公式の対応

発売までの開発陣の言動・対応の整理・まとめです。
またの名を、公式投下燃料コレクション2010~2011。
参照先の外部リンクをぺたぺた貼り付けていますので、そちらを一読してから本文を読むといいかもしれません。


1. (9月18日) タイミングも最凶最大最悪 石原氏インタビュー


このインタビュー内容は問題視すべき点があまりにも多いので、別ページで詳しく解説しています。


2. (同日) 団結とユニット選抜レース

ジュピターPV終了後、呆然としている会場のファン達に告げられたのは、ユニット選抜レースの発表。
これは、2のテーマソングと言える新譜「The world is all one !!」を発表するにあたり、そのCDでTwiao !!を歌う歌唱ユニットを人気投票により決定するという方式でした。

765プロのアイドルさん達を人気投票という形で競合させ、優劣・序列を決定する事に対して強い批判が上がり、
アイドルマスター2のテーマである『団結』と真っ向から対立する要素である事、声優さん(中の人)の競合・順位付けにも繋がる事や、選ばれたキャラのファンと選ばれなかったキャラのファン間の無用な諍いの懸念(だからこそ古来より紳士淑女はキャラの人気投票を避けてきた)なども含め、重大な問題点の1つとして認識されました。

また発表時点ではその投票方式が明かされておらず、ちょうどMA2FSの発売時期と重なっている事もあり、「MA2FSの売上で決定する ?」、「MA2FSのCDに投票用紙を付属させるAKB商法に近いものではないか ?」などの説が囁かれ、現実のアイドルと同様の黒い理念をアイマスに持ち込む事への嫌悪・懸念の声も多く上がっています。

尚、発表当時、レースにエントリーしたのは「3組のトリオユニットで9人」でした。
竜宮小町問題でも述べていますが、……「ダンケツ」ッテナンダッケ… ?

事件直後に会場で配布された号外の『アイドル9人にチャンス到来 !』という文字は、全てを物語っていると言えるでしょう。


後述しますが、このユニット選抜レースは後に事実上の撤回を見る事となります。



3. (9月21日) 声優の盾その2


声優の盾その1は東京ゲームショー会場での坂上氏の言動を指します。
このブログの最後の方にある告知が問題の部分です。

** なぜ、こんな告知がされたのか ? **

9.18直後、巷のプロデューサーさん達はそれこそ敵も味方もわからない程の大混乱状態。
最初の3日くらいは(自分も含めて)紳士淑女が紳士淑女じゃなくなるくらい、本当にしっちゃかめっちゃかでした。

そんな中、テロ翌日の19日にラジオ大阪でアイマスステーションが配信されたわけですが。
第60回は、今いろいろな意味でホットな話題であるジュピターをメインテーマとし、更にはその声優さんをお招きしてトークを展開していきました。
……で、声優さんがジュピター(と言うか個人)について、色々思うところを口にした、と。
内容としては、普段ならばなんくるない程度のものでしたが………、うん、「普段ならば」。
当時は非常・非情・異常事態のわけでして、センシティブになっているファンの神経を逆撫でする結果となり、声優さんへの誹謗中傷が相次ぎました。

ただ、純粋なアイマスファンがこの誹謗中傷をしたかどうかは今も疑問視する声(主に声優さんのファンが炎上した事を根拠 ?)があり、あの大混乱状態では何が起こってもおかしくないとは言え、正確な判断が出来る精神状態のPがいなかったため真相は闇の中です。

で、それを受け、公式ブログでこのような告知が出されるに至ったと。
しかしそもそも、ジュピターやら何やらを発表して火種を投じたのは公式であり、元々の原因が自分にあることを失念している(少なくともそう見える)この告知は、「元々の原因作ったのは誰だよ」、「声優さんに責任を押し付けるな」と、火に油を注ぐ結果となりました。


4. (10月1日) 当たり前のことを今更赤字で大々的に。


ユニット選抜レース、事実上の無効化決定のお知らせです。評価は出来るでしょう。
しかし、明らかにファンの声を受けて選択肢を追加しましたよね。そんな簡単に変えるくらいならば、なぜ最初からそうしなかったのか。

そんな当たり前の事を、なぜ初めからせず批判を受けてから選択肢を付け足すのか。
竜宮小町への投票権追加なども、ごく当たり前の話。本来発表時点で平等なラインにいて然るべきであり、取って付けたような扱いで後から参入させたとしても、彼女達を差別化する展開を確立・実行する予定だった事実の免罪符とはなりません。

