概要

ジョジョの奇妙な冒険」第三部に登場するキャラクター。
生まれついてのスタンド使いで、彼のスタンド「マジシャンズレッド」はワシのような頭部を持つ人型スタンドで、炎を操る能力を持つ。
一件シンプルな能力に見えるが、「木製のテーブルの下半分だけを一瞬できれいに焼き飛ばす」「炎でできた縄で相手を縛り上げる」「上下、左右、前後の6方向に炎を灯した探知機を作り、炎の揺らめきで姿が見えない敵の位置を見破る」など応用力にも富んだスタンド。

スタンド使いとしてのキャリアが長く、主人公一行では2番目の年長者ということもあってスタンド使いに関する知識も多く、主人公一行のブレーンや解説役としても活躍する。
経験からくる知性と余裕を持ち合わせている反面、激情家でもあり、人情に厚い性格。それゆえ、敵がギャンブルでイカサマをした際は激怒して掴みかかり、仲間のピンチには危険を顧みず助けに入る。

元々はエジプトで占い師を営んでいたが、アヴドゥルのスタンド能力に目をつけ配下に加えようとした悪の吸血鬼DIOと遭遇する。
友人であるジョセフからDIOの恐ろしさを聞いていたアヴドゥルは間一髪のところで逃げ出すことに成功。
その後、ジョセフの孫である承太郎がスタンド能力に目覚めたことをきっかけにジョセフと共に日本へ向かい、ここからDIOを倒すための旅に同行する。

最期

主人公一行はエジプトでDIOの館を発見して突入した直後2チームに分断され、アヴドゥルはポルナレフ、イギーと共に館の内部を探索する。
館の内部を迷路のように見せるスタンドの使い手ケニー・Gを上述の炎の探知機によって発見して撃破。
同じように炎の探知機で警戒しながら館を進んでいたところ、何となしに手を添えた柱に何か文字が書かれているのを発見する。
その手を避けると「このラクガキを見て振り向いた時 おまえらは 死ぬ」と書かれていた。
ゆっくり振り返ると、何もない空間からおぞましいスタンドが空間をこじ開けるようにして出現。
ポルナレフとイギーに危険を知らせて突き飛ばしたが、その直後、突き飛ばすために伸ばしていた両腕を残して全身を敵スタンドに飲み込まれて消滅させられてしまった。ピヨン

考察

主人公チームの中では最初に命を落とすことになったキャラクター。
メタな視点から見た場合、彼が物語から退場することになった理由は「能力が強すぎたから」だと言われることが多い。
実際、アヴドゥルは旅の中盤でポルナレフの危機を救うために戦いに乱入して頭部に致命傷を負うという死亡シーンと似たような形で長期離脱をしており、その戦闘向きの能力に反して戦闘シーンはあまり多くない。
同様に、スタンド能力が強すぎた(と、読者から推測されている)という理由で物語から退場したキャラクターとして、第四部の矢安宮重清や、死亡はしていないがチームから離脱した第五部のパンナコッタ・フーゴなどがいる。

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最終更新:2025年04月07日 15:13