「イリヤさん。美柑さん。すみませんでした。不甲斐ない姿を見せてしまって」
ダークネス・ヤミの襲撃から一時間ほどあと。
H-8のマンションの一角まで、イリヤら一行は避難していた。
端部分の地区だけあって戦闘痕は見られず、この一時間余り敵襲は無かった。
誰も彼も疲弊しきっていた状況で、幸運だったと言えるだろう。
20分程ケルベロスを除く全員が倒れ込み、口さえきけない有様だったのだから。
一時間を数えて漸く行動できる程回復し、起き上がった悟飯の口から出たのは先ず謝罪の言葉だった。
H-8のマンションの一角まで、イリヤら一行は避難していた。
端部分の地区だけあって戦闘痕は見られず、この一時間余り敵襲は無かった。
誰も彼も疲弊しきっていた状況で、幸運だったと言えるだろう。
20分程ケルベロスを除く全員が倒れ込み、口さえきけない有様だったのだから。
一時間を数えて漸く行動できる程回復し、起き上がった悟飯の口から出たのは先ず謝罪の言葉だった。
「い、いいよ……悟飯君が謝る事なんて何もないし」
「うん、私だって…雪華綺晶ちゃんがいなければ、ヤミさんを止められなかったし。
悟飯君は頑張ってくれたと思う」
「………うん、私もそう思う」
「うん、私だって…雪華綺晶ちゃんがいなければ、ヤミさんを止められなかったし。
悟飯君は頑張ってくれたと思う」
「………うん、私もそう思う」
深く深く頭を下げる悟飯に、負い目を感じさせる表情で美柑と服を着なおしたイリヤは返答を返す。
襲撃してきたダークネス・ヤミに対して何もできなかったのは自分達も同じだ。
イリヤは加えて悟飯君は良くやってくれたと、労いの言葉をかける。
美柑もやや間を開けて、その言葉に同意した。
襲撃してきたダークネス・ヤミに対して何もできなかったのは自分達も同じだ。
イリヤは加えて悟飯君は良くやってくれたと、労いの言葉をかける。
美柑もやや間を開けて、その言葉に同意した。
(もし……悟飯君が元気だったら)
言葉にはしなくとも。
悟飯の敗北は、美柑にとってほんの僅かにだが安堵する要素があった。
だって、あの強い悟飯が。敵に一切の容赦がない悟飯が。
もし、万全の状態で自身の友人であるヤミと相対していたらどうなっていただろうか?
彼は───リーゼロッテに行った様な暴力を、ヤミにも振るうのか。
その時に訪れる結末を想像して、体を流れる血の温度が三度は下がった様な錯覚を覚える。
悟飯の敗北は、美柑にとってほんの僅かにだが安堵する要素があった。
だって、あの強い悟飯が。敵に一切の容赦がない悟飯が。
もし、万全の状態で自身の友人であるヤミと相対していたらどうなっていただろうか?
彼は───リーゼロッテに行った様な暴力を、ヤミにも振るうのか。
その時に訪れる結末を想像して、体を流れる血の温度が三度は下がった様な錯覚を覚える。
(────っ!最低だ、私………)
と、その瞬間の事だった。
美柑は気づいた、安堵してしまっている自分に。
悟飯がヤミを手にかけるような事が無くて良かったのは確かだ。
これについてはどんなに冷血だと罵られようとも、曲げるつもりは無い。
でも、ヤミが死ななかった代わりに命を落とした者がいる。
雪華綺晶は、凶行を及ぶヤミを止めようとして命を落としたのだから。
美柑が知り合ってから過去の事になっていたはずの禁忌を、ヤミは犯してしまったのだ。
安堵できる様な状況では一切ない。
それにヤミがもう一度殺そうとしてきたら、その時悟飯が十全に力を発揮できる状況だったなら。
不安と、自己嫌悪が再び頭をもたげてくる。
美柑は気づいた、安堵してしまっている自分に。
悟飯がヤミを手にかけるような事が無くて良かったのは確かだ。
これについてはどんなに冷血だと罵られようとも、曲げるつもりは無い。
でも、ヤミが死ななかった代わりに命を落とした者がいる。
雪華綺晶は、凶行を及ぶヤミを止めようとして命を落としたのだから。
美柑が知り合ってから過去の事になっていたはずの禁忌を、ヤミは犯してしまったのだ。
安堵できる様な状況では一切ない。
それにヤミがもう一度殺そうとしてきたら、その時悟飯が十全に力を発揮できる状況だったなら。
不安と、自己嫌悪が再び頭をもたげてくる。
「美柑さん………大丈夫?」
「友達があんなんなっとったのはショックやろな…」
「友達があんなんなっとったのはショックやろな…」
だが、そんな美柑の表情を読み取り、案じる者が今は隣にいた。
イリヤとケロベロスが心の底から心配した様子で、美柑の顔を覗き込んでいた。
彼女だって、少し前に友人を失ったばかりだというのに。
それでも何とか俯くことも蹲る事もせず、顔を上げている。
美柑にとって彼女の存在は少し眩しく思えた。
イリヤとケロベロスが心の底から心配した様子で、美柑の顔を覗き込んでいた。
彼女だって、少し前に友人を失ったばかりだというのに。
それでも何とか俯くことも蹲る事もせず、顔を上げている。
美柑にとって彼女の存在は少し眩しく思えた。
「うん……大丈夫、ありがと」
「気ぃ落としたらアカンで。
あのヤミって子を止められるとしたら、美柑以外におらんのやから」
「……そうだね。ヤミさんの事、次は絶対に止めてあげたいから」
「気ぃ落としたらアカンで。
あのヤミって子を止められるとしたら、美柑以外におらんのやから」
「……そうだね。ヤミさんの事、次は絶対に止めてあげたいから」
ケロベロスの言葉は今の美柑にとって厳しくもあり、同時に活力も与えた。
ぎこちなく、空元気そのものでも、笑みを作る。
闘えない美柑にできる事は、せめてイリヤや悟飯に負担をかけない事だ。
何の役にも立たないなら、せめて足を引っ張らない様にしなければ。
それに、今の美柑には果たさなければならない仕事ができた。
またヤミと会ったら今度こそ止める。そして、彼女と共に帰る。
ここに結城リトはいない。止められるとしたら美柑だけだ。
どれだけえっちぃ事をされても、結城美柑と金色の闇は友達だから。
何もせず、後ろで悟飯にヤミを傷つける未来を怯えて待つわけにはいかない。
ぎこちなく、空元気そのものでも、笑みを作る。
闘えない美柑にできる事は、せめてイリヤや悟飯に負担をかけない事だ。
何の役にも立たないなら、せめて足を引っ張らない様にしなければ。
それに、今の美柑には果たさなければならない仕事ができた。
またヤミと会ったら今度こそ止める。そして、彼女と共に帰る。
ここに結城リトはいない。止められるとしたら美柑だけだ。
どれだけえっちぃ事をされても、結城美柑と金色の闇は友達だから。
何もせず、後ろで悟飯にヤミを傷つける未来を怯えて待つわけにはいかない。
「……何ていうか、一緒だね、私達」
「え?」
「え?」
そんな美柑を気遣う様に、同時に何処か皮肉気にイリヤが笑いかける。
「私も…ルビーをシャルティアから助けてあげないといけないし、クロも……
殺し合いに乗ってるなら、絶対に止めてあげないと」
殺し合いに乗ってるなら、絶対に止めてあげないと」
美柑よりも気丈にふるまうイリヤも、実の所ギリギリの所で踏ん張っていた。
親友の美遊が命を落とし、たった一人の姉妹であるクロエは殺し合いに乗っている。
依然の彼女なら抱えきれず、逃げ出していたかもしれない程状況はすこぶる悪い。
でも、今の彼女は毅然としていた。
親友の美遊が命を落とし、たった一人の姉妹であるクロエは殺し合いに乗っている。
依然の彼女なら抱えきれず、逃げ出していたかもしれない程状況はすこぶる悪い。
でも、今の彼女は毅然としていた。
「それが、雪華綺晶ちゃんとの約束だから………」
共に過ごした時間は瞬きの様な短い時間だったけれど。
それでも心を通わせた彼女は、掛け替えのない戦友だった。
その彼女が祈り、イリヤは託された。投げ出すわけにはいかない、友との誓いだった。
それでも心を通わせた彼女は、掛け替えのない戦友だった。
その彼女が祈り、イリヤは託された。投げ出すわけにはいかない、友との誓いだった。
「…イリヤさん、ありがとう」
自分と近しく、自分よりも悲惨な状況の中、それでも折れる事無く立つイリヤの姿勢。
それを見ていると美柑も勇気づけられる思いだった。
悟飯とケロベロスだけなら、ここまで持ち直すことは不可能だっただろう。
もう何もかも嫌だと蹲っていた可能性だって0ではない。
この人がいてくれてよかった。心の底から、そう思えた。
この子がいてくれたら、これからも。こんな酷い世界でも、諦めずにいられる気がした。
それを見ていると美柑も勇気づけられる思いだった。
悟飯とケロベロスだけなら、ここまで持ち直すことは不可能だっただろう。
もう何もかも嫌だと蹲っていた可能性だって0ではない。
この人がいてくれてよかった。心の底から、そう思えた。
この子がいてくれたら、これからも。こんな酷い世界でも、諦めずにいられる気がした。
「まー!まー!皆色々大変なもん抱え取るけど、今は兎に角休憩や休憩!