また、アイマスモバイルでの無料投票方式が初めから決定されていたという保証はなく、CDに投票用紙を付属させるAKB商法ではなかったと断言出来ないのも事実です(MA2FSの発売日延期はこれと関連したものか、という説アリ)。
ちなみにこの選択肢が追加された際、「選択肢が追加されても公式が投票数を操作し、さもファンの意思決定であるかのように改ざんする恐れがある」という声が多々挙がったのは、公式の信頼度の落ちっぷりが垣間見られるエピソードです。

結果は当然と言えば当然のもので、1月10日の歌唱ユニット発表では圧倒的大差で「全員で歌う」が得票1位、
「Twiao !!」のCDも竜宮小町を含めた4ユニットと全員合唱ver.、更にライブ会場で収録されたプロデューサーも含めた大合唱を追加と、結果として問題点はほぼ吸収されたと言っていいでしょう(もちろん、9.18の炎上の一端を担っていた事に変わりはありませんが)。



5. (10月25日) 諦観を生み出す坂上答弁


責任者としてコメントをきちんと出した事は評価出来ますが、内容はオンライン対戦不可の理由を除いて相変わらずでした。
核心部分の竜宮小町についても説明になっておらず、結局この答弁はその効果も含めてあまり意味を成していません。

  • 引用1
また、多くのご意見を頂いた「律子、伊織、あずさ、亜美」の4人のアイドルにつきまして、今回の「アイドルマスター2」では765プロの仲間であり、ライバルでもあるという立ち位置での登場となってはおりますが、今後もアイドルマスターの765プロ所属アイドルとして共に歩み、活躍を続けていくことは変わりません。ご安心ください。

登場となっております「が」と来たら、
次は「今後、彼女達をプロデュース可能、またそれと同等以上に活躍する展開が控えておりますので、ご安心下さい」
となりますよね。なるべきですよね。普通。そうでないと意味が通りませんし。

でも、何故そこから「今後も765プロの一員として活躍していくからご安心を」になるの ? 何をどう安心すればいいのでしょうか ?
話の前後が繋がっていないんですよ。
「~立ち位置での登場となっておりますが」「今後もアイドルマスターの~」って2つが。

ファンが抱いている感情は、「不安」ではなく「不満」がメインです。
悲しみとか怒りとか呆れとか失望とか、そーいうものを中心に声を上げているわけであって。別に不安という感情が主ではありませんから、
ご安心をと言われた所で安心する物がありません。

そして、私達が安心するのはプロデュース可能が明らかになり、あずささん達の事をちゃんと考えてくれているんだなあ、って思えた時です。
共に歩んで活躍、と抽象的に言われても……ねえ。
第一、「活躍を続けていく」って、現時点はNPC化のせいで活躍出来ていない状態なのですけれど ?

それとも、この説明は「あずささん達をアイマスから消し去ることはないのでご安心を」という意味で言っているのでしょうか ?
…成程、そう言いたいなら意味が通りますよね。9月の時点では、アイマスからあずささん達を外す方針だったとも考える事が出来ます。


  • 引用2 (前文の続き)
今はまだ多くは語れず、大変もどかしいのですが、今後、アイドルマスターの展開の中で続く、彼女達の新しい一面を発見して頂くためにも、まずは「アイドルマスター2」での活躍を見守っていただけますよう、お願いいたします。

まず言っておきますが、「新しい一面」など何一つこれっぽっちも欠片すら盛り込まれていませんでした。
発売前で内容が分からないからと言って、まだ嘘をつき誤魔化し納得させて買わせようとするおつもりだったようです。
そしてこの文面。遠回しに「とりあえず黙って買ってみろ」と言っておいででしょうか ?


  • 引用3 (ジュピターの登場理由について)
しかし、"動揺するほど"の宿敵こそ、プロデューサーとアイドル達の団結力を強め、絆を深める力があると確信して採用しております。


bad APPEAL !!

随分と自信のある言い方ですけれど、思いっきりbad叩いちゃってますよ……。
「ジュピターの力が脅威だったための動揺」ならそれは言えますが、今回出た「動揺」ってのは、そうではないでしょう……。
ファン心理など理解していない事を公言した一文。


  • 引用4
なお、ご好評頂いております、オンラインランキングやダウンロードコンテンツに今回も対応しております。

あの~、もしかして、2bad目 ?

