&font(#6495ED){登録日}:2012/02/20(月) 02:24:14 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){◆サタナエル◆} 「サタナエル(Satanael)」はユダヤ/[[キリスト教]]の[[悪魔]]めいた存在。 中世のブルガリアを中心に広まった、グノーシスの影響を受けた異端のキリスト教分派「ボゴミール派」の独自の神話解釈で有名。 また、アザゼルやシェムハザらと同じく「見張る者達(グリゴリ)」の一員であるとも伝えられている。 「Satan(敵対)-el(御使い)」と名前を読み解く事が出来る事や、 背に十二枚の翼を持つ、最も美しい天使にして、真の神の息子であったとする伝説からルシファーと同一視される反面、 名前の類似性から悪魔王[[ルシファー>ルシファー(悪魔)]]配下の悪魔軍団の首領にして、 地獄の君主階級(ルシファー、[[ベルゼブブ>ベルゼブブ(悪魔)]]、[[アスタロト>アスタロト(悪魔)]]等)に仕える上級悪魔サタナキアと同一視される場合もある様だ。 【伝承】 ボゴミール派の伝承によれば、真の神の二人の息子の内の長男であり、弟はイエスであったと云う。 天に於いて、最も美しく、最も偉大な存在であったが、自らを父(真の神)にも優る存在と勘違いする様になり、 やがてはその心が「傲慢」を始めとする「[[七つの大罪]]」に捉われ、悪辣な振る舞いをする様になったので地に堕とされた。 ……この際に、ルシファー(サタン)同様に天の三分の一を率いて叛逆したともされるが、 実際には叛逆を起こす前にサタナエル一人が美しい姿を奪われた上に追放されてしまったと云う。 こうして、サタナ(悪魔、叛く者の意)となったサタナエルは、神に対抗するべく地上を造り上げる事を決意。 未だ、地上は混沌とした原初の状態であり、ボゴミール派ではサタナこそが地上を造り、混沌から最初の人間アダムを造り出したと説いているのである。 ……この、サタナが地上を造る行為を真の神は誓約を交わす事で黙認し、 神が炎から魂を造り、サタナが土から肉体を造り、それを宿す事で決着させようとしたのだが、 傲慢なサタナは真の神との約束を反故にし、アダムとエヴァを始めとする創造物に「自らが神である」として、自分を崇拝する様に仕向けたと云う。 ……つまり、ボゴミール派ではこのサタナエルこそを地上を造り上げたユダヤの神(Y・H・V・H)であると定めており、 不完全な世界を造り上げた偽りの神の支配から逃れなければならないと説き、凡る物質世界の快楽を否定しているのである。 ……やや細部は違うが、影響元のグノーシス同様にボゴミール派の伝承でもイエスは救世主とされており、 イエスは天界の兄であるサタナエルの造り上げた世界から人々の魂を解放するべく「救世主(キリスト)」として降臨して来るのである。 【見張る者達】 名前(サタン)や伝説(ルシファー)が丸被りしている為か、ボゴミール派の伝承に倣う形では二次創作に登場して来ないが、 [[アザゼル>アザゼル(悪魔)]]ら「見張る者達」の一員として登場して来る場合がある。 ただし、特に目立った活躍をする訳では無く、神がイエスを造り地上と関わりを持とうとしたのに反発しただの、同胞達を唆した張本人とも、 神にチクった際には「既に自分も見捨てられていた」とされるものの、矢張り目立たない。 別名とされるサタナキアとしての活躍も中世の「悪魔学」に限れば、特に目立った存在では無く、 寧ろこの名前で登場した二次創作作品それぞれの活躍の方が目立つ位であろう。 【主な登場作品】 ◆ゲーム『[[女神転生]]』シリーズ 『ソウルハッカーズ』にてアザゼルらと共に登場している。 ……かなり悪辣。 ◆[[ダンジョントラベラーズ2 王立図書館とマモノの封印]] マモノの凶暴化を始めとする騒動の全ての元凶として登場。同時に[[ラスボス]]でもある。 負傷したとある人物の肉体に憑依してその体を酷使させ、それにより混沌に陥った国の状況を『笑顔』で「いい天気」と答える外道。 