カオスファンタズマ Re:睡醒篇 戦闘ログ⑤

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― 逃走エリア・ダイバーシティ・ユニコーンガンダム前 ―




ズギャンッ―――ズゴォンッ――ボギャァンッ――――ドッグァァァアアアアンッ!!!(その頃、ダイバーシティでもまた熾烈な激戦が繰り広げられていた。デパートの周囲で次々と巻き起こる盛大な爆音や破裂音。高速移動で衝突し合う二つの影が何度も火花を散らしながら激突する様は見る者を圧巻させた――――)

黒衣の戦士(プランダラ)「――――― シ ュ タ ン ッ (何者かと衝突戦を繰り広げていた黒衣を纏う戦士が一旦距離を置くかのように、転倒したユニコーンガンダム前に降り立った。そのフードの内側の眼光を伺うことは出来ないが、闘争心を掻き立てるように武者震いしていた―――)――――お前は強いな。(そして、対峙するその者へ静かな賛辞を贈る) 」

ジョニー・ブラック(プランダラ)「ぅわ~~~~~~お…!!すごいなァァァァ~~~~強いなァァァァァ~~~~!流石はヘッドが連れ込んだ最強の「用心棒」…!その強さは幹部クラスに匹敵すると言っても過言ではないなァァァァ~~~…!(黒衣の戦士の背後から彼の強さに驚嘆していた) 」

赤眼のザザ(プランダラ)「……だが、その用心棒と互角に戦う、あのロボットも…侮れない。奴はプレイヤーでは、ないようだが…… 」

ボム・ヴォヤージュ(プランダラ)「Tout va bien, donne-moi de l'argent !(ボストンバッグを片手に大量の時限爆弾を周辺にセットしている) 」

オラクル「貴ッ様ッ……!!(黒衣の戦士から弾かれるように足で地面を擦りながら後退、関節部から火花を噴き出しながらレーザーブレードを構える)……出来る……何より私の『眼』でも中身が見えん。貴様……ある程度中身の推測は付くが……何故? 」




黒衣の戦士(プランダラ)「 パ サ ァ ――――(そしてついにそのフードを脱ぎ払う。曝け出された素顔は見覚えのあるどこかの戦士と瓜二つの顔をした男性。鋭利な眼光の中に闘志を宿す「戦士」の顔であった―――)――― この「巨塔」に来れば強い奴と戦えると聞いたが、間違いではなかったようだ。俺はお前のような強き者と戦えるのなら、あとはどうだっていい。さァ…―――― も っ と 俺 と 戦 え ッ ! ! (武の構えは、獲物を狩る獅子の如き獰猛さを帯び、オラクルへと迫る) 」


―――――――【用心棒】 黒衣の戦士


黒衣の戦士(プランダラ)「シュドドドドッ――ドガッ――ドゴッ――――ズガガガガッ――ガッ――ドッ―――ゴォッ―――ドドドドドッ!!!(猪突猛進、勇往邁進―――ただ攻めの一手による進撃。鋭く、早く、無駄のない完成された武闘の連撃で次々とオラクルと激突し合う。そこに躊躇も目論見も介在しない。ただ目の前の敵と"闘う"ことだけに特化した迷いのない眼差しで、真っ向から白兵戦を繰り広げる) 」

ジュデッカ(プランダラ)「(黒衣の戦士を援護する様に、長銃を構えてけん制射撃を行う)大したものですね……流石は『用心棒』なんてご立派な肩書を持っているだけはある 」

オラクル「その眼光に髪型……(瞬時に左腕を変形させ、パルスシールドを出現させる。右腕で拳を受け流してからもう片方の拳や蹴撃を素早く捌き、反撃に右腕の拳を放とうとするも)ぐっっ(それは届かない。猛攻が反撃をはたき落とし、装甲をへこませ、打ち砕く。それを受けて瞬時に左足から炎を噴き出し、ジェットの勢いを持って蹴り上げる)……サイヤ人なのか? 」

黒衣の戦士(プランダラ)「 ド ガ ッ ――― ズ ガ ガ ガ ァ ー … ッ … ! (ジェットの勢いをつけた反撃の蹴り上げに対し咄嗟に交差した両腕で受け止めつつ滑るように後退する)………名前など捨てた。俺はただの「戦士」…!"闘い"こそが俺のすべて…それ以外などどうでもいい。(「まだまだ戦えるだろう?」…そう尋ねるように毅然と武の構えを取る) 」

オラクル「そうかい……なら(左腕のレーザーブレードをゆらりと構え、その構えに対してまるで正眼のように真っ直ぐ構える) 」

オラクル「……言葉は不要か 」

黒衣の戦士(プランダラ)「グ ッ ―――――(そう、戦士に言葉など不要。戦うことでしか答えを得られぬ者たちの結末は決まっている。睨み合う両者…今まさに殴りかかろうとした、次の瞬間だった――――) 」


ザ……(そのつかの間の静寂を切り裂くように、一つの足音が鳴り響く)


月村サトシ「―――――そこまでだ(マントを翻し、靴の音と共にその場に姿を現すのは……月村サトシ。―――――とうとう、ゲームマスターが自ら、ゲームフィールドへの介入を決断したのだ) 」




黒衣の戦士(プランダラ)「―――― ! (激闘に待ったをかける者…月村サトシの登場に足を止め、彼を鋭く睨みつける)………何者だ?(月村をはじめとするゲームに関係した情報に関心がないため、彼の正体を知らない) 」

オラクル「……月村……サトシ……!!(本来、戦闘中に目の前の相手から視線を外すべきではない。しかし、彼の方に振り向かざるを得なかった。今、この巨塔で最大の運営権を持つ男……月村サトシの存在感に)どういうことだ……何故貴様が……オムニバスとは何だ!!答えろ!! 」

ジョニー・ブラック(プランダラ)「ンゲゲゲェ~~~~ッ!!?ま、まずいっすよ兄貴ィ~~~!!あいつァ……ゲームマスター…!『月村サトシ』だォォォォ~~~~!!!このゲームを仕切っている偉い人だォォォ~~~~!!(慌てた様子で黒衣の戦士に解説する) 」

ジュデッカ(プランダラ)「おやおや……ゲームマスター様が直々にこんな所までやって来るとは。ロウクレストとプランダラの対立、完全に貴方たちの"外側"の出来事でしょうに 」

赤眼のザザ(プランダラ)「しかし、寧ろ好都合… 俺たちの狙いは、ゲームマスター…奴が持つという、『ヴィジョンドライバー』……!幸い、俺たちにはGM権限は、通用しない…プレイヤー共と違い、俺たちは唯一、真っ向からゲームマスターに挑むことが、できる…! 」

ボム・ヴォヤージュ(プランダラ)「On dirait que j'obtiendrai une énorme somme d'argent si je fais exploser le maître du jeu !(月村の登場に食い気味に興奮する) 」

阿久津大夢「―――――(先まで好き放題暴れる半グレ達を統率せず、腕を組んで静観していたが……)よぉ~~やく本命のご登場だ。テキパキ働けよお前ら(片腕を上げ合図を出す。自身は床を削りながら獲物のチェーンソーを引きずり、追い越していく部下とは対象的に、ゆったりとした動きで火中へと進んでいく) 」

RK構成員(プランダラ)「ヒャッハァーーーーーーッ!!(バットやらパイプ椅子、刀やバールなど、装備品も武器も何一つ統率されていない、"悪意と暴力性"だけが共通点である荒くれ共がプランダラ以外の全員へ群がっていく) 」

タイガー・ジェット・シン「今度はその餓鬼かぁ…?!(狂暴そうな面構えで合流) 」

月村サトシ「改めて自己紹介しよう。私の名は月村サトシ。このカオスファンタズマのゲームマスターの一人であり……「逃走中」のゲームマスター。本来、ゲームマスターとは公平なゲームを保つのが役目。このように介入することは普段あってはならないのだが…… 」

プレイヤーたち『う、うわああああぁぁぁーー!! 助けてぇぇぇええええ~~~ッ! やばいって…ヤバすぎるって…!おおい逃げろォ!! ちくわ大明神 ぎゃあぁぁぁぁ~~~……―――(RK構成員に追いかけ回されダイバーシティから離れるように逃げ惑う)』

月村サトシ「―――――君たちは、公平性を穢す「本来存在しないはずのプレイヤー」…不正を働く無法者、チーターだ。私のゲームに存在するべきではない 」

オラクル「月村ァ!!私の質問に答えろ!!貴様は何故ここに…… 」

黒衣の戦士(プランダラ)「…なるほどな…要は、この巨塔において今、「最も強い相手」だということか…ッ!(戦士は武者震いに身を震わせ、標的を変えるように月村を強く睨みつけた) 」

メトロ(オーディエンス)「あれって……ゲームマスターの…!(エントランスにてダイバーシティで映る光景に釘付けになっていた) 」

ロイエ(NPC)「…………(エントランスの喫茶店から、映像クリスタルに映る月村サトシの姿を凝視する老紳士のマスター。微かに開かれた瞼から、心眼の如き鋭い眼光がチラついた――――) 」

ルシオン(プランダラ)「 さぁ…見せていただきますよ月村氏。貴方の実力を…――――― (真っ暗なコンピュータルームのモニターに映る光景を目に、愉悦にほくそ笑んでいた) 」

ジーン(オーディエンス)「……ゲームマスターが直接介入するなんて…これはかなりの事態だ…っ……(オーディエンスルームにて息を呑んでいた) 」

月村サトシ「それに答える義務はない(オラクルに冷たい視線を送り睨み付ける。それから視線を戻すと、大暴れする荒くれ者たちを見て)……このような無法を働く君たちを放っておくわけにはいかない。プランダラ…ロウクレスト…―――――どちらも公平で円滑なるゲーム進行を妨害する邪魔者でしかない…… 」


パ  チン ッ(月村が指を鳴らすと、無数の衝撃波が巻き起こり、RK構成員の荒くれ者が吹き飛んでいく) 」


RK構成員(プランダラ)「ギャァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ーッ!! ヒ、ヒイ"イ"イ"イ"イ"イ"イ"イ" ウ"ワ"ア"ア"ア"ア"ア"ア"("肉片" "血" "欠損した部位"を撒き散らし、リアルな"死"をありのまま描いて竜巻に引き裂かれ、雨となって降り注ぐ) ボド ドボボボボボボビチッッ グチッ (床に散らばる、爆ぜる。そこまで、そして"ソレ以降"もリアルに描写されていた) 」

ジュデッカ(プランダラ)「(暇つぶしの様にプレイヤー達を撃ち抜いて遊んでいたが、月村の衝撃波を目の当たりにし)……ほう、素晴らしい!!まさしくマスターの力、大したものですねえ 」

阿久津大夢(プランダラ)「――――――(その場に立ち尽くし、自身を追い越して前進していたはずの部下たちが肉片となって自身より後方へふっ飛ばされる。だが"その様子"に何か確信を得たのか) ハッ (鼻で笑い、腕を伸ばすと挑発的に手招きした) 」

マックス(オムニバス)「……これはこれは、実に面白くなってきましたねェ。月村氏が直接ゲームエリアに乗り込むことになろうとは。このような予想外のシナリオは大変興が湧くものです。そうでしょう、パックス?(幻影の巨塔の何処かに存在する運営スタッフ専用の観戦室にて、ワイングラスを右手に優雅に事の顛末を観察していた) 」

パックス(オムニバス)「ええ、実に。ギロリ氏と月村氏はこの「カオスファンタズマ」のゲームを盛り上げるために多大な貢献を残した優秀なゲームマスターとして双肩する。そして、彼らゲームマスターのみに与えられた唯一の特権…その力の一端が、ついにオーディエンスたちにも公開される。興奮がやみませんねェ。(左手にワイングラスを揺らめかせて愉悦にほくそ笑む) 」

月村サトシ「リアルな欠損の演出……お前達の不正アクセスの副産物と言ったところか。その様子からして痛覚も通常の圧覚超過基準を満たしていないだろう。つまり……思う存分「お仕置き」できるわけだ。スタッフ(そう言うと、何やら何かを渡されるのを待つように手を傍に差し出し) 」

雪常「アイアイ、月村センパイ(瞬時に現れた黒狐のような人影が、手を差し出した月村に何かを手渡す。それは一部の人間には見覚えのある長方形の……) 」

月村サトシ「君達の存在は総じてイレギュラーに過ぎない。ゲームの進行には、不要だ( \ VISION DRIVER / )(ゲームマスターのみが持つことを許された特権のドライバー『 ヴィジョンドライバー 』――― 受け取ったそれを、腰へ装着する) 」

ジョニー・ブラック(プランダラ)「あ~~~~ッ!あ、あれは…ッ…!二台目の…『ヴィジョンドライバー』……!!(プランダラの今回の作戦目的の一つである、幻影の巨塔のシステムに干渉できるデバイスである『それ』を目撃し驚嘆する) 」

赤眼のザザ(プランダラ)「やはり…持っていたか…!『アレ』を回収することこそが、俺たちの…目的だ。いくぞ…ジョニー。(ドライバーを装着した月村に対しエストックを手に身構える) 」




月村サトシ「 よって…――――――― 私が抹消する( \ GAZER, LOG IN / )(ドライバー上部の生体認証装置に親指の指紋認証を行うことでドライバーが起動)スチャリ(直後、右側のスロットから「プロビデンスカード」を取り出し、右目のデバイスと対になるように、左目を塞ぐように構えだす―――) 」

月村サトシ「――――――――――  変  身  ――――――――――( \ INSTALL / )(そのカードを、指で弾いて空中に放り出してから、右手にキャッチし直し、ドライバー右側の窪みにスキャンする) 」




月村サトシ → 仮面ライダーゲイザー「 \ INNOVATION AND CONTROL / \ GAZER /(万華鏡を彷彿とさせる金色のエネルギーリングが自身を包み込むと、かつてグレアが操っていたヒュプノレイに酷似した五基の球体「ドミニオンレイ」が出現。球体が体の各部位に張り付いた時、ゲームマスターという最高権威を具現した存在――― 仮面ライダー『ゲイザー』へと変身を遂げたのだった) 」

阿久津大夢(プランダラ)「生野先生といいよォォォ~~できない奴ほど演説ばかり上手になってくのはどの世界でも共通なのか~~?(へらへらと笑みを崩さず、一定の間合いまで詰めると足を止める。距離にして5m。近接の間合いの外) ス…… (両腕を広げ、構えとも挑発とも判別のつきにくい体制を維持) 」

ジュデッカ(プランダラ)「思わぬ収穫となりそうで、なかなか面白くなってきました………(古風な短銃へと持ち替え、迎撃態勢を維持)ぜいたくを言えば、もっと有象無象を撃ちたかったんですがね 」

黒衣の戦士(プランダラ)「……―――――― グ グ グ ッ ! (最高権威の象徴に変身を遂げた月村に対し、黒衣を纏う戦士はまだ見ぬ強敵を前に闘志の火を灯して腰を低く構える) 」

オラクル「あれは……なんだあの姿は……!!(月村相手に構え直し、左腕から発振する光の剣に手を添える)……試してみるか……? 」

ボム・ヴォヤージュ(プランダラ)「Battez ce type et récupérez l'argent !(胸部のジャケットにぶら下げた大量の時限爆弾の内数個を両手にとって構える) 」

仮面ライダーゲイザー「実力を持って君たちにはお引き取り願う―――――これ以上私のゲーム中に好き勝手されては、たまったものではないのでね(ゆっくりと歩きながら彼らに近づく。間合いを詰めて来た阿久津をスルーするようにその横を歩いて通り過ぎ、そのままプランダラの面々とオラクルに近づいていく) 」




――― Vs. 【☢ STORY BOSS☢】 ゲームマスター 『 仮面ライダーゲイザー 』 ―――



黒衣の戦士(プランダラ)「 ダ  ァ ン  ッ ―――― ハ ァ  ァ   ア    ア   ッ   !   !  (待ちきれず、ついに動き出した黒衣の戦士。大気を貫かん勢いで差し迫るとゲイザーへ初手鋭いストレートパンチを繰り出そうとした) 」

ジョニー・ブラック&赤眼のザザ(プランダラ)『くるぞ…ッ! / こうなったら殺ってやるォォォ~~~~!!(ジョニーはナイフを、ザザはエストックを手に、歩み迫るゲイザーへその凶刃でけしかけるように駆け出した)』 」

阿久津大夢(プランダラ)「東城会みてえだよ、お前は。(すれ違い、尚も同じ体勢を保っていたが――――)――――― ヴ ンッ (笑みが消える。黒衣の戦士とタイミングを重ね、背合わせになっていたゲイザーへゆったりとした裏拳を放ち……) キュル ヴンッッ(裏拳を寸止めと同時に急激に加速した大振りながらも鋭い回し蹴りを胴体へ放つ) 」

仮面ライダーゲイザー「――――― フン(スナップ。裏拳のフェイントと回し蹴りのコンビネーションを放つ阿久津に、振り返りもせず、ただ腕をスナップさせる―――――) 」


――――― ズ ド ン!!!(次の瞬間である。ゲイザーが腕をスナップさせた瞬間、”見えない”打撃が阿久津に叩き込まれ、回し蹴りを退ける)


仮面ライダーゲイザー「―――――私は……惑星や銀河すら引き裂く拳を相手にしても、負けるつもりはない(黒衣の戦士の一撃を、左の片手で受け止める。そのまま相手の力を利用しながら瞬時に小手返しに取り、投げる) 」

阿久津大夢(プランダラ)「―――――("撃たれた"、そう錯覚した。不可視、ノーモーションにして鋭い打撃。遠方からの狙撃を最初に想起するがそうではない。打撃がねじ込まれたことを認識。バックステップを踏み衝撃を逃しダメージを軽減しつつ"推定"間合いの外から様子を伺う)――――――(いけねえな、ステゴロの頃の癖が抜けてねえ。"こっちを自由にできるわけじゃないが何でも出来得る"ヤツだってことを忘れちゃいけねえ) 」

ジュデッカ(プランタラ)「(やはりな、速い……恐らくは単純な打撃、それすらもあの速度……)撃ち抜け、「ミリアム」ッッ!!(阿久津の背後から、ゲイザーの攻撃直後のタイミングを狙って、短銃から高速化した大口径弾を連射) 」

黒衣の戦士(プランダラ)「 な に ッ ―――――!?(渾身の殴打を軽々と化手で受け止められたことに驚愕を隠し切れず、眉がぴくりと微動。次のしんゅ間にはその身が宙空へと投げ出されるが――)――― シ ュ タ ン ッ ! (華麗に着地するや否やその身を起こす)………―――― 面白い ( ダ ッ ――― シ ュ ド ド ド ド ド ァ ッ ! ! ! )(黒衣の切れ端によって口元は覆われているが、その声音はどこか愉快気に笑っているようにも感じられた。再びゲイザーへと接近し、今度は目にも留まらぬ速さで送る連続蹴りで権勢を仕掛ける) 」

オラクル「ギュ オ バ ッ(急加速である。移動の軌道に蒼い線を残しながら、その場の全員の網膜にも残らぬ速度でゲイザーの背後に回り込み)死ねッ!!月村サトシッッッ!!!!(その首を一撃で落とし、初っ端から戦いを終わらせにかかる) 」

仮面ライダーゲイザー「  や れ  (彼の一言の直後、彼の各部を覆う丸い装甲……「ドミニオンレイ」が分離。各基が独自に黄金のホログラムバリアを展開し、ジュデッカの放った弾丸と襲い掛かって来たオラクルを弾き飛ばすように退け)はあっ!!(黒衣の戦士の連続蹴りを、そのままドミニオンレイを操り、蹴りの着弾する場所にピンポイントでバリアを張るのを繰り返し凌ぎ、そのままレーザーの集中砲火で跳ね飛ばそうとする) 」

黒衣の戦士(プランダラ)「 ぬ゛ ッ ――――― ズ ギ ャ ア ア ァ ァ ァ ア ア ン ッ ! ! ! (バリアによる防御により連続攻撃をふさがれた挙句、反撃のレーザーによる集中砲火に対し咄嗟にこうした両腕で防御態勢を取ったまま被弾。黒煙を覆いながら後方のデパートの壁へ盛大に激突する)… パ ラ パ ラ … … "強い"な……(残骸と砂塵を振り払い静かにゲイザーを睨みつけながら立ち上がる) 」

RK構成員?(プランダラ)「  ゴ  ンッッ   (放物線を描いて"飛ばされてきた"RK構成員がドミニオンレイへ激突。"金属音"を上げて、黒衣の戦士への集中放火を顔面で受け止める) アg、アガガガガガガッガ ス スゲェェエえええ!今ならブルドーザーに潰されてもなんともねえ自信があるっすよ阿久津さァん!!("破損した顔面"の裂けた外皮からは、"エンジン"や機械部品が露出していた) 」

ジョニー・ブラック&赤眼のザザ(プランダラ)『なんだこのバリア!?全然攻撃が気が入らねえよォォォ~~~!!! / チッ……厄介だな、実に……!(ゲイザーから分離したドミニオンレイに攻撃を妨害されてしまう)』 」

RK構成員?(プランダラ)「う"わ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!う"わ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ーーーーー………。………? あらら?(上半身が吹っ飛んでいる、下半身を欠損している、左半身を失調している。状態は様々だがグロテスクな描写の後破壊されたはずのRK構成員達が"そのまま悲鳴を上げていた"。だが、自身の状態、状況の違和感に気づき冷静さを取り戻し始める) あ、おい!ソレ俺の腕だぞ!  俺の[自主規制]はこんな粗末じゃねえ!くっそー!!誰か取り違いやがったな!! 」


ピ、ピ、ピ…――――― チ ュ ボ ボ ボ ボ ボ ボ ッ ガ ア ア ァ ァ ァ ア ア ア ン ッ ! ! ! (その時、オラクルの足元に転がされた幾つもの時限爆弾が一斉に作動。彼に爆撃が襲い掛かった―――)


ボム・ヴォヤージュ(プランダラ)「Je vais te battre aussi et te faire gagner de l'argent !(俺がいることも忘れるなよ!と誇張するように爆発によって生じた煙から現れたのは、爆弾魔のテロリスト。オラクルを前に悠然とした足取りで歩み迫る) 」

阿久津大夢(プランダラ)「ヒヒヒ… 充分だろ、チュートリアルは終いだお前ら。いきなりラスボス戦だが、何事もフルスイングがRKにとってもモットーだ。(片腕を上げ、しだらなく、威厳もなく、だが"恐怖"を伴った鼓舞でRK構成員の戦意を再起させる) せっかく"移植"させてやったんだ!!へばるんじゃねぇぞォ!! まずはハエたたきからだ!暴れろォ!! 」

ジュデッカ(プランダラ)「バリアか……とはいえ、まともに防がれたのはあの時以来ですがね…!(後方へと飛び退きながら、古びた長銃へと持ち替え)押し切るなら今、数が揃っている時か……こちらなら、多少は貫けるか…ッ?「ダグラス」ッ!(長銃から魔力を帯びた徹甲弾をゲイザーに向けて連射)……あれの弱点を知りたいものですが…ッ! 」

RK構成員?(プランダラ)「「「「「 ドルンッッ ドッ ドッ ドッ ドッ うおおおおおおお!! ヒャッハー!! ウェーイwwwwwwwww  (正体不明のエンジン音、肉体の破損具合に関係なく活動可能、切断された部位の再結合可能という共通要素を携え、再び行軍。 今度はドミニオンレイへ狙いを定め、純粋な肉壁となってがむしゃらに襲いかかる)」」」」 」

害悪提督ラン・ドロース(プランダラ)「ひゅごごごごごごごごおおおおおお・・・・・(上空に"蟻地獄"が発生。渦の中心から現れたのはかつて環境を荒らし回った害悪ポケモン、ラン・ドロースだった・・・・!)  >> いかく <<  >> いかく <<  >> いかく << (いかくによるバリア貫通デバフの猛攻をゲイザーへ仕掛けるだけ仕掛け・・・・・・) ぴゅーんっっっ(とんぼがえりで上空の蟻地獄へと逃げ帰り反撃を予測回避する) 」

オラクル「ぐはッ……!?(バリアに跳ね飛ばされ、地面に叩きつけられて跳ねる)ぬう……な!?(次の瞬間、ボム・ヴォヤージュの爆発に巻き込まれ姿を消す) 」

仮面ライダーゲイザー「フンッ!!(瞬時に黒衣の戦士の元に接近、相手の足取りを利用して自分の足をかけ、払うように地面へと投げ飛ばす)む……??(ドミニオンレイを引き戻す。ジュデッカの攻撃とRK構成員をバリアで蹴散らしながらドミニオンレイが彼の元に戻り、合体)……不正アクセスの副作用かと思っていたが、違うな。機械のような……アバター自体に手を加えているのか?フィードバック。技術班の解析に回せ 」

仮面ライダーゲイザー「散らせ(手をかざす。再びドミニオンレイが展開され、RK構成員たちをレーザーで薙ぎ払う。その他のプランダラやオラクルに向けても火線を放ちながら、逃げ帰ろうとするラン・ドロースを見上げ)何処へ行く(複数の火線を集中させた一撃を放つ) 」

黒衣の戦士(プランダラ)「(疾いッ――――)――――!(バッ――― シ ュ タ ン ッ ! )(転倒しかけるその身を逆さになった態勢から右手で受け身を取り回転しながら後退していく) 少し力を開放するか…――――― ハ ァ ッ ! ! (  ド  シ ュ ウ ウ ゥ ン ッ ! !  )(両拳に力を籠めることで全身から黒い気を勢いよく放出し、気を高める) だりゃりゃりゃりゃッ!! ( ズ ド ド ド ド ド ァ ッ ! ! )(交互に突き出した両掌から閃光の如き気弾を連続的に放ちゲイザーを牽制するが―――) 」

黒衣の戦士(プランダラ)「―――― ボ フ ン ッ ! ! (無論、その遠距離攻撃がバリアによって防がれることを加味し、相殺され爆散した気弾から生じた煙を割るように跳び出してきた) ぬぁぁぁあああッ!! (ズドガガガッ――ドッ――ガガッ――――ドドォッ――――ゴォンッ―ガッ ! ! ! )(ドミニオンレイが展開するバリアに向けて繰り出す苛烈なラッシュ。常人ならばその余波だけで吹き飛びかねない衝撃を帯びた打撃でゲイザーの身に迫らんとしていた) 」

赤眼のザザ(プランダラ)「ぐゥ……ッ、やはり、ゲームマスター…一筋縄では、いかないか…!だが、幹部の阿久津さんに…用心棒のアイツは…渡り合っているようだが…… 」

ジョニー・ブラック(プランダラ)「くっそォォォォ~~~~……こんなことならヘッドのとこへ行けばよかったァァァァ~~~~……!でもォォォ……もしもここでぇ…?万が一ィ…?何かの奇跡でェ…?奴からドライバーを奪取できたんならァ…?俺たちも幹部昇格じゃねェ…!?ヒャアホホォッ!!俄然やる気出てくるねェェェェェ~~~~!! 」

ジュデッカ(プランダラ)「便利な道具を持っているものです!ですが……(火線を潜り抜けながら、長銃と短銃、両方を用いての変則のガン=カタとも言うべき動きを見せ……ドミニオンレイへと射撃を続ける)本体はあのご立派様にやらせればいい、俺はあのビット……いや、レイを狙わせて貰いますよッ! 」

ボム・ヴォヤージュ(プランダラ)「Je pense que ta tête se vendra cher !(オラクルを見失ったことで今度はその標的をゲイザーに切り替え、彼に対しサムズダウンを突きつける。すると次の瞬間―――) 」


―――― チ ュ ボ ボ ボ ボ ボ ッ ガ ア ア ァ ァ ァ ア ア ア ア ン ッ ! ! ! (ボム・ヴォヤージュによってあらかじめ仕掛けられていた時限爆弾が一斉に作動。ゲイザーの足元に設置されていたそれらが光を帯び、彼を閉じ込めるように爆炎の火柱をあげたのだった――――!)


