクロエのみ合体可能。
-&bold(){[[LORD of VERMILION]]}:使い魔・神族として、Ver1.1以降にヴァルキリープロファイルからのゲストの[[レナス>レナス・ヴァルキュリア]]が、Ver2.5以降で「ワルキューレ」、「【嚮導】ワルキューレ」が、Ver3以降に「ブリュンヒルデ」(CV三宅 麻理恵)と「ヴァルトラウテ」(CV慶長佑香)が存在する。
}


***&bold(){●ホビー}
#openclose(show=一覧){
-&bold(){ビーダマン}:GBC用ソフト『爆球連発!!スーパービーダマン 激誕!ライジングヴァルキリー!!』が初出のPI-EXビーダマン「ライジングヴァルキリー」。ゲーム付属のパーツを[[コンバットフェニックス>フェニックスシリーズ(ビーダマン)]]に組み込むことで実作できる。頭部搭載のアイサイトとなるVサイトシステムとアストラル-βシステムによるホールドパーツ延長でコントロール・命中精度を上げ、パワーショットの効果を高める。
-&bold(){ベイブレードバースト}:アタックタイプのヴァルキリーシリーズ。特にビクトリーヴァルキリーは漫画・アニメの主人公蒼井バルトのベイとして(漫画は途中から)活躍。攻撃的三枚羽二段組のレイヤーと使えば使うほど軸先端がすり減って機動力がより速く進化するドライバー「ヴァリアブル」が特徴。(元のスタイルがいいなら買い直せという鬼畜仕様とか言ってはいけない。)バルトの数々の必殺シュートに健気に応えているのだが、失くされたことがある。イメージ図が男。
第2期「ゴッド」では、『ゴッドヴァルキリー』に進化した。
}

***&bold(){●18禁}
#openclose(show=一覧){
-&bold(){わるきゅ~れ(株式会社オーディン)}:株式会社オーディンが運営するアダルトゲームブランド。同社のアダルトアニメーションブランド「わるきゅ~れ&ruby(プラプラ){++}」とともに、低価格でのリリースに定評がある。代表作は「レイプ!レイプ!レイプ!」など。
-&bold(){蒼海のヴァルキュリア~孤高の皇女ルツィア~(アナスタシア)}:孤立無援となった潜水艦「ネレイディア」とその乗組員の恥辱にまみれた戦いを描いたアドベンチャーゲーム。
-&bold(){戦乙女ヴァルキリーシリーズ(ルネ)}:ジャンルは「女神調教アドベンチャー」。使命感あふれるヴァルキリー「レイア」は、戦乙女たちを統括するフレイア女神のもと人間を守護するという大神の命を遂行していた。&br()しかしすでに魔王軍に凌辱・洗脳されていたフレイアはヴァルキリーの力の源である黄金の指輪を奪い取り、彼女らの身を主人公デュークに投げ与えてしまい…
-&bold(){戦乙女スヴィア(ブラックリリス)}:ジャンルは「戦乙女淫辱輪姦アドベンチャー」。水源を断たれた世界樹に枯死がせまるなか、水門の鍵をその子宮に宿す戦乙女スヴィアとシグルドに魔の手が迫る。
-&bold(){ワルキューレロマンツェ 少女騎士物語(Ricotta)}:「少女騎士恋愛アドベンチャー」。負傷により第一線を退いた元騎士である主人公水野貴弘が、馬上槍試合に挑む少女騎士たちを主人公がサポートしていく。
-&bold(){ワルキューレ調教・ザーメンタンクの戦乙女の10人姉妹「女神である私達に貴方の精液を…」(MBSTruth)}:タイトル通りのPCゲー・アニメ。%%これ以上なにを説明しろと%%
-&bold(){ヴァルキリーコンプレックス(CIRCUS)}:SLGに強い[[エウシュリー]]監修の下、曲芸10周年記念作品として売り出された異世界ファンタジー戦略SLG。CGと音楽の評価だけ高い。
-&bold(){ハラマセテ戦乙女/もっとハラマセテ戦乙女(祭企画)}:格下の存在が高位の女神を寝取り孕ませる典型的フェチゲー。関連はあるが続編ではない。タイトルパッケージをそのまま画像表記すると規制に引っかかるらしい。
-&bold(){女神凌辱シリーズ(みるくぱい)}:ラグナレク時にオーディンが裏切った結果女神たちがロキや魔族に凌辱調教されるというゲーム。分割売りされている。戦女神なのはブリュンヒルドのみ。
-&bold(){俺サマのラグナRock(あかべぇそふとつぅTRY)}:ラグナロクから時が流れた現代日本を舞台に北欧神話の神々がアイドル合戦をする親父ギャグみたいなタイトルのSLG。サブヒロンにいかにも脳筋のヴァルキリーがいる。
-&bold(){Blue Destiny(STRIPE feat. 戯画)}:鍛冶屋が主人公でヒロインが剣士というちょっと珍しいゲーム。一応ゲルマン調の世界観。ヒロインの一人にワァルキュリエのノイエがいる。予約特典に他のヒロインも鎧にできるパッチがあった。
-&bold(){Valkyrie The Power Beauties(ディスカバリー)}:PC98時代に作られた2D格闘エロゲ。意外に格闘パートのできがよい。北欧神話要素はほとんどないが魔力の受け渡しという名目でHシーンが入る。FD(ファンディスクじゃないよ)4枚組と当時としては結構困る大容量。
