登場人物
あらすじ
ある夜のこと。唐突に(本当に唐突に!)
大仏の像に怪光線を浴びせるジュラル星人。すると大仏はむくりと立ち上がり、
「
う゛ぇ゛ぇ゛え゛え゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……」と奇声を発して何処へともなく歩きさってしまった。
翌朝。研がベッドから出るのを渋っていると、キャロンが慌てて呼びに来た。テレビニュースが、未明に起こった大仏の失踪と、エネルギー資源施設に対する破壊行為を報じていたのだ。
「
もしかしたら、この大仏の仕業ではないかと、噂されております」と
噂話を報じるいい加減なニュースだが、研は事の重大さを悟り、変装してスカイロッドで調査に行くことに。なぜかバリカンとキャロンもついてくる。
現場では、もう日も高いというのに大仏が「
う゛ぇ゛ぇ゛え゛え゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……」と奇声を発しながら堂々とガスタンクを破壊して暴れまわっていた。わずか2話前の第12話「
野菜サラダが食べられない」の時といい、マスコミはいったい何を見ているのだろう、という疑問を抱いたかどうかはともかく、早速(なぜかスカイロッドの装備であるアルファ光線を使わずにわざわざ)アルファガンで銃撃しようとする研。しかしキャロンがそれを制止した。
「大仏様を壊しちゃいけないわ」「だって……」などと言っている間に、大仏パンチを受けて錐揉みになる
スカイロッド。よろよろと飛びながら大仏の後ろに回ると、そこには地上から怪光線を送るジュラル円盤が。スカイロッドの姿を認めたジュラル円盤も離陸し(そしてまた着陸し)煙幕で研を撹乱しつつ大仏に攻撃させる。しかしそこはジュラルの悲しき宿命。
アルファ光線を受けて撃破されてしまう。
その場で元の姿に戻った大仏を「いずれまた元(の場所)に戻されるさ」と人任せにして帰途につく研。
「あんな優しい顔の大仏さんでも怒ると怖いなあ」とバリカン。「まるでママみたい」と返すキャロンの言葉に3人の笑いオチで幕が閉じられる。
概要
一つ後の話である第15話「
美術館の怪!」と合わせて、オカルティックな雰囲気の漂うエピソード。
ジュラル星人が前もって大仏を改造していたと見られる描写はなく、怪光線による指令が途切れると瞬時に元の姿に戻ったことから、銅でできた中空の大仏像が謎の力によって動き回っていたと思われるのである。恐るべしジュラル星の科学力。もう少し遠距離から操縦できれば言うこと無しだったのだが……。
「
う゛ぇ゛ぇ゛え゛え゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……」が昔の怪獣映画のノリをも思わせる独特の味を出している。
謎の自動調理器
ストーリーには一切関係ないのだが、この回には”100年後の日本”が誇る科学技術と思しき自動調理器が登場する。
どうも食事の献立を提案し、ユーザーが気に入れば実際に調理するところまでやってくれるようなのだが、最初に提案されたメニューは熱量
20カロリー。それを却下すると次の案は1550カロリー。いったいレパートリーはいくつあるんだろう。
影響を与えた主な作品
天外魔境II 卍MARU
勇者エクスカイザー 第9話「お花見山は大仏さわぎ」
最終更新:2017年07月19日 02:15