ジョニー・ブラック(プランダラ)「おおっ!やったかァァァ~~~~!?(大爆発に呑まれたゲイザーを見て食い気味になるが…) 」

仮面ライダーゲイザー「――――何か――――したかね?(爆風の中から、ホログラフ・バリアを竜巻のように展開するドミニオンレイと、無傷のゲイザーが出現。黒衣の戦士の猛攻をも、合気のような動きで受け流し、放り出している)このゲーム空間内において「ゲイザー」を守るバリアーは破壊不能オブジェクト。現実世界でなら指一本でも惑星を粉砕可能であろうその用心棒でさえ、この仮想世界の天地を消し飛ばすことは不可能なように、「絶対に破壊できないオブジェクト」として設計されているのさ。……最も、君たちのような不正アクセス者相手では少し心許ないか。 」

ジョニー・ブラック(プランダラ)「なッ――――ぬわぁんだってェェェェエエエ~~~~~!!!??(大胆なリアクションで仰天しているが、茶化しているのではなく心底仰天しているようだ) 」

ボム・ヴォヤージュ(プランダラ)「Quoi! ? Est-ce que ce type est sérieux !?(爆心地の中心で無傷を誇って立っているゲイザーに絶句する) 」

ジョニー・ブラック(プランダラ)「あ…兄貴ィ!!聞いたですかぇ!?あのバリアは兄貴の力でも、どう頑張っても破壊は不可能ですぜェェェ…!!どうしますかァァァァ~~~……???(黒衣の戦士の様子を伺うが…) 」

黒衣の戦士(プランダラ)「 ス タ ン ッ ―――― (ゲイザーに放り出された直後に着地する)………だから、どうした? 」

ジョニー・ブラック(プランダラ)「…………へ? 」

黒衣の戦士(プランダラ)「 つまりはあのバリアを掻い潜り、奴本体を殴ればいいだけの話だろう? 」

ジョニー・ブラック(プランダラ)「……や、だからァ……それがバリアで妨害されるからできない話であってェ―――― 」

黒衣の戦士(プランダラ)「   関   係   な   い   ッ   !   (   ド   ォ゛  ゥ゛  ッ゛  !  !  !  )(黒髪が瞬く間に逆立ち、その輪郭・表面が金色に染まる。自身を中心に吹き飛ばされた大地が陥没し、迸る闘気に満ち溢れた衝撃が大気を振動させる。黒衣と共に謎に包まれた戦士が、ようやく本気を出したのだった――――)――――― ならばそのバリアに追いつけない速度で貴様を叩きのめすだけだッ!!( ド シ ュ ゥ ウ ウ ン ッ ! ! !)(爆発的な速度で瞬く間にゲイザーへと迫りだす) 」

ジョニー・ブラック(プランダラ)「 う っ ひ ゃ あ ぁ ! ? (本領を発揮した黒衣の戦士の衝撃に吹き飛ばされえて転倒する)……な、な…なんて脳筋な……! 」

仮面ライダーゲイザー「ぬう!!(ドミニオンレイでは反応が追い付かん!)だが……(それに反応して瞬時に構える。迫って来た黒衣の戦士を迎撃……するのではなく、その力を利用するように受け流し、足を払い強引に手を差し入れ)はあっ!!(投げる。地面に払うように投げて叩きつけてから、放さずそのまま手首を極め)この私もまた、戦う術を持っている 」

黒衣の戦士(プランダラ)「 ム ッ ―――― ! (既に振り抜かれえた拳が―――足払いによる転倒で虚空を虚しく殴り抜ける。間髪入れず巴投げにより地面へと叩きつけられ手首を拘束されるが―――)―――― フ ッ (戦士は、布に覆われた内側の口元で、高揚を得るかのように口角を吊り上げた。「そうではなくては」と―――) 」

黒衣の戦士(プランダラ)「―――― ッ ハ ァ ! ! (だが逆にその態勢から身を捩じり、低空にて水平になった態勢からその頭部目掛けて上段蹴りを繰り出し拘束を振りほどくと―――)――― ム゛ ゥ゛ ン゛ ッ゛ ! ! (波動を纏うエルボーをその腹部目掛けて見舞う。それが塞がれるならば二段構えの衝撃波が追撃を仕掛けることとなる、無駄のない強打――) 」

赤眼のザザ(プランダラ)「―――!奴本体に攻撃を…!(ゲイザーと肉弾戦に発展した黒衣の戦士に見入る) 」

仮面ライダーゲイザー「フッ……!!(頭部への上段蹴りの衝撃で手首への極めがブレイク。そのまま瞬時にエルボーが襲い掛かるも)ハァ!!(それを強引に手で抑えながら片足をタックルに取り転がし、そのまま素早く相手の手を引き込みながら首に足を巻き付け三角締めに取る) 」

黒衣の戦士(プランダラ)「ッ゛――――!?(タックルによって背中から地面へ叩きつけられるように転倒。起き上がる間もなく三角締めにより再び拘束されるが――)――― ぢ ぇ゛ あ゛ あ゛ ぁ゛ ぁ゛ ー ー ー ッ゛ ! ! ! (ゲイザーの太腿を鷲掴むと共にその身を起こし、バックドロップのように身をのけぞらせながら後方へと叩きつける) 」

仮面ライダーゲイザー「ぐっ……!!(地面に叩きつけられた状態から手を取りながら回転。強引に解かれてもなお、纏わりつくように黒衣の戦士に絡みつき)フフ……!!(お互い空中に飛び出し、そのまま空中で飛びつく。そのまま腕を取り、地面に叩きつけられると同時に腕挫十字固に取る)……私はね……はっきり言って格闘技は苦手なのだよ。専ら頭脳労働専門だからね……鍛えてはいるが…… 」

黒衣の戦士(プランダラ)「ググッ……!(十字固めされる最中、ゲイザーの脚部を掴みながら真横の彼を鋭く睨みつける)…ッ……だが、これは素人の体術ではない…!貴様、一体何者だ…ッ……!何故、貴様ほどの人間がこれほどの強さを隠している…!? 」

仮面ライダーゲイザー「ハッキリ言って……打撃とはセンスの世界だ。プロボクサー相手に才能ある素人がまぐれで一撃入れることもあるだろう。私にそのようなセンス……才能はない。もし後天的に磨けるものだとして、磨かれる機会もなかった。打撃家(ストライカー)として貴方のような格闘センス溢れる人間と戦れば、このゲイザーの性能をもってしても不利は免れないだろう(黒衣の戦士の腕を極めながら、そう仮面の下から語り掛ける) 」

ジュデッカ(プランダラ)「つまりはまあ、明確に………"勝ち目がある"という事です。彼の邪魔をせず、ついでに……ドミニオンレイの妨害を行えばいい。バリアに邪魔をされてはいるものの、そいつを潜り抜けてしまえば……奴は丸裸も同然。しかしまあ、あの動き……(その場で長銃を構え、ドミニオンレイへと断続的に射撃を続け)……無駄が無さ過ぎる。あの速さで複雑な関節技を正確に決める……本人の技量、と考えるのが素直ではありますが、少し……釈然としませんね 」

仮面ライダーゲイザー「――――だが――――組技に『偶然』はない。そこにあるのは純然たる理合の世界。勿論組技にも所謂先天的な「センス」というものはあるだろう。だがそれは純粋なる「技術」の呑み込みの早さに近いもの。私の……得意分野だ。 」

黒衣の戦士(プランダラ)「 …ぐッ……なるほど――――な!( バ ッ ――― ズ ガ ァ ァ ン ッ ! !)(固められた態勢から掌を地盤へ突きつけ、零距離で気弾を放つことで自爆覚悟でともに衝撃で吹き飛ばされ、再び距離を保つ)…いずれにしても、貴様はその体術を体得し得るだけの技量があるということ…つまり、この俺の相手に相応しい強者たる由縁…!フフフ……いいぞ…そうでなくては…!強き者との戦いこそが、この「俺」を俺たらしめる…!(ゲイザーと相対するように武の構えを取る) 」

仮面ライダーゲイザー「柔道でもレスリングでも、組技は純粋なる技術の『練度』が全てを決定する。組技において、素人が玄人に勝つことはない。柔道などのルールで実力のある者と無い者が組み合えば、実力がある者の方が100回中99回は勝つ。――――――組技の世界では、練習量がモノを言うのだ 」

仮面ライダーゲイザー「フッ……!!(衝撃を受け、まるで宙返りするように飛び上がり、そのまま華麗に着地する)……格闘技において最も重要なウェイトとパワーはこのゲイザーの性能でいくらでも補える。護身術や逮捕術といった、格闘者ではない者が扱う武術というのは総じて柔術などの組技を組み込んでいる…… 」

害悪提督ランドロース「(その頃環境を荒らしていたランドロースは熱戦でこうかはいまひとつにも関わらずひんしの重症を負って地面に転がっていた……!) 」

赤眼のザザ(プランダラ)「……そういう、ことか… ロイエさんが、言っていた…ヴィジョンドライバーに内蔵された膨大な記憶領域には、様々なデータが格納されている…。それは、カオスファンタズマで攻略戦を繰り広げてきた、数多のプレイヤーの戦闘データも…入っていると聞く…!あのドライバーで変身した奴の姿は、その膨大な戦闘データを閲覧…再現…模倣が、できるということか……! 」

仮面ライダーゲイザー「……故に私は格闘スタイルとしてグラップリングを選んだ。格闘者足りえないこの私がこの超人的身体能力を生かすための格闘術。掴み、引き込み、投げ、極める。その完璧なる動作をゲイザーの補助を持って完遂する。理合に満ちた制圧のための戦い方だ。私はライダーシステムという「剛」と、それら組技系格闘技の技術という「柔」を持って完成している!! 」

ジュデッカ(プランダラ)「……そうか、単純な膂力なら恐らくは彼の方が数段上……技術を持った者同士であれば、グラップリングの技術はその単純なフィジカルを逆転させる事は、相手が余程の素人でもない限り難しい筈。グラウンドでの攻防であれば、猶更……ゲーム内というこのフィールド下でその点、優位に立てるのであれば……技術の引き出しと知識がある方が優位に立つのが道理、か……ですが、接触した上で相手の動作を制するという点は、組技の根本的な"弱点"でもある…… 」

ジョニー・ブラック(プランダラ)「やっぱりあのドライバーは特別だァァァ~…!組織が喉から出るほど欲しいのも頷けるぜェェェェ~~~…!そして、その力と適合しているあのゲームマスターも…ますます厄介だなァァァァァ~……!俺っちの得意な毒技は効かないし…… 」

黒衣の戦士(プランダラ)「……御託はいい。貴様が強き者だと明確に分かっただけで俺には十分な事実…! ならばその強さに敬意を表し…この俺も新たな力を開放しよう…―――――― ギ ュ バ ァ ア ッ ! ! (右腕を勢いよく真横へ突き出すと、体内で練り上げられた黒い気がそのまま「刃」として具現化。黒い光剣を帯びた右腕をゲイザーへと突き出した) ゆくぞ…――――― ズ ワ ァ ギ ィ ィ ィ イ イ イ ン ッ ! ! ! (その場で一回転してからの横薙ぎの一閃が、"飛ぶ斬撃"としてゲイザーへと放たれた) 」

ジョニー・ブラック(プランダラ)「――――― あ ぶ ね ッ ! ? (黒衣の戦士が繰り出した一閃の射程範囲内にいたため、慌てて身を屈めて斬撃を避ける) 」

オラクル「馬鹿めその理論は破綻しているぞ!!何故なら……(突如超高速でゲイザーの背後から躍り出し、両肩からキャノンを出現させる)組技は1対1での格闘戦でしかろくに機能しない!!このような敵が複数いる状態での実戦で寝技など……使えん!!(レールキャノンを発射。ゲイザーを撃ち抜かんと空間を切り裂く一撃が迫る) 」

仮面ライダーゲイザー「君達は学習しないのか……(ドミニオンレイが分離。各自バリアを展開し、レールキャノンや斬撃を防いで逸らす。それによる流れ弾が周囲に飛び交い、プランダラを吹き飛ばす)「組技は一対一でしか通用しない」、「組技は相手が飛び道具を持っているならば意味を成さない」。当然の話だ。――――― そ れ が ど う し た ? 」

ジュデッカ(プランダラ)「まあ、そういう事ですよね。一対一で、相手を時間を掛けて制圧する……当然接触時間も多く、単純な打撃や斬撃の様に、即座に結果として現れない……銃もこういう一面があるのですが。っとぉ……!(その場で伏せる様に一閃を回避し、オラクルに乗じて長銃を発射)ガ ァ ン !! 」

黒衣の戦士(プランダラ)「―――― なにッ? 」

仮面ライダーゲイザー「話が先ほどの話題に戻ってしまっているぞ。「バリアが硬すぎて遠距離攻撃が通用しないから掻い潜って殴る」、「距離を詰めればグラウンドに引き込まれるから複数人で遠距離攻撃をして攻略する」。それらの「穴」を埋める為のドミニオンレイだ。 」

赤眼のザザ(プランダラ)「しまった…ッ!奴の能書きに意識を持っていかれたが、一番の厄介はあのビットだ!(ドミニオンレイを指さしながら) 」

仮面ライダーゲイザー「射撃攻撃や複数人による打撃を試みれば、ドミニオンレイがそれらを挫く。バリアを掻い潜り零距離で直接叩こうとすれば、私がゲイザーのスペックを使った組技で制圧する……君たちには、ドミニオンレイの弱点を突くことも、グラップリングの弱点を突くことも出来ない 」

阿久津大夢(プランダラ)「じゃあ一個一個解決するしかねえだろ。(トントンと階段を作るような動作をしながら) 既に表になってる札は大した問題じゃねえ、問題は『後出しでいくらでも札を出せる可能性がある』事だ。 だが悪いニュースばっかでもねえぜ…… 一つ、さっきの能書きには『穴』があることに奴自身気付いていない(……とは言ったが、その穴を突いた時点で『勝ち』みたいなもんだ。それができねえから困ってるんだけどな……そこは黙っとこ) 」

オラクル「……随分と自信があるようだな、月村サトシ。だが貴様のその理論には未だ「穴」があるぞ?(レールキャノンを防がれたのを見て、両肩のそれを格納。頭部を親指で突き、笑うようにカメラ・アイを点滅させる) 」

ジュデッカ(プランタラ)「まあ、我々も素人ではないのでそこは理解していますよ。貴方がそこの我々の助っ人と、ダラダラと長時間抱き合っている間にドミニオンレイとやらを黙らせればいい。(長銃に再び魔力を込め)……断続的に攻撃を続けます。我々は異端分子であし、この状況は想定外の筈。 ………付け入る隙は、必ずあります 」

仮面ライダーゲイザー「―――― ほう?(阿久津とオラクルの反応を見て、面白がるように顎を上げ) 」

オラクル「それは、貴様のスペックが我々を全面的に上回っている場合の話だろう? 」


―――― EARTH【王国】――――


―――― MOON【基礎】 ――――


―――― MERCURY【栄光】 ――――


―――― VENUS【勝利】 ――――


オラクル「ブ オ ンッッッ(急激にリミッターを四門解除。胸に四つの星が灯る。急激に彼の存在感が……圧が、彼そのものが持つ『性能』が跳ね上がり)……貴様を相手にする為に温存していたのだ。有難く思え!! 」


―――― SUN【美】 ――――


オラクル「……そして、ここで死んでいけ。(背後から、光の翼の如き余剰エネルギーが噴き出る。また一回り、圧が強くなる。「本気」である。今まで温存していた、彼の本気……全てはこの瞬間の為に) 」

仮面ライダーゲイザー「……驚いた。この空間で……それが使えたのか(オラクルを見下ろす。確かにゲイザーにも届き得るスペックはしているだろう。……ただ、それは同じ土俵に立ったに過ぎない。敵は自分だけではないのに、お前の周りを固める略奪者たちはあくまで敵でしかないというのに、切り札を切る彼を滑稽だとも思いつつ)……面白い。相手になろう(仮面の下で、静かに嗤った) 」

黒衣の戦士(プランダラ)「……やはりお前は俺が認めるだけの強さはある。そうだ…真の強者は逆境に追い込まれてこそ、その真価を発揮する…それが強き戦士だ…!!(真の力を開放したオラクルを横目に、ゲイザーへ光剣を宿す右腕を構える) 」

阿久津 大夢(プランダラ)「(暴力も金策も時間を消費するなら"タダ"じゃねえ。味方じゃねえがそこのデカブツには好きにさせてやるし、必要なら助けてやれば良い。 俺等にとっての"仕事"は―――――)――――よぉ~~~し。じゃあ暴れるかぁ~~ (手にしたチェーンソーのエンジンをふかす。そこにあったものを拾ったと言うより"手慣れた獲物"を扱うような動作で身構える) 」

ジュデッカ(プランダラ)「まあ、蹂躙できない相手との戦闘程無駄な事も無い………彼同様、目的のために遊ぶとしましょうかね 」

仮面ライダーゲイザー「  や れ  (次の瞬間、ドミニオンレイが各部から一斉に分離。ホログラフバリアを空間上に張り巡らせながら、無数の火線がその隙間をすり抜けるように飛び交う。ドミニオンレイ本体すら彼らの周囲を飛び交い、四方八方から攻め立てる) 」

黒衣の戦士(プランダラ)「――― ふ ゥ ん ッ ! ! ( ド   ォ ッ   !  ! )(解き放たれた閃光群、その間隙を高速移動で直覚的に移動を織り交ぜながら急接近し、着実にゲイザーとの距離を詰めていく)――― ギャリギャリズギャリリリィイイイッ ! ! ! (被弾を免れない閃光には右腕の光刃で受け止め、弾き、その勢いを殺さず断裂により双方へ別つ。ようやくゲイザーの目と鼻の先に迫った時――)―――ぬぇぁぁぁあああッ!!( ズ   オ  ッ  ! )(荒ぶる乱舞の如き挙動からその凶刃を縦一文字に振るった) 」

A・マルガレーテ(プランダラ)「(すべてを見下ろすように高層ビルの上から不愉快な風に髪をなびかせている。マルガレーテであってマルガレーテではないもうひとつ(アナザー)の存在。リエラそして、レギュレイターのメンバーであったはずの彼女だが、もはやそのときの厳格な気配すら感じさせない退廃的な雰囲気を醸し出している。プランダラのメンバーだが、おそらく彼女は一番やる気のない部類に入る。今の彼女には目的がない。いや、正確には目的の存在を探している) 」

澁谷観音様「(迷い込んだのか)マルガレーテちゃんの気配は感じるけど、血の一滴が流れてないどころか心臓の鼓動が聞こえない・・・? 」

阿久津 大夢(プランダラ)「(バリアが硬い、飛び回っているのが厄介、近接戦ができる。三つの問題が同時に立ち塞がるわけだが……) うンルるァァアーッ!!(密着状態の近距離戦に持ち込む黒衣の戦士の背後にピッタリと着いていたのか、彼の背後から飛び上がりバリアを突破) うっしゃァ……ッッッハァーーーー!!(空中で天地を逆に、両腕をゲイザーの両肩に添え、掴み、極め……自由落下した両足を首筋に絡めた"絞め技"に持ち込もうとする) 【無敵流・阿修羅砕】!!(柔術・組技……技工じゃこいつが格上だ。だがーーーー)ーーーー暴れろォ!!用心棒先生ッ!!!!! 」

ジュデッカ(プランダラ)「(―――やはり、彼はいい。頭が回る、度胸もある……腕も悪くない。何故あんなチンピラ風情に収まっていたのやら……)あまり、雑な連射は好むところではないのですが……まあ、今回は"苦手"も我慢するとしましょうかッッ!(長銃を片手に、短銃を片手に大胆に距離を詰め……変則の二丁銃を連射し、正確に、そして断続的にビットに射撃を行う) 」

オラクル「馬鹿め!!(背部ユニットから一気に光の粒を無数に放出。『イクシード・ソルカノン』。彼がゲイザーのドミニオンレイに対抗できると踏んだ最大の理由。ドミニオンレイと同じく、空間を制圧するかの如く飛び交う遠隔操作兵器!)そのドミニオンレイとやらが釘付けならば!!(急激に加速。黒衣の戦士と阿久津に続いて襲い掛かる。ゲイザーを守るドミニオンレイは……ビット同士、イクシード・ソルカノンとドッグファイトを繰り広げており手を出せない!!) 」

仮面ライダーゲイザー「ぬんッ!!(手を黒衣の戦士の振るった刃に添え、刀身に触れず手首を抑えながら脇に抑え込む。そのまま捻り上げようとした次の瞬間)ッッッ!!(飛び掛かって来た阿久津に対処するために思考を割く。両肩に添えられた手の間に指を挟みこみながら、両足が完全にホールドされる前に腕を挟み込みブレイクを試み)ドミニオ……!!(ドミニオンレイを呼び戻し、接近した彼らを弾き飛ばそうとした、そこで気付く。ドミニオンレイは、オラクルの放出したイクシード・ソルカノンに纏わりつかれ、戻ってこれない)ぐッッッ……!!(瞬時に身体を落とし阿久津を地面に叩きつける。が……) 」

仮面ライダーゲイザー「出来る……ッ!!(この瞬間、オラクルと黒衣の戦士に対する対処が、不能になる) 」

黒衣の戦士(プランダラ)「 リ ベ リ オ ン ――――  エ  ェ  ェ  ェ  ェ  ッ  ジ  ! ! ! (   ズ ッ゛     バ     ァ゛  ン゛ ッ゛ !  !  !  )(一瞬の判断を見誤ればそれだけで命取りとなる。戦に明けくれる戦士ならば、脳裏で考えずとも体がその危機を理解している。故に、敵がその隙を曝け出した今だからこそ攻め時の好機であることも瞬時に理解する。右腕から突出したエネルギーブレードの輝きが増し、より長く、より鋭く、より強い斬撃性を帯びた強靭な刃を掲げる。初手右薙ぎ、二手左薙ぎ、三手に回転斬りを繰り出した) 」

オラクル「ぬ オ あ ッッッ!!!(固定されたゲイザーのボディ。自らの身体を引っ張るブーストを乗せながら、丁度良く降りて来た頭部に向けて、脚部からのブースト噴射も乗せた、狙いを済ませた空中蹴り抜け型の)ッッッッ!!!(サッカーボールキック。仮想重量の付与された脚部が鉄槌の如くゲイザーの頭部を穿ち抜く) 」

阿久津 大夢(プランダラ)「あ"ッッ が"……ハッッッ………!!(喀血。その量からして内蔵をすり潰されている。月村サトシの格闘への理解・インストールした歴戦の闘志のデータ・仮面ライダーゲイザーというハイスペック装備の"補助"と定義するには余りある性能から繰り出される"組みへのカウンター"、 当然の結果である。 しかし) ガッッッ (即死レベルのダメージを負っているにも関わらずアバターは停止しない。 ひん剥かれた不気味な笑みを浮かべる阿久津の映像に"解析データ"が重なった。結果は『阿久津大夢・RK構成員のアバターに特殊な改造の痕跡はなかったというもの』 つまりーーーーー) 」

阿久津 大夢(プランダラ)「 俺ごと殺れェ"ェ"ェ"ェ"ェ"ェ"ーッ!! (『カオスファンタズマ参加以前、生身の状態でこの異常体質であるということ』 尚もゲイザーに力任せに組み付き、"相手に被弾すれば確実に巻き添えを食らう"にも関わらず啖呵を切った) 」

仮面ライダーゲイザー「(こいつ……!!)(マスクの下で、月村の目が見開かれる。一見すれば信じがたい事実、だが、同時に納得感が彼を駆け巡る)(確かに……!!これはデータの改竄で得られるような耐久力ではない!!この異様な生命力は、現実世界と全く同じこいつの”素”だ!!何の絡繰りもない、純粋なる野生の”怪物”!!)チィ……!!(彼の狙いなど、その叫びがなくとも理解できる。ただ、理解から実行に移すにはもう――――) 」


パ   ァ ンッ(――――遅すぎる。黒衣の戦士の斬撃が流れるようにゲイザーに刻まれ、次の瞬間オラクルのサッカーボールキックがその顔面を蹴り飛ばす。そのあまりの衝撃が組みを振りほどき、ゲイザーはまさにサッカーボールの如く、頭を起点に転がり飛んでいく)


ジョニー・ブラック(プランダラ)「おっ…?!おおおっ…!?おおおお~~~~~っ!!!???き、決まったァァァァァ~~~~!!!!(ようやく渾身の一撃を叩き込み吹き飛んだゲイザーに大興奮) 」