-&bold(){ソレイユシリーズ(ヴァルキリーサーガ)(Skyfish)}:既にシリーズが10年以上続いている壮大な神話系伝奇ゲーム。この作品における戦乙女とは心霊兵器であり、それぞれが固有の能力と(半裸の)装甲姿を持っている。たまにカードゲーム要素や[[タクティカルバトルSLG要素>蒼穹のソレイユ-FULLMETAL EYES-]]が加わることもある(評価は微妙)。シナリオの評価はぶっちゃけそれほどでもないが、絵と演出は安定している。ちなみにヴァルキリーサーガの名前はどうやらDMMの18禁オンゲー&bold(){大聖戦!ヴァルキリーサーガ ~淫乱の戦乙女~}に&font(#ff0000){取られた}ようである。
-&bold(){神乳×降臨ぷるるんヴァルキリーズ(株式会社シンクロジック)}:オンライン18禁ゲー。カードバトルRPGで「バストサイズ変更システム」を搭載。
-&bold(){[[千年戦争アイギス]](DMM.com)}:オンラインのタワーディフェンスゲー。R-18版と一般用の2種類ある。近距離系クラス「ワルキューレ」は魔法耐性を持つ攻防のバランスと敵撃破時のコスト回復特性から使いやすいユニットである。クラスチェンジ、覚醒によってクラス名は戦乙女の固有名っぽくなる。称号ってことだろうか。
-&bold(){[[Lord of Walkure>Lord of Walkure(オンラインゲーム)]](株式会社スマイルメーカー)}:オンラインのカードバトルRPG。R-18版と一般用(ry。タイトルほどの神話感はない。課金向けのインフレがすごい。
-&bold(){空戦乙女-スカイヴァルキリーズ(株式会社アメイジア)}:戦闘機の擬人化がテーマのオンラインのタクティカルRPG。R-18版といpp(ry。元々はDMMで提供の『空戦乙女☆ヴァージンストライク』というゲームだったが何の因果か&font(#008cff){一度終了}しにじよめにて現在の版がスタートした。
-&bold(){[[Dies irae>Dies Irae -Acta est Fabula-]](light)}:厨二燃えゲーの代表格。登場人物の一人[[ベアトリス>ベアトリス・ヴァルトルート・フォン・キルヒアイゼン]]の魔名は「ヴァルキュリア」である。その聖遺物は戦雷の聖剣(スルーズ・ワルキューレ)、創造は&font(#ffdc00){雷速剣舞・戦姫変生(トール・トーテンタンツ・ヴァルキュリア)}。要するに電気人間。
-&bold(){[[fortissimo/Akkord:Bsusvier]](La'cryma)}:未完成商法でやたら改版が出てくる(多分)厨二燃えゲー。一応北欧神話ゲーでもある。登場人物の一人[[ワルキューレ>ワルキューレ(fortissimo)]]、その正体は…。マホウはストリングロード、能力は「無に還った少女(ブリーシンガメン)」。要するにすごいワイヤー。
-&bold(){[[魔物娘図鑑]](健康クロス)}:氏が運営しているホームページのメインコンテンツ。氏のイラストによる魔物娘が多数掲載されている図鑑内に、天界の戦士としてヴァルキリーが登場。神話同様戦士を神の国へとみちびく役割を持つが、魔物の力に侵されると戦士に劣情をいだくようになり、度が過ぎると闇落ちしてダークヴァルキリーになってしまう。
}
#areaedit(end)



#areaedit()
*【ヴァルキュリア名鑑】
ここでは著名なヴァルキュリアを、その名(+名の意味・由来)・出展・主な活躍・出演作品などとともに一覧として紹介する。
条件は「主神オーディンの配下である」「上記したヴァルキュリアの特徴をほぼすべて備えている」「個人名を持つ」ことであり、
これらに合致するのであれば出展の時期・内容は問わない。


|名称&br()(日本語表記)|名称の意味(詳細)|出典|活躍など|備考・登場作品ほか|h
|&bold(){Hervor alvitr&br()(ヘルヴォル・&br()アルヴィトル)}|&bold(){「全知の軍略者」}&br()Hervor 「軍勢の守り手」&br()+ alvitr 「全知」|『[[ヴォルンドルの歌>ヴェルンドの歌]]』|&size(12){白鳥の3姉妹の末妹。&br()3人の王子たちに羽衣を隠され、&br()姉妹3人とも王子たちの妻になる。&br()(上記項目参照)}|	&size(12){}|
|&bold(){Hlaðguðr svanhvít&br()(フラズグズル・&br()スヴァンフヴィート)}|&bold(){「白鳥の女騎士」}&br()Hlaðguðr 「王冠の女戦士」&br()+ svanhvít 「白鳥のような」|『[[ヴォルンドルの歌>ヴェルンドの歌]]』|&size(12){白鳥の3姉妹の長姉。&br()3人の王子たちに羽衣を隠され、&br()姉妹3人とも王子たちの妻になる。&br()(上記項目参照)}|&size(12){}|