アーケード版はシビアなゲーム性から、ランキングは非常に重要。アイドルさんと2人で勝ち取った「勲章」になります。
360版では「ランキング意味なし」と言われながらも、対人戦が出来ていたために、かろうじて意味は残っていました。
アーケードと同じく、失敗してもやり直しのきかないL4Uはランキングが大きな意味を持ちました。

で、完全NPC対戦の今回におけるランキングの意味は ? ランキングは単なるPV鑑賞用のシステムでは無いんですよ ?

それと、DLCが何でご好評頂いていたのか、わかってます ?
衣装もアクセもアイドラも、キャラクターがいてこそ好評なものなんですよ ?

と言うよりも、あれ程の裏切りをしておいてDLCは買ってもらおうなんて考え、甘い。

「これがあるからアイマス2に期待してね」と、ファンをなだめて何とか安心させようとしているように見えます。
見事な逆撫でテクですねっ。


  • 引用5
10月以降は、面白さの要となるゲームシステムの全貌など未公開の仕様が盛りだくさんで控えておりますので、ご期待いただければと思います。

この期に及んでまだ理解していないとは。
アイマスのゲームシステムは従来より「スカスカの骨格だけ」と言われており、それにキャラクターが肉付けしているというのが定説(だからキャラ愛の薄い人ほど「作業ゲーム」と感じやすくなる)。
ゲームシステムが要の面白さだったら、竜宮小町のP不可に対して大きな批判が巻き起こったでしょうかね ?


6. (11月18日) 結末、そして露骨な販売戦略


発表の日付から見るに、残念ながら予定通りという所でしょう。
ここで問題なのは予定通りの発売よりも、「アイマス2を買わせるための販売戦略」にあります。
これほど大量の予約・購入特典を用意して、しかもそれを公式サイトで宣伝した事は過去になく、「特典で釣って買わせよう」との狙いは明白。

ゲーム内容を良くして買わせるという選択肢はないんですか ?

この対応からは誠意など欠片程も感じられません。
いくら完全な仕様変更は時間的な無理があるとしても、誠意を見せる事くらいは出来たでしょう。


7. 公式はこのセリフを言える資格を持っているか ?


  • 引用文
ぜひプロデューサー仲間と支えあい、時には切磋琢磨しながら、アイドル達が国民的トップアイドルへと成長してゆけるよう、2011年を全力で駆け抜けてゆきましょう!

「オンライン対戦不可」。「竜宮小町のP不可とシナリオの中身」。之、愛升痛乃仕様也。
どうしてこういうセリフが言えるのか……。


8. S4Uの誇大広告


とにかく「自由」「理想」を強調しています。
そんな事は今までL4Uであたりまえに出来ていた事であり、あずささん達とコラボ可能も何もそれはストーリーでP可キャラとして出来ていて当然。
また、S4Uはパート分けを始めとして制限が多く、自由と理想の言葉は誇大に過ぎます。

9. 与えられない資格


燃料とは少々性質を異にしますが、小町ファンの傷をえぐるには十分な内容でしょう。
アイマス2連動企画なので当然と言えば当然ですが、診断候補生は9名です。扱いに差をつけP不可にしたことが、更なる扱いの差を生む典型例。


10. タイトルからして…そして中身も


何が問題って、販売戦略が露骨すぎ。狙いがばればれよ。
だから特典で釣るんじゃなくて、思わず予約したくなるような内容のゲームを作れと言っている……。


11. 久しぶりの重爆弾連続投下


石原氏の文章についてはこちらで詳細に解説しています。
いずれの文も署名を「なかったこと」として扱っているのが特徴。

一、 坂上氏の文より

そして765プロのアイドル達も、やっと新たなステージに立つことができました!ぜひ、彼女たちの晴れ姿を見てあげてください。

自分だけがこの子たちの良い所も悪いところことろも知っていたのが、今日からはみなさんと共有することになるわけです…


つまりは、それだけ手塩にかけて彼女たちに力を注いできたから、ということと理解していただければと思います。


これからはプロデューサーの皆さんと共に彼女たちは歩み出すことになります!色々とご苦労はあるかもしれませんが、ぜひ彼女たちをトップアイドルにしてください!


さて、今回の「アイドルマスター2」の発売を皮切りに、TVアニメ放映へとますます皆さんを楽しませていきたいと思います。

…何が問題、とはあえて言うまい。
しかし、ファンを舐めるのはいい加減にした方が売上のためですよ ?