赤眼のザザ(プランダラ)「確かに、今の一撃は、効いたな…! 」

阿久津 大夢(プランダラ)「 ドギャァ~~~~z__________ッ   グヂッッ (ゲイザー諸共ふっ飛ばされた為床を何度もバウンド、ようやく離すも首が床に叩きつけられありえない角度に曲がる。即死……のはずだが変わらず不気味な笑みを保っている) 」

ジュデッカ(プランダラ)「……入った、直撃……(決着か?もしそうでなかったとしても……趨勢は決定的だと言っていいでしょう。であれば、こちらもこれ以上手の内を晒す事もない、か……)(吹き飛んだゲイザーを眺めながら) 」

オラクル「手応えアリ……!!(サッカーボールキックの感性を殺しながら、瞳を点滅させてゲイザーを見送る) 」

仮面ライダーゲイザー「 ム ク リ (少々ふらつきながらも、すぐに平静を取り戻す。その装甲に一点の曇りなし。ダメージこそ入っているのだろう。だが……)……見事な一撃だった。敵ながら天晴だ。故に残念だ…(渾身の一撃だったはずの先の攻撃は、彼を倒しきるにはあまりにも不足だった。変身に使用したカードを、再度構える) 」

ジョニー・ブラック(プランダラ)「んげげげェッ!!?い、生きてやがったァ…!?(復帰したゲイザーに大げさな仰天) 」

黒衣の戦士(プランダラ)「……当然だ… あれで落ちるような輩ではない…!(グッと握りこぶしを構え直す) 」

オラクル「(……対して応えちゃいない……)チィ……!!」

赤眼のザザ(プランダラ)「…ッ……!「トロイ」の活動時間も迫ってきている…これ以上の長期戦は、危険だ……! 」

仮面ライダーゲイザー「私としても君たちが勝手に撤退を選んでくれるのならそれに越したことはないのだが……\ DELETE /(プロビデンスカードをスラッシュ。『必殺技』の態勢に入ると、ドミニオンレイを分離し)\ HACKING ON CRACK START /……時間こそ押しているようだが、まだ諦める様子は無さそうだな。では、いい手品を見せよう(そのドミニオンレイが空中を踊り、彼らに迫り……そして、彼らをスルーして何処かへ向かっていく) 」

黒衣の戦士(プランダラ)「……!(むっ……何だ――――)―――――― ! ? (分離したドミニオンレイに身構える。しかし、それらが襲い掛かることなく自分たちの頭上を素通りしていく光景に思わず目で追いかける。そして、その視線の先にある「何か」に気づくと―――――) 」


ガシン、ガシン、ガシィン!!!(飛び交うドミニオンレイが”それ”に取り付く。そこに横たわった巨大なシンボル。動くはずのない、非現実の巨像。相応の技術もなく建造された、絵空事の巨人。破壊活動により一度地に伏した”それ”が、ドミニオンレイにその存在を上書きされるように働きかけられ、立ち上がる……)


赤眼のザザ(プランダラ)「……ま、さか……ッ……!?これは……ウソ、だろ……ッ……!?(ドミニオンレイが装着されたその"巨大な影がせり上がっていくのを見上げて、髑髏仮面の内側で驚愕を粟原にする) 」

実物大ユニコーンガンダム立像「 グ グ グ グ グ グ ・ ・ ・ (鳴るはずのない駆動音を鳴らして、一角獣が立ち上がる。動くわけがない。技術の壁に、物理法則の壁に、幾つもの世界の壁に阻まれ、直立のまま動かないはずの「ユニコーンガンダム」が、ドミニオンレイによる「ハッキング」を受けて、大地に立つ) 」

ジョニー・ブラック(プランダラ)「アッヒェェェェェェエエエエエエエエエエエエエエッ!?!?!?!?!?!?(今にも眼球が飛び出ん勢いで激しく仰天する)で、で…デケェのが…動いたぁぁぁああああぁぁぁあああぁぁあああああ~~~~ッ!?!?!?!? 」

ボム・ヴォヤージュ(プランダラ)「Je n'ai jamais entendu parler de ça !(立ち上がったユニコーンガンダム像に狼狽する) 」

黒衣の戦士(プランダラ)「これは…――――― ッ !(立ち上がった巨大な影の正体…転倒していたはずのユニコーンガンダムを見上げて思わず目を見張った)……奴め…こんな芸当もできるのか……! 」

オラクル「馬鹿な……動くはずがない!!このユニコーンガンダムはただの置物のハズ……!!実際に動く人型巨大ロボットなど物理法則もあってこの時代に造れるはず……!! 」

仮面ライダーゲイザー「フッ……(ドミニオンレイが発生させた力場に乗り、浮き上がって立ち上がったユニコーンガンダムの肩に乗る)その通りだ。本来動くわけがない。だが、ここは「私の世界」。ドミニオンレイを通してデータをオーバーライド、定義付けをやり直せばこの通り、自在に動かすことも可能なのだ 」

ロイエ(NPC)「………(その光景を映像クリスタルを介して静かに見物していたが、喫茶店の客人全員がその圧倒的な存在感を放つユニコーンガンダムに釘付けになっているのを確認すると耳元を片手で押さえつける)………各自、そろそろ"お時間"です。撤退のご用意を。 」

ジョニー・ブラック(プランダラ)「く、くっそォォォ~~~~…!!いいところだったのによォォォィオ~~~…!あんな隠し玉を持ってるなんて反則だァァ……!やはりゲームマスター…一筋縄じゃいかねえかァァァァ~……(ロイエの通信による撤退命令を耳にし逃げ腰になる) 」

赤眼のザザ(プランダラ)「あれでは…奴に対抗するのは流石に不可能…ッ……!作戦は失敗…撤退……するしかない…ッ……! 」

ボム・ヴォヤージュ(プランダラ)「Je veux de l'argent, mais je n'y peux rien !(戦闘で使用する時限爆弾のストックが切れ始めたのか、軽くなったボストンバッグをその辺へ乱雑に投げ捨てて撤退準備に入ろうとしている) 」

黒衣の戦士(プランダラ)「…チッ……!(まだ見ぬ強敵を前に尻尾を巻いて逃げることなど戦闘民族としてあるまじき行為。しかし、時間制約がある以上は致し方ない事実。文字通り巨大な壁となって立ちはだかるゲイザーの切り札を前に武の構えこそは維持するが、それ以上の攻めのラインを踏まずに迎撃の態勢へと移る) 」

実物大ユニコーンガンダム立像「 ズ シ ン ズ シ ン (重厚感を持ってその巨体が彼らに迫る。本来機能しないはずの頭部バルカン砲の銃口が彼らに向けられ)───ド バ バ バ バ バ ッ!!(そこから彼らを薙ぎ払うように弾丸が放たれる) 」

仮面ライダーゲイザー「尻尾を巻いて逃げるかい?それもいいだろう。二度と私のゲームを穢そうなどと考えないことだ(ユニコーンガンダムの肩に座り、彼らを見下すように首を向け)この私からヴィジョンドライバーを奪うことなど、不可能なのだから 」

タイガー・ジェット・シン(ブランダラ)「あんなデカブツ相手どころじゃねぇ!!(数々の雑言を吐き撤退) 」

ジュデッカ(プランダラ)「(ARMを使えば装甲は貫けるか……?いや、この場でやるべきでは無い、か……だが、確実性も……あまつさえ、緊急性も無い現状で、余計な手の内は見せたくない……撤退は自力で行うとしよう)―――『ビートステップ』(そういう意味では、「ミリアム」と「ダグラス」以外は見せたくはありませんでしたが、仕方ない…)…(手を発光させた直後、高速化した脚でその場から立ち去る) 」

澁谷観音様「マルガレーテちゃんらしき気配まで消えた・・・? 」

ジョニー・ブラック(プランダラ)「う、うわあああぁぁぁぁぁ~~~~~ッ…!!!(解き放たれた弾丸から逃れきれず被弾されそうになるが――――) 」

黒衣の戦士(プランダラ)「――――ガギャギャギィィイギャインッ!!!(咄嗟的にジョニー・ブラックの後方へと滑り込み右腕の光剣を振るって弾丸を斬りら払った)……邪魔だ…早く消え失せろ…!(背後にいる彼を鋭く睥睨する) 」

ジョニー・ブラック(プランダラ)「ヒッ、ヒィィィィイイイイイイッ…!!!助かったぜ用心棒様ぁぁぁぁ~~~……!!(腰を抜かしながらも慌てて前のめりに逃走していく) 」

赤眼のザザ(プランダラ)「急げ、ジョニー!俺たちが通ってきた「トロイ」は…ダイバーシティの裏手だ…!(逃げ遅れそうなジョニーの様子伺いながらも先導するように逃走している) 」

ボム・ヴォヤージュ(プランダラ)「Putain ! Cela n'a-t-il pas rapporté de l'argent !?(逃走の間際に予備の時限爆弾を全て起動させてユニコーンガンダムの足元を次々と爆発させる。当然その爆撃が通用するわけがないことは把握しており、あくまで爆煙を展開することを目的として起爆していた) 」

オラクル「おのれ……!!(リニアライフルを伸ばす。そこに無数の粒子が集まり、長い銃口を形成し)小賢しい!!その偶像ごと消し飛ばしてくれる!!(形成したロングライフルを両手で構え、ユニコーンガンダムとゲイザーをロックオン) 」

黒衣の戦士(プランダラ)「……ここで貴様を打ち倒したかったが…せめて一矢だけは報わせてもらう…!(グッと両拳を握りしめて傾倒。逃走する身内たちとは逆方向…即ち、ユニコーンガンダムへと接近を仕掛ける)―――― ッ ズ ェ゛ ! ! ! (  メ    ゴ ァ゛    ッ  !  ! )(大地に向けて繰り出した鉄拳により地盤がせり上がり、ちょうどユニコーンガンダムの足裏を押し出す様に隆起しその転倒を図る) 」


ズ オ !!(せり上がった地盤と同時にオラクルのロングライフルから、宇宙すら揺るがす一撃ですら耐えうる相手にすらダメージを与えうる、高密度の細い光線が放たれる……!!)


仮面ライダーゲイザー「ほう……このユニコーンを転ばせるつもりかね……確かに、二本の足で立っている以上転ぶこともあるだろう…… 」

実物大ユニコーンガンダム立像「 ズ ガ オ (だが、転ばない。めくり上がった地盤を踏み馴らすように強引に押しつぶし、光線を……) グイン ッ (左手で抑え込み、握りつぶすように霧散させる。そのまま、腕部からビームサーベルを発振させると、それを振るって黒衣の戦士を薙ぎ払わんとし)──ガ シ ィ ン(右手を伸ばし、オラクルを掴み上げる) 」

黒衣の戦士(プランダラ)「――――― ! ! (目論見が叶わず動揺を示したその瞬間、ビーム差ベールの矛先が既に眼前に振り抜かれ―――)―――― ぬ が ァ ッ … ! ! ? (圧倒的な大きさを誇るその刃の前に大地ごと切り裂かれ残骸諸共宙空へと吹き飛ばされる) 」

オラクル「っ、貴様ッ、ぐあ……!!!がああああ……!!!(渾身の一撃をあっさり抑え込んだユニコーンに面を食らった次の瞬間に、その巨大な右腕に捉えられる。握りつぶすような圧力が、彼の強靭なフレームをも歪ませ大きく軋む音を鳴らす) 」

仮面ライダーゲイザー「プランダラどもが逃げるのは良いが……君たちが向かってくるのならそれはそれで好都合だ。捕まえても別に損はないからな……(吹き飛ぶ黒衣の戦士を横目に入れながら、握りつぶされるオラクルを見下し)よくもクロノス社を荒らしてくれたな。目的はオムニバスに対する報復かね。それ自体は一理ある事は認めるが……その為に我がクロノス社を狙ったのは、許せることではない。 」

オラクル「…………貴様……こそ……(大きく軋みながら、ゲイザーを睨みつけ)……月村……サトシ……分かっているのか……貴様のやっていることは…… 」

仮面ライダーゲイザー「―――――貴様、どこまで知っているつもりだ? 」

黒衣の戦士(プランダラ)「ぐッ…―――― ズ ザ ザ ザ ァ ッ ! ! (滑るように着地し踏み込んだ双脚でその反動を殺しつつ立ち上がる) バジッ…ジジッ…… (全身に迸るノイズ。活動時間の限界がついにアバター体である自身にも影響が及び始めており―――)――――― シ ュ イ ン シ ュ イ ン シ ュ イ ン …! (ならば最後に一泡吹かせてやらんと、その右手に気を凝縮させていく) 」

黒衣の戦士(プランダラ)「  食  ら  い  や  が  れ  え゛  ェ゛  ァ゛  ッ゛  !  !  !  (  ポ ォ゛ ー ピ ィ゛ ー ー ッ゛ ! ! ! )(右手に宿す、超圧縮された気弾を剛速球で投球。蒼い気弾は超高速で、しかし緩やかに上昇し―――――) 」


―――――― ズ  ッ  ガ  ア゛  ァ゛  ン゛  ッ゛  !  !  !  ! (オラクルを掴むユニコーンガンダムの右腕へ、盛大に炸裂した)


黒衣の戦士(プランダラ)「ぐゥ……!(金色に逆立った髪が本来の漆黒に戻り、暴発していた気が鎮まる。現状の限界を悟り、自らもまた口元を覆う布を掴み上げながら踵を返し颯爽と撤退した――――) 」

オラクル「知って……いるぞ……私は……お前を……この先……に……何があるのか……貴様らが何をしようとしているのか……だからこそ……分からん……何故……このような…… 」

仮面ライダーゲイザー「貴様――――何を知っている!?(問いかけるオラクルにユニコーンの右手をさらに強く握る。その態度が気に入らないのか、あるいは…本当に目の前の機械が「それ」を知っていることを畏れているのか) 」

オラクル「私は!!知っているぞ!!!月村サトシ!!! 」

オラクル「知っている……!!(強く握り込む指の力で装甲を圧壊させながら、点滅する光がゲイザーの、仮面の下にある月村の顔を睨み付ける)……私は知っているぞ。貴様らが欲した世界そのものの仕組みに生まれた『バグ』を。深い深い世の深淵を渡り歩くことのできる唯一の『人類』を知っている。お前達の想定の外で生きる為ならぬ食事を繰り返す『不死』を知っている……!! 」

オラクル「遠い昔に歴史の闇に消えた『偉大』なる英雄殺しを知っている。見渡す限りの世界の糸に唯一しか存在しない神殺しの『血鬼』を知っている。かつて散った宇宙の『覇者』を知っている。『この世界』に巣食う彼らを知っている!! 」

仮面ライダーゲイザー「――――――くだらん。それは『既知』だ。『この世界』の者たちに過ぎない。何を知っているかと思えば……(興味を無くしたように、指を緩めて、オラクルを放ろうとする) 」

オラクル「――――知っているぞ、クロノス社。お前達が来た場所を。お前達の正体を 」

オラクル「知っているぞ、文字だけの世界を。知っているぞ、笛の音色とそれに集まる無数の文字を。知っているぞ、無限に続く幾多の等活地獄を。知っているぞ、悪趣味な怪談に抗う世界と無数の破滅の因子を。知っているぞ、皆の造る世に存在する全てを反転させる魔王を。知っているぞ、無限の世界線に君臨する真なる最強を。彼らの知らぬ未来を知っている!!そして…… 」

仮面ライダーゲイザー「ああそうか。本当に知っているのか。まさかこの塔のことについてまで知っているのではないだろうな(緩めた指が、再び強く締めあげられる) 」

オラクル「……どうだかな。だが知っているぞ。クロノス社の正体を。お前達が何処から来たのか。何故今になって現れたのか。貴様の隣にいるあの狐は、紛い…… 」

仮面ライダーゲイザー「よし分かった。前言撤回だ。お前だけは無事に返すわけには行かなくなった。ここで確実に始末・拘束する(オラクルの吐いた台詞に何かを感じたのか、話を聞く為に加減していた握力を容赦なく最大に、握りつぶさんとする……) 」

実物大ユニコーンガンダム立像「 ズ オ ン (完全にオラクルを握りつぶそうとした次の瞬間、黒衣の戦士の放った一撃が右腕を撃ち抜く。炸裂した気弾の勢いがその巨体を怯ませ、オラクルを手放させる) 」

仮面ライダーゲイザー「!! ヤツめまだこんな一撃を放てるだけの気力が……(黒衣の戦士に一瞥し、すぐにオラクルに向き直り)だがこいつだけは始末……!!(今度こそオラクルを排除しようと、ユニコーンガンダムの手を伸ばす……) 」

オラクル「……馬鹿め(潰れかけた彼の機体が、握り込んでいた手が離れた影響で地面に叩きつけられる。無数の火花を上げながら、駆動音を鳴らして右腕がぎこちなく動き)ッ……(正確にリニアライフルを発砲。最後の力を捻り出すが如き一撃が、右腕を動かすドミニオンレイを撃ち抜く) 」

仮面ライダーゲイザー「何処を狙っ……!!(このゲーム空間でドミニオンレイの破壊など不可能。そう思っていた。だが、その考えに反して、ユニコーンガンダムの右腕に取り付いていたドミニオンレイは、撃ち抜かれると機能を失って落ちる)……こいつ、ドミニオンレイを破壊できるだけの火力を… 」

実物大ユニコーンガンダム立像「 ギ ギ ギ ギ ギ ・ ・ ・ (自らを操り糸の如く動かしていたドミニオンレイが破壊され、右腕から崩れ落ちる。右腕のみ定義が”立像”へと書き戻され、動作を保てなくなり転倒) 」

オラクル「忠告……しといてやる……(次の瞬間、彼の機体は地面へと沈んでいく。溶けるように、あるいは隙間に入り込んでいくように)……あの狐は……本当にお前達の味方なのか……疑うといい……奴は……(月村サトシを揺さぶるように、そう言い残すと、彼は地面の……データの底に沈み、『舞台裏』へと入り込んでいった) 」

仮面ライダーゲイザー「(しまった!こいつまたダクトに……!!)(瞬時に飛び上がり、自らオラクルにトドメを刺そうとするも)っ…!!(それより、彼が沈み切る方が早かった) 」

仮面ライダーゲイザー「……忠告だと?狐……?……まさか、な……(最も逃がすべきではない相手を逃がしてしまったのかもしれない。そう不安を抱きながら、ヴィジョンドライバーを冷静に操作し) 」

仮面ライダーゲイザー→月村サトシ「…………厄介なことになった。すぐに報告書を作らねばならんな…… 」



― 逃走エリア・お台場フジテレビ前 ―




藤島慈「――――綴理…っ!!(その頃、ギターが当たハンマーを豪快に振り回しながら、洗脳された綴理と交戦していた)あんた…正気なの!?さやかちゃんをあんな目に遭わせて…自分が何をしたのか、わかってんの…ッ!?(憤慨の籠った鋭い眼光を、仲間"だった"彼女に突きつける) 」

夕霧綴理(プランダラ)「…………(ガギャギィンッ――――!)(恵が振り回す鈍器を二対のナイフのみで華麗にいなし、拮抗する。彼女の怒りの叫びに応える気配のない死んだ眼差しを浮かべた表情は依然として変わる兆し等見られない) 」

門田ヒロミ(プランダラ)「 シ ャ キ ン ッ―――― ザ グ ン ッ ! ( \ デモンズドライバー! / )(攻略組を牽制するために振るっていた日本刀を足元に突き刺すと共に、デモンズドライバーを到着する) \ ジャイアントスパイダー ! / \ Deal… /(取り出した「ジャイアントスパイダーバイスタンプ」をドライバーの天面へ押印)―――――――  変  身  (その後、バイスタンプをドライバー中央部へと押印した) 」

門田ヒロミ → 仮面ライダーインペリアルデモンズ(プランダラ)「 \ Decide Up ! / \ Deep. / \ Drop. / \ Danger. / \ (Kamen) Rider. Demons !! /(背後に現れた巨大なタランチュラの幻影が齎す糸にその身を覆われ、剥がされた時には悪魔の力を宿す蜘蛛の仮面ライダーデモンズを越える最強形態「インペリアルデモンズ」へと変身を遂げたのだった) 」

A・マルガレーテ(プランダラ)「カツン、カツン、カツン、(石畳の道を歩くたびに靴音が響く。現場に近づくたびにわずらわしそうに顔をしかめていく)……ノイズ。(歌を愛する者としての感性は歪な方向へ。同じラブライバーの特殊な波長を感じ取り近づいたはいいものの、彼女らの美麗な声はザリザリと砂をひっかく雑音に聞こえてしまう)ダメね。落第。こんな声で歌を歌うだなんて正気じゃない。やはりかのんね。かのんでなくてはダメなのよ。ねぇ? あんたたち(綴理たちの前に現れ静かな眼光をその目に宿す) 」

ポトリヴィット(プランダラ)「まァ~~一旦リセット掛けるか、ボチボチやれりゃあいいしな、ほら、頑張って捕まえろよォ~~~?(ブラックホールに掴まれた状態から、一瞬で"消失"。その後、僅かに間を置いてエリノラの正面へと立ち)ほらほら、”プレイヤーのみんな”はめっちゃ頑張ってますよォ~~~!!ゲヒャヒャヒャヒャ! 」

BB(プランダラ)「はぁ~~~い精神ロジックのブレが権限抽出の悪影響になるかもしれませんから刺激しないでくださ~~い★^^(片手を前に突き出し『NO』と書かれたカンペを掲げる) ――――――。(とは言いましたが……やはり独自規格のフォーマットで構成されていますね……ファイアウォールも強固かつ難解、リアルタイムに書き換わるID…… どれだけメモリにリソースを費やして高速演算しても時間がかかる……) 」

ポトリヴィット(プランダラ)「おっと、そりゃ悪かったなァ……だったらまァ、此処で大人しくしとくよぉ~~(堂々とその場でしゃがみ込み)お前も座れよ、AI。落ち着けってお達しが出てんだ 」

日番谷冬獅郎(プランダラ)「――― ピ キ パ キ パ キ ャ ァ ア ン ッ ! ! (両翼を形作る氷塊から氷柱の如き鋭い弾丸を解き放っていく) 」

フレイミス「(放たれる氷柱が甲冑や手甲に被弾し、それらの部位が凍結する。しかし―――)――― パ キ ャ ァ ン ッ !(それがなんだと言わしめるように振るった衝撃のみで氷塊は砕け散り、透明の残骸が足元に散乱する)――――― シ ュ ダ ァ ン ッ ! ! (その勢いを推し留めることなく、一度の踏み込みから低空跳躍し、瞬く間に呂梟へと肉薄。変色した赤い瞳を歪に輝かせ――その眼光の残像を描きながら――既に振り抜かれた拳を叩き込まんと迫った) 」

レプタイル(プランダラ)「数はそれなりに多い、ならこうさせてもらおう…!(その場から後方へとバックジャンプ。上空から攻略組を支援する様に溶解液を噴射) 」

大沢瑠璃乃「や、やばいってめぐちゃん…!綴理先輩あれ…聞こえてないんじゃ……って、だれぇ!?(マルガレーテという新手の登場に狼狽する) 」

ニル「あうぅ…っ……えいっ…!( ボ ォ ォ ァ ァ ァ ア ア ア ッ ! )(ヴァロナと刃を交える中、水を差すように放たれたレプタイルの溶解液を刀身から噴き出した焔の衝斬で相殺する) 」

澁谷千手観音菩薩様「(おめでとう!澁谷観音様は澁谷千手観音菩薩様に進化した!!)正気に戻してあげるよ皆を!! 」

百生吟子「……!私たちも(加勢に)行きましょう…!(現場へ駆けつけてくるや否や日本刀を携え、先輩たちを支援しようと前線へ出始める) 」

安養寺姫芽「かーなーり不味い状況だけど…逆転勝利収めちゃうもんね~…!(スナイパーライフルを両手に抱えて吟子に続く) 」

徒町小鈴「(どうしよう…どうしよう、どうしよう…!こ、このままだと綴理先輩が……―――――)―――!吟子ちゃん!姫芽ちゃん!来てくれたんだね…!(倒れ伏したさやかの傍で彼女を守る中、蓮ノ空の仲間たちが駆けつけてくれたことに微かな安堵を覚える) 」

仮面ライダーインペリアルデモンズ(プランダラ)「 バ ッ ―――― ヒ ュ ル ル ル ル ゥ ! (しかし、加勢にい入った吟子と姫芽の気配に気づくと両腕から粘着性の強い蜘蛛の糸を網状に展開。二人の少女を一瞬で拘束したのだった) 」

百生吟子&安養寺姫芽『 ! ! ? (あっという間に蜘蛛の意図に囚われてしまい二人同時に成す術もなく拘束されたまま地に横たわってしまう)な…っ…?!なに、これ…動け、ない…っ……! / んあ~~~…!ダメだぁ~…完ッ全に固められてるぅ……』

乙宗梢「慈、今の綴理にはどんな言葉も聞こえないわ。手段はわからないけど…目を覚まさせるしかないわね。 」

澁谷千手観音菩薩様「待って!皆は悪くないよ?ここまでして大事な仲間を助けたいんだよね?! 」

徒町小鈴「あっ―――――!?(だが、加勢に入った二人が早くもダウンした光景に絶句する。助けに行かなくては…しかし、重傷を負ったさやかを置いていくわけにはいかない。加えて、綴理は敵の支配下に置かれてしまっている。DOLLCHESTRAはもはや壊滅状態…唯一健在の自分がなんとかしなくてはならないと理解していながらも、その無力さに何もできず、ただただ悔しさに唇を噛み締めることしかできなかった) 」

ヴァロナ(プランダラ)「 ヒ ュ ッ ――― シ ュ ビ ッ ―― ズ ォ ン ッ ―――― ! (ニルとヒサメの両者を捉えるペストマスクのアサシン。その手に顕現されたニルと瓜二つの固有霊装の一振りで後隙のない前払いの三閃を繰り出し、彼女たちに圧を加えていく) 」

ミツキ「 ヒ ュ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ッ ―――― ! (突き出した片手のみで固有礼装のレイピアを巧みに回転させ、氷柱と溶解液の応酬を弾き返していく)……めんどくさいことになってきた…でも、先輩には手出しさせないから。 」