|&bold(){Ǫlrun&br()(エルルーン)}|&bold(){「&ruby(エール){麦酒}の乙女」}&br()「ビールのルーン」|『[[ヴォルンドルの歌>ヴェルンドの歌]]』|&size(12){白鳥の3姉妹の次姉。&br()3人の王子たちに羽衣を隠され、&br()姉妹3人とも王子たちの妻になる。&br()(上記項目参照)}|&size(12){「[[フューチャーカード バディファイト]]」&br()ほか}|
|&bold(){Róta&br()(ロータ)}|&bold(){「雹と嵐の乙女」}&br()róta 「雹と嵐」|『ギュルヴィたぶらかし』|&size(12){スクルド、グンルらとともに&br()戦場を駆ける戦乙女}|&size(12){}|
|&bold(){&aname(ゲイレルルリンク){Geirǫnul}&br()(ゲイレルル)}|&bold(){「槍を掲げ征く者」}&br()「槍を持って進むもの」|『グリームニルの言葉』&br()『名の諳誦(増補版)』|&size(12){戦士たちに&ruby(エール){麦酒}を運ぶ&br()戦乙女のひとり。}|&size(12){「[[FEエコーズ>ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王]]」「[[神撃のバハムート]]」&br()「[[千年戦争アイギス]]」ほか}|
|&bold(){Gǫll&br()(ゲル)}|&bold(){「騒乱」}&br()「騒がしきもの」&br()「騒動」 「騒音、戦闘」|『グリームニルの言葉』&br()『名の諳誦(増補版)』|&size(12){戦士たちに&ruby(エール){麦酒}を運ぶ&br()戦乙女のひとり。}|&size(12){}|
|&bold(){&aname(ヘルフィヨトルリンク){Herfjǫtur}&br()(ヘルフィヨトル)}|&bold(){「統率者」}&br()「主人の足枷」&br()「軍隊の足枷」&br()「軍勢を縛りつけるもの」|『グリームニルの言葉』&br()『名の諳誦(増補版)』|&size(12){戦士たちに&ruby(エール){麦酒}を運ぶ&br()戦乙女のひとり。}|&size(12){「[[ギレン暗殺計画>機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画]]」ほか}|
|&bold(){&aname(ランドグリーズリンク){Randgrid}&br()(ランドグリーズ)}|&bold(){「&ruby(まも){護}りの盾」}&br()「楯を壊すもの」&br()「盾」+「守護」&br()「盾」+「平和」|『グリームニルの言葉』&br()『名の諳誦(増補版)』|&size(12){戦士たちに&ruby(エール){麦酒}を運ぶ&br()戦乙女のひとり。}|&size(12){「[[テイルズ オブ リバース]]」&br()「モンスターハンター&br()ダブルクロス」ほか}|
|&bold(){&aname(レギンレイヴリンク){Reginleif}&br()(レギンレイヴ)}|&bold(){「神々が遺した力」}&br()「神々の残されたもの」&br()「力の跡」「神々の娘」|『グリームニルの言葉』&br()『名の諳誦(増補版)』|&size(12){戦士たちに&ruby(エール){麦酒}を運ぶ&br()戦乙女のひとり。}|&size(12){「斬撃のレギンレイヴ」ほか}|
|&bold(){&aname(ラーズグリーズリンク){Ráðgríðr}&br()(ラーズグリーズ)}|&bold(){「戦いを終わらせる者」}&br()「計画を壊すもの」&br() 「決定」+「休戦」&br()「わがまま」・&br()「いばりんぼ」?|『グリームニルの言葉』&br()『名の諳誦(増補版)』|&size(12){戦士たちに&ruby(エール){麦酒}を運ぶ&br()戦乙女のひとり。}|&size(12){「[[エースコンバット>ラーズグリーズ(エースコンバット)]]」ほか}|
|&bold(){Skeggjǫld&br()(スケッギョルド)}|&bold(){「斧を振り下ろす時」}&br()「斧の時代」|『グリームニルの言葉』&br()『名の諳誦(増補版)』|&size(12){戦士たちに&ruby(エール){麦酒}を運ぶ&br()戦乙女のひとり。}|&size(12){[[FF11>FINAL FANTASY ⅩⅠ]]ほか}|
|&bold(){Þrúðr&br()(スルーズ)}|&bold(){「力強き娘」}&br()「強きもの」、「強さ」「力」|『グリームニルの言葉』&br()『名の諳誦(増補版)』|&size(12){戦士たちに&ruby(エール){麦酒}を運ぶ&br()戦乙女のひとり。}|&size(12){雷神トールとその妻シフの娘}|