ここにはヤバいのが大勢おるし、無理は禁物やで!!」
ここにはヤバいのが大勢おるし、無理は禁物やで!!」
ギャラリーそっちのけで、イリヤと美柑が二人の世界に入りかけている事を察知したのはケロベロスだった。
ぽむぽむと前足で柏手を打つように叩き合わせて、休憩を取るように促す。
ぽむぽむと前足で柏手を打つように叩き合わせて、休憩を取るように促す。
「悟飯も今までよーやってくれたわ!色々厳しい事も言ったがお疲れさんやで!
取り合えず此処でもう暫く休んでいこか!汗流して、仮眠の一つでも取ったらええ!」
「…え、でも」
「でももカモも無いで!またいつ襲われるかも分からんのやから、とれる時に休憩しとくもんや!」
取り合えず此処でもう暫く休んでいこか!汗流して、仮眠の一つでも取ったらええ!」
「…え、でも」
「でももカモも無いで!またいつ襲われるかも分からんのやから、とれる時に休憩しとくもんや!」
表面上ケロベロスも朗らかに言うモノの、彼も必死だった。
悟飯の様子は時折明らかにおかしい。
おかしい…のだが、それが殺し合いという異常な状況から来るストレスに依る物なのか、
それとも外部に原因があるのか彼には分からなかった。
少なくとも、魔術や魔法に纏わる異変なら直ぐに分かるのだが……
兎に角、原因が分からない以上は現実的な対処をするしかない。
元々全員が疲弊している。件のシャルティアやヤミがまた襲ってきたら保たない。
無理やりにでも休息を取らせる必要があった。
何なら、次の放送まで休憩しても良いとさえ彼は考えていた。
だから表面上は穏やかに、けれどその実有無を言わさぬ語気の強さで休息を促した。
悟飯の様子は時折明らかにおかしい。
おかしい…のだが、それが殺し合いという異常な状況から来るストレスに依る物なのか、
それとも外部に原因があるのか彼には分からなかった。
少なくとも、魔術や魔法に纏わる異変なら直ぐに分かるのだが……
兎に角、原因が分からない以上は現実的な対処をするしかない。
元々全員が疲弊している。件のシャルティアやヤミがまた襲ってきたら保たない。
無理やりにでも休息を取らせる必要があった。
何なら、次の放送まで休憩しても良いとさえ彼は考えていた。
だから表面上は穏やかに、けれどその実有無を言わさぬ語気の強さで休息を促した。
「わ…分かりました、休憩…します。
………そうだ、確か僕の支給品に…」
………そうだ、確か僕の支給品に…」
ケロベロス必死の説得に悟飯も折れ、休憩を決める。
その最中に、休憩の二文字から自分に支給されていたある支給品のことを思い出す。
思い至ってすぐに自分のランドセルをゴソゴソと漁り、一枚のカードを取り出した。
それは蒼い肌の女性が描かれた、紫色のカードだった。
何でもこのカードには使用者を回復させる効果があるらしい。
その最中に、休憩の二文字から自分に支給されていたある支給品のことを思い出す。
思い至ってすぐに自分のランドセルをゴソゴソと漁り、一枚のカードを取り出した。
それは蒼い肌の女性が描かれた、紫色のカードだった。
何でもこのカードには使用者を回復させる効果があるらしい。
「ホーリーエルフの祝福を発動……これでいいのかな。って、うわっ!?」
カードを掲げて、恐る恐る発動を宣言する。
すると数秒後、カードに描かれていた青肌の美しい女性が姿を現した。
それに伴い、イリヤ達を暖かな光が包む。
すると数秒後、カードに描かれていた青肌の美しい女性が姿を現した。
それに伴い、イリヤ達を暖かな光が包む。
「凄い、これ…っ!?」
「……っ!少し、体が楽になった?」
「……っ!少し、体が楽になった?」
特に効果が覿面だったのはイリヤと悟飯だった。
両者とも連戦で疲労が色濃いだけに、体が癒されていくのを肌で感じる事ができた。
美柑も疲労が抜けていき、のび太もリップに付けられた肩の傷が消えていく。
カードの文面によると、その場にいる人数によって効果が上乗せされるらしいが、この恩恵は嬉しい誤算だったと言えるだろう。
両者とも連戦で疲労が色濃いだけに、体が癒されていくのを肌で感じる事ができた。
美柑も疲労が抜けていき、のび太もリップに付けられた肩の傷が消えていく。
カードの文面によると、その場にいる人数によって効果が上乗せされるらしいが、この恩恵は嬉しい誤算だったと言えるだろう。
「ありがとう、悟飯君!」
『私からも御礼申し上げます。悟飯様』
『私からも御礼申し上げます。悟飯様』
イリヤと、その傍らにふよふよと浮かぶ魔法のステッキ、サファイアが御礼を述べる。
愉快型礼装の全性能を発揮しイリヤの体組織の治癒促進を行っていたが、ここまで回復できるとは思えなかった。
紛れもなく悟飯と、悟飯に与えられていた支給品の功績だった。
愉快型礼装の全性能を発揮しイリヤの体組織の治癒促進を行っていたが、ここまで回復できるとは思えなかった。
紛れもなく悟飯と、悟飯に与えられていた支給品の功績だった。
「い、いや……別に僕の力という訳じゃないし…当然の事をしたまでですよ」
少し照れたような顔を浮かべて悟飯は困った様に笑った。
身体に纏わりついていた疲労が抜けて、彼にも幾分か余裕ができたのだ。
とは言え、精神的な疲労まで緩和された訳ではない。
休憩をとる決定は依然変わらなかった。
身体に纏わりついていた疲労が抜けて、彼にも幾分か余裕ができたのだ。
とは言え、精神的な疲労まで緩和された訳ではない。
休憩をとる決定は依然変わらなかった。
「えっと、じゃあこれから僕とイリヤさんの交代で見張りをしますから…
皆さんはその間仮眠を取ったり食事をしたり、休みましょうか」
皆さんはその間仮眠を取ったり食事をしたり、休みましょうか」
休憩をとると言っても、一度に全員という訳にはいかない。
また奇襲を受ける恐れがあるからだ。
となると、誰か戦えるものが他のメンバーの休憩時に見張りをしなければならない。
必然的に、悟飯とイリヤが交代で見張りをするという流れになるのだが………
それに異を唱える者がいた。
また奇襲を受ける恐れがあるからだ。
となると、誰か戦えるものが他のメンバーの休憩時に見張りをしなければならない。
必然的に、悟飯とイリヤが交代で見張りをするという流れになるのだが………
それに異を唱える者がいた。