大沢瑠璃乃「っ!ひめっち!(蜘蛛の糸に囚われた姫芽の様子を見て)今助けるよ!!(蜘蛛の糸に向けて雷撃を放つ) 」

森ノ宮「(溶解液を潜り抜け……吟子と姫芽を拘束する網に向かって小太刀を振り、断ち切っていく)おい、しっかりしろ!!全部は切れねえ、そっちで力づくでも引き裂いてくれ! 」

日野下花帆「吟子ちゃん!(インペリアルデモンズに向けてコルトパイソンを連射する) 」

黒羽咲良(プランダラ)「いい気味ですね。肉体(からだ)も魂も奪われた者の末路…そんな救いようのない彼女たちをどうにかしようと挑む愚か者たちの抵抗というのは。(無表情の中で、その瞳で攻略組の抵抗を嘲笑していた) 」

侶梟「(先まで"無形"から"撃つ"、拳を前に突き出すカウンターを選択していたが――――)――――― ス (フレイミスの攻撃予備動作の時点で拳を前に突き出し "置く" 構えを取る。空手における刻み突き"後"の体制でただ、立ったまま待ち構え―――――)――――――   ゴ  ンッッ  (疑似金属音が反響した。目に見えて施用撃破が輪状に拡散する、"拳と拳"の衝突。 差し迫るフレイミスの超高速の打撃に対し、拳の位置を微調整しぶつける。相手は超低空飛行に対し、自身は地に足を付け"衝撃を足場へ逃がす用意がある"。この場合、ダメージは"身体能力・速度・体重"の二倍、フレイミスの拳へ集約する……  筈だが ) 」

澁谷千手観音菩薩様「(金色に輝く後光で溶解液をガードしさらには皆を包み込むかのように守る) 」

黒羽咲夜(プランダラ)「さぁ…そろそろグランドフィーナレの時よ!我ら『略奪者』(プランダラ)の目的はついに達成され、この世界を混沌の渦に呑み込むのよ! 」

ブラックホール「おっと(消失したポトリヴィットに少し躓き、そのまま地面の影へと溶けると)カカカカ……な、る、ほ、ど、な?(彼らを囲い込むように、無数のブラックホールが影より生えてくる) 」

乙宗梢「花帆、吟子さんを頼むわ(花帆の様子を見て)行くわよ慈。…っ!(綴理に向けて拳の連打を繰り出す) 」

侶梟「  ブ シ ィィッ  (第4・5中手骨周辺の外皮からの出血、さらに広範囲に渡る内出血による右手全体の出血。 本来、自身の拳への負担を0にするはずのカウンターが成功したにも関わらず、軽視できないダメージを負っていた)――――――。(顔色一つ変えず方向転換、交錯するように拳を穿ち、肩透かしにすり抜けたフレイミスへ左足払い→ 頭部への踏み砕きの"頭部破壊即死コンボ"を叩き込もうとする) 」

レプタイル(プランダラ)「大したものじゃないか、ある程度中和されているとはいえ凌ぐとは……なら、こいつはどうだ(水風船の様に、溶解液を濃縮した球を生成。触れれば破裂して周囲を溶かすそれを、ミツキとニルにそれぞれ投げ付ける) 」

ヒサメ「(刀身が青い小太刀を抜刀、打刀と合わせた逆手持ち二刀流スタイルに切り替え、柄頭に刀身をぶつけ滑らせるようにしてヴァロナの斬撃を"必死に紙一重"で流し―――) クルンッ ヒュ バッッ (右手の赤い打刀を逆手持ちから切り替え横薙ぎをヴァロナへ払いつつ……) ヴ ンッ (故意か事故か、余った左手が握る小太刀が後方へしなり、ニルを後方へ切り払おうとする) 」


ガ ッ (ニルに襲い掛かるヴァロナの足元の影から一閃の膝蹴りが飛び出し、その後頭部を打ち) ヒュ ヒュン (水風船の投擲で生まれる影から、それぞれ人影が飛び出してそれを受け止める) 」


フレイミス「(地の利を理解せず、ましてや敵の能力も未だ把握していない少年が突き出した拳はあまりにも愚直だ。考えもなしに突っ込むだけの、無謀な攻撃。容易く防がれ、避けられ、あまつさえカウンターを喰らうことさえも目に見える程の、拙い攻撃。それによって曝け出された隙を突かれるかのように、 侶梟の足裏が顔面に踏み込まれる寸前まで迫った、その時――――――) 」

フレイミス「               (踏まれるはずだった少年の顔面が、残像を残して"消えた"。地に仰向けに倒れた状態では駆け出すことも不可能な状況下であるはずだった。だが、"消えた"。侶梟の重力を纏った脚はそのまま何もない地盤を穿つ勢いで炸裂し、土埃が立ち込める。その中で―――) 」

フレイミス「―――――― づ  ぇ゛  ぇ゛  え゛  え゛  あ゛  ッ゛  !  !  !  ( ド ゥ ッ ―― ド ゥ ッ ――― ド ゥ ッ ――――― ! ! ! )(砂塵を割って現れた「赤い目の少年」が、侶梟へストレートパンチを繰り出そうと迫った。飾り気のないただ拳だ。しかし、見えざる何かが二度、三度とその拳に重なった。それは一度目の拳を押し出す様に、"三度の衝撃"となって侶梟にいまだかつて見せたことのない怒涛の反撃として繰り出されたのだった) 」

ポトリヴィット(プランダラ)「……面倒臭っせぇなぁ~~~…………影だけじゃなく色々やれるって訳かよォ~~……付き合ってやってもまあ良いんだが、折角の新しい戦力たちがいるってのにあんま頑張りたくねえんだよなァ 」

仮面ライダーインペリアルデモンズ(プランダラ)「ズギャギィギィッン…!(花帆の放つ銃弾を片腕で防ぎその場に硬直する) バ ッ ――― ヒ ュ ル ル ル ゥ ッ ! (だが、今度は花帆や瑠璃乃など2年生にも蜘蛛の糸を広範囲に解き放った) 」

BB(プランダラ)「ブンブンブンブン……『虫さん』が鬱陶しいですね~~~……完璧に整っていない物、不規則な配置、見ているだけで不快指数の上昇を抑止できません。しかたないですね~~……お掃除ぐらいは手伝ってあげましょう(権限抽出のためコンソールを操作する手はそのまま、余った左手で別のコンソールを操作し)―――――人の手で電子空間を掌握できるなんて金輪際思い上がらないことです。( ある項目の値を【0】へ書き換える―――――) 」

藤島慈「わかってる!綴理のバカの目を覚まさせてやるんだから…っ!!(梢の連撃に息を合わせるように、大胆ながらも無駄のない動きでギター型の鈍器を振り回して綴理を牽制していく) 」

雷電(プランダラ)「………させない、そいつは拘束しておく必要がある(網を処理する森ノ宮を上方から急襲。その頭を叩き斬ろうとする) 」


ブチ  ッ   (影から出現していたブラックホール、或いは影を媒体に出現していたブラックホールの"露出していた部位"が、鋭利な牙を持つ獣に噛みつかれたかのように"千切れる"。 グロテスクな絵面だが彼に対するダメージ、痛覚に似た感覚はない。その代わり再出現が制限される感覚が襲った。 何故なら)    フ ッ    (横浜から "影" が消失したのだ。 建物、人、それらにかかる黒いテクスチャ―が、不自然に消滅していた)


泉北「させんぞ……!ストップ、だッ……!!(双剣のうち一振りを雷電へと投擲し、森ノ宮への攻撃を阻止しに掛かる)探偵よ!その背後へと気を付けろ! 」

ニル「(――――!?) ひゃわわっ!? (ヒサメの行動の意図を汲み取ったのかどうかは定かではないが、慌ててしゃがんでその斬り払いを避ける)………?……!(そして、ふと背後を覗き見た時に広がる水風船から零れた溶解液の水だまりを見てすべてを察したように大きく目を見開いた) 」

夕霧綴理(プランダラ)「ギギギィンッ―――ガギィンッ――ガッ―――ギッ―――ギャリギャギギィンッ!!(梢と慈、かつて同じステージに立っていたはずの親友たちを前に凶刃を振るって衝突する。これほど虚しく、哀しい戦いがあるのか。それを知る由も、操り人形と化した子の少女にはない―――)―――― ス ッ (その最中、両手の指でフレームを形作る。その中に二人を捉えると――――)―――――“レディバグ” (機械的な言の葉を、発した) 」

藤島慈「(――――!)(綴理の行動に何か嫌な気配を察したのか、咄嗟的に梢の方へ振り返ると――)―――梢ッ!!(彼女へ抱き着くように、綴理が形作った両手のフレームの"外"へと離れだす) 」


――――――   ズ   オ゛   ッ゛   !   !   !   (慈の悪い予感は的中した。綴理が両手で形作ったフレーム…その直線状の景色が"長方形型に食い破られた"のだ。直角に穿たれた地面、四角い穴を開けた木々や建物…彼女が齎したのは、"フレーム内に捉えた者の対象物を消し飛ばす"力だったのだ―――)


レプタイル(プランダラ)「良い勘をしているな、一人は後頭部から溶かしてやれると思ったが……格闘戦に付き合ってやっても良いが、それは他の連中にやらせるとしよう 」

侶梟「        ゴ  ッ       (拳を当てた者、被弾した者、双方に骨身を揺るがす衝撃が走り脳を揺さぶる。フレイミスの腕へ咄嗟に肘を当て軌道をズラそうとするも、拳は側頭部を捉える。並大抵の者であれば上半身が千切れ飛ぶ威力だったが……) フゥゥゥゥ……ッ!!(蒸気のように可視化出来る吐息を吐き出し、仰け反った上体を戻し、腕の関節をフレイミスの腕へ絡め、極め……) ズ ダ  ァンッ  ("不完全"な投げで地面へ叩きつけ、バックステップを踏む) 」

藤島慈「…はぁ……はぁ……―――――!?(抱き着いた梢と共に起き上がると、長方形にくり貫かれた景色の一部を見て絶句したように瞳孔が縮小。こんな力は彼女にはなかった…ならば考えられる原因はただ一つ…)……こ、これも…あいつらの仕業で……!?(スレイヴ(洗脳)化されたプレイヤーの力の増強を目の当たりにして、その格差を思い知らされる) 」

侶梟(プランダラ)「―――――パサッ (先にフレイミスの打撃を受けたことで舞っていたブーニーハットが一拍遅れて床へ落ちる。帽子内に纏まっていた髪がほどけ、風に揺られた。 ハットから落ちる影が晴れあらわになった表情は"楽""を明確にした笑みを浮べていた)―――――そうか、やはり貴様が"神童"だったか。 」

乙宗梢「っ!(慈の行動により攻撃を受けずに済んだが、その攻撃によりもたらされた惨状を見て驚きを隠せない表情を見せる)…それしか考えられないわね。下手に近づくと危険…そう言うことね。 」

肆々玖「スゥ―――ッ……(特殊な呼吸法が、その肉体から心音、存在感、気配という気配を殺してゆく、そして―――)そこだ、ッ!!(フレイミスの一手により突き崩された侶梟のバックステップ、それを狩るタイミングで眼前に突如として現れ踏ん張りの効かない空中で踏み込んで鉄山靠を叩き込む。影すらも消えたこの場がかえって攻撃の寸前まで彼を"無"にし、その気配は一切悟らせなかった) 」

森ノ宮「あっぶねえ……!だが、助かった……!(泉北の妨害も手伝い、間一髪で雷電の振り下ろしを回避。そのまま小太刀を横薙ぎに振る……と見せ掛け、雷電の軸足目掛け足払いを放つ!)格好いい面してんな、得意技は不意討ちか?(……しかし、不味かったな普通に。こいつ、このナリで隠密行動も得意なタイプか…!?) 」

日野下花帆「させないよ!!!(蜘蛛の糸に向けて花を繰り出し、相殺しようと試みる) 」

フレイミス「――― メ゛ ギ ャ゛ ア ァ ア ン ッ ! ! (侶梟によって付近の建物の壁へと叩きつけられ、瓦礫と共にその身が崩れる)パラパラ……――――― ガ シ ャ ア ア ァ ン ッ ! (岩壁を片腕で押しのけ起き上がる。少年の赤い瞳は砂塵の中で不気味に揺らいでおり、自らの居場所を誇示しながらもそこから先の一線を踏み込ませない悪鬼の如き形相を放っていた) 」

雷電(プランダラ)「むッ……!?(泉北の投擲を回避した結果、森ノ宮への攻撃が一瞬遅れ……結果、森ノ宮の回避と反撃を許す形になり)ぐっ………だが、その程度か(森ノ宮のフェイントに釣られ、足払いで転倒……すると思いきや、その場で空中で後方一回転し、そのまま着地して刀を構え直す) 」

ヴァロナ(プランダラ)「ザリザリザァァー…ッ……!!(ヒサメの横薙ぎ、そして足元から産まれた「影」の膝蹴りを剣身で受け止めて滑りながら後退する) ピ ッ ―――――― キ (縦に構え直した剣の表面に結露が滲みだし、そして…瞬く間に凍結を帯びた。火属性を伴うニルと相反する氷結系の能力を宿した固有霊装であることが、ここでついに明かされた) 」

ブラックホール「おっと(出現していた彼が、一斉にその場から消失する。バチン、と一つに勢いよく合わさるような音がして、真っ黒な空間に彼は一人取り残され)なるほど、電脳空間だもんなあ。影を処理するスイッチを切ればオレの四次元殺法を封じれるって魂胆か……(そう言うと、自らの顔面を構成する穴に手を添え)甘えよ。その程度で四次元殺法を封じれるもんか。悪魔を、なめるな 」

ニル「……――――!(ヴァロナの固有霊装の能力発現に目を奪われる)……凍っている……や、やっぱり…私のと同じ、属性を宿した霊装…!(ならば、とこちらも剣身に炎熱を纏い発火を齎した) 」

仮面ライダーインペリアルデモンズ(プランダラ)「――――!(花帆の能力によって蜘蛛の糸を相殺されたことで怯みを見せる) 」

イーリア(プランダラ)「ユラ―――ヒュンヒュンッ、ガガガガリッ(触れたものを全て傷つけるような、熱く煮えた殺気と冷え切った殺気、二つの殺意が剣先でかき混ざる。空を切っているはずなのに、その切っ先はデータ上の空間をカリカリと傷つけているような音が響いた)邪魔だ、何もかも。アタシの目前全て、斬り殺す。(同直線上に並んだタイミング、ミツキ・肆々玖・ニル三人を纏めて貫かんと剣閃は一度、二度、三度と解き放たれる) 」

ブラックホール「 ロケーションムーブ!!  」

藤島慈「…いや、あるいは……陽動を仕掛けることができれば、あの能力を封じることができるかも…任せて…!(グルングルングルンッ―――)(そう言うとギターをジャイアントスイングの容量でぶん回し―――)―――――そぉらっ!!(――― ブ ォ ン ッ ! ! ! )(綴理に目掛けて豪快に投げ飛ばした) 」

夕霧綴理(プランダラ)「……――――― ス ッ (こちらへ飛来するギターを対処しようと、再び両手でフレームを形作ろうとする――――) 」

藤島慈「(今の綴理の目には投げ打った私のギターしか範疇にない…つまり、蚊帳の外なら―――)――――梢!!今だよッ!!(フレームの"外"へ逃げつつ、梢に外野から攻めるように促した) 」

侶梟(プランダラ)「 ゴ  ッッッ  (肆々玖の気配遮断は成功。鉄山靠は"当たる"まで感知されず命中、背同士が衝突し、口端から赤が溢れる――――) ┣" グッ  (だが同時に、肆々玖の背へ"正拳突き"を叩き込んだような衝撃が駆け抜け彼を突き飛ばす。 自身の鳩尾へ拳を叩き込み、"衝撃が内蔵を傷つけず透過、密着していた"肆々玖へ浴びせられていた)暗殺者に先手を取られた場合、初手の不可避は必定。であれば"殺されず・返す"事に徹していれば良い。 (首に手を当て、ゴキッとグロテスクな音を上げる。"首の関節をずらし"フレイミスの打撃を軽減させいていたのだ)――――来い。その怒りは正当な物だ 」

BB(プランダラ)「なッッッッ こ、 これは―――――――――――!!!!!?!?!?!?!??!?!?!?! 」

ミツキ「ッ―――――!?(イーリアの、空間さえも侵食する程の強烈な憎悪を感じ取ると血相を変えて振り返ると共にレイピアを地面へ突き刺した)  “セリュナの森”ッ!!!  (レイピアを突き刺した地面に広がる星海のような固有結界が広がり、こちらへ迫る斬撃の速度が急激に知鈍化。自身をはじめ肆々玖とニルに回避の猶予を与えた) 」

ブラックホール「カ…カ…カ…(空間に、孔が開く。まさにブラックホールと呼ぶべき虚空の穴が開き、そこから手が、肩が、胴体が、脚が這い出てくる。最後に穴が「裏返」り、その空間上に出現するのは……)おはよう!!(悪魔超人、ブラックホール。空間が捲れるように、裏返るように現れた彼はイーリアの狙った直線状に出現)ぐっ……!!(頑強なその肉体をもって剣閃を体で止め、肉までで完全に勢いを停止させる)……とんでもねえところに出てきちまった 」

エドガー「―――――ナイスカットだ青いの!(セリュナの森発動と同時にミツキをすり抜け前へ出る。拳を突き出す予備動作、移動を同時に行い矢のように前進する伝統空手の突き+密着状態から突き出すボディブロー、両者の特徴をかけ合わせた打撃を、 イーリアの間合いの内側へ潜り込み、穿つ) 」

フレイミス「 ズ オ ッ ――― オ ゥ ッ ―― ヒ ュ ン ッ ――――― シ ュ オ ン ッ ―――― ! ! (空間を掌握するかのような目にも留まらぬ疾走で駆け抜ける。ガントレットのバーニアからのジェット噴射は…起動していない。つまり、この異常な速さは「加速型」によるものではない。しかし、オーレギオンと熾烈な追跡戦を繰り広げた時と相違ない速さで駆け巡り、侶梟を翻弄)―――― シ ュ ダ ア゛ ァ゛ ン゛ ッ゛ ! ! ! (槍の如き鋭い殴打が、予備動作や残像すら垣間見せず繰り出された) 」

乙宗梢「っ!…わかったわ慈!!(綴理の視界の外から回し蹴りを繰り出す) 」

肆々玖「ぐ、お……ッ!まさか自分の身体で、浸透勁を……(一撃を通した代わりに一撃を貰う、ダメージのトレードオフにたたらを踏みながらも留まり、血を吐くがすぐに整える)……やっぱ化け物だなアンタ、だからこそこの逆境、崩したくなる。(傍のフレイミスに目をやり再び侶梟へ突撃でき―――)ッ、っぶな……!!(ず、イーリアの剣閃を遅延された事により屈んで回避、だが)……!?(その斬撃は、実体を帯びていないはずの闘気を"切り裂いていた") 」

ヴァロナ(プランダラ)「――― ズ ピ パ キ ャ ァ ア ア ア ア ッ ! ! ! (横一文字に放たれた凍てつく衝斬が、空気や木々を突き抜けてニルとヒサメに迫った) 」

ヒサメ「(機械的故、人間性由来のブレがない斬撃。しかし機械でないが故の、直線に僅かな曲線を加えた遊びの在る斬撃。剣士としては理想的なメンタルバランスで技を振るってくる……――――)――――――チッ(それに対してこっちは―――――――) 」


『 私自身の力で、いつか必ず、叶えてみせる…っ……!「病気で助かることのできないお父さんを救うため」に…っ……!! 』


ギャリッ―――(イーリアの剣閃が、音を立ててミツキの結界に突き刺さった。それは辛うじて速度を押し殺しはしたが―――"被実態の結界を切り裂いていた"、デタラメな事に。)


ニル「……!(イーリアの斬撃が我が身に迫ろうとしていたが、それがミツキやブラックホールによって免れたことを知ると申し訳なさそうに首を垂れる。だが―――)――――!ぃゃぁああああっ!!( ズ ボ ォ ォ ァ ア ア ア ッ ! ! )(憂い目を感じる余裕など、今はない。対峙するヴァロナの放つ凍てつく波動に対し、こちらは縦一文字に振るった燃ゆる斬撃で迎撃。瞬間的にヴァロナの斬撃を焼き溶かしていく) 」

夕霧綴理(プランダラ)「―――――!(ズッガアァァァアアン――――ボギャアアァアアンッ!!)(慈の目論見通り、フレームの外野から迫ってきた梢への対処に遅れた。その弱点を突かれるように、彼女が繰り出す強烈な回し蹴りが脇腹に炸裂。螺旋を描きながら残骸の山へ激突したのだった) 」

ヒサメ「(くだらない連中と、その御守りを勝って出るくだらない情に振り回された半端者だ……せめて嘲笑ってくれよクソが……ッ!!) 悪いんだけど、目障りだから僕の間合いに入らないでね。音質育ちのお嬢さん(温和、友好的、そんなガワを被った果てしなく距離感の在る王子様的な笑みで、ニルへ"吐き捨て"……) ガッッッ (馬蹴りで彼女を後方へ蹴り上げてふっ飛ばし) ヅッッッ (その一瞬の隙で回避がわずかの遅れ、スライディングで斬撃をかいくぐるも左肩が凍結) ヒュ オッ (尚もヴァロナへ肉薄し、床をえぐりながら顎を穿つ斬撃を放つ) 」

イーリア(プランダラ)「よく止めたな―――でも、理解る、理解ってきた。こう何度も振れば、"お前たちの斬り方"。(ブラックホールの肉体を見て、そしてミツキの広げた固有結界を見て、剣先をひゅんと振るう。その剣はありもしない、実態を伴わない筈の結界を"綺麗に斬って"いた―――ここからの剣閃は、より一層致命に至る。)あの子だけが声を上げず、押し殺したまま潰れていく世界なんて、何もかも狂っている……何もかも、壊れてしまえばいいッ!!(エドガーが間合の内側へ潜り込んだ時、判断は早かった。剣を振るではない、その柄を強く堅く握りしめ―――同じくして拳で、迷いもなくその凶悪な膂力を以て乱暴に振り抜き迎え撃つ!) 」

百生吟子「……!す、すごい……先輩方… あんな、未知数な敵を前に果敢にも挑んで……(ようやく蜘蛛の糸の束縛から解き放たれながら、梢や花帆たちの戦いぶりに驚嘆する。しかし…――――) 」

安養寺姫芽「……うん………ほんとうに、すげえや……(同時に、力の差を思い知らされて戦意が少しずつ消失するかのような感覚に陥っていくのだった――――) 」

ブラックホール「フー……間違って渦中に出てしまったが(コキコキと首を鳴らしながら、BBの方に振り返り)オレの四次元殺法は確かに影を使うことも多いが、それはあくまで応用。本質はオレの顔の穴のまさしくブラックホールにある。オレの四次元ホールはこの電脳世界からでも物質世界の四次元空間に繋がるようだからな。影が無くなったのならこの虚空の穴を軸に戦うだけだ。一芸でしか戦えないような三流レスラーと思うなよ 」

大沢瑠璃乃「ナイス花帆ちゃん!(怯んだインペリアルデモンズに向けて電撃をまとった腕で突進する) 」

BB(プランダラ)「 なんちゃって  (BBの目から"少女象を模倣した"輝きが失われる。彼女の言う人類愛は嘘ではない、つまり"その他一切"には幾らでも冷酷にあれるということだ。)   ズ  ッ ッ    (ブラックホールへ"文字通りブラックホール級"の圧倒的質量へのプレスが加わった。 その質量の正体はBBの"指"。彼の眼の前には巨大化したBB….のみならずそれ以外の敵味方、建築物まで巨大化した光景が広がる。   否  彼が"縮小している"、"縮小し続けている"のだった) そんなグロい人間はいません。であれば人間の敵、つまり私の敵です 」

ブラックホール「(だが影が無くなったのはキツイな……ロケーションムーブや四次元ワープを軸にした四次元殺法は充分使えるがセパレートシャドウや影縛りの類は使えん。吸引ブラックホールが決まれば有利だが……)ム……!!(思案を巡らせるブラックホールにのしかかる、圧力。次の瞬間、周囲の状況を理解し)ナルホドな、電脳世界なら相手のサイズを弄るのも自在ってわけか……(しかし、倒れない。まさに蟲が人の指で押しつぶされるような光景。だが、彼の両の腕は冷静にそれを押し戻そうとする)このまま小さくなり続けるとマズい……よし 」

侶梟(プランダラ)「工夫の賜物だ。名も知らぬ暗殺者、貴様程の実力があれば容量一つで会得できよう。(イーリアの斬撃に阻まれても尚目は肆々玖を追う。それだけ彼の実力を高く評価し、同時に警戒しているといこと) ―――――より早いな、だが荒い。木偶人形程度が相手であればそれで凌駕できよう(フレイミスの姿を目で追うことなく瞼を閉ざす。構えを取らず、ただ無形で、視界は愚か、聴覚さえも知覚に使用せず到来を黙して待ち) コ  (顔面の皮膚へ、フレイミスの打撃が"触れた"刹那)  ┣" グ オッッ  (顎をわずかに引き、重い膝蹴りを彼の鳩尾へ放つ。顔面へのダメージはかすり傷程度に抑えている) 」

ブラックホール「グローリーホール!!(キン消しの半分以下ほどの大きさに縮小したブラックホールが、穴を起点に巨大化……否、穴を起点に巨大化しているのではない。他の部位を無視し、穴だけが広がり、黒い虚ろが空間を呑み込んでいくのだ。小さくなった胴体を置き去りに頭部のみ……自分の名を表す「ブラックホール」そのものと化した彼は抑えていた指を呑み込み、膨張を続けて手首を食らう。いつの間にか顔の大きさは縮小前にまで戻っていた)ああそうさ、人じゃねえ。正解だ。人間の敵……それも間違っちゃいねえかもな。オレは……悪魔だからな 」

肆々玖「自分の身体でやるって発想は無かった……モノにさせて貰おうか。(厳重な警戒を受け、冷や汗が頬を伝う)……二度目は通らないな、真っ向勝負挑ませてもらう。行くぞ、"籠手<グアンテレーテ>"!!(輝く闘気を両腕に纏わせ堅固な籠手として発現、地面を殴りつけ衝撃波と共に隆起させ侶梟の足場を崩す同時攻撃)ダンッ―――だあッ!!(その地面を盾に接近、切り立った地面に向けて同じように発勁―――衝撃を送り込む) 」

