ライドブッカーで先手を仕掛けるディケイド。
既にカブトへの変身は解除され、現在の姿は基本形態であるマゼンタ色の戦士。
別のライダーカードを使う気はまだ無い。
クセの無く安定したフォーム故に最も動き易い。
まずはディケイドのままで様子見だ、手に馴染みつつある剣で斬りかかる。
既にカブトへの変身は解除され、現在の姿は基本形態であるマゼンタ色の戦士。
別のライダーカードを使う気はまだ無い。
クセの無く安定したフォーム故に最も動き易い。
まずはディケイドのままで様子見だ、手に馴染みつつある剣で斬りかかる。
(やはり装備も同じか)
見知った武器が迫り、改めて自分の知る仮面ライダーと同タイプであると確信を抱く。
であるなら対処法も変わらず、エターナルエッジを掌で一回転させ翳す。
初撃程度は難なく防ぐだろうとは、ディケイドにも予測出来たこと。
狙いを変えて再度剣を振るえば、再びコンバットナイフで弾き返された。
急所を的確に狙った剣だが、敵がナイフを振るう動きには無駄がない。
闇雲に剣を振り回した所で却って攻撃のチャンスを与えるだけだ。
エターナルの防御を崩しに行く。
であるなら対処法も変わらず、エターナルエッジを掌で一回転させ翳す。
初撃程度は難なく防ぐだろうとは、ディケイドにも予測出来たこと。
狙いを変えて再度剣を振るえば、再びコンバットナイフで弾き返された。
急所を的確に狙った剣だが、敵がナイフを振るう動きには無駄がない。
闇雲に剣を振り回した所で却って攻撃のチャンスを与えるだけだ。
エターナルの防御を崩しに行く。
『ATTACK RIDE SLASH!』
ライドブッカーに次元エネルギーを付与。
未知の鉱石で構成された刀身は、本来刃こぼれ等の破損とは無縁の強度を持つ。
そこへカードの効果で更に切れ味と手数を強化。
一振りの度に複数の斬撃が発生し、生半可な防御など容易く打ち破る。
ライダー世界の怪人達へ幾度も有効的なダメージを与えた破壊者の剣。
だがディケイドの一方的なステージが許される場でない事は、JUDO自身も理解の内だ。
未知の鉱石で構成された刀身は、本来刃こぼれ等の破損とは無縁の強度を持つ。
そこへカードの効果で更に切れ味と手数を強化。
一振りの度に複数の斬撃が発生し、生半可な防御など容易く打ち破る。
ライダー世界の怪人達へ幾度も有効的なダメージを与えた破壊者の剣。
だがディケイドの一方的なステージが許される場でない事は、JUDO自身も理解の内だ。
「ノロいノロい。芋剣士の鈍ら刀でこのDIOに歯向かおうなど、愚かとしか言いようがないな」
強化されたライドブッカーすらもエターナルには児戯同然。
ほんのちょっぴり素早くなった所で、さしたる脅威にはなり得ない。
首を、胴体を、四肢を。
各部を襲う鬱陶しい刀身を弾き、合間を縫ってこちらから刃を突き出す。
ただのナイフと侮るなかれ、エターナル専用の武器だけあって性能はライドブッカーにも全く劣らない。
究極の姿となったダブルすら切り裂いた凶悪さは、変身者が変わろうと健在。
ディヴァインオレ製の装甲に切っ先がヒット、殺し切れない痛みが襲う。
思わず漏れかけた呻き声を抑え、ライドブッカーを防御に回す。
ほんのちょっぴり素早くなった所で、さしたる脅威にはなり得ない。
首を、胴体を、四肢を。
各部を襲う鬱陶しい刀身を弾き、合間を縫ってこちらから刃を突き出す。
ただのナイフと侮るなかれ、エターナル専用の武器だけあって性能はライドブッカーにも全く劣らない。
究極の姿となったダブルすら切り裂いた凶悪さは、変身者が変わろうと健在。
ディヴァインオレ製の装甲に切っ先がヒット、殺し切れない痛みが襲う。
思わず漏れかけた呻き声を抑え、ライドブッカーを防御に回す。
「ぬぅ…!」
されど防ぎ切れず突きが次々と命中。
痛みを噛み殺しながらディケイドはどこか違和感を覚えた。
自分の攻撃をこうも簡単に打ち破るのは、エターナルが相応の強さを持つから。
それだけが理由では無い気もする。
何と言えば良いのか、まるでこちらの剣への対処に慣れているかのような動きに見えたのだ。
痛みを噛み殺しながらディケイドはどこか違和感を覚えた。
自分の攻撃をこうも簡単に打ち破るのは、エターナルが相応の強さを持つから。
それだけが理由では無い気もする。
何と言えば良いのか、まるでこちらの剣への対処に慣れているかのような動きに見えたのだ。
JUDOの推測は間違っていない。
ディケイドが使う武器、ライドブッカーとの打ち合いをDIOは戦兎相手に飽きるくらい経験済み。
間合いの取り方や隙の出来る瞬間は手に取るように分かる。
戦兎が変身した中で最も警戒を向けるビルドジーニアスならまだしも、通常形態のディケイドならば恐れるに足りず。
まして現在のエターナルは肉体や支給品によりスペック以上の能力を発揮可能なのだ。
ディケイドが使う武器、ライドブッカーとの打ち合いをDIOは戦兎相手に飽きるくらい経験済み。
間合いの取り方や隙の出来る瞬間は手に取るように分かる。
戦兎が変身した中で最も警戒を向けるビルドジーニアスならまだしも、通常形態のディケイドならば恐れるに足りず。
まして現在のエターナルは肉体や支給品によりスペック以上の能力を発揮可能なのだ。
真実を知る術は無い、確かな事はこのままでは一方的に攻められ敗北へ叩き落とされるだろう一点。
だったら戦法を変えるまで、ディケイドというライダーの本領を発揮させてもらう。
首輪などの致命的な箇所を狙った切っ先だけはどうにか防ぎつつ後退。
ブックモードに戻したライドブッカーよりカードを取り出す。
描かれているのは黄金の肉体と真紅の瞳を持つ戦士。
だったら戦法を変えるまで、ディケイドというライダーの本領を発揮させてもらう。
首輪などの致命的な箇所を狙った切っ先だけはどうにか防ぎつつ後退。
ブックモードに戻したライドブッカーよりカードを取り出す。
描かれているのは黄金の肉体と真紅の瞳を持つ戦士。
『KAMEN RIDE AGITO!』
マゼンタ色の装甲は光り輝く強化外骨格に早変わり。
仮面ライダーアギト、その基本形態であるグランドフォーム。
格闘を主体とした安定性のあるフォームだが、エターナルの手数を相手にするには少々力が足りない。
スピード重視の形態で対抗しようと、更にカードを読み込ませる。
仮面ライダーアギト、その基本形態であるグランドフォーム。
格闘を主体とした安定性のあるフォームだが、エターナルの手数を相手にするには少々力が足りない。
スピード重視の形態で対抗しようと、更にカードを読み込ませる。
『FORM RIDE AGITO STORM!』
装甲部分が青に染まり、左側のショルダーアーマーも形状が変化。
風の力を宿したアギトの派生形態、ストームフォーム。
バトルロワイアルで変身するのはこれが二度目だ。
風の力を宿したアギトの派生形態、ストームフォーム。
バトルロワイアルで変身するのはこれが二度目だ。
(姿を変える機能も奴が使っていたものと同じか。予想はしていたがな)
ディケイドの姿が変わった光景に驚きは無い。
そういう能力の仮面ライダーだとはとっくに知っている。
ただ今目の前にいるのは、戦兎との戦闘では見なかったライダー。
果たしてどのような力を秘めているのか。
疑問への答えは言葉ではなく体に直接教えてやろうと、アギトが攻撃に打って出た。
そういう能力の仮面ライダーだとはとっくに知っている。
ただ今目の前にいるのは、戦兎との戦闘では見なかったライダー。
果たしてどのような力を秘めているのか。
疑問への答えは言葉ではなく体に直接教えてやろうと、アギトが攻撃に打って出た。
変化したのは外見のみならず、扱う得物も同様である。
