────私が目を醒ました時には、全ては終わってしまっていた。
フランドール・スカーレットが死んだ。
目を醒ました的場梨沙に開口一番、ブラックが伝えたのはその一言だった。
その時は、まだ耐えられた。
目を醒ました的場梨沙に開口一番、ブラックが伝えたのはその一言だった。
その時は、まだ耐えられた。
「………アンタ、どうしたのその恰好」
ブラックの顔は、大分やつれたような顔つきをしていて。だから尋ねた。
フランの事については特に触れずにブラックの事を気に欠けたのが予想外だったのか。
ブラックは少し目を丸くして、皮肉っぽく笑って口にした。
見事にしてやられたよ、と。出会った時からずっと変わらない。
芝居がかって、ヘラヘラとした態度で。
それを目にした瞬間、もう駄目だった。
フランの事については特に触れずにブラックの事を気に欠けたのが予想外だったのか。
ブラックは少し目を丸くして、皮肉っぽく笑って口にした。
見事にしてやられたよ、と。出会った時からずっと変わらない。
芝居がかって、ヘラヘラとした態度で。
それを目にした瞬間、もう駄目だった。
「………何よそれ」
分かってる。
これが八つ当たり何だって事くらい。
こんな事言えば、シカマル達やフランが私の頑張りが無駄になるかもしれない事くらい。
でも、目の前のこいつのニヤケ面を見ていたら、どうしても無理だった。
これが八つ当たり何だって事くらい。
こんな事言えば、シカマル達やフランが私の頑張りが無駄になるかもしれない事くらい。
でも、目の前のこいつのニヤケ面を見ていたら、どうしても無理だった。
「ふざけてんじゃないわよ。何で、負けてるのよ………!」
アンタ、強いんでしょ。
強いのだけが取り柄でしょ。
強いから、勝次を殺したんでしょ。
なのに、何で肝心な時に負けてるのよ。
敗けて手遅れになった後にようやく来て、なんで笑えるのよ。
何でもないですよって顔して、僕は未だ本気出してないですよって態度で。
強いのだけが取り柄でしょ。
強いから、勝次を殺したんでしょ。
なのに、何で肝心な時に負けてるのよ。
敗けて手遅れになった後にようやく来て、なんで笑えるのよ。
何でもないですよって顔して、僕は未だ本気出してないですよって態度で。
「シカマル達も守れないで、敵に勝つこともできないで、何でヘラヘラ笑ってんのよッ!」
何で、会ったばかりの私の為に命懸けで戦ってくれたフランが死んで。
こいつが薄ら笑いを浮かべながら生き残ってるのか。
理不尽だ。こんなのって、ない。
私は、目の前のこいつが嫌い。大嫌いだ。
強いからってこっちが必死な時も涼しい顔で、敗けたって何でもない様に笑うこいつが。
力は無駄に強いくせに、それを皆の為に役立てようとしない、役立てられないこいつが。
出会った時は、怖かった。でも今は違う。今はただ、許せないと思う。
もう一度言おう、私はこいつが大嫌いだ。
でも、それ以上に許せないのは。
こいつが薄ら笑いを浮かべながら生き残ってるのか。
理不尽だ。こんなのって、ない。
私は、目の前のこいつが嫌い。大嫌いだ。
強いからってこっちが必死な時も涼しい顔で、敗けたって何でもない様に笑うこいつが。
力は無駄に強いくせに、それを皆の為に役立てようとしない、役立てられないこいつが。
出会った時は、怖かった。でも今は違う。今はただ、許せないと思う。
もう一度言おう、私はこいつが大嫌いだ。
でも、それ以上に許せないのは。
「なんで……アンタ以上に私は…何もできないのよ………」
変な超能力で受け止められて、こいつを一発もぶん殴る事も出来ない、私自身。
フランが一人で戦っているのに、何もできなかった私自身。
私自身の力のなさが、今の私にとって一番許せなかった。
本当は、分かってる。ブラックも戦ってた事くらい。
私や龍亞はおろかシカマルやネモでも相手にならない相手を、独りで押さえてた。
敗けたのかもしれないけど、でも役に立ってたのは間違いない。
それくらいは、私だって分かってるけど。でも、叫ぶのを抑えきれない。
ブラックが腹を立てて、一秒後に私は死んでるのかもしれないけど。
今ここで黙ってこの理不尽を受け入れるくらいなら、死んだ方がマシだ。
フランが一人で戦っているのに、何もできなかった私自身。
私自身の力のなさが、今の私にとって一番許せなかった。
本当は、分かってる。ブラックも戦ってた事くらい。
私や龍亞はおろかシカマルやネモでも相手にならない相手を、独りで押さえてた。
敗けたのかもしれないけど、でも役に立ってたのは間違いない。
それくらいは、私だって分かってるけど。でも、叫ぶのを抑えきれない。
ブラックが腹を立てて、一秒後に私は死んでるのかもしれないけど。
今ここで黙ってこの理不尽を受け入れるくらいなら、死んだ方がマシだ。
「な゛ ん゛ て゛ ッ゛ ! !
なんで…アンタにはそんなに力があるのに…」
なんで…アンタにはそんなに力があるのに…」
結局の所、私は。
今自分がやっているのが八つ当たりだって分かる程度には子供じゃなかったけれど。
でも、それを抑えきれるほど大人でも無かった。
体の奥から、熱くてドロドロした物が溢れてきて、抑えきれない。
アイドルが流す涙はうれし涙じゃないといけないのに。嗚咽が止まらない。
ブラックが見ても、きっと面白い見世物だって思うだけなのに。
鼻で笑われてそれで終わり。私の嫌悪と怒りさえ、こいつには届かない。
それがどうしようもないほど悔しくて、自分が情けなくて。
私は私が可愛いって信じてるけど、でも今日だけは、自分が嫌いになりそうで。
そう思ったらまた涙が溢れてくる。負の連鎖だった。
今自分がやっているのが八つ当たりだって分かる程度には子供じゃなかったけれど。
でも、それを抑えきれるほど大人でも無かった。
体の奥から、熱くてドロドロした物が溢れてきて、抑えきれない。
アイドルが流す涙はうれし涙じゃないといけないのに。嗚咽が止まらない。
ブラックが見ても、きっと面白い見世物だって思うだけなのに。
鼻で笑われてそれで終わり。私の嫌悪と怒りさえ、こいつには届かない。
それがどうしようもないほど悔しくて、自分が情けなくて。
私は私が可愛いって信じてるけど、でも今日だけは、自分が嫌いになりそうで。
そう思ったらまた涙が溢れてくる。負の連鎖だった。
「どうしてよ………」
殴るのを止めて、ブラックの青いコートを掴む。
ここまで殴るのは止めていたブラックだけど、この時は成すがままだった。
だから私は、その時漸く一番訴えたかった事を、叫びたかった事を口にした。
普段の私が聞いたらアイドル失格だと言いそうな、消え入りそうな声で。
ここまで殴るのは止めていたブラックだけど、この時は成すがままだった。
だから私は、その時漸く一番訴えたかった事を、叫びたかった事を口にした。
普段の私が聞いたらアイドル失格だと言いそうな、消え入りそうな声で。
「なん、で…そんなに、強いのに…フランを助けてくれなかったのよぉ………!!」
何かの器に籠める様に、俯きながらそれだけ吐き捨てて。
私は、バッとブラックの掴んでいたコートを離した。
そして、唇の下を血が出そうになる程?みこんで、ブラックの顔を見上げる。
どうせ、ヘラヘラと笑っているんだろう。
人の不幸は蜜の味、こいつはそう言う奴だ。
大物ぶって、相も変わらず格好をつけた回りくどい言い方をして。
そして、私や、フランを面白い見世物として“消費“するんだろう。
アイドルとして、ファンに消費される事に抵抗は無いけど。
でも、今はどうしても悔しかった。悔しくて、涙を拭って。
せめてガンを飛ばしてやると、ブラックを睨んだ。
その時のことだった、ブラックが口を開いたのは。
私は、バッとブラックの掴んでいたコートを離した。
そして、唇の下を血が出そうになる程?みこんで、ブラックの顔を見上げる。
どうせ、ヘラヘラと笑っているんだろう。
人の不幸は蜜の味、こいつはそう言う奴だ。
大物ぶって、相も変わらず格好をつけた回りくどい言い方をして。
そして、私や、フランを面白い見世物として“消費“するんだろう。
アイドルとして、ファンに消費される事に抵抗は無いけど。
でも、今はどうしても悔しかった。悔しくて、涙を拭って。
せめてガンを飛ばしてやると、ブラックを睨んだ。
その時のことだった、ブラックが口を開いたのは。
────そうだな、お前の言う通りだ。
その声は、今迄の皮肉っぽいブラックの声とは違っていた。
素朴で、気弱そうな男の子の声だった。
顔つきも良く見てみれば、何時も浮かべていたニヤケ面じゃなくて。
笑っているのに泣いているようにも見える、そんな表情をしていた。
突然目の前のブラックが別人に変わった様で、私は困惑する。
そんな私に、彼奴はそのまま言葉を続けた。
素朴で、気弱そうな男の子の声だった。
顔つきも良く見てみれば、何時も浮かべていたニヤケ面じゃなくて。
笑っているのに泣いているようにも見える、そんな表情をしていた。
突然目の前のブラックが別人に変わった様で、私は困惑する。
そんな私に、彼奴はそのまま言葉を続けた。
「君の言う通り……“僕”は何時もこうなんだ」
ずうっと前から、力だけは無駄にあったけれど。
何も守れず、大切なものは全部亡くして、大きすぎる力だけが残った。
力だけあっても、何の意味もないのに。
何も守れず、大切なものは全部亡くして、大きすぎる力だけが残った。
力だけあっても、何の意味もないのに。
「あの日も……奪われるのは僕のはずだったのに………」
あの日、
本当は奪われる筈だったのは、妹ではなく、僕だった。
相手が大崩落という未曽有の災害であったとしても。
自分には、家族を守るだけの力はあったはずなのに。
結局の所、僕はどこまでも観測者(ウォッチャー)でしかなかった。
だから僕は、絶望王(ブラック)を選んだ。
絶望王が僕(ブラック)を選んだんじゃない、僕が絶望王を選んだんだ。
本当は奪われる筈だったのは、妹ではなく、僕だった。
相手が大崩落という未曽有の災害であったとしても。
自分には、家族を守るだけの力はあったはずなのに。
結局の所、僕はどこまでも観測者(ウォッチャー)でしかなかった。
だから僕は、絶望王(ブラック)を選んだ。
絶望王が僕(ブラック)を選んだんじゃない、僕が絶望王を選んだんだ。
そう、ブラックは微笑みながら私に語った。
何を言ってるかは、全然わからなかったけど。
その顔は、やることなすことうまくいかない日の子供みたいで。
同時に、ひどくくたびれたお爺ちゃんのようにも、私には見えた。
何を言ってるかは、全然わからなかったけど。
その顔は、やることなすことうまくいかない日の子供みたいで。
同時に、ひどくくたびれたお爺ちゃんのようにも、私には見えた。
「どう言う────」
出会ってからずうっと皮肉な表情と言葉しか吐かなかったブラックの“ほんとう”の部分。
それが見えた気がして、私はブラックに今話したことをもっと詳しく聞こうとする。
だけどそれよりも早く、ブラックは私の顔の前に右手を突き出して。
正確には私の両目の前に細い指を差し、そして言った。
それが見えた気がして、私はブラックに今話したことをもっと詳しく聞こうとする。
だけどそれよりも早く、ブラックは私の顔の前に右手を突き出して。
正確には私の両目の前に細い指を差し、そして言った。
「────誕生日プレゼントだ。お前に預けといてやる」
ぶちぶち、と。
何かが引きちぎられる音。
目の前が突然真っ暗になる。
同時に、目がある場所から燃えるような熱が走って。
二秒後に、人間だったらショック死しそうな位の痛みが襲ってきた。
何かが引きちぎられる音。
目の前が突然真っ暗になる。
同時に、目がある場所から燃えるような熱が走って。
二秒後に、人間だったらショック死しそうな位の痛みが襲ってきた。
「がっ!あぁっ、あっ!あぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッッッ!?!?」
痛い。いたいイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ何も見えない─────!