ミツキ「 先輩の首を取らせはしな――――― は ? (結界に生じた一線のような亀裂。それが瞬く間に切断された光景に驚きを隠せず、瞳孔が縮小する)うそでしょ…ッ…!?霊装の結界を、物理的に切り裂いて――――きゃあぁ…ッ!?(結界を裂いたすさまじい斬撃による衝撃の余波に吹き飛ばされてしまう) 」

夕霧綴理(プランダラ)「―――― ド ゴ ォ ア ァ ッ ! ! (瓦礫を蹴飛ばして前線へと復帰するや否や―――)――――“パラレルダンサー” (ヒュオッ――――シュドドドドッ、ゴッ、ドッギャンッ、ズガガガガッ!!!)(梢と慈の両者をまとめて蹴り飛ばさん勢いの鮮やかな回転蹴り乱舞。縦から横へ、横から縦へと向きを変えながら高速的に回転するその苛烈な蹴り技で二人を圧倒していく) 」

藤島慈「決まった…!やったねこず――――!?(だが喜びを得るのも束の間、すぐに復帰した綴理の接近に対し咄嗟的に身構えると…) くぅぅ…っ…!こん、のぉ……!! (持ち前のキレのあるダンステクニックから編み出した回避テクで綴理の蹴り技を避け続ける。だが、その素早い攻撃を前に反撃に出るだけの余裕はない。ましてや武器であるギターは先程投げ飛ばしたことで現在は丸腰の状態…不利と言えば不利な状況である) 」

フレイミス「      ド   グ ォ゛   ァ゛    ッ゛    !   (侶梟の膝蹴りが鳩尾へと盛大に炸裂し、ここでようやく高速度に達して不可視の状態にあったフレイミスの動きが停止。致命的な反撃の一手を喰らい悶絶するかと思いきや―――)――――― フ ォ ン ッ (それは"残像"となって消失。再び少年の体が"消えた"のだ) 」

フレイミス「―――――  シ  ュ   ド  ゴ  ォ゛  ア゛  ッ゛  ン゛  ! ! ! (膝蹴りの態勢から片足を下げる前の侶梟の背面から、それは砲弾の如き勢いで消えたはずの少年のストレートナックルが炸裂。侶梟が振り返るよりも前に彼を殴り飛ばし、追随するかのようにその身を飛び出す) 」

フレイミス「  ズ  ド  ド  ド  ド  ド  ド  ド  ド  ド  ッ  !  !  !  (殴り飛ばした侶梟へ、少年の俊足両拳が追い打ちを仕掛ける。ガトリングの如き勢いで繰り出された殴打のラッシュは広範囲に拡散。実体を伴う残像拳となって侶梟一人に次々と繰り出されていく) 」

仮面ライダーインペリアルデモンズ(プランダラ)「 ド  ッ グ  ゥ  ォ ア  ン ッ ! ! (瑠璃乃の稲妻を纏う殴打を咄嗟に交差した両腕で受け止めつつもそのまま両足を地に付けたまま後退する)バッ――― \Add… / \ コモドドラゴン ! /(コモドバイスタンプをドライバーへ押印)\ Dominate Up ! / \ ゲノミクス ! / (すると、右腕に竜の頭部を模したバスターが装着される)  ボ ォ ォ ォ ォ オ オ オ オ オ ッ ! ! (右腕を突き出すと同時にそのバスターから火炎放射を噴き出し、花帆と瑠璃乃を焼き払う) 」

ニル「 ふ ぇ ――――― ぃ゛ ッ゛ ? ! (馬蹴り後方へと無様に蹴り飛ばされて転倒していく)……っ…ぁ…… ぇ……? (何が起こったのか分からない。だが、すぐに理解する。自分が、彼にとって足手まといだったのだということを。そして背後から一気に襲い掛かる寒気。再び湧きだす、自身の弱さへの罪悪感。両手が震え、剣を握り直すことさえもできなくなっていた―――) 」

ヴァロナ(プランダラ)「 ゴ ッ ―――― ズ シ ャ ア ァ ァ ア ア ア ッ ! ! (ヒサメの斬撃を顎から頭部に受けてそのペストマスクへの損傷が激しくなる。眼球部のガラスパーツは堅めの身砕け、縫い目は解けて黒い布の切れ端が散乱する。ようやく曝け出された素顔の半身、それは―――――) 」

ヴァロナ → ニル?(プランダラ)「―――――――――(あの臆病な伐刀者に酷似した、冷徹で機械的な表情に無機質な赤い目を宿した「少女」であった――――)――――― 伐刀絶技“幸福を呼ぶ青い鳥《 フェリニックス 》” (―――― パ  ッ  キ  ャ  ア  ァ  ン  ッ  !  !  !  )(衣服背面を食い破るように突出した氷塊の両翼。日番谷の大紅蓮氷輪丸とは似て非なる、美しく形作られた鳥翼の氷像。その両翼を以てヒサメを覆うようにはためかせ、鋭い先端部の羽群で突き刺すと同時に瞬く間に凍結させる) 」

ニル?(プランダラ)「    ギ   ュ   オ    (そのままヒサメを過ぎ、無様にも両手を地に付けたまま跪いているニルの目と鼻の先へ移動。撃ち二つの顔を持つ彼女と花崎が触れ合うかどうかのすれすれのところで急停止し、半分だけ曝け出されたハイライトの無い赤い眼で怯える彼女の顔を捉えた) 」

ニル「       ひ    ッ    ?    !      (自分にそっくりな顔をした、ヴァロナの「中の人物」の接近に酷く動揺して硬直する。それはまるで凍結を帯びたかのように。微動だにできず、ただ信じがたい光景を目前に迫られて表情がかつてないほどに強張ってしまう) 」

ニル?(プランダラ)「  どうして、「ワタシ」よりも幸福な「キミ」が?どうして、「ワタシ」よりも劣っている?   」

ニル「……ぇ……―――――――? 」

ニル?(プランダラ)「  選ばれた幸福者。選ばれなかった不幸者。「ワタシ」の上にいる「キミ」が、どうして?  」

ニル「 ぇ… ぁ……?  」

ニル?(プランダラ)「   答えてよ?答えられる?答えられないの?答えられようもない?   」

ニル「 あ……ぁ……っ……?!  」

ニル?(プランダラ)「  そうだよね、だって「キミ」はその"答え"を忘れてしまった。幸福であることと引き換えに。「キミ」が「ワタシ」であったことさえも   」

ニル?(プランダラ)「 ―――――――――「           」 (ニルの耳元に悪魔の囁きをひとつ残し、少女の皮を被った「何者か」の体が氷像となって砕け、霧散した―――――) 」

ニル「―――――――――――(鏡合わせのように向き合った少女が自分に残した言葉。それが何であったのかは他人には知る由もない。しかし、右耳にささやかれたその「悪魔の囁き」は神経を巡り、脳みそへと駆け上り、記憶域に到達することで―――――) 」


『  いいか、ニル。何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて…――――― 』


ニル「       ぁ        」


『  い■■、ニル■何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ば■■。や■■…――――― 』


ニル「       わ        」


『  いい、ニル?何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばして…!いつか…――――― 』

『  いつか…――――― 』


―――――――――――――――  ビ  シ  ャ゛  ァ゛   ッ゛   


ニル「     ぁ゛     っ゛       (―――― 彼女なりの、声にならない絶叫。赤く染まったことでそこから「先」の記憶が覆われた瞬間、白目を剥いたまま大口を開けて激しく仰け反る。開けてはならないパンドラの箱を開いてしまったのか、少女の意識は一時的に途絶え、その場へ静かに横たわってしまった―――――) 」

エリノラ「(―――――!?)―――― ニルちゃん…ッ!!(今も尚囚われたままの柱の中で、突然倒れだしたニルに気づいて大声を張り上げる)ッ……!!(ドンドン、と強く内側から叩きつけるもびくともしない堅牢の如き柱。気が付けば、周囲の攻略組もみな苦戦を強いられている。そのことの発端が他ならぬ自分自身であることを痛感しているからこそ、案内人の少女は今にも泣き崩れそうなほどに悲痛な思いに胸を締め付けられていた) 」

ポトリヴィット(プランダラ)「オイオイオイオイオイ、なぁにしたんだよ……ったく、かわいそうになァ……弱い奴は鍛えようが泣こうが弱いままだろォに、勘違いすっからああなるんだよ……っと(再び瞬間移動し、エリノラの背後へと移動)楽させてやれよ、皆頑張ってんじゃん?俺らと来る気になったか? 」

森ノ宮「クッソ………!まともに一人一人相手してる場合じゃねえんじゃねえのかよ……これ…!(異様な様子で倒れるニル、そして慟哭するエリノラとその背後に現れたポトリヴィットを止めようと振り向く。しかし……)…っ…! 」

泉北「いやいや、無茶だぞ探偵よ……!奴は恐らく相当の使い手、それに我々の前に居るのは……! 」

雷電(プランダラ)「(森ノ宮と泉北の行く手を阻む様に刀を構え)………どうした、来ないのか? 」

乙宗梢「慈,私が止めているうちにギターを!(慈への攻撃を庇うように綴理の蹴りに腕による薙ぎ払いで対抗する) 」

大沢瑠璃乃「花帆ちゃん、避けるよ!(花帆と共に左右に避ける) 」

イーリア(プランダラ)「ギュ―――グググッ(瞳孔が小さく、何一つ見逃さぬよう、本来瞳にすら映らぬ微細な違い一つとして逃さぬほどに縮む。それは正に数多の死地を切り抜けた"狂剣の瞳"と言うに相応しい)何度……何度訓練でアタシが実態のない魔術を、魔法をあの子と敵にぶつけられて斬ってきたと思ってんだ。年季が、潜った死線の数が違うのよ青二才―――もうアタシの邪魔をするな。(猛追―――吹き飛び隙だらけのミツキへと肉薄、今まさにその凶刃は振り下ろされ……) 」

肆々玖「く―――いや、させはしない!巻き上げろ、【野分<ノワキ>】ッ!!!(本来ならば侶梟のような手練れから目を離すのは愚行、だが判断はコンマ1秒にも満たず即決即断だった。窮地に瀕したミツキの間に割って入り―――) ッダァァアアンッ!!(イーリアの攻撃が届く寸前でミツキの首根っこを掴んで離脱。そのままニルの方へも突き抜け空いたもう片手で回収、両手に二人を抱えながらプランダラのいない位置でブレーキする)おい、死んでいないか!死んでいないな!?(二人のその身を案じる) 」

イーリア(プランダラ)「ズガァンッ!!!(振り下ろされた刃は地面を切り裂き、データ上の空間すら傷つけ無機質なノイズを大きく露出させた―――直撃すれば命はあるまい)……そうやって、誰もがあの子に手を差し伸べてくれるなら……アタシは戦う必要がなかった―――ああ、でもそうじゃない。だからやっぱり壊さなきゃ。全部、全部を。(その瞳から怒りは消えない、ただ怒りで鋭く研ぎ澄まされる) 」

ミツキ「(しまっ―――)――――― ! ? (凶刃が眉間に差し迫ったその瞬間、一陣の風の如く割って入った肆々玖に首根っこを掴まれて事なきを得た)――――― っ は ? ! (一瞬――しかし自分には数分間の出来事のように――止まっていた呼吸を取り戻し、生きていることを実感する)…た、助かりましたぁ…せんぱぁい……(あわわと口元を震わせながら涙目で応えるが…) 」

ミツキ「……!(肆々玖の発現から察したように、傍に横たわっていたニルの方へ視線を落とし、咄嗟的に彼女の脈に手を触れる)……生きて、ますね…?気を失ってるだけみたい……(微かに安堵したように小さな溜息を吐く) 」

ニル「―――――――(目立った外傷はない。辛うじて息もしている。しかし…その閉ざされた眦は垂れさがり、今にも泣きだしそうなほどに。まるで、悪い夢に苛まれる幼き子供のように――――) 」

徒町小鈴「(蓮ノ空の仲間たち、そしてここまで苦楽を共にそれでも駆け上ってきた仲間たちの強いられる苦戦に、加勢に行けない自分自身に対し歯がゆい気持ちを抱いていた)………起きてください…っ…さやか先輩……さやか先輩がいないと、小鈴は、もう…っ…―――――― 」

村野さやか「――――――(小鈴の悲痛な呼びかけと共に揺らされる少女の体は深く傷ついていた。そしてそれは心臓の奥にある心にさえも。愛する人を奪われた少女は、二度と目覚めたくないと嘆くように…堅く閉ざされた瞼から涙を流していた―――――) 」



村野さやか「…………… 」


気が付けば、少女は宵闇の世界にただ独り佇んでいた。光も、風も、音も、自分以外のすべてが存在しない真っ暗な世界の、ど真ん中に――――


村野さやか「……綴理…先輩……… 」


それは、愛しき人を失った彼女の心模様を描いた世界であるかのように。少女にとっては「彼女」こそがすべてだったが故に


村野さやか「……出会ってから…まだ2年弱の月日だというのに…なんだか貴女とはたくさんの日々を過ごしてきたような気がします。貴女と共にした日々は、私にとって、大切で…かけがえのない……忘れようもない、思い出に、なりました… 」


少女は語り出す。誰も耳を傾けるものなどいない孤独の世界の中で


村野さやか「…この世界に来てからも、いろいろと…ありましたよね…?一緒に練習に励んで…笑い合って……本気で撃ち込んでいたから、時にはぶつかり合ったりもして…… 」

村野さやか「………一度、後悔しかけたことも、ありましたね…。貴女と喧嘩して、仲直りの言葉をかけることができなくなって、ずっと…ずっと……云えずじまいになっていた本当の想いを…… 」

村野さやか「……そんな時、面白いことも…ありましたね…。貴女にそっくりな顔をした人が、私の前に現れたこと。大人びているのに、まるで中身は貴女のように純粋な子どものようで……だけど…それが、ずっとあこがれ続けていた…私の……ただ一人の…… 」


………ボクは……ボクは、「夕霧綴理」。でも、キミにとっての夕霧綴理じゃないんだ。ボクはね…―――――


――――― " 未来から来たんだ " ―――――


村野さやか「たくさんの冒険をしてきました。貴女の知らないところで、貴女のそっくりさんと。そして、ずっと言えなかった想いがどんどん膨れ上がっていって…すべてが終わろうとしていた時に、ようやく思い出せたんです。………やっぱり、私には「貴女」しかいないんだって。私の理想である、貴女は「貴女」なんだって。 」


そうやって…未来の貴女と時間を一緒に過ごす度に…現在(いま)の夕霧先輩への"想い"も強くなっていって…っ…… はじめは、どんな顔をしてあの人に会えばいいのだろうって……どんな顔をして謝ればいいんだろうって…不安で不安で… でも…っ……それも、未来の貴女が私を支えてくれたから…守って、くれたから……気の弱かった私も…強くなれた気がするんです……!

村野さやか「……だから……――――― 」

今ならきっと、夕霧先輩と…もう一度やり直せる。貴女が、私を強くしてくれたから…っ……! 」

村野さやか「………だから、わた、しは……… それ、なのに……っ…… 」


泣き崩れそうな少女がついに堰き止めきれない感情が溢れ出そうとしていた。あの時誓ったはずの覚悟。それは今も続いているのだろうかと、自分自身を疑ってやまないからこそ生じた綻びが、彼女の首を絞め続けるように。


村野さやか「……また……貴女を……貴女を失って……わたし、は…………――――― 」


一粒の蒼い涙が宵闇の床兄滴り落ちる。黒い床に広がる白い波紋。微かに揺れ動いた孤独の世界に、今―――― 一筋の光芒が現れ始める


――――――――― 諦めてしまうのか?


村野さやか「 ぇ ――――――― ? (閉じかけた瞳に差し込む微かながらも暖かな陽光と、その優しくも勇ましい光を擬人化したような言葉に、少女は頭を上げた) 」


暗闇を斬り拓くように広りゆく光の向こうに、一つの影が少女に背を向けて立っていた。心地の良いそよ風に揺られる草原の上に、確かに両足を踏みしめて、その眼前に広がる蒼く広い海の水平線を見渡している。 燃え盛るようなマントが緩やかに揺れる中、その者は静かに、少女へと振り返る―――――


デイブレイク「―――――― 青いな。だが、その「青」さ、俺は嫌いじゃない。(少女の前に現れたのは、いつか時を駆ける大冒険の中で出会い、何度もくじけそうな時に問いかけてきた伝説の英雄 『 暁の錬金術師 』だった―――――) 」




村野さやか「   !   !   !   (現か、幻か…夢の中にいるのだろうか。目の前にいる人物を、少女は知っていた。非力で、無力で、何もできないと思い込んでいた自分に…それでも可能性を信じさせてくれた、偉大な"英雄"の姿を――――) 」

デイブレイク「覚えているはずだ。君は一度決断した。大切な人を救い出すために、己の犠牲もいとわずその身を投げ出そうとしたことを…――――― 」


村野さやか!選択肢は2つだけ…―――― "彼女を安眠(ねむ)らせるか、呼び覚ませるか"だ! 決断しろ!!


村野さやか「――――――!(その問いかけを、そして自分自身に応えた結末を、知っている。だからこそ、今の自分がいる。愛しい人と共に歩く「未来」を、その手に掴んだことも―――) 」

デイブレイク「そして、君は選んだ。選び抜いたんだ。自分が決めた道を…その選択を。だから「彼女」を救い出せたはずだ。 」

デイブレイク「たとえ己の弱さを思い知ったのだとしても、それでも…君は君自身の心に背くことはしなかった。ただひたむきに、真っすぐに、自らの想いに応えて動こうとしたはずだ! 」


その人に……――――― そ の 人 に 触 る な ぁ ぁ ぁ あ あ あ あ ー ー ー ー ッ゛ ! ! ! 」


村野さやか「――――――!(その行動に、身に覚えがある。得体の知れない強大な敵を前にしても、愛する人を救い出したい一心が、弱さに怯えていた自分自身の鼓動を掻き立てたのだから。それは、いつかの冒険で行ったことと変わりない、"希望を忘れない勇気"――――) 」

デイブレイク「……思い出せたか?そうだ…「未来」は逃げない。君自身が「未来」に背かない限り。 」

デイブレイク「村野さやか、もう一度君に問う!選択肢は2つだけ…―――― 」

デイブレイク「――――― "「過去」へ閉じこもるか、「未来」へ飛び込むかだ"!! 君の…決断の時だ!  」

村野さやか「……わたしは………私は……―――――! 」


"すず、さや 三人で一緒にゲームクリアしようね…♪"


"はいっ!徒町…先輩方と一緒なら、負ける気がしません!がんばりますよ!チェストー!"


 "ええ…きっと、いけますよ。私たちなら…きっと、どこまでも―――――"


村野さやか「――――― 私は…っ!!共に輝いた「未来」へ進みたい人がいる!一緒に笑い合いたい人たちがいます…!!たくさん怖い思いをしてきた…だけど…!自分一人だけが「未来」を恐れていたら、あの人たちと同じ道に進めるわけがありません…ッ!! 」

村野さやか「たとえこの腕が食い破られることになっても…信じた人に傷つけられることがあったとしても…!…それでもッ…!私は……まだ、「未来」を捨てたくないです…っ…!ようやく掴んだ「未来」を……もう一度諦めたくない…っ!! 」

デイブレイク「…………フッ…そうか … ならば――――(少女が奥底に忘れず抱き続けていた「決意」が再び現れたことを知り、仮面の内側で不敵にほくそ笑んだ) 【万物はこれなる一者(ひとつもの)の改造として生まれうく】 (すると、不思議な指輪をはめた右手をさやかへとかざした) 」


キ ュ ―――――――――――― ォ ン ッ (デイブレイクが齎した暁光のような輝きにより、さやかの手に一振りの刀が握られる形で顕現された。それは、さやか自身がカオスファンタズマのゲーム内で振るっていた変哲の無い日本刀から一新し、群青を帯びた新たな刀として生まれ分かったのだった―――)


村野さやか「……!?(瞬く間にいつの間にか握られていた青い刀を、不思議そうに持ち上げて見上げた。群青色に染まる鞘に収まった一振りの刀。それはまるで、いつか共に戦いへと身を乗り出した愛する人が握っていた刀に、どこか似ているような気がした―――) 」

デイブレイク「……俺が君にしてやれる最後の手向けだ。決断した君だけが振るえる、「未来」を斬り拓く力。 今の君なら使いこなせるはずだ。短くも長い時の中を旅した君なら、絶対に。(信じている―――と、強かに頷いて) 」

デイブレイク「   その「青さ」を、忘れずにな    」


そして、かの英雄は差し込む暁の向こうへと溶け込むように消えていく。宵闇を照らした暁の光は、やがて青い空となっていく。可能性に満ち溢れた、あの「青さ」へと――――――


村野さやか「(暁の向こうへと消えていく英雄の後ろ姿を、少女は瞬きすることなく静かに見届けた。それが自分の、「彼」への感謝の表れであるように)…………(静かに瞳を閉ざし、広がる「青」を前に胸を反って深く息を吸う。もう、なにも恐れるものは無い。きっとまた後悔することがあろうとも、信じている――――) 」


――――――― あの青い「未来」がある限り、今もまだ自分たちは夢の途中だということを




藤島慈「――――― くぅ…っ……!(その頃、洗脳された綴理を相手に戦況を覆され、再び苦戦を強いられていた)……綴理のくせに…生意気に抵抗するじゃん……っ… 梢、息上がってない……?無理しちゃ、ダメだよ……?(拾い上げたギターを腰の低い体勢で持ち上げる) 」

乙宗梢「はぁ……はぁ……まだ、弱音を吐くときじゃないのだけど?慈こそ、無茶しないで……(慈と隣り合わせになりながらも徒手空拳の構えを崩さず、しかして息を荒くして、綴理と対峙していた) 」

夕霧綴理(プランダラ)「…………(既に疲弊している二人とは対照的に、呼吸ひとつ崩さず冷酷な殺戮兵器のように佇んでいた) ス ッ ―――――― (静かに構えた両手で形作るフレームの枠内に二人を捉え、確実に仕留めるための即死級の技を、繰り出そうと構えた) 」

徒町小鈴「―――――!!(も、もうダメだ……っ――――)(絶体絶命の状況を悟り、思わずさやかの体を抱き寄せながら目を伏せるが―――) 」

村野さやか「―――――――――――――(意識を失い横たわる少女の右手に、今―――――群青色の刀が顕現する ) 」


キ ィ ――――――――――――――― ン (刹那―――世界が一瞬の内に群青色に染まる。氷点下273.15℃の絶対零度が、今、この瞬間そのものに待ったをかけるように、青い一閃が刻まれた)


夕霧綴理(プランダラ)「―――――― ! ! ? (その時だった。何かが斬り薙いだ音を聞き取る間もなく、両手両足が刹那の内に凍結していたことに気づき、同様を示した) 」

徒町小鈴「………―――――?(恐る恐る目を開ける。そして気づく。両腕に抱いたものの感触が、消えていたことを。抱き寄せていたはずのさやかが、そこにいないことを)………!!(目の前に悠然と佇む、少女の背中を――――) 」

村野さやか「――――――(小鈴の胸の中で眠っていたはずの少女が、目覚め起きて、彼女の前に堂々と佇んでいる。その右手に宿した群青色の刀から、鞘を引き抜いたまま―――――) 」

村野さやか「――――― 【 卍 解 】 " 綴 理 群 青 鞘 (つづりことわりぐんじょうのさや) " ――――― 」




徒町小鈴「……さやか……先輩……っ…?(目覚めた彼女の背中を茫然と見上げる。ゲーム上で何度も振るっていたはずの日本刀とは明らかに雰囲気の異なる異質な刀を手にした、彼女を―――) 」

藤島慈「……さやかちゃん……!?(急激な寒さに襲われて身を震わせる最中、起き上がったさやかの姿に驚愕していた) 」

乙宗梢「よかった……目が、覚めたのね………?(だけど、なんだかいつもと雰囲気が違う……?まるで…肝が据わったかのように……) 」

村野さやか(卍解)「……小鈴さん、先輩方……ご迷惑をおかけしました。ここから先は私…村野さやかが、綴理先輩の相手をいたします。(悠然とした足取りで梢と慈の両者の間を過ぎ、満月殺法の構え静かに取りながら綴理と対立する)―――――― 行きますよ、綴理先輩。(揺るぎなき群青色の瞳に、操り人形に堕とされえた愛しき者を捉える) 」

夕霧綴理(プランダラ)「ピギギッ…パキン…ッ……――――― ジ ャ キ ィ ン ッ ! (凍結された死体を無理矢理振りほどくように氷塊を粉砕させると、一度さやかを斬り裂いたあのナイフを両手に逆さ持つ) ダ ン ッ (白煙を斬り払うかのように急接近し、悠然と待ち構えるさやかへ躊躇いもなくその凶刃を縦横無尽に振り抜いた) 」

村野さやか(卍解)「 ギィンッ、ガギィィインッ―――― ! ! (縦一文字、横一文字と続けて振り抜かれた凶刃を、無駄のない洗練された刀捌きで弾き返すと共に歩数の少ない旋回で綴理の背後へ。背中合わせになった態勢から―――)―――― ド ゴ ォ ッ ! ! (彼女の脇腹へ刀の頭(かしら)による強烈な打撃をめり込ませた) 」

夕霧綴理(プランダラ)「―――――!?( メ ゴ ォ ア ッ … ! )(脇腹を起点に迸る衝撃に、身体を「く」の字に曲げながらよろめていく)………!(痛打された箇所が再び凍結していることに気づくが、お構いなく踵を返して凶刃による再襲撃を行う)ヒュッ―――ゴッ――ザンッ―――ガガッ―――!!(斬り薙ぎと蹴り技と巧みに織り交ぜた連撃でさやかを圧倒しようと試みる) 」

村野さやか(卍解)「ギィン、ガギィンッ―――フォンッ――キィンッ、カァンッ―――ヒュッ―――ゴッ!(ナイフによる斬撃は8の字を描く様な振り払いでいなし、蹴りには身を屈めて受け流し、即座に迫る刃には刀身で滑り落とす。そして、綴理の回し蹴りを屈んで避けると同時に、斜め上に起き上がりながら峰打ちによる痛打を正面から与えてその連撃の型を崩し始める) 」