その正体は[[八大神>八大神(ダンジョントラベラーズ2 王立図書館とマモノの封印)]]の一人、魔神。幼女・少女・真の姿の三つの姿がある。 ヒトや他のマモノをオモチャ当然で見下しており、癇に障るような笑い方をする。しかし、神だけあってその力は本物である。 追記・修正は「[[悪魔]]」じゃ無いと信じさせてからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,3) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - どうしても、サタナイルと言うと正田作品の第三天・明けの明星を思い出してしまう -- 名無しさん (2013-12-03 20:17:03) - ゴグマゴォオグッ!の人だったか -- 名無しさん (2013-12-17 02:24:38) - ↑2 パラロスのサタナイルは偽りの神どころか完璧に皆を幸せにしてくれる望まれた神だけどな -- 名無しさん (2014-08-23 18:07:10) - ↑やはり水銀ニートはいかんな。 -- 名無しさん (2014-09-23 12:15:46) - ペルソナ5で大出世しましたね -- 名無しさん (2016-10-26 20:30:53) - 乙一の天帝妖狐の早苗の正体でもある -- 名無しさん (2016-10-26 22:12:37) - 早苗の正体…これはびっくり -- 名無しさん (2017-02-04 15:43:17) - まさかの究極ペルソナ -- 名無しさん (2017-05-05 02:08:26) - サタナエルが1/3、ルシファーが1/3と言う事はもし時期が被ってたら唯一神のとこに残ったのは1/3か…だとしたら人望(神望)なさすぎやろ -- 名無しさん (2017-12-19 09:09:14) - ↑2 ベル5のはかっこよかったですね。作った場合も、あんなに巨大なんだろうか? -- 名無しさん (2018-01-07 18:25:02) - 権力者の思惑でのちに悪魔に貶められた真の救済者という絶妙なところをついてきた -- 名無しさん (2018-09-22 03:48:07) - 要するにヤルダバオートとルシファーを統合したような「悪しき地上の支配者、偽の神」が原典のサタナエルなんだよね? それがペルソナ5では当のヤルダバオートへの反逆者ってどういう解釈なの…? -- 名無しさん (2019-12-08 18:46:43) - ↑完全な妄想だが、こんなのはどう?本来サタナエルはジョーカーという人間の可能性が形を成した存在で、聖杯は未来に対する希望(明日いいことあるといいな、程度)の象徴だった。ある時、サタナエルの存在を知った聖杯は、同相である愚者の逆位置に当たる束縛を強いて封印し、あらゆる可能性を生み出した伝承と全ての人間と繋がり心を癒すワイルドの性質を自身と同調させて奪取。「つながった人間の思いを力に変える」ワイルドの力によって意志を持つ神へと昇華し、偽りと言えど世界を作った神の権能のみを受け継いだヤルダバオトを名乗り、悪名などはすべてジョーカー側に押し付けた。なので、あれは反逆ではなく聖杯から奪われたヤルダバオトの性質を奪い返した形で、その結果ただの聖杯に戻った。 -- 名無しさん (2019-12-08 19:18:14) - あ、ちなみに3学期はこれからだから、そっちで何か語られてたらすまん。 -- 名無しさん (2019-12-08 19:20:52) - ペル5の主人公はヤルオのクグツ候補で力すらヤルオの協力がっだしね。最終的にはヤルオの竜王みたいな提案に乗っかっちゃう選択もあるからヤルオの一部と言えるんじゃない? -- 名無しさん (2019-12-08 19:39:51) - ペル4の主人公もイザナミの関与があるからイザナギがペルソナだったし(安達のマガツ見るに) -- 名無しさん (2019-12-08 19:43:28) #comment #areaedit(end) }