強化外骨格と同じカラーリングの薙刀、ストームハルバードが出現。
豪快ながら鈍重とは程遠い動きで回転させ、黄金の刃で斬り付けた。
再度エターナルエッジで対処に出るも、わざわざ姿を変えた意味はあったと理解。
ライドブッカーを振り回していた時以上にスピードが強化されている。
強化外骨格と同じカラーリングの薙刀、ストームハルバードが出現。
豪快ながら鈍重とは程遠い動きで回転させ、黄金の刃で斬り付けた。
再度エターナルエッジで対処に出るも、わざわざ姿を変えた意味はあったと理解。
ライドブッカーを振り回していた時以上にスピードが強化されている。
「ザ・ワールド!」
だからどうしたという話だが。
エターナルだけがこちらの全てと思ってもらっては困る、最強のスタンドの力を味合わせてやろう。
エターナルだけがこちらの全てと思ってもらっては困る、最強のスタンドの力を味合わせてやろう。
「貴様その力は…」
「無駄ァッ!」
「無駄ァッ!」
アギトの呟きを掻き消し拳を放つ。
燃え盛る両腕から放たれるラッシュの勢いたるや、数百発が一度に襲い掛かって来ると錯覚を抱きかねないレベルだ。
ショルダーアーマーが風の力を増幅させ、ストームハルバードに伝達。
回転速度を一段階引き上げ黄金の刃と拳が激突。
されど、有利なのは依然としてエターナルと彼が操りしスタンド。
スピードを強化したばかりだというのに、早くも引き離された。
燃え盛る両腕から放たれるラッシュの勢いたるや、数百発が一度に襲い掛かって来ると錯覚を抱きかねないレベルだ。
ショルダーアーマーが風の力を増幅させ、ストームハルバードに伝達。
回転速度を一段階引き上げ黄金の刃と拳が激突。
されど、有利なのは依然としてエターナルと彼が操りしスタンド。
スピードを強化したばかりだというのに、早くも引き離された。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!!」
速さもさることながら一撃一撃の重さも桁違い。
エターナルメモリのエネルギーを流し込んだ強化により、元のステータス以上に凶悪な力を有するのが現在のザ・ワールドである。
対するストームフォームのアギトはスピードこそ優れていても、パワーや耐久面は通常時より低い。
おまけにスタンドだけでなく、スタンド使い本体も攻撃に参加しているのが厄介だ。
パワー、スピード、手数の全てで敵に上を行かれては流石に為す術も無い。
対抗する手段は一つ、こちらも上記の三つを強化する姿になるしかない。
ストームハルバードより暴風を発生、ラッシュに掻き消されるも僅かな隙は作れた。
エターナルメモリのエネルギーを流し込んだ強化により、元のステータス以上に凶悪な力を有するのが現在のザ・ワールドである。
対するストームフォームのアギトはスピードこそ優れていても、パワーや耐久面は通常時より低い。
おまけにスタンドだけでなく、スタンド使い本体も攻撃に参加しているのが厄介だ。
パワー、スピード、手数の全てで敵に上を行かれては流石に為す術も無い。
対抗する手段は一つ、こちらも上記の三つを強化する姿になるしかない。
ストームハルバードより暴風を発生、ラッシュに掻き消されるも僅かな隙は作れた。
『FORM RIDE AGITO TRINITY!』
変身するのはアギトの進化形態、トリニティフォーム。
左腕はそのままに、胸部は元の状態へ戻り、右腕は炎の如き真紅に染まる。
ストームフォームのスピード、フレイムフォームのパワー、そしてグランドフォームの安定性。
これら三つの特性を最大限に発揮可能な形態だ。
更なる進化を遂げた残り二つの姿程ではないが、現在のディケイドが使えるアギトの力では最上位。
左手の薙刀だけではない、右手に長剣を出現させる。
左腕はそのままに、胸部は元の状態へ戻り、右腕は炎の如き真紅に染まる。
ストームフォームのスピード、フレイムフォームのパワー、そしてグランドフォームの安定性。
これら三つの特性を最大限に発揮可能な形態だ。
更なる進化を遂げた残り二つの姿程ではないが、現在のディケイドが使えるアギトの力では最上位。
左手の薙刀だけではない、右手に長剣を出現させる。
「ほう…」
ほんのちょっぴりだけだが感心した声はエターナルから。
二つの得物を巧みに操り、こちらの猛攻を凌いでいる。
成程、因縁のあるヒーローと同じくそれぞれの姿を見事に使いこなしているらしい。
だがそれでも有利なのは自分であると確信する。
攻撃を多々防ぎ漏らした先程までとは違い、どうにか防いでいるのは明らか。
しかしそれだけだ、刃の一つもこちらへ届かせれてはいない。
二つの得物を巧みに操り、こちらの猛攻を凌いでいる。
成程、因縁のあるヒーローと同じくそれぞれの姿を見事に使いこなしているらしい。
だがそれでも有利なのは自分であると確信する。
攻撃を多々防ぎ漏らした先程までとは違い、どうにか防いでいるのは明らか。
しかしそれだけだ、刃の一つもこちらへ届かせれてはいない。
アギトにも自身の不利は理解出来た。
強化態のアギトの力を以てしても、エターナルという壁は非常に高く分厚い。
ちまちま武器を振るうより、ここらで大技に出るべきか。
右のショルダーアーマーが炎の力を増幅、フレイムセイバーに伝達させ敵へと放射。
豪雨の下では幾らかの出力低下は避けられないが、至近距離ならある程度マシ。
と言ってもエターナルには無問題、翳したローブが炎を完全に無効化。
強化態のアギトの力を以てしても、エターナルという壁は非常に高く分厚い。
ちまちま武器を振るうより、ここらで大技に出るべきか。
右のショルダーアーマーが炎の力を増幅、フレイムセイバーに伝達させ敵へと放射。
豪雨の下では幾らかの出力低下は避けられないが、至近距離ならある程度マシ。
と言ってもエターナルには無問題、翳したローブが炎を完全に無効化。
これで良い、目的はカードを装填する隙を作ること。
『FINAL ATTACK RIDE A・A・A AGITO!』
武器を両方共投げ捨て跳躍。
展開された頭部のクロスホーンは、所謂必殺技を放つ為の合図。
大地、風、炎。
三つのフォームが宿す力を右足に集中して放つ跳び蹴り。
シンプルながら破壊力はグランドフォームの倍。
本来の変身者、津上翔一でさえ威力の高さ故に記憶の再喪失という代償に襲われたのだ。
あくまでアギトの能力を再現したディケイドならば、流石にそうはならないが。
展開された頭部のクロスホーンは、所謂必殺技を放つ為の合図。
大地、風、炎。
三つのフォームが宿す力を右足に集中して放つ跳び蹴り。
シンプルながら破壊力はグランドフォームの倍。
本来の変身者、津上翔一でさえ威力の高さ故に記憶の再喪失という代償に襲われたのだ。
あくまでアギトの能力を再現したディケイドならば、流石にそうはならないが。
『ETERNAL!MAXIMAM DRIVE!』
とはいえ大技の予兆はエターナルにも察せられた。
迎え撃つべくスロットにメモリを装填。
エターナルエッジに蒼炎を纏わせ、解放する時を静かに待つ。
迎え撃つべくスロットにメモリを装填。
エターナルエッジに蒼炎を纏わせ、解放する時を静かに待つ。
真下のエターナルへ向けて蹴りを放ち、地上からもアギト目掛けて蒼い斬撃が振るわれた。
アンノウンやドーパントを一撃で下して来た力同士の衝突。
勝負を制したのはアギト、斬撃が生み出す爆発の中を突っ切りエターナルに急接近。
アンノウンやドーパントを一撃で下して来た力同士の衝突。
勝負を制したのはアギト、斬撃が生み出す爆発の中を突っ切りエターナルに急接近。
「見事、と言ってやりたいが…やはりこのDIOには遠く及ばないのが現実よ!」
マキシマムドライブは通用しなかった?