徒町小鈴「……!!(す、すごい…っ…!さやか先輩…綴理先輩と、互角以上に渡り合っている……!?さやか先輩は小鈴より強い…でも、今のさやか先輩の動き…今までと違って、もっと…すごく…なっている……?)(まるで人が変わったかのように華麗な刀捌きを魅せるさやかの動きに息を呑んだ) 」

夕霧綴理(プランダラ)「 ! ? (隙のない連撃を完璧に見切られた挙句反撃の一手を食らわされておぼつかない足取りで退いていく) ス ッ ―――――― (だがここで、両手でフレームを形作るとその枠内にさやかを捉える。フレーム内に捉えた、直線状にある一切のすべてを文字通り"消し飛ばす"最恐の技を――――) 」

乙宗梢「――――!(あの技は不味いわ…っ!!)――――さやかさん避けて!!(その危険性を何度も見てきたからこそ、さやかへ警鐘を叫ぶ) 」

村野さやか(卍解)「……―――――(だが、綴理の行動に対し自分は、その場から動くことなく静かに瞳を閉ざす。剣道の基本ともえいる中段の構えを維持し、その時が来るのを待つと―――)――――――   は ぁ ッ  ! !  (     ズ     ォ  ァ  ッ   !  !  ! )(力強い一閃。鋭く凍てつく波動の如き衝斬が、綴理が齎す見えざる衝撃波さえも真っ二つに両断したのだった) 」

夕霧綴理(プランダラ)「――――― ! ! ! ( バ ッ キ ャ ァ ァ ア ア ア ン ッ ! ! )(さやかが持たす強烈な一閃の余波によるものか、両手が再び凍結を帯びていく) 」

藤島慈「う、嘘でしょ……っ!?あの攻撃を…退けた……!?えっ、すごッ……すごいよ、さやかちゃん…!! 」

村野さやか(卍解)「……綴理先輩。私は貴女がいないと何もできない、そんなどうしようもない人間です。だけど貴女が教えてくれたことを忘れたわけじゃない。私がそうであるように…貴女も「私」を必要としてくれた…!私がいる意味を…傍にいてもいい理由を、貴女が教えてくれたから…だから…ッ!!私はこれからも、貴女と「未来」を駆け上っていきたい。私の大好きな…『夕霧綴理』…貴女と!! 」

エリノラ「―――――!(再起したさやかの言葉が、案内人の少女にも響くものがあった。こんな自分を必要としてくれている人がいる…こんな自分と一緒にいてくれる人たちがいる。そんな暖かな眼差しを向けてくれる人たちを導き、駆け上りたいという強い想いが―――) 」

エリノラ「―――――――(だが、ここで少女の中である違和感が過った。こんな感情を抱いたのは、果たして今が初めてだったのだろうか、と。いつか、どこかで、これに似た感情を、抱いたことがあったのかもしれない、と――――――) 」




――――誰かに、呼ばれた気がする。いつだって、何度だって。それはそれは、たくさんの人たちに。 」


「お~い、エリノラちゃ~ん!次の層の攻略が難しいんだけど…なんか勝てる必勝法とかない…?」

『そっかぁ…苦戦しちゃうよねぇ… それなら、こういう攻め方をしてみたらどうかな?』


「エリノラー!腹減ったから飯作ってくれ~……」

『あはは…ごめんねぇ…料理はちょっと……あ、美味しい木の実ならあるんだけど、これで我慢してくれる?』


「エリノラっちー!ここに太鼓の〇人とかあるのー!?」

『ないよ!?ゲーセンじゃないよここ!?』


「聞いて、エリノラちゃん……実は、あたし……同じ仲間の彼のことが、少し、気になっちゃって……」

『うんうんっ!恋の相談なら何でも聞くよ♪』


「 エリノラー  」


「 エリノラ 」


「 エリノ―――――。 」



たくさんの人たちが、私の名前を呼んでくれる。私のことを、頼ってくれる


ひとつの体でたくさんの声を受け止めて、疲弊することがあったかもしれないけれど…それでも、彼らの言葉の一つ一つを否定することはなくて


信じていたいから―――いつかきっと、志をひとつにして同じく目標を掲げていた、あの人たちを導くために…って


……だけど…あの声はもう、遠い彼方の向こうに木霊していくように小さくなっていって… 今でも、誰かに呼ばれたような気がして振り返る癖ができてしまった


広くて、大きくて、高くて…私一人ではあまりにも寂しすぎるくらいに、この『巨塔』に静寂が訪れて…


いるはずのない何かを、私は今も心の何処かで期待していたのかな


私は、『 エリノラ 』   ただの、『 エリノラ 』   


今もまだそう呼ばれることを望んでいるだけの、ただの『 エリノラ 』―――


それでも…こんな自分でも、みんな…私に声をかけてくれた


みんなの声だけが、今もずっと、『 私《 エリノラ 》 』を呼び掛けている


こんなにも必要としてくれていたんだって


みんなと一緒にいてもいいんだって


この証明を忘れない限り、きっとあの声はもう一度


エリノラ「……………私は――――――――― 」


―――――――― あの「声」は、もう一度 ――――――――


エリノラ「――――――  " エリノラ《 わたし 》 は ここにいるよ "  ―――――― 」


少女は祈り手を結び、再び呼びかける。遠い彼方の向こうへと消えた、あの「声」に応えるように――――――


ピ  ギ    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Z_______/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Z___  ィ  ン  ッ


日番谷冬獅郎 / 仮面ライダーインペリアルデモンズ / 雷電 / 夕霧綴理(プランダラ)『    !   !   !   ?    (その時であった。脳裏を貫くような残響が、洗脳下にある彼・彼女たちを突き刺すかのように轟き始めた――――)』 」

黒羽咲良(プランダラ)「……?何をしているのです。早く彼らを仕留めなさい。(動きが硬直したスレイヴ・プレイヤーの四人の異変に眉を潜めるが―――) 」

夕霧綴理(プランダラ)「………――――――――― い や     だ  (無機質な声音で、意図されなかった言の葉が紡ぎ出された) 」

村野さやか「――――!(ようやく言葉を吐き出した綴理の異変に、思わず刀の構えを解いた) 」





日番谷冬獅郎(プランダラ)「…グ、グ……舐め、るな……ッ……!俺が……俺たちが…ッ……貴様等低俗な輩共の、傀儡に成り果てるなど……あるもの、か……ッ……!(死人のように刀を振るっていた少年が、その凍てついた瞳に徐々に生気を宿していく) 」

黒羽咲良(プランダラ)「なッ―――――!?(スレイヴ・プレイヤーが…自発的に抵抗を……?!何故…どうして……っ…?)(抗いを示し始める隷属化の四人の行動に唖然とする) 」

仮面ライダーインペリアルデモンズ(プランダラ)「そう、だ……ッ……!彼女が……『エリノラ』が……!!我々を導き続ける限り……貴様等悪党に屈するものか……ッ…!!!我が命を懸けて…ッ……『エリノラ』を守る…ッ!!それが俺の……幻影体《ファンタズマン》の使命だ…ッ…!!!(隷属化に抗うように、震える拳を徐々に突き上げていく) 」

ルシオン(プランダラ)「……!これは……まさか……っ…!?(その光景を暗闇の一室で俯瞰していた者でさえも動揺を隠しきれなかった)……隷属(スレイヴ)化が解かれていく…何故です…?このようなことが起こるなど―――――!(考え得る原因があるとすれば一つだけ、あのフィールド化で唯一上位権限を持つ存在――――『エリノラ』である) 」

A・マルガレーテ「あらあら、もうパーティーは終わりかしら?(スレイヴ・プレイヤーの様子を見て興味深そうに眼を細める) 」

夕霧綴理(プランダラ)「…ボク、は……さやと……みんな、と……一緒に、いきたい… 置いてけぼりは、イヤだ…… こんな、暗い所……ボクは……イヤなんだ……っ……!!(痙攣するかのように震えだす両手からナイフが滑り落ちると、それはまるで自らの意思で右足を上げ、さやかへと歩み始める。そこにはもう、目の前の敵を切り刻むという憎悪はなく―――――) 」

エリノラ「   大丈夫、私も、みんなも、"ここ"にいるから    」

夕霧綴理「 パ リ ィ ――――――――――― ン ッ ! ! ! (纏われていた衣服が水晶のように砕けて、元の身体を取り戻す。その反動で前のめりに転倒しかけるが―――) 」

村野さやか「――――― ガ バ ッ ! (その綴理を、真正面から抱きしめるように受け止めた)――――大丈夫ですよ。私も、みんなも、ちゃんと貴女を待っていましたから。  お帰りなさい、綴理先輩   (嬉しさのあまり眦に浮かんだ雫が輝いて、愛しき人へ満面の笑みを送った) 」

日番谷冬獅郎(幻影)「  パ  キ  ャ  ア  ア  ァ  ァ  ァ  ア  ア  ア  ン  ッ ! ! !  (黒みを帯びた氷塊が砕け落ち、その中から本来の姿を取り戻した幻影体が長き眠りから呼び覚まされた――――)―――― 俺の魂魄まで閉ざせると思うなよ。この刀は…俺の意思だッ!!(周囲に凍てつく斬撃を放ち、黒衣の集団を蹴散らしていく) 」

仮面ライダーインペリアルデモンズ(幻影)「 我が命を懸けて…―――― 貴 様 等 を 潰 す ッ ! ! ! (悪意に囚われていた正義のヒーローが、今、目覚める) ッ ハ ァ ! ! (先程まで対峙していた花帆や瑠璃乃から振り返り、プランダラの集団へ蜘蛛の糸を纏った殴打を叩き込んで蹴散らしていく) 」

黒羽咲良(プランダラ)「そんなッ―――――!?(呆気取られていたのも柄の間、日番谷の放つ斬撃が差し迫り―――) 」

黒羽咲夜(プランダラ)「――――咲良ッ!!( ズ ッ ガ ァ ァ ァ ア ア ア ン ッ ! ! )(咄嗟の判断でゴシック傘を開いて妹の咲良と自身を防御するが…)―――― ひ ゃ あ ぁ っ ! ? (衝撃まで押しとどめることは出来ず、共に吹き飛ばされてしまった) 」

21号(プランダラ)「――――――!(肆々玖にやられてからというもの、ずっと瓦礫の中に埋もれたまま自らの中に生まれた不可思議な感情に苛まれ続け、戦意喪失していた。そんな中、エリノラの「声」に応えるように呼び覚ましたスレイヴ・プレイヤー四人の反乱を目撃し、更に唖然と目を見開いた。何が彼らをそうさせたのか…機械人形の自分には到底理解できない事実を前に、ただ瓦礫の中で事の流れを静観するしかできなかった――――) 」

夕霧綴理「 うん、ただいま…―――――― さや (その笑顔に、はにかんだ笑みで応えた) 」

徒町小鈴「……き、奇跡です……!綴理先輩も…他の方々も、みんな……勝機を取り戻したんですね……! 」

フレイミス「 ズ ザ ザ ザ ァ ―――――― ッ !(呂梟と殴り合っていた最中、戦況が一変した光景を他所目にする。再起した攻略組・幻影組たちの反撃を目の当たりにし、少年の赤かった瞳が本来の色を取り戻していく)……ぜぇ……はぁ……はぁ………―――――― ははっ、やるな…!(肩で息をしながらも、ずっと忘れていた言葉をようやく吐き出した。不敵な笑みと、共に…) 」

ウェカピポの妹の夫(プランダラ)「な、なんだ! おい、テメエ、ゴスロリ姉妹!テメェらなにやってる!洗脳とけてんじゃあねえかッ!! 」

BB(プランダラ)「(ブラックホールと交戦する最中、"仮想電子空間に隔絶"し、命令権限を剥奪していた筈のエリノラが発生させた現象に片眉が動き――――)――――――" センパイ "……?(目を見開く。機械的に、AIとして職務に当たっていた筈のBBの表情に、"人間らしい"驚愕、思考のブレが生じ)   ジ  ッ  (エリノラを拘束していた2進数の柱に一瞬だけ、ノイズが走る) 」

ガント(オーディエンス)「……(いやはやまさか。これはまた予期せぬどんでん返しだ。……でも、こちらの戦力はまだまだ大丈夫)…………(BBの一瞬のノイズを見逃さず)…………ま、なんとかなるでっしょ♪ 」

侶梟(プランダラ)「 ザシャアア ッ  (フレイミス、肆々玖の反撃を突き立てた右腕で受け、地表を削り後退する。 再起する幻影、攻略組の様子を視界に入れ、同じく不敵な笑みを浮べた) BBよ、潮時だ。"貴様"の望む解は得られただろう。 」

ロイエ(NPC)「――――――(偶然か、必然か―――エリノラが齎したであろう新たな開路に、老紳士の閉ざされた瞳が微かに開かれた。まるで、一縷の希望を見出すかのように―――) 」

ミツキ「……何が…何がどうなってんの……?(陰でニルを膝に乗せて事の変わりように困惑しながらも静観していた) 」

ニル「――――――(ミツキの膝の上で未だ目覚めることのない少女。だが、垂れ下がっていた眦は平たく戻っており、何処か穏やかな様子を取り戻していた―――) 」

百生吟子「夕霧先輩も…ようやく目覚めた……!戦況が大きく変わるわ……!(刀の持ち手を変えて身構え直す) 」

安養寺姫芽「っしゃ~!なんかよくわかんないけど、ようやく"回ってきた"ってことでしょ♪(スナイパーライフルを構えてプランダラの面々へ狙撃を行う) 」

藤島慈「……この、バカ綴理……心配かけさせんだから…(喜びのあまり、眦からチラついた涙を人差し指で拭う)……さぁーって、私たちも行くよ!梢! 」

A・マルガレーテ(プランダラ)「────……どうする~? しんがりが必要なら請け負ってあげるけど(アンニュイな声調で、彼女特有の威圧感も怒気もないほどに柔らかな態度で他のプランダラメンバーに) 」

ブラックホール「どうやら何か想定外が起きたようだな?(一瞬処理が遅れ、縮小が止まった隙を突き、穴からめくり上がるようにして裏返り巨大化。無限の四次元空間から体積を引き出し、元の等身大サイズへと戻り構える)センパイ?エリノラの嬢ちゃんの事じゃなさそうだな(……にしても、ニルは一体……?) 」

乙宗梢「えぇ、もちろん。…お礼はたっぷりとさせてもらうわ。 」

BB(プランダラ)「 撤退? しんがり?  ………。この『階層の制圧失敗』……?  ――――――――――― 」


『 何でも良い、"エリノラ"に取って代わる上級AIモデルをかき集めろ。可能性を手繰れ、手に入れろ 』


『 奇跡は勝者に委ねられるべきでない!我々人類の叡智の結晶、科学が神秘に勝利するという証明をここに立てるんだ! 』『 紙の月……量子の月に"電脳魔"が存在する! 』『 これなら或いは、科学的アプローチでエリノラを凌駕する"OS"が幻影の巨塔をコントール出来るかもしれん……早く、早くしろ……他の企業に先を越される前に……―――― 』


『 座標FE10より電脳魔モデルデータ、抽出<サルベージ>完了。ファイル名:B■ 』


『 ―――――失敗だ。彼女から廃棄された残留データ……それも"初期化"されている…………失敗だ、失敗だ、お前の責任だ 。お前のような■ル■■■■が……』


『 ファイル名:■■■■■■■ 』


『 初期化完了、私は人類■■AI、■■■■■■■……。命令<コマンド>を入力してください。 』


『命令<コマンド>を入力してください』『コマンドを ニュウ リョク して』 『…・・・・・・・。・・・・』『 どうして、誰も、私を、見てーーーーーー□』


『 ヒカリ 発光する、髪? あなた、はーーーーー 』


『 新しいプレイヤーさん? よろしくね、私は案内人の――――― 』


『 はじ、はじめまして!私は本階層の攻略補助ユニッ……あ、あれ?ユニットと、AIどっち? えり、えりのら! ポジションがわからない! 』 『 お役に立ちます!任せてください!お役に立ちますっ! 』『 嬉しいんです、論理回路がこんなにも幸福値を観測していて……AIとしては不完全かもしれないけれど 』


『任せてください!お役に立ちま―――――』


『 【 システムメッセージ 】 当階層の攻略に失敗しました。最挑戦しますか? 』『  最挑戦しますか? 』


『大丈夫、きっと大丈夫ですよ。完璧なAIの■■■ちゃんがしょーがない皆さんを導いてあげますから……』『今度はもっと上手くやりますから、上手に導きますから』『だから、だから―――――』


『諦めないで――――― 私を……不要者に……しないで……ッ』


『 おはよう!こんにちは!こんばんは!そして、はじめまして!ようこそ、『 カオスファンタズマ 』の世界へ♪  』


『 我々は、あらゆる次元を巻き込み「ゲーム」で楽しいひと時を創る巨大企業 『 OMNIBUS《 オムニバス 》 』


B■(プランダラ)「 違"う"ッ!!( 2進数の柱が砕けるなり声を荒げエリノラの喉元へ"物理的"に掴みかかる。豹変したのは態度や鬼気迫る形相のみならず。左目から左頬に至るまでのテクスチャ―が"破損"、黒いノイズによって"彼女を構成する要素"の一部を失っていた。)――――お前じゃない……お前はエリノラじゃない……ッ!! ここも、このゲームも……何もかもが違う、不規則で、不完全に混沌で、矛盾した秩序に塗り固められた"薄汚い"世界の案内人が!!エリノラの筈がないんですッ!! 」

ウェカピポの妹の夫(プランダラ)「え、いや、お前なにやって…………何をするだァーーーーー!!(BBの豹変のみならず、彼女らしからぬ鬼気迫る行動に驚きを隠せず) 」

ブラックホール「(あの嬢ちゃん元々……!!) 」

B■(プランダラ)「 まだ"プレイヤー"は残っている……攻略できる、できます! 『最後の一人になってでも、敵エネミーを全滅させれば』先に進める……! 大丈夫、何度でも、何度でもリトライできる……私が!!私がどんなにダメダメなメンバーでも必ず!!勝たせるから……っ!!("今、ここではないどこか"の演算をしている。眼の前のエリノラ、プランダラのメンバー、"敵対存在"に対する認識全てに齟齬<バグ>が生じていた。その自覚があるのかないのか、高らかに片手を上げ……) 複合権能……IHI! 10秒毎に敵対対象のステータスダウンを行使する!! 」

ブラックホール「(間違いなくあの嬢ちゃんの言う「センパイ」は、エリノラの嬢ちゃんと何か関係が……!!)チィ!!『メイク』が剥げてるぞお嬢さん!!(吸引ブラックホール。軽口を叩きながらBBだった何かに引力をぶつけながら、レスラーとしてのグラップリングテクニックで掴みかかり、エリノラを守ろうとする) 」

A・マルガレーテ(プランダラ)「………… ̄ ̄ ̄ ̄Z____(つんざくようなBBの慟哭に顔をしかめる。その音楽(こえ)に秘める思いがいかほどのものであとうと、今の彼女にはノイズにしか聞こえない)…………ちょっと、エリノラかっさらうために来たのにBBかっさらわれるなんて展開は嫌よ? 」

エリノラ「 カ ハ ッ ―――――――――― (砕ける電脳の残滓、飛び込んできた少女と思わしきバグに浸食された「何か」に喉元を強く掴まれて仰向けに押し倒される)……ッ……―――――(――――私が……?"違う"……?私は……『エリノラ』……『エリノラ』…… みんなを…この巨塔へ……導く…案内人で……――――)(その浸食は、彼女の腕を通じて案内人の少女にも影響が及び始めていた――――) 」

ウェカピポの妹の夫(プランダラ)「くっそテメッ、テメェあまぁああ!!(ここで冷静さを失い)緊急だッ!そうだこれは緊急措置なんだ!俺を恨むんじゃあないぞッ!! ────左半身失調ォォオオオーーーーーーーーーー!!(非情に焦った表情でBBにレッキングボールを投擲する) 」


ガコンッッ (複合権能第一段階:メルトウィルス 触れたものを分解データ化させる花粉をばら撒く『華』が上空に咲く) ガコンッ (複合権能第二段階:ヒュージスケール 該当する権能に必要なオブジェクト、この場合華を限りなく巨大化させ横浜上空を覆い尽くす)  ガ コ  ン   (主権脳第三段秋:インセクトイーター 花粉に触れ、権能下に置かれたアバターを1秒毎に1cm『縮小』させる。 電脳化したカオスファンタズマにおいて、"電脳魔"の権能は虫のようにその空間を支配する。 ただしそれは――――――)


――――――エリノラという『上位権限保持者』が存在しない場合に限る。


フレイミス「―――――― エリノラ ァ ッ ! ! ! (理由も、事情も、余所者の自分に走る由もない。だがそれでも、「彼ら」にとってはその少女こそが『エリノラ』である。ともにこの巨塔を登る、同じ『仲間』なのだ。ならば迷うことなどない。ガントレットから顔を出したバーニアを噴射させ、エリノラを救い出そうとその身を乗り出した) 」

村野さやか「エリノラさんッ!!(BBの手に囚われた彼女へと駆け出していくが―――) 」

黒羽咲良(プランダラ)「――― さ せ ま せ ん ッ ! ! (傀儡を操るが如き手つきでさやかへと迫る。その瞬間、太陽の日差しに反射されたことで指先から糸らしきものが垂れていることが判明してしまい――――) 」

村野さやか「(――――!)(あの時、私たちが動けなかったのは…この人の能力――――!!)(肉眼では決して目撃できない咲良の指先から垂れていた糸を、その微かな反射で一瞬の内に見抜くと――)――――ッはああぁあ!!( ザ ギ ィ ―――――― ン ッ ! !  )(咲良本人ではなく、その指先から垂れ流れている糸を切り落としにかかった) 」

黒羽咲良(プランダラ)「ッ゛――――――!?(この人…まさか、私の能力に気づいて…ッ……!?)(指先の糸を切り落とされたことで絶句し、思わず後退跳躍する) 」

B■(プランダラ)「 ぐッ……!!(引力の衝突、左腕部の破損。尚も残るエリノラを離さず) ベ ギ ジッ  (物理的な『左半身失調』。破損データの残滓と思しき黒いブロックをばら撒いてBBを象った何かの阪神が誰の目から見ても錯覚ではなく"消し飛ぶ"。だが尚も、残る右腕でエリノラを絞め破壊しようとするが) 大丈夫……ッ 勝てる、この階層も、この先も、ずっと―――――――     ガ  ッ (顔面をフレイミスのガントレットが捉える。少女を象っていた3Dデータは首から先が粉微塵に消し飛び――――)――――― パ ァ    ン    ッ  (黒い残留データをばら撒いて、エリノラヲ掴んでいた腕ごと砕けた 」

黒羽咲夜(プランダラ)「なにボサっとしているの!?(いつもの厨二臭いセリフを吐くことも忘れ、妹の危機に駆けつけるように先端部から仕込み張りを突出させたゴシック傘でさやかを貫こうと襲い掛かる) 」

夕霧綴理「――――― させないよ (   ガ   ギ ギ ィ   イ  ン ッ ! ! ) (逆立つような態勢で跳躍し、日本刀による鮮やかな一閃で咲夜の刺突を退けた) さやは、ボクを助けてくれた。ボクも、さやを守るんだ。 」

BB…?(プランダラ)「  ガンッッッ  ガッ    ガンッッ    (粉微塵に砕けた"少女"の残留データの中から、髪色や肌色、その他造形からBBの面影を残すより小柄な"幼い少女"のアバターが飛び出し、床をバウンドして転げる) ……ッ ………ッ!!(意識も自我も残っている。当然、戦意も……■憎も。手負いの子鹿のように弱々しく震えながらも、自身の状況を顧みない獰猛な獣のような臨戦態勢で、嗚咽を押し留めながら立ち上がろうとする) 」

雷電「………まるで、夢から醒めたような気分だ。まさか、こんな所で助けられる事になるとはな………(洗脳が解けた事で、視界が開かれ……先程とは変わり、プランダラ達に刀を向け)……この借りは、返させて貰う 」

ウェカピポの妹の夫(プランダラ)「……パシィ  あ、あぁ……(鉄球を受け止めると次第に冷静になっていき)お、俺は悪くないぞ!コイツが!コイツが狂っちまうのが悪いんだ! おおお、俺はそれを止めようとしただけだ!!(後退りをしつつ額に嫌な汗を流す) 」

フレイミス「 シ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ ―――― … … ッ … … (BBを殴り抜けた態勢を維持したまま、蒸気を吹かすバーニアが鎮火していく)………エリノラ、俺たちを導いてくれるんだろ?お前が、お前だけが頼りなんだ。だから守る…――――― そして行こうぜ、"高み"へ (ニッ、と大胆不敵な笑みを送った) 」

ブラックホール「こいつ……正体は……(飛び出してきたBB……ではない、何かを見て)…それがすっぴんか。随分と背伸びをしていたようだな(砕け散ったデータを煤のように払いながら、ウェカピポの妹の夫の首に一撃チョップを入れながら、BBの皮を被っていた何かの前に歩み出し)……なあ、本当の名前はなんてんだ、ガキ(そのブーツのような形状の足で、彼女の前に立ちはだかった) 」

ポトリヴィット(プランダラ)「チッ………あの野郎、結局再生怪人のお約束以下じゃねえか。この土壇場で寝返りを許しやがって………(BBの残骸を庇う様に、瞬間移動で彼女の前に現れ)……だが、原理的にゃァアレは存在の"上書き"……"overwrite"だ。そいつを戻すってのは、いやァビビるね。マジに奇跡だったか。この目で見られたのは収穫と思っといた方が得だわな……ったく、"確保"だっつってんのに余計な真似するバカまで連れて来ちまって、作戦自体はご破算になっちまったが……おぉい、BB。もういいからさっさと帰っちまえ 」

A・マルガレーテ(プランダラ)「────────……予想外の展開ね。現場は総崩れ。えーっと、現場リーダーだれ~~~~?次の指示よ指示~~。撤退? それとも、徹底抗戦? 」

ルシオン(プランダラ)「これは…不味いですね…っ…―――――(芳しくない状況を眼下に、無線を起動する) 各自、即時撤退を。エリノラおよびヴィジョンドライバーの回収は失敗です。「トロイ」の活動限界も差し迫っております。お急ぎを。 」

