「なぁ、小力3号」
「ピカ?ピカピ……(えっ?何か勝手に名前付けられてるよ俺……)」
「ピカ?ピカピ……(えっ?何か勝手に名前付けられてるよ俺……)」
ぼうっと天井を眺めながら、燃堂は不意に善逸へ話しかける。
ちなみに2号は彼が飼っているハムスターだ。
ちなみに2号は彼が飼っているハムスターだ。
戦兎達が移動してそう間もなく、ナナは「使える物がないか探してきます」と言い残し移動した為、現在一階のロビーには一人と一匹が残されていた。
善逸からすればこの状況は少々気まずい。
人語を話せないせいでロクに意思疎通が出来ないのもあるが、燃堂とどう接すれば良いのかが分からない。
体は可愛い女の子だが中身は男。しかも善逸ですら呆れて物も言えないくらいのバカなのだ。
正直伊之助の方が遥かにマシなのではと思えるくらいに。
善逸からすればこの状況は少々気まずい。
人語を話せないせいでロクに意思疎通が出来ないのもあるが、燃堂とどう接すれば良いのかが分からない。
体は可愛い女の子だが中身は男。しかも善逸ですら呆れて物も言えないくらいのバカなのだ。
正直伊之助の方が遥かにマシなのではと思えるくらいに。
善逸の内心など知らずに、燃堂は視線を宙に向けたまま続ける。
「鳥束の奴は、ほんとに死んじまったんか?」
言葉に詰まる。
鳥束が死んだのは誤魔化しようの無い事実だ。
放送でも名前を発表されたし、何より善逸自身がハッキリと見た。
机の脚が口の中を貫通し、息絶える瞬間を確かに見たのだ。
故に暫しの躊躇を見せた後、首を縦に振り肯定の意を示す。
鳥束が死んだのは誤魔化しようの無い事実だ。
放送でも名前を発表されたし、何より善逸自身がハッキリと見た。
机の脚が口の中を貫通し、息絶える瞬間を確かに見たのだ。
故に暫しの躊躇を見せた後、首を縦に振り肯定の意を示す。
「そうかぁ……」
一言だけ呟き、それっきり燃堂は黙り込んだ。
今更言うまでも無いが、彼はとんでもないバカだ。
彼の肉体に入った空条承太郎に支給されたプロフィールに、わざわざバカと記すくらいのバカである。
そんな彼でも、この6時間の間に見て来た光景から、自分が異常な場に連れて来られたと何となくではあるが理解していた。
喋るカエルが殺され、戦兎が傷だらけになり、PK学園を出る時のナナや杉元の様子は鬼気迫るものがあった。
だからそう、鳥束が死んだと放送で言ったのも本当なのだろう。
彼の肉体に入った空条承太郎に支給されたプロフィールに、わざわざバカと記すくらいのバカである。
そんな彼でも、この6時間の間に見て来た光景から、自分が異常な場に連れて来られたと何となくではあるが理解していた。
喋るカエルが殺され、戦兎が傷だらけになり、PK学園を出る時のナナや杉元の様子は鬼気迫るものがあった。
だからそう、鳥束が死んだと放送で言ったのも本当なのだろう。
燃堂と鳥束は知り合いではあるが、そこまで親しい仲という訳でもない。
クラスが違うし、偶に斉木と話しているのを見かけるくらいの関係。
けれど死んだという事は、もう斉木と鳥束が一緒に居るのを見る事は二度と無い。
クラスが違うし、偶に斉木と話しているのを見かけるくらいの関係。
けれど死んだという事は、もう斉木と鳥束が一緒に居るのを見る事は二度と無い。
燃堂にとって死とは身近なものではない。
彼の周りには普通じゃない人間が複数いるが、彼自身は殺伐とした世界とは無縁の人間。
実の父親は彼が生まれる前に死んでおり、悲しいとかそういう感情も湧かない。
彼の周りには普通じゃない人間が複数いるが、彼自身は殺伐とした世界とは無縁の人間。
実の父親は彼が生まれる前に死んでおり、悲しいとかそういう感情も湧かない。
燃堂なりに考えてみる。
もし死んだのが鳥束よりももっと身近な人間だったら、自分は何を思っただろう。
もし死んだのが鳥束よりももっと身近な人間だったら、自分は何を思っただろう。
チビと呼んでいる少年だったら?
アイツと二度と馬鹿騒ぎできないのは寂しい。それにあのチビは、喧嘩はからっきしのビビリの癖に友だち想いの良い奴だ。
真面目そうな外見の癖して、実は元不良の少年だったら?
アイツも何時の間にか自分達とよくつるむ仲になったんだし、いなくなるのは寂しい。
クラスのリーダーポジで、人一倍暑苦しい少年だったら?
隙あらば勝負を挑んでくる、そんな日常が無くなるのは寂しい。
学園一の美少女であるあの人は?
駄目だ。彼女がいなくなったらもう二度と「おっふ」出来ない。耐えられない。
事ある毎に偉そうにしている、金持ちの少年は?
一度アイツが転校すると聞いた時に泣き出したのだ。死んで欲しいなんて思うはずが無い。
アイツと二度と馬鹿騒ぎできないのは寂しい。それにあのチビは、喧嘩はからっきしのビビリの癖に友だち想いの良い奴だ。
真面目そうな外見の癖して、実は元不良の少年だったら?
アイツも何時の間にか自分達とよくつるむ仲になったんだし、いなくなるのは寂しい。
クラスのリーダーポジで、人一倍暑苦しい少年だったら?
隙あらば勝負を挑んでくる、そんな日常が無くなるのは寂しい。
学園一の美少女であるあの人は?
駄目だ。彼女がいなくなったらもう二度と「おっふ」出来ない。耐えられない。
事ある毎に偉そうにしている、金持ちの少年は?
一度アイツが転校すると聞いた時に泣き出したのだ。死んで欲しいなんて思うはずが無い。
では彼なら、相棒と呼んでいる少年がもし死んでしまったら?