否、斬撃こそ掻き消されはしても勢いの低下は免れていない。
何よりこちらの攻撃はまだ続いている。
エターナルの真正面に立つは黄金の拳闘士、両手の刀にはメモリの装填時に流し込んだエネルギーが付与されたままだ。
否、斬撃こそ掻き消されはしても勢いの低下は免れていない。
何よりこちらの攻撃はまだ続いている。
エターナルの真正面に立つは黄金の拳闘士、両手の刀にはメモリの装填時に流し込んだエネルギーが付与されたままだ。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」
大海賊時代に振るわれた二本の名刀による、ザ・ワールドを駆使しての連続突き。
放った直後ならまだしも勢いの削がれた技で突破は困難。
蹴りを押し返されたばかりか切っ先が全身を襲い、強化外骨格のみでは耐え切れない痛みに襲われた。
放った直後ならまだしも勢いの削がれた技で突破は困難。
蹴りを押し返されたばかりか切っ先が全身を襲い、強化外骨格のみでは耐え切れない痛みに襲われた。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!!!」
時雨の一突きが胸部を狙い打ち、大きく吹き飛んで行く。
最も強固な部分だったのはアギトにとって幸いだろう。
痛みは軽くないが致命傷は避けつつ、地面に叩きつけられ仰向けの体勢でアギトからディケイドに戻る。
敵は強い、身を以て思い知らされた。
屈辱は勿論ある、だが激昂すれば痣の少年との苦い記憶の焼き直しだ。
一度深呼吸をしライドブッカーに手を伸ばす。
今の攻防はこちらの負け、なればそれをも糧にしてやる。
最も強固な部分だったのはアギトにとって幸いだろう。
痛みは軽くないが致命傷は避けつつ、地面に叩きつけられ仰向けの体勢でアギトからディケイドに戻る。
敵は強い、身を以て思い知らされた。
屈辱は勿論ある、だが激昂すれば痣の少年との苦い記憶の焼き直しだ。
一度深呼吸をしライドブッカーに手を伸ばす。
今の攻防はこちらの負け、なればそれをも糧にしてやる。
『KAMEN RIDE DEN-O!』
立ち上がり変身する、手に入れたばかりの力で。
黒のボディースーツの上から纏う装甲。
中央部分のレールを伝い仮面が頭部へと到達、まるで桃を割ったように展開。
変身者の気性を表してか、仮面も装甲も真っ赤。
仮面ライダー電王・ソードフォーム。
特異点の青年、野上良太郎が時の改変を目論むイマジンと激戦を繰り広げた戦士。
そして、彼の一番の相棒と共に戦う際の姿である。
黒のボディースーツの上から纏う装甲。
中央部分のレールを伝い仮面が頭部へと到達、まるで桃を割ったように展開。
変身者の気性を表してか、仮面も装甲も真っ赤。
仮面ライダー電王・ソードフォーム。
特異点の青年、野上良太郎が時の改変を目論むイマジンと激戦を繰り広げた戦士。
そして、彼の一番の相棒と共に戦う際の姿である。
『FINAL ATTACK RIDE DE・DE・DE DEN-O!』
敵の反応は待たずにカードを叩き込み、電王専用の武器へエネルギーを送り込む。
四つのパーツを連結させた剣、デンガッシャーの刀身部分が本体から切り離された。
柄を振り落とすと連動し刀身も同じ動きを見せる。
斬りかかる標的は勿論エターナル。
四つのパーツを連結させた剣、デンガッシャーの刀身部分が本体から切り離された。
柄を振り落とすと連動し刀身も同じ動きを見せる。
斬りかかる標的は勿論エターナル。
「チィッ…!」
咄嗟にエターナルエッジを翳すが威力は馬鹿に出来ない。
装甲を刃が走り散らされる火花、痛みという不快な感触がじわりと生まれた。
電王の技は一撃で終わらない、振り回した柄と同じ動きの刀身が再度襲い来る。
装甲を刃が走り散らされる火花、痛みという不快な感触がじわりと生まれた。
電王の技は一撃で終わらない、振り回した柄と同じ動きの刀身が再度襲い来る。
敵が調子に乗るのをエターナルは断じて認めない。
デイパックから取り出すは新たな武器。
PK学園で回収した海楼石の鎖をザ・ワールドに持たせ、縦横無尽に振り回す。
対能力者用に加工した鉱石は耐久性・耐熱性共に桁外れで破壊は困難。
切れ味を増したデンガッシャーとの打ち合いも可能だった。
デイパックから取り出すは新たな武器。
PK学園で回収した海楼石の鎖をザ・ワールドに持たせ、縦横無尽に振り回す。
対能力者用に加工した鉱石は耐久性・耐熱性共に桁外れで破壊は困難。
切れ味を増したデンガッシャーとの打ち合いも可能だった。
四方八方から飛来する刀身を、鞭のようにしならせた鎖をぶつけ相殺。
必殺のエネルギーも永久には続かない、数度目の打ち合いで刀身は元の位置に戻った。
既に次の手札は切ってある、電王の力を更に解放。
必殺のエネルギーも永久には続かない、数度目の打ち合いで刀身は元の位置に戻った。
既に次の手札は切ってある、電王の力を更に解放。
『FORM RIDE DEN-O ROD!』
各部を覆う装甲と仮面の形状が変化。
青のアーマーはどこか亀の甲羅を思わせる。
電王・ロッドフォームへ変身、デンガッシャーも剣から棍型に変形させ振るう。
先端から糸状のエネルギー波を射出し、海楼石の鎖の鎖に巻き付ける。
引っ張り上げるも簡単には手放されない、しかし体勢を崩す事は出来た。
接近し突きを繰り出すが、眼前に立ち塞がるはスタンド使い本体。
リーチで劣る分は速さで補いエターナルエッジを突き出す。
これを電王は辛くも防御して後退。
青のアーマーはどこか亀の甲羅を思わせる。
電王・ロッドフォームへ変身、デンガッシャーも剣から棍型に変形させ振るう。
先端から糸状のエネルギー波を射出し、海楼石の鎖の鎖に巻き付ける。
引っ張り上げるも簡単には手放されない、しかし体勢を崩す事は出来た。
接近し突きを繰り出すが、眼前に立ち塞がるはスタンド使い本体。
リーチで劣る分は速さで補いエターナルエッジを突き出す。
これを電王は辛くも防御して後退。
『FINAL ATTACK RIDE DE・DE・DE DEN-O!』
イマジンの持つフリーエネルギーがデンガッシャーに流れ込む。
銛のように投擲された棍が真っ直ぐに飛来。
威力を高めたようだが自分には届かないと嘲笑し、エターナルはスタンドを操り棍を叩き落とす。
銛のように投擲された棍が真っ直ぐに飛来。
威力を高めたようだが自分には届かないと嘲笑し、エターナルはスタンドを操り棍を叩き落とす。
「なにっ!?」
が、その判断は誤りだ。
デンガッシャーを殴った瞬間に先端が突き刺さり、甲羅状のエネルギーが展開。
拳を突き出した体勢のまま拘束された。
影響はエターナルにもフィードバックされ身動きが取れない。
ここまでが電王の狙い通り、後はデンガッシャー以上に破壊力を強化させた蹴りを叩き込んでフィニッシュだ。
デンガッシャーを殴った瞬間に先端が突き刺さり、甲羅状のエネルギーが展開。
拳を突き出した体勢のまま拘束された。
影響はエターナルにもフィードバックされ身動きが取れない。
ここまでが電王の狙い通り、後はデンガッシャー以上に破壊力を強化させた蹴りを叩き込んでフィニッシュだ。
「生っちょろいカスの力でこのDIOを封じるなど、片腹痛いぞ貴様っ!!」
尚もタダではやられないのがエターナル…DIOという男。
流し込まれたエターナルのエネルギーが一層燃え盛り、ザ・ワールドの能力が急上昇。
オーラを発したかの如き姿と化して、拘束を力任せに打ち破った。
流し込まれたエターナルのエネルギーが一層燃え盛り、ザ・ワールドの能力が急上昇。
オーラを発したかの如き姿と化して、拘束を力任せに打ち破った。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!!!」
敵自ら突っ込んでくるのなら、真っ向から捻じ伏せるのみ。
ラッシュが電王の全身に叩き込まれる、だが電王の蹴りもエターナルへ届いた。
胸板を蹴られ仮面の下で呻く、一方殴り飛ばされた電王はどうにか着地。
懲りずに構え直す不届き者の仮面を叩き割り、敗北へ突き落すべくエターナルが動き、
ラッシュが電王の全身に叩き込まれる、だが電王の蹴りもエターナルへ届いた。
胸板を蹴られ仮面の下で呻く、一方殴り飛ばされた電王はどうにか着地。
懲りずに構え直す不届き者の仮面を叩き割り、敗北へ突き落すべくエターナルが動き、
「貴様のスタンド…スタープラチナとやらよりも中々梃子摺らさせてくれる」
「なんだと?」
「なんだと?」
何気なく放たれた言葉に動きを止めざるを得ない。
今こいつは何と言った?