「ぼッ、僕も!!」
声を上げたのは、眼鏡の少年だった。
失態続きで、銃も失い、それでも役に立とうと───のび太は声を上げた。
失態続きで、銃も失い、それでも役に立とうと───のび太は声を上げた。
「僕も……見張りするよ。その方が、悟飯君やイリヤも休めるだろうから……」
一言で言って、無駄な提案であった。
見張り役は最低限戦えるものでなくてはいけないのだ。
出会い頭に殺されてしまうような手合いでは意味がない。
それはのび太にも漠然と理解できていたけど、それでも役に立ちたい一心だった。
それくらいしか、辛そうなメンバーに貢献できることが思いつかなかった事にも起因する。
見張り役は最低限戦えるものでなくてはいけないのだ。
出会い頭に殺されてしまうような手合いでは意味がない。
それはのび太にも漠然と理解できていたけど、それでも役に立ちたい一心だった。
それくらいしか、辛そうなメンバーに貢献できることが思いつかなかった事にも起因する。
「のび太くん。気持ちは有難いんだけど、その───」
イリヤの言葉に嘘はなかった。
のび太の申し出は嬉しい。でも、彼では不適合だ。
シャルティアに襲われる前に1秒かからず眠れる事が特技だと豪語していた彼では……
最悪、見張り中に眠ってしまうかもしれない……そこまでは考えないものの、
やんわりとのび太の申し出を断ろうとする。
のび太の申し出は嬉しい。でも、彼では不適合だ。
シャルティアに襲われる前に1秒かからず眠れる事が特技だと豪語していた彼では……
最悪、見張り中に眠ってしまうかもしれない……そこまでは考えないものの、
やんわりとのび太の申し出を断ろうとする。
「でもっ!僕だって見張り位……」
だが、のび太は食い下がった。
そこには純粋にみんなの役に立ちたい思いもあった。
しかしそれ以上に彼の心を占めていたのは……
そこには純粋にみんなの役に立ちたい思いもあった。
しかしそれ以上に彼の心を占めていたのは……
「もとはと言えば、僕がヤミさんを連れてきたからああなったんだし……
少しでも役に立たないと、雪華綺晶に申し訳が……」
少しでも役に立たないと、雪華綺晶に申し訳が……」
深い深い、自責の念だった。
悟飯がイリヤと美柑に謝罪した際口を挟めなかったのも、申し訳なさからだった。
勿論これで失敗が帳消しになるとは思っていない。
それでも犯してしまった罪に対して、何か自発的な埋め合わせがどうしてもしたかった。
自分がヤミを連れてこなければ、あぁはならなかったのだから。
悟飯がイリヤと美柑に謝罪した際口を挟めなかったのも、申し訳なさからだった。
勿論これで失敗が帳消しになるとは思っていない。
それでも犯してしまった罪に対して、何か自発的な埋め合わせがどうしてもしたかった。
自分がヤミを連れてこなければ、あぁはならなかったのだから。
「のび太さん……」
イリヤと美柑は顔を見合わせて、困った様な表情を浮かべる。
だが、ここまで真摯に頼まれれば、無下にする訳にもいかないだろう。
数秒ほど見つめ合った後、やがて何方ともなく決心したように頷き合った。
見張り役とまではいかずとも、彼の自責の念が少しでも和らぐような。
そんな案を、一緒に考えようと告げるつもりだった。
だが、ここまで真摯に頼まれれば、無下にする訳にもいかないだろう。
数秒ほど見つめ合った後、やがて何方ともなく決心したように頷き合った。
見張り役とまではいかずとも、彼の自責の念が少しでも和らぐような。
そんな案を、一緒に考えようと告げるつもりだった。
「─────なんだって?」
だが、悪意と言う物は、いつだって。
水面下で、想像よりもずっと早く。
憐れな生贄たちの背後まで、忍び寄っている物なのだった。
水面下で、想像よりもずっと早く。
憐れな生贄たちの背後まで、忍び寄っている物なのだった。
■ ■ ■
ヤミという女が襲ってきたのは僕がいないタイミングだった。
だから、野比のび太は偶然その時に居合わせただけだと思っていた。
でも、あの女を連れてきたのは野比のび太自身だという。
はは、と乾いた笑いが漏れた。
それじゃあつまり───またこいつのせいで死人が出たって事じゃないか。
だから、野比のび太は偶然その時に居合わせただけだと思っていた。
でも、あの女を連れてきたのは野比のび太自身だという。
はは、と乾いた笑いが漏れた。
それじゃあつまり───またこいつのせいで死人が出たって事じゃないか。
「どういう事だ」
まるで油を染みこませた紙に火をつけたように。
僕の中で、怒りの炎が燃え上がった。
こいつが、のこのこあの女を連れてきたせいで美柑さん達は襲われた。
こいつが何も考えずに行動したせいで、雪華綺晶さんは死んでしまった。
偶然なのか故意なのかは知らない。でも、故意の方がまだましだとすら思える。
悪気はなかったという言葉で済むのは誰も犠牲が出ていない時だけだ。
二人も死なせておいて、わざとじゃなかった何て物言いが通じる筈がない。
カッとお腹の奥が熱くなって、僕は野比のび太の襟元を掴み上げていた。
僕の中で、怒りの炎が燃え上がった。
こいつが、のこのこあの女を連れてきたせいで美柑さん達は襲われた。
こいつが何も考えずに行動したせいで、雪華綺晶さんは死んでしまった。
偶然なのか故意なのかは知らない。でも、故意の方がまだましだとすら思える。
悪気はなかったという言葉で済むのは誰も犠牲が出ていない時だけだ。
二人も死なせておいて、わざとじゃなかった何て物言いが通じる筈がない。
カッとお腹の奥が熱くなって、僕は野比のび太の襟元を掴み上げていた。
「ぐ、ぇ……苦し……な、なん、で………」
突然掴みあげられて、睨みつけられた野比のび太が理解できないという目で僕を見る。
それが無性に苛立った。自分が何故こんな目に遭っているかも考えられないのか?
きっとこいつは、何も考えずに僕の前に飛び出してニンフさんを死なせて。
そしてヤミという女を連れてきた時も何も考えていなかったのだろう。
騙されていたなら兎も角、事前に異常な事をされていたとも野比のび太は喋った。
呆れてものも言えない。そんな明らかに異常者の女を、みすみす引き合わせたのか?
それが無性に苛立った。自分が何故こんな目に遭っているかも考えられないのか?