|&bold(){Hlǫkk&br()(フロック)}|&bold(){「武具を鳴らす者」}&br()「武器を軋ませる者」&br()「騒音、戦闘」|『グリームニルの言葉』&br()『名の諳誦』|&size(12){戦士たちに&ruby(エール){麦酒}を運ぶ&br()戦乙女のひとり。}|&size(12){}|
|&bold(){Hrist&br()(フリスト)}|&bold(){「轟音」}&br()「とどろかすもの」&br()「震える者」&br()hrista 「振動、身震い」&br()に由来。|『グリームニルの言葉』&br()『名の諳誦』|&size(12){戦士たちに&ruby(エール){麦酒}を運ぶ&br()戦乙女のひとり。}|&size(12){}|
|&bold(){Mist&br()(ミスト)}|&bold(){「霧の乙女」}&br()「雲」あるいは「霧」|『グリームニルの言葉』&br()『名の諳誦』|&size(12){戦士たちに&ruby(エール){麦酒}を運ぶ&br()戦乙女のひとり。}|&size(12){}|
|&bold(){Geirahǫd&br()(ゲイラヘズ)}|&bold(){「戦いの槍」}&br()geirr (槍) +höð (戦い)|『グリームニルの言葉』&br()『ギュルヴィたぶらかし』	|&size(12){戦士たちに&ruby(エール){麦酒}を運ぶ&br()戦乙女のひとり。}|&size(12){「ゲイレルル」の別名?}|
|&bold(){Sigrdrífa&br()(シグルドリーヴァ)}|&bold(){「勝利へいざなうもの」}&br()「勝利」+「行く」&br()「勝利のために鼓舞する者」&br()「勝利の進軍」|『シグルドリーヴァの言葉』|&size(12){シグルドの恋人として名の上がる&br()戦乙女のひとり。&br()その描写はブリュンヒルデと&br()ほとんど変わらず、&br()彼女の異名とされる。}|&size(12){「[[バトルスピリッツ]]」ほか}|
|&bold(){&aname(ブリュンヒルデリンク2){Bruennhilde}&br()(ブリュンヒルデ)}|&bold(){「鎧の乙女」}&br()Bruenne(甲冑・鎖帷子)&br()+Hilde(戦い)&br()→戦いの甲冑|『ニーベルングの指輪』|&size(12){オーディンとエルダの娘で&br()戦乙女の筆頭格。&br()上記項目参照。}|&size(12){下記のものらとは別扱い。&br()歌劇ではソプラノが担当。&br()出演作は「銀河英雄伝説」、&br()「崖の上のポニョ」他多数。}|
|&bold(){&aname(ゲルヒルデリンク){Gerhilde}&br()(ゲルヒルデ)}|&bold(){「槍の乙女」}&br()Ger(槍)+Hilde(戦い)&br()→戦いの槍|『ニーベルングの指輪』|&size(12){ブリュンヒルデの妹。&br()ワーグナーオリジナルの戦乙女。}|&size(12){歌劇ではソプラノが担当。&br()「[[神撃のバハムート]]」ほか}|
|&bold(){&aname(ヘルムヴィーゲリンク){Helmwige}&br()(ヘルムヴィーゲ)}|&bold(){「兜の乙女」}&br()Helm(兜)&br()+Wiege&(揺りかご&br()・発祥地)&br()→兜の揺りかご&br()兜から産まれた女|『ニーベルングの指輪』|&size(12){ブリュンヒルデの妹。&br()ワーグナーオリジナルの戦乙女。}|&size(12){歌劇ではソプラノが担当。&br()「[[鉄血のオルフェンズ>ヴァルキュリア・フレームMS]]」など}|
|&bold(){&aname(オルトリンデリンク){Ortlinde}&br()(オルトリンデ)}|&bold(){「刃の乙女」}&br()Ort(切っ先・先端)&br()+Linde(菩提樹・淑女)&br()→剣の切っ先の乙女&br()菩提樹の梢|『ニーベルングの指輪』|&size(12){ブリュンヒルデの妹。&br()ワーグナーオリジナルの戦乙女。}|&size(12){歌劇ではソプラノが担当。}|
|&bold(){&aname(ヴァルトラウテリンク){Waltraute}&br()(ヴァルトラウテ)}|&bold(){「勇気の乙女」}&br()Wal(戦場)&br()+Traute(勇気)&br()→戦場の勇気|『ニーベルングの指輪』|&size(12){ブリュンヒルデの妹。&br()ワーグナーオリジナルの戦乙女。}|	&size(12){歌劇ではメゾソプラノが担当。&br()「ヴァルトラウテさんの&br()婚活事情」など}|
|&bold(){&aname(ジークルーネリンク){Siegrune}&br()(ジークルーネ)}|&bold(){「勝利の乙女」}&br()Sieg(勝利)&br()+Rune(ルーン文字)&br()→勝利のルーン|『ニーベルングの指輪』	|&size(12){ブリュンヒルデの妹。&br()「シグルーン」がモデル?}|&size(12){「シグルーン」とは別扱い。&br()歌劇ではメゾソプラノが担当。&br()「百錬の覇王と聖約の戦乙女」など}|