スタンドと、確かに自分の傍に立つ拳闘士を指してそう口にした。
それだけじゃあない、もっと無視できない言葉が飛び出たのを聞き逃してはいない。
生意気にも星を名に冠したスタンドを操る者は、DIOの知る限り一人だけ。
ということはまさか、この男は承太郎と会っているのか。
スタンドと、確かに自分の傍に立つ拳闘士を指してそう口にした。
それだけじゃあない、もっと無視できない言葉が飛び出たのを聞き逃してはいない。
生意気にも星を名に冠したスタンドを操る者は、DIOの知る限り一人だけ。
ということはまさか、この男は承太郎と会っているのか。
疑問を直接ぶつけようとしたその時、両者を阻むように何かが投げ落とされた。
◆◆◆
「そらそらどうしたぁ!」
威勢の良さがそのまま剣の勢いに変わりヴァニラを攻め立てる。
片手剣ながら20kgという驚異の重量を持つ剣が、まるで小枝のように振り回されるのは冗談としか思えない光景。
現実の脅威と化すだけの力があるのだ、志々雄に与えられた体には。
おまけに闇雲に振るうのではない、粗野な口調とは裏腹に剣筋の何たる鋭いこと。
たった一撃貰えば即座に急所を切り裂かれ、致命的と言う他無い傷が刻まれるだろう。
戦闘が始まり数分が過ぎたが、その短い間で志々雄の技量の高さは嫌でも理解した。
率直に言って、このままでは確実にこちらが負ける。
片手剣ながら20kgという驚異の重量を持つ剣が、まるで小枝のように振り回されるのは冗談としか思えない光景。
現実の脅威と化すだけの力があるのだ、志々雄に与えられた体には。
おまけに闇雲に振るうのではない、粗野な口調とは裏腹に剣筋の何たる鋭いこと。
たった一撃貰えば即座に急所を切り裂かれ、致命的と言う他無い傷が刻まれるだろう。
戦闘が始まり数分が過ぎたが、その短い間で志々雄の技量の高さは嫌でも理解した。
率直に言って、このままでは確実にこちらが負ける。
「おのれ…っ!」
憎々し気な呟きは志々雄の怒声を前に儚く霧散。
胴体を真っ二つにせんと横薙ぎの刃が迫り、氷のブロックを翳し防ぐ。
幾度も剣を防いだ代償だ、両手に纏わせた氷が砕け散った。
舌打ち交じりにクリームエネルギーを再度放出、両手に氷を纏うや否や襲来する剣。
対処が追い付かず受けた傷がそこかしこに刻み付けられ、青い衣装が痛々しい赤に染まっている。
胴体を真っ二つにせんと横薙ぎの刃が迫り、氷のブロックを翳し防ぐ。
幾度も剣を防いだ代償だ、両手に纏わせた氷が砕け散った。
舌打ち交じりにクリームエネルギーを再度放出、両手に氷を纏うや否や襲来する剣。
対処が追い付かず受けた傷がそこかしこに刻み付けられ、青い衣装が痛々しい赤に染まっている。
剣を使う相手との戦闘は初めてではない。
放送前に遭遇した天使のような見た目のガキに、尖った帽子の娘。
もっと言うと、ポルナレフのシルバー・チャリオッツだってレイピアを使うスタンドだ。
だが純粋な技量にパワーとスピードを兼ね備えた化け物は、間違いなく志々雄が初。
氷のブロックで防御こそしてはいる、しかし余りの力強さに腕がへし折れそうだ。
本当に腕を使い物にされなくなるのも時間の問題。
放送前に遭遇した天使のような見た目のガキに、尖った帽子の娘。
もっと言うと、ポルナレフのシルバー・チャリオッツだってレイピアを使うスタンドだ。
だが純粋な技量にパワーとスピードを兼ね備えた化け物は、間違いなく志々雄が初。
氷のブロックで防御こそしてはいる、しかし余りの力強さに腕がへし折れそうだ。
本当に腕を使い物にされなくなるのも時間の問題。
馬鹿正直に殴り掛かっても勝てない。
理解したならより確実に葬れる方法を取れば良いだけの話だ。
幸いDIOからは大分距離を取っており、巻き込む心配も無い。
理解したならより確実に葬れる方法を取れば良いだけの話だ。
幸いDIOからは大分距離を取っており、巻き込む心配も無い。
「クリーム!」
髑髏のような顔面のスタンドを呼び出す。
突如現れた異形を警戒してか志々雄が一旦距離を取った。
慌てた所でもう遅い、クリームの全身共々己が身を口の中に隠す。
突如現れた異形を警戒してか志々雄が一旦距離を取った。
慌てた所でもう遅い、クリームの全身共々己が身を口の中に隠す。
「何だそりゃ?」
化け物が現れたと思いきや、そいつに喰われて消え失せた。
敵が何をしたいのか分からず訝し気に視線をやる。
直後、志々雄の背筋を走る悪寒。
同じようなものは生前に駆けた斬り合いの場で、数え切れぬ程感じた。
言うなれば嫌な予感とも言うべきものに、志々雄は逆らわず素直に従う。
名前も知らない他人の勘ならまだしも、自らの発する直感を信じずに何を信じるという。
何より、こういった殺し合いでの勘というやつは案外馬鹿にできない。
敵が何をしたいのか分からず訝し気に視線をやる。
直後、志々雄の背筋を走る悪寒。
同じようなものは生前に駆けた斬り合いの場で、数え切れぬ程感じた。
言うなれば嫌な予感とも言うべきものに、志々雄は逆らわず素直に従う。
名前も知らない他人の勘ならまだしも、自らの発する直感を信じずに何を信じるという。
何より、こういった殺し合いでの勘というやつは案外馬鹿にできない。
ガ オ ン ッ !
自分の判断は間違っていないとすぐに分かった。
飛び退いた志々雄は見た、今の今まで立っていた地面が削り取られるのを。
被害に遭ったのは地面だけではない。
焦げた草花を彩る赤は、志々雄の左肩から垂れるもの。
飛び退いた志々雄は見た、今の今まで立っていた地面が削り取られるのを。
被害に遭ったのは地面だけではない。
焦げた草花を彩る赤は、志々雄の左肩から垂れるもの。
「こいつは…」
肩の痛みなぞ放って置いても治る。
優先して思考を割かねばならないのは敵の攻撃の正体。
傷痕を見る、斬られたのでも撃たれたのでも、まして燃やされたのでもない。
抉られたと言うのが正しいかもしれない。
優先して思考を割かねばならないのは敵の攻撃の正体。
傷痕を見る、斬られたのでも撃たれたのでも、まして燃やされたのでもない。
抉られたと言うのが正しいかもしれない。
「チッ…」
突っ立ったまま考え込んでは、どうぞ殺してくださいと言ってるのと同じ。
消える気配の無い悪寒に急かされ疾走、背を向け走るのは非常に気に喰わないが今はこうするしかないだろう。
焼かれ黒く染まって尚も立つ木々の間を駆け抜ければ、追跡されていると見なくても分かった。
チラと振り返ると思った通り、自分の肩を喰らったのと同じ破壊が起きている。
消える気配の無い悪寒に急かされ疾走、背を向け走るのは非常に気に喰わないが今はこうするしかないだろう。
焼かれ黒く染まって尚も立つ木々の間を駆け抜ければ、追跡されていると見なくても分かった。
チラと振り返ると思った通り、自分の肩を喰らったのと同じ破壊が起きている。
ガ オ ン ッ !
ガ オ ン ッ !
ガ オ ン ッ !
ガ オ ン ッ !
木々や地面を削り取り、少しずつ自分の方へと牙を近付かせる。
奇怪極まりない現象に襲われながらも、志々雄の表情は冷静そのもの。
命の危機など最早日常茶飯事と言っても良い生き方をして来た、焦るだけ時間の無駄だ。
奇怪極まりない現象に襲われながらも、志々雄の表情は冷静そのもの。
命の危機など最早日常茶飯事と言っても良い生き方をして来た、焦るだけ時間の無駄だ。
(…臭いも無けりゃ気配もねぇか)
鼻孔を刺激するのは焼けた木々と雨のにおいだけ。
攻撃の瞬間に必ず生まれる殺気すら全く感じられない。
存在自体をこの世から消失させた、だが死んだのでない事は今も削り取られる光景が物語っている。
攻撃の瞬間に必ず生まれる殺気すら全く感じられない。
存在自体をこの世から消失させた、だが死んだのでない事は今も削り取られる光景が物語っている。
前触れ無く破壊される木や地面を睨みつつ距離を取る。
移動の最中も常に頭を働かせ、攻撃の正体を見極めんと五感全てを研ぎ澄ます。
敵が使う技や所持する武器の性能を正確に見抜く観察眼。
これもまた志々雄を強者たらしめる一つの能力だ。
次から次へと音も無く刻みつけられる破壊痕を見据え、やがて一つの疑問が浮かぶ。
移動の最中も常に頭を働かせ、攻撃の正体を見極めんと五感全てを研ぎ澄ます。
敵が使う技や所持する武器の性能を正確に見抜く観察眼。
これもまた志々雄を強者たらしめる一つの能力だ。
次から次へと音も無く刻みつけられる破壊痕を見据え、やがて一つの疑問が浮かぶ。
(何で俺をまだ仕留められてない?)