きっとこいつは、何も考えずに僕の前に飛び出してニンフさんを死なせて。
そしてヤミという女を連れてきた時も何も考えていなかったのだろう。
騙されていたなら兎も角、事前に異常な事をされていたとも野比のび太は喋った。
呆れてものも言えない。そんな明らかに異常者の女を、みすみす引き合わせたのか?
「何を考えてるんだ、お前は……!」
「そん、な。僕゛、はァ………」
「そん、な。僕゛、はァ………」
襟首を掴んだまま吊し上げ、睨みつけるとたちまち野比のび太はべそをかいた。
表情は言葉にしなくても何が言いたいのか分かる物だった。
そんなつもりじゃなかった。きっとそう言いたいのだろう。
そんなつもりじゃなくて僕の邪魔をしてニンフさんを殺し。
そんなつもりじゃなくてヤミを呼び寄せ雪華綺晶さんを殺した。
きっとこいつはまた同じような事があったら、こういうのだろう。
そんなつもりじゃなかったって。
そう言ってまた何食わぬ顔で一緒に行動しようとするのだろう。
想像するだけで、苛立ちで頭がどうにかなりそうだった。
表情は言葉にしなくても何が言いたいのか分かる物だった。
そんなつもりじゃなかった。きっとそう言いたいのだろう。
そんなつもりじゃなくて僕の邪魔をしてニンフさんを殺し。
そんなつもりじゃなくてヤミを呼び寄せ雪華綺晶さんを殺した。
きっとこいつはまた同じような事があったら、こういうのだろう。
そんなつもりじゃなかったって。
そう言ってまた何食わぬ顔で一緒に行動しようとするのだろう。
想像するだけで、苛立ちで頭がどうにかなりそうだった。
「やめろや、悟飯!!」
慌てた様子でケロベロスさんが割って入って来る。
入って来ると言っても、僕の腕を前足で掴んで引き離そうとするのが精一杯みたいだけど。
入って来ると言っても、僕の腕を前足で掴んで引き離そうとするのが精一杯みたいだけど。
「のび太に悪気はなかったんや!落ち着け!!」
「ダメだよケルベロスさん、きっとこいつはまた同じ失敗をする」
「ダメだよケルベロスさん、きっとこいつはまた同じ失敗をする」
見張りを買って出たのが良い証拠だ。
戦えるとか戦えないとかはこの際置いておくとして、それ以前に。
本当に申し訳ないと考えているなら、今しがた騙されて死人を出した人が、見張り役何て買って出ない。
つまりこの人は、今も何も考えてはいないのだ。
この人に任せていたら、マーダーが殺し合いに乗っていないって近づいて来てもあっさり信じそうだ。
それでまた死人が出たらきっとこういうのだろう。
そんなつもりじゃなかったって。
その時死んでいるのは美柑さんか、イリヤさんか、ひょっとしたら僕かもしれない。
そんなの、認められるはずがなかった。
戦えるとか戦えないとかはこの際置いておくとして、それ以前に。
本当に申し訳ないと考えているなら、今しがた騙されて死人を出した人が、見張り役何て買って出ない。
つまりこの人は、今も何も考えてはいないのだ。
この人に任せていたら、マーダーが殺し合いに乗っていないって近づいて来てもあっさり信じそうだ。
それでまた死人が出たらきっとこういうのだろう。
そんなつもりじゃなかったって。
その時死んでいるのは美柑さんか、イリヤさんか、ひょっとしたら僕かもしれない。
そんなの、認められるはずがなかった。
「君に見張りなんて任せられない」
彼の胸ぐらをつかんで、僕はハッキリと宣言した。
僕だって彼の事をとやかく言えるほど褒められた働きができた訳じゃない。
それでも、この人に任せていたら命がいくつあっても足りない。
それなのに目の前のこいつは、ショックを受けた様な顔で此方を見ている。
まるで僕が酷い奴だって、そう言いたそうな視線だった。
僕だって彼の事をとやかく言えるほど褒められた働きができた訳じゃない。
それでも、この人に任せていたら命がいくつあっても足りない。
それなのに目の前のこいつは、ショックを受けた様な顔で此方を見ている。
まるで僕が酷い奴だって、そう言いたそうな視線だった。
「やめてよ、二人ともっ!!」
「そうや、ホンマこういうのはアカンで悟飯!!」
「そうや、ホンマこういうのはアカンで悟飯!!」
美柑さんとケロベロスさんが必死になって止めに入る。
二人とも必死だった。美柑さんはまた泣きそうな顔をしていた。
それを見ると、胸の中に在った自信がどんどん目減りしていくような気持ちになる。
でも、どうすればそれが元に戻るのか、僕には分からなかった。
二人とも必死だった。美柑さんはまた泣きそうな顔をしていた。
それを見ると、胸の中に在った自信がどんどん目減りしていくような気持ちになる。
でも、どうすればそれが元に戻るのか、僕には分からなかった。
「………二人は」
分からなかった。
何で二人が、野比のび太の肩を持つのか。
僕は、何か間違ったことを言ったのか?
いいや、そんな筈はない。
事実野比のび太に見張りを任せるなんて二人も無理だと思っている筈だ。
なのに。それなのに。
何で二人が、野比のび太の肩を持つのか。
僕は、何か間違ったことを言ったのか?
いいや、そんな筈はない。
事実野比のび太に見張りを任せるなんて二人も無理だと思っている筈だ。
なのに。それなのに。
「僕が間違ってるって言うんですか」
「ちゃう!そうやない!!でも今の悟飯はやりすぎって言うとるんや!!」
「そうだよ、こんなのおかしいよ!!」
「ちゃう!そうやない!!でも今の悟飯はやりすぎって言うとるんや!!」
「そうだよ、こんなのおかしいよ!!」
やりすぎ?
やりすぎと言っても、僕は胸ぐらを掴んでいるだけだ。
それ以外に暴力を振るったりはしていない。
と言うより、この人は少し痛い目の一つでも見ないと分からないんじゃないか。
そんな風にも思うが、美柑さんたちを怯えさせたいわけじゃない。
僕は無言で、野比のび太の胸ぐらから手を離した。
やりすぎと言っても、僕は胸ぐらを掴んでいるだけだ。
それ以外に暴力を振るったりはしていない。
と言うより、この人は少し痛い目の一つでも見ないと分からないんじゃないか。
そんな風にも思うが、美柑さんたちを怯えさせたいわけじゃない。
僕は無言で、野比のび太の胸ぐらから手を離した。
「ごほっ!ごはっ……はぁ……はぁ………」
野比のび太は目を白黒させて、尻もちをつく。
そして、僕を化け物を見る様な目で見上げてきた。
だけど、不思議と野比のび太に限っては、そう見られても腹立たしさはあったが、悲しくはなかった。
冷静に、淡々と、僕は言うべきことを告げた。
そして、僕を化け物を見る様な目で見上げてきた。
だけど、不思議と野比のび太に限っては、そう見られても腹立たしさはあったが、悲しくはなかった。
冷静に、淡々と、僕は言うべきことを告げた。
「……貴方は何もしないで下さい」
邪魔ですから。と言う言葉は飲み込んだ。
出来る限り、責める様な態度で言うのはやめて、ちゃんとこの人にも伝わる様に告げた。
でも、そう言われた野比のび太は少しの間言葉を失って。
その後に頭に血が上ったのか顔を赤くして。
出来る限り、責める様な態度で言うのはやめて、ちゃんとこの人にも伝わる様に告げた。
でも、そう言われた野比のび太は少しの間言葉を失って。
その後に頭に血が上ったのか顔を赤くして。
「…そうやって、またリップとニンフの時のような事を繰り返すの?」
低い声でそういった。
言われた瞬間、瞬間的に拳を握りこんだ。
それを、よりによってお前が言うのか!?お前が!!
