未来の道具で朝ごはんを作る
ママの発した台詞。
確かに20カロリーじゃ栄養学的には絶望的なくらいにしょうがないが、直後に1550カロリーにして「これなら栄養満点、これに決めたわ」と笑顔になるのはやっぱりおかしい。そもそも熱量だけ見て栄養満点って……
食事の栄養を計る際の単位は「キロカロリー」のキロを省略するのが普通だが、それにしたって20キロカロリーでは少なすぎる。さらに成人の1日の必要摂取カロリーは大体1800~2200キロカロリーと言われているので、今度は2つ目のメニューが朝食一食にしては摂り過ぎになる。
どっちにしてもおかしい。数人分で合わせて1550キロカロリーという解釈も出来ないではないが……
もしかしたら、チャー研の舞台の「100年後の未来」では単位の定義が変わってしまっているのか?100年後での1550カロリー=現在の500キロカロリーくらいになっているのだろうか?もし、時間の単位も今と違うとしたら、
ジュラル星人の自称「地球よりもさらに500年進んだ科学力」は実際何年分進んでいることになるのか?
現代の栄養学的に言うと「1キロカロリー=1000カロリー」であり、前述してある通り普通「キロ」の部分は省かれる。
だがもしかすると、我々がカロリーと言うと自動的にキロカロリーに直している事が間違いなのであって、チャー研作中(未来)の「1550カロリー」は、我々の摂取カロリーでいう「1.55カロリー」であるという可能性も否定出来ない。
現代の我々が低カロリーを推し進めて行った結果、チャー研の舞台である時代には遺伝子技術の進歩と共にあれ程の量(後述)の食物ですら1550カロリー(1.55キロカロリー)に抑えられ、人々も1550カロリーでも「栄養満点」と言える程の身体になったのかも知れない…
因みに、我々が生活の内で目にする20キロカロリーと言うと、カレーに加える程度の福神漬け、あれで20キロカロリーはある。
白米で言うと、15gくらいで20キロカロリーになるので、食べた気がしないであろう。
もし食べた気がする程の量で1食20キロカロリーで済ますとしたら、こんにゃく、キノコ類、海藻類といった食材のみの料理(しかも調味料などの味付け殆ど無し)ならば実現は可能ではある。
さて、作中1550カロリーの料理がベルトコンベアで出て来るが、見える範囲で無理矢理カロリーを計算してみると…
リンゴ?(1個170Kcalとして、3個で510Kcal)
バナナ?(1本80Kcalとして、3本で240Kcal)
ミカン?(1個50Kcalとして、3個で150Kcal)
牛乳?(ビンの中身が低脂肪でない普通の牛乳1000mlと仮定して1本700Kcal)
前述してある「数人分で合わせて1550キロカロリー」だと考えた場合、既にこの時点で1550キロカロリーは超えてしまっている。
(そもそも1食に牛乳1リットルは多過ぎだが、画面を見る限り鍋などとの対比からして500mlでは無いと思う)
その上、まだ最低3品目存在する。
(まだ何かあるように見えるが)
この時点で、もし4人分だとすると単純に4で割って1人当たり400Kcal。
黄色い鍋の中身、牛乳の後ろの緑と白の何か、画面左隅に少し見える赤い何かの3品目次第では確かに1人当たり1550キロカロリーという条件を満たしている可能性もある。
でもそもそもの問題として一人当たりの食べる量が全く均等じゃないと計算自体意味無いんじゃないのか? とか、そういう事は気にするな!
最終更新:2017年07月18日 22:19