1998年
11月16日
研究所が閉鎖されることになった。
不思議と、どうでもいい気分だ。
そういえば、アークレイ研究所とラクーンシティが
消滅したと聞いたときも同じような感じだった。
こうなってしまったのは、いつからだろうか?
研究所が閉鎖されることになった。
不思議と、どうでもいい気分だ。
そういえば、アークレイ研究所とラクーンシティが
消滅したと聞いたときも同じような感じだった。
こうなってしまったのは、いつからだろうか?
始祖ウィルスの抽出と研究に明け暮れた日々。
全てはマーカス博士のためだった。
……そうだ。
十年前、博士が亡くなったと聞いたあの日から、私は全てに対して鈍感になった。
全てはマーカス博士のためだった。
……そうだ。
十年前、博士が亡くなったと聞いたあの日から、私は全てに対して鈍感になった。
怒ることもなく、喜ぶこともなく、驚くこともなく、
ただ始祖ウィルスを抽出し、アンブレラの各研究所に送る日々。
部下がもってくる研究の成果をただ評価し、使えそうなものは
本社へと報告するだけの、ただの機械だ。
ただ始祖ウィルスを抽出し、アンブレラの各研究所に送る日々。
部下がもってくる研究の成果をただ評価し、使えそうなものは
本社へと報告するだけの、ただの機械だ。
私はすでに死んでいた。
そして、私の半生をかけて育てたこの研究所ももうすぐなくなる。
もう、未練はない。
そろそろ潮時だろう。
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