言われた瞬間、瞬間的に拳を握りこんだ。
それを、よりによってお前が言うのか!?お前が!!
「ニンフの事だけじゃない。リップだって……きっと生きたいってそう思ってたよ」
歯を食いしばって、拳を岩みたいに硬く硬く握りしめる。
イリヤさんには言われても仕方ない。だけど、お前にだけは言われたくない。
誰のせいで、ニンフさんと雪華綺晶さんは死んだと思ってるんだ!
お腹の中を衝く様な燃え滾る怒りの中、もう一度僕はのび太に掴みかかろうとした。
その一瞬前の事だった。
イリヤさんには言われても仕方ない。だけど、お前にだけは言われたくない。
誰のせいで、ニンフさんと雪華綺晶さんは死んだと思ってるんだ!
お腹の中を衝く様な燃え滾る怒りの中、もう一度僕はのび太に掴みかかろうとした。
その一瞬前の事だった。
「やめてぇッ!悟飯君、お願いだから!!」
「そうや悟飯、ちょっとおかしいでお前!頭冷やしてこい!」
「そうや悟飯、ちょっとおかしいでお前!頭冷やしてこい!」
まただ。
また二人は、野比のび太の方の肩を持った。
迷惑ばかりかける野比のび太の方を。
僕だって、決して褒められるような戦いは出来ていないと思う。
でも、それでもシャルティアが襲ってきた時は僕がいないとみんな助からなかった!
ヤミと戦った時だって、一番危なくて、痛い思いをして戦っていたのは僕の筈だ。
なのに、何で分かってくれないんだ。
なんで、こんな奴の肩を持つんだ………!!
また二人は、野比のび太の方の肩を持った。
迷惑ばかりかける野比のび太の方を。
僕だって、決して褒められるような戦いは出来ていないと思う。
でも、それでもシャルティアが襲ってきた時は僕がいないとみんな助からなかった!
ヤミと戦った時だって、一番危なくて、痛い思いをして戦っていたのは僕の筈だ。
なのに、何で分かってくれないんだ。
なんで、こんな奴の肩を持つんだ………!!
「やめてよ」
その時、美柑さんとも違う、ケロベロスさんとも違う声を僕は聞いた。
悲し気なその声は、イリヤさんの物だった。
この人も、野比のび太の肩を持つのか。そう思ったけれど。
続く彼女の言葉は僕の側でも、野比のび太の側でもないモノだった。
悲し気なその声は、イリヤさんの物だった。
この人も、野比のび太の肩を持つのか。そう思ったけれど。
続く彼女の言葉は僕の側でも、野比のび太の側でもないモノだった。
「こんな喧嘩をさせる為に……雪華綺晶ちゃんは命を賭けた訳じゃない」
イリヤさんのその言葉は、僕達のために犠牲になった雪華綺晶さんへと向けた物だった。
悲し気に顔を伏せる彼女を見て、すっと怒りが抜けていく。
何をやっているんだ、と自分に対して思わずにはいられなかった。
続いてやって来るのは、どうしようもない虚しさだった。
悲し気に顔を伏せる彼女を見て、すっと怒りが抜けていく。
何をやっているんだ、と自分に対して思わずにはいられなかった。
続いてやって来るのは、どうしようもない虚しさだった。
「……ご、ごめんなさい。イリヤさん
………………す、少し……頭を冷やしてきます」
………………す、少し……頭を冷やしてきます」
そう言って、僕は部屋を出る。
誰も、引き留める人はいなかった。
鉛の様に重たいドアノブを数秒かけてゆっくりと回して、部屋を出る。
自分は一体何をしているんだろうという思いで頭がぼうっとしていた。
そうだ、シャワーでも浴びてさっぱりしよう、そう思って、浴室と思わしき部屋へ向かう。
浴室に向かう廊下は暗く、寒々しくて……酷く、孤独だった。
誰も、引き留める人はいなかった。
鉛の様に重たいドアノブを数秒かけてゆっくりと回して、部屋を出る。
自分は一体何をしているんだろうという思いで頭がぼうっとしていた。
そうだ、シャワーでも浴びてさっぱりしよう、そう思って、浴室と思わしき部屋へ向かう。
浴室に向かう廊下は暗く、寒々しくて……酷く、孤独だった。
■ ■ ■
「のび太、悪いけど悟飯の言う事は間違ってない。のび太に見張り役は任せられへん」
悟飯が部屋から出てから十分以上にも渡って。
誰も、何も言えなかった。
沈黙だけが、部屋の中を支配していた。
腕を組み、短く溜息を吐いて、そう切り出したのは、ケロベロスだった。
悟飯の主張は物言いこそ正しくない物だったものの、的を射ていた。
尤も、これまで彼が犯した失敗の視点からの言葉では無かったが。
のび太が見張っていても、ヤミやシャルティアの様な超人に等しい相手だった場合見張りの意味を成さない。
そう考えての判断だった。
誰も、何も言えなかった。
沈黙だけが、部屋の中を支配していた。
腕を組み、短く溜息を吐いて、そう切り出したのは、ケロベロスだった。
悟飯の主張は物言いこそ正しくない物だったものの、的を射ていた。
尤も、これまで彼が犯した失敗の視点からの言葉では無かったが。
のび太が見張っていても、ヤミやシャルティアの様な超人に等しい相手だった場合見張りの意味を成さない。
そう考えての判断だった。
「………」
その言葉を告げられたのび太は、無言で部屋を見回した。
イリヤも、美柑も俯いたままで、何も言ってはくれなかった。
ケロベロスの言葉を肯定しないまでも、否定する事もできなかった。
全員が全員、ギリギリの所でいたのだから。慰める余裕はその時なかった。
イリヤも、美柑も俯いたままで、何も言ってはくれなかった。
ケロベロスの言葉を肯定しないまでも、否定する事もできなかった。
全員が全員、ギリギリの所でいたのだから。慰める余裕はその時なかった。
「……………うん」
やがてのび太は小さな声で肯定の意志を示した。
これ以上食い下がった所で自分の我儘で、余計迷惑が掛かると思ったからだ。
少なくとも悟飯は自分よりもずっと強くて。みんなの為に戦える。
その悟飯の不興を、これ以上買うべきではない。
自分が不興を買うだけならいい。
でも、イリヤ達まで彼に嫌われる様な事があったら大変だ。
だから、ここで引き下がるのは僕であるべきなんだ。そう思って。
これ以上食い下がった所で自分の我儘で、余計迷惑が掛かると思ったからだ。
少なくとも悟飯は自分よりもずっと強くて。みんなの為に戦える。
その悟飯の不興を、これ以上買うべきではない。
自分が不興を買うだけならいい。
でも、イリヤ達まで彼に嫌われる様な事があったら大変だ。
だから、ここで引き下がるのは僕であるべきなんだ。そう思って。
「……ごめん。でも、僕はどうしても嫌だった………」
悟飯は味方には優しい。でも、マーダーは容赦なく殺そうとしている。
それが、のび太には認められなかった。
彼に殺されたリップだって、言葉を尽くせば考え直してくれたのかもしれない。
地球を侵略しに来た鉄人兵団の尖兵だったリルルが、最後に味方してくれたように。
悟飯の主張は、そんな和解の可能性を摘み取ってしまうものだ。
それが、のび太には認められなかった。
彼に殺されたリップだって、言葉を尽くせば考え直してくれたのかもしれない。
地球を侵略しに来た鉄人兵団の尖兵だったリルルが、最後に味方してくれたように。