「……」
寂しい。やっぱり寂しいのだ。
だって彼らは皆、燃堂の日常に存在するのが当たり前となっている人間なのだから。
学校の行事とか、休みの日に遊びに行ったりで、これから先も共に馬鹿をやれる連中が欠けるのは、無性に悲しい。
鳥束とはそこまで親しくは無い。だけど、そんな彼でももういないのだと思うと、寂しい気持ちは抑えられない。
自分でさえこれなら、鳥束と親しかった斉木はどう感じるのだろう。
そう思うと、訳も分からず心が重くなった。
だって彼らは皆、燃堂の日常に存在するのが当たり前となっている人間なのだから。
学校の行事とか、休みの日に遊びに行ったりで、これから先も共に馬鹿をやれる連中が欠けるのは、無性に悲しい。
鳥束とはそこまで親しくは無い。だけど、そんな彼でももういないのだと思うと、寂しい気持ちは抑えられない。
自分でさえこれなら、鳥束と親しかった斉木はどう感じるのだろう。
そう思うと、訳も分からず心が重くなった。
「ピカ……」
黙りこくった燃堂に善逸は何も言ってやれなかった。
彼とてそこまで鳥束と親しかった訳ではないし、名前だってさっきの放送で初めて知ったくらいだ。
けれど、死んで良いような人間ではなかったと思う。
ロクでもない事を考えていそうなスケベな男だったが、悪い奴では無かった。
しかし死んだ。善逸の目の前で、呆気なく。
彼とてそこまで鳥束と親しかった訳ではないし、名前だってさっきの放送で初めて知ったくらいだ。
けれど、死んで良いような人間ではなかったと思う。
ロクでもない事を考えていそうなスケベな男だったが、悪い奴では無かった。
しかし死んだ。善逸の目の前で、呆気なく。
(俺って、いっつもこうだよなぁ…)
判断が、行動が遅い。
そのせいで気付いた時には手遅れとなっている。
鳥束が殺されるのを防げなかった。
煉獄が参加しているのに気付けず、知った時にはまたもや命を落としていた。
殺し合いの前からそうだ。
兄弟子が取り返しのつかない過ちを犯すのを止められず、師は責任を取り自ら腹を切った。
自分がやれたのは、兄弟子の頸を斬り落とす事だけだった。
悔やんだ所で過去は変えられない、分かっていても憂鬱な気持ちになる。
そのせいで気付いた時には手遅れとなっている。
鳥束が殺されるのを防げなかった。
煉獄が参加しているのに気付けず、知った時にはまたもや命を落としていた。
殺し合いの前からそうだ。
兄弟子が取り返しのつかない過ちを犯すのを止められず、師は責任を取り自ら腹を切った。
自分がやれたのは、兄弟子の頸を斬り落とす事だけだった。
悔やんだ所で過去は変えられない、分かっていても憂鬱な気持ちになる。
普段の彼らには似つかわしくない、重苦しい空気が漂う。
それでも何かを口にする事は無かった。
それでも何かを口にする事は無かった。
○
「うっし、終わったぞ」
一通りの処置が終わると、立ち上がり軽く首を回して筋肉を解す。
杉元の目の前には衣服を開けた戦兎の姿があった、
体のそこかしこにある包帯やらガーゼは、杉元が手当てをした証だ。
軍人である杉元にとって傷の処置など慣れたもの。
時には衛生兵の手を借りられず、自分一人でどうにかしなければならない状況など腐る程経験してきた。
杉元の目の前には衣服を開けた戦兎の姿があった、
体のそこかしこにある包帯やらガーゼは、杉元が手当てをした証だ。
軍人である杉元にとって傷の処置など慣れたもの。
時には衛生兵の手を借りられず、自分一人でどうにかしなければならない状況など腐る程経験してきた。
「おう、サンキュ」
礼を言って服を着直す。
本当に今更なのだが、佐藤太郎の身体で無茶をし過ぎたのが申し訳なく思った。
ふと、処置をしている最中に気になった事を杉元が口にする。
本当に今更なのだが、佐藤太郎の身体で無茶をし過ぎたのが申し訳なく思った。
ふと、処置をしている最中に気になった事を杉元が口にする。
「なぁ、俺がやる前から巻かれてた包帯、ありゃお前が自分でやったのか?」
「…いや、これは甜花がやってくれたものだよ」
「…いや、これは甜花がやってくれたものだよ」
どことなく沈んだ面持ちとなる戦兎に、自分の失言を悟り帽子を深く被り直そうとする。
と、妹紅の体では帽子を被っていないのを思い出した。
入浴時にも肌身離さず被っているのが無いのは、少々落ち着かない。
手持無沙汰を誤魔化すように毛先を弄りながら、言葉を返す。
と、妹紅の体では帽子を被っていないのを思い出した。
入浴時にも肌身離さず被っているのが無いのは、少々落ち着かない。
手持無沙汰を誤魔化すように毛先を弄りながら、言葉を返す。
「DIOにおかしくされちまった娘か」
「ああ。…守るって約束したのにな」
「ああ。…守るって約束したのにな」
現実には守るどころかDIOに洗脳されるのを許す始末。
こんな様では正義のヒーロー失格だ。
だが自嘲はしても、投げ出すつもりはない。
恐らくは、DIOに甜花を今すぐ殺す気は無いだろう。
洗脳された今の甜花はDIOの忠実な僕。どんな命令でも聞く都合の良い存在をアッサリ切り捨てるような真似をするとは思えない。
だから甜花を救う機会はまだ残っている。
こんな様では正義のヒーロー失格だ。
だが自嘲はしても、投げ出すつもりはない。
恐らくは、DIOに甜花を今すぐ殺す気は無いだろう。
洗脳された今の甜花はDIOの忠実な僕。どんな命令でも聞く都合の良い存在をアッサリ切り捨てるような真似をするとは思えない。
だから甜花を救う機会はまだ残っている。
(それに、洗脳を解く方法もある)
甜花が急にDIOの言い成りになったのは、間違いなくDIOに嗅がされた小瓶が原因。
具体的にどういった効果の支給品かは不明だが、洗脳を解除する術が今の所一つだけ存在する。
ビルドの最終形態、ジーニアスフォームの能力ならば可能だと戦兎は考える。
ジーニアスフォームに必要不可欠なフルボトル、ジーニアスボトルには浄化作用があり、キルバスの毒を解毒した事もあった。
戦兎が現在変身するジーニアスフォームはディケイドライバーの力で変身するのだが、DIOとの戦闘ではジーニアスの固有能力を変わらずに使用できた。