目を、千切られた。
今までの人生で経験したことのない痛みの中でも、何故か分かった。
それがいいことだとは、これっぽちも思えなかったけど。
バタリと倒れて、気が狂いそうな痛みに私は悶え苦しむ。
元々目覚めた時から体が変な感覚だった所に、この痛みだ。耐えきれない。
地面に這いつくばってのたうち回る動きが鈍っていく。力が入らない。
しかも目の前は何も見えなくて、死ぬか、死ななければ気が狂う。本気でそう思った。
折角、フランに助けてもらったのに。私はまだ何も、何もできていないのに。
目を、千切られた。
今までの人生で経験したことのない痛みの中でも、何故か分かった。
それがいいことだとは、これっぽちも思えなかったけど。
バタリと倒れて、気が狂いそうな痛みに私は悶え苦しむ。
元々目覚めた時から体が変な感覚だった所に、この痛みだ。耐えきれない。
地面に這いつくばってのたうち回る動きが鈍っていく。力が入らない。
しかも目の前は何も見えなくて、死ぬか、死ななければ気が狂う。本気でそう思った。
折角、フランに助けてもらったのに。私はまだ何も、何もできていないのに。
暗闇と、苦しさと、悔しさと、痛みだけになった世界。
そんな世界の中で、でもまだ生きている物があった。
それは、音だ。何も見えず、鼻も自分自身の血の鉄臭さで効かなくなっても。
音だけは、今でも鮮明だった。それを私に伝える様に。
耳元で、今まで通りのブラックの声が響く。
そんな世界の中で、でもまだ生きている物があった。
それは、音だ。何も見えず、鼻も自分自身の血の鉄臭さで効かなくなっても。
音だけは、今でも鮮明だった。それを私に伝える様に。
耳元で、今まで通りのブラックの声が響く。
────後で返してもらいに来るから、それまでは精々上手く使えよ。
言葉と共に、今はぽっかりと穴が開くだけになった私の瞼の中に。
ブラックの手で、何かがねじ込まれる。
ねじ込まれて早々、痛みと目を亡くした喪失感が薄れていく。
それは私の物ではなかったけど、酷く馴染んだ。
元々そこにあった様に、瞼の中にすっぽりと納まる感覚を感じながら。
それでもまだ瞼の奥で感じる猛烈な痛みで、私は気を失った。
ブラックの手で、何かがねじ込まれる。
ねじ込まれて早々、痛みと目を亡くした喪失感が薄れていく。
それは私の物ではなかったけど、酷く馴染んだ。
元々そこにあった様に、瞼の中にすっぽりと納まる感覚を感じながら。
それでもまだ瞼の奥で感じる猛烈な痛みで、私は気を失った。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼
────起きなさい、梨沙。
暗闇の中で、私を呼ぶ声が響く。
その声で微睡みの中から、意識が揺り起こされて。
ぼんやりと瞼を開くと、私は仕事場にいた。
346プロの中にある第三芸能課のオフィス、そのソファの上に。
きょろきょろと周囲を見渡すと、窓の外に映る空はもう黒一色だった。
どうやら寝過ごして夜になってしまったらしい。全く、プロデューサーは何をしてるのか。
最近少しはマシになってきたかと思ったら、まだまだね。
その声で微睡みの中から、意識が揺り起こされて。
ぼんやりと瞼を開くと、私は仕事場にいた。
346プロの中にある第三芸能課のオフィス、そのソファの上に。
きょろきょろと周囲を見渡すと、窓の外に映る空はもう黒一色だった。
どうやら寝過ごして夜になってしまったらしい。全く、プロデューサーは何をしてるのか。
最近少しはマシになってきたかと思ったら、まだまだね。
夢見も最悪だったし、さっさと帰ろう。
時間によっては、プロデューサーかパパに迎えに来てもらう必要があるかもしれない。
できればパパに余計な手間は取らせたくないなぁと考えながら、帰り支度をしようとして。
ある事に、気づく。
時間によっては、プロデューサーかパパに迎えに来てもらう必要があるかもしれない。
できればパパに余計な手間は取らせたくないなぁと考えながら、帰り支度をしようとして。
ある事に、気づく。
(………なんで、こんなに暗いのに。凄くハッキリものが見えるの?)
夜空には星があるが月は見えない。月明かりは、差し込んでいないのに。
勿論今目が覚めたばかりだから、目が慣れたって訳でも無いと思う。
じゃあ何で、こんなに夜目が効く様になったの?いつから?
それに、こんなに真っ暗なのに、今私は不安も心細さも感じてない。
むしろ落ち着く気さえする。こんなの、明らかに変だ。
首を捻っていると「ねぇ」と、声を掛けられた。
びくっと肩を跳ね上げて、ゆっくり其方の方を見てみると。
そこには、見知った顔がいた。…もう会えないと思っていた子が、そこにいた。
フランドール・スカーレットが静かに、私の隣に腰掛けていた。
勿論今目が覚めたばかりだから、目が慣れたって訳でも無いと思う。
じゃあ何で、こんなに夜目が効く様になったの?いつから?