敵が存在する痕跡全てを消し、正体不明の削り取る攻撃を行っているのは言うまでもない。
だからこそ違和感を抱く。
気配を完全に殺せるのならば自分に気取られることなく接近して、より正確に頭部を削り取るのだって可能だろうに。
当てずっぽうというか、攻撃に無駄が多いように感じられてならない。
だからこそ違和感を抱く。
気配を完全に殺せるのならば自分に気取られることなく接近して、より正確に頭部を削り取るのだって可能だろうに。
当てずっぽうというか、攻撃に無駄が多いように感じられてならない。
膨らむ疑問は正体へ辿り着く最大のヒント。
志々雄が答えを導き出すのに、そう時間は掛からなかった。
志々雄が答えを導き出すのに、そう時間は掛からなかった。
「ハッ、そういうことかよ」
見えていないのだ。
だから手当たり次第に削り続けるしかない。
となれば、本当に殺せたかどうかを確かめる為に向こうから顔を出す時が必ず来る。
だから手当たり次第に削り続けるしかない。
となれば、本当に殺せたかどうかを確かめる為に向こうから顔を出す時が必ず来る。
事は志々雄の推測通りのものとなった。
十数度目の破壊の直後、宙へ姿を見せる髑髏。
開いた口からは先程消えた青髪の少女が顔を覗かせ、眼下の様子を確認。
敵は未だ健在、再び暗黒空間に潜み攻撃の再開だ。
十数度目の破壊の直後、宙へ姿を見せる髑髏。
開いた口からは先程消えた青髪の少女が顔を覗かせ、眼下の様子を確認。
敵は未だ健在、再び暗黒空間に潜み攻撃の再開だ。
が、クリームが猛威を振るう機会は永遠に無い。
ほんの一瞬、されど隙は隙。
志々雄真実という剣鬼を前に、僅かな反撃のチャンスを与えてしまったのが勝敗を分けた。
ほんの一瞬、されど隙は隙。
志々雄真実という剣鬼を前に、僅かな反撃のチャンスを与えてしまったのが勝敗を分けた。
「……?」
チクリと、頬に小さな痛みが走った。
小針で突かれたのにも似た痛みに眉を顰めながら、暗黒空間への入り口を閉じる。
小針で突かれたのにも似た痛みに眉を顰めながら、暗黒空間への入り口を閉じる。
「ぬ…があああああああああああああっ!?」
しかし出来ない。
突如ヴァニラを襲った激痛がスタンドの操作を強制的に止めてしまった。
何かに突かれた箇所が猛烈に痛い、いや熱い。
多少の痛みなど無視できるがこれは如何にヴァニラと言えども、捨て置くには強烈過ぎる。
突如ヴァニラを襲った激痛がスタンドの操作を強制的に止めてしまった。
何かに突かれた箇所が猛烈に痛い、いや熱い。
多少の痛みなど無視できるがこれは如何にヴァニラと言えども、捨て置くには強烈過ぎる。
「こ、れは…!?」
視線を落とすと見えた、頬に突き刺さる赤い糸が。
糸の正体は血管。
人差し指を突き出し、先端の爪をパカリと開けて血管を伸ばしたのは志々雄だ。
望み通りの結果に歯を剥き出して笑みを零す。
糸の正体は血管。
人差し指を突き出し、先端の爪をパカリと開けて血管を伸ばしたのは志々雄だ。
望み通りの結果に歯を剥き出して笑みを零す。
柱の男が超常的な身体能力と生命力を持つのは言うまでもないが、とりわけ優秀な者は流法(モード)という独自の技法を使う。
カーズが光、ワムウが風の流法を用いるように、エシディシが操るのは炎の流法。
摂氏500℃にまで加熱した血液を、血管針を利用し敵に流し込む。
多くの波紋戦士を苦しめた灼熱が、此度はスタンド使いを標的に襲い掛かった。
カーズが光、ワムウが風の流法を用いるように、エシディシが操るのは炎の流法。
摂氏500℃にまで加熱した血液を、血管針を利用し敵に流し込む。
多くの波紋戦士を苦しめた灼熱が、此度はスタンド使いを標的に襲い掛かった。
杉元に殴られ火傷を負った時とはまた別種の熱さ。
内側からグツグツに溶かされる悪夢に気が狂いそうになるのを堪え、急ぎクリームを動かす。
内側からグツグツに溶かされる悪夢に気が狂いそうになるのを堪え、急ぎクリームを動かす。
「がああああ…!クリーム…!私を」
「遅ぇんだよ馬鹿が!」
「遅ぇんだよ馬鹿が!」
怒声は目と鼻の先から。
何故ここまでの接近を許してしまったのか。
失態への罵倒を口に出す余裕すら奪われ、煌めく刃がヴァニラの視線を奪う。
次いで飛び散る鮮やかな赤と、焼け付く新たな痛み。
何故ここまでの接近を許してしまったのか。
失態への罵倒を口に出す余裕すら奪われ、煌めく刃がヴァニラの視線を奪う。
次いで飛び散る鮮やかな赤と、焼け付く新たな痛み。
「ぐ、おおおおおおおおおお!!!」
エンジンブレードの餌食となったクリームの右腕が落ち、霞のように消えて無くなる。
スタンドが受けた傷は本体も避けられない。
片腕を失い血が滝のように流れ、絶叫と共に暗黒空間から這い出た。
スタンドが受けた傷は本体も避けられない。
片腕を失い血が滝のように流れ、絶叫と共に暗黒空間から這い出た。
「おのれ…ゴミカスがぁ…!!」
腕を失っても戦意までは失くしていない。
とはいえキュアジェラートの体だろうとこの出血だ、放置するのは悪手。
クリームエネルギーを放出し断面部分を凍結、咄嗟の止血を済ませる。
治療だけがクリームエネルギーの使い道じゃあない、キャンディロッドを取り出し叩きつける勢いで振るった。
とはいえキュアジェラートの体だろうとこの出血だ、放置するのは悪手。
クリームエネルギーを放出し断面部分を凍結、咄嗟の止血を済ませる。
治療だけがクリームエネルギーの使い道じゃあない、キャンディロッドを取り出し叩きつける勢いで振るった。
クリームエネルギーが生み出した巨大な氷塊を殴りつける。
破片を飛ばし、命中した相手を氷漬けにするキュアジェラートの得意技だ。
ノワール一味との戦いで活躍した能力も、柱の男の肉体相手には力不足。
五指の爪が開き血液を発射、沸騰する血の弾丸で氷を片っ端から溶かす。
豪雨が振る中ではエシディシの能力も威力低下は免れない。
その分は連射し数にものを言わせて押し切った。
加えてこれまでと違い、片腕のみとなったヴァニラが氷を飛ばす勢いも落ちている。
結果氷の破片は志々雄に届く前に全て溶かされ、地面を濡らす事すら無く蒸発。
破片を飛ばし、命中した相手を氷漬けにするキュアジェラートの得意技だ。
ノワール一味との戦いで活躍した能力も、柱の男の肉体相手には力不足。
五指の爪が開き血液を発射、沸騰する血の弾丸で氷を片っ端から溶かす。
豪雨が振る中ではエシディシの能力も威力低下は免れない。
その分は連射し数にものを言わせて押し切った。
加えてこれまでと違い、片腕のみとなったヴァニラが氷を飛ばす勢いも落ちている。
結果氷の破片は志々雄に届く前に全て溶かされ、地面を濡らす事すら無く蒸発。
「まだだ…DIO様に楯突く貴様らを始末するまで終われん…!」
「でぃお様、ねぇ…」
「でぃお様、ねぇ…」
断面部分を覆い隠す氷は数を増し、元の腕以上のサイズと化す。
即席で作った氷の剣だ、クリームエネルギーを元にしてるだけあって切れ味は抜群。
血走った目で鼻息荒く睨み付けるヴァニラへ、志々雄は値踏みするかの視線で返す。
顎を擦り、嘲笑交じりで口を開いた。
即席で作った氷の剣だ、クリームエネルギーを元にしてるだけあって切れ味は抜群。
血走った目で鼻息荒く睨み付けるヴァニラへ、志々雄は値踏みするかの視線で返す。
顎を擦り、嘲笑交じりで口を開いた。
「そいつはテメェの本心と違うだろ?」
ドクリと心臓が跳ね上がる。
聞く価値の無い戯言、耳に入れるのも無駄な妄言。
そうやって切り捨てれば良いものを、何故か出来ない。
自分の両耳を斬り落としてでも志々雄の声を無視し、さっさと殺すべきだ。
己の内側が叫ぶ、なのに体は動揺に蝕まれたまま。
聞く価値の無い戯言、耳に入れるのも無駄な妄言。
そうやって切り捨てれば良いものを、何故か出来ない。
自分の両耳を斬り落としてでも志々雄の声を無視し、さっさと殺すべきだ。
己の内側が叫ぶ、なのに体は動揺に蝕まれたまま。
「テメェは使われる側の人間だ。それは自分でも分かってるんだろうよ」
志々雄は人間の本質と言うべき部分を見抜く力にも長けている。
でなければ曲者揃いの十本刀を纏め上げるなど不可能。
上に立つ、支配者だからこその慧眼がヴァニラの内面を暴き出す。
でなければ曲者揃いの十本刀を纏め上げるなど不可能。
上に立つ、支配者だからこその慧眼がヴァニラの内面を暴き出す。
「だが今のテメェはあのでぃおとかって奴にこう思った筈だ。尻尾を振る相手を間違えた、ってな。ククッ、飼い犬失格も良いところだぜ」
「―――――――――――――――――――――――」
音がした。
亀裂が入り、自分の中で取り返しのつかない破壊が起きる音が。
亀裂が入り、自分の中で取り返しのつかない破壊が起きる音が。
「一つ教えといてやるよ」
もうこれ以上は聞くな。
聞いたところで何だと言うのだ。
こいつが言ってるのは全て見当違いの、戯言ですら無いゴミと同じ内容。
自分は主へ疑いを抱いてなどいない、忠誠心は微塵も揺らいでいない。
いや違う、背信行為と呼んでも差し支えない事を考えはした。
だがそれは自分の意思では無くて、体の小娘が原因だ。