故に変身手段は違えど、浄化能力も健在であると見る。
具体的にどういった効果の支給品かは不明だが、洗脳を解除する術が今の所一つだけ存在する。
ビルドの最終形態、ジーニアスフォームの能力ならば可能だと戦兎は考える。
ジーニアスフォームに必要不可欠なフルボトル、ジーニアスボトルには浄化作用があり、キルバスの毒を解毒した事もあった。
戦兎が現在変身するジーニアスフォームはディケイドライバーの力で変身するのだが、DIOとの戦闘ではジーニアスの固有能力を変わらずに使用できた。
故に変身手段は違えど、浄化能力も健在であると見る。
方法があるなら、後は行動に移すだけ。
甜花を助け出して、DIOを倒す。
口にするのは簡単だが、DIOは強敵だ。苦戦は免れない。
だからといって甜花を見捨てる気は微塵も無い。
DIOの事だ、自分に代わり参加者を殺させるくらい平気でやるだろう。
もし甜花が正気に戻っても、洗脳されてる間に人を殺してしまったと知れば、彼女の心には永遠に消えない傷が刻まれてしまう。
嘗て、ハザードフォームを制御出来ずに青羽を殺した戦兎のように。
あの時の自分と同じような目に甜花を遭わせるなど断じて御免だ。
甜花を助け出して、DIOを倒す。
口にするのは簡単だが、DIOは強敵だ。苦戦は免れない。
だからといって甜花を見捨てる気は微塵も無い。
DIOの事だ、自分に代わり参加者を殺させるくらい平気でやるだろう。
もし甜花が正気に戻っても、洗脳されてる間に人を殺してしまったと知れば、彼女の心には永遠に消えない傷が刻まれてしまう。
嘗て、ハザードフォームを制御出来ずに青羽を殺した戦兎のように。
あの時の自分と同じような目に甜花を遭わせるなど断じて御免だ。
「まぁあれだ。甜花って娘を助けるんなら、少しでも体力付けとかねえと話にならねえだろ」
「ああ、分かってる」
「ああ、分かってる」
今すぐ飛び出して行ってどうにかなるような問題ではない。
甜花を助けるのにDIOとの戦闘は避けられない以上、体力の回復は必須。
杉元の言葉は全くの正論だ。
甜花を助けるのにDIOとの戦闘は避けられない以上、体力の回復は必須。
杉元の言葉は全くの正論だ。
杉元がデイパックから弁当を取り出したのに習い、戦兎も食事にする。
傷の処置が終わったなら、後は食べて不足したエネルギーを取り込むに限る。
何の変哲も無いコンビニ弁当の蓋を開け、箸を付けた。
傷の処置が終わったなら、後は食べて不足したエネルギーを取り込むに限る。
何の変哲も無いコンビニ弁当の蓋を開け、箸を付けた。
「凄ぇなこの弁当。こんなの気軽に食える機会早々無ぇぞ」
「俺らの時代じゃどこでも売ってるけどな。普通のコンビニ弁当だし」
「凄すぎかよ未来」
「俺らの時代じゃどこでも売ってるけどな。普通のコンビニ弁当だし」
「凄すぎかよ未来」
杉元が食べるのは生姜焼き弁当だ。
少し冷めてはいるが豚肉は噛み応えがあって、濃いめの味付けは食欲を刺激する。
付け合わせの柴漬けも程良いしょっぱさだ、米が大盛で無いのが悔やまれた。
きんぴらごぼうや卵焼きも良い。ボンドルドに支給された、という点を除けば満足のいく食事となっただろう。
少し冷めてはいるが豚肉は噛み応えがあって、濃いめの味付けは食欲を刺激する。
付け合わせの柴漬けも程良いしょっぱさだ、米が大盛で無いのが悔やまれた。
きんぴらごぼうや卵焼きも良い。ボンドルドに支給された、という点を除けば満足のいく食事となっただろう。
「ヒンナヒンナ」
自然と口に出る、食事への感謝を込めたアイヌの言葉。
弁当を用意したボンドルドは叩き潰す相手であるが、弁当自体に罪は無い。
自身の糧となった事への感謝はすべきである。
弁当を用意したボンドルドは叩き潰す相手であるが、弁当自体に罪は無い。
自身の糧となった事への感謝はすべきである。
(そんな顔もするんだな…)
弁当に舌鼓を打つ杉元を、少し意外そうに戦兎は見やる。
DIOと戦った時の鬼神のような姿からは想像も出来ない、肉体の外見に相応しいあどけなさがあった。
DIOと戦った時の鬼神のような姿からは想像も出来ない、肉体の外見に相応しいあどけなさがあった。
食事を堪能している間も、杉元は今後の動きをどうするか頭を働かせる。
戦兎達と縁を作れたのは僥倖だ。
自分と同じく殺し合いに乗る気は無く、しかも首輪を外せるかもしれない技能がある。
このまま行動を共にして損は無い。
戦兎達と縁を作れたのは僥倖だ。
自分と同じく殺し合いに乗る気は無く、しかも首輪を外せるかもしれない技能がある。
このまま行動を共にして損は無い。
一方で悩みの種は尽きない。
DIOと奴に従う猿だけでなく、戦兎の話に出て来たエボルトとか言う化け物や、天使のような見た目の少年、更には鬼舞辻無惨なる者にも警戒が必要となる。
また天使のような見た目と言えば、姉畑にも引き続き注意しなくては。
どうせあの男の事だ、善逸の尻を今でも狙っているに違いない。
こんな時くらい自重して欲しいものではあるが、それが出来ない人間だから囚人になったのだろう。
尤もどんな相手だろうと、立ち塞がるなら叩き潰すだけだ。
いずれ来る戦いに向けて今は体を休め、牙を研ぐ。
DIOと奴に従う猿だけでなく、戦兎の話に出て来たエボルトとか言う化け物や、天使のような見た目の少年、更には鬼舞辻無惨なる者にも警戒が必要となる。
また天使のような見た目と言えば、姉畑にも引き続き注意しなくては。
どうせあの男の事だ、善逸の尻を今でも狙っているに違いない。
こんな時くらい自重して欲しいものではあるが、それが出来ない人間だから囚人になったのだろう。
尤もどんな相手だろうと、立ち塞がるなら叩き潰すだけだ。
いずれ来る戦いに向けて今は体を休め、牙を研ぐ。
また放送で知らされた精神と肉体の組み合わせが記された名簿、あれもどうにか手に入れたい。
肉体側の名も載っている名簿を見れば、アシリパ達の体が巻き込まれているかどうかが一発で分かる。
名簿を手に入れられたのは参加者を殺した者だけであり、仮に今すぐ誰かを殺しても、手に入るのは次の放送後だ。
だったら既に手に入れている奴の名簿を見る方が手っ取り早い。