二、 大村氏の文より

  • 引用1
今回「2」を創るにあたり、まず真っ先に考えたことは「765プロのアイドルたちをより魅力的に!」「よりプロデュースしがいのあるゲームに!」「より華麗なステージシーンを!」でした。

見た瞬間「…馬鹿にしてんのか ?」と言いたくなるでしょうが、そこはグッとこらえて。
華麗なステージシーンはまあいいとして。使い回しはビジュアルチーム側の問題ですし、センシティブトゥーンが凄い技術であることは確かです。
しかし、その華麗なステージシーンを好きなアイドルさんで自由に楽しめないPがいる事、忘れていませんか ?

前2つは言うまでもなく。性格に違和感を持たせ魅力を損ない、出番を減らして魅力アピールの機会そのものを剥奪。
P可キャラ人数だけを見ても減っているのに「プロデュースのしがい」 ?
好きなキャラ切られた時点でしがいもへったくれもないPが今回4人分出ているにも関わらず ?
更に難易度の低下と営業の内容減も重なって骨格まで脆くなっているというのに。相変わらず何の誠意も配慮も見せてはくれないのですね。


  • 引用2
”プロデューサーと共に765のアイドルたちは、どこまで高く遠く羽ばたいていけるのか”、そのことを考えると、本当に「わくわく」しています!

高く、遠く、羽ばたく ? それは「隣に…」的な意味のですかね ?
あずささん達を765プロのアイドルでない、彼女達のPは765プロのプロデューサーでないと言いたいのなら、また別の話でしょうけれど。


  • 引用3
2月24日、新しいプロデュースとステージのお仕事が、プロデューサーのみなさまを待ってます!ぜひぜひ、新しい765のアイドルたちを、みなさまの愛情と情熱でより一層輝かせてあげてください!合言葉は「新たなステージへ共に羽ばたけ!!」です。どうぞ、よろしくお願いいたします。

プロデュースのお仕事がない。ステージすら自由に見られない。輝かせてもあげられない。いくら愛情と情熱を注ごうが、何も出来ない。
なに、このプロデューサー殿は私達に皮肉でも言いたいのですか ?
…別に私達を765プロから省いた扱いにするのはいい。だが、あずささん達を同様の扱いにした事は絶対に許し難い。


  • 引用4
ステージフォーユー!モードは、製品お買い上げの直後からすぐにお遊びいただけるようになっています。自由自在なステージ演出がお気軽に楽しめるようになっていますので、ぜひステキなステージを演出してください!

もう1つおまけにS4Uの誇大広告まで付けられていました。
自由自在でない事、「気軽に」が持つ意味、お買い上げの直後はあずささん達が使用不可、ステージや衣装、楽曲の制限が……そろそろ強い言葉使ってもいいよね ?


三、 デザインチームの文より


他にも引用したい文はありますが、論点をはっきりさせるために1つだけについて解説します。
さて、次はみなさんが団結する番です ! アイドルと団結し、是非とも日本一のアイドルを目指してください !

この一文に、開発陣とファンの究極の認識の相違が集約されています。

私達ユーザーと開発チームでは、そもそも「前提」からして認識を異にするようです。
アイドルと団結するなど、我々からしてみればごくごく当たり前の大前提です。あって当然。団結していて当然。
そして、私達は「既に団結している」という認識でいます。今更言われるまでもなく、既に私達は担当アイドルと団結してプロデューサーをやってきたし、またアイドル同士も仲良く団結しているものと考えてきました。

しかし、開発陣は「団結していない前提」で『アイマス』を考えていた。
ファンとアイドルは団結していないし、アイドル同士もPの手によって団結させていくことが必要。
必然的にアイマス2も「団結していないものを団結させる」方向で考案することになるが、前述通りファンは既に団結を見ていた。
見事なまでに食い違う見解。そして、この見解の相違を放置したままアイマス2は作られ……。


だから、団結していたPとアイドルを一度引き裂いて、

「はい、もう一度団結してくっついてね !!!!!」

と感じさせる内容になるわけですね。

アイドルとプロデューサーも、アイドル同士も、P同士も、既に団結していたのがアイマス。
団結を乱すのはジュピターなんかじゃない。アイマスという世界を理解していなかった公式スタッフに他なりません。


12. 言葉の先にいる存在。


サウンドの中川氏は言葉を選び、かなり気を遣ってくれているように見えますね。公式スタッフで唯一…、ね。
しかし、彼を含め上記4つの記事を書いた方たちが「語りかけている対象」は、おそらく私達ではないでしょう。
力を注いだ部分を熱く語ってくれるのは、良い事です。ですがどうか、その力を注いだ部分を楽しむ事が出来ないファンがいること、忘れないで欲しいと思います。
最終更新:2011年08月29日 20:40
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