あれは自分の考えと違う、本当ならあんなものは爪のカス程も考え付く筈がない。
聞いたところで何だと言うのだ。
こいつが言ってるのは全て見当違いの、戯言ですら無いゴミと同じ内容。
自分は主へ疑いを抱いてなどいない、忠誠心は微塵も揺らいでいない。
いや違う、背信行為と呼んでも差し支えない事を考えはした。
だがそれは自分の意思では無くて、体の小娘が原因だ。
あれは自分の考えと違う、本当ならあんなものは爪のカス程も考え付く筈がない。
そうだ違うあれは自分じゃない自分が考えているのはいつだって主の絶対の勝利であの御方は自分を救ってくださり
そんな御方でもここでは首輪を填められ一介の駒に落とされたそれに気味の悪い化け物にしてやられた挙句に一度敗北
違うそうじゃないだが本当のことでも違ういや本当違う事実違う何が違うだから違うこいつも違う違う違う違う違う
そんな御方でもここでは首輪を填められ一介の駒に落とされたそれに気味の悪い化け物にしてやられた挙句に一度敗北
違うそうじゃないだが本当のことでも違ういや本当違う事実違う何が違うだから違うこいつも違う違う違う違う違う
違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う
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「尽くす相手を見誤った犬の末路は惨めなもんだぜ。その飼い主共々な」
「ダマレェエエエエアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!」
最早自分が何を考えているのかもヴァニラには分からない。
ただ聞こえる全てを否定しようと、自らの世界を侵す目の前の男を消し去らんと動く。
あるのはDIOをコケにされた怒りでは無い、己のアイデンティティが破壊される事への恐怖。
忠義とはかけ離れた衝動に身を走らせる。
ただ聞こえる全てを否定しようと、自らの世界を侵す目の前の男を消し去らんと動く。
あるのはDIOをコケにされた怒りでは無い、己のアイデンティティが破壊される事への恐怖。
忠義とはかけ離れた衝動に身を走らせる。
「ごふぅ…!?」
されど届かない、届く訳がない。
確固たる信念の宿らない錆び付いた精神が、志々雄を打ち倒す現実は断じて実現しない。
エンジンブレードを突き刺し、血を吐く青の少女を見下ろす。
飼い犬というやつも種類は千差万別。
方治のように絶対的な忠誠を持つ者もいれば、あくまで利害関係のみで繋がる奴もいる。
金で雇われただけだったり、或いは虎視眈々と飼い主の座を狙う奴だって決して少なくはないだろう。
志々雄から見たヴァニラはそのどれとも違う。
口では主の為だ何だとほざきながら、心の底で生じた亀裂に向き合えていない。
そのような中途半端も良いところな精神では、磨いた牙も腐り落ちるのが当然。
確固たる信念の宿らない錆び付いた精神が、志々雄を打ち倒す現実は断じて実現しない。
エンジンブレードを突き刺し、血を吐く青の少女を見下ろす。
飼い犬というやつも種類は千差万別。
方治のように絶対的な忠誠を持つ者もいれば、あくまで利害関係のみで繋がる奴もいる。
金で雇われただけだったり、或いは虎視眈々と飼い主の座を狙う奴だって決して少なくはないだろう。
志々雄から見たヴァニラはそのどれとも違う。
口では主の為だ何だとほざきながら、心の底で生じた亀裂に向き合えていない。
そのような中途半端も良いところな精神では、磨いた牙も腐り落ちるのが当然。
身の程を弁えない馬鹿な犬へ引導を渡す時だ。
『HEAT!MAXIMAM DRIVE!』
「それなりには楽しめたぜ。あばよ」
纏う炎は断罪の証。
腑抜けた牙で、この志々雄真実を喰らおうとした駄犬を焼き尽くす業火。
街を泣かせる悪党を斬った剣は、今や亡霊の手で血を啜る魔剣と化した。
風の都を守護する熱き魂は、弱肉強食の下、弱き犬どもを灰燼に帰す獄炎となった。
刀身から発生する炎がヴァニラを焼き、骨の一欠片までもを塵へと変える。
伝説のパティシエ、プリキュアの肉体だろうと関係無い。
腑抜けた牙で、この志々雄真実を喰らおうとした駄犬を焼き尽くす業火。
街を泣かせる悪党を斬った剣は、今や亡霊の手で血を啜る魔剣と化した。
風の都を守護する熱き魂は、弱肉強食の下、弱き犬どもを灰燼に帰す獄炎となった。
刀身から発生する炎がヴァニラを焼き、骨の一欠片までもを塵へと変える。
伝説のパティシエ、プリキュアの肉体だろうと関係無い。
「あ…が……わた、し…は……」
喉すらも焼き潰され、声がまともに出ない。
失った右手と、炭と化しつつある左手を伸ばしても何も掴めない。
嗤う剣士の顔も炎で見えなくなり、壊れたように目をあっちこっちに泳がせる。
求めるのはただ一人の主。
悪の救世主である金色の魔王を探し、やがて見えた。
炎の中においても失わぬ輝きと存在感。
善を凍り付かせ慄かせる、悪のカリスマ。
失った右手と、炭と化しつつある左手を伸ばしても何も掴めない。
嗤う剣士の顔も炎で見えなくなり、壊れたように目をあっちこっちに泳がせる。
求めるのはただ一人の主。
悪の救世主である金色の魔王を探し、やがて見えた。
炎の中においても失わぬ輝きと存在感。
善を凍り付かせ慄かせる、悪のカリスマ。
そうだ、やはり自分にとっての絶対はあの御方だけ。
眩い輝きに細めた目、そこに安堵を宿しそのお姿を焼き付けようと――
眩い輝きに細めた目、そこに安堵を宿しそのお姿を焼き付けようと――
見た
白い肌を持つ異形を
あの御方とは似ても似つかない、宇宙の帝王を
そしてヴァニラ・アイスの世界は呆気なく壊れた
「―――――ッアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
叫ぶ声に主の名は入っていない。
悪の救世主と崇めた男の名を呼びもせず、全ては灰に帰る。
それでも一つだけ救いがあるとするなら。
当の主に背信を悟られる前に死ねたことだろうか。
悪の救世主と崇めた男の名を呼びもせず、全ては灰に帰る。
それでも一つだけ救いがあるとするなら。
当の主に背信を悟られる前に死ねたことだろうか。
【ヴァニラ・アイス@ジョジョの奇妙な冒険(身体:立神あおい@キラキラ☆プリキュアアラモード) 死亡】
◆
「興に乗り過ぎちまったか」
剣を引き抜き、自らの失態に舌を打つ。
燃やされたのは少女の体だけでなく、背負っていた支給品袋もだ。
おまけに至近距離で炎を浴びた影響か、首輪も原型を留めていない。
役に立つ道具や、枷を外すのに必要となるかもしれない首輪入手の機会を捨ててしまった。
焼き殺した事に後悔は微塵もない、しかし少々迂闊だったと後頭部を掻く。
燃やされたのは少女の体だけでなく、背負っていた支給品袋もだ。
おまけに至近距離で炎を浴びた影響か、首輪も原型を留めていない。
役に立つ道具や、枷を外すのに必要となるかもしれない首輪入手の機会を捨ててしまった。
焼き殺した事に後悔は微塵もない、しかし少々迂闊だったと後頭部を掻く。
何せ十数時間ぶりの殺し合いだ。
高揚感を抑えろというもの中々に酷な要求である。
しかも長時間の戦闘も志々雄にとっては久方ぶりの体験。
全身を焼かれ発汗機能が死滅してから、15分という時間のみが許された元の肉体。
それが今や連戦をこなし、体力的にはまだまだ余裕があると来た。
ついつい気を昂らせても無理はあるまい。
高揚感を抑えろというもの中々に酷な要求である。
しかも長時間の戦闘も志々雄にとっては久方ぶりの体験。
全身を焼かれ発汗機能が死滅してから、15分という時間のみが許された元の肉体。
それが今や連戦をこなし、体力的にはまだまだ余裕があると来た。
ついつい気を昂らせても無理はあるまい。
「まぁ、無いもんは仕方ねぇ」
生きていれば道具も首輪も手に入る機会は訪れる。
それにこうして一人始末したなら、一回は「ものものましーん」が使用可能になっただろう。
何より戦いはまだ続いているのだ。
少し離れた場所からでも闘気をひしひしと感じる、向こうも派手にやっているらしい。
それにこうして一人始末したなら、一回は「ものものましーん」が使用可能になっただろう。
何より戦いはまだ続いているのだ。
少し離れた場所からでも闘気をひしひしと感じる、向こうも派手にやっているらしい。
自分を差し置いて盛り上がるとは水臭い。
元は少女だった塊を引っ掴んで、悠々と来た道を戻った。
元は少女だった塊を引っ掴んで、悠々と来た道を戻った。
◆◆◆
投げ捨てられた部下の死体を目にしても、DIOが大きな反応を見せる事は無い。
仮面の下で目を細め、下手人たる巨漢を睨み付けた。
剣を肩に担いだ男から罪悪感と言ったものは皆無。
出会った時と何一つ変わらない笑みで二人のライダーを見回し、ふと呆れたように言う。
仮面の下で目を細め、下手人たる巨漢を睨み付けた。
剣を肩に担いだ男から罪悪感と言ったものは皆無。
出会った時と何一つ変わらない笑みで二人のライダーを見回し、ふと呆れたように言う。
「にしてもこいつの出した髑髏にあの野郎のすたあぷらちな、でもってテメェも似たようなもんを使うと来た。妖術の類が流行ってんのか?」
