RUF Rt 12


 加速:90   スピード:78   ブレーキ:85

 最高出力:702bhp/7000rpm   最大トルク:870Nm/3500rpm

 駆動方式:RR

 0-100km/h加速:3.13sec   最高速:382km/h(377km/h)  {※()内は実測値}

 車重:1468kg   パワーウェイトレシオ:2.091kg/bhp

インプレ

本来ターボ無しモデルであるポルシェ997にターボをポン付け、その他エアロダイナミクス改善や足回りetc.全てがRUF仕様のRUFコンプリートカーがこちら。

数値を見てもわかる通り加速はRRの恩恵を受け、かなり良いものとなっている。
さすがに発進では AWD であるVeyron各種や、超軽量のAtom500300には及ばない。
しかし高めのトルクから来るホイルスピンさえ抑えこんでしまえばA1内でも随一の出足を見せる。
というよりホイルスピンは宿命で、スキール音が鳴り止んでからもリアタイヤがしばらくは空転しているが気にしなくていい、むしろこれがRt12の正しい発進である。
最高速はカタログスペックには届かないものの悪くはないし、最高速到達も比較的速く、スムーズである。

ブレーキ性能もその駆動方式の恩恵を受けているようで、よく止まる。
しかしリア荷重が抜けているのでブレーキングしながらハンドルを切るのは厳禁……というほどでもないがやめておいた方がいいだろう。
RUF RGTで言われているような不安定さは消えているが、過信は禁物。
確かにコーナリング時にリアタイヤが滑りだしてしまった場合RGTではそのままスピンモードに入ってしまうのだが、この車であればローアングルなドリフトで済む。
むしろきついコーナーではサイドブレーキで向きを変えるのもいいだろう、スピンしさえしなければ立ち上がり時には重いエンジンがホイルスピンを抑制してくれる。
だがそのように綺麗に処理できればよいが、一旦挙動を乱せば左右のブレが止まらない。
そういう意味では他の車にはない独特なコーナリング特性を持つ。よって乗りこなすには汎用的なテクニックはもちろんこの車にあった乗り方が必要だろう。

どのような局面でもには ギャップ めっぽう弱い。
歩道や縁石、その他少し脱輪するだけで暴れ出しアクセルが踏めず、遅くなる。
ジャンピングスポットにおいても、着地時に速度が落ちる落ちないの問題以前にまたこれも暴れてしまう。

総じてストップ・アンド・ゴーの多い市街地コースやサーキットならばまあまあな走りをするだろう。
がしかし加速性能で勝る車は上記以外にもPagani Zonda Cinqueなどもあるので(これに至ってはほぼ全ての性能で勝負になってない)
得意とするコースでも他車に食われてしまうのが現状である。
どのコースを走るにしても、段差には気をつけなければならないのは散々書いてきた通りだ。
ジャンピングスポット手前でも少し減速するか飛ばないようにするくらいの心持ちでもやり過ぎではない。
縁石に載せられないのでサーキットで道幅全体を使ったラインが取れないことからもこの車が選ばれない理由である。

よってレースでの出番はほぼないだろう。
と、いうような記述があるとツーリングに持ち出せ、という論法が本wikiの大体の流れ。
高速ツーリングでも上記のような特性に注意したい。つるんで走っていて左右に暴れてしまっては迷惑だし、集団から遅れてしまってもまた迷惑である。
一人でこの独特な挙動を乗りこなすようなストイックな遊び方を、当wikiとしてはおすすめしたい。

黒くペイントして湾岸の黒い怪鳥ごっこをするのも悪くないかもしれない。


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最終更新:2012年08月01日 00:54