もし名簿を持っている人間が殺し合いに乗っていないのなら問題ない、見せてくれと素直に頼めば済む話だ。
反対に乗っている人間ならば、殺して奪い取る。
名簿を手に入れられて危険な参加者を減らせるのだから一石二鳥だ。
肉体側の名も載っている名簿を見れば、アシリパ達の体が巻き込まれているかどうかが一発で分かる。
名簿を手に入れられたのは参加者を殺した者だけであり、仮に今すぐ誰かを殺しても、手に入るのは次の放送後だ。
だったら既に手に入れている奴の名簿を見る方が手っ取り早い。
もし名簿を持っている人間が殺し合いに乗っていないのなら問題ない、見せてくれと素直に頼めば済む話だ。
反対に乗っている人間ならば、殺して奪い取る。
名簿を手に入れられて危険な参加者を減らせるのだから一石二鳥だ。
暫く休んだら、どう動くかをまた話し合うとしよう。
考えを纏め、肉を咀嚼しながら部屋を見回す。
杉元からしたら未知の光景が広がっている病院も、戦兎やナナからしたら珍しいものでもない。
彼らの時代では当たり前の設備や内装と言うのだから、驚くしかない。
100年以上も未来の病院なのだから、当然医療技術も大きく進化しているのだろう。
考えを纏め、肉を咀嚼しながら部屋を見回す。
杉元からしたら未知の光景が広がっている病院も、戦兎やナナからしたら珍しいものでもない。
彼らの時代では当たり前の設備や内装と言うのだから、驚くしかない。
100年以上も未来の病院なのだから、当然医療技術も大きく進化しているのだろう。
(……)
もしも、もしもの話だが。
未来の病院へ自由に行き来できるなら、若しくは未来の医療技術を自分のいた時代に持って帰るのなら、
金塊を手に入れずとも故郷に残した“彼女”の目を治せるのかもしれない。
逝ってしまった友があの世でも安心できる、それが可能ではないかと思わずにはいられなかった。
未来の病院へ自由に行き来できるなら、若しくは未来の医療技術を自分のいた時代に持って帰るのなら、
金塊を手に入れずとも故郷に残した“彼女”の目を治せるのかもしれない。
逝ってしまった友があの世でも安心できる、それが可能ではないかと思わずにはいられなかった。
○
「こんなもので良いな」
必要な物をデイパックに仕舞い終え、一息つく。
燃堂たちの元を離れたナナは、PK学園ではできなかった物資の調達を行っていた。
包帯や消毒薬、各種医薬品など治療に必要な物。
メスや剪刃など、用途多数の刃物類。
その他、使い道のありそうな物は手に入れられた。
車が入っていた事から分かるように、デイパックにはどんな物でも入る上に重さは変わらない。
この点は非常に便利と言える。
包帯や消毒薬、各種医薬品など治療に必要な物。
メスや剪刃など、用途多数の刃物類。
その他、使い道のありそうな物は手に入れられた。
車が入っていた事から分かるように、デイパックにはどんな物でも入る上に重さは変わらない。
この点は非常に便利と言える。
近くの椅子に腰を下ろし、水を取り出して口に付ける。
口の中を潤すと、ロビーでの情報交換を思い返した。
口の中を潤すと、ロビーでの情報交換を思い返した。
病院にいる自分以外の4人の男。燃堂以外は有能な人材だろう。
脱出か優勝、どちらを選ぶにしてもDIOのような参加者を相手にするのは、斉木の超能力も使えないナナの手には余る。
故に戦力となる参加者と協力を取り付けられたのは、悪くない傾向だ。
仮面ライダーに変身し、首輪解除の有力候補である戦兎は言わずもがな。
善逸は意思疎通に少々苦労するものの、殺し合いに乗っていないだろう人物と分かればそれで良い。
そして杉元佐一。炎使いの少女の体となった、過去の時代の元軍人。
炎を操る能力者と言えばクラスメイトの飯島モグオがいるが、ガキ大将を気取るだけのモグオと、本物の戦場を生き抜いて来た杉元、どちらが強いかは言うまでもない。
DIOとも正面切って戦えるだけの力は今後も有効活用させて貰う。
脱出か優勝、どちらを選ぶにしてもDIOのような参加者を相手にするのは、斉木の超能力も使えないナナの手には余る。
故に戦力となる参加者と協力を取り付けられたのは、悪くない傾向だ。
仮面ライダーに変身し、首輪解除の有力候補である戦兎は言わずもがな。
善逸は意思疎通に少々苦労するものの、殺し合いに乗っていないだろう人物と分かればそれで良い。
そして杉元佐一。炎使いの少女の体となった、過去の時代の元軍人。
炎を操る能力者と言えばクラスメイトの飯島モグオがいるが、ガキ大将を気取るだけのモグオと、本物の戦場を生き抜いて来た杉元、どちらが強いかは言うまでもない。
DIOとも正面切って戦えるだけの力は今後も有効活用させて貰う。
病院にいる者以外で一番気になるのは、やはり小野寺キョウヤの存在だ。
生きていようが死んでいようがどうでもいい、むしろ死んでいると好都合な存在。
キョウヤの肉体を手に入れ、斉木空助は何がしたいのだろうか。
生きていようが死んでいようがどうでもいい、むしろ死んでいると好都合な存在。
キョウヤの肉体を手に入れ、斉木空助は何がしたいのだろうか。
(キョウヤの持つ不老不死が狙いか?)
可能性は、ある。
老いる事も死ぬ事も無い、完璧な肉体。
それを手に入れるべくキョウヤの体を奪ったというのならば、動機としては納得がいく。
ただ、それと戦兎が言ったわざわざ参加者に自分の存在をアピールするのがどう繋がるかが不明。
老いる事も死ぬ事も無い、完璧な肉体。
それを手に入れるべくキョウヤの体を奪ったというのならば、動機としては納得がいく。
ただ、それと戦兎が言ったわざわざ参加者に自分の存在をアピールするのがどう繋がるかが不明。
空助は何をやりたかったのか、答えが出ずに頭の中で疑問がグルグルと渦巻き、やがてある可能性に辿り着いた。
「前提が……間違っている?」
これまで自分は、キョウヤが空助により一方的に肉体を奪われたと思っていた。
形こそ多少違えど、キョウヤも参加者と同じボンドルドの被害者。
そう思っていたが実際は違うとしたら?
形こそ多少違えど、キョウヤも参加者と同じボンドルドの被害者。
そう思っていたが実際は違うとしたら?