それに、こんなに真っ暗なのに、今私は不安も心細さも感じてない。
むしろ落ち着く気さえする。こんなの、明らかに変だ。
首を捻っていると「ねぇ」と、声を掛けられた。
びくっと肩を跳ね上げて、ゆっくり其方の方を見てみると。
そこには、見知った顔がいた。…もう会えないと思っていた子が、そこにいた。
フランドール・スカーレットが静かに、私の隣に腰掛けていた。
────ふーん…………そっか、そうなんだ……………
フランの姿を見て、私は分かった。
こっちが“夢”で、向こうの最悪なのが現実なんだって。
誰に教えられた訳でも無いけど、それは認める以外にない。
まぁもっとも、認めた所でって話ではあるけど。
だって、彼女と一緒にいるという事は、私もつまり────、
こっちが“夢”で、向こうの最悪なのが現実なんだって。
誰に教えられた訳でも無いけど、それは認める以外にない。
まぁもっとも、認めた所でって話ではあるけど。
だって、彼女と一緒にいるという事は、私もつまり────、
「死んでないわよ、梨沙」
えっ、と声をあげる。
だって、私は私の癇癪で腹を立てたブラックの奴に。
そう考えた私に、フランは何処か面白くなさそうに言った。
だって、私は私の癇癪で腹を立てたブラックの奴に。
そう考えた私に、フランは何処か面白くなさそうに言った。
「それは違うわ。むしろ逆。彼奴(ブラック)に関しては貴方の方が詳しいでしょう。
何でそうしたのかは私も知ったこっちゃないけどね……多分気まぐれじゃないかしら」
何でそうしたのかは私も知ったこっちゃないけどね……多分気まぐれじゃないかしら」
それに人間と違って、目玉を抜き取られたくらいで今の貴女は死なないわ。
だって、今の貴女は人間じゃないもの。
私の隣に腰掛けて、俯きながらフランは私にそう告げた。
それを聞いて少しの間を置いてから、どういう意味かって尋ねた。
アイドルとして恥ずかしいけれど、その時の私の声は少し震えていたと思う。
そんな私に、フランは一言で告げる──────私が貴方を吸血鬼にした、って。
だって、今の貴女は人間じゃないもの。
私の隣に腰掛けて、俯きながらフランは私にそう告げた。
それを聞いて少しの間を置いてから、どういう意味かって尋ねた。
アイドルとして恥ずかしいけれど、その時の私の声は少し震えていたと思う。
そんな私に、フランは一言で告げる──────私が貴方を吸血鬼にした、って。
「だからいきなりで悪いけど、選んで欲しいの。梨沙」
俯いていたフランの顔が、私の方へ向く。
どこか負い目を感じさせる目で、でも視線は決して逸らさず私を見て。
私の胸にそっと手を添えて、躊躇うことなく尋ねてきた。
どこか負い目を感じさせる目で、でも視線は決して逸らさず私を見て。
私の胸にそっと手を添えて、躊躇うことなく尋ねてきた。
「私の全部を受け取るか、どうか」
私は最初、フランの言葉の意味が分からず、詳しく教えて欲しいと頼む。
するとフランはこくりと頷いて、私を吸血鬼にする時どんな方法を取ったか。
そして、今私の身体がどんな状態なのかを教えてくれた。
するとフランはこくりと頷いて、私を吸血鬼にする時どんな方法を取ったか。
そして、今私の身体がどんな状態なのかを教えてくれた。
「梨沙を吸血鬼にする時にね、私は、ただ梨沙をかんだんじゃなくて…
私の能力(たましい)を全部残ってた血に籠めて……梨沙に注ぎ込んだんだ。
だから梨沙の身体には今、私の力が眠ってる。ありとあらゆるものを破壊する程度の力が。
上手く行けば弾幕やスペルカードも使えるかもしれないけど、それは期待しないで。
本来なら、ただ血を注いだだけじゃ力を移すことはできないんだし。
今回はブラックの気まぐれのお陰で、私の眼を移した貴女は力を受け取れる訳だけど」
「どうして分かるの?」
「今、私が此処にいるからよ」
私の能力(たましい)を全部残ってた血に籠めて……梨沙に注ぎ込んだんだ。
だから梨沙の身体には今、私の力が眠ってる。ありとあらゆるものを破壊する程度の力が。
上手く行けば弾幕やスペルカードも使えるかもしれないけど、それは期待しないで。
本来なら、ただ血を注いだだけじゃ力を移すことはできないんだし。
今回はブラックの気まぐれのお陰で、私の眼を移した貴女は力を受け取れる訳だけど」
「どうして分かるの?」
「今、私が此処にいるからよ」
フランも、フランの姉から聞かされた話らしいけど。
吸血鬼は、よりつよい眷属を作る際に血を吸うんじゃなくて、血を与える事があるらしい。
そうすれば、普通に血を吸って作った吸血鬼よりずっと強い吸血鬼が作れるんだとか。
お姉様から聞かされた時はまぁ引きこもりには関係のない話ね、と言われたし。
実際関係のない話だと思ってたけど、まさか本当に実行するときが来るなんてね。
そんなぼやきも交えながらフランは私に経緯を語って、その上でもう一度尋ねてくる。
フランの遺した力を、私が受け取るかどうか。
吸血鬼は、よりつよい眷属を作る際に血を吸うんじゃなくて、血を与える事があるらしい。
そうすれば、普通に血を吸って作った吸血鬼よりずっと強い吸血鬼が作れるんだとか。
お姉様から聞かされた時はまぁ引きこもりには関係のない話ね、と言われたし。
実際関係のない話だと思ってたけど、まさか本当に実行するときが来るなんてね。
そんなぼやきも交えながらフランは私に経緯を語って、その上でもう一度尋ねてくる。
フランの遺した力を、私が受け取るかどうか。
「受け取ってしまえばもう後戻りはできないわ。私の力は、壊すための物だから。
あの藤木や偽無惨みたいな奴を……誰かを壊さないといけない時が来る。きっと、必ず
……それは、梨沙が好きだって言ってたアイドルとは真逆の在り方でしょう?」
あの藤木や偽無惨みたいな奴を……誰かを壊さないといけない時が来る。きっと、必ず
……それは、梨沙が好きだって言ってたアイドルとは真逆の在り方でしょう?」
今は力が眠っているからちょっと力が強くなって、死ににくくなっただけ。
吸血鬼としてはクソザコで、偽無惨みたいな相手には太刀打ちできないけど。
でも、力を受け取っても勝てるかは別の話だし、少なくとも人を殺さずに済む。
何方にしても死ぬことはあるし、だからこそ何方を選んでも私の自由。
ただし、受け取れるかどうか選べるのはもうこれが最初で最後。
予め警告する様にフランは一通りの話をして、そしてそれからはもう何も言わなかった。
ただじっと紅い瞳で私を見て、私の返事を待つつもりらしい。
でも、その時にはもう私の返事は決まっていた。
一度深呼吸をして、私もフランの事をじっと見つめながら、彼女の手を取る。
指を絡め、感触を確かめる様に少しずつ指を絡めて……そして、頼む。
吸血鬼としてはクソザコで、偽無惨みたいな相手には太刀打ちできないけど。
でも、力を受け取っても勝てるかは別の話だし、少なくとも人を殺さずに済む。
何方にしても死ぬことはあるし、だからこそ何方を選んでも私の自由。
ただし、受け取れるかどうか選べるのはもうこれが最初で最後。
予め警告する様にフランは一通りの話をして、そしてそれからはもう何も言わなかった。
ただじっと紅い瞳で私を見て、私の返事を待つつもりらしい。
でも、その時にはもう私の返事は決まっていた。
一度深呼吸をして、私もフランの事をじっと見つめながら、彼女の手を取る。
指を絡め、感触を確かめる様に少しずつ指を絡めて……そして、頼む。
「分かったわ、私にフランの全部“貸して“ちょうだい」
迷いと不安を振り切って。
フランに本気なんだって伝わる様にはっきりとした声で、私は選んだ。
私の返事を聞いて、フランは複雑な表情を浮かべていた。
敵を壊す事を梨沙は怖いし、嫌だと思っていたんじゃないのって。
少し俯いて、上目遣いでフランは本当にいいのか確認をしてくる。
確かに、フランの言う事は正しい。本当は、誰かを傷つけたくなんて無い。
例えそれが、あの藤木であってもだ。でも、それ以上に。
フランに本気なんだって伝わる様にはっきりとした声で、私は選んだ。
私の返事を聞いて、フランは複雑な表情を浮かべていた。
敵を壊す事を梨沙は怖いし、嫌だと思っていたんじゃないのって。
少し俯いて、上目遣いでフランは本当にいいのか確認をしてくる。
確かに、フランの言う事は正しい。本当は、誰かを傷つけたくなんて無い。
例えそれが、あの藤木であってもだ。でも、それ以上に。
「目の前の理不尽に何もできないのは────もう嫌なの」
私に力が無いせいで、誰かが死ぬ方が……今は、ずっと怖い。
それに、理由はもう一つある。
それに、理由はもう一つある。
「アンタが遺してくれた物が無駄になるのも……イヤなの」
内心怖がってた私に、フランは命を賭けてくれた。
そんな彼女に私は何もしてあげられなかったから。
せめて、フランが私の為に遺してくれたものを無駄にするようなことはしたくない。
だから、だから私は────
そんな彼女に私は何もしてあげられなかったから。
せめて、フランが私の為に遺してくれたものを無駄にするようなことはしたくない。
だから、だから私は────
「もう一度言うわ。フラン、貴方の全部……私に頂戴」
「………っ」
「………っ」
そう伝えると、フランは紅い瞳を揺らして。
彼女が言い表しにくい後ろめたさを抱いているのを、私は確信する。
言葉にはしない。ただ視線だけで、フランが今抱いている気持ちを話してと伝えた。
言葉は必要ない。目の力だけで思いを伝えるには十分だ。私はアイドルなんだから。
……十秒ほどかかった後、フランに私の想いは伝わった。
まだまだね、私も。
彼女が言い表しにくい後ろめたさを抱いているのを、私は確信する。
言葉にはしない。ただ視線だけで、フランが今抱いている気持ちを話してと伝えた。
言葉は必要ない。目の力だけで思いを伝えるには十分だ。私はアイドルなんだから。
……十秒ほどかかった後、フランに私の想いは伝わった。
まだまだね、私も。
「……梨沙、私のこと恨んでると思ってた」
どれだけ力を注ぎ込んでも、梨沙はお姉様や私みたいな生まれついての吸血鬼じゃない。
身体を霧に変える事も、蝙蝠を従える事も。何より血を吸っても同族は増やせない。
せいぜいがグールやゾンビになるだけ。
家族や知り合いとも死に別れて、たった一人の新種として孤独に生きていくことになる。
アイドルの活動も、直ぐに続けられなくなる。陽の下に出られないから。
私は…梨沙から人生も、夢も…大切なものを全部奪っちゃった。
身体を霧に変える事も、蝙蝠を従える事も。何より血を吸っても同族は増やせない。
せいぜいがグールやゾンビになるだけ。
家族や知り合いとも死に別れて、たった一人の新種として孤独に生きていくことになる。
アイドルの活動も、直ぐに続けられなくなる。陽の下に出られないから。
私は…梨沙から人生も、夢も…大切なものを全部奪っちゃった。
────私が梨沙の立場なら、きっと怒って…恨むと思うわ。
それでも、止められなかった。
梨沙に、生きていて欲しいと思ったから。
だから後々梨沙がきっと辛い目に遭う事を分かった上でやってしまった。
それこそが───フランが私、的場梨沙に対して最期に抱いていた負い目。
その時ようやく、私は彼女が何を抱えて、何を気に病んでいたのか全部分かった。
なら、私が今伝えるべきことは一つだ。
梨沙に、生きていて欲しいと思ったから。
だから後々梨沙がきっと辛い目に遭う事を分かった上でやってしまった。
それこそが───フランが私、的場梨沙に対して最期に抱いていた負い目。
その時ようやく、私は彼女が何を抱えて、何を気に病んでいたのか全部分かった。
なら、私が今伝えるべきことは一つだ。
「バカね」
絡めていた指をそっと離して。
フランの頭に腕を添えて、抱きしめる。
抱きしめた頭をそのまま撫でて、フランの不安に対しての答えを返す。
フランの頭に腕を添えて、抱きしめる。
抱きしめた頭をそのまま撫でて、フランの不安に対しての答えを返す。
「そりゃ、戸惑いはしたけど……怒っても恨んでもいないわよ。嫌うつもりもないわ」
「……どうして?前はドラゴンボールの事話したけど、それだって絶対使えるかは───」
「だとしても、乃亜の奴言ってたじゃない。願いは叶えるって。
なら、何処かにあるのよ、願いを叶える手段って奴が。勿論あんな奴を頼らなくてもね」
「……どうして?前はドラゴンボールの事話したけど、それだって絶対使えるかは───」
「だとしても、乃亜の奴言ってたじゃない。願いは叶えるって。
なら、何処かにあるのよ、願いを叶える手段って奴が。勿論あんな奴を頼らなくてもね」
なら、こんな殺し合いさっさとぶっ壊して、皆で願いを叶える手段を探す。
それで死んじゃった子も生き返らせて、全員そろってハッピーエンド。
それ以外のエンディングは願い下げよ。笑いながら私はそう言った。
シカマルやアイの話じゃ色んな世界が集まってるんでしょう?