悟飯の主張は、そんな和解の可能性を摘み取ってしまうものだ。
「嫌な奴は殺して解決って言うのは……例え正しくても、僕は嫌だった」
悟飯の言葉の殆どはのび太には否定できなかったし、するべきでないとも思ったけど。
でも、全てを肯定する事も出来なかった、
その感情が、最後に悟飯への批判のような形で口から出てしまったのだ。
それでイリヤ達に庇われて、のび太の胸は情けなさで一杯だった。
でも、そんな彼の言葉を。
でも、全てを肯定する事も出来なかった、
その感情が、最後に悟飯への批判のような形で口から出てしまったのだ。
それでイリヤ達に庇われて、のび太の胸は情けなさで一杯だった。
でも、そんな彼の言葉を。
「………のび太さんは正しいことを言ったと思うよ」
「私も……そう思う、かな」
「私も……そう思う、かな」
イリヤと美柑は、肯定した。
悟飯のスタンスを突き詰めると、彼女らの友人と最後に殺し合う事になってしまうから。
イリヤはクロ、美柑はヤミ。それぞれ大切な人がこのゲームに乗っている。
それぞれを止めたいと考える彼女等にとって、のび太の言う事は心に染み入る様だった。
応援したいと、その想いを捨てないで欲しいと、心の底からそう思った。
でもそれは、勿論悟飯のスタンスを否定するわけではない。
悟飯のスタンスを突き詰めると、彼女らの友人と最後に殺し合う事になってしまうから。
イリヤはクロ、美柑はヤミ。それぞれ大切な人がこのゲームに乗っている。
それぞれを止めたいと考える彼女等にとって、のび太の言う事は心に染み入る様だった。
応援したいと、その想いを捨てないで欲しいと、心の底からそう思った。
でもそれは、勿論悟飯のスタンスを否定するわけではない。
「悟飯君が落ち着いたら……もう一回、皆で話し合いたいね」
「うん、悟飯君も、ちゃんと話し合えば……きっと分かってくれるよ」
「そう、だね…うん、僕も、悟飯君とはちゃんと話し合いたい」
「うん、悟飯君も、ちゃんと話し合えば……きっと分かってくれるよ」
「そう、だね…うん、僕も、悟飯君とはちゃんと話し合いたい」
三人にとって悟飯は、普段は優しくて礼儀正しい少年であるが。
時折すごく恐ろしくなる。そんな少年だった。
裏を返せば、優しくて礼儀正しい普段の時に話せば分かってくれる可能性がある。
だって、彼は此処までずっと、誰かの為に拳を振るっていたのもまた事実なのだから。
時折すごく恐ろしくなる。そんな少年だった。
裏を返せば、優しくて礼儀正しい普段の時に話せば分かってくれる可能性がある。
だって、彼は此処までずっと、誰かの為に拳を振るっていたのもまた事実なのだから。
「せやなー、幾ら強いゆーても繊細な所もあるみたいやし。
これからはケロちゃんも悟飯の事、もうちょい気遣ってやらんと」
『悟飯様は……悪い方ではないと思います。のび太様との和解の余地はあると私も思います』
これからはケロちゃんも悟飯の事、もうちょい気遣ってやらんと」
『悟飯様は……悪い方ではないと思います。のび太様との和解の余地はあると私も思います』
空中を漂いながら、守護獣と魔術礼装も賛同する。
様々な負い目や確執はあれど、この場に悟飯を敵視したり嫌う者はいなかった。
今すぐに、と言うのは難しくても。
頃合いを見計らって、休憩後にこの部屋を後にする前でも、もう一度話し合うのも視野に入れてもいいかもしれない。
その時既に、悟飯を除いた、部屋にいる者全てがそう考えていたのだった。
様々な負い目や確執はあれど、この場に悟飯を敵視したり嫌う者はいなかった。
今すぐに、と言うのは難しくても。
頃合いを見計らって、休憩後にこの部屋を後にする前でも、もう一度話し合うのも視野に入れてもいいかもしれない。
その時既に、悟飯を除いた、部屋にいる者全てがそう考えていたのだった。
……もしも、この場に、雪華綺晶がいたなら。
孫悟飯の異変にも気づけたのかもしれない。
人の心に寄り添うという力では、薔薇乙女の能力はこの殺し合いに招かれた参加者達の中でも有数のものだからだ。
だけど、彼女は既にこの島を去っている。それが現実で。
事態は彼女等の想像よりも深刻に進行している事を、まだ誰も気づけなかった。
孫悟飯の異変にも気づけたのかもしれない。
人の心に寄り添うという力では、薔薇乙女の能力はこの殺し合いに招かれた参加者達の中でも有数のものだからだ。
だけど、彼女は既にこの島を去っている。それが現実で。
事態は彼女等の想像よりも深刻に進行している事を、まだ誰も気づけなかった。
■ ■ ■
シャアアアアと流れていく泡を、無感情に僕は見つめていた。
シャワーを浴びて汗や血を流して、体はさっぱりしているのに。
胸の中を占めるのは、どうしようもない孤独感と虚しさだけだった。
シャワーを浴びて汗や血を流して、体はさっぱりしているのに。
胸の中を占めるのは、どうしようもない孤独感と虚しさだけだった。
「僕は一体……何をやってるんだろう………」
誰に問う訳でもない問いが、泡と一緒に流れていく。
きゅっと蛇口を絞って、手早く外にかけてあったバスタオルで体を拭う。
その間も頭の中に浮かぶのは、美柑さん達の僕を見る目だった。
分かってる。ここまで僕が上手くやれていない事ぐらい。
でも、そんな目で見ないで欲しかった。
まるで、獣を見るような目で、僕を見ないで欲しかった。
きゅっと蛇口を絞って、手早く外にかけてあったバスタオルで体を拭う。
その間も頭の中に浮かぶのは、美柑さん達の僕を見る目だった。
分かってる。ここまで僕が上手くやれていない事ぐらい。
でも、そんな目で見ないで欲しかった。
まるで、獣を見るような目で、僕を見ないで欲しかった。
「僕だって、好きでやってる訳じゃないのに……っ」
誰かに暴力を振るう事は、元々好きじゃない。
でも、そうしないと僕は皆を守れない。
お父さんみたいに、上手くできないから、嫌々やっているのに。
殺すことが、皆の安全を一番確保できると思ったからやっているのに。
それなのに皆は、僕が暴力を振るいたくてやっているような目で見る。
事あるごとに、それが浮き彫りになる。
でも、そうしないと僕は皆を守れない。
お父さんみたいに、上手くできないから、嫌々やっているのに。
殺すことが、皆の安全を一番確保できると思ったからやっているのに。
それなのに皆は、僕が暴力を振るいたくてやっているような目で見る。
事あるごとに、それが浮き彫りになる。
「今……皆は、何話してるんだろ………」
僕のいない部屋で、イリヤさん達は何を話しているのだろうか。
ふっと笑みが出た。そんなの、決まっているのに。
僕が怖いって、おかしいって、そう言っているのだろう。
だって、ケロベロスさんもあの時そう言っていた。
考えながら、服に袖を通していく。
ふっと笑みが出た。そんなの、決まっているのに。
僕が怖いって、おかしいって、そう言っているのだろう。
だって、ケロベロスさんもあの時そう言っていた。
考えながら、服に袖を通していく。
────悟飯、頑張ったな。凄かったぞ!