キョウヤは一方的に体を奪われたのではなく、同意の上で体を差し出したとは考えられないだろうか。
ボンドルドや空助と何らかの利害が一致し、その見返りとして空助に体を渡した。
或いは他の理由があるかもしれないが、とにかくキョウヤの体が空助のモノになったのは、キョウヤ自身も承知の上での事。
ボンドルドや空助と何らかの利害が一致し、その見返りとして空助に体を渡した。
或いは他の理由があるかもしれないが、とにかくキョウヤの体が空助のモノになったのは、キョウヤ自身も承知の上での事。
つまり小野寺キョウヤはボンドルドの被害者などではなく、ボンドルドの協力者である。
この考えが正しければ、ナナにとってはマズい事態となる。
キョウヤが殺し合いを運営する側にいるのなら、参加者の詳細なプロフィールを獲得しているはず。
という事は、ナナの素性もバレてしまっている可能性が非常に高い。
過去や未来に別世界をも自由に行き来可能な力を持つ連中だ、ナナの素性を暴くくらいは容易いだろう。
キョウヤが殺し合いを運営する側にいるのなら、参加者の詳細なプロフィールを獲得しているはず。
という事は、ナナの素性もバレてしまっている可能性が非常に高い。
過去や未来に別世界をも自由に行き来可能な力を持つ連中だ、ナナの素性を暴くくらいは容易いだろう。
もしキョウヤがナナの正体、能力者抹殺の為に送り込まれたスパイの無能力者を知っているのなら、
ただ単に殺し合いから脱出すれば良いという話ではなくなる。
当たり前だが、潜入任務で潜入先の人物に素性がバレるなどあってはならない失態だ。
無事に元居た場所へ帰れても、キョウヤに秘密を握られている以上任務達成はほぼ不可能。
クラスメイト全員の前で決定的な証拠と共に正体と、中島ナナオ・渋沢ヨウヘイ殺しを曝露されれば、自分に逃げ場は無い。
これを防ぐには、キョウヤを殺しておく必要がある。
体が空助と変えられているなら、不死身ではないだろう。しかしどんな体になっているのかは不明。
もしかすると、斉木のような強大な能力者になっていないとも限らない。
ただ単に殺し合いから脱出すれば良いという話ではなくなる。
当たり前だが、潜入任務で潜入先の人物に素性がバレるなどあってはならない失態だ。
無事に元居た場所へ帰れても、キョウヤに秘密を握られている以上任務達成はほぼ不可能。
クラスメイト全員の前で決定的な証拠と共に正体と、中島ナナオ・渋沢ヨウヘイ殺しを曝露されれば、自分に逃げ場は無い。
これを防ぐには、キョウヤを殺しておく必要がある。
体が空助と変えられているなら、不死身ではないだろう。しかしどんな体になっているのかは不明。
もしかすると、斉木のような強大な能力者になっていないとも限らない。
キョウヤが主催者の一員だと明確になった訳ではないが、可能性は無視できない。
元の世界の学校にいた時からそうだが、あの男は本当に自分の邪魔ばかりすると、頭が痛くなった。
元の世界の学校にいた時からそうだが、あの男は本当に自分の邪魔ばかりすると、頭が痛くなった。
「全く……考える事が多過ぎる…」
最初に燃堂と遭遇してしまった時から始まり、6時間が経過しても悩みの種は尽きない。
放送で画面に映ったキョウヤの、アンテナを装着し胡散臭い笑みを浮かべた姿を思い出すと只々ため息が――
放送で画面に映ったキョウヤの、アンテナを装着し胡散臭い笑みを浮かべた姿を思い出すと只々ため息が――
「――――っ!」
ハッとして頭部に手をやる。
触り慣れた本来の頭髪ではない、少年の髪の毛の感触が伝わった。
それだけではない、普通であれば人間の頭部には無い物が存在する。
先がボールのような形状になった、二本のアンテナだ。
触り慣れた本来の頭髪ではない、少年の髪の毛の感触が伝わった。
それだけではない、普通であれば人間の頭部には無い物が存在する。
先がボールのような形状になった、二本のアンテナだ。
燃堂と出会う前、自分の姿を鏡で確認した時からこのアンテナは頭部に刺さっていた。
ファッションと言うには奇抜過ぎる、奇妙としか言いようのない物体。
プロフィールの顔写真でもアンテナが刺さっていたので、前々から斉木が身に着けているものらしい。
何故こんなものを刺しているのか疑問に思ったが、プロフィールを読んで理解した。
アンテナの正体、片方は超能力の制御装置、もう片方は抜くと斉木が超能力者であると全世界に曝露される仕掛けがあるとのこと。
ナナでは斉木の超能力を使えないし、斉木の素性がバレた所でどうでもいいが、もし抜いてみて想定外の事態が起こったらそれはそれで困る。
触らぬ神に祟りなしと、アンテナには不用意に触れないようにしてきた。
ファッションと言うには奇抜過ぎる、奇妙としか言いようのない物体。
プロフィールの顔写真でもアンテナが刺さっていたので、前々から斉木が身に着けているものらしい。
何故こんなものを刺しているのか疑問に思ったが、プロフィールを読んで理解した。
アンテナの正体、片方は超能力の制御装置、もう片方は抜くと斉木が超能力者であると全世界に曝露される仕掛けがあるとのこと。
ナナでは斉木の超能力を使えないし、斉木の素性がバレた所でどうでもいいが、もし抜いてみて想定外の事態が起こったらそれはそれで困る。
触らぬ神に祟りなしと、アンテナには不用意に触れないようにしてきた。
が、冷静にこれまでの事を振り返ってみれば何ともおかしな話だ。
ナナ本人が気になったように、普通はこんなアンテナが突き刺さっていたら疑問に思い言及するだろう。
どうしてそんな物を付けているのだとか、聞いて来るのが当然の反応である。
ナナだって、斉木のようなアンテナを付けている人間がいたら不審に思い質問する。
ナナ本人が気になったように、普通はこんなアンテナが突き刺さっていたら疑問に思い言及するだろう。
どうしてそんな物を付けているのだとか、聞いて来るのが当然の反応である。
ナナだって、斉木のようなアンテナを付けている人間がいたら不審に思い質問する。
それが実際にはどうだ。
燃堂はバカだから疑問を抱きもしないのは理解できる。
だが戦兎も、甜花も、杉元も、善逸ですらアンテナに関しては何も言って来ない。
変わったファッションとしてあえて触れなかったという可能性があるにしても、訝し気な視線一つ寄越さないのはどういう理由だ?
他人の体になったとはいえ、観察力まで衰えたつもりはない。
戦兎達から、斉木のアンテナに妙なものを見るような目を向けられた覚えは一切無い。
つまり彼らにとって頭部にアンテナ二本を刺した斉木の姿は、言及する必要のない至って普通の姿と認識されたという事か。
だが戦兎も、甜花も、杉元も、善逸ですらアンテナに関しては何も言って来ない。
変わったファッションとしてあえて触れなかったという可能性があるにしても、訝し気な視線一つ寄越さないのはどういう理由だ?