ドラゴンボールって、実際にそういう願いを叶えてくれる望みがあるんでしょう?
だったら、皆が幸せに終われるハッピーエンドくらい叶えてみせなさいよ。
これはフランへの慰めじゃない。私は本気でそう思ってる。
こっちも伊達に偶像(アイドル)やってんじゃないもの。
それで死んじゃった子も生き返らせて、全員そろってハッピーエンド。
それ以外のエンディングは願い下げよ。笑いながら私はそう言った。
シカマルやアイの話じゃ色んな世界が集まってるんでしょう?
ドラゴンボールって、実際にそういう願いを叶えてくれる望みがあるんでしょう?
だったら、皆が幸せに終われるハッピーエンドくらい叶えてみせなさいよ。
これはフランへの慰めじゃない。私は本気でそう思ってる。
こっちも伊達に偶像(アイドル)やってんじゃないもの。
「だからこれで終わりじゃないわよ、フラン。まだ何もかも途中だもの。
これで終わりになんかならない。かなだって…貴女だって、生き返らせてあげるわ」
これで終わりになんかならない。かなだって…貴女だって、生き返らせてあげるわ」
生き返ったら這ってでもフランには私のライブに来てもらう。
喉が裂けるくらい私の名前を呼ばせて。
腕が千切れるくらい私の色のサイリウムを振らせて見せる。
そのめでたしめでたしで、ようやく私にとっての“お終い”になるんだから。
胸を張って、私はそう言って。
それを聞いたフランは、呆れたように笑った。
喉が裂けるくらい私の名前を呼ばせて。
腕が千切れるくらい私の色のサイリウムを振らせて見せる。
そのめでたしめでたしで、ようやく私にとっての“お終い”になるんだから。
胸を張って、私はそう言って。
それを聞いたフランは、呆れたように笑った。
「…………全部を手に入れたい、か。梨沙って、図太いだけじゃなくて欲張りなのね」
「そうよ、私は欲張りなアイドルなの。
ハッピーエンドも、シンデレラも、総理大臣も、パパとの結婚も、全部手に入れてみせる」
「最後は物議をかもしそうね」
「そうよ、私は欲張りなアイドルなの。
ハッピーエンドも、シンデレラも、総理大臣も、パパとの結婚も、全部手に入れてみせる」
「最後は物議をかもしそうね」
何でよ。
私がそう言うよりも早く、フランは「でも、分かった」と返事を返して。
納得がいった様に何度か頷く。どうやら、フランの中でもどうするか決まったらしい。
でも、まだだ。まだ足りない。まだ、伝えないといけない事がある。
私はまだ微かに残っていたフランの瞳の陰と、続く言葉を聞いてそう思った。
私がそう言うよりも早く、フランは「でも、分かった」と返事を返して。
納得がいった様に何度か頷く。どうやら、フランの中でもどうするか決まったらしい。
でも、まだだ。まだ足りない。まだ、伝えないといけない事がある。
私はまだ微かに残っていたフランの瞳の陰と、続く言葉を聞いてそう思った。
「……悪霊に憑りつかれたとでも考えればいいわ。
例え私の力で誰かを壊しても、それは私のやった事で、梨沙が責任を感じる事じゃ───」
「嫌よ」
「えっ」
例え私の力で誰かを壊しても、それは私のやった事で、梨沙が責任を感じる事じゃ───」
「嫌よ」
「えっ」
フランが、私の為に言ってくれてるのは分かってる。
でも、それでも私は嫌だった。
どんな言葉で誤魔化しても、やるのは私である事に変わりはないんだし。
何より私はアイドルで、フランの【推しの子】でいたい。
彼女が加害者で、私は被害者。そんな関係は御免だ。
でも、それでも私は嫌だった。
どんな言葉で誤魔化しても、やるのは私である事に変わりはないんだし。
何より私はアイドルで、フランの【推しの子】でいたい。
彼女が加害者で、私は被害者。そんな関係は御免だ。
「そんな、自分だけが責任を持つ…みたいな言い方する位なら。
一緒にやろうって、一緒に私達をこんな目に遭わせた全部、壊そうって…そう言ってよ」
一緒にやろうって、一緒に私達をこんな目に遭わせた全部、壊そうって…そう言ってよ」
どうせなるなら、共犯者がいい。
それが今の私の抱く、フランへの願い。
フランの全部を受け取る前に、どうしても言わないといけなかったこと。
最後にフランにしっかりと伝えて、私は彼女の反応を待つ。
視線を交わしあって、十秒。
フランはやっぱり呆れたように笑い、脚をパタパタ振りながら伝え返してくる。
それが今の私の抱く、フランへの願い。
フランの全部を受け取る前に、どうしても言わないといけなかったこと。
最後にフランにしっかりと伝えて、私は彼女の反応を待つ。
視線を交わしあって、十秒。
フランはやっぱり呆れたように笑い、脚をパタパタ振りながら伝え返してくる。
「はー……あわよくば梨沙を乗っ取って、奇跡の復活するつもりだったんだけどなー」
「は?」
「冗談よ。恨んでないなら…私の全部、梨沙にあげるってもう決めたから」
「は?」
「冗談よ。恨んでないなら…私の全部、梨沙にあげるってもう決めたから」
だから最後に二つだけお願い。こてんと私の身体に寄りかかり。
うとうとと眠そうにしながらフランは私に何かを頼もうとしていた。
別れが近い事をそれで察しながら、なぁにと問いかける。
言っておくけど身体は渡さないわよと、付け加えるのも忘れずに。
彼女はくすりと笑うと、違う違うと首を小さく横に振って、私に頼んできた。
うとうとと眠そうにしながらフランは私に何かを頼もうとしていた。
別れが近い事をそれで察しながら、なぁにと問いかける。
言っておくけど身体は渡さないわよと、付け加えるのも忘れずに。
彼女はくすりと笑うと、違う違うと首を小さく横に振って、私に頼んできた。
「一つは、ネモ達の……助けになって……ちょうだい。ネモはいい奴……よ。
ひょっとしたら……貴方の………パパより………でも…私、彼との約束を破って………」
「パパよりってのは聞き捨てならないけど……分かってるわよ。
ちゃんとアンタの分まで、ネモやシカマル達の助けになってあげる」
ひょっとしたら……貴方の………パパより………でも…私、彼との約束を破って………」
「パパよりってのは聞き捨てならないけど……分かってるわよ。
ちゃんとアンタの分まで、ネモやシカマル達の助けになってあげる」
私の返事に、安心したような表情をフランは浮かべて。
そして、そっと自分の手を私の手に添えてきた。
その上で、彼女は私に頼んでくる。最後の、もう一つの願いを。
そして、そっと自分の手を私の手に添えてきた。
その上で、彼女は私に頼んでくる。最後の、もう一つの願いを。
「力と………そ、の使い方……吸血鬼と、して……強くなる方法……
今から………全部、貴方に渡すから……その間、傍に……いて………」
今から………全部、貴方に渡すから……その間、傍に……いて………」
耳に届く言葉は途切れ途切れで。
もういよいよ時間が無いんだって、分かってしまった。
だから私も迷わない。返事を返すよりも先に、フランの手を握り締めて。
その後はもう殆ど言葉は要らず、私達はただ寄り添う
きっと会えるのはフランの言う通りこれが最初で最後。
次に会うのはこの殺し合いを壊してからになるだろう。
だから最後に、もう少しだけ。後一言だけ、言葉を交わした。
もういよいよ時間が無いんだって、分かってしまった。
だから私も迷わない。返事を返すよりも先に、フランの手を握り締めて。
その後はもう殆ど言葉は要らず、私達はただ寄り添う
きっと会えるのはフランの言う通りこれが最初で最後。
次に会うのはこの殺し合いを壊してからになるだろう。
だから最後に、もう少しだけ。後一言だけ、言葉を交わした。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼
───ねぇ、梨沙。
なに?