|&bold(){&aname(ロスヴァイセリンク){Roszweisze}&br()(ロスヴァイセ)}|&bold(){「白馬の乙女」}&br()Rosz(馬)&br()+Weisze(白・白い女性)&br()→騎上の白き乙女&br()白い馬|『ニーベルングの指輪』|&size(12){ブリュンヒルデの妹。&br()ワーグナーオリジナルの戦乙女。}|&size(12){歌劇ではメゾソプラノが担当。&br()「[[ARMORED CORE>ロスヴァイセ(AC)]]」、&br()[[「ハイスクールD×D」>ロスヴァイセ(D×D)]]など}|
|&bold(){&aname(シュヴェルトライテリンク){Schwertleite}&br()(シュヴェルトライテ)}|&bold(){「剣の乙女」}&br()Schwert(刀・剣)&br()+Leiterin&br()(支配者・指揮者)&br()→剣の支配者&br()剣を振るう指揮官|『ニーベルングの指輪』|&size(12){ブリュンヒルデの妹。&br()ワーグナーオリジナルの戦乙女。}|&size(12){歌劇ではアルトが担当。&br()「[[ヴァルキリー・ワークス>フルンティング]]」ほか}|
|&bold(){&aname(グリムゲルデリンク){Grimgerde}&br()(グリムゲルデ)}|&bold(){「怒りの乙女」}&br()Grim&br()(仮面・覆面、怒り)&br()+Garde&br()(親衛隊、守護者)&br()Girde(要求する)&br()→仮面の守護者&br()怒りを追い求める者|『ニーベルングの指輪』|&size(12){ブリュンヒルデの妹。&br()ワーグナーオリジナルの戦乙女。}|&size(12){歌劇ではアルトが担当。&br()「[[鉄血のオルフェンズ>ヴァルキュリア・フレームMS]]」など}	|
|&bold(){Svafa&br()(スヴァーヴァ)}|&bold(){「殺戮の乙女」}&br()「人々を眠らせる者」&br()「人々を殺す者」|『ヒョルヴァルズルの息子&br()ヘルギの歌』|&size(12){&link_anchor(pageid=36985,シグルーンリンク){上記項目}参照。}|&size(12){「[[カードファイト!!ヴァンガード>カードファイト!!ヴァンガード(TCG)]]」&br()ほか}|
|&bold(){Sigrún&br()(シグルーン)}|&bold(){「勝利の乙女」}&br()「勝利のルーン」|『フンディングル殺しの&br()ヘルギの歌 其の一』&br()『フンディングル殺しの&br()ヘルギの歌 其の二』|&size(12){&link_anchor(pageid=36985,シグルーンリンク){上記項目}参照。}|&size(12){「ジークルーネ」とは別扱い。&br()出演作は[[FE蒼炎の軌跡>ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡]]&&br()[[暁の女神>ファイアーエムブレム 暁の女神]]、[[スパロボ64>スヴァンヒルド/シグルーン/ラーズグリーズ]]ほか。}|
|&bold(){Kara&br()(カーラ)}|&bold(){「狂乱の乙女」}&br()「荒れ狂う者」&br()afkárr 「荒れ果てた」&br()に由来。&br()「巻き毛」の可能性も。|『フンディングル殺しの&br()ヘルギの歌 其の二』	|&size(12){&link_anchor(pageid=36985,シグルーンリンク){上記項目}参照。}|&size(12){}|
|&bold(){Brynhildr&br()(ブリュンヒルド)}|&bold(){「戦いの栄光」}&br()「輝く戦い」|『ブリュンヒルデの&br()冥府下り』『詩語法』ほか多数|&size(12){上記項目参照。}|&size(12){上記とは別扱い。&br()出演作は「銀河英雄伝説」、&br()「崖の上のポニョ」他多数。}|
|&bold(){&aname(サングリーズリンク){Sanngríðr}&br()(サングリーズ)}|&bold(){「暴虐」}&br()「とても乱暴な」&br()「とても残酷な」|『&link_anchor(槍の歌){槍の歌}』|&size(12){『槍の歌』で人間の運命を織っていた&br()12人の戦乙女のひとり}	|&size(12){「[[GOD EATER2 RAGE BURST>神融種]]」&br()ほか}|
|&bold(){Geiravǫr&br()(ゲイラヴォル)}|&bold(){「槍のヴォール」}&br()「槍」+「ヴォル (vör)」|『名の諳誦(増補版)』|&size(12){}|&size(12){ヴォルは女神の名で、&br()「聞き耳を立てる者」&br()と呼ばれる。}|