他人の体になったとはいえ、観察力まで衰えたつもりはない。
戦兎達から、斉木のアンテナに妙なものを見るような目を向けられた覚えは一切無い。
つまり彼らにとって頭部にアンテナ二本を刺した斉木の姿は、言及する必要のない至って普通の姿と認識されたという事か。
「まさか…」
一つの予感に突き動かされ、閉じたばかりのデイパックの口を開く。
中身を乱暴に漁り、手に取ったのは斉木のプロフィールだ。
既に隅々まで目を通した用紙を、もう一度読み進めていく。
すると、最後まで読み切る前にある一点に視線が釘付けとなる。
その項目は斉木が使える能力の一覧と簡易な説明。
内の一つ、「マインドコントロール」だった。
中身を乱暴に漁り、手に取ったのは斉木のプロフィールだ。
既に隅々まで目を通した用紙を、もう一度読み進めていく。
すると、最後まで読み切る前にある一点に視線が釘付けとなる。
その項目は斉木が使える能力の一覧と簡易な説明。
内の一つ、「マインドコントロール」だった。
斉木楠雄が頭部に制御装置を着けているのは、殺し合いよりもずっと前、元の世界にいた時からだ。
成長と同時に超能力も強くなり、次第に制御が難しくなっていった。
そして小学校の時、陰湿ないじめの現場に直面した際に力を抑えられず、教室を破壊しいじめっ子達へ重傷を負わせるという事件まで起こした事がある。
尤も直ぐに治療や隠蔽をした為、斉木の仕業とはバレなかった。
変わりにこの事件のせいで、虐められていたクラスメイトに長年疑われ続けるのだが、それはまた別の話。
成長と同時に超能力も強くなり、次第に制御が難しくなっていった。
そして小学校の時、陰湿ないじめの現場に直面した際に力を抑えられず、教室を破壊しいじめっ子達へ重傷を負わせるという事件まで起こした事がある。
尤も直ぐに治療や隠蔽をした為、斉木の仕業とはバレなかった。
変わりにこの事件のせいで、虐められていたクラスメイトに長年疑われ続けるのだが、それはまた別の話。
その後、実の兄である空助が開発した制御装置を頭に刺した為に、基本的には能力の暴走は起こらなくなった。
但し当然この装置、事情を知っている両親と兄以外には異様な物に映ってしまう。
そこで斉木はマインドコントロールという大掛かりな能力を使い、自分が住まう世界の常識を改変したのだ。
改変されたものの一つこそが、制御装置をごく普通の物と認識すること。
これにより斉木の制御装置は事情を知らない者からは、ただのヘアピンとしか見られていない。
松崎教諭による校門前での厳しいチェックも、マインドコントロールの影響で何時も無事に突破していた。
但し当然この装置、事情を知っている両親と兄以外には異様な物に映ってしまう。
そこで斉木はマインドコントロールという大掛かりな能力を使い、自分が住まう世界の常識を改変したのだ。
改変されたものの一つこそが、制御装置をごく普通の物と認識すること。
これにより斉木の制御装置は事情を知らない者からは、ただのヘアピンとしか見られていない。
松崎教諭による校門前での厳しいチェックも、マインドコントロールの影響で何時も無事に突破していた。
しかしマインドコントロールの影響下にあるのは、あくまで斉木のいた世界の住人だけのはず。
それが何故、別の世界出身の参加者まで影響を受けているのか。
それが何故、別の世界出身の参加者まで影響を受けているのか。
(やはり斉木もボンドルド達の仲間だから…?)
単純に考えれば、主催者側にいる斉木がマインドコントロールを使って参加者の認識を弄った。
斉木の体となっているナナ以外は、能力の影響下にあるという事になる。
ただその場合、何故自分の体を参加者に与えたのかが疑問だ。
それに自分の体でなくとも超能力が使えるのか?という謎も新たに生まれる。
もしかしたら先に自分の体でマインドコントロールを使った後、ナナと体を入れ替えたのかもしれないが、
結局どうして自分の体を手放したのかに説明が付かない。
斉木の体となっているナナ以外は、能力の影響下にあるという事になる。
ただその場合、何故自分の体を参加者に与えたのかが疑問だ。
それに自分の体でなくとも超能力が使えるのか?という謎も新たに生まれる。
もしかしたら先に自分の体でマインドコントロールを使った後、ナナと体を入れ替えたのかもしれないが、
結局どうして自分の体を手放したのかに説明が付かない。
となると別の仮説。
マインドコントロールを使ったのは斉木楠雄本人ではなく、その体に精神を閉じ込められた人物。
マインドコントロールを使ったのは斉木楠雄本人ではなく、その体に精神を閉じ込められた人物。
「私が、やった…?」
意図してではなく、無意識にマインドコントロールを発動した。
そんな馬鹿なと思わず呟き、両方の掌を見下ろす。
一応試してはみたが、斉木の超能力は一つも使えなかった。
それがここに来て実は使えていたなど、すぐに理解しろというのは無茶である。
大体ナナ自身は、超能力が使えない事をむしろ当然だろうなと受け止めていた。
理由は一つ。強過ぎるのだ、斉木楠雄という少年は。
そんな馬鹿なと思わず呟き、両方の掌を見下ろす。
一応試してはみたが、斉木の超能力は一つも使えなかった。
それがここに来て実は使えていたなど、すぐに理解しろというのは無茶である。
大体ナナ自身は、超能力が使えない事をむしろ当然だろうなと受け止めていた。
理由は一つ。強過ぎるのだ、斉木楠雄という少年は。
もしも自分が斉木の持つ力を全て使えるとしたら?
参加者を皆殺しにして優勝する事も、首輪を解除し主催者を殲滅する事も容易い。
殺し合いを完全に破綻させるだけの力が、斉木楠雄にはある。
無論、出来レースも殺し合いの崩壊もボンドルドが望む筈は無く、他人の精神では超能力が使えないと見越して斉木の体を与えたのだろう。
参加者を皆殺しにして優勝する事も、首輪を解除し主催者を殲滅する事も容易い。
殺し合いを完全に破綻させるだけの力が、斉木楠雄にはある。
無論、出来レースも殺し合いの崩壊もボンドルドが望む筈は無く、他人の精神では超能力が使えないと見越して斉木の体を与えたのだろう。
しかし今、ナナでも超能力が使えるという可能性が生まれた。
あくまで可能性の段階であっても、軽く見る事は出来ない。
あくまで可能性の段階であっても、軽く見る事は出来ない。
「これも、お前達の望む事なのか?」
ボンドルド、斉木空助、そして小野寺キョウヤ。
殺し合いを始めた連中への問い掛けに、答えは返って来ない。
殺し合いを始めた連中への問い掛けに、答えは返って来ない。
だがナナはその沈黙こそが肯定の証ではないかと、根拠も無いのにそう感じた。
【D-2と3の境界 聖都大学附属病院前/朝】
【柊ナナ@無能なナナ】
[身体]:斉木楠雄@斉木楠雄のΨ難
[状態]:疲労(小)、精神的疲労
[装備]:フリーズロッド@ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド
[道具]:基本支給品、サッポロビールの宣伝販売車@ゴールデンカムイ、ランダム支給品0~2(確認済み)、病院内で手に入れた道具多数
[思考・状況]
基本方針:まずは脱出方法を探す。他の脱出方法が見つからなければ優勝狙い
1:病院内にいる者達と行動。正直嫌だが燃堂とも
2:斉木楠雄はやはり超能力者なのか?