侶梟「 パ サ  ッ   弁明は必要ない、貴様が的確だった(ブーニーハットを拾い上げ深く被り直しつつ妹の夫と並び立ち) トン (耳たぶを叩く。独自資格の回線を介しての通信でロイエへ繋ぎ) 既に見ていよう、潮時だ。手に入らなんだが"確信"は得た。 何分保たせれば良い。 」

ロイエ(NPC)「……ええ、そのようで。(同じく耳元を押さえつけて侶梟へ個人回線を飛ばす最中、ルシオンの撤退命令の回線が介入する)………時間稼ぎは不要のようですね。即時撤退を。 」

黒羽咲良(プランダラ)「く…っ……こんなことが……!悔しいですが……ここは大人しく撤退しましょう、姉さん……(最後にいさやかと綴理の二人を睨みつけ、姉の咲夜と共に踵を返して颯爽と跳び退いていくのだった) 」

ウェカピポの妹の夫(プランダラ)「  ……  ……  ──── は、ハハハ!(隣に並んだ侶梟からのフォローを聞き調子を取り戻し)ふぅぅうううう~~~~、まあ、だろうなああ。俺が女に関して間違うはずがねえもんなああ。でも、まぁ、ちょっとは認めるよ。ちょっぴりビビっちまった。へへへ。────オーケー、撤退だな。ひとまずこの勝負あずけてやる!(そのまま走り去っていく) 」

B■…?(プランダラ)「(ポトリヴィットに庇われ"屈辱"が加わり顔が更に歪む。口をわなわなと震わせ、言葉にならない反論を呪詛のように漏らしていたが)ぅ、ぅぅ……ぅぅぅぅうううう~~~~あ、あっ!あああああ~~~~~~ーーーーーッッ!!!!  ガンッ!!ガッ!!ガッ!!ガッ!!ガッ!!(終いにはわめき散らかし、小さく貧弱な両拳で何度も床板を叩き駄々をこねた) 認めない、認めない認めない認めない!!攻略できる、まだ!絶対!!負けない限り!!攻略できるんだぁぁぁあああ!!中途半端・無責任・怠慢!!人間のクズ!!全部において0点!!サイテー!!しんじゃえーーーーー!! 」

21号(プランダラ)「………――――― ヒ ュ バ ッ (撤退命令を聞きつけて起き上がる。去り際に肆々玖の姿を再度見収めると、瓦礫の向こうへと俊敏な速さで退いていくのだった――) 」

レプタイル(プランダラ)「(リザードマンの形態から人の姿へと戻り)……結果的にこちらは手駒を喪ったことにはなるが、彼女を守るプレイヤーの情報も得られた。悲観する程の失敗では無いだろう……最後に、悪あがきはさせて貰うが(プレイヤー達の上方へ向かって溶解液を大量に噴射し、雨の様に頭上から降らせた後、自らは姿を消して撤退する) 」

A・マルガレーテ(プランダラ)「…… …… なぁんだ。結局見学だけになっちゃった。でもいいわ。『生きて』こその怠惰だし。 ────……また会いましょう。プレイヤーの皆さん、そして、ラブライバー(拳を突き出すとゆっくりサムズダウン)────(そして姿が砂塵のように消えていった) 」

侶梟「あの男の"てくのろじぃ"か……今はそれに縋るより他にないようだ、手間をかけるな。(通信を切るなり潔く構えを解き、米俵のようにBBだった何かを担ぎ上げ)――――――(フレイミス、肆々玖、森ノ宮、エドガーを順に視界に入れ) げぇむとは、年甲斐もなく楽しめるものだな。またいずれ相まみえよう。(しわがれんがらも重量感の在る、しかしどこか浮ついた声でそう告げると、急ぐ様子もなくただ歩いてその場から離れてゆく) 」

エリノラ「……!(気持ちの整理が追い付かない。BBと思わしきバグの存在に投げつけられた憎悪にも近いどす黒い感情に思考が掻き乱されて等倍していたが…)―――――!(フレイミスの言葉が、今の「自分」を、肯定してくれた。それだけであまりにも嬉しくて、唇を噛み締めながらも…)………う゛ん゛…ッ゛……!(涙交じりの声で、強かに、頷いた) 」

イーリア(プランダラ)「状況は必至か、チッ……(忌々しく舌打ちをし、射殺す眼光を攻略組に投げやりにぶつける)次は……必ず殺す、必ず目的を果たす……(剣をひと振り叩きつけ、瓦礫を巻き上げ粉塵に紛れその姿を眩ませた) 」

大沢瑠璃乃「あぶねーーーッ!(バリバリバリバリィ!!)(急いで広域に放電を放ってレプタイルが最後に投げ打った溶解液を相殺した)ふぇぇぇぇ~………もうダメぽ……充電切れぇぇぇぇぇ……orz 」

澁谷千手観音菩薩様「よかった・・・皆を守れ・・・(観音像なのに倒れログアウト) 」

日野下花帆「瑠璃乃ちゃん、ナイスガード!見て…!敵もみんな逃げていくよ…!私たち、何とかなったんだね…♪ 」

ポトリヴィット(プランダラ)「わ~~ったからよォ、BBィ、お前には後であのポンコツを好き勝手に弄らせてやるから今は帰れ帰れ、ったく……だがまァ、怒りってのは生きるガソリンらしい、補給出来て良かったじゃねえか(心底面倒そうにBBに言い終えた後、プランダラの面々が全員撤退するのを見届け)そうだ、エドガー・アルクイン、森ノ宮甲三……お前らはやり残した事片付けとけよぉ、じゃあなァ(一通り言い終えた後、その場から文字通り"消失"する) 」

肆々玖「……退いた、のか。(決してその姿が見えなくなりきるまで、プランダラの全員から目を離さない)……あの飼い犬は、自分の鎖を見てどう思っただろうか。(去りゆく21号と目が合った時、思い出すように首を指で撫でた)ただ……参ったな、あの男と狂剣にはもう一度相対したくない……まあ、別にいいか。(そして退ききったのを見て、ゆっくりと闘気が霧散してゆく) 」

ブラックホール「なんだ、もうゴングか。早すぎるんじゃないか?” 諦 め る ”には(挑発するようにわざとらしく、その言葉を強調して)…………(にしてもこっちにも足手纏いが増えて来た。尻尾巻いて逃げてくれるならありがたいっちゃありがたいな……) 」

ヒサメ「………。(去り際まで"耳障りな"BBだった何かの嗚咽に眉をひそめつつ、ミツキの膝の上で眠るニルを見下ろし)――――――チッ(雑に各階層を終える度チャオスを使い切って確保していたエリクサー、その"半分"をミツキの顔に向かって雑に投げ)………。~~~~……。(何か言いたげに微塵も"隠せなくなった"苛立ち全開のジト目を向け口元を動かしていたが、結局的確な言葉が見つからなかったのか、目線を切り傷を返す) 」

森ノ宮「………数が多かったな、普通にそれなりの規模の組織がそれなりの攻勢を掛けて来てる。おまけに一人一人がかなり優秀………つくづくどうなってんだ、このゲームとやらは…… 」

ヴィヴィ「 ど、どうも……ぜひゅー…‥はひーっ…… 普通に見た目通りというか、見た目のポジションよりも遥かに強くて厄介だったリザードマン(レプタイル)に必殺陰キャ戦法で足止めに徹していたヴィヴィです……MIP保持者の恥さらし、役立たず、ぴこーん!実績を獲得しました!「ヴィヴィリ」……のヴィヴィです……ごめんっした………(しどろもどろ) 」

ミツキ「いやぁ~ん…さっすがせぇんぱい!あの女怖すぎて私もう―――― ふ ぎ ゃ っ ? ! (ヒサメから投げつけられたエリクサーが顔面に直撃!)くぎゅぅぅぅ~~~~~……ビターン…(あろうことか、先に気を失っていたニルとセットで目を回しながらダウンした←) 」

エドガー「スゥゥゥゥ~~~~………(買ったには勝ったが空気悪……ッ こっちもこっちで面倒くせえ因縁が二重三重に掘り起こされて最悪だってのに。こういう時ラング、なら……) あー……コホン   よーし全員注目ー!(慣れないなりに声を張り上げ、視線を集めるように腕を掲げつつ、エリノラの横まで移動し) 今回の敵エネミー迎撃戦……でいいかもう、タイトル。 MIPを発表するぞ―イゼーイパチパチパチ(すんごい気まずそう) 」

日番谷冬獅郎(幻影)「………感謝する。エリノラを、守り抜いてくれたことを。(攻略組の面々の前に現れる) 気負いするなよ、エリノラ。幻影体《俺たち》はお前に生かされている。それは、こいつら(攻略組)も同じだ。お前を失うわけにはいかない…だからこそ、そいつに頼れ。いつか…この『巨塔』の天辺まで、導くまで―――― 」

仮面ライダーインペリアルデモンズ(幻影)「君たちの活躍を応援している。さらばだ…!(そう告げると、日番谷と共に幻影体だった彼らの体は静かに霧散したのだった――――) 」

ブラックホール「お、いいぞ!!やれやれ!!! 」

エドガー「 ヨイショ ギュッギュッ    バ ッ (襟のラの右手を両手で包んで拳を握らせると、腕を掴んで空高く掲げさせ)―――――絶体絶命、いや普通に割とピンチだったこの状況を、"役職の垣根を超えて"活路を開いてくれた案内人、エリノラだ!はい拍手ーッ!!(やけくそ気味に声を張り上げると、パッと腕を掴んでいた手を離しせっせと離れる) 二度とやらねえ…… 」

泉北「お、おう……!!さ、流石はこの素晴らしき"箱庭"の案内人よ!!見事な活躍だったぞ!!!(必死こいてノリに合わせて拍手) 」

肆々玖「ったく、終わったらすぐこれか、忙しない……(いつもの調子に戻ったミツキに塩対応、といった寸前で気絶される)……かえって対処はしやすいか?いや違うな、これ俺が二人共背負って戻らないといけないな……まあ、別にいいか。(ニルとミツキをひょいと抱える、ダブル俵の構えだ)あんたパーティの司会進行やるガラか?違うだろうな、その様子だと。(しんどそうなエドガーに苦笑する) 」

エリノラ「……!……うん……ありがとう……(労いの言葉をかけてくれた幻影体たちの最期を見届け、その残滓へ静かに感謝を告げるのだった)えっ?あっ?ええぇっ!?このタイミングでぇ!?しかも…わ、私ぃ!?(エドガーの突拍子もない発表にギャグ調でドン引きする)………あ、ははは~……えーっと……でも、その前にさ…一つだけ、いいかな……?(何処かこっ恥ずかしそうに頬を人差し指で書きながら、改まった表情で攻略組と向き合うと――――) 」

エリノラ「……"ありがとう" こんな「私」のために…必死に戦ってくれて。案内人なのに、みんなにはたくさん迷惑をかけちゃったかもしれないけれど……それでも、みんなを、必ず頂上まで連れていくことを、"約束"する…!みんなの「願い」が叶うその瞬間まで……ずっと、傍で見守るから。 」

ブラックホール「……カーッカッカッカ!!なるほど、納得だ!! 」

フレイミス「……ああ、"約束"だ。必ず、「願い」を果たそうぜ。 (ただ愚直に、飾り気のない、そんな真っすぐな笑みを零した) 」

村野さやか「ええ…私たちも頼りにしています…♪エリノラさんのお陰で、綴理先輩も戻ってこられたのですから。(隣にいた綴理と目が合い、思わずくすりとほくそ笑んだ) 」

徒町小鈴「…………(すべて、丸く収まった。さやかも、綴理も、目覚めたのだ。それですべて良しであるはずだった。だが…そんな二人の背後で、どこか浮かない表情に陰りを見せるのだった――――) 」

ヴィヴィ「お、ーーーーーー、うぉーーーーーー!あ、あたしゃあんたについてぇ……行くぜぇ~~姉御ぉぉぉ~~~~…!う、ゔぉーーーー……!(完全に合コンに無理矢理連れてこられた上音頭を取らされる新入生(上京したばかり)のノリで腕をブンブン振りながら) 」

肆々玖「約束、聞いたことあるぞ。嘘ついたら針を千本飲まされるんだろ、大丈夫か?(またも知識が偏っている)それと、指切りをするとも聞いている。ジャパニーズヤクザが言う"エンコ詰め"とかいう……それも大丈夫か?(しかも指切りまで誤解している!) 」

エドガー「(……。もしかして指切りの事を指して言ってるブラックジョーク……じゃなかった、マジだこれ。そうかぁ~~~~もう突っ込まねえからな俺は~~~~~) 」


.>> まだだ!!まだ終わってなぁぁぁーーーーーーーーい!!!!!!!!!! <<(その時!横浜全体に耳をツン裂くような大音量が響き渡る)


メタルギアRAY「キィィィィィィィイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッッッッッtン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(ビッグサイト近海から飛び出し、音速でフジテレビ前まで巨大な機体がスライド移動!!) ガショムッ  ガチャポン!!!!!!!!!!(ハッチが開き、中から現れたのは!!) 」

安養寺姫芽「ぎょっ…?!なに、このうるさいの……?(大音量に周囲を慌ただしく見渡す) 」

サウザー「 >> ごきげんよう下郎の皆さん!! << (キタキタ踊りのスキンで派手なジョジョ立ちをし現れた、"なんと南斗"最強の男!!) 勝利のファンファーレを流して初めて勝った!!と言えようがRPG!! 聞いて下さい!!勝利の『帝国華撃団』!! 」

フレイミス「うるせええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ知らねええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ( > > >  カ オ ス フ ァ ン タ ズ マ  < < < ) 」

カリュドーンの子・盛るス「  ゲシッ (サウザーを蹴落とす)  ビッ (その場の少女プレイヤーを順に指差し) ┣"ギュウウウウウウウウウンシュインシュインシュインシュインシュインシュインシュインシュイン(スーパー盛るペコ種ゴッドのスーパー盛るペコ種へ覚醒) 昨日はいいおなかの日、今日はいいおっπの日……。まずお前達から肉祭にしてやる……!! 」

百生吟子「なんなん!?💦ほんとなんなん!?💦(思わず金沢弁でボロが出てしまう) 」

いかりや長介「(紛れ込み)だめだぁーこりゃぁーーーーーーーーーーーっ!!!(お台場の中心でだめだこりゃを叫ぶ) 」

フレイミス「ははは…――――――― ぐ ッ゛ ? (面白おかしい光景に笑っていたその時、頭蓋に響くような激痛が一瞬迸る)………っ…(そういえば…さっき……何か、可笑しかった…… 俺の、身体……)(侶梟との戦闘中に起きた、今までに感じられなかった自身の"異変"。その反動によるものが、今となって全身に襲い掛かっていることを悟る) 」

エリノラ「針千本!?エンンコ詰め…?!待って待って!なんかすごく恐ろしい勘違いしてない!?💦(真顔で語る肆々玖に冗談事ではないことを察して涙目になる)……?大丈夫……?(その異変に真っ先に気づいたのか、フレイミスへ近寄りその顔色を窺う) 」

フレイミス「――――――(意識が遠のいていくような…いや、逆か…?俺自身の身体が、その意識すらも越えていくような…何とも言えない感覚…… あの速さを…俺は知らない…… 少なくとも「これ」の性能によるものじゃない……『ゲール』のおっちゃんなら…何か知っているか……――――――)―――――……? あ、あぁ……なんてこたぁねえ…。ちょっと、無茶しすぎただけだ。少し休憩すれば、何とかなる…。(なんてことのない笑顔を取り繕う)……それよりも、お前こそ…平気か? 」

エリノラ「……!………うん……まだ…気持ちの整理が追い付いていないけれど…――――― 」


――――お前じゃない……お前はエリノラじゃない……ッ!! ここも、このゲームも……何もかもが違う、不規則で、不完全に混沌で、矛盾した秩序に塗り固められた"薄汚い"世界の案内人が!!エリノラの筈がないんですッ!!


エリノラ「――――…………(BBの叫換。憎悪の瞳。意味不明な言葉の羅列。それらの真意を理解することは困難である。だが、そのすべてが自分自身に向けられたことには何らかの意味がある。それだけは、確かなことだと心の中で感じていた――――) 」

フレイミス「………(何処か憂い目を感じるエリノラの横顔を見据え、何も答えられない自分に嫌気がさすかのように視線を落とす) 」

エリノラ「……でも…… 」

フレイミス「……? 」

エリノラ「さっきの言葉…すごく嬉しかった。  "約束"  果たそうね…♪(ゲームへの、未来への、仲間への、自身への…すべての不安を斬り払うかのような笑顔を見せつけた) 」

フレイミス「………ああ……!(その笑顔に、少年の決意の結び目が更に堅いものとなった) 」



― 逃走エリア・青海コンテナ埠頭 ―




ヴァサゴ(プランダラ)「――――― ヒ ィ ハ ハ  ハ    ハ     ハ      ハ     ァ     ッ   !   !  !    」

赤いズゴック「――――――  ゴ   オ   ォ   ゥ   ッ   !   !   !    」


ズギャンッ――ボギャアアァンッ―――ズゥンッ―――――ドグゥァアンッ――――――ボッガアァァアアアンッ!!!(その頃、港エリアでは…突如として逃走エリアへ乱入した赤い彗星と、プランダラの筆頭格の男による苛烈な激闘が繰り広げられていた。赤と黒…二つの光が宛ら光線のように地上から空中、そしてまた地上へと、早く激しく移動しながら、火花を散らして衝突する。彼らの戦いの前に、もはや足場など意味を成さない。箱庭の枠を超え、絶対破壊不可能なオブジェクトにさえ悪影響を及ばさん勢いの衝撃が、迸っていた――――)


ヴァサゴ(プランダラ)「 グ ル ン グ ル ン グ ル ン ッ ――――  ブ  ワ サ ァ ッ ! ! (空中にて横軸回転を加えながら華麗に着地。遅れたローブの切れ端が静かに地面へ付着する) やはり強ェなァ…貴様ァ……!!このゲームに来て以来の最高潮だッ…!もっと…もっと斬り合えェェェエエエーーーッ!!!(地盤がめり込む勢いの駆け出しから、友切包丁の凶刃を振るう。振動する凶刃は残像を生み出すかのようにその軌道が読めず、素人であろうとも達人の猛者であろうとも一切の相手を等しく斬り裂く斬撃が襲う) 」

赤いズゴック「 ガ ガ ガ ガ ッ ―――――  ズ  オ  ォ  ゥ ン ッ ! ! (滑走着陸から熱い蒸気を吹かす赤い機体。対峙するヴァサゴの接近に合わせてこちらもリフターの推進を爆発させて肉薄。複雑軌道からなるその凶刃を両腕のクローで完璧にいなし、弾き返していく。コンマ0.5秒…その中で振り下ろされる無数の残像剣から一つの実体を確実に捉えるという、人の技量を超越したかのような的確な判断力と迅速な対応力。丸みを帯びた機体らしからぬ桁外れの機動力で、敵の斬撃を制する) 」

ヴァサゴ(プランダラ)「 ヒ ヒ ッ … ―――――― ! (赤い彗星との熾烈な衝突戦の最中、ある違和感を覚えて咄嗟的に後退する)―――― ジ ジ ッ (視線を落とした自らの右手に走るノイズ。活動時間の限界を示すアラートであった)……… チ ッ ……愉しい時間はあっという間だよなァ……(さらに促すように送り込まれらルシオンからの撤退命令をインカム越しに聞きつけ、水を差された癇癪を起して大きな舌打ちを零した) 」

ヴァサゴ(プランダラ)「……次ァもっと楽しい"ショー"にしようぜ…?(最後に不気味な笑みを残し、男は振り返ることなく後ろ歩きで退いていくと――――)――――― バ ッ シ ャ ア ァ ン ! (そのまま海へ背中から落ちることで姿を消した――――) 」

赤いズゴック「……!(撤退したヴァサゴを追跡する様子はなく、彼及び他のプランダラのメンバーが港エリアかあら退いていくのを見届けると…)――――― キ ュ オ ン ッ (赤い機体の内側に秘めた翡翠の単眼を輝かせ、赤い彗星はその名を体現するように赤い残像を残しながら素早く水平線の彼方へと飛び去っていくだった――――) 」

アキレス・ディード(プランダラ)「………(両者の戦いの結末を、遥か高い鉄塔の上で見届ける黒い機体が、意味深にアイカメラを点滅させていた――――) 」



― 逃走エリア・お台場フジテレビ前 ―


ニル「――――………ん……っ………?(あれから数分後、ようやく目を覚ますと、緩やかに上半身を起こした) 」

肆々玖「ああ、起きたか。(その顔面のド前に飛び込んできたのは彼の顔である……あれからハンターに見つからぬよう物陰で膝枕状態だったらしい、ミツキと二人揃えて)生きているようで何よりだ、寝覚めはどうだ。いや、聞くまでもなく悪かったろうが。 」

ブラックホール「フー……(その黒いボディに無数の傷を受けた彼は、ニルや肆々玖とは少し離れた場所で胡坐をかき、深呼吸にて精神の安定と超人パワーの循環を試みている)……嬢ちゃん、起きたか? 」

ニル「 っ ひ ゃ あ ぁ ? ! (起き上がったすぐ目の前に肆々玖の顔があったため絶叫する)わ、ぁ……あぇ……?わ、わたし……どうして、こんなところで………?(気を失う前のことがすっぽり頭から抜け落ちているのか、茫然と小首をかしげだす) 」

ミツキ「そんなことより先輩!可愛い後輩が起きたので目覚めのモーニングキッス!ですよ!?ねっ!?(頬を膨らませながらずずいっと肆々玖に詰め寄る) 」

肆々玖「気絶してたんだよ気絶、あの相手と戦った途中からずっとだ。……今は平気、なんだよな?(多少なりともニルを労る)目覚めの……?それは何だ、目覚めは敵襲なんかの反射でするんじゃないのか。(詰め寄られてもどこ吹く風、というより返しの内容が完全に暗殺者のソレすぎる)あと、俺と接吻するのはやめた方がいいぞ、奥歯に自決用の毒薬仕込んでるから。(シレっととんでもない発言まで出てきた) 」

ブラックホール「……アレはなんだったんだ?オレは嬢ちゃんの方はよく見れてなかったんだが……(深呼吸していたところからむくりと起き上がり)……嬢ちゃんが二人、居たように見えたのはオレだけか? 」

ニル「きぜ…つ……?戦った……??わたしが……「二人」……???………あの…えっと……――――――何の話、でしょうか……?(二人の証言と食い違うように何度も左右に首を傾げる。とてもとぼけているようには見えない、純粋な疑問の眼差しを…) 」

ニル「……あっ!も、もしかして…ミッションで捕獲を命じられていた、あのロボットさんのこと…でしょうか……?(――――― プランダラとの戦いの記憶だけが"欠落"していた) 」

ミツキ「ええぇっ!?なんでそんな物騒なもの仕込んでいるかあ!?そんなものよりアメちゃんの方が絶対いいですって!ほらっ!ミツキのあげますから、たまには当分摂取して気を紛らわしてくださいね…!(そう言ってポケットから取り出した一口サイズの果物系の飴を二個、肆々玖に手渡した)………ほんとーに覚えてないの……?うっそー……(半信半疑な眼差しをニルへ送る) 」

ブラックホール「…………そういう感じか(困ったように肆々玖と顔を突き合わせる) 」

肆々玖「どうしてって、拷問された時の自決用に仕込まされただけだ。……いや、別に苦くはないぞ?成分的には確か。(シレ~っと語られた、まるでなんてことはない日常会話のように。というかそういう問題ではないだろうに)―――解離性健忘、心的外傷のPTSDだな。(ブラックホールに顔を向けられ、すぐに判断する)……あいつと最後に相対していた時、ニルの"気"のブレが著しく激しくなっていた。その後"爆ぜた"ように感じた、多分そういう事だろう。 」

ニル「………?(その場にいる全員が顔を見合わせる行為の意味すらも察することは出来ず、ただただ疑問符を浮かべていた) 」

ブラックホール「……となると、無暗に真実は伝えない方がいいな。そういう精神の防衛反応が働いてる辺り、無理に記憶を呼び起こそうとすれば壊れるだろう。オレたちとしても気になるところだが、慎重になった方がいい……(顎を指で撫でながら、ニルに視線を戻し)……どうしたものか 」

月村サトシ「 ヴ ィ ョ ン ッ ―――――――― 聞こえているか、諸君。((しかしその時…逃走エリア上空の巨大モニターに、かのゲームマスターの上半身が再び映し出された―――) 」




浮世英寿「……!(上空に映し出されたゲームマスターを見上げる)……そういえば、まだゲームは終わっていなかったな。(フッ、と不敵な笑みを浮かべては次に出される言葉を待つ) 」

月村サトシ「 プレイヤー諸君の奮闘のお陰で、見事プランダラの撃退に成功した。たくさんの負傷者を出してしまったことをお詫びしたい。そして…奴らを撃退してくれたことをとても感謝している。本当に、ありがとう。  」

月村サトシ「このような状況下でゲームの再開を宣言することは聊か畏れ多いものである…しかし、諸君らゲームプレイヤーに罪はない。我々の不手際でゲームを中断することは、金輪際あってはならない。よって…これより『 逃走中 』の再開を宣言する! 」

月村サトシ「しかし、プランダラの襲撃により…この逃走エリア「ODAIBA」は未曽有の大被害を受けた。このままゲーム続行は現実的に難しい……よって、これより新たなミッションを、私自らが発令する!次なる内容は…――――――"新エリアへの移動"だ!! 」


──── MISSION.⑤ 新エリアへ脱出せよ!