|&bold(){&aname(ゲイラドリヴルリンク){Geirdriful}&br()(ゲイラドリヴル)}|&bold(){「槍を投げつける者」}&br()「槍を投げる者」|『名の諳誦(増補版)』|&size(12){}|&size(12){「[[GOD EATER2 RAGE BURST>神融種]]」&br()ほか}|
|&bold(){Herja&br()(ヘリヤ)}|&bold(){「破滅」}&br()herja 「壊滅させる者」&br()に由来|『名の諳誦(増補版)』|&size(12){}|&size(12){「[[グランブルーファンタジー]]」ほか}|
|&bold(){Hjalmþrimul&br()(ヒャルムスリムル)}	|&bold(){「兜を鳴らす者」}&br()「兜の音を立てる者」。&br()「女戦士」の可能性も。|『名の諳誦(増補版)』|&size(12){}|&size(12){}|
|&bold(){Skalmǫld&br()(スカルモルド)}|&bold(){「剣を振るう時」}&br()「剣の時」|『名の諳誦(増補版)』|&size(12){}|&size(12){}|
|&bold(){&aname(スヴェイズリンク){Sveid}&br()(スヴェイズ)}|&bold(){「衝撃」}&br()語義不明。&br()「振動」「騒音」?|『名の諳誦(増補版)』|&size(12){}|&size(12){「[[GOD EATER2 RAGE BURST>神融種]]」&br()ほか}|
|&bold(){Þrima&br()(スリマ)}|&bold(){「戦闘」}|	『名の諳誦(増補版)』|&size(12){}|&size(12){}|
|&bold(){Þǫgn&br()(ソグン)}|&bold(){「沈黙」}|『名の諳誦(増補版)』|&size(12){}|&size(12){}|
|&bold(){Hjǫrþrimul&br()(ヒョルスリムル)}|&bold(){「剣を鳴らす者」}&br()hjörr (剣)&br()+þrima (戦闘、騒音)|『名の諳誦(増補版)』&br()『&link_anchor(槍の歌){槍の歌}』|&size(12){『槍の歌』で人間の運命を織っていた&br()12人の戦乙女のひとり}|&size(12){}|
|&bold(){Svipul&br()(スヴィプル)}|&bold(){「気まぐれな乙女」}&br()「気まぐれ」|『名の諳誦(増補版)』&br()『&link_anchor(槍の歌){槍の歌}』|&size(12){『槍の歌』で人間の運命を織っていた&br()12人の戦乙女のひとり}|&size(12){}|
|&bold(){Tanngnidr&br()(タングニズル)}|&bold(){「歯噛みする者」}|『名の諳誦(増補版)』|&size(12){}|&size(12){『ランドグリーズ』の別名?}|
|&bold(){Eir&br()(エイル)}|&bold(){「慈悲」}&br()「平和、慈悲」&br()あるいは「救済、温情」|『名の諳誦』|&size(12){}|&size(12){「[[フューチャーカード バディファイト]]」&br()ほか}|
|&bold(){Hrund&br()(フルンド)	}|「&bold(){&ruby(いばら){棘}}」|『名の諳誦』|&size(12){}|&size(12){}|
|&bold(){Gunnr&br()(グンル)}|&bold(){「戦い」}|『巫女の予言』ほか多数|&size(12){『巫女の予言』&br()『ギュルヴィたぶらかし』では&br()スクルドに率いられ空を駆けていた。&br()『&link_anchor(槍の歌){槍の歌}』で人間の運命を織っていた&br()12人の戦乙女のひとり。}|&size(12){}|
|&bold(){Skuld&br()(スクルド)}|&bold(){「なすべきこと」}&br()「税、債務、義務」&br()「未来」|『巫女の予言』ほか多数|&size(12){運命の三女神のひとりで&br()人の死期を定める役割を持ち、&br()すべてのヴァルキュリアを&br()束ねるものともされる。}|&size(12){「[[運命の三女神]]」を参照。}|
|&bold(){Skǫgul&br()(スコグル)}|&bold(){「激戦」}&br()「戦い」「揺さぶる者」|『巫女の予言』ほか多数|&size(12){『巫女の予言』ではスクルドと&br()ともに空を駆けていた。&br() 『グリームニルの言葉』では戦士たちに&br()&ruby(エール){麦酒}を運ぶ戦乙女のひとり。}|&size(12){}|
|&bold(){Hildr&br()(ヒルド)}|&bold(){「戦い」}|『巫女の予言』ほか多数|&size(12){『巫女の予言』ではスクルドに率いられ&br()空を駆けていた。『&link_anchor(槍の歌){槍の歌}』では&br()人間の運命を織っていた&br()12人の戦乙女のひとり。}|&size(12){}|