辛くなった時に思い浮かぶのは、お父さんの顔。
お父さんは、お父さんなら今もきっと、誰かを助けているだろう。
皆が助かる道をきっと進んでいるはずだ。
ここには僕だけじゃない。お父さんがいてくれている。
どんなに辛くても、それだけでこんなに心強いことは無かった。
どんなに辛くても、独りでも、分かってもらえなくても、頑張れる気がした。
それに、お父さんだけじゃなく、沙都子さんもいる。
僕に優しく接して、美柑さんを励ましてくれた。
彼女の様な人が他にもいてくれたら、その人を守るためなら嫌な暴力を振るう事だって我慢できる。
お父さんは、お父さんなら今もきっと、誰かを助けているだろう。
皆が助かる道をきっと進んでいるはずだ。
ここには僕だけじゃない。お父さんがいてくれている。
どんなに辛くても、それだけでこんなに心強いことは無かった。
どんなに辛くても、独りでも、分かってもらえなくても、頑張れる気がした。
それに、お父さんだけじゃなく、沙都子さんもいる。
僕に優しく接して、美柑さんを励ましてくれた。
彼女の様な人が他にもいてくれたら、その人を守るためなら嫌な暴力を振るう事だって我慢できる。
「今僕が投げ出したら……沙都子さんや、お父さんにも迷惑がかかっちゃうよな……」
すっと、静かにドアを開けて、浴室を出る。
そうだ、今ここで分かってもらえないとへそを曲げて、全部を投げ出したら。
何よりお父さんにも迷惑が掛かる。
お父さんの名前に、泥をかけてしまうかもしれない。
それだけは、やってはいけない事だ。間違いない。
僕は、強いから。皆を守らないと。
お父さんにも言われた。僕は、本当は誰よりも強いんだって。
だから、ブレるな。強い人としての役目を果たせ。
そう自分を励まして、寒くて暗い廊下を進んでいく。
そうだ、今ここで分かってもらえないとへそを曲げて、全部を投げ出したら。
何よりお父さんにも迷惑が掛かる。
お父さんの名前に、泥をかけてしまうかもしれない。
それだけは、やってはいけない事だ。間違いない。
僕は、強いから。皆を守らないと。
お父さんにも言われた。僕は、本当は誰よりも強いんだって。
だから、ブレるな。強い人としての役目を果たせ。
そう自分を励まして、寒くて暗い廊下を進んでいく。
────なんだか、貴方って……とっても弱い。
……本当は、分かっている。
野比のび太も、あの人なりに精一杯やろうとしていることは。
でも、あの人を見ていると、自分の失敗を突き付けられている様だった。
あの人の顔を見るたびに、僕が死なせてしまったニンフさんや雪華綺晶さんの顔が浮かぶ。
それなのに、あの人は、のうのうと皆に馴染んで、庇われて。
それがどうしても許せなかった。
野比のび太も、あの人なりに精一杯やろうとしていることは。
でも、あの人を見ていると、自分の失敗を突き付けられている様だった。
あの人の顔を見るたびに、僕が死なせてしまったニンフさんや雪華綺晶さんの顔が浮かぶ。
それなのに、あの人は、のうのうと皆に馴染んで、庇われて。
それがどうしても許せなかった。
───悟飯君が…………
───うん、悟飯君も……
───そう、だね…うん、僕も、悟飯君は…………
───うん、悟飯君も……
───そう、だね…うん、僕も、悟飯君は…………
部屋から漏れ聞こえる、皆の声。
それを聞いていると、爪はじきにされている様でどうしようもなく心が軋んだ。
美柑さんでも軽く回せるはずのドアノブが、どうしようもなく、重い。
それを聞いていると、爪はじきにされている様でどうしようもなく心が軋んだ。
美柑さんでも軽く回せるはずのドアノブが、どうしようもなく、重い。
「先ずはイリヤさんに休んでもらって…僕も休んで……早く万全にならなきゃ……」
ぽつり、と。
呟きが漏れる。
同時に、その呟きに対してある疑問が生まれた。何のために?
体力を回復させて。その回復した体力を、何に使うの?
僕は、その頭の中に浮かんだ疑問に、答えを出すことができなかった。
呟きが漏れる。
同時に、その呟きに対してある疑問が生まれた。何のために?
体力を回復させて。その回復した体力を、何に使うの?
僕は、その頭の中に浮かんだ疑問に、答えを出すことができなかった。
【一日目/朝/H-8】
【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
[状態]:全身にダメージ(小)、疲労(中)、精神疲労(大)
[装備]:カレイドステッキ・サファイア@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3、クラスカード『アサシン』&『バーサーカー』&『セイバー』(美柑の支給品)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、雪華綺晶のランダム支給品×1
[思考・状況]
基本方針:殺し合いから脱出して───
0:雪華綺晶ちゃん……。
1:美遊、クロ…一体どうなってるの……ワケ分かんないよぉ……
2:殺し合いを止める。
3:サファイアを守る。
4:みんなと協力する
[備考]
※ドライ!!!四巻以降から参戦です。
※雪華綺晶と媒介(ミーディアム)としての契約を交わしました。
[状態]:全身にダメージ(小)、疲労(中)、精神疲労(大)
[装備]:カレイドステッキ・サファイア@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3、クラスカード『アサシン』&『バーサーカー』&『セイバー』(美柑の支給品)@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、雪華綺晶のランダム支給品×1
[思考・状況]
基本方針:殺し合いから脱出して───
0:雪華綺晶ちゃん……。
1:美遊、クロ…一体どうなってるの……ワケ分かんないよぉ……
2:殺し合いを止める。
3:サファイアを守る。
4:みんなと協力する
[備考]
※ドライ!!!四巻以降から参戦です。
※雪華綺晶と媒介(ミーディアム)としての契約を交わしました。
※クラスカードは一度使用すると二時間使用不能となります。
のび太、ニンフ、雪華綺晶との情報交換で、【そらのおとしもの、Fate/Kaleid liner プリズマ☆イリヤ、ローゼンメイデン、ドラえもん】の世界観について大まかな情報を共有しました
のび太、ニンフ、雪華綺晶との情報交換で、【そらのおとしもの、Fate/Kaleid liner プリズマ☆イリヤ、ローゼンメイデン、ドラえもん】の世界観について大まかな情報を共有しました
【孫悟飯(少年期)@ドラゴンボールZ】
[状態]:疲労(大)、激しい後悔(極大)、SS(スーパーサイヤ人)、SS2使用不可、雛見沢症候群L3、普段より若干好戦的、悟空に対する依存と引け目、孤独感、のび太への嫌悪感(大)
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ホーリーエルフの祝福@遊戯王DM、ランダム支給品0~1(確認済み、「火」「地」のカードなし)
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。
0:今は兎に角、体力の回復に努める。
1:野比のび太は………
2:海馬コーポレーションに向かってみる。それからホグワーツも行ってみる。
3:お父さんを探したい。出会えたら、美柑さんを任せてそれから……。
4:美柑さんを守る。
5:スネ夫、ユーインの知り合いが居れば探す。ルサルカも探すが、少し警戒。
6:シュライバーは次に会ったら、殺す。
7:雪華綺晶さん……ごめんなさい。
[備考]
※セル撃破以降、ブウ編開始前からの参戦です。
※殺し合いが破綻しないよう力を制限されています。
※SSは一度の変身で12時間使用不可、SS2は24時間使用不可