再度出て来た承太郎のスタンドの名前。
JUDOだけでなくこの巨漢もどこかで承太郎と遭遇し、恐らく交戦したのか。
思わぬ所で知った情報と、ヴァニラが殺された事実がDIOの頭を冷やす。
JUDOだけでなくこの巨漢もどこかで承太郎と遭遇し、恐らく交戦したのか。
思わぬ所で知った情報と、ヴァニラが殺された事実がDIOの頭を冷やす。
「……」
部下の死に怒りは然程ない。
こちらの駒が一つ減ったのは残念であるが、長々と後を引くものかと聞かれればそれも違う。
むしろここに来て初めて、志々雄の方へマトモに意識を向ける気になった。
負傷があれど、クリームとプリキュアの力を持つヴァニラを仕留めた男。
様子を見るに余裕も残しており、相当な手練れと見て間違いなし。
JUDOも含めて、戦闘になっても勝つ自信はあるしここから三つ巴に発展しても、最後に立つのは自分だと確信を抱いている。
だが余計に体力を消費するよりも利口な方法があるんじゃあないか。
こちらの駒が一つ減ったのは残念であるが、長々と後を引くものかと聞かれればそれも違う。
むしろここに来て初めて、志々雄の方へマトモに意識を向ける気になった。
負傷があれど、クリームとプリキュアの力を持つヴァニラを仕留めた男。
様子を見るに余裕も残しており、相当な手練れと見て間違いなし。
JUDOも含めて、戦闘になっても勝つ自信はあるしここから三つ巴に発展しても、最後に立つのは自分だと確信を抱いている。
だが余計に体力を消費するよりも利口な方法があるんじゃあないか。
「あ?何のつもりだそりゃ?」
訝し気な志々雄の言葉に、JUDOも無言で同意する。
今の今まで殺し合っていた白い仮面ライダー、そいつが何を思ったのか得物を下げた。
傍に立たせたザ・ワールドを解除するおまけ付きで。
戦意の無さをアピールするかの行動に、真意が読めず眉間に皺が寄る。
今の今まで殺し合っていた白い仮面ライダー、そいつが何を思ったのか得物を下げた。
傍に立たせたザ・ワールドを解除するおまけ付きで。
戦意の無さをアピールするかの行動に、真意が読めず眉間に皺が寄る。
「このまま雌雄を決するのも悪くはないが、ほんのちょっぴり先延ばしにしても問題はあるまい」
「おいおい、まさか臆病風に吹かれたってんじゃねぇだろうな?」
「つまらん挑発は貴様自身を滅ぼすぞ?」
「おいおい、まさか臆病風に吹かれたってんじゃねぇだろうな?」
「つまらん挑発は貴様自身を滅ぼすぞ?」
鼻で笑う志々雄をジロリと睨み、一拍置いて続ける。
「聞くまでも無いだろうが、貴様らも私と同じく殺し合いでの勝利を目的にしているのだろう?であるならば、一時的にでも協力は可能だと思わないか?」
「協力だと…?」
「勘違いされる前に言っておくが、仲良しこよしで共に戦おうとかじゃあない。他に生き残っている目障りな連中を殲滅し終えるまでの停戦と、互いが持つ情報の開示。悪い提案では無いと思うがな」
「協力だと…?」
「勘違いされる前に言っておくが、仲良しこよしで共に戦おうとかじゃあない。他に生き残っている目障りな連中を殲滅し終えるまでの停戦と、互いが持つ情報の開示。悪い提案では無いと思うがな」
DIOからの提案に二人は沈黙を返す。
馬鹿げた話と絶句しているのでは無い。
どちらも闘争を求める戦闘狂の気は大いにあるが、決して無鉄砲な馬鹿に非ず。
DIOの話す内容に一定の価値を感じているのは否定しない。
特に志々雄は最初の定時放送以降、JUDOに遭遇するまで誰とも会えていない。
他の参加者に関する情報面では後れを取っており、各地に散らばった連中の戦力を知れるというのは確かに悪い話じゃあない。
馬鹿げた話と絶句しているのでは無い。
どちらも闘争を求める戦闘狂の気は大いにあるが、決して無鉄砲な馬鹿に非ず。
DIOの話す内容に一定の価値を感じているのは否定しない。
特に志々雄は最初の定時放送以降、JUDOに遭遇するまで誰とも会えていない。
他の参加者に関する情報面では後れを取っており、各地に散らばった連中の戦力を知れるというのは確かに悪い話じゃあない。
黙り込んだ二人の答えをDIOもまた黙して待つ。
提案を呑むならそれで良し。
知った事かと戦闘の継続を望む考え無しでも、別に構いはしない。
話をする価値もない馬鹿にはとっとと脱落してもらうだけ。
承太郎に関する情報を聞き出せないのは勿体ないが、自力で探しても問題は無かった。
提案を呑むならそれで良し。
知った事かと戦闘の継続を望む考え無しでも、別に構いはしない。
話をする価値もない馬鹿にはとっとと脱落してもらうだけ。
承太郎に関する情報を聞き出せないのは勿体ないが、自力で探しても問題は無かった。
DIO、JUDO、志々雄。
三人の支配者は暫しの休戦に入り、鉛の雲の下で静かに睨み合う。
如何なる答えを出すか、それはまだ先の話。
だが遠くない内に殺し合いは次の段階へと移るだろう。
三人の支配者は暫しの休戦に入り、鉛の雲の下で静かに睨み合う。
如何なる答えを出すか、それはまだ先の話。
だが遠くない内に殺し合いは次の段階へと移るだろう。
バトルロワイアル開始よりもうじき18時間が経過する。
三回目の定時放送まで残り――
三回目の定時放送まで残り――
【G-3 森 地下通路②付近/夕方】
【DIO@ジョジョの奇妙な冒険】
[身体]:ジョナサン・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険
[状態]:ダメージ(中)、疲労(大)、火に対する忌避感、再生中、エターナルに変身中
[装備]:ロストドライバー+T2エターナルメモリ@仮面ライダーW、秋水@ONE PIECE、時雨@ONE PIECE、アトラスアンクル@ペルソナ5、レインコート
[道具]:基本支給品、ジークの脊髄液入りのワイン@進撃の巨人、海楼石の鎖@ONE PIECE、逸れる指輪(ディフレクション・リング)@オーバーロード、精神と身体の組み合わせ名簿@オリジナル×2、プロフィール(クリムヴェール、ピカチュウ、天使の悪魔)、首輪(デビハム、貨物船、姉畑、悲鳴嶼、鳥束)
[思考・状況]基本方針:勝利して支配する
1:目の前の二人(JUDO、志々雄)が協力するか否かの答えを待つ。
2:スギモトは本当に不死身だったと言うのか?
3:戦兎、スギモト、善逸は次に会えば必ず殺す。甜花とオレンジ髪の女(神楽)も殺す。
4:元の身体はともかく、石仮面で人間はやめておきたい。
5:承太郎と会えば時を止められるだろう。装備を整えたら探しに行く
6:ジョースターの肉体を持つ参加者に警戒。東方仗助の肉体を持つ犬飼ミチルか?
7:エボルト、柊ナナに興味。
8:エターナルは想像以上に使えるな。
9:少女(しのぶ)は…次に会う事があったら話をすれば良いか。
10:ギニューの能力が本当に肉体を入れ替えるのなら要警戒。
11:承太郎に会わずとも時を止められるか…?試す価値はある。
12:サニー号のソルジャードッグシステムは一旦保留。
13:もしこの場所でも天国に到達できるなら……。
[備考]
※参戦時期は承太郎との戦いでハイになる前。
※ザ・ワールドは出せますが時間停止は出来ません。
ただし、スタンドの影響でジョナサンの『ザ・パッション』が使える か も。
※肉体、及び服装はディオ戦の時のジョナサンです。
※スタンドは他人にも可視可能で、スタンド以外の干渉も受けます。
※ジョナサンの肉体なので波紋は使えますが、肝心の呼吸法を理解していません。
が、身体が覚えてるのでもしかしたら簡単なものぐらいならできるかもしれません。
※肉体の波長は近くなければ何処かにいる程度にしか認識できません。
※貨物船の能力を分身だと考えています。
※T2エターナルメモリに適合しました。変身後の姿はブルーフレアになります。
※ザ・ワールドにエターナルのエネルギーを流し続けた事で疑似的な不死になりました。今後も何らかの影響が現れるかは不明です。
※主催者が世界と時間を自由に行き来出来ると考えています。
※杉元佐一の肉体が文字通り不死身のものである可能性を考えています。
[身体]:ジョナサン・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険
[状態]:ダメージ(中)、疲労(大)、火に対する忌避感、再生中、エターナルに変身中
[装備]:ロストドライバー+T2エターナルメモリ@仮面ライダーW、秋水@ONE PIECE、時雨@ONE PIECE、アトラスアンクル@ペルソナ5、レインコート
[道具]:基本支給品、ジークの脊髄液入りのワイン@進撃の巨人、海楼石の鎖@ONE PIECE、逸れる指輪(ディフレクション・リング)@オーバーロード、精神と身体の組み合わせ名簿@オリジナル×2、プロフィール(クリムヴェール、ピカチュウ、天使の悪魔)、首輪(デビハム、貨物船、姉畑、悲鳴嶼、鳥束)
[思考・状況]基本方針:勝利して支配する
1:目の前の二人(JUDO、志々雄)が協力するか否かの答えを待つ。
2:スギモトは本当に不死身だったと言うのか?