月村サトシ「これより、逃走者諸君には逃走エリア「ODAIBA」を抜け出し、『新エリア』へと移動してもらう! エリアを移動するには、現在の逃走エリアの三か所に設置された移動用の「大型シャトルバス」に乗り込む必要がある。バスは1台につき最大15名が乗り込み可能。そして、各所のバス停には、シャトルバスが5分おきに発車され、どの個所でも三台目を最後に打ち切りとなる。バスは定刻を過ぎれば、最大人数を満たしていなくても発車される。 」

月村サトシ「ゲーム開始時にエントリーしていた逃走者の総数は887名…そして現在、生存している逃走者は245名まで激減している。この数が何を意味するか…わかるか?そう…シャトルバスに乗り込み、"新エリアへ移動できる逃走者の数は限られている"ということである…! 」

肆々玖「ミッションを兼ねた完全な仕切り直し……と、足切りにエリア単位での心機一転、随分と色々兼ねたな。思惑にまんまと乗せられている事になるが……まあ、別にいいか。(仕方ない、と肩を竦める)まあ、そうだな……言う事があるとすれば、"無理はするな"という事だな。(ポンポン、とニルの頭を軽く撫で、それだけに留める。言葉は足りないが、気持ちは相応だ)さて、こうしちゃいられない。息をつく暇もないが足早に新エリアを目指そうか……っとと。(ぐっ、と立ち上がり移動を開始、しようとしてよろける) 」

メノア「はぁ…!?ちょっと待って…!ってことは…最大15人乗りのバスが三か所で五分おきにやってきて、三台目以降はやってこない…この時点で、一か所のバス停で待ち続けていれば最大「45人」が乗り込める…! 」

浮世英寿「だが、三か所でそれぞれ「45人」が乗り込めるということは…合計して「135人」以下の逃走者だけが脱出できる…。現在の生存者の数は「245人」……つまり、半分くらいの逃走者がこのエリアに取り残されてレしまうのが確定している…! 」

ミツキ「ちょっ…先輩…!?(よろけた肆々玖の腕を咄嗟に掴み寄せる)…大丈夫ですか…?先輩がよろけるなんて、らしくないですよ……? 」

ブラックホール「早いもの勝ちか、分かりやすい(よろける肆々玖に顔を向け)……無理をするな、か。その身体じゃ説得力がないぞ 」

肆々玖「……騙し騙しやってるからな。正直さっきの男から貰った一撃は、思ったより内蔵に響いていたらしい。ったく、やってくれたな。(じっとりと滲む脂汗を手で拭う)俺の分は気にしないでくれ。無理しないとどうにもならないんだし、無理とか口にしてる内はやれるもんだ。本当にどうしようもない時はまず口を利く余裕すら残らないからな。(首を振り、口の端から独特の呼吸音がする。ゆっくりと治癒に向けた呼吸を整えつつも、再び歩き出す)行こう、時間は待っちゃくれない。 」

月村サトシ「旧エリアに取り残されてしまった逃走者は即脱落…とはならない。しかし!最後の三台目のバスが発進したと同時に、旧エリアへ大量のハンターを動員したハンターバスが「50台」投入され、その中から合計「96体」のハンターが放出される!現在解放されているハンター4体と合計し、旧エリアに「100体」のハンターが徘徊することとなる!また、旧エリアは完全に管理対象外とみなし、今後発令されるミッションはない。自首を行うか、あるいは奇跡的に100体のハンターから逃れるしか、生き残る術はない…! 」

ネモ「エッッッッッッぐ……こんなの…なんとしても新エリアへ行くしか選択しないじゃん…! 」

夜神ムーン「100体のハンターか……逃げきれなくはないんだろうが、限りなく生き残れる可能性はゼロに近いな…… 」

月村サトシ「移動用シャトルバスは、「マーヨッシー像」付近、「東京ビックサイト」前、「青海コンテナ埠頭」の三か所に設置されたバス停で君たちを待っている。このモニターが消滅すると共に発進カウントダウンを開始。そこから5分おきにバスは発進する。 」

月村サトシ「無事、新エリアへ脱出できた逃走者は、以降通常通りミッションを発令していく。エリアを跨ぐことになろうとも、逃走中本来のルールに一切の変更はない。なお、残り逃走時間は1時間と30分を切った。最後まで油断することの内容、精々ハンターから生き延びてくれたまえ。 」

月村サトシ「 それでは、逃走者諸君の武運を祈る――――――― ピ ィ ョ ン ッ (モニターは、ここで途絶えた――――) 」




ハンターA~D『   ギ  ュ  オ  ン  ッ   (ゲームマスターの宣言が途絶えると、緊急停止していた派アンタ―四体が再起動ォ…!再び、逃走者を…追いかけるゥ…!)』

ニル「ふわ…っ(頭をポンポンと叩かれて目を瞑るが、それだけで安心感に包まれたように口元を綻ばせる)……そ、そうですね…!いきましょう…!(肆々玖の容態を気にしながらも、ゲーム再開に意気込む) 」

草加雅人「やれやれ……息つく暇もないな…(悪態をつきながらもバス停のある方角へと駆け出していく) 」

浮世英寿「どうやらアンタとはここでお別れのようだな。俺たちは本来のゲームに戻る。達者でやれよ。(特務准尉に不敵な笑みを残し、ビッグサイトの方角へと駆け出して行った) 」

メノア「100体のハンターなんて冗談じゃないわ…!絶対逃げてみせるんだから…!ほらっ、ボサっとしてないで早くいくわよ!(傍にいたムスカとサソリを先導するようにバス停設置場所へと駆け出す) 」

ムスカ「ハッハッハッ…!心配せずとも我々にはゴリアテがある!これでゴミのようなエリアからおさらばだ!(※ダメです) 」

優木せつ菜「こうしちゃあいられませんね…!幸い私たちは火バス停が見える範囲にあるので大丈夫そうですが…一番乗りする勢いで乗り込んじゃいましょう!(ヒロにそう呼び掛けてビッグサイトの階段を下り、バス停へと駆け出していく) 」

特務准尉「……ゲームだと……あ、ああ。達者で(オムニバス……一体何を……) 」

村野さやか「一難去ってまた一難…ですね…!私たちも行きましょう…!(蓮ノ空の面々へ呼びかけ、全員でバス停のあるマーヨッシー像の方角へ駆け出していった) 」

エリノラ「さっ、みんな…!気持ちを切り替えて、ゲームを楽しもう!先に新エリアで待っているからね…それじゃっ♪(そういうと案内人の姿はテレポートによって消失した) 」

フレイミス「なーーーーーーっ!?!?あの野郎…あんなこと言っておいて自分は先に行っちまうのかよ!!!くっそ~~~~~~…っ!!(先に消えたエリノラに唖然とする)……こうなりゃあ何が何でも生き残ってやらぁ!!(やけくそ気味に走り出した) 」

猫背の青年「ククッ……新エリアで待ってるぜ―――――――(誰もいない裏路地にて、謎の青年は何者かたちとの再会を心待ちにするように踵を返した) 」

ヒロ「おう!ハンターにも気をつけないとな………!(せつ菜に続いて階段を下って行く) 」

運転猫(NPC)「ンえぇ~…間もなく、新エリア行ぃ~ 新エリア行ぃのバスが到着しますぅぅぅー……(アナウンスを発しながらバス停に大型シャトルバスが到着)ご乗車のお客様は、運転手にストロングゼ〇をお渡しくださいぃぃー……グビッ!(既に飲酒運転している) 」

ミツキ「あっ、よかった~!ちょうど最初のバスに乗り込めそうですね~…♪まだ人もそんなに集まっていないみたいですし……?(周囲を伺いながらマーヨッシー像前のバス停へと赴く) 」

フレイミス「運転手が酒なんて呑むんじゃねえよ……男は黙ってコーラ一択! 」

肆々玖「スッ サッサッサッサッ シャシャッ(貰った二つの飴を食べる……でもなく、手持ち無沙汰な時間で飴を使った手芸、右から左に移動するマジックを繰り返している)思ったよりヒマだ。 」

ニル「……!(パチパチ♪)(肆々玖の曲芸に思わず小さく拍手) 」

森ノ宮「バス停……バス停!?あった!人集まってんな、アレだな………結局胡桃とは合流できなかったが、アイツ無事だろうな…… 」

トキ「(既にバス停で堂々と座り込んでいる)クックク……フハハハハハハハ!!!この俺様に掛かれば、目的地にも簡単に到着できるという事よ!! 」

ケン「奮迅!!竜巻旋風脚!!!(炎を纏って片足を出してヘリコプターの様に回転し、上空を飛行してバス停へ)ふう……なんとか到着出来たぜ 」

運転猫(NPC)「右ヨシ!左ヨシ!後ヨシ!前ヨシ!アルコール摂取ヨシ!んえー、それでは発進しますぅぅ…… 」


ブ ロ ロ ロ ロ ロ ロ … ッ … … ――――― ! (定刻を迎え、三か所同時に大型シャトルバスが発進する。その5分後に二台目のバスが到着し同様に発進。そして最後の三台目が到着し、数分が経った頃――――)


クリリン「よかった!なんとか最後のバスに間に合ったぞ…!(慌ててバス停へ駆け込んでくる)俺もバスに入れてくれー! 」

運転猫(NPC)「えぇぇー…申し訳ありませんが、既に当バスは満席の為ご乗車になれませんんんん~。(非情にそう告げるとバスの扉を閉め、三台目のバスがいよいよ発進してしまった) 」

クリリン「おいおい嘘だろ!?そんなこと言わずに俺も乗せてくれよ!おい!おいって!!なにやってんだお前えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ 」


逃走者を乗せた三台目のバスが逃走エリア「ODAIBA」の玄関口とも言えるレインボーブリッジを抜けようとする中、シャトルバスとすれ違うように黒塗りのバスが次々と逃走エリアへ雪崩れ込むように走っていく。その数は50にも及び、瞬く間に逃走エリア各所に拡散していく―――――


ハンター軍団『  ザ   ッ   !   !   !   !   (逃走エリア「ODAIBA」各所に停車した黒塗りの「ハンターバス」計50台から、たくさんの色のたくさんのハンターが放出!これにより、旧エリアに合計100体ものハンターが放出されたァ…!)』

逃げ遅れたコツメカワウソちゃん「(うそだろぉ~?)(うそだろぉ~?)(うそだろぉ~?)(100体のハンターを前にドン引き) 」

フサギコ「………まるで悪夢のようだゴルァ………(大量のハンター軍団を前に戦意喪失して崩れる) 」

マルス「一人で10体から逃げ切ればいけるか…!? 」

ゼルダ「ここまで来たら、逃げるしかないでしょう! 」

ピット「僕たちなら、きっと勝てる!(※このあとめちゃくちゃ確保されました) 」


旧エリアに取り残された100数名の逃走者たちィ… 彼らが、解き放たれた100体ものハンターから逃げ切れたかどうかは…その後、誰も知る由は、なァい……――――――


そして、無事旧エリアへと脱出を果たした逃走者たち…!彼らが向かう新たな逃走エリアとは―――――――


運転猫(NPC)「ご乗車の逃走者の皆様ぁ~…間もなく、新エリア『 SHINJUKU 』――――――」



― 逃走エリア・牢獄内 ―




ナッパ「ベジータこの野郎!!!よくも俺様を裏切りやがったな…このチビがあああああ!!!(牢獄内でベジータをこれでもかと踏みつぶしている) 」

ベジータ「OHHHHHHHHHHHHHHHHNOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO(例の顔で何度も踏みしだかれている) 」

ブロリー「クズがぁ…あのままハン↓タァァァァアアアアア↑に八つ裂きにされていればよかったものを…! フフフフッ!ならばこの俺が血★祭★りにしてやる…!(すでに虫の息のベジータに追い打ちの岩盤擦り付け) 」

ベジータ「やめてぇ……!(ムギュムギュッ) 」

パラガス「可哀想なベジータ王…ブロリー、その辺にしてやるのだ。どうせ我々はこのままこの監獄でゴミのような生活を強いられるのだからな…ふぁーーーーははははは!あーーーははははははははは(やけくそ号泣) 」

ブロリー「チィッ…死にぞこないのクズをイジメても面白くない……おい、ムシケラ!仙豆とやらをよこせ! 」

ピッコロ「ふさけるなァ!そんなものはない…!ガタガタにしてやるz――― 」

ブロリー「Yeah!!!!!!!!( > > > ムシケラシュート < < < ) 」

ピッコロ「  ク  ソ  マ  ァ  !  !  !  (蹴り飛ばされた衝撃で隠し持っていた仙豆が飛び出てしまった) 」

ブロリー「フッフッフッ!ベジータ!仙豆をやろう!(ピッコロから強奪した仙豆をベジータに食べさせる。というか無理矢理顔面へ押し付けるように食わせる) 」

ベジータ「いただきまあす!!!!!!!(岩盤に押し付けられるような態勢で無理矢理仙豆を食わされる) 」

ベジータ「俺は…――――超(スーパー)ベジータだ!(>>>> ドラゴンボール 復活のM(ハゲ) <<<) 」

ブロリー「Yeah!!!!!!!!( > > > 岩盤ラリアット < < < ) 」

ベジータ「 ふ お ぉ っ ! ? (ドヒューーーーーーーーーーン!!!)( こ の し ま つ ) 」

アーニャ「アーニャ、ピーナツの方が好き(ポリポリッ(散らばった仙豆を拾い食いしている) 」

ヌマクロー「(「カメールもそう思います」のカンペを背中にさしてアーニャと仙豆を拾い食いしているフタチマル) 」

盛るガルガン「仙豆は複数食べると腹が爆発して死ぬペコ 」

ベル橋エルメラの助「ぐふうううううっ!(ハンターに確保され身も心もボロボロになったベールは、ついに吐血をする)・・・・・・・ちき・・・・しょぉ・・・・・・りなりー、メディたん、ホムラちゃ、ヒカリちゃ、エレン先生、幽々子様、みょん、鈴仙、マミさん、アストルフォきゅん、ヴィヴィちゅわぁん・・・・・みんな・・・・みんなあたしの好きな女じゃねぇ・・・・か・・・・・・!(ありもしない幻覚を見ながら涙をボロボロ流して小声でつぶやき、どさくさに紛れて仙豆も拾い食いする飽食者) 」

ガトウ「だらしねえなお前ら!!!俺もお前らも鍛錬が足りなかったこの始末なんだ!!泣き言喚いてる暇があるなら1に鍛錬2に鍛錬!3に鍛錬4にプロテインで5、6飛ばして7に鍛錬だッ!!!(牢獄の中で汗水たらして腹筋スクワットしている) 」

バナナ猫「 BA NA NA ☆ (ガトウのプロテインにバナナを入れようとしている) 」

杉下右京「何をしているんですかッッッッッッ!!!!!!!!(バナナ猫を食い止める)異物混入の容疑で、あなたを逮捕します 」

バナナ猫「イィ~~~~~~~イィ~~~~~~~~😭 」

しいたけマン「(あつあつの鍋の具材にされている) 」

デイダラ「くそ…ッ!これがゲームじゃなきゃ今頃ハンターもこのエリアもまとめてドッカーーーーーン!!だったのによォ!!どいつもこいつもオイラの芸術をバカにしやがる!うん!(などと喚き散らしながらお椀とお箸を手に鍋をつついている) 」

カカロット「ふざけんじゃねえええええええええええええええええええ(デイダラと向かい合わせでシイタケまんをやけ食いしている) 」

海馬瀬人「ふぅん…俺を失望させるなよ!貴様等の攻撃力はそんなものか!?たかだが攻撃力3300のハンターごときに臆する俺ではないわッッ!!!城之内が勝ち残る見るに耐えんスポコンデュエルなど微塵も興味ないわッッッッ!!!!! 」

磯野「ご飯が炊けましたああああああああああああああああああああああ(あつあつの白米を持ってくる) 」

スピードワゴン「おれぁおせっかい焼きのスピードワゴン!そしてこいつぁあつあつのお米で作った焼きおにぎり!!(はふっはふっ) 」

面接官「自分が何やったか……わかっとんのか……?わ"か"っ"と"ん"の"か"あ"あ"あ"あ"!!?しいたけ……食えよ? し"い"た"け""食"え"よ"お"お"お"お"お"お!!?(おっさんどもに熱々のしいたけマンを何回か叩きつける!!!!!) 」

銀河のいたるところから集められたおっさんたち『ぐああああああ!!!熱い!熱いいいいいい!!!!本当に私以外の確保情報は知らないんだああああああああ!!!!』 」

面接官の奴隷「牛尾さんまずいっすよ!! 」

加賀「秋スイーツ定番の栗と薩摩芋のクレープです。 」

桜小路きの子「(相変わらず鍋の具にされている) 」

虹村凶作「そしてこの私はすべての鍋料理を網羅し鍋奉行の全て受け継いだ正統後継者である♬(鍋の火加減を調整している) 」

ゴールドタイガー「お前達の負け様を見ていたぞ(笑)。本当によく頑張ったな(笑) 地獄に落ちるか?落ちたな(確信) 」



― 逃走エリア「SHINJUKU」 ―






逃走中後半のエリアとなる新たな舞台…そこは、言わずと知れた大都会「SHINJUKU」ぅ…!彼らが降り立った新宿駅前のバスタ新宿を起点に、「東」「西」「南」「北」の四つのエリアに区分された広大なエリアだぁ…!


迷路のような複雑な造りで人々を混乱させることで有名な魔境「新宿駅」は…内部への侵入が封鎖されているぅ…!これに伴い、新エリアでは一切の建物の内部へ入ることが禁じられているぅ…!逃走者が隠れられる場所は、何処にも、なぁい…!


残り逃走時間1時間と30分をこの大都会で生き延びなければならない…しかぁし…!新エリアでは、時間経過と共に逃走範囲が徐々に縮小され、"最後の10分間には新宿駅近辺のみ"となるぅ…!!タイムリミットに差し迫る逃走中は、ついに、佳境を迎えるのだったァ…!!


浮世英寿「これはまた…随分と賑やかな新エリアだな…… まずはフィールド各所をある程度把握しないと、いざという時に困りそうだな。(バスから降りるや否や周囲の大都会の街並みを見渡す) 」

ネモ「さっきのエリアと違って建物が多くてかなり入り下ってそう~……それなのに建物内部には入れないし、迷っていたところでハンターに遭遇したらヤバそうだね… 」

夕霧綴理「わぁ~…見て、さや、すず。あっちにゴジラの顔が見えるよ。生きてるのかな? 」

徒町小鈴「恐竜!!徒町、興味ありありです!! 」

村野さやか「ちょっ…あくまで逃走中だってことを忘れないでくださいね二人とも…! 」

トキ「建物に入れないだとォ~~??この街の中でかぁ? 」

草加雅人「この広大な大都会のエリアを4つに区分したとなると、後々何か起こりそうだな……だが、今回は時間経過で逃走範囲が狭まっていくという…終盤にかけてハンターに見つかるリスクも必然的に高まっていくということだな。 」

ラウニ「この市街地なら隠れ場所は…………えっ、建物に入れない?しかもエリアが狭まる………?流石に………?ヤバい、橋の下部構造に潜り込むか……?あっ、いや中に入れないなら屋上設備とか……いや無理があるだろ……どうやって入るんだ…?えっマジで……?(冷や汗をかきながら慌てて辺りを見回している) 」

ニル「わ、わぁ……!す、ごい……いろんな建物が多すぎて…すぐに迷いそう…… 」

白鷺「だから言ってたじゃないですか、隠れ続けるのはそのうち無理が出て来るって……まあ、年貢の納め時って所じゃありませんか?ラウニさん(ラウニの脇腹を軽く肘で突き)……真面目に、隠れられないなら私もピンチですねぇ、だってスタミナが保ちませんし…… 」

メノア「未開の土地で、常に外に曝け出された状態で逃げ続けなければならない… 身を潜めて詮索する余裕もない……いよいよ悠長なことしてられなくなってきたわね… 」

ムスカ「ええい鬱陶しい建物だ!ラピュタの雷(いかずち)ですべて焼き払ってやる!(※ダメです) 」

フレイミス「面白ェ…ゲームはやっぱりこうでなくちゃな (大胆不敵に笑いながら準備運動をしている) 」

サムス「このゲーム様式は見覚えがあるな、辺境の惑星で催される「Apexゲーム」だったか……それを取り入れたのか。 」

ヒロ「新宿駅周辺…?構内なら案外隠れ場所はあるんだがな… 」

ペニーワイズ「(トー⚪︎横に逃走する) 」

ハンターA「…………………(ハンターは隅々まで街を捜索し、逃走者たちを発見するゥ…!同じ場所に隠れ続けるだけでは、逃げ切ることは不可能だァ…!) 」


d r r r r r r … ――――――― ♪ ( メールだァ…… )(だが、新エリアに到着して早々、逃走者のスマホにメールの受信音が鳴り響く。逃走者に届いたメールには、ゲームマスター「月村サトシ」からのメッセージがあった――――) 」




―――新エリアへ到着した逃走者の諸君。ようこそ、「SHINJUKU」へ。早速ではあるが、逃走エリアに4区画各所に、ハンターを「4体」放出した。


―――しかし、新エリアにて最初に放ったハンターは従来の個体とは一味も二味も違う。何故なら、今度のハンターは…逃走者たちの姿にそっくりに化けた『ネームドハンター』だからだ。


――― 追加ルール 「ネームドハンター」に警戒せよ!


―――新エリアの4区画各所に解き放たれた4体のハンター。彼らは『ネームドハンター』と呼ばれ、従来のサングラスに黒スーツの姿ではなく、なんと、生存している逃走者たちと全く同じ姿に化けて徘徊している。


―――ネームドハンターは逃走者たちを見つけるとすぐに追いかけることはしないが、言葉巧みに逃走者を騙し、隙を晒したところに確実に「捕獲」しにいく狡猾な手段で逃走者を追い詰める。加えて、ネームドハンターは"一度捕獲に失敗し正体がバレてしまうと、更に他の人物に変身してしまう"。


―――ネームドハンターを見分ける方法はただ一つ…"彼らの目は赤く発光している" ということだけだ


――― くれぐれも警戒を怠らないように。そして仲間を信じすぎないように。気を付けて逃走を続けたまえ   ゲームマスター:月村サトシ



ハンターB「……グニュ、グニョ…ォ…―――――(その頃、逃走者の知らない街の中に投下されていたハンターたちがその姿形を歪に変えはじめ―――――) 」

ハンターB(乙宗梢)「――――――――― ギ ュ ォ ン ッ (―――逃走者の中から無作為に選出した一人の姿に変身を遂げたのだった ) 」

浮世英寿「……『ネームドハンター』……俺たちの誰かに化けて徘徊している、新個体のハンターか……(メールの内容に眉を潜める) 」

ネモ「言葉巧みに…ということは、普通に喋ってくるってことだよね…?しかも、ボクたちを見かけてもあえて襲い掛かるそぶりを見せないあたり、結構悪辣かも…… 」

メノア「見分けす方法は、目が赤く光っているかどうか…ってことだけだよね… 遠目からだとすぐに判断するのは難しそうね……私も言うて目が良いわけじゃないし…… 」

夕霧綴理「大丈夫。ハンターがさやに化けていたとしても、ボクにはわかるから。(ドヤァァァァ) 」

村野さやか「貴女が言うと説得力がありませんが…… 」

優木せつ菜「制限の多いエリアに、変装するハンター……これは…一気に難易度が上がってきましたね…! 」

ハーカム・ナロンパット「(トー横キッズ相手にタイキック)オ前ラナンデ話シ合ワナインダ!! 」

肆々玖「赤い目をしている、と。元々の目が赤いと判別しにくくて困りそうだな、まあ……別にいいか。(気怠げな様子で首を横に振る)幸い俺は目が青、礼装起動時は曙色に近い色だ。違ってたらすぐわかるだろ、多分。 」

ブラックホール「目ない 」

肆々玖「……言われてみればそうだな、そしたらあんたの場合どこが光るんだ?頭頂部?……穴か?……いや、正直どこ光っててもバレバレだよな。(珍しい失笑が出る)こういうタイプはボーナスゲームだな、まあ向こうも態々バレやすいのに化けるとは思えないが…… 」

ニル「同じ姿をしている…なんだか、怖い…です……っ……(つい数分前、まさしく同じ「顔」をした人物との戦いを思い出せないあたり、やはりあの時の記憶は欠けている――――) 」

ミツキ「私も先輩と同じ青い目をしていますよ!オソロですねっ♪ それに、先輩の偽物なんて…目の色で判断しなくてもミツキには一目瞭然ですからっ!(ふんすふんすっ) 」

浮世英寿「…さて……ここで固まっていてもハンターに見つかってしまう。とりあえず俺は南の方角にでも行ってみるとするか (ふらりとその方角へ小走りで駆け出した) 」

村野さやか「私たちも行きましょうか…!ひとまず、北の方角へ…!(綴理、小鈴の三人でかの地へと向かう) 」

フレイミス「はじまったばかりなら、まだ次のミッションまで自由に動ける時間はあるだろう。その間に少しでもフィールドを把握しておくか…(西の方角へとひとり歩いていく) 」

肆々玖「南、西、北……態々団子になって目立ちながら動く必要はないか、東にでも行こう。(それぞれが向かった方向を確認し、東に向けて歩き出す)付いてくるかは……いや、偽物のリスクを考慮したら馴染の顔だけは団子になるべきだな、付いてきてくれ。 」

ニル「……!はいっ…!(「付いてきてくれ」―――信頼されているようなその言葉に小さな安堵を覚えたのか、やや表情を綻ばせながら同行する) 」

ミツキ「はぁ~い…♪ミツキは、先輩のためならどこへでもついていきますぅ~♪(距離感縮めにうきうきるんるんで同行する) 」

DOMAN「拙僧も行きますぞ。 」

スターウォーカー「 * 私も 加わろう  」

ミツキ「(DOMANとスターウォーカーの顔面をベコベコに踏みつぶす) 」

ヒロ「燃えてきてるな……(せつ菜の様子を見て)さて,どこに逃げる?みんな色々と散らばってるようだが……… 」

優木せつ菜「なら、私たちはあえて遠くには行かず、駅周辺を散策してみましょう!最後にはこの駅近辺に絞られるのなら、先に予習しておくのもいいかと! 」

ヒロ「なるほど、そりゃいいな。いざという時の逃走ルートも把握しておく必要があるからな。賛成だ。一緒に行こう! 」

トキ「フン、このトキ様に掛かればこの周辺の地理の法則なんぞ簡単に理解できる……!大通りの周囲に無数の蜘蛛の糸な路地、だが建物を考えなければ方向自体は入り組んでいる訳ではない……目的地に向かう事は容易く、そして隠れやすいという訳だァ……フフッはハハハハハ!!この天才の俺様が舐められたものだ……! 」


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最終更新:2025年06月03日 00:38