───ありがとう。
うん……こっちもね。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼
人は大抵、何かの途中で終わってしまうものだ。
しかし、それでも。
しかし、それでも。
───────夢は夢で終われない。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼
フランドール・スカーレットの死。
青いコートを纏った少年の口から聞かされた話と。
彼が抱えた少女の背から生える、特徴的な翼を目にして。
キャプテン・ネモと、彼を迎えに来た孫悟空はその事実を認識した。
青いコートを纏った少年の口から聞かされた話と。
彼が抱えた少女の背から生える、特徴的な翼を目にして。
キャプテン・ネモと、彼を迎えに来た孫悟空はその事実を認識した。
「梨沙の……この姿は………」
「あの吸血鬼のメスガキの忘れ形見だよ。お前ならそれで分かるだろ?」
「あの吸血鬼のメスガキの忘れ形見だよ。お前ならそれで分かるだろ?」
高位の吸血鬼は、己の血を分け与える事で高位の眷属を生み出す。
例えば、この島に今も蠢く鬼たちの始祖が生み出す上弦の様に。
例えば、彼岸花が咲き乱れる孤島の首魁が生み出すアマルガムの様に。
例えば、死徒としての適性が低い者ですら原理を獲得するまで位階を強制的に引き上げる疑似原理(イデアモザイク)の様に。
天狗、鬼、蓬莱人、超常が跋扈する幻想郷の住人達の中でも。
血の契約による、魂の譲渡と継承を存在の旨とする吸血鬼だからこそ可能な芸当だった。
例えば、この島に今も蠢く鬼たちの始祖が生み出す上弦の様に。
例えば、彼岸花が咲き乱れる孤島の首魁が生み出すアマルガムの様に。
例えば、死徒としての適性が低い者ですら原理を獲得するまで位階を強制的に引き上げる疑似原理(イデアモザイク)の様に。
天狗、鬼、蓬莱人、超常が跋扈する幻想郷の住人達の中でも。
血の契約による、魂の譲渡と継承を存在の旨とする吸血鬼だからこそ可能な芸当だった。
「もっとも、テメェの命全部注ぎ込んだヴァンパイアなんぞ、
俺の故郷(ヘルサレムズ・ロット)でも早々お目にかかれるもんじゃないけどな」
俺の故郷(ヘルサレムズ・ロット)でも早々お目にかかれるもんじゃないけどな」
そう言って、珍しい物を見たという満足げな表情で、王は航海者に少女の身を預ける。
魔女を隣の仲間に預けて確認してみれば、穏やかな状態であった。
特徴的な翼も定着しており、ともすれば目覚めた時には使えるかもしれない。
そんな予感を感じさせるほど、吸血種として的場梨沙は新生を果たしていた。
同時に肌を見てみれば、吸血種への日光の洗礼を既に彼女は受けており。
テキオー灯の存在を考慮しても、長時間連れ歩くのは梨沙にとって死と隣り合わせ。
だからこそ、デパートに集っていた者達の目的地であった此処をブラックは目指したのだろう。
魔女を隣の仲間に預けて確認してみれば、穏やかな状態であった。
特徴的な翼も定着しており、ともすれば目覚めた時には使えるかもしれない。
そんな予感を感じさせるほど、吸血種として的場梨沙は新生を果たしていた。
同時に肌を見てみれば、吸血種への日光の洗礼を既に彼女は受けており。
テキオー灯の存在を考慮しても、長時間連れ歩くのは梨沙にとって死と隣り合わせ。
だからこそ、デパートに集っていた者達の目的地であった此処をブラックは目指したのだろう。
「お前らに預ける。吸血鬼のメスガキの能力も多分使えるだろうから上手く使え。
何しろ、そのガキは俺に相当おかんむりでな。寝言で荷物持ちは辞退されたよ。
まぁこっちとしても陽の下も歩けない夜魔(ナイトウォーカー)は面倒で願い下げだ」
何しろ、そのガキは俺に相当おかんむりでな。寝言で荷物持ちは辞退されたよ。
まぁこっちとしても陽の下も歩けない夜魔(ナイトウォーカー)は面倒で願い下げだ」
言葉と共に、絶望王は念動力で梨沙の上にネモがフランに渡したライトとその他の荷物。
マイクの様なものをそっと降ろす。フランが得た殺人鬼(ジャック)からの戦利品らしい。
ランドセルと水と食料だけは貰っていくから、残りは合わせてくれてやるとの事だった。
マイクの様なものをそっと降ろす。フランが得た殺人鬼(ジャック)からの戦利品らしい。
ランドセルと水と食料だけは貰っていくから、残りは合わせてくれてやるとの事だった。
「ブラック……君はこれからどうするつもりだ?」
「シカマルとアイが言ってたコナンってガキを探すさ。何しろまだゲームは動いてる。
卓から降りて自由になるには早い。それが終わったら預けたモンを受け取りに来るかもな」
「シカマルとアイが言ってたコナンってガキを探すさ。何しろまだゲームは動いてる。
卓から降りて自由になるには早い。それが終わったら預けたモンを受け取りに来るかもな」
相変わらず、飄々とした底を感じさせない態度でブラックが身を翻す。
ネモとしては戦力的に一緒に残って貰いたい所であったが。
本人が行くと言っている以上、引き留めようがない。
それに、シカマル達の身も心配だ。となれば是非も無し。
ネモとしては戦力的に一緒に残って貰いたい所であったが。
本人が行くと言っている以上、引き留めようがない。
それに、シカマル達の身も心配だ。となれば是非も無し。
「……分かった、梨沙の事は心配しなくていい。僕らが責任を持って保護する。
その代わり、シカマル達の事は頼んだ。僕らはどの道カルデアから暫く動けないからね」
「オーキードーキー。精々上手くやれよ。シカマル達もお前に賭けてたからな」
その代わり、シカマル達の事は頼んだ。僕らはどの道カルデアから暫く動けないからね」
「オーキードーキー。精々上手くやれよ。シカマル達もお前に賭けてたからな」
青い外套をはためかせ、ブラックは身を翻し歩いていく。
そして、その姿が掻き消える直前、笑みを浮かべたまま振り返って。
彼の視線はネモではなくネモの隣で湖の魔女を背負う悟空へと向けられていた。
彼の真紅の瞳には、明確な期待の彩が籠められており。
それを裏付ける様な言葉を、絶望の王は眼前の最強へと放った。
そして、その姿が掻き消える直前、笑みを浮かべたまま振り返って。
彼の視線はネモではなくネモの隣で湖の魔女を背負う悟空へと向けられていた。
彼の真紅の瞳には、明確な期待の彩が籠められており。
それを裏付ける様な言葉を、絶望の王は眼前の最強へと放った。
「……よぉ。機会があればお前の力も見て見たいモンだ。正義の味方(ヒーロー)」
声を掛けられた当の本人は、最初自分へ向けられた言葉だと分からず。
きょとんとした表情でブラックの顔を見ていたが。
やがて自分に向けられた言葉だと合点が行き、呼び名に対しての返答を返す。
きょとんとした表情でブラックの顔を見ていたが。
やがて自分に向けられた言葉だと合点が行き、呼び名に対しての返答を返す。
「オラ、正義の味方(そんなん)じゃねぇぞ。オラ悟空だ」
孫悟空は、少なくとも正義を胸に戦った事など一度もない。
身近な人たちを守りたいからだとか、強い相手と戦いたいからだとか。
或いは、界王など世話になった人物に頼まれたからだとか。
須らく自分の為だ。少なくとも彼はそう思っている。
悟飯の奴なら、ヒーローって呼ばれたら喜ぶんだろうけどなぁ。
そんな事を考えつつ、ブラックの呼びかけを訂正した。
身近な人たちを守りたいからだとか、強い相手と戦いたいからだとか。
或いは、界王など世話になった人物に頼まれたからだとか。
須らく自分の為だ。少なくとも彼はそう思っている。
悟飯の奴なら、ヒーローって呼ばれたら喜ぶんだろうけどなぁ。
そんな事を考えつつ、ブラックの呼びかけを訂正した。
「………くく、くっ、あははははッ!あぁ……そうだろうな」
少年は、最強の返答を聞いて愉快そうに笑う。
威圧感や含みなど無い、本当に楽しそうな無邪気な笑い声だった。
ひとしきり笑った後、目前の二つの希望に対して絶望は告げる。
威圧感や含みなど無い、本当に楽しそうな無邪気な笑い声だった。
ひとしきり笑った後、目前の二つの希望に対して絶望は告げる。
「────俺もお前等二人に全賭け(オールイン)だ。期待してるぜ」
この二人ならば、もしかしたら……
絶望(オレ)から僕(オレ)を救えるかもしれない。
未来を夢想しながら、その前にやらなければならない事があると思い至る。
ゲームの相手と見定めた影使いの少年を探すのもそうだが、それ以上に。