3:犬飼ミチルとは可能なら合流しておく。能力にはあまり期待しない
4:首輪の解除方法を探しておきたい。今の所は桐生戦兎に期待
5:能力者がいたならば殺害する。並行世界の人物であろうと関係ない
6:エボルトを警戒。万が一自分の世界に来られては一大事なので殺しておきたい
7:天使のような姿の少年(デビハムくん)も警戒しておく
8:可能であれば主催者が持つ並行世界へ移動する手段もどうにかしたい
9:何故小野寺キョウヤの体が主催者側にある?斉木空助は何がしたい?
[備考]
※原作5話終了直後辺りからの参戦とします。
※斉木楠雄が殺し合いの主催にいる可能性を疑っています。
※超能力者は基本的には使用できません。ですが、何かのきっかけで一部なら使える可能性があるかもしれません。
※参加者が並行世界から集められている可能性を知りました。
※貨物船の精神、又は肉体のどちらかが能力者だと考えています。
※小野寺キョウヤが主催に協力している可能性を疑っています。
※主催側にいる斉木楠雄、又は斉木楠雄の肉体を持つ自分がマインドコントロールを使った可能性を疑っています。
[身体]:斉木楠雄@斉木楠雄のΨ難
[状態]:疲労(小)、精神的疲労
[装備]:フリーズロッド@ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド
[道具]:基本支給品、サッポロビールの宣伝販売車@ゴールデンカムイ、ランダム支給品0~2(確認済み)、病院内で手に入れた道具多数
[思考・状況]
基本方針:まずは脱出方法を探す。他の脱出方法が見つからなければ優勝狙い
1:病院内にいる者達と行動。正直嫌だが燃堂とも
2:斉木楠雄はやはり超能力者なのか?
3:犬飼ミチルとは可能なら合流しておく。能力にはあまり期待しない
4:首輪の解除方法を探しておきたい。今の所は桐生戦兎に期待
5:能力者がいたならば殺害する。並行世界の人物であろうと関係ない
6:エボルトを警戒。万が一自分の世界に来られては一大事なので殺しておきたい
7:天使のような姿の少年(デビハムくん)も警戒しておく
8:可能であれば主催者が持つ並行世界へ移動する手段もどうにかしたい
9:何故小野寺キョウヤの体が主催者側にある?斉木空助は何がしたい?
[備考]
※原作5話終了直後辺りからの参戦とします。
※斉木楠雄が殺し合いの主催にいる可能性を疑っています。
※超能力者は基本的には使用できません。ですが、何かのきっかけで一部なら使える可能性があるかもしれません。
※参加者が並行世界から集められている可能性を知りました。
※貨物船の精神、又は肉体のどちらかが能力者だと考えています。
※小野寺キョウヤが主催に協力している可能性を疑っています。
※主催側にいる斉木楠雄、又は斉木楠雄の肉体を持つ自分がマインドコントロールを使った可能性を疑っています。
【燃堂力@斉木楠雄のΨ難】
[身体]:堀裕子@アイドルマスターシンデレラガールズ
[状態]:疲労(小)、後頭部に腫れ、鳥束の死に喪失感
[装備]:如意棒@ドラゴンボール
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1
[思考・状況]
基本方針:お?
1:お?
[備考]
※殺し合いについてよく分かっていないようです。ただ何となく異常な場であるとは理解したようです。
※柊ナナを斉木楠雄の弟だと思っているようです。
※自分の体を使っている人物は堀裕子だと思っているようです。
※桐生戦兎とビルドに変身した後の姿を、それぞれ別人だと思っているようです。
※斬月に変身した甜花も、同じく別人だと思っているようです。
※斉木空助を斉木楠雄の兄とは別人だと思っているようです。
[身体]:堀裕子@アイドルマスターシンデレラガールズ
[状態]:疲労(小)、後頭部に腫れ、鳥束の死に喪失感
[装備]:如意棒@ドラゴンボール
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1
[思考・状況]
基本方針:お?
1:お?
[備考]
※殺し合いについてよく分かっていないようです。ただ何となく異常な場であるとは理解したようです。
※柊ナナを斉木楠雄の弟だと思っているようです。
※自分の体を使っている人物は堀裕子だと思っているようです。
※桐生戦兎とビルドに変身した後の姿を、それぞれ別人だと思っているようです。
※斬月に変身した甜花も、同じく別人だと思っているようです。
※斉木空助を斉木楠雄の兄とは別人だと思っているようです。
【桐生戦兎@仮面ライダービルド】
[身体]:佐藤太郎@仮面ライダービルド
[状態]:ダメージ(大・処置済み)、全身打撲(処置済み)、疲労(大)、ジーニアスに1時間変身不能
[装備]:ネオディケイドライバー@仮面ライダージオウ
[道具]:基本支給品、ライズホッパー@仮面ライダーゼロワン、ランダム支給品0~1
[思考・状況]
基本方針:殺し合いを打破する。
1:今は体力の回復に努める。
2:甜花を正気に戻し、DIOを倒す。あいつの手を汚させる訳にはいかない。
3:他に殺し合いに乗ってない参加者がいるかもしれない。探してみよう。
4:首輪も外さないとな。となると工具がいるか
5:エボルトの動向には要警戒。誰の体に入ってるんだ?
6:翼の生えた少年(デビハム)は必ず止める。
7:ナナに僅かな疑念。杞憂で済めば良いんだが…
[備考]
※本来の体ではないためビルドドライバーでは変身することができません。
※平成ジェネレーションズFINALの記憶があるため、仮面ライダーエグゼイド・ゴースト・鎧武・フォーゼ・オーズを知っています。
※ライドブッカーには各ライダーの基本フォームのライダーカードとビルドジーニアスフォームのカードが入っています。
※令和ライダーのカードが入っているかは後続の書き手にお任せします。
※参戦時期は少なくとも本編終了後の新世界からです。『仮面ライダークローズ』の出来事は経験しています。
※参加者が並行世界から集められている可能性を知りました。
※ジーニアスフォームに変身後は5分経過で強制的に通常のビルドへ戻ります。また2時間経過しなければ再変身不可能となります。
[身体]:佐藤太郎@仮面ライダービルド
[状態]:ダメージ(大・処置済み)、全身打撲(処置済み)、疲労(大)、ジーニアスに1時間変身不能
[装備]:ネオディケイドライバー@仮面ライダージオウ
[道具]:基本支給品、ライズホッパー@仮面ライダーゼロワン、ランダム支給品0~1
[思考・状況]
基本方針:殺し合いを打破する。
1:今は体力の回復に努める。
2:甜花を正気に戻し、DIOを倒す。あいつの手を汚させる訳にはいかない。
3:他に殺し合いに乗ってない参加者がいるかもしれない。探してみよう。
4:首輪も外さないとな。となると工具がいるか
5:エボルトの動向には要警戒。誰の体に入ってるんだ?