※舞空術、気の探知が著しく制限されています。戦闘時を除くと基本使用不能です。
※雛見沢症候群を発症しました。現在発症レベルはステージ3です。
※原因は不明ですが、若干好戦的になっています。
※悟空はドラゴンボールで復活し、子供の姿になって自分から離れたくて、隠れているのではと推測しています。
[状態]:疲労(大)、激しい後悔(極大)、SS(スーパーサイヤ人)、SS2使用不可、雛見沢症候群L3、普段より若干好戦的、悟空に対する依存と引け目、孤独感、のび太への嫌悪感(大)
[装備]:無し
[道具]:基本支給品、ホーリーエルフの祝福@遊戯王DM、ランダム支給品0~1(確認済み、「火」「地」のカードなし)
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。
0:今は兎に角、体力の回復に努める。
1:野比のび太は………
2:海馬コーポレーションに向かってみる。それからホグワーツも行ってみる。
3:お父さんを探したい。出会えたら、美柑さんを任せてそれから……。
4:美柑さんを守る。
5:スネ夫、ユーインの知り合いが居れば探す。ルサルカも探すが、少し警戒。
6:シュライバーは次に会ったら、殺す。
7:雪華綺晶さん……ごめんなさい。
[備考]
※セル撃破以降、ブウ編開始前からの参戦です。
※殺し合いが破綻しないよう力を制限されています。
※SSは一度の変身で12時間使用不可、SS2は24時間使用不可
※舞空術、気の探知が著しく制限されています。戦闘時を除くと基本使用不能です。
※雛見沢症候群を発症しました。現在発症レベルはステージ3です。
※原因は不明ですが、若干好戦的になっています。
※悟空はドラゴンボールで復活し、子供の姿になって自分から離れたくて、隠れているのではと推測しています。
【結城美柑@To LOVEる -とらぶる- ダークネス】
[状態]:疲労(中)、強い恐怖、精神的疲労(極大)、リーゼロッテに対する恐怖と嫌悪感(大)
[装備]:ケルベロス@カードキャプターさくら
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2(確認済み、「火」「地」のカードなし)
[思考・状況]基本方針:殺し合いはしたくない。
0:海馬コーポレーションに向かってみる。それからホグワーツも行ってみる。
1:ヤミさんや知り合いを探す。
2:沙都子さん、大丈夫かな……
3:悟飯さん、一体どうしたの………?
4:リト……。
5:ヤミさんを止めたい。
6:雪華綺晶ちゃん……
[備考]
※本編終了以降から参戦です。
※ケルベロスは「火」「地」のカードがないので真の姿になれません。
[状態]:疲労(中)、強い恐怖、精神的疲労(極大)、リーゼロッテに対する恐怖と嫌悪感(大)
[装備]:ケルベロス@カードキャプターさくら
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~2(確認済み、「火」「地」のカードなし)
[思考・状況]基本方針:殺し合いはしたくない。
0:海馬コーポレーションに向かってみる。それからホグワーツも行ってみる。
1:ヤミさんや知り合いを探す。
2:沙都子さん、大丈夫かな……
3:悟飯さん、一体どうしたの………?
4:リト……。
5:ヤミさんを止めたい。
6:雪華綺晶ちゃん……
[備考]
※本編終了以降から参戦です。
※ケルベロスは「火」「地」のカードがないので真の姿になれません。
【野比のび太@ドラえもん 】
[状態]:強い精神的ショック、悟飯への反感(緩和気味)、疲労(中)
[装備]:ワルサーP38予備弾倉×3、シミ付きブリーフ
[道具]:基本支給品、量子変換器@そらのおとしもの、ラヴMAXグレード@ToLOVEる-ダークネス-
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。生きて帰る
0:悟飯さんの言う事は、もっともだ……。
1:ニンフ達の死について、ちゃんと向き合う。
2:もしかしてこの殺し合い、ギガゾンビが関わってる?
3:みんなには死んでほしくない
4:魔法がちょっとパワーアップした、やった!
[備考]
※いくつかの劇場版を経験しています。
※チンカラホイと唱えると、スカート程度の重さを浮かせることができます。
「やったぜ!!」BYドラえもん
※四次元ランドセルの存在から、この殺し合いに未来人(おそらくギガゾンビ)が関わってると考察しています
※ニンフ、イリヤ、雪華綺晶との情報交換で、【そらのおとしもの、Fate/Kaleid liner プリズマ☆イリヤ、ローゼンメイデン、ドラえもん】の世界観について大まかな情報を共有しました
※魔法がちょっとだけ進化しました(パンツ程度の重さのものなら自由に動かせる)。
[状態]:強い精神的ショック、悟飯への反感(緩和気味)、疲労(中)
[装備]:ワルサーP38予備弾倉×3、シミ付きブリーフ
[道具]:基本支給品、量子変換器@そらのおとしもの、ラヴMAXグレード@ToLOVEる-ダークネス-
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。生きて帰る
0:悟飯さんの言う事は、もっともだ……。
1:ニンフ達の死について、ちゃんと向き合う。
2:もしかしてこの殺し合い、ギガゾンビが関わってる?
3:みんなには死んでほしくない
4:魔法がちょっとパワーアップした、やった!
[備考]
※いくつかの劇場版を経験しています。
※チンカラホイと唱えると、スカート程度の重さを浮かせることができます。
「やったぜ!!」BYドラえもん
※四次元ランドセルの存在から、この殺し合いに未来人(おそらくギガゾンビ)が関わってると考察しています
※ニンフ、イリヤ、雪華綺晶との情報交換で、【そらのおとしもの、Fate/Kaleid liner プリズマ☆イリヤ、ローゼンメイデン、ドラえもん】の世界観について大まかな情報を共有しました
※魔法がちょっとだけ進化しました(パンツ程度の重さのものなら自由に動かせる)。
【ホーリーエルフの祝福@遊戯王デュエルモンスターズ】
孫悟飯に支給。
自分のライフをフィールドのモンスターの数だけ回復する効果を持つトラップカード。
本ロワでは同行者の数によって回復量が左右される。
単独で使用しても回復量は微々たるものだが、四人以上付近にいる場合で使用すればダメージや疲労の段階を一段階引き下げられる。
また、その回復効果はその場にいる全員に及ぶ。敵味方の区別なく、その場にいる者全ての人数によって回復量が決定し、またその場にいる全員が回復の恩恵を受けられる。
ホーリーエルフは、微笑む相手を選ばない。
ただし、制限により致命傷を負ったと見なされる参加者は判定対象外となり、回復の効果も受ける事ができない。
孫悟飯に支給。
自分のライフをフィールドのモンスターの数だけ回復する効果を持つトラップカード。
本ロワでは同行者の数によって回復量が左右される。
単独で使用しても回復量は微々たるものだが、四人以上付近にいる場合で使用すればダメージや疲労の段階を一段階引き下げられる。
また、その回復効果はその場にいる全員に及ぶ。敵味方の区別なく、その場にいる者全ての人数によって回復量が決定し、またその場にいる全員が回復の恩恵を受けられる。
ホーリーエルフは、微笑む相手を選ばない。
ただし、制限により致命傷を負ったと見なされる参加者は判定対象外となり、回復の効果も受ける事ができない。
081:悪鬼羅刹も手を叩く | 投下順に読む | 083:坊や、よい子だねんねしな |
時系列順に読む | ||
078:聖少女領域 | イリヤスフィール・フォン・アインツベルン | 100:不規則性エントロピー |
孫悟飯 | ||
結城美柑 | ||
野比のび太 |