想起するのは、この島で二度戦ったご立派で退屈な魔の王のこと。
一度は殴り飛ばし、二度目は辛酸を舐めされられてなお決着が着いていない相手。
梨沙の言う通り、してやられたままでは無様に過ぎる。
三度目の対峙が叶えば、ゲームの決着は何方かが破産するまでの青天井(アオテン)。
“四度目”の機会を作るつもりは、ない。
冷厳足る決定を胸に、絶望王は揺らめく陽炎の如く姿を消した。
絶望(オレ)から僕(オレ)を救えるかもしれない。
未来を夢想しながら、その前にやらなければならない事があると思い至る。
ゲームの相手と見定めた影使いの少年を探すのもそうだが、それ以上に。
想起するのは、この島で二度戦ったご立派で退屈な魔の王のこと。
一度は殴り飛ばし、二度目は辛酸を舐めされられてなお決着が着いていない相手。
梨沙の言う通り、してやられたままでは無様に過ぎる。
三度目の対峙が叶えば、ゲームの決着は何方かが破産するまでの青天井(アオテン)。
“四度目”の機会を作るつもりは、ない。
冷厳足る決定を胸に、絶望王は揺らめく陽炎の如く姿を消した。
【B-3/一日目/日中】
【絶望王(ブラック)@血界戦線(アニメ版)】
[状態]:疲労(大 時間経過で中まで回復)、ダメージ(大 時間経過で小まで回復)、空腹
[装備]:なし
[道具]:基本支給品×2(フラン、ジャック)
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いに乗る。
0:シカマル達を探しに行く。
1:気ままに殺す。
2:魔神王とは“四度目”はない。
3:気ままに生かす。つまりは好きにやる。
4:シカマル達が、結果を出せば───、
5:江戸川コナンは出会うまで生き伸びてたら、な。
6:シカマルと逸れたが…さて、どうしたもんかね。
[備考]
※ゲームが破綻しない程度に制限がかけられています。
※参戦時期はアニメ四話。
※エリアの境界線に認識阻害の結界が展開されているのに気づきました。
[状態]:疲労(大 時間経過で中まで回復)、ダメージ(大 時間経過で小まで回復)、空腹
[装備]:なし
[道具]:基本支給品×2(フラン、ジャック)
[思考・状況]基本行動方針:殺し合いに乗る。
0:シカマル達を探しに行く。
1:気ままに殺す。
2:魔神王とは“四度目”はない。
3:気ままに生かす。つまりは好きにやる。
4:シカマル達が、結果を出せば───、
5:江戸川コナンは出会うまで生き伸びてたら、な。
6:シカマルと逸れたが…さて、どうしたもんかね。
[備考]
※ゲームが破綻しない程度に制限がかけられています。
※参戦時期はアニメ四話。
※エリアの境界線に認識阻害の結界が展開されているのに気づきました。
二人の少女を背負って、カルデアに歩を進めながら。
ネモは、傍らの同盟者に言っておかなければならない事を告げる。
それは即ち、藤木茂の事だ。
悟空と別れてから二度も自分達を襲い、全滅の危機をもたらした少年。
絶望王の話では直接彼が殺したのではなく、下手人はガムテープの少年らしいが。
それでも彼が暴れなければ、ネモ達は早々にあの場を離脱できた可能性が無い訳ではない。
そうなれば、フランドール・スカーレットはまだ生きていたかもしれない。
その事実が、孫悟空に重くのしかかる。
ネモは、傍らの同盟者に言っておかなければならない事を告げる。
それは即ち、藤木茂の事だ。
悟空と別れてから二度も自分達を襲い、全滅の危機をもたらした少年。
絶望王の話では直接彼が殺したのではなく、下手人はガムテープの少年らしいが。
それでも彼が暴れなければ、ネモ達は早々にあの場を離脱できた可能性が無い訳ではない。
そうなれば、フランドール・スカーレットはまだ生きていたかもしれない。
その事実が、孫悟空に重くのしかかる。
「……すまねぇ、オラがオメェに押し付ける様なことしちまったから」
藤木茂を助けたのは、間違いだった。
結果だけ伝えられれば、そう結論付けるしかない。
彼を助けたせいで、首輪の解析は丸々放送一度分遅れ。
そしてフランの死の遠因となった。
リーゼロッテから藤木茂を助けなければ、今頃は首輪の解析も滞りなく進み。
もしかしたら、より大勢の子供達を助けられる未来に繋がったかもしれない。
その事に考えが及ばない程、孫悟空は愚鈍では無かった。
結果だけ伝えられれば、そう結論付けるしかない。
彼を助けたせいで、首輪の解析は丸々放送一度分遅れ。
そしてフランの死の遠因となった。
リーゼロッテから藤木茂を助けなければ、今頃は首輪の解析も滞りなく進み。
もしかしたら、より大勢の子供達を助けられる未来に繋がったかもしれない。
その事に考えが及ばない程、孫悟空は愚鈍では無かった。
「……いや、僕も彼に対して対応を誤った。君の事は言えないよ。
でも、もう……彼はもう保護すべき弱者でも、責任のない被害者でもない」
「あぁ、分かってる」
でも、もう……彼はもう保護すべき弱者でも、責任のない被害者でもない」
「あぁ、分かってる」
悟空は既に、ネモが藤木に対して何を言いたいか察しがついていた。
本音を言えば、できればそんな方法は取りたくはない。しかし。
ネモの今の視線には、例え自分と決裂しても決して己の決定を枉げぬという覚悟を感じる。
現状の彼を相手に恩情を乞えるだけの弁舌を、悟空は持ち合わせておらず。
また藤木を助けた事で生み出された犠牲から目を背けられる程、彼は偽善者でもなかった。
どうやら、リルとの取り決めは自分の負けらしい。そう考えながら彼は言葉を紡ぐ。
本音を言えば、できればそんな方法は取りたくはない。しかし。
ネモの今の視線には、例え自分と決裂しても決して己の決定を枉げぬという覚悟を感じる。
現状の彼を相手に恩情を乞えるだけの弁舌を、悟空は持ち合わせておらず。
また藤木を助けた事で生み出された犠牲から目を背けられる程、彼は偽善者でもなかった。
どうやら、リルとの取り決めは自分の負けらしい。そう考えながら彼は言葉を紡ぐ。
「次に藤木と会ったらオラが始末をつける。もうアイツには何もさせねぇ。
それでも不安だって言うなら……その時はネモ、おめぇの好きにしろ」
それでも不安だって言うなら……その時はネモ、おめぇの好きにしろ」
この瞬間、悟空は藤木茂の再起不能を遂行することを決定した。
次に会えば、抵抗する余地を与えず四肢を破壊する。
結果的に、それが藤木の命を守る事に繋がると判断したからだ。
此処で下手に手心を見せれば、ネモやリルトットは黙ってはいないだろう。
藤木茂が乃亜の被害者であることに間違いはないけれど。
それで彼の加害者としての責任が帳消しになることもまたないのだから。
同情はしよう、だがそれ以上はしない。悟空はそう決めた。
次に会えば、抵抗する余地を与えず四肢を破壊する。
結果的に、それが藤木の命を守る事に繋がると判断したからだ。
此処で下手に手心を見せれば、ネモやリルトットは黙ってはいないだろう。
藤木茂が乃亜の被害者であることに間違いはないけれど。
それで彼の加害者としての責任が帳消しになることもまたないのだから。
同情はしよう、だがそれ以上はしない。悟空はそう決めた。
「………すまないな。君に後味の悪い仕事をさせる事になって」
「いいさ、元はと言えばオラが蒔いた種だ。オラが何とかする」
「いいさ、元はと言えばオラが蒔いた種だ。オラが何とかする」
藤木茂と言う少年が見出した孫悟空の英雄性は決して間違いではない。
目の前で危機に瀕している者がいれば頭より先に身体が動いてしまう。
彼はそう言う心優しい男だ。だが、それが全てではない。
それが最善だと判断したなら、息子が敵に嬲られても、地球人が鏖殺されたとしても。
予め決めていれば、幾らでも冷徹に徹する事ができるサイヤ人。それもまた孫悟空である。
それ故に、最早悟空は藤木茂にとってのヒーローには成りえない。
既に絶望王に告げた様に、再び藤木茂と相対すれば彼は迷うことなく断言するだろう。
自分は正義の味方(ヒーロー)などではないと。
目の前で危機に瀕している者がいれば頭より先に身体が動いてしまう。
彼はそう言う心優しい男だ。だが、それが全てではない。
それが最善だと判断したなら、息子が敵に嬲られても、地球人が鏖殺されたとしても。
予め決めていれば、幾らでも冷徹に徹する事ができるサイヤ人。それもまた孫悟空である。
それ故に、最早悟空は藤木茂にとってのヒーローには成りえない。
既に絶望王に告げた様に、再び藤木茂と相対すれば彼は迷うことなく断言するだろう。