3:戦兎、スギモト、善逸は次に会えば必ず殺す。甜花とオレンジ髪の女(神楽)も殺す。
4:元の身体はともかく、石仮面で人間はやめておきたい。
5:承太郎と会えば時を止められるだろう。装備を整えたら探しに行く
6:ジョースターの肉体を持つ参加者に警戒。東方仗助の肉体を持つ犬飼ミチルか?
7:エボルト、柊ナナに興味。
8:エターナルは想像以上に使えるな。
9:少女(しのぶ)は…次に会う事があったら話をすれば良いか。
10:ギニューの能力が本当に肉体を入れ替えるのなら要警戒。
11:承太郎に会わずとも時を止められるか…?試す価値はある。
12:サニー号のソルジャードッグシステムは一旦保留。
13:もしこの場所でも天国に到達できるなら……。
[備考]
※参戦時期は承太郎との戦いでハイになる前。
※ザ・ワールドは出せますが時間停止は出来ません。
ただし、スタンドの影響でジョナサンの『ザ・パッション』が使える か も。
※肉体、及び服装はディオ戦の時のジョナサンです。
※スタンドは他人にも可視可能で、スタンド以外の干渉も受けます。
※ジョナサンの肉体なので波紋は使えますが、肝心の呼吸法を理解していません。
が、身体が覚えてるのでもしかしたら簡単なものぐらいならできるかもしれません。
※肉体の波長は近くなければ何処かにいる程度にしか認識できません。
※貨物船の能力を分身だと考えています。
※T2エターナルメモリに適合しました。変身後の姿はブルーフレアになります。
※ザ・ワールドにエターナルのエネルギーを流し続けた事で疑似的な不死になりました。今後も何らかの影響が現れるかは不明です。
※主催者が世界と時間を自由に行き来出来ると考えています。
※杉元佐一の肉体が文字通り不死身のものである可能性を考えています。
【大首領JUDO@仮面ライダーSPIRITS】
[身体]門矢士@仮面ライダーディケイド
[状態]疲労(大)、ダメージ(大)、ディケイドに変身中
[装備]ディケイドライバー+ライドブッカー+アタックライド@仮面ライダーディケイド、レインコート@現実
[道具]基本支給品×5、賢者の石@ドラゴンクエストシリーズ、警棒@現実、アクションストーン@クレヨンしんちゃん、トビウオ@ONE PIECE、タイムふろしき(残り使用回数:1回)@ドラえもん、精神と身体の組み合わせ名簿×2@オリジナル
[思考・状況]
基本方針:優勝を目指す。
1:DIOの提案に…
2:闘争を楽しむ。
3:南の森の地下通路でモノモノマシーンを探す。
4:3の後、風都タワーに向かい誰かいれば闘争を楽しむ。
5:風都タワーでの用事が終わったら、西か東に向かう。
6:改めて人間どもは『敵』として殺す。
7:屈辱と侮辱をした痣の男(ギニュー)は絶対に絶対に絶対に絶対に殺す。
8:宿儺とは次に出会ったら、力が戻った・戻ってないどちらにせよ殺しあう。
9:疲れが出た場合は癪だが、自制し、撤退を選択する。
10:優勝後は我もこの催しを開いてみるか。そして、その優勝者の肉体を我の新たな器の候補とするのも一興かもしれん。
[備考]
※参戦時期は、第1部終了時点。
※現在クウガ~電王のカードが使用可能です。
[身体]門矢士@仮面ライダーディケイド
[状態]疲労(大)、ダメージ(大)、ディケイドに変身中
[装備]ディケイドライバー+ライドブッカー+アタックライド@仮面ライダーディケイド、レインコート@現実
[道具]基本支給品×5、賢者の石@ドラゴンクエストシリーズ、警棒@現実、アクションストーン@クレヨンしんちゃん、トビウオ@ONE PIECE、タイムふろしき(残り使用回数:1回)@ドラえもん、精神と身体の組み合わせ名簿×2@オリジナル
[思考・状況]
基本方針:優勝を目指す。
1:DIOの提案に…
2:闘争を楽しむ。
3:南の森の地下通路でモノモノマシーンを探す。
4:3の後、風都タワーに向かい誰かいれば闘争を楽しむ。
5:風都タワーでの用事が終わったら、西か東に向かう。
6:改めて人間どもは『敵』として殺す。
7:屈辱と侮辱をした痣の男(ギニュー)は絶対に絶対に絶対に絶対に殺す。
8:宿儺とは次に出会ったら、力が戻った・戻ってないどちらにせよ殺しあう。
9:疲れが出た場合は癪だが、自制し、撤退を選択する。
10:優勝後は我もこの催しを開いてみるか。そして、その優勝者の肉体を我の新たな器の候補とするのも一興かもしれん。
[備考]
※参戦時期は、第1部終了時点。
※現在クウガ~電王のカードが使用可能です。
【志々雄真実@るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-】
[身体]:エシディシ@ジョジョの奇妙な冒険
[状態]:疲労(中)、ダメージ(中)、左肩負傷、再生中、諸々のストレス(ある程度解消)
[装備]:エンジンブレード+ヒートメモリ@仮面ライダーW
[道具]:基本支給品、炎刀「銃」@刀語、アルフォンスの鎧@鋼の錬金術師
[思考・状況]基本方針:弱肉強食の摂理に従い、参加者も主催者も皆殺し
1:DIOの提案に…
2:首輪を外せそうな奴は生かしておく
3:戦った連中(承太郎、魔王)を積極的に探す気は無い。生きてりゃその内会えんだろ
4:とりあえず地下通路の瓦礫をどけて強者を待ち伏せる
5:未知の技術や異能に強い興味
6:日中、緊急時の移動には鎧を着る。窮屈だがな
7:一人殺したってことは、"ものものましーん"が使えるんだよな?
8:だが、自分の首輪を外すためには、残しておくための首輪の予備も必要になるか?
[備考]
※参戦時期は地獄で方治と再会した後。
[身体]:エシディシ@ジョジョの奇妙な冒険
[状態]:疲労(中)、ダメージ(中)、左肩負傷、再生中、諸々のストレス(ある程度解消)
[装備]:エンジンブレード+ヒートメモリ@仮面ライダーW
[道具]:基本支給品、炎刀「銃」@刀語、アルフォンスの鎧@鋼の錬金術師
[思考・状況]基本方針:弱肉強食の摂理に従い、参加者も主催者も皆殺し
1:DIOの提案に…
2:首輪を外せそうな奴は生かしておく
3:戦った連中(承太郎、魔王)を積極的に探す気は無い。生きてりゃその内会えんだろ
4:とりあえず地下通路の瓦礫をどけて強者を待ち伏せる
5:未知の技術や異能に強い興味
6:日中、緊急時の移動には鎧を着る。窮屈だがな
7:一人殺したってことは、"ものものましーん"が使えるんだよな?
8:だが、自分の首輪を外すためには、残しておくための首輪の予備も必要になるか?
[備考]
※参戦時期は地獄で方治と再会した後。
『施設紹介』
【サウザンド・サニー号@ONE PIECE】
麦わらの一味の二代目海賊船。名付け親はガレーラカンパニー社長ののアイスバーグ。
絶対的な強度を持つと言われる宝樹アダムで作られており、船体はかなり頑丈。
G-2の南西、砂浜付近に設置。
舵輪が外されており操縦は不可能。
代わりに首輪の投入機が組み込まれており、投入した数に応じてソルジャードッグシステムの各ドッグが解放される。
【サウザンド・サニー号@ONE PIECE】
麦わらの一味の二代目海賊船。名付け親はガレーラカンパニー社長ののアイスバーグ。
絶対的な強度を持つと言われる宝樹アダムで作られており、船体はかなり頑丈。
G-2の南西、砂浜付近に設置。
舵輪が外されており操縦は不可能。
代わりに首輪の投入機が組み込まれており、投入した数に応じてソルジャードッグシステムの各ドッグが解放される。
134:悔いなき選択 -傷痕- | 投下順に読む | 136:第三回放送 |
時系列順に読む | ||
124:すべてがそこにありますように(前編) | DIO | Jの奇妙な冒険/懐玉 |
ヴァニラ・アイス | GAME OVER | |
128:もしも、JUDOがチェンジ・ロワイアルの全ての黒幕だったら | 大首領JUDO | Jの奇妙な冒険/懐玉 |
118:待ち伏せという決断 | 志々雄真実 |