6:翼の生えた少年(デビハム)は必ず止める。
7:ナナに僅かな疑念。杞憂で済めば良いんだが…
[備考]
※本来の体ではないためビルドドライバーでは変身することができません。
※平成ジェネレーションズFINALの記憶があるため、仮面ライダーエグゼイド・ゴースト・鎧武・フォーゼ・オーズを知っています。
※ライドブッカーには各ライダーの基本フォームのライダーカードとビルドジーニアスフォームのカードが入っています。
※令和ライダーのカードが入っているかは後続の書き手にお任せします。
※参戦時期は少なくとも本編終了後の新世界からです。『仮面ライダークローズ』の出来事は経験しています。
※参加者が並行世界から集められている可能性を知りました。
※ジーニアスフォームに変身後は5分経過で強制的に通常のビルドへ戻ります。また2時間経過しなければ再変身不可能となります。
【杉元佐一@ゴールデンカムイ】
[身体]:藤原妹紅@東方project
[状態]:疲労(中)、ダメージ(中)、霊力消費(中)、全身に切り傷(大部分治った)、再生中
[装備]:神経断裂弾装填済みコルト・パイソン6インチ(3/6)@仮面ライダークウガ
[道具]:基本支給品、神経断裂弾×36@仮面ライダークウガ、松平の拳銃@銀魂、予備マガジン、ランダム支給品×0~2(確認済)
[思考・状況]
基本方針:なんにしろ主催者をシメて帰りたい。身体は……持ち主に悪いが最悪諦める。
1:今は休んどく。
2:あのカエル(鳥束)、死んだのか…。
3:俺やアシリパさんの身体ないよな? ないと言ってくれ。
4:なんで先生いるの!? できれば殺したくないが…。
5:不死身だとしても死ぬ前提の動きはしない(なお無茶はする模様)。
6:DIOの仲間の可能性がある空条承太郎、ヴァニラ・アイスに警戒。
7:精神と肉体の組み合わせ名簿が欲しい。
8:何で網走監獄があんだよ…。
9:この入れ物は便利だから持って帰ろっかな。
[備考]
※参戦時期は流氷で尾形が撃たれてから病院へ連れて行く間です。
※二回までは死亡から復活できますが、三回目の死亡で復活は出来ません。
※パゼストバイフェニックス、および再生せず魂のみ維持することは制限で使用不可です。
死亡後長くとも五分で強制的に復活されますが、復活の場所は一エリア程度までは移動可能。
※飛翔は短時間なら可能です
※鳳翼天翔、ウーに類似した攻撃を覚えました
※鳥束とギニュー(名前は知らない)の体が入れ替わったと考えています。
※参加者が並行世界から集められている可能性を知りました。また自分が戦兎達よりも過去の時代から来たと知りました。
[身体]:藤原妹紅@東方project
[状態]:疲労(中)、ダメージ(中)、霊力消費(中)、全身に切り傷(大部分治った)、再生中
[装備]:神経断裂弾装填済みコルト・パイソン6インチ(3/6)@仮面ライダークウガ
[道具]:基本支給品、神経断裂弾×36@仮面ライダークウガ、松平の拳銃@銀魂、予備マガジン、ランダム支給品×0~2(確認済)
[思考・状況]
基本方針:なんにしろ主催者をシメて帰りたい。身体は……持ち主に悪いが最悪諦める。
1:今は休んどく。
2:あのカエル(鳥束)、死んだのか…。
3:俺やアシリパさんの身体ないよな? ないと言ってくれ。
4:なんで先生いるの!? できれば殺したくないが…。
5:不死身だとしても死ぬ前提の動きはしない(なお無茶はする模様)。
6:DIOの仲間の可能性がある空条承太郎、ヴァニラ・アイスに警戒。
7:精神と肉体の組み合わせ名簿が欲しい。
8:何で網走監獄があんだよ…。
9:この入れ物は便利だから持って帰ろっかな。
[備考]
※参戦時期は流氷で尾形が撃たれてから病院へ連れて行く間です。
※二回までは死亡から復活できますが、三回目の死亡で復活は出来ません。
※パゼストバイフェニックス、および再生せず魂のみ維持することは制限で使用不可です。
死亡後長くとも五分で強制的に復活されますが、復活の場所は一エリア程度までは移動可能。
※飛翔は短時間なら可能です
※鳳翼天翔、ウーに類似した攻撃を覚えました
※鳥束とギニュー(名前は知らない)の体が入れ替わったと考えています。
※参加者が並行世界から集められている可能性を知りました。また自分が戦兎達よりも過去の時代から来たと知りました。
【我妻善逸@鬼滅の刃】
[身体]:ピカチュウ@ポケットモンスターシリーズ
[状態]:疲労(小)、精神的疲労(中)
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
基本方針:殺し合いは止めたいけど、この体でどうすればいいんだ
1:お姉さん(杉元)達と行動
2:炭治郎の体が……
3:煉獄さんも鳥束も死んじゃったのか……
4:しのぶさん達は大丈夫かな……
5:無惨を警戒。何でアイツまで生き返ってんだよ!?
[備考]
※参戦時期は鬼舞辻無惨を倒した後に、竈門家に向かっている途中の頃です。
※現在判明している使える技は「かみなり」「でんこうせっか」「10まんボルト」の3つです。
※他に使える技は後の書き手におまかせします。
※鳥束とギニュー(名前は知らない)の体が入れ替わったと考えています
※参加者が並行世界から集められている可能性を知りました。また自分が戦兎達よりも過去の、杉元よりも未来の時代から来たと知りました。
[身体]:ピカチュウ@ポケットモンスターシリーズ
[状態]:疲労(小)、精神的疲労(中)
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
基本方針:殺し合いは止めたいけど、この体でどうすればいいんだ
1:お姉さん(杉元)達と行動
2:炭治郎の体が……
3:煉獄さんも鳥束も死んじゃったのか……
4:しのぶさん達は大丈夫かな……
5:無惨を警戒。何でアイツまで生き返ってんだよ!?
[備考]
※参戦時期は鬼舞辻無惨を倒した後に、竈門家に向かっている途中の頃です。
※現在判明している使える技は「かみなり」「でんこうせっか」「10まんボルト」の3つです。
※他に使える技は後の書き手におまかせします。
※鳥束とギニュー(名前は知らない)の体が入れ替わったと考えています
※参加者が並行世界から集められている可能性を知りました。また自分が戦兎達よりも過去の、杉元よりも未来の時代から来たと知りました。
| 76:一寸先は疑心暗鬼 | 投下順に読む | 78:ふと迷う僕らの背を憧れがまた押している |
| 時系列順に読む | ||
| 42:Dのステージ/迷いを捨てた火花が今、散った | 柊ナナ | 97:我妻善逸はでんきネズミのユメをみるか!? |
| 燃堂力 | ||
| 桐生戦兎 | ||
| 杉元佐一 | ||
| 我妻善逸 |