自分は正義の味方(ヒーロー)などではないと。
「────藤木に言われたんだ。僕も彼と同じ卑怯者じゃないかって」
梨沙を背負い、悟空の前を行くネモが零す様にネモが呟く。
彼がどんな表情でそう漏らしたのか、後ろを守る悟空には伺えなかった。
彼がどんな表情でそう漏らしたのか、後ろを守る悟空には伺えなかった。
「酷い話だよ、全く……誰よりも弱いから、此方の弱い部分も核心を突いてくる。
あぁその通りだ。君を縛り付けて、フランを死なせて、しおとの約束も守れそうにない」
あぁその通りだ。君を縛り付けて、フランを死なせて、しおとの約束も守れそうにない」
キャプテン・ネモと言う船乗りはそもそも人間が余り好きではないが。
己の弱さを攻撃に変える者は一番嫌いだ。
その点で言えば、藤木茂はネモが最も嫌いな人種だった。
彼の弱さは生前、彼が憎んだ人の醜悪さ、愚かしさと同種の物だったから。
だが同時に、藤木茂と言う少年は此方の“陰”を移す鏡だと感じていた。
彼が指摘した自分が悟空を独り占めしなければ、友が助かったかもしれないという言葉は。
どれだけ胸を抉ろうと決して否定できない、否定してはいけない、純然たる事実で。
だから今零した言葉はきっと、懺悔だ。
己の弱さを攻撃に変える者は一番嫌いだ。
その点で言えば、藤木茂はネモが最も嫌いな人種だった。
彼の弱さは生前、彼が憎んだ人の醜悪さ、愚かしさと同種の物だったから。
だが同時に、藤木茂と言う少年は此方の“陰”を移す鏡だと感じていた。
彼が指摘した自分が悟空を独り占めしなければ、友が助かったかもしれないという言葉は。
どれだけ胸を抉ろうと決して否定できない、否定してはいけない、純然たる事実で。
だから今零した言葉はきっと、懺悔だ。
「……悪ぃけど。オラ、そう言う話あんま考えた事無くてよ。
藤木の言ってる事が正しいかどうかは分からねぇし、あんまり興味もねぇ」
藤木の言ってる事が正しいかどうかは分からねぇし、あんまり興味もねぇ」
悟空にとって、ネモが卑怯者かどうかなんてハッキリした事は分からない。
例えそうじゃないと言っても、多分ネモは納得できないだろう。
それにネモが卑怯者かどうかなんて、悟空にとっては余り興味のない話だった。
だから彼は、今確信を以て言える事だけを口にする。
例えそうじゃないと言っても、多分ネモは納得できないだろう。
それにネモが卑怯者かどうかなんて、悟空にとっては余り興味のない話だった。
だから彼は、今確信を以て言える事だけを口にする。
「でも、オメェがずるい奴っちゅーんならオラも同じことだ。オメェだけじゃねぇ」
自分もまた、この島にいる子供達よりネモ一人を選んだ。
そして、これからもそうするつもりだ。
ネモがずるい奴なのかは判断がつかないけれど。
彼一人がずるい奴かと問われれば、それは違うと断言できる。それだけは確かだ。
彼はそう言ってから、今一番伝えるべき事を、同盟を結んだ航海者へ続けた。
そして、これからもそうするつもりだ。
ネモがずるい奴なのかは判断がつかないけれど。
彼一人がずるい奴かと問われれば、それは違うと断言できる。それだけは確かだ。
彼はそう言ってから、今一番伝えるべき事を、同盟を結んだ航海者へ続けた。
「そんでさ、オラ達がただのずるい奴で終わっちまうかどうか決めるのは…これからだろ」
「───────────────」
「───────────────」
多くの子供達を見捨てた卑怯者で終わるか。
全てをひっくり返すために必要な判断だったと言えるようになるかは、これから次第だ。
結果で全てを覆してやればいい。その為に、俯いている時間はない。
それが、ネモの懺悔に対する悟空の結論だった。
彼の言葉を聞いて、かつかつと前を歩いていたネモの足が止まる。
それに合わせて悟空も足を止め、ネモの反応を待った。
全てをひっくり返すために必要な判断だったと言えるようになるかは、これから次第だ。
結果で全てを覆してやればいい。その為に、俯いている時間はない。
それが、ネモの懺悔に対する悟空の結論だった。
彼の言葉を聞いて、かつかつと前を歩いていたネモの足が止まる。
それに合わせて悟空も足を止め、ネモの反応を待った。
「そう、だね。あぁ、それは…ベタの色の様に確かな事だ」
例え藤木の言う通り自分はずるい奴で、これからもそうにしかなれないとしても。
それでも───そんな、ずるい者でしか成せない事はある筈だ。
それを成し遂げる時まで、立ち止まることは許されない。
犠牲を悔やむなら、成すべきは俯いて懺悔する事ではない。
ブレるな。本当に一人でも多くの子供を救いたいのなら。
自分に言い聞かせて、再び歩き出す。
それでも───そんな、ずるい者でしか成せない事はある筈だ。
それを成し遂げる時まで、立ち止まることは許されない。
犠牲を悔やむなら、成すべきは俯いて懺悔する事ではない。
ブレるな。本当に一人でも多くの子供を救いたいのなら。
自分に言い聞かせて、再び歩き出す。
「…悟空、すまない。心配をかけたね」
「おう!別に構わねぇさ」
「おう!別に構わねぇさ」
短いやり取りに、確かな信頼の感情を秘めて。
数時間ぶりに再会を果たした少年たちは、最後に全てを救うために前へと進む。
救えない犠牲にどれだけ心を痛めても。
どれだけ冷血の誹りを受けたとしても。
それでも、と。キャプテン・ネモは呟きを漏らす。
数時間ぶりに再会を果たした少年たちは、最後に全てを救うために前へと進む。
救えない犠牲にどれだけ心を痛めても。
どれだけ冷血の誹りを受けたとしても。
それでも、と。キャプテン・ネモは呟きを漏らす。
「それでも────やると決めたことはやる。それだけだ」
【C-2 人理継続保証機関フィニス・カルデア/1日目/日中】
【孫悟空@ドラゴンボールGT】
[状態]:右肩に損傷(小)、悟飯に対する絶大な信頼と期待とワクワク
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2(確認済み)、首輪の解析データが記されたメモ
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。
1:首輪の解析を優先。悟飯ならこの殺し合いを止めに動いてくれてるだろ。
2:悟飯を探す。も、もしセルゲームの頃の悟飯なら……へへっ。
3:ネモに協力する。カルデアに向かいネモと合流する。
4:藤木はオラが始末をつける。容赦は出来ない。
5:カオスの奴は止める。
6:しおも見張らなきゃいけねえけど、あんま余裕ねえし、色々考えとかねえと。
7:リルと小恋もカルデアに連れていく。脱出計画の全容を伝えるのはネモと合流後。
8:シュライバー、リーゼロッテを警戒する。
9:悟飯……?
[備考]
※参戦時期はベビー編終了直後。
※殺し合いが破綻しないよう力を制限されています。
※SSは一度の変身で12時間使用不可、SS2は24時間使用不可。
※SS3、SS4はそもそも制限によりなれません。
※瞬間移動も制限により使用不能です。
※舞空術、気の探知が著しく制限されています。戦闘時を除くと基本使用不能です。
※記憶を読むといった能力も使えません。
※悟飯の参戦時期をセルゲームの頃だと推測しました。
※ドラゴンボールについての会話が制限されています。一律で禁止されているか、優勝狙いの参加者相手の限定的なものかは後続の書き手にお任せします。
※界王拳使用時のハンデの影響を大まかに把握しました。三倍までなら軽めの反動で使用できます。
[状態]:右肩に損傷(小)、悟飯に対する絶大な信頼と期待とワクワク
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2(確認済み)、首輪の解析データが記されたメモ
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。
1:首輪の解析を優先。悟飯ならこの殺し合いを止めに動いてくれてるだろ。
2:悟飯を探す。も、もしセルゲームの頃の悟飯なら……へへっ。
3:ネモに協力する。カルデアに向かいネモと合流する。
4:藤木はオラが始末をつける。容赦は出来ない。
5:カオスの奴は止める。
6:しおも見張らなきゃいけねえけど、あんま余裕ねえし、色々考えとかねえと。
7:リルと小恋もカルデアに連れていく。脱出計画の全容を伝えるのはネモと合流後。
8:シュライバー、リーゼロッテを警戒する。
9:悟飯……?
