ユーグラム・ハッシュヴァルト/ユーゴー
概要
見えざる帝国の精鋭部隊「星十字騎士団」の団長及び最高位(グランドマスター)。皇帝ユーハバッハ(以下:陛下)の最側近であり、見えざる帝国の実質的な国家管理を務める人物であり、指揮能力や戦術眼は陛下に並ぶカリスマ性を所持する。陛下から授かった聖文字は「B」であり、陛下公認の「次期皇帝候補」として称されるが、新米の石田雨竜が陛下推薦で同候補に選出された際には、迅速に彼の裏切りと危険性に察知し攻撃、並ならぬ忠誠心と警戒心による洞察力は非常に聡明。通称:ユーゴー
約1000年前、「光の帝国(リヒトライヒ)」の管轄下であった村で、同居する叔父に虐待され続け孤独で抑圧的な生活を送っていた。ある日も狩りに出かけると、天才を自称する傲慢な
バズビーと出会い、強制的にも彼の子分にさせられる形で友人となり、滅却師を目指す。が、半年後にもユーハバッハ率いる光の帝国により自分たちの住処居場所を自分達の住処を焼き払われ、自分の叔父は因果応報にも惨死を遂げ、バズビーも家族全員殺された。「ユーハバッハへの復讐」を誓うバズビーに消極的な態度を示すも友として応え、共に本格的な滅却師の鍛錬を明け暮れも続けた。しかし、着実にバズビーが実力を伸ばすのに対して、自分はいつまで経っても霊子を集める事も出来ず、霊子兵装を作り出せず、滅却師の才能がないと劣等感を抱えた。この頃から、バズビーが才能に慢心し、自分を挑発的な態度で見下し始め、次第に友情は亀裂が生じた。
最初から見下されてるし、簡単に壊れる友情は友情じゃない
その5年後、とある村にユーハバッハが「星十字騎士団の入団募集」で視察する情報を聞き、バズビーに連れられる。だが、ユーハバッハはバズビーの入団嘆願を断り、連れの部下がバズビーを徹底的に追い込む。そして、自分だけユーハバッハの霊圧に対する耐久力を持つ事に困惑しながら、その場でユーハバッハに側近候補で抜擢され、自分の能力が「他者に力を分け与える」だと初めて知る。見下し続けた者に先を越されたバズビーは憎悪の念で自分(ユーゴー)を睨みつけるが、ユーハバッハに「お前が必要だ」と自身の存在を受け入れた事で叔父による束縛から解放してくれた恩も含めて、入団兼側近として陛下に仕える事を決意。激昂するバズビーが陛下に放った神聖滅矢を片手で受け止め、バズビーを冷酷な眼差しのみで警告すると共に訣別の道を選んだ。入団3年後にも騎士団長に就任済みで、遅れて入団したバズビーが吹っ掛ける喧嘩すらも相手にせず、視線すらも無視し続けた。しかし当時の副団長であるヒューベルトがバズビーを心底嫌い彼を害そうとした為、冷徹で殺気染みた目つきで釘を刺した。
バズビーに対する非情は徹底仕切れず、真世界城で彼との因縁を付ける決着の際にも圧倒的実力差を見せつけた途端に降参を求めていた。だがバズビーはプライドを賭けて抗い、自分も複雑な動向と内面に葛藤しながら、結局は事態を収集出来ず
バズビーを斬り伏せて殺害した。その後、友達(黒崎一護達)に勝利を導く為に内部工作をする石田雨竜(以下:雨竜)の前に立ちはだかり、対極的な運命を歩む彼に徹頭徹尾私怨を募らせ襲撃する。「友」を見限り力を得た男(ユーゴー)、「友」を信じて絆を得た男(雨竜)、対極的な運命を選択した2人の因縁対決は明暗が決まった...
死因
世界調和の能力と戦闘経験で雨竜を圧倒し続けるが、彼が友情を貫き通す為にも何度も立ち上がる態度に理解できず、次第に苛立ちを覚える。そして、傷を入れ替えて雨竜を虫の息にさせ倒し、殺意を込めて留めを刺そうとする瞬間...ユーハバッハの「聖別」で能力と寿命を奪われて力尽き、逆転敗北を喫した。
死の間際、雨竜の友情を認め、彼に「完全反立(アンチサーシス)で傷を私に移せ」と指示し、「友を助けに行くべき」と助言した。後押しで行かせた後、「聖別」の代償と「完全反立」の背負ったダメージで虫の息になり、バズビーを殺した事に葛藤と後悔を抱え、自分の末路を受け入れ安らかに息を引き取った。そして、その手に握られた剣の柄にはバズビーとの友情を象徴する『B』のバッチが刻まれてたのだった...
最終更新:2025年02月15日 22:19