|&bold(){Geirskǫgul&br()(ゲイルスコグル)}|&bold(){「槍のスコグル」}&br()「槍の戦」&br()「槍」+「スコグル (skögul)」|『巫女の予言』ほか多数|&size(12){『巫女の予言』ではスクルドに率いられ&br()空を駆けていた。}|&size(12){「スコグル」とは別人。&br()[[FF11>FINAL FANTASY ⅩⅠ]]ほか}|
|&bold(){Gǫndul&br()(ゴンドゥル)}|&bold(){「魔杖を振るう者」}&br()「魔力をもつ者」&br()「魔法の杖を振るう者」|『巫女の予言』ほか多数|&size(12){『巫女の予言』ではスクルドに率いられ&br()空を駆けていた。『&link_anchor(槍の歌){槍の歌}』では&br()人間の運命を織っていた&br()12人の戦乙女のひとり。}|&size(12){}|
|&bold(){Brunnhilde&br()(ブリュンヒルデ)}|上記の「ブリュンヒルデ」&br()らから|『[[マイティ・ソー/>マイティ・ソー/バトルロイヤル]]&br()[[バトルロイヤル>マイティ・ソー/バトルロイヤル]]』他多数|&size(12){魔剣ドラゴンファングを手にし&br()天馬アラゴルンにまたがり空を駆ける&br()最強の&ruby(アスガーディアン){アスガルド神}。}|&size(12){上記のものらとは別扱い。&br()地球人サマンサ・バリトンに憑依して覚醒。}|
|&bold(){Walküre&br()(ワルキューレ)}|ヴァルキュリアの&br()ドイツ語表記に由来|『ワルキューレの伝説』&br()『ワルキューレの冒険』&br()ほか多数|&size(12){魔王ゾウナの脅威にあえぐ&br()マーベルランドに降り立った神の子。}|&size(12){掲載条件には合致しないが特例として紹介。&br()日本を代表するヴァルキュリア。&br() &link_anchor(pageid=36985,ワルキューレリンク){上記項目}参照。}|
|&bold(){Ahly&br()(アーリィ)}|不明|[[『ヴァルキリープロファイル』]]&br()『ヴァルキリーアナトミア』|&size(12){運命の三姉妹の長女。}|&size(12){[[個別項目>アーリィ・ヴァルキュリア(VP)]]参照。}|
|&bold(){Lenneth&br()(レナス)}|不明|[[『ヴァルキリープロファイル』]]&br()『ヴァルキリーアナトミア』|&size(12){運命の三姉妹の次姉。}|&size(12){ [[個別項目>レナス・ヴァルキュリア]]参照。}|
|&bold(){Sylmeria&br()(シルメリア)}|不明|[[『ヴァルキリープロファイル』]]&br()『ヴァルキリーアナトミア』|&size(12){運命の三姉妹の末妹。}|&size(12){[[個別項目>ヴァルキリープロファイル2 -シルメリア-]]参照。}|
|&bold(){?????&br()(レイア)}|不明|『戦乙女ヴァルキリー』&br()シリーズ|&size(12){「蒼穹の戦乙女」。&br()民を守るという使命感と&br()慈愛の心を持つ戦乙女。}|&size(12){初作では個人名が無く&br()「ヴァルキリー」と呼称されていた。}|
|&bold(){Skuld?&br()(スクルド)}|北欧神話の&br()運命の女神から&br()(上記参照)|『戦乙女ヴァルキリー』&br()シリーズ|&size(12){見習い戦乙女の少女。&br()レイアに対して尊敬以上の感情を抱く。}|&size(12){ 上記とは別扱い。&br()2ではネタ担当。([[個別項目>スなんとか]]参照)}|
|&bold(){Aaliyah&br()(アリーヤ)}|&bold(){「至高の存在」}&br()「最高の存在」&br()(スワヒリ語)|『戦乙女ヴァルキリー』&br()シリーズ|&size(12){「残月の戦乙女」、2の主人公。&br()大神オーディンより拝領した&br()神槍グングニルを振るう最強の戦乙女。}||
|&bold(){Hildegard?&br()(ヒルデガード)}|&bold(){「守るための戦い」}&br()「戦い」+「守護」「包囲」&br()守備戦、包囲戦|『戦乙女ヴァルキリー』&br()シリーズ|&size(12){「大地の戦乙女」。&br()大神オーディンの実の娘。}||
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編集・追記は死を恐れず勇敢に戦ってからお願いします。








