城ヶ崎賢志
概要
巨大半グレ組織「羅威刃」の2代目トップ。
稲村支配下で没落した羅威刃を一代で再建を図り、国内最大規模の半グレ組織へにまで成長させた。戦闘力と統率力の頭の回転力の速さでも組織随一のカリスマ性が輝いており、部下の戦闘力も並外れた実力者の精鋭揃いかつ補充機転も速い。
あらゆる手段を厭わない冷徹非道である男で、組織の実力に伴わない下っ端構成員を捨て駒として利用し、時には自爆特攻役として敵対組織を巻き込む形で爆殺するケースが絶えない。
鷹橋が仕掛けた発信機を利用し、発信機付きの車を下っ端に操縦させ、野島と高砂を誘き寄せて爆発に巻き込んだ場合等、誰も死を恐れない非情さで組織の下っ端達を恐怖で支配している。他人を道具としか思わず、ある意味マキャベリストだと窺える。その一方で、戦闘面等で利用価値のある人間は自分から勧誘に向い、幹部格に昇級させ高額な報酬を支払うなどして雇用関係を築く等、人材管理は長けている。
無職の父親が暴力を振る劣悪な家庭環境で育ち、母親と共に怯え恐怖を強いる生活を送っていた。父親から「金食い虫」と見放され、信頼する母親と共に家を飛び出す。それ以降、両親は2度と戻る事は無かった。施設に引き取られて以降、自分を捨てた両親に対する憎悪から人間の嘘を目を見るだけで理解出来るようになり、同時に「力がなければ全てを奪われる」という強烈な支配欲を取り憑かれ、小学生高学年頃には、徹底的な暴力と報復で同級生達を服従させ続けた。中学生時代には既に周囲で最も恐怖と制裁で恐れられる悪党として名をあげ、時々喧嘩を吹っ掛けられては尋常ならぬ狂気と暴力で徹底的に殲滅を続けた。高校卒業時には資金力を手に入れ、権力と買収で次第に拡大し、全校の不良達を掌握する悪のカリスマへと君臨。その後、借金まみれの父親と再会し、開き直った言動を看破し殺害。数年後、当初羅威刃のトップである稲村にスカウトされ、羅威刃を内部改革を行うチャンスを待ち組織を我が物にする事を企みあえて傘下になる事に決めた。加入後は従順な構成員達に金を与えて密告を奨励され、自分に敵対する構成員の粛清を行い、「逆らえば即ち死」と脅迫混じりの状況を作り、組織内の反対勢力を金と暴力そして、... 稲村が京極組との戦闘で戦死した事を境に羅威刃のトップに立つ。そして、悪魔的狂気で羅威刃を日本最大最恐のマフィアとして勢力拡大を続けたが...
死因
竜桜町のボロアパートで暮らす年老いた母に再び顔を見せた事で「自分を捨てた母親と思えど...」と情が湧くも。背後から尾行を続けた一条康明と最終決戦に突入。自己犠牲も厭わない手段で一条との攻防戦を有利に進めるも、死んだ仲間達の思いで何度も再起を図る一条に苦戦を強いる形で五分に持ち込まれる。が、ある母親の言葉を思い出して動揺し、『死への恐怖』で脚がすくむ。そして、必殺を避ける事も相討ち特攻も出来ず自分だけ内臓に達する致命的切り上げを受け、倒れ伏した。敗北と死を悟り、一条に見逃しを嘆願して再びボロアパートに向かう。
再び母親にドア越しで接し、別れを告げて駆け足で去った。古びたアパート街の路地裏で倒れた後、部下にアパートの血痕の処理を電話越しに命じた後、『捨てた母親に愛されたかった』と自問しながら孤独死を遂げた。
最終更新:2025年02月01日 20:25