[備考]
※参戦時期はベビー編終了直後。
※殺し合いが破綻しないよう力を制限されています。
※SSは一度の変身で12時間使用不可、SS2は24時間使用不可。
※SS3、SS4はそもそも制限によりなれません。
※瞬間移動も制限により使用不能です。
※舞空術、気の探知が著しく制限されています。戦闘時を除くと基本使用不能です。
※記憶を読むといった能力も使えません。
※悟飯の参戦時期をセルゲームの頃だと推測しました。
※ドラゴンボールについての会話が制限されています。一律で禁止されているか、優勝狙いの参加者相手の限定的なものかは後続の書き手にお任せします。
※界王拳使用時のハンデの影響を大まかに把握しました。三倍までなら軽めの反動で使用できます。
【キャプテン・ネモ@Fate/Grand Order】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、仮面の者、しおに対する不安(極大)
[装備]:.454カスール カスタムオート(弾:7/7)@HELLSING、
、神威の車輪Fate/Grand Order
[道具]:基本支給品(タブレット破壊)、13mm爆裂鉄鋼弾(40発)@HELLSING、
ソード・カトラス@BLACK LAGOON×2、エーテライト@Fate/Grand Order、
110mm個人形態対戦車(予備弾×4)@現実、オシュトルの仮面@うたわれる者 二人の白皇、ネモに指示され龍亞が集めた火薬液解除液に必要な物品、首輪×5(割戦隊、勝次、かな)
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。
0:これから必要な確認と準備をした後、 解析に入る。
1:カルデアに向かい設備の確認と、得たデータをもとに首輪の信号を解析する。
2:魔術術式を解除できる魔術師か、支給品も必要だな……
3:首輪のサンプルも欲しい。
4:カオスは止めたい。
5:しおとは共に歩めなくても、殺しあう結末は避けたい。
6:エーテライトは、今の僕じゃ人には使えないな……
7:藤木は次に会ったら殺す。
8: リーゼロッテを警戒。
9:悟空と一刻も早く合流したい。
10:ドラゴンボールのエラーを考慮した方が良いかもしれない。悟空と再会したら確認する。
11:魔術師の協力者は望むところだけど……。
12:皆無事でいて欲しい。しおも…。
[備考]
※現地召喚された野良サーヴァントという扱いで現界しています。
※宝具である『我は征く、鸚鵡貝の大衝角』は現在使用不能です。
※ドラゴンボールについての会話が制限されています。一律で禁止されているか、
優勝狙いの参加者相手の限定的なものかは後続の書き手にお任せします。
※エーテライトによる接続により、神戸しおの記憶を把握しました。
※仮面装着時に限り、不撓不屈のスキルが使用可能となります。
※現在装着中の仮面が外れるかどうかは、後続の書き手にお任せします。
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、仮面の者、しおに対する不安(極大)
[装備]:.454カスール カスタムオート(弾:7/7)@HELLSING、
、神威の車輪Fate/Grand Order
[道具]:基本支給品(タブレット破壊)、13mm爆裂鉄鋼弾(40発)@HELLSING、
ソード・カトラス@BLACK LAGOON×2、エーテライト@Fate/Grand Order、
110mm個人形態対戦車(予備弾×4)@現実、オシュトルの仮面@うたわれる者 二人の白皇、ネモに指示され龍亞が集めた火薬液解除液に必要な物品、首輪×5(割戦隊、勝次、かな)
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。
0:これから必要な確認と準備をした後、 解析に入る。
1:カルデアに向かい設備の確認と、得たデータをもとに首輪の信号を解析する。
2:魔術術式を解除できる魔術師か、支給品も必要だな……
3:首輪のサンプルも欲しい。
4:カオスは止めたい。
5:しおとは共に歩めなくても、殺しあう結末は避けたい。
6:エーテライトは、今の僕じゃ人には使えないな……
7:藤木は次に会ったら殺す。
8: リーゼロッテを警戒。
9:悟空と一刻も早く合流したい。
10:ドラゴンボールのエラーを考慮した方が良いかもしれない。悟空と再会したら確認する。
11:魔術師の協力者は望むところだけど……。
12:皆無事でいて欲しい。しおも…。
[備考]
※現地召喚された野良サーヴァントという扱いで現界しています。
※宝具である『我は征く、鸚鵡貝の大衝角』は現在使用不能です。
※ドラゴンボールについての会話が制限されています。一律で禁止されているか、
優勝狙いの参加者相手の限定的なものかは後続の書き手にお任せします。
※エーテライトによる接続により、神戸しおの記憶を把握しました。
※仮面装着時に限り、不撓不屈のスキルが使用可能となります。
※現在装着中の仮面が外れるかどうかは、後続の書き手にお任せします。
【的場梨沙@アイドルマスター シンデレラガールズ U149(アニメ版)】
[状態]継承、ダメージ(大)、不安(小)、有馬かなが死んだショック(極大)、将来への不安(極大)、吸血鬼化、気絶
[装備]フランの眼球×2@東方project、しんちゃんがフランに渡した傘、シャベル@現地調達、ハーピィ・ガール@遊戯王5D's、
[道具]基本支給品、テキオー灯@ドラえもん、改造スタンガン@ひぐらしのなく頃に業、マリーンの腕章@Fate/Grand Order、
探偵バッジ×5@名探偵コナン、大地鳴動ヘヴィプレッシャー@アカメが斬る!、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:ゲームから脱出する。
1:ネモやシカマル達を守る。
2:この場所でも、アイドルの的場梨沙として。
3:でも……有馬かなみたいに、アタシも最期までアイドルでいられるのかな。
4:桃華を探す。
5:戦うわ、私に命をくれたファンの分まで。
[備考]
※参戦時期は少なくとも六話以降。
※吸血鬼化しました。今後梨沙が吸血鬼を増やす事は不可能です。
※あまり強くないです。
※フランから能力を継承しました。
※ありとあらゆるものを破壊する程度の能力が使用可能となっています。
※弾幕、スペルカードに関しては現時点では使用不能です
[状態]継承、ダメージ(大)、不安(小)、有馬かなが死んだショック(極大)、将来への不安(極大)、吸血鬼化、気絶
[装備]フランの眼球×2@東方project、しんちゃんがフランに渡した傘、シャベル@現地調達、ハーピィ・ガール@遊戯王5D's、
[道具]基本支給品、テキオー灯@ドラえもん、改造スタンガン@ひぐらしのなく頃に業、マリーンの腕章@Fate/Grand Order、
探偵バッジ×5@名探偵コナン、大地鳴動ヘヴィプレッシャー@アカメが斬る!、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:ゲームから脱出する。
1:ネモやシカマル達を守る。
2:この場所でも、アイドルの的場梨沙として。
3:でも……有馬かなみたいに、アタシも最期までアイドルでいられるのかな。
4:桃華を探す。
5:戦うわ、私に命をくれたファンの分まで。
[備考]
※参戦時期は少なくとも六話以降。
※吸血鬼化しました。今後梨沙が吸血鬼を増やす事は不可能です。
※あまり強くないです。
※フランから能力を継承しました。
※ありとあらゆるものを破壊する程度の能力が使用可能となっています。
※弾幕、スペルカードに関しては現時点では使用不能です
【ルサルカ・シュヴェーゲリン@Dies Irae】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)全身に鋭い痛み (大)、シュライバーに対する恐怖、キウルの話を聞いた動揺(中)、メリュジーヌに対する妄執(大)、ブック・オブ・ジ・エンドによる記憶汚染、気絶
[装備]:血の伯爵夫人@Dies Irae
[道具]:なし
[思考・状況]基本方針:今は様子見。
0:……
1:シュライバーから逃げる。可能なら悟飯を利用し潰し合わせる。
2:ドラゴンボールに興味。悟飯の世界に居る、悟空やヤムチャといった強者は生還後も利用できるかも。
3:メリュジーヌは絶対に手に入れて、足元に跪かせる。叶わないなら殺す。
4:ガムテからも逃げる。
5:キウルの不死の化け物の話に嫌悪感。
6:俊國(無惨)が海馬コーポレーションを調べて生きて再会できたならラッキーね。
7:どんな方法でもわたしが願いを叶えて───。
[備考]
※少なくともマリィルート以外からの参戦です。
※創造は一度の使用で、12時間使用不可。停止能力も一定以上の力で、ゴリ押されると突破されます。
形成は連発可能ですが物理攻撃でも、拷問器具は破壊可能となっています。
※悟飯からセル編時点でのZ戦士の話を聞いています。
※ルサルカの魔眼も制限されており、かなり曖昧にしか働きません。
※情報交換の中で、シュライバーの事は一切話していません。
※ブック・オブ・オブ・ジ・エンドの記憶干渉とルサルカ自身の自壊衝動の相互作用により、ブック・オブ・ジ・エンドを使った相手に対する記憶汚染と、強い執着が現れます。
※ブック・オブ・ジ・エンドの効果はブック・オブ・ジ・エンドを手放せば、斬られた対象と同じく数分間で解除されます。
※ブック・オブ・ジ・エンドを手放した事で、多分これ以上記憶障害と執着は悪化せず、徐々に元に戻ると思われます。
でも自壊衝動のせいで、やっぱり悪化するかもしれません。
※バルギルド・ザケルガの解呪に成功しました。それをネモに目撃されています。
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)全身に鋭い痛み (大)、シュライバーに対する恐怖、キウルの話を聞いた動揺(中)、メリュジーヌに対する妄執(大)、ブック・オブ・ジ・エンドによる記憶汚染、気絶
[装備]:血の伯爵夫人@Dies Irae
[道具]:なし
[思考・状況]基本方針:今は様子見。
0:……
1:シュライバーから逃げる。可能なら悟飯を利用し潰し合わせる。
2:ドラゴンボールに興味。悟飯の世界に居る、悟空やヤムチャといった強者は生還後も利用できるかも。
3:メリュジーヌは絶対に手に入れて、足元に跪かせる。叶わないなら殺す。
4:ガムテからも逃げる。
5:キウルの不死の化け物の話に嫌悪感。
6:俊國(無惨)が海馬コーポレーションを調べて生きて再会できたならラッキーね。
7:どんな方法でもわたしが願いを叶えて───。
[備考]
※少なくともマリィルート以外からの参戦です。
※創造は一度の使用で、12時間使用不可。停止能力も一定以上の力で、ゴリ押されると突破されます。
形成は連発可能ですが物理攻撃でも、拷問器具は破壊可能となっています。
※悟飯からセル編時点でのZ戦士の話を聞いています。
※ルサルカの魔眼も制限されており、かなり曖昧にしか働きません。
※情報交換の中で、シュライバーの事は一切話していません。
※ブック・オブ・オブ・ジ・エンドの記憶干渉とルサルカ自身の自壊衝動の相互作用により、ブック・オブ・ジ・エンドを使った相手に対する記憶汚染と、強い執着が現れます。
※ブック・オブ・ジ・エンドの効果はブック・オブ・ジ・エンドを手放せば、斬られた対象と同じく数分間で解除されます。
※ブック・オブ・ジ・エンドを手放した事で、多分これ以上記憶障害と執着は悪化せず、徐々に元に戻ると思われます。
でも自壊衝動のせいで、やっぱり悪化するかもしれません。
※バルギルド・ザケルガの解呪に成功しました。それをネモに目撃されています。
【大地鳴動ヘヴィプレッシャー@アカメが斬る!】
マイク型の帝具。これを介して発された声は超音波となり敵を粉砕する。
奥の手は全周囲に特殊音波飛ばし生物を苦しませ、少しの間行動不能にする、
「ナスティボイス」。ただし、範囲内に仲間がいると巻き込んでしまう。
マイク型の帝具。これを介して発された声は超音波となり敵を粉砕する。
奥の手は全周囲に特殊音波飛ばし生物を苦しませ、少しの間行動不能にする、
「ナスティボイス」。ただし、範囲内に仲間がいると巻き込んでしまう。
121:INSANE | 投下順に読む | 123:トモダチ |
時系列順に読む | ||
111:竜虎相討つ! | 孫悟空 | 136:深海から、天へと至る戦い |
121:INSANE | キャプテン・ネモ | |
的場梨沙 | ||
ルサルカ・シュヴェーゲリン | ||
絶望王(ブラック) | 127:遠くへ行け遠くへいけと僕の中で誰かが唄う |