#center(){&font(#f1c232,b){&sizex(5){&ruby(Götterdämm'rung, dunkle herauf ! Nacht der Vernichtung, neble herein ! ){ 神々の運命よ、闇に落ちて! 滅亡の夜よ、立ちこめて! }&br()&br()&ruby(Mir strahlt zur Stunde Siegfrieds Stern; ){いまのわたしを照らすのは、このジークフリートという星だけなの!}&br()&br()&br()&br()&ruby(er ist mir ewig, ist mir immer,){ 永遠の男性(ひと)、ずっと一緒よ! } &br()&br()&ruby(Erb' und Eigen, ein' und all'){ わたしのたった一つの宝物}・・・}}}







#right(){&bold(){― リヒャルト・ワーグナー「ニーベルングの指環」より&br()ブリュンヒルデの、最愛の&ruby(ひと){男性}ジークフリートへの言葉}}






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- 項目建て、お疲れ様です。すごい・・・!  -- 名無しさん  (2017-06-03 00:31:55)
- エロゲーでこのジャンルまで手を出したらいつか天罰を喰らうのだろうか......  -- 名無しさん  (2017-06-03 05:13:08)
- おまけがえらい出来がいいね  -- 名無しさん  (2017-06-03 09:41:11)
- ↑↑もうすでにあるので安心…していいんかな、これ  -- 名無しさん  (2017-06-03 11:33:40)
- 凄い情報量だな…どれだけの資料を集めたんだ  -- 名無しさん  (2017-06-03 12:17:01)
- グートルーネ最低だわ  -- 名無しさん  (2017-06-03 18:52:38)
- 鎌池さんがかいた話は面白かったなぁ  -- 名無しさん  (2017-06-03 18:54:11)
- ※2 エロゲ関係はあとでまとめてごっそり追加しますw  -- ページ作成者  (2017-06-03 20:24:59)
- ケンイチに登場する女性キャラの一人のキサラはこの異名を持ってたよね  -- 名無しさん  (2017-06-04 00:10:37)
- サヨナラノツバサで歌われてるヴァルキュリアもこれなんだろうなぁ。  -- 名無しさん  (2017-06-04 20:10:27)
- 大昔のSTG「空牙」でヴァルキュリアとかいう火力重視の機体があったな  -- 名無しさん  (2017-06-04 21:40:23)
- ある意味日本で最も風評被害を受けている被害者の始祖とは…たまげたなぁ  -- 名無しさん  (2017-06-06 23:41:27)
- 風評被害も火のない所に煙は立たないどころか始祖が普通に出火元じゃねーか!ありがとう北欧神話  -- 名無しさん  (2017-06-09 10:13:04)
- お疲れさまです……よくここまで多種多様なジャンルと数多の作品を調べ上げましたね、お見事です。正直「シグルーンに由来する名を持つもの」で、スパロボ64のリッシュの機体が挙げられていたのは、正直記述を読んだ時、「スパロボ64は俺にとってスパロボプレイヤーとしての原点で、勿論大好きなんだけどマイナー過ぎるだろ……」と自分ですら思ってしまったくらいなので、大変嬉しかったです。  -- 名無しさん  (2017-06-16 00:52:33)
- ↑正直そのあたりは自分はほとんどタッチしてません(開き直り) 登場作品欄がこれほどの規模になったのは、たくさんの編集者たちが協力してくれたおかげです。 みなさんの力添えに、あらためて感謝を。  -- ページ作成者  (2017-06-16 18:49:50)
- こういう伝記や神話の項目すごい好き、とっても読みごたえがある。  -- 名無しさん  (2017-06-19 19:48:01)
- ぶっちゃけ死ぬほど可哀想なのばっかで抜けない。派生ジャンルの女騎士も  -- 名無しさん  (2017-06-30 18:10:40)
- あれ、そういえば、ファフナーにはエインヘリャル・モデルはあるけど、ヴァルキュリア・モデルというのはないよね。  -- 名無しさん  (2017-07-21 11:20:12)
- ヴァルキリーは一途な女性が多いとは思っていたが結構過酷な夢の産物だったんだな…NTRものの小説を撒いたら士気が下がったりしなかっただろうか  -- 名無しさん  (2017-08-22 11:47:47)
- 最近だとスマホゲのゆるドラシルは大分詳しくヴァルキリーのことを描いてるのでおすすめ  -- 名無しさん  (2017-08-26 23:31:50)
- 異世界スマホ出てきたフレームギアもヴァルキュリア(鉄血と被るな…)  -- 名無しさん  (2017-10-04 11:33:20)
- ぜひ、ヴァルキュリアたんを嫁にしてみたいものだ。  -- 名無しさん  (2017-12-15 09:48:56)
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